JPH07315071A - トランスファの構造 - Google Patents
トランスファの構造Info
- Publication number
- JPH07315071A JPH07315071A JP6109261A JP10926194A JPH07315071A JP H07315071 A JPH07315071 A JP H07315071A JP 6109261 A JP6109261 A JP 6109261A JP 10926194 A JP10926194 A JP 10926194A JP H07315071 A JPH07315071 A JP H07315071A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output shaft
- power transmission
- transmission mechanism
- low speed
- shift rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コントロールレバーの必要操作スペースを狭
める。 【構成】 コントロールレバー38を一方向に往復動さ
せることにより、1本のシフトレール37によって4W
Dの高速側(4H)、4WDの低速側(4L)及び2W
Dの高速側(2H)を達成し、高速/低速の2スピード
の切り換えと2WD/4WDの切り換えをコントロール
レバー38の小さな操作スペースで行い、車室内におけ
るコントロールレバー38の必要操作スペースを狭め、
車室内のスペースの有効利用を可能にして居住性を向上
させると共にレイアウトの自由度を格段に向上させる。
める。 【構成】 コントロールレバー38を一方向に往復動さ
せることにより、1本のシフトレール37によって4W
Dの高速側(4H)、4WDの低速側(4L)及び2W
Dの高速側(2H)を達成し、高速/低速の2スピード
の切り換えと2WD/4WDの切り換えをコントロール
レバー38の小さな操作スペースで行い、車室内におけ
るコントロールレバー38の必要操作スペースを狭め、
車室内のスペースの有効利用を可能にして居住性を向上
させると共にレイアウトの自由度を格段に向上させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4輪駆動の自動車にお
いて、2輪駆動状態(2WD)/4輪駆動状態(4W
D)の切り換えと高速/低速の2スピードとの切り換え
を運転者の操作によってパートタイムで行うトランスフ
ァの構造に関する。
いて、2輪駆動状態(2WD)/4輪駆動状態(4W
D)の切り換えと高速/低速の2スピードとの切り換え
を運転者の操作によってパートタイムで行うトランスフ
ァの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動の自動車では、2WD/4WD
の切り換えを運転者の操作によってパートタイムで行う
ものがあり、パートタイムで2WD/4WDの切り換え
を行う自動車は、運転が楽しめることや燃費の有利性の
点で今日も需要が多い。また、高速/低速の2スピード
の切り換えが可能な4輪駆動車が多く開発されている。
高速/低速の2スピードの切り換えが可能な4輪駆動車
では、コントロールレバーの操作によって高速/低速の
2スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えを行
うようになっている。コントロールレバーの操作によっ
て切り換えを行うためのトランスファの構造が従来より
種々提案されている(例えば、特公昭62−47746
号)。
の切り換えを運転者の操作によってパートタイムで行う
ものがあり、パートタイムで2WD/4WDの切り換え
を行う自動車は、運転が楽しめることや燃費の有利性の
点で今日も需要が多い。また、高速/低速の2スピード
の切り換えが可能な4輪駆動車が多く開発されている。
高速/低速の2スピードの切り換えが可能な4輪駆動車
では、コントロールレバーの操作によって高速/低速の
2スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えを行
うようになっている。コントロールレバーの操作によっ
て切り換えを行うためのトランスファの構造が従来より
種々提案されている(例えば、特公昭62−47746
号)。
【0003】2WD/4WDの切り換えと高速/低速の
2スピードの切り換えを行う従来のトランスファの構造
を図5、図6に基づいて説明する。図5には従来のトラ
ンスファの構造の概略構成、図6にはコントロールレバ
ーの操作パターンを示してある。
2スピードの切り換えを行う従来のトランスファの構造
を図5、図6に基づいて説明する。図5には従来のトラ
ンスファの構造の概略構成、図6にはコントロールレバ
ーの操作パターンを示してある。
【0004】図5において、1は図示しないエンジン側
に連結される入力軸、2は車両の例えば後輪(または前
輪)に連結された出力軸、3は車両の例えば前輪(また
は後輪)に連結された第二出力軸である。入力軸1には
駆動歯車4が取り付けられ、駆動歯車4は中間軸5の第
一歯車6に噛み合っている。一方、出力軸2には高速歯
車7及び低速歯車8が回転自在に取り付けられ、高速歯
車7は第一歯車6に噛み合っている。また、中間軸5に
は第二歯車9が設けられ、第二歯車9は低速歯車8に噛
み合っている。高速歯車7及び低速歯車8の間における
出力軸2にはハブ10が固定され、ハブ10と高速歯車
7もしくはハブ10と低速歯車8を噛み合わせるスリー
ブ11が出力軸2の軸方向に移動自在に支持されてい
る。また、出力軸2と第二出力軸3は直線上に配置さ
れ、対向部にはハブ12、13が取り付けられている。
ハブ12とハブ13を噛み合わせるスリーブ14が出力
軸2の軸方向に移動自在に支持されている。つまり、ス
リーブ11及びスリーブ14の移動によって高速/低速
の2スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えを
行うようになっている。スリーブ11は高低速切換フォ
ーク15によって移動され、スリーブ14は駆動力切換
フォーク16によって移動される。高低速切換フォーク
15は高低速シフトレール17に固定され、駆動力切換
フォーク16は駆動力シフトレール18に固定されてい
る。高低速シフトレール17及び駆動力シフトレール1
8は、切換装置19のコントロールレバー(図示省略)
によって個別に操作される。
に連結される入力軸、2は車両の例えば後輪(または前
輪)に連結された出力軸、3は車両の例えば前輪(また
は後輪)に連結された第二出力軸である。入力軸1には
駆動歯車4が取り付けられ、駆動歯車4は中間軸5の第
一歯車6に噛み合っている。一方、出力軸2には高速歯
車7及び低速歯車8が回転自在に取り付けられ、高速歯
車7は第一歯車6に噛み合っている。また、中間軸5に
は第二歯車9が設けられ、第二歯車9は低速歯車8に噛
み合っている。高速歯車7及び低速歯車8の間における
出力軸2にはハブ10が固定され、ハブ10と高速歯車
7もしくはハブ10と低速歯車8を噛み合わせるスリー
ブ11が出力軸2の軸方向に移動自在に支持されてい
る。また、出力軸2と第二出力軸3は直線上に配置さ
れ、対向部にはハブ12、13が取り付けられている。
ハブ12とハブ13を噛み合わせるスリーブ14が出力
軸2の軸方向に移動自在に支持されている。つまり、ス
リーブ11及びスリーブ14の移動によって高速/低速
の2スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えを
行うようになっている。スリーブ11は高低速切換フォ
ーク15によって移動され、スリーブ14は駆動力切換
フォーク16によって移動される。高低速切換フォーク
15は高低速シフトレール17に固定され、駆動力切換
フォーク16は駆動力シフトレール18に固定されてい
る。高低速シフトレール17及び駆動力シフトレール1
8は、切換装置19のコントロールレバー(図示省略)
によって個別に操作される。
【0005】上述したトランスファの構造の作用を図6
で示したコントロールレバーの操作パターンと共に説明
する。図5の状態は、スリーブ11がハブ10と高速歯
車7とにわたって噛み合い、スリーブ14によるハブ1
2とハブ13との噛み合いが外されている状態である。
即ち、2WDの高速側(2H)が選択されている。この
状態で、入力軸1の駆動力は第一歯車6及び高速歯車7
を介して出力軸2のみに伝達され、2WDの高速側(2
H)が達成される。この状態から駆動力シフトレール1
8のシフトによりハブ12とハブ13をスリーブ14に
よって噛み合わせると、入力軸1の駆動力は、ハブ12
とハブ13を介して出力軸2及び第二出力軸3に伝達さ
れ、4WDの高速側(4H)が達成される。次に、切換
装置19のコントロールレバーを高低速シフトレール1
7側に操作して高低速シフトレール17をシフトさせる
と、スリーブ11がハブ10と低速歯車8に噛み合い、
4WDの低速側(4L)が選択された状態になる。この
状態で、入力軸1の駆動力は第一歯車6、中間軸5、第
二歯車9及び低速歯車8を介して出力軸2及び第二出力
軸3に伝達され、4WDの低速側(4L)が達成され
る。尚、コントロールレバーの操作パターンは、図7に
示したように2H側と4L側が反対方向の場合もある。
このようなトランスファの構造により、高速/低速の2
スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えが行え
るようになっている。
で示したコントロールレバーの操作パターンと共に説明
する。図5の状態は、スリーブ11がハブ10と高速歯
車7とにわたって噛み合い、スリーブ14によるハブ1
2とハブ13との噛み合いが外されている状態である。
即ち、2WDの高速側(2H)が選択されている。この
状態で、入力軸1の駆動力は第一歯車6及び高速歯車7
を介して出力軸2のみに伝達され、2WDの高速側(2
H)が達成される。この状態から駆動力シフトレール1
8のシフトによりハブ12とハブ13をスリーブ14に
よって噛み合わせると、入力軸1の駆動力は、ハブ12
とハブ13を介して出力軸2及び第二出力軸3に伝達さ
れ、4WDの高速側(4H)が達成される。次に、切換
装置19のコントロールレバーを高低速シフトレール1
7側に操作して高低速シフトレール17をシフトさせる
と、スリーブ11がハブ10と低速歯車8に噛み合い、
4WDの低速側(4L)が選択された状態になる。この
状態で、入力軸1の駆動力は第一歯車6、中間軸5、第
二歯車9及び低速歯車8を介して出力軸2及び第二出力
軸3に伝達され、4WDの低速側(4L)が達成され
る。尚、コントロールレバーの操作パターンは、図7に
示したように2H側と4L側が反対方向の場合もある。
このようなトランスファの構造により、高速/低速の2
スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えが行え
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のトランスファの
構造では、高速/低速の2スピードの切り換えと2WD
/4WDの切り換えを2本のシフトレールを用いて行っ
ているので、シフトパターンが2列になってしまう。こ
のため、車室内のコントロールレバーの操作スペースが
例えば幅方向に大きくなってしまい、特に小型車では居
住性が非常に悪いものとなっていた。また、車室内のレ
イアウトがコントロールレバーの大きな操作スペースに
制限されてレイアウトの自由度が低くなっていた。
構造では、高速/低速の2スピードの切り換えと2WD
/4WDの切り換えを2本のシフトレールを用いて行っ
ているので、シフトパターンが2列になってしまう。こ
のため、車室内のコントロールレバーの操作スペースが
例えば幅方向に大きくなってしまい、特に小型車では居
住性が非常に悪いものとなっていた。また、車室内のレ
イアウトがコントロールレバーの大きな操作スペースに
制限されてレイアウトの自由度が低くなっていた。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、高速/低速の2スピードの切り換えと2WD/4W
Dの切り換えをコントロールレバーの小さな操作スペー
スで行うことができるトランスファの構造を提供し、車
室内の居住性の向上とレイアウトの自由度の拡大を図る
ことを目的とする。
で、高速/低速の2スピードの切り換えと2WD/4W
Dの切り換えをコントロールレバーの小さな操作スペー
スで行うことができるトランスファの構造を提供し、車
室内の居住性の向上とレイアウトの自由度の拡大を図る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、高速側の駆動力を出力軸に伝える高
速動力伝達機構と、低速側の駆動力を出力軸に伝える低
速動力伝達機構と、前輪側へ出力軸の駆動力を伝える前
動力伝達機構と、後輪側へ出力軸の駆動力を伝える後動
力伝達機構と、コントロールレバーの一方向の往復動作
によって軸方向に往復移動する1本のシフトレールと、
同シフトレールに設けられ同シフトレールの移動によっ
て前動力伝達機構及び後動力伝達機構の切換動作を行わ
せる前後輪切換機構と、上記シフトレールに設けられ上
記シフトレールの移動によって高速動力伝達機構及び低
速動力伝達機構の動作を行わせる高低速切換機構とを備
えたことを特徴とする。
の本発明の構成は、高速側の駆動力を出力軸に伝える高
速動力伝達機構と、低速側の駆動力を出力軸に伝える低
速動力伝達機構と、前輪側へ出力軸の駆動力を伝える前
動力伝達機構と、後輪側へ出力軸の駆動力を伝える後動
力伝達機構と、コントロールレバーの一方向の往復動作
によって軸方向に往復移動する1本のシフトレールと、
同シフトレールに設けられ同シフトレールの移動によっ
て前動力伝達機構及び後動力伝達機構の切換動作を行わ
せる前後輪切換機構と、上記シフトレールに設けられ上
記シフトレールの移動によって高速動力伝達機構及び低
速動力伝達機構の動作を行わせる高低速切換機構とを備
えたことを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
構成は、高速側の駆動力を出力軸に伝える高速動力伝達
機構と、低速側の駆動力を出力軸に伝える低速動力伝達
機構と、前輪側へ出力軸の駆動力を伝える前動力伝達機
構と、後輪側へ出力軸の駆動力を伝える後動力伝達機構
と、コントロールレバーの一方向の往復動作によって軸
方向に往復移動する1本のシフトレールと、同シフトレ
ールに設けられ同シフトレールの移動によって前動力伝
達機構及び後動力伝達機構の切換動作を行わせる前後輪
切換機構と、上記シフトレールに設けられ上記シフトレ
ールの移動によって高速動力伝達機構及び低速動力伝達
機構の動作を行わせる高低速切換機構とを備え、前後輪
切換機構及び高低速切換機構は、低速動力伝達機構が動
作する上記シフトレールの第一移動位置で前動力伝達機
構及び後動力伝達機構を動作させ、高速動力伝達機構が
動作する上記シフトレールの第二移動位置で前動力伝達
機構及び後動力伝達機構を動作させ、更に高速動力伝達
機構が動作する上記シフトレールの第三移動位置で前動
力伝達機構もしくは後動力伝達機構を動作させることを
特徴とする。
構成は、高速側の駆動力を出力軸に伝える高速動力伝達
機構と、低速側の駆動力を出力軸に伝える低速動力伝達
機構と、前輪側へ出力軸の駆動力を伝える前動力伝達機
構と、後輪側へ出力軸の駆動力を伝える後動力伝達機構
と、コントロールレバーの一方向の往復動作によって軸
方向に往復移動する1本のシフトレールと、同シフトレ
ールに設けられ同シフトレールの移動によって前動力伝
達機構及び後動力伝達機構の切換動作を行わせる前後輪
切換機構と、上記シフトレールに設けられ上記シフトレ
ールの移動によって高速動力伝達機構及び低速動力伝達
機構の動作を行わせる高低速切換機構とを備え、前後輪
切換機構及び高低速切換機構は、低速動力伝達機構が動
作する上記シフトレールの第一移動位置で前動力伝達機
構及び後動力伝達機構を動作させ、高速動力伝達機構が
動作する上記シフトレールの第二移動位置で前動力伝達
機構及び後動力伝達機構を動作させ、更に高速動力伝達
機構が動作する上記シフトレールの第三移動位置で前動
力伝達機構もしくは後動力伝達機構を動作させることを
特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明の
構成は、高速歯車及び低速歯車を介して駆動軸に連結さ
れ前輪側もしくは後輪側につながる出力軸と、高速歯車
もしくは低速歯車と出力軸との結合を選択する高低速切
換クラッチと、出力軸につながっていない側である後輪
側もしくは前輪側につながる第二出力軸と、出力軸と第
二出力軸との結合を選択する駆動力切換クラッチと、コ
ントロールレバーの一方向の往復動作によって軸方向に
往復移動する1本のシフトレールと、同シフトレールに
設けられ同シフトレールの移動によって高低速切換クラ
ッチの動作を行わせる高低速切換フォークと、上記シフ
トレールに設けられ上記シフトレールの移動によって駆
動力切換クラッチの動作を行わせる駆動力切換フォーク
とを備えたことを特徴とする。
構成は、高速歯車及び低速歯車を介して駆動軸に連結さ
れ前輪側もしくは後輪側につながる出力軸と、高速歯車
もしくは低速歯車と出力軸との結合を選択する高低速切
換クラッチと、出力軸につながっていない側である後輪
側もしくは前輪側につながる第二出力軸と、出力軸と第
二出力軸との結合を選択する駆動力切換クラッチと、コ
ントロールレバーの一方向の往復動作によって軸方向に
往復移動する1本のシフトレールと、同シフトレールに
設けられ同シフトレールの移動によって高低速切換クラ
ッチの動作を行わせる高低速切換フォークと、上記シフ
トレールに設けられ上記シフトレールの移動によって駆
動力切換クラッチの動作を行わせる駆動力切換フォーク
とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、高速歯車及び低速歯車を介して駆動
軸に連結され前輪側もしくは後輪側につながる出力軸
と、高速歯車もしくは低速歯車と出力軸との結合を選択
する高低速切換クラッチと、出力軸につながっていない
側である後輪側もしくは前輪側につながる第二出力軸
と、出力軸と第二出力軸との結合を選択する駆動力切換
クラッチと、コントロールレバーの一方向の往復動作に
よって軸方向に往復移動する1本のシフトレールと、同
シフトレールに設けられ同シフトレールの移動によって
高低速切換クラッチの動作を行わせる高低速切換フォー
クと、上記シフトレールに設けられ上記シフトレールの
移動によって駆動力切換クラッチの動作を行わせる駆動
力切換フォークとを備え、高低速切換フォーク及び駆動
力切換フォークは、高低速切換クラッチによって低速歯
車と出力軸が結合されるシフトレールの第一移動位置で
駆動力切換クラッチによって出力軸と第二出力軸とを結
合させ、高低速切換クラッチによって高速歯車と出力軸
が結合されるシフトレールの第二移動位置で駆動力切換
クラッチによって出力軸と第二出力軸とを結合させ、更
に高低速切換クラッチによって高速歯車と出力軸が結合
されるシフトレールの第三移動位置で駆動力切換クラッ
チによって出力軸と第二出力軸とを非結合にさせること
を特徴とする。
軸に連結され前輪側もしくは後輪側につながる出力軸
と、高速歯車もしくは低速歯車と出力軸との結合を選択
する高低速切換クラッチと、出力軸につながっていない
側である後輪側もしくは前輪側につながる第二出力軸
と、出力軸と第二出力軸との結合を選択する駆動力切換
クラッチと、コントロールレバーの一方向の往復動作に
よって軸方向に往復移動する1本のシフトレールと、同
シフトレールに設けられ同シフトレールの移動によって
高低速切換クラッチの動作を行わせる高低速切換フォー
クと、上記シフトレールに設けられ上記シフトレールの
移動によって駆動力切換クラッチの動作を行わせる駆動
力切換フォークとを備え、高低速切換フォーク及び駆動
力切換フォークは、高低速切換クラッチによって低速歯
車と出力軸が結合されるシフトレールの第一移動位置で
駆動力切換クラッチによって出力軸と第二出力軸とを結
合させ、高低速切換クラッチによって高速歯車と出力軸
が結合されるシフトレールの第二移動位置で駆動力切換
クラッチによって出力軸と第二出力軸とを結合させ、更
に高低速切換クラッチによって高速歯車と出力軸が結合
されるシフトレールの第三移動位置で駆動力切換クラッ
チによって出力軸と第二出力軸とを非結合にさせること
を特徴とする。
【0012】
【作用】コントロールレバーの一方向の往復動作によっ
て1本のシフトレールが一方向に往復動すると、前後輪
切換機構により前動力伝達機構及び後動力伝達機構が動
作されると共に、高低速切換機構により高速動力伝達機
構及び低速動力伝達機構が動作される。この時、低速動
力伝達機構が動作するシフトレールの第一移動位置では
前後の動力伝達機構が動作され、高速動力伝達機構が動
作するシフトレールの第二移動位置では前後の動力伝達
機構が動作され、更に高速動力伝達機構が動作するシフ
トレールの第三移動位置では前もしくは後の動力伝達機
構が動作される。
て1本のシフトレールが一方向に往復動すると、前後輪
切換機構により前動力伝達機構及び後動力伝達機構が動
作されると共に、高低速切換機構により高速動力伝達機
構及び低速動力伝達機構が動作される。この時、低速動
力伝達機構が動作するシフトレールの第一移動位置では
前後の動力伝達機構が動作され、高速動力伝達機構が動
作するシフトレールの第二移動位置では前後の動力伝達
機構が動作され、更に高速動力伝達機構が動作するシフ
トレールの第三移動位置では前もしくは後の動力伝達機
構が動作される。
【0013】また、コントロールレバーの一方向の往復
動作によって1本のシフトレールが一方向に往復動する
と、駆動力切換フォークにより駆動力切換クラッチが動
作され出力軸と第二出力軸との結合が選択されて2輪駆
動状態もしくは4輪駆動状態が選択されると共に、高低
速切換フォークにより高低速切換クラッチが動作され高
速歯車もしくは低速歯車と出力軸との結合が選択されて
高速駆動状態もしくは低速駆動状態が選択される。この
時、高低速切換クラッチによって低速歯車と出力軸が結
合される低速駆動状態のシフトレールの第一移動位置で
は駆動力切換クラッチによって出力軸と第二出力軸とが
結合されて4輪駆動状態が選択され、高低速切換クラッ
チによって高速歯車と出力軸が結合される高速駆動状態
のシフトレールの第二移動位置では駆動力切換クラッチ
によって出力軸と第二出力軸とが結合されて4輪駆動状
態が選択され、更に高低速切換クラッチによって高速歯
車と出力軸が結合される高速駆動状態のシフトレールの
第三移動位置では駆動力切換クラッチによって出力軸と
第二出力軸とが非結合にされて2輪駆動状態が選択され
る。
動作によって1本のシフトレールが一方向に往復動する
と、駆動力切換フォークにより駆動力切換クラッチが動
作され出力軸と第二出力軸との結合が選択されて2輪駆
動状態もしくは4輪駆動状態が選択されると共に、高低
速切換フォークにより高低速切換クラッチが動作され高
速歯車もしくは低速歯車と出力軸との結合が選択されて
高速駆動状態もしくは低速駆動状態が選択される。この
時、高低速切換クラッチによって低速歯車と出力軸が結
合される低速駆動状態のシフトレールの第一移動位置で
は駆動力切換クラッチによって出力軸と第二出力軸とが
結合されて4輪駆動状態が選択され、高低速切換クラッ
チによって高速歯車と出力軸が結合される高速駆動状態
のシフトレールの第二移動位置では駆動力切換クラッチ
によって出力軸と第二出力軸とが結合されて4輪駆動状
態が選択され、更に高低速切換クラッチによって高速歯
車と出力軸が結合される高速駆動状態のシフトレールの
第三移動位置では駆動力切換クラッチによって出力軸と
第二出力軸とが非結合にされて2輪駆動状態が選択され
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1には本発明の一実施例に係るトランスファの構
造を表す断面、図2には図1中の展開状態を表す断面を
示してある。
る。図1には本発明の一実施例に係るトランスファの構
造を表す断面、図2には図1中の展開状態を表す断面を
示してある。
【0015】図に示すように、エンジン側に連結される
入力軸21には駆動歯車22が取り付けられ、駆動歯車
22は中間軸23の第一歯車24に噛み合っている。一
方、車両の例えば後輪に連結された出力軸25には高速
歯車26及び低速歯車27が回転自在に取り付けられ、
高速歯車26は第一歯車24に噛み合っている。中間軸
23には第二歯車28が設けられ、第二歯車28は低速
歯車27に噛み合っている。高速歯車26及び低速歯車
27の間における出力軸25には高低速切換クラッチ2
9のハブ30が固定され、ハブ30と高速歯車26もし
くは低速歯車27を噛み合わせるスリーブ31が出力軸
25の軸方向に移動自在に支持されている。スリーブ3
1を移動させることによって出力軸25と高速歯車26
もしくは低速歯車27との結合が選択され、高速/低速
の2スピードの切り換えが行われるようになっている。
つまり、高速動力伝達機構は高速歯車26によって構成
されると共に低速動力伝達機構は低速歯車27によって
構成され、高低速切換機構は高低速切換クラッチ29に
よって構成されている。
入力軸21には駆動歯車22が取り付けられ、駆動歯車
22は中間軸23の第一歯車24に噛み合っている。一
方、車両の例えば後輪に連結された出力軸25には高速
歯車26及び低速歯車27が回転自在に取り付けられ、
高速歯車26は第一歯車24に噛み合っている。中間軸
23には第二歯車28が設けられ、第二歯車28は低速
歯車27に噛み合っている。高速歯車26及び低速歯車
27の間における出力軸25には高低速切換クラッチ2
9のハブ30が固定され、ハブ30と高速歯車26もし
くは低速歯車27を噛み合わせるスリーブ31が出力軸
25の軸方向に移動自在に支持されている。スリーブ3
1を移動させることによって出力軸25と高速歯車26
もしくは低速歯車27との結合が選択され、高速/低速
の2スピードの切り換えが行われるようになっている。
つまり、高速動力伝達機構は高速歯車26によって構成
されると共に低速動力伝達機構は低速歯車27によって
構成され、高低速切換機構は高低速切換クラッチ29に
よって構成されている。
【0016】車両の例えば前輪に連結された第二出力軸
32が出力軸25に対向して直線上に配置され、出力軸
25と第二出力軸32の間には駆動力切換クラッチ33
が設けられている。駆動力切換クラッチ33は、出力軸
25に取り付けられたハブ34と第二出力軸32に取り
付けられたハブ35を備え、ハブ34とハブ35を噛み
合わせるスリーブ36が出力軸25の軸方向に移動自在
に支持されている。スリーブ36を移動させることによ
って出力軸25と第二出力軸32との結合もしくは非結
合が選択され、2WD/4WDの切り換えが行なわれる
ようになっている。つまり、後動力伝達機構は、高速歯
車26もしくは低速歯車27を介して駆動歯車22から
の駆動力を後輪に伝達する出力軸25によって構成され
ると共に前動力伝達機構は、ハブ34、35及び第二出
力軸32によって構成され、前後輪切換機構は駆動力切
換クラッチ33によって構成されている。
32が出力軸25に対向して直線上に配置され、出力軸
25と第二出力軸32の間には駆動力切換クラッチ33
が設けられている。駆動力切換クラッチ33は、出力軸
25に取り付けられたハブ34と第二出力軸32に取り
付けられたハブ35を備え、ハブ34とハブ35を噛み
合わせるスリーブ36が出力軸25の軸方向に移動自在
に支持されている。スリーブ36を移動させることによ
って出力軸25と第二出力軸32との結合もしくは非結
合が選択され、2WD/4WDの切り換えが行なわれる
ようになっている。つまり、後動力伝達機構は、高速歯
車26もしくは低速歯車27を介して駆動歯車22から
の駆動力を後輪に伝達する出力軸25によって構成され
ると共に前動力伝達機構は、ハブ34、35及び第二出
力軸32によって構成され、前後輪切換機構は駆動力切
換クラッチ33によって構成されている。
【0017】出力軸25と平行にシフトレール37が設
けられ、シフトレール37は軸方向に往復移動自在に支
持されている。シフトレール37にはコントロールレバ
ー38の下端が連結され、支点39を中心にコントロー
ルレバー38を図1中左右方向に往復動(一方向の往復
動作)させることによりシフトレール37は図1中右左
方向に往復移動する。シフトレール37には高低速切換
機構としての高低速切換フォーク40が取り付けられ、
高低速切換フォーク40は高低速切換クラッチ29のス
リーブ31に嵌合している。また、シフトレール37に
は前後輪切換機構としての前後輪切換フォーク41が取
り付けられ、前後輪切換フォーク41は駆動力切換クラ
ッチ33のスリーブ36に嵌合している。シフトレール
37の移動により、高低速切換フォーク40及び前後輪
切換フォーク41によってスリーブ31及びスリーブ3
6が同時に移動するようになっている。
けられ、シフトレール37は軸方向に往復移動自在に支
持されている。シフトレール37にはコントロールレバ
ー38の下端が連結され、支点39を中心にコントロー
ルレバー38を図1中左右方向に往復動(一方向の往復
動作)させることによりシフトレール37は図1中右左
方向に往復移動する。シフトレール37には高低速切換
機構としての高低速切換フォーク40が取り付けられ、
高低速切換フォーク40は高低速切換クラッチ29のス
リーブ31に嵌合している。また、シフトレール37に
は前後輪切換機構としての前後輪切換フォーク41が取
り付けられ、前後輪切換フォーク41は駆動力切換クラ
ッチ33のスリーブ36に嵌合している。シフトレール
37の移動により、高低速切換フォーク40及び前後輪
切換フォーク41によってスリーブ31及びスリーブ3
6が同時に移動するようになっている。
【0018】高低速切換フォーク40及び前後輪切換フ
ォーク41は、高低速切換クラッチ29のスリーブ31
によって低速歯車27と出力軸25側のハブ30が噛み
合う状態のシフトレール37の第一移動位置(図3の状
態)で、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36によっ
て出力軸25のハブ34と第二出力軸32のハブ35を
噛み合わせて出力軸25と第二出力軸32とを結合させ
るようになっている(低速で4WD:4L)。また、高
低速切換フォーク40及び前後輪切換フォーク41は、
高低速切換クラッチ29のスリーブ31によって高速歯
車26と出力軸25側のハブ30が噛み合う状態のシフ
トレール37の第二移動位置(図1の状態)で、駆動力
切換クラッチ33のスリーブ36によって出力軸25の
ハブ34と第二出力軸32のハブ35の噛み合い状態を
維持させて出力軸25と第二出力軸32とを結合させる
ようになっている(高速で4WD:4H)。更に、高低
速切換フォーク40及び前後輪切換フォーク41は、高
低速切換クラッチ29のスリーブ31によって高速歯車
26と出力軸25側のハブ30が噛み合う状態が維持さ
れているシフトレール37の第三移動位置(図4の状
態)で、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36による
出力軸25のハブ34と第二出力軸32のハブ35の噛
み合いを外して出力軸25と第二出力軸32とを非結合
にさせるようになっている(高速で2WD:2H)。
ォーク41は、高低速切換クラッチ29のスリーブ31
によって低速歯車27と出力軸25側のハブ30が噛み
合う状態のシフトレール37の第一移動位置(図3の状
態)で、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36によっ
て出力軸25のハブ34と第二出力軸32のハブ35を
噛み合わせて出力軸25と第二出力軸32とを結合させ
るようになっている(低速で4WD:4L)。また、高
低速切換フォーク40及び前後輪切換フォーク41は、
高低速切換クラッチ29のスリーブ31によって高速歯
車26と出力軸25側のハブ30が噛み合う状態のシフ
トレール37の第二移動位置(図1の状態)で、駆動力
切換クラッチ33のスリーブ36によって出力軸25の
ハブ34と第二出力軸32のハブ35の噛み合い状態を
維持させて出力軸25と第二出力軸32とを結合させる
ようになっている(高速で4WD:4H)。更に、高低
速切換フォーク40及び前後輪切換フォーク41は、高
低速切換クラッチ29のスリーブ31によって高速歯車
26と出力軸25側のハブ30が噛み合う状態が維持さ
れているシフトレール37の第三移動位置(図4の状
態)で、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36による
出力軸25のハブ34と第二出力軸32のハブ35の噛
み合いを外して出力軸25と第二出力軸32とを非結合
にさせるようになっている(高速で2WD:2H)。
【0019】上記構成のトランスファの構造の作用を説
明する。図1の状態は、スリーブ31がハブ30と高速
歯車26とにわたって噛み合い、スリーブ36がハブ3
4とハブ35とにわたって噛み合い出力軸25と第二出
力軸32が連結している状態である。即ち、4WDの高
速側(4H)が選択されている。この状態で、入力軸2
1の駆動力は第一歯車24及び高速歯車26を介して出
力軸25及び第二出力軸32に伝達され、4WDの高速
側(4H)が達成される。この状態からコントロールレ
バー38を図1中左方向(4L方向)に操作すると、シ
フトレール37が図1中右方向に移動して4WDの低速
側(4L)が選択された状態になる。これにより、スリ
ーブ31がハブ30と低速歯車27とにわたって噛み合
い、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36は出力軸2
5のハブ34と第二出力軸32のハブ35とに噛み合っ
たまま出力軸25と第二出力軸32との結合が維持さ
れ、入力軸21の駆動力は第一歯車24、中間軸23、
第二歯車28及び低速歯車27を介して出力軸25及び
第二出力軸32に伝達され、4WDの低速側(4L)が
達成される(図3参照)。次に、コントロールレバー3
8を図1中4H位置よりも更に右方向に操作すると、シ
フトレール37が図1中左方向に移動して2WDの高速
側(2H)が選択された状態になる。これにより、スリ
ーブ31がハブ30と高速歯車26とにわたって噛み合
い、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36は出力軸2
5のハブ34から外れて出力軸25と第二出力軸32と
が非結合になり、入力軸21の駆動力は第一歯車24及
び高速歯車26を介して出力軸25にのみ伝達され、2
WDの高速側(2H)が達成される。
明する。図1の状態は、スリーブ31がハブ30と高速
歯車26とにわたって噛み合い、スリーブ36がハブ3
4とハブ35とにわたって噛み合い出力軸25と第二出
力軸32が連結している状態である。即ち、4WDの高
速側(4H)が選択されている。この状態で、入力軸2
1の駆動力は第一歯車24及び高速歯車26を介して出
力軸25及び第二出力軸32に伝達され、4WDの高速
側(4H)が達成される。この状態からコントロールレ
バー38を図1中左方向(4L方向)に操作すると、シ
フトレール37が図1中右方向に移動して4WDの低速
側(4L)が選択された状態になる。これにより、スリ
ーブ31がハブ30と低速歯車27とにわたって噛み合
い、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36は出力軸2
5のハブ34と第二出力軸32のハブ35とに噛み合っ
たまま出力軸25と第二出力軸32との結合が維持さ
れ、入力軸21の駆動力は第一歯車24、中間軸23、
第二歯車28及び低速歯車27を介して出力軸25及び
第二出力軸32に伝達され、4WDの低速側(4L)が
達成される(図3参照)。次に、コントロールレバー3
8を図1中4H位置よりも更に右方向に操作すると、シ
フトレール37が図1中左方向に移動して2WDの高速
側(2H)が選択された状態になる。これにより、スリ
ーブ31がハブ30と高速歯車26とにわたって噛み合
い、駆動力切換クラッチ33のスリーブ36は出力軸2
5のハブ34から外れて出力軸25と第二出力軸32と
が非結合になり、入力軸21の駆動力は第一歯車24及
び高速歯車26を介して出力軸25にのみ伝達され、2
WDの高速側(2H)が達成される。
【0020】上述したトランスファの構造では、コント
ロールレバー38を一方向(図1中左右方向)に往復動
させることにより、1本のシフトレール37によって4
WDの高速側(4H)、4WDの低速側(4L)及び2
WDの高速側(2H)を達成することができる。このた
め、高速/低速の2スピードの切り換えと2WD/4W
Dの切り換えがコントロールレバー38の小さな操作ス
ペースで行えるようになり、車室内におけるコントロー
ルレバー38の必要操作スペースを狭めることができ
る。また、1本のシフトレール37によって高速/低速
の2スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えを
行っているので、トランスファの構造がきわめて簡単な
ものとなる。また、1本のシフトレール37によって4
WDの高速側(4H)、4WDの低速側(4L)及び2
WDの高速側(2H)の3ポジションを直列に配列する
ようにしたので、操作が容易になる。尚、コントロール
レバー38の往復動の方向は、車両の形態や大きさによ
って前後方向、車幅方向、斜めあるいは上下方向など適
宜設定することができる。また、高低速切換クラッチ2
9及び駆動力切換クラッチ33の噛み合い状態は上記実
施例に限定されるものではなく、種々変更することが可
能である。
ロールレバー38を一方向(図1中左右方向)に往復動
させることにより、1本のシフトレール37によって4
WDの高速側(4H)、4WDの低速側(4L)及び2
WDの高速側(2H)を達成することができる。このた
め、高速/低速の2スピードの切り換えと2WD/4W
Dの切り換えがコントロールレバー38の小さな操作ス
ペースで行えるようになり、車室内におけるコントロー
ルレバー38の必要操作スペースを狭めることができ
る。また、1本のシフトレール37によって高速/低速
の2スピードの切り換えと2WD/4WDの切り換えを
行っているので、トランスファの構造がきわめて簡単な
ものとなる。また、1本のシフトレール37によって4
WDの高速側(4H)、4WDの低速側(4L)及び2
WDの高速側(2H)の3ポジションを直列に配列する
ようにしたので、操作が容易になる。尚、コントロール
レバー38の往復動の方向は、車両の形態や大きさによ
って前後方向、車幅方向、斜めあるいは上下方向など適
宜設定することができる。また、高低速切換クラッチ2
9及び駆動力切換クラッチ33の噛み合い状態は上記実
施例に限定されるものではなく、種々変更することが可
能である。
【0021】
【発明の効果】本発明のトランスファの構造は、コント
ロールレバーを一方向に往復動させることにより、1本
のシフトレールによって4WDの高速側(4H)、4W
Dの低速側(4L)及び2WDの高速側(2H)を達成
することができる。このため、高速/低速の2スピード
の切り換えと2WD/4WDの切り換えがコントロール
レバーの小さな操作スペースで行えるようになり、車室
内におけるコントロールレバーの必要操作スペースを狭
めることができる。この結果、車室内のスペースの有効
利用が可能になって居住性が向上すると共にレイアウト
の自由度が格段に向上する。また、1本のシフトレール
によって高速/低速の2スピードの切り換えと2WD/
4WDの切り換えを行っているので、トランスファの構
造がきわめて簡単なものとなり、構造の簡素化と操作の
容易化を図ることができる。
ロールレバーを一方向に往復動させることにより、1本
のシフトレールによって4WDの高速側(4H)、4W
Dの低速側(4L)及び2WDの高速側(2H)を達成
することができる。このため、高速/低速の2スピード
の切り換えと2WD/4WDの切り換えがコントロール
レバーの小さな操作スペースで行えるようになり、車室
内におけるコントロールレバーの必要操作スペースを狭
めることができる。この結果、車室内のスペースの有効
利用が可能になって居住性が向上すると共にレイアウト
の自由度が格段に向上する。また、1本のシフトレール
によって高速/低速の2スピードの切り換えと2WD/
4WDの切り換えを行っているので、トランスファの構
造がきわめて簡単なものとなり、構造の簡素化と操作の
容易化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係るトランスファの構造を
表す断面図。
表す断面図。
【図2】図1中の展開状態を表す断面図。
【図3】4L操作時の本発明の一実施例に係るトランス
ファの構造を表す断面図。
ファの構造を表す断面図。
【図4】2H操作時の本発明の一実施例に係るトランス
ファの構造を表す断面図。
ファの構造を表す断面図。
【図5】従来のトランスファの構造の概略構成図。
【図6】コントロールレバーの操作パターン説明図。
【図7】コントロールレバーの他の操作パターン説明
図。
図。
21 入力軸 22 駆動歯車 23 中間軸 24 第一歯車 25 出力軸 26 高速歯車 27 低速歯車 28 第二歯車 29 高低速切換クラッチ 30 ハブ 31 スリーブ 32 第二出力軸 33 駆動力切換クラッチ 34 ハブ 35 ハブ 36 スリーブ 37 シフトレール 38 コントロールレバー 40 高低速切換フォーク 41 前後輪切換フォーク
Claims (4)
- 【請求項1】 高速側の駆動力を出力軸に伝える高速動
力伝達機構と、低速側の駆動力を出力軸に伝える低速動
力伝達機構と、前輪側へ出力軸の駆動力を伝える前動力
伝達機構と、後輪側へ出力軸の駆動力を伝える後動力伝
達機構と、コントロールレバーの一方向の往復動作によ
って軸方向に往復移動する1本のシフトレールと、同シ
フトレールに設けられ同シフトレールの移動によって前
動力伝達機構及び後動力伝達機構の切換動作を行わせる
前後輪切換機構と、上記シフトレールに設けられ上記シ
フトレールの移動によって高速動力伝達機構及び低速動
力伝達機構の動作を行わせる高低速切換機構とを備えた
ことを特徴とするトランスファの構造。 - 【請求項2】 高速側の駆動力を出力軸に伝える高速動
力伝達機構と、低速側の駆動力を出力軸に伝える低速動
力伝達機構と、前輪側へ出力軸の駆動力を伝える前動力
伝達機構と、後輪側へ出力軸の駆動力を伝える後動力伝
達機構と、コントロールレバーの一方向の往復動作によ
って軸方向に往復移動する1本のシフトレールと、同シ
フトレールに設けられ同シフトレールの移動によって前
動力伝達機構及び後動力伝達機構の切換動作を行わせる
前後輪切換機構と、上記シフトレールに設けられ上記シ
フトレールの移動によって高速動力伝達機構及び低速動
力伝達機構の動作を行わせる高低速切換機構とを備え、
前後輪切換機構及び高低速切換機構は、低速動力伝達機
構が動作する上記シフトレールの第一移動位置で前動力
伝達機構及び後動力伝達機構を動作させ、高速動力伝達
機構が動作する上記シフトレールの第二移動位置で前動
力伝達機構及び後動力伝達機構を動作させ、更に高速動
力伝達機構が動作する上記シフトレールの第三移動位置
で前動力伝達機構もしくは後動力伝達機構を動作させる
ことを特徴とするトランスファの構造。 - 【請求項3】 高速歯車及び低速歯車を介して駆動軸に
連結され前輪側もしくは後輪側につながる出力軸と、高
速歯車もしくは低速歯車と出力軸との結合を選択する高
低速切換クラッチと、出力軸につながっていない側であ
る後輪側もしくは前輪側につながる第二出力軸と、出力
軸と第二出力軸との結合を選択する駆動力切換クラッチ
と、コントロールレバーの一方向の往復動作によって軸
方向に往復移動する1本のシフトレールと、同シフトレ
ールに設けられ同シフトレールの移動によって高低速切
換クラッチの動作を行わせる高低速切換フォークと、上
記シフトレールに設けられ上記シフトレールの移動によ
って駆動力切換クラッチの動作を行わせる駆動力切換フ
ォークとを備えたことを特徴とするトランスファの構
造。 - 【請求項4】 高速歯車及び低速歯車を介して駆動軸に
連結され前輪側もしくは後輪側につながる出力軸と、高
速歯車もしくは低速歯車と出力軸との結合を選択する高
低速切換クラッチと、出力軸につながっていない側であ
る後輪側もしくは前輪側につながる第二出力軸と、出力
軸と第二出力軸との結合を選択する駆動力切換クラッチ
と、コントロールレバーの一方向の往復動作によって軸
方向に往復移動する1本のシフトレールと、同シフトレ
ールに設けられ同シフトレールの移動によって高低速切
換クラッチの動作を行わせる高低速切換フォークと、上
記シフトレールに設けられ上記シフトレールの移動によ
って駆動力切換クラッチの動作を行わせる駆動力切換フ
ォークとを備え、高低速切換フォーク及び駆動力切換フ
ォークは、高低速切換クラッチによって低速歯車と出力
軸が結合されるシフトレールの第一移動位置で駆動力切
換クラッチによって出力軸と第二出力軸とを結合させ、
高低速切換クラッチによって高速歯車と出力軸が結合さ
れるシフトレールの第二移動位置で駆動力切換クラッチ
によって出力軸と第二出力軸とを結合させ、更に高低速
切換クラッチによって高速歯車と出力軸が結合されるシ
フトレールの第三移動位置で駆動力切換クラッチによっ
て出力軸と第二出力軸とを非結合にさせることを特徴と
するトランスファの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109261A JPH07315071A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | トランスファの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109261A JPH07315071A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | トランスファの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07315071A true JPH07315071A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14505696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6109261A Pending JPH07315071A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | トランスファの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07315071A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349835B1 (ko) * | 1999-10-01 | 2002-08-22 | 기아자동차주식회사 | 트랜스퍼 케이스 |
KR100680783B1 (ko) * | 2005-07-11 | 2007-02-08 | 기아자동차주식회사 | 중간변속기의 변속기구 |
CN108626340A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-10-09 | 湖南农业大学 | 一种具有副变速的四驱变速器 |
CN118640260A (zh) * | 2024-08-15 | 2024-09-13 | 北京航空航天大学 | 一种具有高低速切换和四驱切换功能的变速器 |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP6109261A patent/JPH07315071A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100349835B1 (ko) * | 1999-10-01 | 2002-08-22 | 기아자동차주식회사 | 트랜스퍼 케이스 |
KR100680783B1 (ko) * | 2005-07-11 | 2007-02-08 | 기아자동차주식회사 | 중간변속기의 변속기구 |
CN108626340A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-10-09 | 湖南农业大学 | 一种具有副变速的四驱变速器 |
CN108626340B (zh) * | 2018-05-18 | 2024-06-11 | 湖南农业大学 | 一种具有副变速的四驱变速器 |
CN118640260A (zh) * | 2024-08-15 | 2024-09-13 | 北京航空航天大学 | 一种具有高低速切换和四驱切换功能的变速器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990525 |