JPH07315018A - 車輌停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法 - Google Patents
車輌停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法Info
- Publication number
- JPH07315018A JPH07315018A JP11002094A JP11002094A JPH07315018A JP H07315018 A JPH07315018 A JP H07315018A JP 11002094 A JP11002094 A JP 11002094A JP 11002094 A JP11002094 A JP 11002094A JP H07315018 A JPH07315018 A JP H07315018A
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- JP
- Japan
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- vehicle
- adhesive sheet
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車輌停止用粘着シート及びそれを用いた車輌
の停止方法を提供する。 【構成】 基材層（１）の一面に粘着剤層（２）を設け
てなる車輌停止用粘着シート、及びこの車輌停止用粘着
シートを、該粘着剤層（２）面が上面になるように車輌
の走行路面に敷き、その粘着剤層（２）面上に車輌を走
行させ、該粘着シートを車輪に巻き付かせる車輌の停止
方法。
の停止方法を提供する。 【構成】 基材層（１）の一面に粘着剤層（２）を設け
てなる車輌停止用粘着シート、及びこの車輌停止用粘着
シートを、該粘着剤層（２）面が上面になるように車輌
の走行路面に敷き、その粘着剤層（２）面上に車輌を走
行させ、該粘着シートを車輪に巻き付かせる車輌の停止
方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の車輌を安全
に、且つ損傷することなく停止させる車輌停止用粘着シ
ート及びそれを用いた車輌の停止方法に関する。
に、且つ損傷することなく停止させる車輌停止用粘着シ
ート及びそれを用いた車輌の停止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】市民に大きな迷惑をかける暴走族はナン
バープレートを取り外して走行するため車輌の所有者を
特定できず、又、走行時に覆面等をして運転するため運
転者を写真で特定できないという難しさを有している。
このため、その防止対策としては現行犯逮捕が最も有効
な手段となっている。
バープレートを取り外して走行するため車輌の所有者を
特定できず、又、走行時に覆面等をして運転するため運
転者を写真で特定できないという難しさを有している。
このため、その防止対策としては現行犯逮捕が最も有効
な手段となっている。
【０００３】ところが、暴走族のような走行中の車輌を
安全に、且つ確実に、しかも車輌に損傷を与えることな
く停止させる方法は具体的には無く、防犯当局が苦慮し
ているのが現状である。
安全に、且つ確実に、しかも車輌に損傷を与えることな
く停止させる方法は具体的には無く、防犯当局が苦慮し
ているのが現状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、走行中
の車輌を安全に、且つ損傷することなく停止させる車輌
停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法の提
供を目的としている。
の車輌を安全に、且つ損傷することなく停止させる車輌
停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法の提
供を目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、基材層（１）の一面に粘着剤層（２）を設けてな
る車輌停止用粘着シートなる発明、並びに基材層（１）
の一面に粘着剤層（２）を設けてなる車輌停止用粘着シ
ートを、該粘着剤層（２）面が上面になるように車輌の
走行路面に敷き、その粘着剤層（２）面上に車輌を走行
させ、該粘着シートを車輪に巻き付かせ車輌を停止させ
ることを特徴とする車輌の停止方法の発明である。
ろは、基材層（１）の一面に粘着剤層（２）を設けてな
る車輌停止用粘着シートなる発明、並びに基材層（１）
の一面に粘着剤層（２）を設けてなる車輌停止用粘着シ
ートを、該粘着剤層（２）面が上面になるように車輌の
走行路面に敷き、その粘着剤層（２）面上に車輌を走行
させ、該粘着シートを車輪に巻き付かせ車輌を停止させ
ることを特徴とする車輌の停止方法の発明である。
【０００６】本発明の車輌停止用粘着シートは基材層
（１）の一面に粘着剤を塗布して粘着剤層（２）とした
シートである。この基材層（１）の材質としては本発明
の目的により、やや嵩高く適度に圧縮される材料が好ま
しい。
（１）の一面に粘着剤を塗布して粘着剤層（２）とした
シートである。この基材層（１）の材質としては本発明
の目的により、やや嵩高く適度に圧縮される材料が好ま
しい。
【０００７】そして、この基材層（１）の厚みとしては
薄いと沢山巻き付けることが必要であり、又、厚みが厚
いと急激にブレーキがかかることから、基材の圧縮率、
厚み、セットする粘着シートの進行方向への長さ等の３
点が総合的に決定される。
薄いと沢山巻き付けることが必要であり、又、厚みが厚
いと急激にブレーキがかかることから、基材の圧縮率、
厚み、セットする粘着シートの進行方向への長さ等の３
点が総合的に決定される。
【０００８】本発明の粘着シートの基材層（１）の具体
例としてはプラスチック、紙、繊維、金属が挙げられ
る。そして、この基材層（１）はこれらのいずれか、或
いはこれらを例えば積層するなりして組み合わせたもの
を用いることができる。
例としてはプラスチック、紙、繊維、金属が挙げられ
る。そして、この基材層（１）はこれらのいずれか、或
いはこれらを例えば積層するなりして組み合わせたもの
を用いることができる。
【０００９】又、粘着剤層（２）としては車輌タイヤに
圧着できるものならば特に限定はされないが、アクリル
系、ゴム系、エポキシ系の粘着剤のように粘着力の強い
ものを単独で、或いはこれらを組み合わせたものが好ま
しく用いられる。
圧着できるものならば特に限定はされないが、アクリル
系、ゴム系、エポキシ系の粘着剤のように粘着力の強い
ものを単独で、或いはこれらを組み合わせたものが好ま
しく用いられる。
【００１０】本発明の車輌停止用粘着シートを用いて走
行している車輌を停止させるには、まず、この粘着シー
トの粘着剤層面を上面になるように道路面上にセットす
る。セットされた粘着シートの上を車輌が走行すると、
車輌タイヤに粘着シートが巻き付く。そしてこの粘着シ
ートがタイヤと車輌のボデイーとの間隙に食い込み、間
隙が粘着シートで埋まるとその摩擦によりタイヤの回転
は停止する。
行している車輌を停止させるには、まず、この粘着シー
トの粘着剤層面を上面になるように道路面上にセットす
る。セットされた粘着シートの上を車輌が走行すると、
車輌タイヤに粘着シートが巻き付く。そしてこの粘着シ
ートがタイヤと車輌のボデイーとの間隙に食い込み、間
隙が粘着シートで埋まるとその摩擦によりタイヤの回転
は停止する。
【００１１】この粘着シートがタイヤに巻き付くに従
い、ブレーキ効果は徐々に大きくなり、且つ着実に発揮
される。しかも、車輌が停止後、張り付いた粘着シート
を剥がせば、タイヤ及び車輌ボデイーには何等損傷を与
えない。
い、ブレーキ効果は徐々に大きくなり、且つ着実に発揮
される。しかも、車輌が停止後、張り付いた粘着シート
を剥がせば、タイヤ及び車輌ボデイーには何等損傷を与
えない。
【００１２】本発明の車輌停止用粘着シートはその使用
目的からして、該粘着シートの路面へのセットは暴走族
の車輌を認めてから比較的短時間で実施する必要がある
ことより、その形態は積層状或いはロール状であること
が好ましい。
目的からして、該粘着シートの路面へのセットは暴走族
の車輌を認めてから比較的短時間で実施する必要がある
ことより、その形態は積層状或いはロール状であること
が好ましい。
【００１３】本発明の車輌停止用粘着シートの具体例の
構造を図面に基づいて説明すると、第１図は該粘着シー
トの一例の断面図であり、同図中１は繊維状シート、２
は紙、３はアクリル系粘着剤、４はシリコン樹脂剥離剤
である。又、第２図は他の例の断面図であり、同図中１
は繊維状シート、２は紙、４はシリコン樹脂剥離剤、５
は塩化ビニルシート、６はゴム系粘着剤である。
構造を図面に基づいて説明すると、第１図は該粘着シー
トの一例の断面図であり、同図中１は繊維状シート、２
は紙、３はアクリル系粘着剤、４はシリコン樹脂剥離剤
である。又、第２図は他の例の断面図であり、同図中１
は繊維状シート、２は紙、４はシリコン樹脂剥離剤、５
は塩化ビニルシート、６はゴム系粘着剤である。
【００１４】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
【００１５】実施例１ 厚さ５０ｍｍ、巾２００ｍｍ、長さ１０００ｍｍの繊維
状シートの両面を厚さ０．１ｍｍの紙シートでラミネー
トした。
状シートの両面を厚さ０．１ｍｍの紙シートでラミネー
トした。
【００１６】このラミネート体の紙面の一面にアクリル
系粘着剤を１０μの厚みになるように塗布し、もう一方
の一面にはシリコン樹脂剥離剤を１μの厚みになるよう
に塗布し、粘着剤シートとした。この粘着剤シートを２
０枚積層して積層状粘着シートとした。
系粘着剤を１０μの厚みになるように塗布し、もう一方
の一面にはシリコン樹脂剥離剤を１μの厚みになるよう
に塗布し、粘着剤シートとした。この粘着剤シートを２
０枚積層して積層状粘着シートとした。
【００１７】この積層状粘着シートを一枚ずつ剥がし、
アクリル系粘着剤面が上面になるように路面上に車輌の
走行方向に２０枚セットした。
アクリル系粘着剤面が上面になるように路面上に車輌の
走行方向に２０枚セットした。
【００１８】タイヤとボデイーの間隙を５ｃｍに改造し
た車輌を速度１５ｋｍ／時間で、路面上の粘着シートの
上を走行させた。
た車輌を速度１５ｋｍ／時間で、路面上の粘着シートの
上を走行させた。
【００１９】３枚目の粘着シートが巻き付いたときから
タイヤの回転速度が低下し、５枚目の粘着シートが巻き
付いたところでタイヤの回転は完全に停止した。
タイヤの回転速度が低下し、５枚目の粘着シートが巻き
付いたところでタイヤの回転は完全に停止した。
【００２０】車輌が停止後、タイヤから付着した粘着シ
ートを剥がしたが、タイヤ及びボデイーには何の損傷も
なく、運転には全く支障が無かった。
ートを剥がしたが、タイヤ及びボデイーには何の損傷も
なく、運転には全く支障が無かった。
【００２１】実施例２ 厚さ５０ｍｍ、巾２００ｍｍ、長さ１０００ｍｍの繊維
状シートの片面に厚さ０．１ｍｍの紙シートをラミネー
トし、もう一方の一面に厚さ０．２ｍｍの塩化ビニルシ
ートをラミネートした。
状シートの片面に厚さ０．１ｍｍの紙シートをラミネー
トし、もう一方の一面に厚さ０．２ｍｍの塩化ビニルシ
ートをラミネートした。
【００２２】このラミネート体の紙面上にゴム系粘着剤
を２０μの厚みになるように塗布し、もう一方の塩化ビ
ニル面上にはシリコン樹脂剥離剤を１μの厚みになるよ
うに塗布し、粘着剤シートとした。この粘着剤シートを
ロール状に巻き、ロール状粘着シートとした。
を２０μの厚みになるように塗布し、もう一方の塩化ビ
ニル面上にはシリコン樹脂剥離剤を１μの厚みになるよ
うに塗布し、粘着剤シートとした。この粘着剤シートを
ロール状に巻き、ロール状粘着シートとした。
【００２３】このロール状粘着シート巻き出し、ゴム系
粘着剤面が上面になるように路面上にセットした。
粘着剤面が上面になるように路面上にセットした。
【００２４】タイヤとボデイーの間隙を８ｃｍに改造し
た車輌を速度３０ｋｍ／時間で、路面上の粘着シートの
上を走行させた。
た車輌を速度３０ｋｍ／時間で、路面上の粘着シートの
上を走行させた。
【００２５】粘着シートがタイヤに５ｍ程巻き付いたと
きから車輌のスピードが低下し、８ｍ巻き付いたときに
車輌が完全に停止した。
きから車輌のスピードが低下し、８ｍ巻き付いたときに
車輌が完全に停止した。
【００２６】車輌が停止後、タイヤから付着した粘着シ
ートを剥がしたが、タイヤ及びボデイーには何の損傷も
なく、運転には全く支障が無かった。
ートを剥がしたが、タイヤ及びボデイーには何の損傷も
なく、運転には全く支障が無かった。
【００２７】
【発明の効果】本発明の車輌停止用粘着シートは簡単な
構成からなり、これを用いることにより走行中の車輌を
安全に、且つ損傷することなく停止させることができる
という優れた効果を有する。
構成からなり、これを用いることにより走行中の車輌を
安全に、且つ損傷することなく停止させることができる
という優れた効果を有する。
【図１】本発明の車輌停止用粘着シートの一例の断面図
である。
である。
【図２】本発明の車輌停止用粘着シートの他の例の断面
図である。
図である。
１ 繊維状シート ２ 紙 ３ アクリル系粘着剤 ４ シリコン樹脂剥離剤 ５ 塩化ビニルシート ６ ゴム系粘着剤
Claims (2)
- 【請求項１】 基材層（１）の一面に粘着剤層（２）を
設けてなる車輌停止用粘着シート。 - 【請求項２】 基材層（１）の一面に粘着剤層（２）を
設けてなる車輌停止用粘着シートを、該粘着剤層（２）
面が上面になるように車輌の走行路面に敷き、その粘着
剤層（２）面上に車輌を走行させ、該粘着シートを車輪
に巻き付かせ車輌を停止させることを特徴とする車輌の
停止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11002094A JPH07315018A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 車輌停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11002094A JPH07315018A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 車輌停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07315018A true JPH07315018A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14525092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11002094A Pending JPH07315018A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 車輌停止用粘着シート及びそれを用いた車輌の停止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07315018A (ja) |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP11002094A patent/JPH07315018A/ja active Pending
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