JP3095231U

JP3095231U - 容易に切断できるロール式粘着ラベル

Info

Publication number: JP3095231U
Application number: JP2003000132U
Authority: JP
Inventors: 建宏呉
Original assignee: 建宏呉
Priority date: 2003-01-14
Filing date: 2003-01-14
Publication date: 2003-07-25
Anticipated expiration: 2009-01-14

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷筆記でき、粘着層の保護に剥離紙を使用
せず、またカッターで分割する必要のない、容易に切断
できるロール式粘着ラベルを提供する。【解決手段】中心軸とテープ本体を設ける。テープ本
体の両側エッジに、両エッジ揃えて複数の鋸状くぼみ１
１１，１２１を施し、テープ本体には基材層１０、粘着
剤層３０、剥離層４０を設け、テープ本体を中心軸の周
囲に巻いてロール形状とすることにより剥離紙で粘着剤
層を保護する必要がなく、カッターを使わずに粘着ラベ
ルが分割できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は粘着ラベルに関し、特に容易に切断できるロール式粘着ラベルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

粘着ラベルは文字や図案を印刷または筆記でき、必要に応じて貼り付けて標示とする薄片である。公知の粘着ラベルは概ね紙層、粘着層、剥離紙層を含む。剥離紙層は粘着層の保護として用い、使用時には剥離紙を剥がし、粘着層によって、標示したい場所に紙層を貼り付ける。公知の粘着ラベルは便利ではあるが、剥離紙層を結合しなければならず、使用時にはまた剥離紙層を剥がして捨てるため、生産コストが上昇する上、使用も面倒でごみも増加する。また、各種の機能を有するテープ、例えば粘着固定効果のあるテープや簡単に切断できるテープは、材質、構造、技術など種々の原因により、こういったテープを粘着ラベルとすることができない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、印刷筆記でき、粘着層の保護に剥離紙を使用せず、またカッターで分割する必要のない、容易に切断できるロール式粘着ラベルを提供し、コストを低下し且つ使用を更に便利にする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、容易に切断できるロール式粘着ラベルには、中心軸とテープを具え、テープは中心軸の周囲に巻いてロールを形成する。テープは両側にエッジがあり、両エッジに揃った鋸状のくぼみを複数施してあり、テープは基材層、粘着層、剥離層から成る。基材層はポリエステルフィルム、ＢＯＰＰフィルム、或いはポリ塩化ビニルフィルムのうち一つから成る薄層で、厚さは０．０１ｍｍから０．１ｍｍの間である。基材層には表面と底面があり、粘着層は基材層の底面に塗布し、水性アクリル粘着剤、油性アクリル粘着剤、或いは感熱粘着剤から成る薄層で、粘着層の厚さは０．００５ｍｍから０．５ｍｍの間である。剥離層は、シリコン樹脂、低分子量ワックス或いは類似の剥離材質を、０．００２ｇ／ｍ²から２．００ｇ／ｍ²の量で印刷筆記層の表面に被覆してできる薄層である。

【０００５】上述の容易に切断できるロール式粘着ラベルはテープ本体に印刷筆記層をも含み、印刷筆記層は炭酸カルシウム、シリコンラバー、二酸化チタンの少なくとも一つを選び、混合した樹脂を基材層の表面に被覆してできる薄層で、厚さは０．１μから１０μの間である。印刷筆記層中の炭酸カルシウムの重量比は１から５％の間が良く、シリコンラバーの重量比は１から５％が良い。印刷筆記層に使用する樹脂は、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂及びエポキシ樹脂のうち少なくとも一種から選ぶと良い。上述の容易に切断できるロール式粘着ラベルは、基材層の厚さは０．０４ｍｍから０．０６ｍｍの間が良い。粘着ラベルの鋸状くぼみの角度は９０°から１２０°の間が良い。

【０００６】本考案の粘着ラベルは、軸（棒或いは管状円筒など）の周りに巻いてロール形状にし、剥離紙で粘着剤層を保護する必要がない。巻き取る時に粘着剤層を剥離層に押し付け、剥離層は剥離効果があるため剥離紙に似た機能を有し、粘着剤層を保護すると共に粘着剤層の分離が容易である。両側エッジは用意に裂き切ることができる鋸状くぼみになっており、使用時には鋸状くぼみ箇所で必要量の粘着ラベルを裂いたり取りはずしたりして、ラベルを貼りたいところへ貼り付けることができ、剥離紙のごみを処理する必要もなく、カッターで分割する必要もない。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の好適な実施例を図に沿って説明する。図１に示すように、本考案の粘着ラベル１は主に基材層１０、印刷筆記層２０、粘着剤層３０と剥離層４０を含む。基材層１０は厚さ０．０５ｍｍのポリエステルフィルムである。印刷筆記層２０を基材層１０の表面に被覆し、その厚さは２．０μである。粘着剤層３０は基材層１０の底面に塗布し、その厚さは１５μである。剥離層４０は、印刷筆記層２０の表面に被覆し、被覆の量は約０．１ｇ／ｍ²である。

【０００８】図２に示すように、本考案の粘着ラベル１を管状円筒（中心軸）２の周囲に巻き、容易に切断できるロール式粘着ラベルの一ロールとする。両エッジ１１と１２はそれぞれ複数の鋸状くぼみ１１１と１２１があり、これにより粘着ラベル１を切断する。巻き取る時には粘着剤層３０を剥離層４０の上に押し付け、剥離層４０は粘着剤層３０を保護するとともに容易に粘着剤層３０と分離でき、剥離紙を使用しないで粘着剤層３０を保護する。

【０００９】基材層１０の厚さと鋸状くぼみの角度θは、粘着ラベル１の切断の難易に影響し、すなわち伸張率と引張強度に影響するため、異なる基材層厚さと鋸状くぼみの角度θで粘着ラベル１の伸張率と引張強度を測定した。結果を表１に示す。

【表１】本考案の切断できる粘着ラベルの好適な引張強度は２５から４０ニュートン／ｉｎｃｈの間、好適な伸張率は６から２０％の間である。今回の測定数値によれば、基材層の厚さは０．０４から０．０６ｍｍの間が好ましく、鋸状くぼみの角度θは９０°から１２０°の間が好ましく、最も容易に粘着ラベルを切断できる。

【００１０】

【考案の効果】

上記のように本考案の容易に切断できるロール式粘着ラベルは、印刷筆記でき、粘着層の保護に剥離紙を使用しないためコストの低下とごみの減量が実現し、またカッターで分割する必要がなく、利便性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の粘着ラベルの拡大図である。

【図２】本考案の粘着ラベルを管状円筒の周囲に巻い
て、容易に切断できるロール式粘着ラベルの１ロールと
する立体図である。

【符号の説明】

１粘着ラベル２管状円筒（中心軸）１０基材層２０印刷筆記層３０粘着剤層４０剥離層１１エッジ１２エッジ１１１鋸状くぼみ１２１鋸状くぼみ θ 鋸状くぼみ角度

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中心軸とテープ本体を具え、テープ本体は
中心軸の周囲に巻いてロール状を成し、テープ本体の両側エッジは、両エッジ揃えて複数の鋸状
くぼみを施してあり、テープ本体は基材層、粘着剤層及
び剥離層を含み、基材層は、ポリエステルフィルム、ＢＯＰＰフィルム或
いはポリ塩化ビニルフィルムが構成する薄層で、厚さは
０．０１ｍｍから０．１ｍｍの間であり、基材層は表面
と底面があり、粘着剤層は、基材層の底面に塗布し、水性アクリル粘着
剤、油性アクリル粘着剤或いは感熱粘着剤から成る薄層
で、粘着層の厚さは０．００５ｍｍから０．５ｍｍの間
であり、剥離層は、シリコン樹脂、低分子量ワックス或いは類似
の剥離材質を０．００２ｇ／ｍ²から２．００ｇ／ｍ²の
量で基材層上に形成した印刷筆記層の表面を被覆して構
成する薄層であることを特徴とする容易に切断できるロ
ール式粘着ラベル。
【請求項２】テープは印刷筆記層をも含み、印刷筆記層
は炭酸カルシウム、シリコンラバー及び二酸化チタンの
うち少なくとも一種から選んで混合し、基材層の表面を
被覆して形成する樹脂の薄層であり、その厚さは０．１
μから１０μの間であることを特徴とする、請求項１記
載の粘着ラベル。
【請求項３】印刷筆記層に含有される炭酸カルシウム重
量比は１から5％、シリコンラバー重量比は１から５％
であることを特徴とする、請求項２記載の粘着ラベル。
【請求項４】印刷筆記層に使用する樹脂は、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂及びエポキシ樹脂のうち少なくと
も一種から選ぶことを特徴とする、請求項２記載の粘着
ラベル。
【請求項５】基材層の厚さは、０．０４ｍｍから０．０
６ｍｍの間であることを特徴とする請求項１記載の粘着
ラベル。
【請求項６】鋸状くぼみの角度は、９０°から１２０°
の間であることを特徴とする請求項１記載の粘着ラベ
ル。