JPH07313955A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JPH07313955A
JPH07313955A JP6112701A JP11270194A JPH07313955A JP H07313955 A JPH07313955 A JP H07313955A JP 6112701 A JP6112701 A JP 6112701A JP 11270194 A JP11270194 A JP 11270194A JP H07313955 A JPH07313955 A JP H07313955A
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tank
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博己 南條
Noriaki Kimura
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Abstract

(57)【要約】 【構成】有機物を収納する処理槽1と、処理槽1内を加
熱するヒータ31とを備え、処理槽1内を、摂氏20〜4
0度の第1温度と、摂氏50〜60度の第2温度とに所
定期間毎に交互に変化させる有機物処理装置。 【効果】第1温度の状態で中温菌により野菜などの繊維
質を、また、第2温度の状態で高温菌により澱粉質や脂
肪分などを効率よく分解でき、様々な種類の有機物を効
率よく分解処理することことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥などの有機物を微
生物等により分解処理する有機物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微生物等により有機物を発酵処理
する処理装置が、実開平2-125942号公報(C09F 9/02)及
び実開平2-1291号公報(B09B 3/00)等にて知られてい
る。これらの如く、微生物等により有機物を処理する装
置においては、微生物等の活動にとって最適な環境を整
える必要性から、有機物を適正な範囲の水分状態及び温
度状態に維持し、処理に必要な酸素を供給する必要があ
る。
【0003】このため、前述の先行技術にみられるよう
に、有機物全体の水分状態や酸素の供給状態を均一化す
るための攪拌手段、酸素供給とともに余剰水分を気化し
て排出するための排気手段、冬季においても安定した処
理を行うための加熱手段等を設け、有機物の処理効率を
促進する構成となっている。
【0004】これらの先行技術においては、処理槽内
を、摂氏20〜40度、あるいは摂氏50〜60度に維
持し、前者においては所謂中温菌で、また後者において
は所謂高温菌で有機物を発酵処理するようになってい
る。
【0005】しかしながら、摂氏20〜40度で活性化
するいわゆる中温菌は、野菜などの繊維質は比較的早く
分解処理するが、澱粉質、肉や魚などの蛋白質、卵のか
らや骨などのカルシウムの分解速度が遅い欠点があり、
また、摂氏50〜60度で活性化する高温菌は、澱粉
質、蛋白質、カルシウムの分解速度は比較的早いが、繊
維質の分解が遅い欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点に鑑
みなされたもので、種々の有機物を短時間で効率よく分
解処理することのできる有機物処理装置を提供すること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
有機物廃棄用開口を有する処理槽と、該処理槽内を加熱
する加熱手段と、前記処理槽内の温度を検出する温度検
出手段と、該温度検出手段の出力に基づいて加熱手段を
作動させ、処理槽内を、第1温度と第1温度より高い第
2温度とに所定期間毎に交互に変化させる制御回路とを
備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の手段は、有機物廃棄用開口
を有する処理槽と、該処理槽内を加熱する加熱手段と、
前記処理槽内の温度を検出する温度検出手段と、該温度
検出手段の出力に基づいて加熱手段を作動させ、処理槽
内を、第1温度と第1温度より高い第2温度とに所定期
間毎に交互に変化させる制御回路と、前記第1温度の期
間と第2温度の期間の長さを調節する調節手段とを備え
たことを特徴とする。
【0009】本発明の第3の手段は、有機物廃棄用開口
を有する処理槽と、該処理槽内を加熱する加熱手段と、
前記処理槽内の温度を検出する温度検出手段と、該温度
検出手段の出力に基づいて加熱手段を作動させ、処理槽
内を、第1温度と第1温度より高い第2温度とに所定期
間毎に交互に変化させる制御回路とを備え、前記制御回
路は、起動時に第2温度を設定させることを備えたこと
を特徴とする。
【0010】本発明の第4の手段は、有機物廃棄用開口
を有する処理槽と、該処理槽内を加熱する加熱手段と、
前記処理槽内の温度を検出する温度検出手段と、該温度
検出手段の出力に基づいて加熱手段を作動させ、処理槽
内を、第1温度と第1温度より高い第2温度とに所定期
間毎に交互に変化させる制御回路とを備え、前記制御回
路は、起動時における所定期間の第1温度と第2温度の
期間を、それ以降の第1温度と第2温度の期間より長く
設定したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の第1の手段によれば、有機物は開口か
ら処理槽内に廃棄される。処理槽内が第1温度に維持さ
れている状態では、処理槽内に所謂中温菌が繁殖し、有
機物、特に野菜などの繊維質を効率よく分解処理する。
所定期間が経過すると、処理槽内は第2温度に維持さ
れ、処理槽内に所謂高温菌が繁殖し、有機物、特に澱粉
質や脂肪分などを効率よく分解処理する。
【0012】本発明の第2の手段によれば、有機物は開
口から処理槽内に廃棄される。処理槽内が第1温度に維
持されている状態では、処理槽内に所謂中温菌が繁殖
し、有機物、特に野菜などの繊維質を効率よく分解処理
する。所定期間が経過すると、処理槽内は第2温度に維
持され、処理槽内に所謂高温菌が繁殖し、有機物、特に
澱粉質や脂肪分などを効率よく分解処理する。第1温度
の期間と第2温度の期間は、処理槽内に廃棄される有機
物の種類に応じて調節手段により調節される。
【0013】本発明の第3の手段によれば、処理槽を設
置して起動させると、制御回路は処理槽内を第2温度に
維持する。有機物を開口から処理槽内に廃棄すると、有
機物に付着した微生物、所謂高温菌が繁殖し、有機物、
特に澱粉質や脂肪分を効率よく分解処理する。高温菌は
所謂中温菌より繁殖が早く、従って、第1温度で起動す
る場合に比較し、腐敗による悪臭を発生させることな
く、効率よく分解処理される。この第2温度において
は、有機物とともに処理槽内に入った大部分の中温菌は
休眠状態となり、一部の中温菌が繁殖して高温菌ととも
に有機物を分解処理する。
【0014】所定期間経過すると、処理槽内は第1温度
に維持され、所謂中温菌が繁殖し、有機物、特に繊維質
を効率よく分解処理する。中温菌は高温菌に比較し繁殖
が遅いが、第2温度で繁殖した菌により、最初から第1
温度で起動させる場合に比較し、効率よく有機物を分解
処理される。
【0015】本発明の第4の手段によれば、有機物は開
口から処理槽内に廃棄される。処理槽内が第1温度に維
持されている状態では、処理槽内に所謂中温菌が繁殖
し、有機物、特に野菜などの繊維質を効率よく分解処理
する。所定期間が経過すると、処理槽内は第2温度に維
持され、処理槽内に所謂高温菌が繁殖し、有機物、特に
澱粉質や脂肪分などを効率よく分解処理する。起動初期
状態では、微生物が少なく、繁殖までに時間がかかる
が、繁殖に適さない温度に変化すると、微生物は大半が
死滅するが、かなりの微生物が休眠状態となる。この休
眠状態となる微生物が多いため、再び繁殖に適した温度
に変化した際の繁殖速度が起動初期の状態と比較して早
くなる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づき以下に詳述
する。
【0017】1は側面に多数の小孔を有し、上面に有機
物廃棄用開口を形成した処理槽で、厨芥等の有機物を分
解する微生物等を培養する担体2を収納している。担体
2はおが屑等の木質細片、もみがら、米糠、土等の微生
物培養基材からなり、本実施例では、特開平2-34679号
公報(C02F 11/02)「木質細片による汚泥の微生物処理方
法」に示される木質細片を使用している。この担体2
は、多孔質に形成され、高い通気性、通水性を有すると
共に、微生物等の繁殖に好適な水分と空気を保つ性質を
有し、担体2に厨芥等の有機物を混合すると、有機物に
付着した微生物等が繁殖し、その微生物等が有機物を最
終的に水と炭酸ガスに分解して、有機物を消滅させる。
【0018】3は前記処理槽1の下部に一体的に形成さ
れ、小孔を形成しない非通気部で、後述する収納ケース
5の非通気部3に対向する位置に、後述する送風口29が
形成され、送風口29から供給される送風または温風によ
り、担体2の局部的な乾燥を防止し、担体2に繁殖する
微生物等の活動低下を防止するようになっている。4は
前記処理槽1の底部に形成された排水孔で、前記担体2
に繁殖する微生物等により有機物が分解されることによ
って生じる水を、後述する排水部8に排水するようにな
っている。
【0019】5は前記処理槽1外周を、空間6を介して
覆う収納ケースで、該収納ケース5底部には多数の小孔
を形成した金属製区画板7により区画形成される排水部
8を一体形成しており、該排水部8には図示しない排水
ホースが接続される排水口9を有している。
【0020】10は前記収納ケース5外周を、収納ケース
5との間に空間11を存して覆う筒状の本体ケースで、前
記収納ケース5と本体ケース10との間の空間11と、収納
ケース5内とを気密に保持している。12は前記本体ケー
ス10の底面開口を閉成する底板、13は前記本体ケース10
上に載置される合成樹脂製の天板で、該天板13には有機
物廃棄口14を形成している。前記有機物廃棄口14の下方
には、背面側に向かって漸次下方に傾斜する傾斜面15を
形成し、傾斜面15の下端部を開口16して有機物廃棄口14
と処理槽1内とを連通している。
【0021】17は前記天板13に揺動自在に支持されるシ
ャッターで、自重により開口16を閉塞する状態を維持
し、前記有機物廃棄口14から廃棄されて傾斜面15を滑り
落ちる有機物により揺動して開口16を開放するようにな
っている。
【0022】18は前記天板13に回動自在に支持され、有
機物廃棄口14を開閉自在に施蓋する蓋体で、マイクロス
イッチ等の図示しない検出手段により蓋体18の開放を検
出するようになっており、該マイクロスイッチの出力に
より蓋体18の開放時、後述する電動機22及びヒータ31へ
の通電を停止するようになっている。
【0023】19は前記収納ケース5一側面に固定される
第1補強板、20は前記収納ケース5の第1補強板19が固
定された一側面と対向する他側面に固定される第2補強
板で、第1補強板19及び第2補強板20には夫々後述する
攪拌翼23を軸支する軸受21を固定していると共に、前記
第1補強板19には正逆回転可能な電動機22が固定されて
いる。
【0024】23は前記担体2内に配置された攪拌翼で、
前記処理槽1の側壁を貫通して前記収納ケース5の軸受
21に回転自在に軸支される回転軸24と、回転軸24に固定
される複数の攪拌羽根25とから構成され、回転軸24及び
攪拌羽根25は高耐食性を有する材料、例えば、ステンレ
スにて形成されている。
【0025】26は前記回転軸24に回り止め固定されるス
プロケットで、前記電動機22の駆動軸に回り止め固定さ
れるスプロケット27との間に図示しないチェーンを架設
し、電動機22の駆動により攪拌翼23を回転させるように
なっている。
【0026】28は前記本体ケース10に形成された通気
口、29は前記収納ケース5に形成された通風口、30は前
記空間11に配設される送風機、31は送風機30に装着され
るヒータで、送風機30及びヒータ31により温風発生機を
構成しており、該温風発生機はパッキン32、33を介して
通気孔28と通風口29とに連通し、収納ケース5内の温度
を検出する図示しない温度センサにより収納ケース5内
を、摂氏25度〜40度の第1温度と、摂氏50度〜6
0度の第2温度とに交互に維持するようになっている。
【0027】前記収納ケース5及び本体ケース10には、
図示しない排気口が形成され、前記送風機30の駆動に伴
い、収納ケース5内の空気とともに余分な水分が外部に
排気されるようになっており、前記送風機30とヒータ31
により収納ケース5内を最適な温度と湿度に維持すると
共に、微生物の活性化に必要な空気を供給するようにな
っている。
【0028】次に、図4に示す回路図に基づいて説明す
る。
【0029】34は前記天板13に設けられ、電動機22を駆
動させる操作スイッチ、35は前記蓋体18の開閉を検出す
るマイクロスイッチ等の検出手段、36は前記収納ケース
5内の温度を検出する温度センサである。
【0030】37は前記天板13に設けられた調整スイッチ
で、処理槽1内に廃棄する有機物の種類の長期間的な傾
向に応じて第1温度と第2温度の期間を調節するように
なっている。即ち、廃棄する有機物として澱粉質、肉や
魚などの蛋白質、卵のからや骨などのカルシウムが多い
家庭では、調整スイッチ37の操作により第2温度の期間
を増加させ、野菜などの繊維質が多い家庭では、調整ス
イッチ37の操作により第1温度の期間を増大させるよう
になっている。
【0031】38は前記操作スイッチ34、検出手段35、温
度センサ36及び調節スイッチ37からの信号を入力する制
御回路、39は前記蓋体18の閉塞状態で操作スイッチ34が
操作された際、制御回路38の出力に基づいて電動機22を
駆動制御する電動機駆動部、40は送風機制御部で、前記
蓋体18の閉塞時に制御回路38の出力に基づいて送風機30
を駆動させ、収納ケース5内に空気を供給して担体2に
繁殖する微生物等を活性化させると共に、前記収納ケー
ス5内の温度が過度に上昇するのを抑制するようになっ
ている。
【0032】41は前記検出手段35及び温度センサ36の出
力に基づく制御回路38の出力によってヒータ31を制御す
るヒータ制御部で、前記蓋体18の閉塞状態で、担体2の
内部を、摂氏20度〜40度の第1温度と、摂氏50度
〜60度の第2温度とに所定時間毎に変化させるように
なっている。本実施例では、起動初期には第1温度を7
日、第2温度を5日維持させると共に、それ以降は第1
温度を5日、第2温度を4日維持するようになってい
る。
【0033】而して、設置して電源を接続した際、即
ち、起動時には、まず処理槽1内は摂氏50度〜60度
の第2温度に維持される。そして、生ゴミ等の有機物を
処理する際には、蓋体18を開放し、有機物廃棄口14から
傾斜面15に有機物を落とし、処理槽1内に投入する。有
機物の投入が終了すると、蓋体18を閉塞し、操作スイッ
チ34を操作する。操作スイッチ34の操作により電動機22
は所定時間正逆転を繰り返し、攪拌翼23にて有機物を粉
砕しながら担体2に混合する。
【0034】担体2には有機物の処理槽1への廃棄によ
り有機物に付着した微生物、即ち、Mastigocladus lami
nosus、Bacillus coagulans、Bacillus stearothrimoph
ilusなどの所謂高温菌が繁殖し、有機物を分解消滅させ
る。処理槽1に廃棄される有機物は、攪拌翼23と処理槽
1側壁との間で破砕されているので、比較的短時間で分
解消滅する。また、処理槽1内は、所謂高温菌の活性化
に最適な第2温度、即ち摂氏50度〜60度に維持され
ており、高温菌は中温菌と比較して繁殖率が極めて高い
ため、起動初期に中温菌で分解処理する場合に比較し、
より迅速に繁殖し、有機物を殆ど腐敗させることなく迅
速に分解処理できる。この第2温度の状態では、澱粉
質、蛋白質及びカルシウムなどの分解が促進される。
【0035】また、この第2温度の状態では、有機物と
共に処理槽1内に入った中温菌は大部分が休眠するが、
その一部の種類の中温菌は、高温菌と共に繁殖し、有機
物を分解する。
【0036】所定期間、本実施例では5日経過すると、
ヒータ31への通電量が低下され、処理槽1内が第1温
度、即ち、摂氏20度〜40度に維持される。この状態
では、有機物に付着した微生物、即ち、Xanthomanas ri
nicala、Gaffkya hamariなどの所謂中温菌が繁殖し、有
機物、特に野菜などの繊維質を効率よく分解する。
【0037】この第1温度では、休眠していた中温菌が
覚め、第2温度で活動していた中温菌と共に活性化して
急速に繁殖し、有機物を分解処理する。また、高温菌は
大半が死滅するが、かなり多数の高温菌が休眠状態とな
り、一部の高温菌が中温菌とともに活動して有機物を分
解する。
【0038】そして、所定期間、本実施例では7日経過
すると、再び処理槽1内が第2温度に維持される。以
後、所定期間毎、本実施例では、第1温度が5日、第2
温度が4日経過する毎に、第1温度と第2温度を交互に
繰り返し、廃棄された有機物を中温菌と高温菌により分
解処理する。澱粉質、蛋白質及びカルシウムなどの分解
を効率よく行う高温菌による処理と、繊維質などの分解
を効率よく行う中温菌による処理を交互に繰り返すこと
により、様々な種類の有機物を効率よく分解処理するこ
とができる。また、有機物と供に有機物に付着した蠅や
ダニなどの害虫の卵が処理槽1内に廃棄され、これらの
害虫は第1温度が成育に好適な温度であるため、第1温
度の状態で孵化するが、成虫になるまでに害虫の成育す
ることのできない温度である第2温度に移行するため、
害虫が繁殖することはない。
【0039】また、第1温度の状態では、高温菌の大半
が死滅してその一部が仮死状態となると供に、第2温度
の状態では、中温菌の大半が死滅してその一部が仮死状
態となり、その仮死状態となった中温菌及び高温菌は、
次に成育に好適な温度状態となった際に、甦って迅速に
極めて短期間に繁殖し、効率よく有機物を分解する。従
って、中温菌及び高温菌は、起動初期以降は、極めて短
期間に繁殖するため、起動初期に比較して第1温度及び
第2温度の期間を短くして、様々な種類の有機物をより
短期間に効率よく分解処理することができる。
【0040】有機物を分解することにより生じた水に
は、有機物が完全に分解される間での過程で生じる成
分、即ち、糖類、アミノ酸、有機酸等が含有されている
が、この成分を担体2に繁殖する微生物により分解し、
浄化して排水部10に排水する。また、前記微生物の廃棄
物や死骸も細菌により分解される。上述した微生物の食
物連鎖により悪臭及び残渣をほとんど生じさせることな
く、ほぼ完全に分解処理することができる。
【0041】さらに、廃棄される有機物として、野菜な
どの繊維質が多い家庭では、調節スイッチ37により繊維
質の分解効率の高い第1温度の期間を長くし、澱粉質、
肉や魚などの蛋白質、卵のからや卵などのカルシウムの
多い家庭では、調節スイッチ37によりこれらの分解効率
の高い第2温度の期間を長くして、夫々の家庭に応じて
有機物の分解効率を向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、請求項1の構成によれば、
様々な種類の有機物を効率よく分解処理することができ
る等の効果を奏する。
【0043】請求項2の構成によれば、処理する有機物
の種類の量に応じてその種類の有機物の分解能力の優れ
た温度の期間を延長することができ、様々な種類の有機
物を効率よく分解処理することができる等の効果を奏す
る。
【0044】請求項3の構成によれば、様々な種類の有
機物を効率よく分解処理することができると供に、起動
初期状態における有機物分解処理能力を向上することが
できる等の効果を奏する。
【0045】請求項4の構成によれば、起動初期状態の
有機物分解処理能力を向上することができると供に、そ
れ以降の様々な種類の有機物の分解処理効率を向上する
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同他の方向から見た断面図である。
【図3】同処理槽の外観斜視図である。
【図4】同回路図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 担体 31 ヒータ(加熱手段) 36 温度センサ(温度検出手段) 38 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物廃棄用開口を有する処理槽と、該
    処理槽内を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の温度を
    検出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づ
    いて加熱手段を作動させ、処理槽内を、第1温度と第1
    温度より高い第2温度とに所定期間毎に交互に変化させ
    る制御回路とを備えたことを特徴とする有機物処理装
    置。
  2. 【請求項2】 有機物廃棄用開口を有する処理槽と、該
    処理槽内を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の温度を
    検出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づ
    いて加熱手段を作動させ、処理槽内を、第1温度と第1
    温度より高い第2温度とに所定期間毎に交互に変化させ
    る制御回路と、前記第1温度の期間と第2温度の期間の
    長さを調節する調節手段とを備えたことを特徴とする有
    機物処理装置。
  3. 【請求項3】 有機物廃棄用開口を有する処理槽と、該
    処理槽内を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の温度を
    検出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づ
    いて加熱手段を作動させ、処理槽内を、第1温度と第1
    温度より高い第2温度とに所定期間毎に、交互に変化さ
    せる制御回路とを備え、前記制御回路は、起動時に第2
    温度を設定させることを備えたことを特徴とする有機物
    処理装置。
  4. 【請求項4】 有機物廃棄用開口を有する処理槽と、該
    処理槽内を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の温度を
    検出する温度検出手段と、該温度検出手段の出力に基づ
    いて加熱手段を作動させ、処理槽内を、第1温度と第1
    温度より高い第2温度とに所定期間毎に、交互に変化さ
    せる制御回路とを備え、前記制御回路は、起動時におけ
    る所定期間の第1温度と第2温度の期間を、それ以降の
    第1温度と第2温度の期間より長く設定したことを特徴
    とする有機物処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002255677A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Nisshin Seifun Group Inc 小型試験装置

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