JP3276754B2 - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP3276754B2
JP3276754B2 JP31994093A JP31994093A JP3276754B2 JP 3276754 B2 JP3276754 B2 JP 3276754B2 JP 31994093 A JP31994093 A JP 31994093A JP 31994093 A JP31994093 A JP 31994093A JP 3276754 B2 JP3276754 B2 JP 3276754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥などの有機物を分
解処理する有機物処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機物処理装置として、厨芥を粉
砕して脱水し、それを自動的にゴミ袋などに投棄するも
のが、例えば、特開平4-156959号公報(B02C 21/00)等に
て提案されている。しかしながら、この方式において
は、ゴミ袋などに収納された厨芥を廃棄する必要があ
り、廃棄処理に手間がかかると共に、環境保全に関して
も問題となるものであった。
【0003】これらの問題を解決するため、担体を収納
した処理槽内に厨芥などの有機物を廃棄し、担体に培養
される微生物等により有機物を分解させる厨芥処理装置
が、実開平2-1291号公報(B09B 3/00)等にて提案され
た。この有機物処理装置は、微生物等の活性化を促進す
るために、処理槽内の温度を微生物等の活動に最適な温
度に維持する加熱手段を有しているが、長期間使用され
ない場合、担体及び有機物に含まれる水分が蒸発して微
生物等の培養に必要な水分を維持できず、微生物等の活
動が低下してしまう欠点があった。
【0004】また、処理槽内の空気を排出する送風機及
び処理槽内に空気を供給する空気供給手段を設けたり、
所定時間毎に攪拌を行うことにより担体中に空気を取り
込ませるなどの構成により、担体中の空気を制御して微
生物等の活性化を促進することが考えられるが、長期間
使用されない場合には、空気供給により担体及び有機物
に含まれる水分が蒸発し、上述の先行技術と同様に担体
が微生物等の培養に必要な水分を維持できず、微生物等
の活動が低下してしまう欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、簡単な構成で効率よく有機物を分
解処理し得る有機物処理装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の手段は、
担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆う本体ケース
と、該本体ケースに形成され、処理槽内に連通する廃棄
口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の
開閉を検出する検出手段と、前記担体と有機物を混合す
る混合手段と、前記処理槽内を所定温度に維持する加熱
手段と、前記本体ケースに設けられ、前記検出手段の蓋
体の閉成状態検出時に操作することにより前記混合手段
を駆動させる操作スイッチと、該操作スイッチが一定時
間以上操作されない際に加熱手段への通電を遮断する制
御回路とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明の第2の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
処理槽内の空気を外部に排出する送風機と、前記本体ケ
ースに設けられ、前記検出手段の蓋体の閉成状態検出時
に操作することにより前記混合手段を駆動させる操作ス
イッチと、該操作スイッチが一定時間以上操作されない
際に送風機への通電を遮断する制御回路とを備えたこと
を特徴とする
【0008】本発明の第3の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
処理槽内に空気を供給する空気供給手段と、前記本体ケ
ースに設けられ、前記検出手段の蓋体の閉成状態検出時
に操作することにより前記混合手段を駆動させる操作ス
イッチと、該操作スイッチが一定時間以上操作されない
際に空気供給手段への通電を遮断する制御回路とを備え
たことを特徴とする。
【0009】本発明の第4の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
本体ケースに設けられ、前記検出手段の蓋体の閉成状態
検出時に操作することにより前記混合手段を駆動させる
操作スイッチと、前記混合手段を所定時間毎に作動させ
ると共に、前記操作スイッチが一定時間以上操作されな
い際に混合手段への通電を遮断する制御回路とを備えた
ことを特徴とする。
【0010】本発明の第5の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
処理槽内を所定温度に維持する加熱手段と、前記処理槽
内の空気を外部に排出する送風機と、前記混合手段、加
熱手段及び送風機を制御する制御回路とを備え、前記制
御回路は、前記検出手段の出力に基づいて蓋体の開放時
に混合手段を停止させて送風機を作動させると共に、前
記検出手段の出力に基づいて蓋体が一定時間以上開閉さ
れない際に加熱手段への通電を遮断するよう制御するこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の第6の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
処理槽内の空気を外部に排出する送風機と、前記混合手
段及び送風機を制御する制御回路とを備え、前記制御回
路は、前記検出手段の出力に基づいて蓋体の開放時に混
合手段を停止させて送風機を作動させると共に、前記検
出手段の出力に基づいて蓋体が一定時間以上開閉されな
い際に送風機への通電を遮断するよう制御することを特
徴とする。
【0012】本発明の第7の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
処理槽内に空気を供給する空気供給手段と、前記処理槽
内の空気を外部に排出する送風機と、前記混合手段、空
気供給手段及び送風機を制御する制御回路とを備え、前
記制御回路は、前記検出手段の出力に基づいて蓋体の開
放時に混合手段及び空気供給手段を停止させて送風機を
作動させると共に、前記検出手段の出力に基づいて蓋体
が一定時間以上開閉されない際に空気供給手段への通電
を遮断するよう制御することを特徴とする。
【0013】本発明の第8の手段は、担体を収納する処
理槽と、該処理槽を覆う本体ケースと、該本体ケースに
形成され、処理槽内に連通する廃棄口と、該廃棄口を開
閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体の開閉を検出する検出
手段と、前記担体と有機物を混合する混合手段と、前記
処理槽内の空気を外部に排出する送風機と、前記混合手
段及び送風機を制御する制御回路とを備え、前記制御回
路は、前記検出手段の出力に基づいて蓋体の開放時に混
合手段を停止させて送風機を作動させると共に、前記検
出手段の出力に基づいて蓋体が一定時間以上開閉されな
い際に混合手段への通電を遮断するよう制御することを
特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の第1の手段によれば、処理槽内に有機
物を廃棄して操作手段を操作すると、混合手段が担体と
有機物を混合し、担体に培養される微生物等により有機
物を分解する。処理槽内は加熱手段により所定温度以上
に維持され、冬季においても効率よく微生物等により有
機物を分解処理される。操作手段が一定時間以上操作さ
れない場合には、制御回路が加熱手段への通電を遮断
し、担体が乾燥し過ぎるのを防止し、微生物等による有
機物分解処理効率の低下を防止する。
【0015】本発明の第2の手段によれば、処理槽内に
有機物を廃棄して操作手段を操作すると、混合手段が担
体と有機物を混合し、担体に培養される微生物等により
有機物を分解する。有機物の分解にもとなって発生する
炭酸ガス等は、送風機により外部に排出され、それに伴
って処理槽内に空気が供給され、良好な有機物処理能力
が維持される。操作手段が一定時間以上操作されない場
合には、制御回路が送風機への通電を遮断し、送風機の
送風により担体が乾燥し過ぎるのを防止して、微生物等
による有機物分解処理効率の低下を防止する。
【0016】本発明の第3の手段によれば、処理槽内に
有機物を廃棄して操作手段を操作すると、混合手段が担
体と有機物を混合し、担体に培養される微生物等により
有機物を分解する。処理槽内には空気供給手段により空
気が供給され、微生物等の活性化を図り、良好な有機物
処理能力が維持される。操作手段が一定時間以上操作さ
れない場合には、制御回路が空気供給手段への通電を遮
断し、空気供給手段の空気供給により担体が乾燥し過ぎ
るのを防止して、微生物等による有機物分解処理効率の
低下を防止する。
【0017】本発明の第4の手段によれば、処理槽内に
有機物を廃棄して操作手段を操作すると、混合手段が担
体と有機物を混合し、担体に培養される微生物等により
有機物を分解する。混合手段は制御回路により所定時間
毎に作動し、担体への空気供給を行って微生物等の活性
化を図り、良好な有機物処理能力が維持される。操作手
段が一定時間以上操作されない場合には、制御回路が混
合手段への通電を遮断し、無駄な電力消費を削減すると
共に、混合手段の駆動による空気供給により担体が乾燥
し過ぎるのを防止して、微生物等による有機物分解処理
効率の低下を防止する。
【0018】本発明の第5の手段によれば、廃棄口から
処理槽内に有機物を廃棄して蓋体を閉塞すると、有機物
は担体に培養される微生物等により分解される。処理槽
内は加熱手段により所定温度以上に維持され、冬季にお
いても効率よく微生物等により有機物を分解処理され
る。蓋体が一定時間以上開閉操作されない場合には、制
御回路が加熱手段への通電を遮断し、担体が乾燥し過ぎ
るのを防止し、微生物等による有機物分解処理効率の低
下を防止する。
【0019】本発明の第6の手段によれば、廃棄口から
処理槽内に有機物を廃棄して蓋体を閉塞すると、有機物
は担体に培養される微生物等により分解される。有機物
の分解にもとなって発生する炭酸ガス等は、送風機によ
り外部に排出され、それに伴って処理槽内に空気が供給
され、良好な有機物処理能力が維持される。蓋体が一定
時間以上開閉操作されない場合には、制御回路が送風機
への通電を遮断し、送風機の送風により担体が乾燥し過
ぎるのを防止して、微生物等による有機物分解処理効率
の低下を防止する。
【0020】本発明の第7の手段によれば、廃棄口から
処理槽内に有機物を廃棄して蓋体を閉塞すると、有機物
は担体に培養される微生物等により分解される。処理槽
内には空気供給手段により空気が供給され、微生物等の
活性化を図り、良好な有機物処理能力が維持される。蓋
体が一定時間以上開閉操作されない場合には、制御回路
が空気供給手段への通電を遮断し、空気供給手段の空気
供給により担体が乾燥し過ぎるのを防止して、微生物等
による有機物分解処理効率の低下を防止する。
【0021】本発明の第8の手段によれば、排気口から
処理槽内に有機物を廃棄し、混合手段により有機物を担
体と混合し、有機物は担体に培養される微生物等により
分解される。混合手段は制御回路によって所定時間毎に
作動し、担体への空気供給を行って微生物等の活性化を
図り、良好な有機物処理能力が維持される。蓋体が一定
時間以上開閉操作れない場合には、制御回路が混合手段
への通電を遮断し、無駄な電力消費を削減するととも
に、混合手段の駆動による空気供給により担体が乾燥し
過ぎるのを防止して、微生物等による有機物分解処理効
率の低下を防止する。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図6に基づいて
以下に詳述する。
【0023】1は処理装置本体で、基部2、側板3及び
天板4からなる本体ケース5と、該本体ケース5内に収
納される処理槽6等から構成されている。前記本体ケー
ス5の側板3はブロー成形にて形成され、各側板3内部
に断熱空間を設けて、外気温の変化による処理槽6内部
温度の変化を抑制している。
【0024】前記処理槽6内には、おが屑等の木質細
片、もみがら、米糠、土等の担体7、本実施例では特公
平2-34679号公報(C02F 11/02)「木質細片による汚泥微
生物処理方法」に示される担体が収納されている。この
担体7は、多孔質に形成され、高い通気性、通水性を有
すると共に、袋形動物や微生物の繁殖に好適な水分と空
気を保つ性質を有し、担体7に厨芥等の有機物(以下厨
芥という)を混合すると、厨芥に付着した輪虫類や線虫
類などの袋形動物、原虫や細菌などの微生物が繁殖し、
それらの袋形動物や微生物が厨芥を最終的に水と炭酸ガ
スに分解して、厨芥を堆肥化することなく消滅させる。
【0025】8は前記処理槽6下部に凹設された収納
部、9は前記収納部8に収納される正逆転可能な電動機
で、前記処理槽6側面に固定される第1補強板10に固定
されている。11は前記処理槽6の第1補強板10が固定さ
れた一側面と対向する他側面に固定される第2補強板
で、第1補強板10及び第2補強板11には夫々後述する攪
拌翼12に軸支する軸受を固定している。
【0026】12は前記処理槽6内に配置される攪拌翼
で、第1補強板10及び第2補強板11に固定される軸受に
回転自在に軸支される回転軸13と、回転軸13に固定され
る複数の攪拌羽根14とから構成されており、回転軸13及
び攪拌羽根14は高耐食性を有する材料、例えば、ステン
レスにて形成されている。15は前記回転軸13に回り止め
固定されるスプロケットで、前記電動機9の駆動軸に回
り止め固定されるスプロケット16との間にチェーン17を
架設し、電動機9の駆動により攪拌翼12を回転させるよ
うになっている。
【0027】18は前記処理槽6内に上下2段に配設され
る第1加熱手段で、攪拌翼12と略直行する方向に断熱材
19を介して処理槽6側面に固定されるステンレス等の高
耐食性材料からなるパイプ20と、パイプ20内に配設され
るヒータ21とから構成されている。22は前記第1補強板
10及び第2補強板11に装着される第2加熱手段で、面状
のヒータから構成され、本体ケース5の内部空間を加熱
して処理槽6内部の温度変化を抑制すると共に、第1補
強板10及び第2補強板11を介して電動機9や攪拌翼12な
どの可動部品を加熱し、結露などによる可動部品の回転
不良を防止するようになっている。前記第1加熱手段18
及び第2加熱手段22は、担体7全体を約摂氏25度から
40度に維持するようになっている。
【0028】23は下方に位置する前記第1加熱手段18の
断熱材19に支持され、第1加熱手段18の下方に近接して
配置される給気パイプ、24は前記本体ケース5の基台2
上に固定され、接続パイプ25を介して給気パイプ23に接
続され、外気を給気パイプ23を介して処理槽6内に供給
するポンプで、電動機9、スプロケット15、16、チェー
ン17を配置した一側面に配置されている。
【0029】26は前記処理槽6上部に固定される送風機
で、処理槽6側面に形成した連通孔27を介して吸引した
処理槽6内の空気を、本体ケース5側板3に形成した排
気口28から排気するようになっている。
【0030】29は前記処理槽6下部に、担体7が漏れな
い程度の多数の小孔を形成した金属製の区画板30により
区画される排水部で、排水筒31を有している。32は前記
排水筒31に螺合して着脱自在に装着されるキャップで、
図示しない排水ホースが接続される排水口33を有してい
る。
【0031】34は前記本体ケース5の天板4に形成され
た開口に着脱自在に装着されるシューターで、底面を下
方に向けて傾斜させ、その下端に廃棄口35を形成してい
る。36は前記廃棄口35を閉塞するシャッターで、図示し
ないバネにより常時廃棄口35を閉塞する方向に付勢さ
れ、シューター34を滑り落ちる厨芥の重量により揺動し
て廃棄口35を開放するようになっている。
【0032】37は前記本体ケース5天板4の開口を開閉
自在に閉塞する蓋体で、本体ケース5の天板4には蓋体
37の開放を検出する図示しない検出センサが設けられ、
検出センサの出力により蓋体37の開放時電動機9、第1
加熱手段18、第2加熱手段22及びポンプ24への通電を停
止するようになっている。
【0033】次に、図6に基づいて回路を説明する。
【0034】38は前記本体ケース5天板4に設けられ、
電動機9を起動させる操作スイッチ、39は前記蓋体37の
開閉を検出する検出センサ、40は前記担体7内部の温度
を検出する温度センサ、41は前記第1加熱手段18の温度
を検出する第1サーミスタ、42は前記第2加熱手段22の
温度を検出する第2サーミスタで、前記第1サーミスタ
41及び第2サーミスタ42は、処理槽6外部に配置され、
外気温変化による処理槽6内温度の変化も検出するよう
になっている。
【0035】43は前記操作スイッチ38、検出センサ39、
温度センサ40、第1サーミスタ41及び第2サーミスタ42
からの信号を入力する制御回路で、検出センサ39が一定
時間蓋体37の開放を検出しない場合、及び操作スイッチ
38が一定時間操作されない場合には、電動機9、第1加
熱手段18、第2加熱手段22、ポンプ24及び送風機26への
通電を停止するようになっている。
【0036】44は前記操作スイッチ38及び検出センサ39
の出力に基づいて蓋体37の閉塞状態で操作スイッチが操
作された際、制御回路43の出力に基づいて電動機9を駆
動制御する電動機駆動部、45は前記検出センサ39、温度
センサ40及び第1サーミスタ45の出力に基づく制御回路
43の出力によって第1加熱手段18を制御する第1ヒータ
制御部で、蓋体37の閉塞状態で担体7内部温度が摂氏2
5度以下になった際に第1加熱手段18に通電し、第1サ
ーミスタ41の出力に基づいて第1加熱手段18への通電量
を制御するようになっている。46は前記検出センサ39、
温度センサ40及び第2サーミスタ42の出力に基づく制御
回路43の出力によって第2加熱手段22を制御する第2ヒ
ータ制御部で、蓋体37の閉塞状態で担体7内部温度が摂
氏25度以下になった際に第2加熱手段22に通電し、第
2サーミスタ42の出力に基づいて第2加熱手段22への通
電量を制御するようになっている。47は前記検出センサ
39の出力に基づく制御回路43の出力によってポンプ24を
制御するポンプ制御部で、蓋体37の閉塞状態で所定時間
毎にポンプ24を駆動させるようになっている。48は前記
検出センサ39の出力に基づく制御回路43の出力によって
送風機26を制御する送風機制御部で、蓋体37開放時に送
風機26を駆動させると共に、蓋体37閉塞状態で所定時間
毎に送風機26を駆動させるようになっている。
【0037】而して、蓋体37を開放して厨芥を廃棄口35
から廃棄すると、厨芥はその重量によりシャッター36を
開放して処理槽6内に廃棄される。
【0038】この蓋体37の開放状態では、検出センサ39
の出力に基づいて攪拌翼12駆動用電動機9、第1加熱手
段18、第2加熱手段22及びポンプ24が停止する。ポンプ
24を停止し、送風機26を駆動させることにより、処理槽
6内の悪臭が廃棄口35から漏れるのを防止し、使用者に
不快感を与えるのを防止する。
【0039】蓋体37を閉成し、操作スイッチ38を操作す
ると、電動機9が約1分間駆動し、攪拌翼12の回転によ
り、厨芥が担体7に混合されると共に、攪拌により担体
7中に空気を供給する。また、検出センサ39の出力に基
づいてポンプ24が作動して空気を処理槽6内に供給する
と共に、担体7に含まれる余分な水分を蒸発させ、担体
7に繁殖する袋形動物や微生物を活性化させる。給気パ
イプ23の小孔は下向きに形成されているため、小孔から
給気パイプ23内に水が侵入することはない。
【0040】また、攪拌翼12は制御回路43の出力に基づ
いて所定時間毎、本実施例では4時間毎に駆動し、担体
7中に空気を供給して袋形動物や微生物を活性化させ
る。
【0041】処理槽6内は、袋形動物や微生物の活性化
に最適な約摂氏25度〜40度に維持されているため、
担体7中に含まれる水分が蒸発して本体ケース5内の湿
度が高くなり、担体7上部が過湿状態となって、袋形動
物や微生物の活動を阻害するが、送風機26の運転を継続
することによって本体ケース5内を適湿に維持し、袋形
動物や微生物の活性化を維持することができる。ポンプ
24は耐久性を向上するため、適当な時間間隔で停動させ
ることが望ましい。この場合、送風機26は本体ケース5
内が乾燥し過ぎないよう適度の時間間隔で低動させるこ
とが望ましい。
【0042】担体7には、厨芥の処理槽6内への廃棄に
より厨芥に付着した輪虫類や線虫類などの袋形動物、原
虫や細菌などの微生物が繁殖し、主に輪虫類や線虫類な
どの袋形動物及び原虫が厨芥を食べて消滅させる。処理
槽6内には、ポンプ24と送風機26により袋形動物や微生
物の繁殖に最適な空気が供給され、最適な湿度に維持さ
れているため、処理槽6内に廃棄される厨芥は比較的短
時間で分解消滅する。また、処理槽6内は、第1加熱手
段18及び第2加熱手段22により輪虫類や微生物の活動に
最適な温度に維持されているため、袋形動物及び微生物
が活性化し、厨芥の分解処理効率が一層向上する。
【0043】厨芥を分解することにより生じた水には、
厨芥が完全に水と炭酸ガスに分解されるまでの過程で生
じる成分、即ち、糖類、アミノ酸、有機酸等が含有され
ているが、この成分を担体7に繁殖する微生物、特に細
菌により分解し、浄化して排水する。また、袋形動物や
微生物の廃棄物及び死骸も細菌により分解される。上述
した袋形動物及び微生物の食物連鎖により悪臭及び残渣
をほとんど生じさせることなく、ほぼ完全に分解処理す
ることができる。
【0044】旅行などにより長期間使用されない場合、
即ち、検出センサ39が蓋体37の開閉を一定時間検出しな
い場合、或いは操作スイッチ38が一定時間操作されない
場合には、制御回路43は、電動機9、第1加熱手段18、
第2加熱手段22、ポンプ24及び送風機26への通電を遮断
し、担体7の乾燥による袋形動物や微生物の活動低下を
防止する。尚、本実施例では、前記一定時間を72時間
としている。
【0045】尚、本実施例では、操作スイッチ38の操作
により攪拌翼12を駆動させるよう構成したが、蓋体37の
閉成により所定時間攪拌翼12を駆動させるよう構成して
もよい。
【0046】
【発明の効果】以上の如く、本発明の各請求項の構成に
よれば、長期間不使用時における処理槽内部の乾燥を防
止して、有機物処理能力の低下を防止することができる
等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同他の方向から見た断面図である。
【図3】同本体ケースを破断した側面図である。
【図4】同本体ケースの側板を取り外した状態を示す側
面図である。
【図5】同断面図である。
【図6】同回路図である。
【符号の説明】
6 処理槽 7 担体 9 電動機 12 攪拌翼 18 第1加熱手段 22 第2加熱手段 24 ポンプ 26 送風機 43 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 会田 謙次 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 福本 明広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 笹倉 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−136623(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09B 3/00 C02F 11/02 C05F 1/00 - 17/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内を所定温度に
    維持する加熱手段と、前記本体ケースに設けられ、前記
    検出手段の蓋体の閉成状態検出時に操作することにより
    前記混合手段を駆動させる操作スイッチと、該操作スイ
    ッチが一定時間以上操作されない際に加熱手段への通電
    を遮断する制御回路とを備えたことを特徴とする有機物
    処理装置。
  2. 【請求項2】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内の空気を外部
    に排出する送風機と、前記本体ケースに設けられ、前記
    検出手段の蓋体の閉成状態検出時に操作することにより
    前記混合手段を駆動させる操作スイッチと、該操作スイ
    ッチが一定時間以上操作されない際に送風機への通電を
    遮断する制御回路とを備えたことを特徴とする有機物処
    理装置。
  3. 【請求項3】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内に空気を供給
    する空気供給手段と、前記本体ケースに設けられ、前記
    検出手段の蓋体の閉成状態検出時に操作することにより
    前記混合手段を駆動させる操作スイッチと、該操作スイ
    ッチが一定時間以上操作されない際に空気供給手段への
    通電を遮断する制御回路とを備えたことを特徴とする有
    機物処理装置。
  4. 【請求項4】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記本体ケースに設けら
    れ、前記検出手段の蓋体の閉成状態検出時に操作するこ
    とにより前記混合手段を駆動させる操作スイッチと、前
    記混合手段を所定時間毎に作動させると共に、前記操作
    スイッチが一定時間以上操作されない際に混合手段への
    通電を遮断する制御回路とを備えたことを特徴とする有
    機物処理装置。
  5. 【請求項5】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内を所定温度に
    維持する加熱手段と、前記処理槽内の空気を外部に排出
    する送風機と、前記混合手段、加熱手段及び送風機を制
    御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記検出手
    段の出力に基づいて蓋体の開放時に混合手段を停止させ
    て送風機を作動させると共に、前記検出手段の出力に基
    づいて蓋体が一定時間以上開閉されない際に加熱手段へ
    の通電を遮断するよう制御することを特徴とする有機物
    処理装置。
  6. 【請求項6】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内の空気を外部
    に排出する送風機と、前記混合手段及び送風機を制御す
    る制御回路とを備え、前記制御回路は、前記検出手段の
    出力に基づいて蓋体の開放時に混合手段を停止させて送
    風機を作動させると共に、前記検出手段の出力に基づい
    て蓋体が一定時間以上開閉されない際に送風機への通電
    を遮断するよう制御することを特徴とする有機物処理装
    置。
  7. 【請求項7】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内に空気を供給
    する空気供給手段と、前記処理槽内の空気を外部に排出
    する送風機と、前記混合手段、空気供給手段及び送風機
    を制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記検
    出手段の出力に基づいて蓋体の開放時に混合手段及び空
    気供給手段を停止させて送風機を作動させると共に、前
    記検出手段の出力に基づいて蓋体が一定時間以上開閉さ
    れない際に空気供給手段 への通電を遮断するよう制御す
    ことを特徴とする有機物処理装置。
  8. 【請求項8】 担体を収納する処理槽と、該処理槽を覆
    う本体ケースと、該本体ケースに形成され、処理槽内に
    連通する廃棄口と、該廃棄口を開閉自在に閉塞する蓋体
    と、該蓋体の開閉を検出する検出手段と、前記担体と有
    機物を混合する混合手段と、前記処理槽内の空気を外部
    に排出する送風機と、前記混合手段及び送風機を制御す
    る制御回路とを備え、前記制御回路は、前記検出手段の
    出力に基づいて蓋体の開放時に混合手段を停止させて送
    風機を作動させると共に、前記検出手段の出力に基づい
    て蓋体が一定時間以上開閉されない際に混合手段への通
    電を遮断するよう制御することを特徴とする有機物処理
    装置。
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