JP3071070B2 - 有機廃棄物処理方法 - Google Patents
有機廃棄物処理方法Info
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- JP3071070B2 JP3071070B2 JP5179139A JP17913993A JP3071070B2 JP 3071070 B2 JP3071070 B2 JP 3071070B2 JP 5179139 A JP5179139 A JP 5179139A JP 17913993 A JP17913993 A JP 17913993A JP 3071070 B2 JP3071070 B2 JP 3071070B2
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- organic waste
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥などの有機廃
棄物を分解処理する処理方法に関する。
棄物を分解処理する処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、厨芥処理装置として、厨芥を粉砕
して脱水し、それを自動的にゴミ袋などに投棄するもの
が、例えば、特開平4-156959号公報(B02C 21/00)等にて
提案されている。しかしながら、この方式においては、
ゴミ袋などに収納された厨芥を廃棄する必要があり、廃
棄処理に手間がかかると共に、環境保全に関しても問題
となるものであった。
して脱水し、それを自動的にゴミ袋などに投棄するもの
が、例えば、特開平4-156959号公報(B02C 21/00)等にて
提案されている。しかしながら、この方式においては、
ゴミ袋などに収納された厨芥を廃棄する必要があり、廃
棄処理に手間がかかると共に、環境保全に関しても問題
となるものであった。
【０００３】これらの問題を解決するため、微生物を培
養する担体を収納した処理槽内に厨芥を廃棄し、厨芥を
微生物により分解させる厨芥処理装置が、実開平2-1291
号公報(B09B 3/00)等にて提案された。この厨芥処理装
置は、厨芥を微生物により分解処理するものであるか
ら、有機物以外のものは分解処理することができず、厨
芥を廃棄する際にはゴミ袋ごと廃棄することはできない
ものであり、ゴミ袋から厨芥だけを移す手間が必要とな
ると共に、厨芥が付着したゴミ袋から悪臭が発生するな
ど、使用勝手が悪いものであった。
養する担体を収納した処理槽内に厨芥を廃棄し、厨芥を
微生物により分解させる厨芥処理装置が、実開平2-1291
号公報(B09B 3/00)等にて提案された。この厨芥処理装
置は、厨芥を微生物により分解処理するものであるか
ら、有機物以外のものは分解処理することができず、厨
芥を廃棄する際にはゴミ袋ごと廃棄することはできない
ものであり、ゴミ袋から厨芥だけを移す手間が必要とな
ると共に、厨芥が付着したゴミ袋から悪臭が発生するな
ど、使用勝手が悪いものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、有機廃棄物をゴミ袋ごと分解処理
し得る有機廃棄物処理方法を提供することを課題とす
る。
鑑みなされたもので、有機廃棄物をゴミ袋ごと分解処理
し得る有機廃棄物処理方法を提供することを課題とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の方法は、
屋外に配設された処理装置と、一端が処理装置に臨むと
共に、他端が屋内側に開口する廃棄口を有する廃棄ダク
トとを備え、前記処理装置を、廃棄ダクトに連通する処
理槽と、該処理槽の幅方向略中央部に略水平に配設さ
れ、処理槽の相対向する壁面間に回転自在に支持される
回転軸と、該回転軸に放射状に配設される撹拌羽根と、
前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記回転軸を正逆
回転駆動する駆動手段と、前記処理槽内に収納される担
体とから構成し、微生物により分解可能な生物分解性材
料製袋に有機廃棄物を収納し、該袋を廃棄口から廃棄ダ
クトを介して処理槽内に投入し、前記撹拌羽根により袋
を破砕して袋及び有機廃棄物を担体に混合し、袋及び有
機廃棄物を微生物により分解処理する有機廃棄物処理方
法である。
屋外に配設された処理装置と、一端が処理装置に臨むと
共に、他端が屋内側に開口する廃棄口を有する廃棄ダク
トとを備え、前記処理装置を、廃棄ダクトに連通する処
理槽と、該処理槽の幅方向略中央部に略水平に配設さ
れ、処理槽の相対向する壁面間に回転自在に支持される
回転軸と、該回転軸に放射状に配設される撹拌羽根と、
前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記回転軸を正逆
回転駆動する駆動手段と、前記処理槽内に収納される担
体とから構成し、微生物により分解可能な生物分解性材
料製袋に有機廃棄物を収納し、該袋を廃棄口から廃棄ダ
クトを介して処理槽内に投入し、前記撹拌羽根により袋
を破砕して袋及び有機廃棄物を担体に混合し、袋及び有
機廃棄物を微生物により分解処理する有機廃棄物処理方
法である。
【０００６】本発明の第２の方法は、屋外に配設された
処理装置と、一端が処理装置に臨むと共に、他端が屋内
側に開口する廃棄口を有する廃棄ダクトと、前記廃棄口
を開閉自在に閉塞する蓋体と該蓋体の開閉状態を検出す
る検出手段とを備え、前記処理装置を、廃棄ダクトに連
通する処理槽と、該処理槽の幅方向略中央部に略水平に
配設され、処理槽の相対向する壁面間に回転自在に支持
される回転軸と、該回転軸に放射状に配設される撹拌羽
根と、前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記回転軸
を正逆回転駆動する駆動手段と、前記処理槽内に収納さ
れる担体とから構成すると共に、前記検出手段の出力に
基づいて蓋体の開閉操作後に駆動手段を駆動させる制御
手段を具備し、微生物により分解可能な生物分解性材料
製袋に有機廃棄物を収納し、蓋体を開放して袋を廃棄口
から廃棄ダクトを介して処理槽内に投入し、前記蓋体の
開閉操作を検出する検出手段の出力に基づいて撹拌羽根
を駆動させ、撹拌羽根により袋を破砕して袋及び有機廃
棄物を担体に混合し、袋及び有機廃棄物を微生物により
分解処理する有機廃棄物処理方法である。
処理装置と、一端が処理装置に臨むと共に、他端が屋内
側に開口する廃棄口を有する廃棄ダクトと、前記廃棄口
を開閉自在に閉塞する蓋体と該蓋体の開閉状態を検出す
る検出手段とを備え、前記処理装置を、廃棄ダクトに連
通する処理槽と、該処理槽の幅方向略中央部に略水平に
配設され、処理槽の相対向する壁面間に回転自在に支持
される回転軸と、該回転軸に放射状に配設される撹拌羽
根と、前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記回転軸
を正逆回転駆動する駆動手段と、前記処理槽内に収納さ
れる担体とから構成すると共に、前記検出手段の出力に
基づいて蓋体の開閉操作後に駆動手段を駆動させる制御
手段を具備し、微生物により分解可能な生物分解性材料
製袋に有機廃棄物を収納し、蓋体を開放して袋を廃棄口
から廃棄ダクトを介して処理槽内に投入し、前記蓋体の
開閉操作を検出する検出手段の出力に基づいて撹拌羽根
を駆動させ、撹拌羽根により袋を破砕して袋及び有機廃
棄物を担体に混合し、袋及び有機廃棄物を微生物により
分解処理する有機廃棄物処理方法である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の処理方法に用いられる処
理装置の一実施の形態を図１乃至図５に基づいて詳述す
る。図１は本発明に用いられる処理装置を示す断面図、
図２は本発明に用いられる処理装置を他の方向から見た
断面図、図３は本発明に用いられる袋に有機廃棄物を収
納した状態を示す側面図、図４は本発明に用いられる処
理装置と家屋との関係を示す断面図、図５は本発明に用
いられる処理装置と廃棄ダクトを他の方向から見た断面
図である。
理装置の一実施の形態を図１乃至図５に基づいて詳述す
る。図１は本発明に用いられる処理装置を示す断面図、
図２は本発明に用いられる処理装置を他の方向から見た
断面図、図３は本発明に用いられる袋に有機廃棄物を収
納した状態を示す側面図、図４は本発明に用いられる処
理装置と家屋との関係を示す断面図、図５は本発明に用
いられる処理装置と廃棄ダクトを他の方向から見た断面
図である。
【０００８】１は上面を開口した合成樹脂製の処理槽
で、担体２を収納している。前記担体２はおが屑等の木
質細片、もみがら、米糠、土等の微生物培養基材からな
り、本実施の形態では、特公平2-34679号公報(C02F 11/
02)「木質細片による汚泥の微生物処理方法」に示され
る木質細片を使用している。この担体２は、多孔質に形
成され、高い通気性、通水性を有すると共に、袋形動物
や微生物の繁殖に好適な水分と空気を保つ性質を有し、
担体２に厨芥を混合すると、厨芥に付着した輪虫類や線
虫類などの袋形動物、原虫や細菌などの微生物が繁殖
し、それらの袋形動物や微生物が厨芥を最終的に水と炭
酸ガスに分解して、厨芥を消滅させる。前記処理槽１内
の担体２は、上部が後述する撹拌翼10が位置する処理部
３となり、その下部の撹拌翼10が位置しない部分を浄化
部４としている。
で、担体２を収納している。前記担体２はおが屑等の木
質細片、もみがら、米糠、土等の微生物培養基材からな
り、本実施の形態では、特公平2-34679号公報(C02F 11/
02)「木質細片による汚泥の微生物処理方法」に示され
る木質細片を使用している。この担体２は、多孔質に形
成され、高い通気性、通水性を有すると共に、袋形動物
や微生物の繁殖に好適な水分と空気を保つ性質を有し、
担体２に厨芥を混合すると、厨芥に付着した輪虫類や線
虫類などの袋形動物、原虫や細菌などの微生物が繁殖
し、それらの袋形動物や微生物が厨芥を最終的に水と炭
酸ガスに分解して、厨芥を消滅させる。前記処理槽１内
の担体２は、上部が後述する撹拌翼10が位置する処理部
３となり、その下部の撹拌翼10が位置しない部分を浄化
部４としている。
【０００９】５は前記処理槽１上部に凹設された電動機
収納部で、担体２より略上方に設けることにより処理槽
１に収納される担体２の量が減少するのを防止してい
る。６は前記処理槽１一側面に固定される第１補強板、
７は前記処理槽１の第１補強板６が固定された一側面と
対向する他側面に固定される第２補強板で、第１補強板
６及び第２補強板７には夫々後述する撹拌翼10を軸支す
る軸受８を固定していると共に、前記第１補強板６には
電動機収納部５に収納される正逆転可能な電動機９が固
定される。
収納部で、担体２より略上方に設けることにより処理槽
１に収納される担体２の量が減少するのを防止してい
る。６は前記処理槽１一側面に固定される第１補強板、
７は前記処理槽１の第１補強板６が固定された一側面と
対向する他側面に固定される第２補強板で、第１補強板
６及び第２補強板７には夫々後述する撹拌翼10を軸支す
る軸受８を固定していると共に、前記第１補強板６には
電動機収納部５に収納される正逆転可能な電動機９が固
定される。
【００１０】10は前記担体２内上部の処理部３内に配置
された撹拌翼で、前記処理槽１の幅方向略中央部に略水
平に配設され、前記軸受８に回転自在に軸支される回転
軸11と、回転軸11に放射状に固定される複数の撹拌羽根
12とから構成され、回転軸11及び撹拌羽根12は高伝熱性
及び高耐食性を有する材料、例えば、ステンレスにて形
成されている。13は前記回転軸11に回り止め固定される
スプロケットで、前記電動機９の駆動軸に回り止め固定
されるスプロケット14との間に図示しないチェーンを架
設し、電動機９の駆動により撹拌翼10を回転させるよう
になっている。
された撹拌翼で、前記処理槽１の幅方向略中央部に略水
平に配設され、前記軸受８に回転自在に軸支される回転
軸11と、回転軸11に放射状に固定される複数の撹拌羽根
12とから構成され、回転軸11及び撹拌羽根12は高伝熱性
及び高耐食性を有する材料、例えば、ステンレスにて形
成されている。13は前記回転軸11に回り止め固定される
スプロケットで、前記電動機９の駆動軸に回り止め固定
されるスプロケット14との間に図示しないチェーンを架
設し、電動機９の駆動により撹拌翼10を回転させるよう
になっている。
【００１１】15は前記回転軸11内に配設されるヒータか
らなる第１加熱手段で、両端を第１、第２補強板６、７
両側壁に固定した耐熱性合成樹脂製の支持体16に支持さ
れ、回転軸11に接触しないように配置されている。
らなる第１加熱手段で、両端を第１、第２補強板６、７
両側壁に固定した耐熱性合成樹脂製の支持体16に支持さ
れ、回転軸11に接触しないように配置されている。
【００１２】17は前記処理槽１内の浄化部４に配設され
る第２加熱手段で、処理槽１側面に断熱材18を介して固
定されるステンレス製のパイプ19と、パイプ19内に配設
されるヒータ20とから構成している。前記第１、第２加
熱手段15、17は、担体２全体を常時約２０度〜３５度に
維持するようになっている。
る第２加熱手段で、処理槽１側面に断熱材18を介して固
定されるステンレス製のパイプ19と、パイプ19内に配設
されるヒータ20とから構成している。前記第１、第２加
熱手段15、17は、担体２全体を常時約２０度〜３５度に
維持するようになっている。
【００１３】21は前記処理槽１下部に、担体２が漏れな
い程度の多数の小孔を形成した金属製の区画板22により
区画される排水部で、図示しない排水ホースが接続され
る排水口23を有している。
い程度の多数の小孔を形成した金属製の区画板22により
区画される排水部で、図示しない排水ホースが接続され
る排水口23を有している。
【００１４】24は前記処理槽１の周囲を被う筒状の金属
製側壁板、25は前記側壁板24上に載置される合成樹脂製
の天板である。
製側壁板、25は前記側壁板24上に載置される合成樹脂製
の天板である。
【００１５】30は前記天板25の厨芥投入口26と他側面と
の間に設けられた基板収納部で、スイッチや回路部品を
装着した基板31が収納されている。32は前記基板収納部
30を被い天板25に固定されるカバーである。
の間に設けられた基板収納部で、スイッチや回路部品を
装着した基板31が収納されている。32は前記基板収納部
30を被い天板25に固定されるカバーである。
【００１６】上述した各部品により構成される処理装置
は、図４に示す如く、屋外に配設される。
は、図４に示す如く、屋外に配設される。
【００１７】34は厨芥等の有機廃棄物を収納する袋で、
生物分解性材料、即ち、セルロース誘導体やキチン質な
どの天然多糖類を主成分とするもの、天然繊維、その再
生繊維、カプロラクトンやポリエチレンサクシネ−トな
どの合成高分子、またはヒドロキシブチレ−トなどの天
然高分子などにて形成されており、生物分解性材料は微
生物が体外に分泌する酵素により分解され、最終的には
水と炭酸ガスに分解される。
生物分解性材料、即ち、セルロース誘導体やキチン質な
どの天然多糖類を主成分とするもの、天然繊維、その再
生繊維、カプロラクトンやポリエチレンサクシネ−トな
どの合成高分子、またはヒドロキシブチレ−トなどの天
然高分子などにて形成されており、生物分解性材料は微
生物が体外に分泌する酵素により分解され、最終的には
水と炭酸ガスに分解される。
【００１８】35は一端が天板25を貫通して処理槽１に臨
み、他端が家屋の壁面を貫通して台所の流し台の少許上
方に開口した廃棄ダクトで、他端の屋内側開口を廃棄口
36としている。前記廃棄ダクト35は、オレフィン樹脂、
高密度ポリエチレン樹脂などの低摩擦抵抗材料にて形成
され、あるいは樹脂や金属にて形成したダクトの内面に
テフロンなどの低摩擦抵抗材料をコーティングして形成
される。
み、他端が家屋の壁面を貫通して台所の流し台の少許上
方に開口した廃棄ダクトで、他端の屋内側開口を廃棄口
36としている。前記廃棄ダクト35は、オレフィン樹脂、
高密度ポリエチレン樹脂などの低摩擦抵抗材料にて形成
され、あるいは樹脂や金属にて形成したダクトの内面に
テフロンなどの低摩擦抵抗材料をコーティングして形成
される。
【００１９】37は家屋壁面に揺動自在に枢支された蓋体
で、廃棄ダクト35の廃棄口36を開閉自在に施蓋するよう
になっている。38は前記廃棄ダクト35に装着された検出
スイッチで、蓋体37の廃棄口36開閉状態を検出し、蓋体
37の開放状態で電動機９への給電を停止すると共に、蓋
体37が廃棄口36を開放して再度閉塞した際、電動機９を
駆動して廃棄口36から処理槽１内に廃棄された厨芥及び
袋34を破砕して担体２に混合するようになっている。
で、廃棄ダクト35の廃棄口36を開閉自在に施蓋するよう
になっている。38は前記廃棄ダクト35に装着された検出
スイッチで、蓋体37の廃棄口36開閉状態を検出し、蓋体
37の開放状態で電動機９への給電を停止すると共に、蓋
体37が廃棄口36を開放して再度閉塞した際、電動機９を
駆動して廃棄口36から処理槽１内に廃棄された厨芥及び
袋34を破砕して担体２に混合するようになっている。
【００２０】39は前記廃棄ダクト35の廃棄口36側上部に
配置された散水管で、多数の散水孔を形成し、壁と廃棄
ダクト35との間の空間に配置された図示しない電磁バル
ブにより廃棄ダクト35への散水を制御している。
配置された散水管で、多数の散水孔を形成し、壁と廃棄
ダクト35との間の空間に配置された図示しない電磁バル
ブにより廃棄ダクト35への散水を制御している。
【００２１】而して、厨芥を処理する際には、生物分解
性材料からなる袋34に厨芥を収納し、蓋体37を開放し
て、袋34ごと廃棄口36から廃棄ダクト35を介して処理槽
１内に廃棄する。廃棄ダクト35は低摩擦抵抗材料にて形
成され、あるいは低摩擦抵抗材料をコーティングしてい
るので、厨芥を袋34に収納することなく廃棄した場合で
も、厨芥はスムーズに処理槽１に廃棄され、廃棄ダクト
35内面に厨芥が付着して廃棄ダクト35内で厨芥が腐敗す
ることはない。
性材料からなる袋34に厨芥を収納し、蓋体37を開放し
て、袋34ごと廃棄口36から廃棄ダクト35を介して処理槽
１内に廃棄する。廃棄ダクト35は低摩擦抵抗材料にて形
成され、あるいは低摩擦抵抗材料をコーティングしてい
るので、厨芥を袋34に収納することなく廃棄した場合で
も、厨芥はスムーズに処理槽１に廃棄され、廃棄ダクト
35内面に厨芥が付着して廃棄ダクト35内で厨芥が腐敗す
ることはない。
【００２２】厨芥の投入が終了し、蓋体37を閉塞する
と、検出スイッチ38が蓋体37の閉塞を検出し、検出スイ
ッチ38からの信号に基づいて、電動機９及び図示しない
電磁バルブが駆動し、電磁バルブの開放により散水管39
から散水して、廃棄ダクト35内面を洗浄する。また、電
動機９は所定時間正逆転を繰り返し、撹拌翼10により袋
34及び厨芥を破砕しながら担体２に混合する。
と、検出スイッチ38が蓋体37の閉塞を検出し、検出スイ
ッチ38からの信号に基づいて、電動機９及び図示しない
電磁バルブが駆動し、電磁バルブの開放により散水管39
から散水して、廃棄ダクト35内面を洗浄する。また、電
動機９は所定時間正逆転を繰り返し、撹拌翼10により袋
34及び厨芥を破砕しながら担体２に混合する。
【００２３】処理部３の担体２には、厨芥の処理槽１内
への廃棄により厨芥に付着した輪虫類や線虫類などの袋
形動物、原虫や細菌などの微生物が繁殖し、主に輪虫
類、線虫類及び原虫が厨芥を食べて、消滅させる。一
方、生物分解性材料からなる袋34は原虫や細菌などの微
生物が体外に分泌する酵素により分解され、最終的には
水と炭酸ガスに分解される。処理槽１に廃棄される厨芥
は、撹拌翼10と処理槽１側壁との間で破砕されているの
で、比較的短時間で分解消滅する。また、担体２は、第
１、第２加熱手段15、17により微生物が活性化する温度
に維持されているため、前記袋形動物及び微生物の活性
化が活発化し、厨芥及び袋34の分解処理効率が一層向上
する。
への廃棄により厨芥に付着した輪虫類や線虫類などの袋
形動物、原虫や細菌などの微生物が繁殖し、主に輪虫
類、線虫類及び原虫が厨芥を食べて、消滅させる。一
方、生物分解性材料からなる袋34は原虫や細菌などの微
生物が体外に分泌する酵素により分解され、最終的には
水と炭酸ガスに分解される。処理槽１に廃棄される厨芥
は、撹拌翼10と処理槽１側壁との間で破砕されているの
で、比較的短時間で分解消滅する。また、担体２は、第
１、第２加熱手段15、17により微生物が活性化する温度
に維持されているため、前記袋形動物及び微生物の活性
化が活発化し、厨芥及び袋34の分解処理効率が一層向上
する。
【００２４】厨芥とともに処理槽１に供給された水は、
厨芥及び袋34を分解することにより生じた水とともに浄
化部４を通過して排水部21に排水される。この水には、
厨芥や袋34が完全に分解されるまでの過程で生じる成
分、即ち、糖類、アミノ酸、有機酸等が含有されている
が、この成分を浄化部４の担体２に繁殖する微生物、特
に細菌により分解し、浄化して排水部21に排水する。ま
た、前記袋形動物や微生物の廃棄物及び死骸も細菌によ
り分解される。尚、前記成分、袋形動物や微生物の廃棄
物及び死骸は、処理部３の担体２に繁殖した細菌によっ
ても分解される。上述した袋形動物及び微生物の食物連
鎖により悪臭及び残渣をほとんど生じさせることなく、
ほぼ完全に分解処理することができる。
厨芥及び袋34を分解することにより生じた水とともに浄
化部４を通過して排水部21に排水される。この水には、
厨芥や袋34が完全に分解されるまでの過程で生じる成
分、即ち、糖類、アミノ酸、有機酸等が含有されている
が、この成分を浄化部４の担体２に繁殖する微生物、特
に細菌により分解し、浄化して排水部21に排水する。ま
た、前記袋形動物や微生物の廃棄物及び死骸も細菌によ
り分解される。尚、前記成分、袋形動物や微生物の廃棄
物及び死骸は、処理部３の担体２に繁殖した細菌によっ
ても分解される。上述した袋形動物及び微生物の食物連
鎖により悪臭及び残渣をほとんど生じさせることなく、
ほぼ完全に分解処理することができる。
【００２５】
【発明の効果】以上の如く本発明の請求項１の構成によ
れば、有機廃棄物を袋に収納したまま屋内側に開口する
廃棄口から廃棄して、有機廃棄物及び袋を微生物により
分解処理することができ、有機廃棄物の廃棄処理を簡素
化することができ、使用勝手を向上することができる等
の効果を奏する。
れば、有機廃棄物を袋に収納したまま屋内側に開口する
廃棄口から廃棄して、有機廃棄物及び袋を微生物により
分解処理することができ、有機廃棄物の廃棄処理を簡素
化することができ、使用勝手を向上することができる等
の効果を奏する。
【００２６】本発明の請求項２の構成によれば、有機廃
棄物を袋に収納したまま屋内側に開口する廃棄口から廃
棄し、蓋体を閉塞することにより、自動的に撹拌羽根を
作動させて袋を破砕して、袋と有機廃棄物を担体に混合
させることができ、有機廃棄物の廃棄処理をより簡素化
することができ、使用勝手をさらに向上することができ
る等の効果を奏する。
棄物を袋に収納したまま屋内側に開口する廃棄口から廃
棄し、蓋体を閉塞することにより、自動的に撹拌羽根を
作動させて袋を破砕して、袋と有機廃棄物を担体に混合
させることができ、有機廃棄物の廃棄処理をより簡素化
することができ、使用勝手をさらに向上することができ
る等の効果を奏する。
【図１】本発明に用いられる処理装置を示す断面図であ
る。
る。
【図２】同処理装置を他の方向から見た断面図である。
【図３】同袋に有機廃棄物を収納した状態を示す側面図
である。
である。
【図４】同処理装置と家屋との関係を示す断面図であ
る。
る。
【図５】同処理装置と廃棄ダクトを他の方向から見た断
面図である。
面図である。
１ 処理槽 ２ 担体 ９ 電動機（駆動手段） 11 回転軸 12 撹拌羽根 15 第１加熱手段（加熱手段） 17 第２加熱手段（加熱手段） 34 生物分解性材料製袋 35 廃棄ダクト 36 廃棄口 37 蓋体 38 検出スイッチ（検出手段）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 福本 明広 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 會田 謙次 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平４−362080（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−4084（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B09B 3/00 C05F 9/02
Claims (2)
- 【請求項１】 屋外に配設された処理装置と、一端が処
理装置に臨むと共に、他端が屋内側に開口する廃棄口を
有する廃棄ダクトとを備え、前記処理装置を、廃棄ダク
トに連通する処理槽と、該処理槽の幅方向略中央部に略
水平に配設され、処理槽の相対向する壁面間に回転自在
に支持される回転軸と、該回転軸に放射状に配設される
撹拌羽根と、前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記
回転軸を正逆回転駆動する駆動手段と、前記処理槽内に
収納される担体とから構成し、微生物により分解可能な
生物分解性材料製袋に有機廃棄物を収納し、該袋を廃棄
口から廃棄ダクトを介して処理槽内に投入し、前記撹拌
羽根により袋を破砕して袋及び有機廃棄物を担体に混合
し、袋及び有機廃棄物を微生物により分解処理する有機
廃棄物処理方法。 - 【請求項２】 屋外に配設された処理装置と、一端が処
理装置に臨むと共に、他端が屋内側に開口する廃棄口を
有する廃棄ダクトと、前記廃棄口を開閉自在に閉塞する
蓋体と該蓋体の開閉状態を検出する検出手段とを備え、
前記処理装置を、廃棄ダクトに連通する処理槽と、該処
理槽の幅方向略中央部に略水平に配設され、処理槽の相
対向する壁面間に回転自在に支持される回転軸と、該回
転軸に放射状に配設される撹拌羽根と、前記処理槽内を
加熱する加熱手段と、前記回転軸を正逆回転駆動する駆
動手段と、前記処理槽内に収納される担体とから構成す
ると共に、前記検出手段の出力に基づいて蓋体の開閉操
作後に駆動手段を駆動させる制御手段を具備し、微生物
により分解可能な生物分解性材料製袋に有機廃棄物を収
納し、蓋体を開放して袋を廃棄口から廃棄ダクトを介し
て処理槽内に投入し、前記蓋体の開閉操作を検出する検
出手段の出力に基づいて撹拌羽根を駆動させ、撹拌羽根
により袋を破砕して袋及び有機廃棄物を担体に混合し、
袋及び有機廃棄物を微生物により分解処理する有機廃棄
物処理方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5179139A JP3071070B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 有機廃棄物処理方法 |
| EP19930120488 EP0606617B1 (en) | 1992-12-22 | 1993-12-18 | Organic waste disposal method and organic waste disposal system |
| DE1993612455 DE69312455T2 (de) | 1992-12-22 | 1993-12-18 | Verfahren und Vorrichtung zur Entsorgung von organischen Abfallstoffen |
| ES93120488T ES2106258T3 (es) | 1992-12-22 | 1993-12-18 | Procedimiento y sistema de eliminacion de desechos organicos. |
| KR1019930028965A KR960013342B1 (ko) | 1992-12-22 | 1993-12-22 | 유기물 처리방법 및 유기물 처리장치 |
| TW83101261A TW302297B (ja) | 1992-12-22 | 1994-02-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5179139A JP3071070B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 有機廃棄物処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731960A JPH0731960A (ja) | 1995-02-03 |
| JP3071070B2 true JP3071070B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=16060665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5179139A Expired - Fee Related JP3071070B2 (ja) | 1992-12-22 | 1993-07-20 | 有機廃棄物処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3071070B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3984440B2 (ja) * | 2001-06-20 | 2007-10-03 | 三菱樹脂株式会社 | 樹脂組成物、フィルム及び廃棄方法 |
-
1993
- 1993-07-20 JP JP5179139A patent/JP3071070B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0731960A (ja) | 1995-02-03 |
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