JPH0884981A - 厨芥投入水きり袋及びこれを用いる厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥投入水きり袋及びこれを用いる厨芥処理装置

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JPH0884981A
JPH0884981A JP22225394A JP22225394A JPH0884981A JP H0884981 A JPH0884981 A JP H0884981A JP 22225394 A JP22225394 A JP 22225394A JP 22225394 A JP22225394 A JP 22225394A JP H0884981 A JPH0884981 A JP H0884981A
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JP
Japan
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garbage
kitchen waste
bag
kitchen
throwing
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JP22225394A
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English (en)
Inventor
Toru Kubota
亨 久保田
Hiromi Ishikawa
祥巳 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/10Waste collection, transportation, transfer or storage, e.g. segregated refuse collecting, electric or hybrid propulsion

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  • Refuse Receptacles (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、装置内において厨芥と同様に容易
に分解して投入口で厨芥と分別する必要がなく優れた衛
生感を得ることを目的とする。 【構成】 厨芥を分解媒体4と混合撹拌して好気的に分
解する厨芥処理装置に前記厨芥を収容して投入するため
の厨芥投入水きり袋であって、生分解性のプラスチック
スフィルム材で作製したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭等で使用する
厨芥投入水きり袋及びこれを用いる厨芥処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭から排出される厨芥を家庭内で
処理する厨芥処理装置として、機体内部に分解媒体とし
てのおが屑を満たし、撹拌しておが屑に付着した菌体に
よって、もしくは厨芥投入と同時に投入する粉末の好気
性菌体によって、厨芥を分解するようにした家庭用厨芥
処理装置がある。基本構成は、分解槽内に土中などに存
在する微生物と、分解媒体とするおが屑を混入し、自動
的かつ間欠的に混合撹拌することで厨芥を分解するもの
である。この厨芥処理装置は一般に、臭気、水分発散等
の問題からベランダなどの屋外に置かれる。そのため厨
芥の発生するキッチンとは一般に距離がある。その間
は、厨芥は水きり袋などに入れて運ぶことになるが、こ
の水きり袋は一般にポリエチレンシートや和紙やポリプ
ロピレンネットからなり、生分解性がないため厨芥処理
装置内では分解できず、投入口で分別する必要がある。
これは、非常に手間であり、この水きり袋は別の可燃ご
みと一緒に捨てる必要があり、厨芥処理装置のメリット
の1つである通常のごみバケツの腐敗臭をなくすことが
できなくなる。また、生ごみ(厨芥)の汁だけが手に付
着して、不衛生感がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の水きり袋は、一
般にポリエチレンシートや和紙やポリプロピレンネット
からなり、生分解性がないため厨芥処理装置内では分解
できず投入口で分別する必要があった。しかし、これは
非常に手間であり、また生ごみの汁だれが手等に付着し
て不衛生感があった。そこで、この水きり袋を生分解性
材料で作ることが考えられるが、従来の厨芥処理装置で
は、生分解が十分に進まず、また粉砕ができずに、撹拌
軸に絡み付いてしまうなどの問題があった。
【0004】そこで、本発明は、装置内において厨芥と
同様に容易に分解して投入口で厨芥と分別の必要がなく
衛生感の優れた厨芥投入水きり袋及びこれを用いる厨芥
処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の厨芥投入水きり袋は、厨芥を分解媒
体と混合撹拌して好気的に分解する厨芥処理装置におけ
る前記厨芥を収容して当該厨芥処理装置に投入するため
の厨芥投入水きり袋であって、生分解性のプラスチック
スフィルム材で作製してなることを要旨とする。
【0006】請求項2記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項1記載の発明において、前記生分解性のプラスチ
ックスフィルム材は、前記分解媒体の水分率が20〜6
0%で分解するものであることを要旨とする。
【0007】請求項3記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項1記載の発明において、前記生分解性のプラスチ
ックスフィルム材は、温度が20〜60℃で分解するも
のであることを要旨とする。
【0008】請求項4記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項1記載の発明において、前記生分解性のプラスチ
ックスフィルム材は、厚さが20〜40μmであり、配
向がある場合には配向方向と直角にJISゴム3号ダン
ベルに成形した場合に伸び率が20%以下で破断応力が
3.5kg/mm2 以下であることを要旨とする。
【0009】請求項5記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項1記載の発明において、前記生分解性のプラスチ
ックスフィルム材の一部には他の部分より破断応力の小
さい部分を形成してなることを要旨とする。
【0010】請求項6記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項5記載の発明において、袋の下部に直径5mm以下
の孔を複数個開けることにより、前記破断応力の小さい
部分を形成してなることを要旨とする。
【0011】請求項7記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項1記載の発明において、前記生分解性のプラスチ
ックスフィルム材の表面に親水性処理を施してなること
を要旨とする。
【0012】請求項8記載の厨芥投入水きり袋は、上記
請求項7記載の発明において、前記親水性処理剤は生分
解性材料であることを要旨とする。
【0013】請求項9記載の厨芥処理装置は、厨芥を分
解媒体と混合撹拌して好気的に分解する厨芥処理装置に
おいて、前記厨芥を収容して投入された生分解性プラス
チックスフィルム材製の厨芥投入水きり袋を粉砕する粉
砕手段を設けてなることを要旨とする。
【0014】請求項10記載の厨芥処理装置は、上記請
求項9記載の発明において、前記粉砕手段は、厨芥投入
口が閉じた後に一定時間稼働するように構成してなるこ
とを要旨とする。
【0015】請求項11記載の厨芥処理装置は、厨芥を
分解媒体と混合撹拌して好気的に分解する厨芥処理装置
において、前記厨芥を分解するための菌体を生分解性プ
ラスチックスフィルム材製の容器に収容して投入するよ
うに構成してなることを要旨とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の厨芥投入水きり袋では、生分解
性のプラスチックスフィルム材は、厨芥処理装置内にお
いて分解媒体中に存在している菌体により厨芥と同様に
分解される。したがって厨芥をこの厨芥投入水きり袋に
入れて厨芥処理装置に投入する際、投入口で厨芥と分別
する必要がなくなる。
【0017】請求項2記載の厨芥投入水きり袋におい
て、厨芥の好気性菌による分解は、分解媒体の水分率に
よって変化し、その水分率が20〜60%範囲で良好に
分解される。生分解性のプラスチックスフィルム材は、
分解媒体の水分率が20〜60%で分解するものを用い
ることにより、厨芥投入水きり袋を、厨芥処理装置内に
おいて厨芥と同様に容易に分解させることが可能とな
る。
【0018】請求項3記載の厨芥投入水きり袋におい
て、生分解性のプラスチックスフィルム材は、温度条件
においても厨芥の分解条件とほぼ同様の20〜60℃で
分解するものを用いることにより、厨芥処理装置内にお
いて厨芥と同様に容易に分解させることが可能となる。
【0019】請求項4記載の厨芥投入水きり袋におい
て、生分解性のプラスチックスフィルム材は、厚さを2
0〜40μmとし、伸び率及び破断応力をそれぞれ所定
値以下として材料の強度を弱くすることにより、厨芥処
理装置内において撹拌機構等に絡み付くおそれはなく、
破断されて分散され、より一層分解が促進される。
【0020】請求項5記載の厨芥投入水きり袋におい
て、生分解性のプラスチックスフィルム材の一部に他の
部分より破断応力の小さい部分を作り、機械的にも強度
を弱めることにより、厨芥処理装置内における破断分散
性がさらに良くなり、より一層分解が促進される。
【0021】請求項6記載の厨芥投入水きり袋におい
て、上記破断応力の小さい部分は、具体的には袋の下部
に直径5mm以下の孔を複数個開けることにより、容易に
実現される。この孔は収容された厨芥の余分な水分を流
出させる作用も有する。
【0022】請求項7記載の厨芥投入水きり袋におい
て、生分解性のプラスチックスフィルム材の表面に親水
処理を施すことにより、厨芥処理装置内におけるプラス
チックス材表面への菌体の付着が早くなり、分解速度が
速くなる。
【0023】請求項8記載の厨芥投入水きり袋におい
て、上記親水性処理剤自身も生分解性材料とすることに
より、本体である厨芥投入水きり袋とともに分解されて
残留することがなくなる。
【0024】請求項9記載の厨芥処理装置において、装
置内部に厨芥投入水きり袋を粉砕する粉砕手段を設ける
ことにより、投入された厨芥投入水きり袋の粉砕が確実
に行われ、その分解が一層促進される。
【0025】請求項10記載の厨芥処理装置において、
上記粉砕手段は、厨芥投入口が閉じた後に一定時間稼働
させることにより、厨芥を厨芥投入水きり袋に入れて投
入後、厨芥が長時間袋に入ったままになることがなく腐
敗して臭気を発生するようなことがなくなる。
【0026】請求項11記載の厨芥処理装置において、
厨芥を分解するための菌体を生分解性プラスチックスフ
ィルム材製の容器に入れて当該厨芥処理装置に投入する
ことにより、菌体は一般に乾燥した粉体であることか
ら、投入時に菌体の飛散が防止され、ユーザが吸引して
しまうようなことがなくなる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】実施例1:図1は厨芥処理装置の構成を示
している。装置筐体内には、図示省略の断熱層を介して
内容積が40l程度の発酵槽1が形成され、発酵槽1の
上部投入口には厨芥投入蓋2が開閉可能に取り付けられ
ている。3はパッキンである。発酵槽1内には分解媒体
としてのおが屑4が30l程度入っており、発酵槽1の
中央部には、撹拌駆動装置5により内容物を回転撹拌さ
せる撹拌翼の付いた撹拌装置6が水平方向に設けられて
いる。厨芥は上部の投入口より投入され、撹拌装置6に
よって間欠的におが屑4と共に撹拌される。おが屑4中
には、108 〜 9 /gの好気性菌が存在しており、生ご
み中の約20%の有機物は、これらの好気性菌によっ
て、二酸化炭素と水に分解され放出される。また、生ご
み中に含まれる水分と有機物が分解されてできた水は、
発酵槽1の上部に取り付けられた通気装置8によって装
置外に放出される。生ごみ分解に必要な酸素は、この通
気装置8によって外部より取り込まれ、撹拌装置6によ
って、おが屑4の深部まで供給される。生ごみの分解は
ほぼ20〜50℃で行われるが、分解に必要な熱は発酵
熱のほかに、発酵槽1の外部壁面に取り付けられた加熱
手段としての電気ヒータ9によって供給され、特に外気
温が低い場合には、加熱される。10は制御装置であ
り、撹拌駆動装置5及び電気ヒータ9等は、この制御装
置10により制御される。生ごみの生分解はほぼ投入後
5〜6hにピークを迎え、発酵温度も50℃近くにな
る。その後、発酵はおさまり、ほぼ20hで分解は完了
する。この温度の時間変化と、発生する二酸化炭素量の
積算量から見た分解量の時間変化を図2に示す。
【0029】本実施例では、このような生ごみの分解処
理において、生ごみは300mm角×35μmの Hydroxy
butyrate-Hydroxyvalelate(以下、HB−HV)の生分
解性プラスチックスフィルムからなる厨芥投入水きり袋
に入れられ、厨芥処理装置に投入される。粉砕された生
分解性プラスチックスフィルムからなる厨芥投入水きり
袋は、おが屑4中に存在している微生物によって、生ご
み同様に分解され、二酸化炭素と水になり発酵槽1の内
部に蓄積することはない。分解はほぼ10日間ほどで完
了することから、内部にほとんど蓄積しないことも確か
められている。
【0030】実施例2:厨芥を含め、生分解性プラスチ
ックスフィルムからなる厨芥投入水きり袋の好気性菌に
よる分解は、おが屑4に含まれる水分によって大きく変
化する。例えばおが屑4の含水率が20%以下では、微
生物は芽胞化し微生物から放出される体外酵素の効果も
著しく減少し、ほとんど分解は進まない。特に厨芥と異
なり、それ自身で水分と付着菌体を持っていない生分解
性プラスチックスフィルムからなる厨芥投入水きり袋は
このおが屑4の低水分の影響を受けやすい。また、反対
に高水分になった場合には、おが屑4が粘土状に団粒化
し、内部が嫌気状態になるため、また分解も進まなくな
り、悪臭の発生する原因になっている。図3におが屑4
の水分率と分解速度の関係を示す。そのため本実施例で
は、水分検出装置11でおが屑4の水分率を検出し、適
当な水分率になるように撹拌、通気、加熱量を変えるよ
うになっている。すなわち、厨芥投入量が少なく、水分
が低くなった場合には、撹拌頻度を低下し、通気量も少
なくし、また電気ヒータ9による加熱は停止するように
なっている。反対に厨芥投入量が多くなった場合には、
水分が蒸発するように、撹拌頻度を上げ、通気量も増や
し、電気ヒータ9を稼働させるようにする。このように
することで、内部の水分率を20〜60%にすることが
でき、生分解性プラスチックスフィルムからなる厨芥投
入水きり袋の分解を促進し、内部に蓄積するのを防止す
ることができる。水分検出装置11は、おが屑4の導電
性を測定する方法や、熱伝導性を測定する方法、重量に
よって検出する方法、赤外線吸光度によって測定する方
法、撹拌トルクによって検出する方法などいずれの方法
でも構わない。また、この水分検出は、図4に示すよう
に、撹拌装置6による撹拌動作と同期させており、撹拌
中の検出電流値を読取り平均値を取ることで、水分値の
検出精度を上げている。
【0031】実施例3:この実施例では、おが屑4の温
度を検出するように、発酵槽1内に温度検出装置として
の熱電対12が取り付けられ、この検出温度によって、
おが屑4を生分解性プラスチックスフィルムからなる厨
芥投入水きり袋を分解する上で最適の20〜60℃に維
持するようになっている。この分解は、温度が低くなる
と、活性が抑えられ、また、温度が高くなると、菌叢が
変化しまた分解が落ちる。そのことから、このように温
度制御することで生分解性プラスチックスの分解が促進
され、内部に蓄積することはない。
【0032】実施例4:従来の生ごみを入れる水きり袋
の素材であるポリエチレン、和紙又はポリプロピレン等
のフィルムは、一般に強度が強く、また、伸び率が高い
ために、撹拌機構に絡み付いてしまい、分解しにくくな
ると共に、撹拌機構に不要な負荷を与えることになり、
騒音や故障の原因になっていた。また、これに対応する
べく、大きな撹拌トルクを持つモータを取り付けると消
費電力が上がると共に、筐体が大きく、重くなるという
欠点がある。そこで本実施例では、この生分解性材料を
20〜30μm厚さのシートにしたとき、JIS3号ダ
ンベルにした場合にその伸び率が20%以下、破断応力
が3.5kg/mm2 以下にしている。このことによって、
厨芥処理装置中で容易に粉砕され、撹拌機構に絡み付く
心配はなく、また、生分解性プラスチックスフィルムも
分散されるために分解がより促進される。
【0033】実施例5:この実施例では、上記実施例4
の効果をより引き出すために、厨芥投入水きり袋のシー
ト面に複数個の直径5mm以下の孔を開けている。このこ
とによって厨芥投入水きり袋は、より破れやすくなり、
より撹拌軸等への絡み付きを防止でき、また分散されて
分解性がよくなる。またこの孔は、厨芥の余分な水分を
流し出す効果もある。すなわち発生した水分を通気装置
8によって、装置外に放出する必要があるが、余分な水
分の投入は一般にこの負荷を増すことになり好ましいも
のではない。つまり、この孔は厨芥処理装置に余分な水
分を入れることを防止する効果もある。また、この部分
は他の部分より引っ張り強度を弱くできればよく、例え
ば、ミシン目や、傷を予め付けておいてもよい。また、
フィルムが配向していて、一方向に強度を弱くしても構
わない。この場合、この弱い方向の強度が前記した強度
の範囲であればよい。
【0034】実施例6:この実施例では、上記実施例
4,5の効果をより引き出すために、発酵槽1内に、生
分解性プラスチックスフィルムからなる厨芥投入水きり
袋を粉砕する粉砕手段としての粉砕機構7を設けてい
る。粉砕機構7としては、ロールカッター方式でもよ
く、袋の両側を固定して、引き裂くような機構をとって
も構わない。また、この粉砕機構7は、内容物の撹拌機
構を兼ねても構わない。この粉砕機構7は、生ごみ投入
を検出すなわち、投入口の厨芥投入蓋2を閉じたことを
検出したときに、一定時間稼働するようにすれば、生ご
みが長時間厨芥投入水きり袋に入ったままになって腐敗
し、臭気を発生するような心配はない。
【0035】実施例7:この実施例では、厨芥投入水き
り袋が、より分解し易くするように、そのシート表面に
親水性の処理を施している。生分解性プラスチックス
は、一般に表面は疎水性である。このプラスチックス材
料が生分解する機構は、まずこの表面に菌や汚れがつい
て、親水性になり、水分が多くなり、ここに菌が繁殖
し、菌から出た体外酵素によって、表面が侵食され、よ
り親水性が増して、分解が促進していくと考えられる。
このため、初期の疎水性の表面では、分解は著しく遅
く、親水性が増していくと、急激に分解が促進されてい
く。そこでこの実施例では表面を予め親水性に処理する
ことで、菌の付着を早め、より分解速度を速めたもので
ある。具体的には、表面に、デキストリンの膜や、ポリ
ビニールアルコールの膜を形成することで達成される。
このデキストリンやポリビニールアルコールも生分解性
があるので残留する心配はない。また、表面に微細な凹
凸を作ることで、より親水性を増すことができる。
【0036】実施例8:厨芥処理装置は、厨芥を入れる
度に、又は初期に分解媒体であるおが屑4を入れたとき
に、分解に必要な菌体を投入する必要がある。この菌体
は、一般に人体には無害ではあるが、乾燥した粉体であ
り、吸引することは衛生上余り好ましいものではない。
そこで、この菌体をこの生分解性の袋に入れ、このまま
この厨芥処理装置に投入し、内部で粉砕され、分散する
ことで、吸引することが少なくなり、衛生上好ましいも
のになる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の厨
芥投入水きり袋によれば、生分解性のプラスチックスフ
ィルム材で作製したため、厨芥投入水きり袋は厨芥処理
装置内において分解媒体中に存在している菌体により厨
芥と同様に分解されるので、厨芥をこの厨芥投入水きり
袋に入れて厨芥処理装置に投入する際、投入口で厨芥と
分別する必要がなくなり、優れた衛生感が得られる。
【0038】請求項2〜8記載の厨芥投入水きり袋によ
れば、それぞれ上記請求項1記載の発明の効果に加え
て、さらに以下のような効果がある。
【0039】請求項2記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記生分解性のプラスチックスフィルム材は、前記
分解媒体の水分率が20〜60%で分解するようにした
ため、厨芥の好気性菌による分解は、分解媒体の水分率
が20〜60%の範囲で良好に分解されることから、厨
芥投入水きり袋を厨芥処理装置内において厨芥と同様に
容易に分解させることができる。
【0040】請求項3記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記生分解性のプラスチックスフィルム材は、温度
が20〜60℃で分解するようにしたため、温度範囲に
おいても厨芥とほぼ同様の条件で容易に分解させること
ができる。
【0041】請求項4記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記生分解性のプラスチックスフィルム材は、厚さ
が20〜40μmであり、配向がある場合には配向方向
と直角にJISゴム3号ダンベルに成形した場合に伸び
率が20%以下で破断応力が3.5kg/mm2 以下として
材料強度を弱くしたため、厨芥処理装置内において撹拌
機構等に絡み付くおそれがなく、破断されて分散され、
より一層分解を促進させることができる。
【0042】請求項5記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記生分解性のプラスチックスフィルム材の一部に
は他の部分より破断応力の小さい部分を形成し、機械的
にも強度を弱めるようにしたため、厨芥処理装置内にお
ける破断分散性が増してより一層分解を促進させること
ができる。
【0043】請求項6記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記破断応力の小さい部分は、具体的には、袋の下
部に直径5mm以下の孔を複数個開けることで容易に実現
することができる。また、この孔は、収容された厨芥の
余分な水分を装置外に流出させる効果もある。
【0044】請求項7記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記生分解性のプラスチックスフィルム材の表面に
親水性処理を施したため、厨芥処理装置内におけるプラ
スチックス材表面への菌体の付着が早くなって、厨芥投
入水きり袋の分解速度を速くすることができる。
【0045】請求項8記載の厨芥投入水きり袋によれ
ば、前記親水性処理剤は生分解性材料としたため、親水
性処理剤も厨芥処理装置内で分解して残留することがな
い。
【0046】請求項9記載の厨芥処理装置によれば、厨
芥を収容して投入された生分解性プラスチックスフィル
ム材製の厨芥投入水きり袋を粉砕する粉砕手段を設けた
ため、投入された厨芥投入水きり袋を確実に粉砕するこ
とができて、その分解を一層促進させることができる。
【0047】請求項10記載の厨芥処理装置によれば、
前記粉砕手段は、厨芥投入口が閉じた後に一定時間稼働
するようにしたため、厨芥を厨芥投入水きり袋に入れて
投入後、厨芥が長時間袋に入ったままになることがなく
腐敗して臭気を発生するようなことがない。
【0048】請求項11記載の厨芥処理装置によれば、
厨芥を分解するための菌体を生分解性プラスチックスフ
ィルム材製の容器に収容して投入するようにしたため、
菌体は一般に乾燥した粉体であることから、投入時に菌
体の飛散を防止することができてユーザが吸引してしま
うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る厨芥処理装置の実施例の内部構成
を示す斜視図である。
【図2】上記実施例において厨芥投入後の経過時間と発
酵槽内温度及び二酸化炭素発生量との関係を示す図であ
る。
【図3】上記実施例においておが屑の含水率と分解速度
の関係を示す図である。
【図4】上記実施例において撹拌動作と同期した水分検
出装置の検出信号例を示す図である。
【符号の説明】
1 発酵槽 4 おが屑(分解媒体) 6 撹拌装置 7 粉砕機構(粉砕手段) 8 通気装置 9 電気ヒータ(加熱手段) 11 水分検出装置 12 温度検出装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥を分解媒体と混合撹拌して好気的に
    分解する厨芥処理装置における前記厨芥を収容して当該
    厨芥処理装置に投入するための厨芥投入水きり袋であっ
    て、生分解性のプラスチックスフィルム材で作製してな
    ることを特徴とする厨芥投入水きり袋。
  2. 【請求項2】 前記生分解性のプラスチックスフィルム
    材は、前記分解媒体の水分率が20〜60%で分解する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の厨芥投入水
    きり袋。
  3. 【請求項3】 前記生分解性のプラスチックスフィルム
    材は、温度が20〜60℃で分解するものであることを
    特徴とする請求項1記載の厨芥投入水きり袋。
  4. 【請求項4】 前記生分解性のプラスチックスフィルム
    材は、厚さが20〜40μmであり、配向がある場合に
    は配向方向と直角にJISゴム3号ダンベルに成形した
    場合に伸び率が20%以下で破断応力が3.5kg/mm2
    以下であることを特徴とする請求項1記載の厨芥投入水
    きり袋。
  5. 【請求項5】 前記生分解性のプラスチックスフィルム
    材の一部には他の部分より破断応力の小さい部分を形成
    してなることを特徴とする請求項1記載の厨芥投入水き
    り袋。
  6. 【請求項6】 袋の下部に直径5mm以下の孔を複数個開
    けることにより、前記破断応力の小さい部分を形成して
    なることを特徴とする請求項5記載の厨芥投入水きり
    袋。
  7. 【請求項7】 前記生分解性のプラスチックスフィルム
    材の表面に親水性処理を施してなることを特徴とする請
    求項1記載の厨芥投入水きり袋。
  8. 【請求項8】 前記親水性処理剤は生分解性材料である
    ことを特徴とする請求項7記載の厨芥投入水きり袋。
  9. 【請求項9】 厨芥を分解媒体と混合撹拌して好気的に
    分解する厨芥処理装置において、前記厨芥を収容して投
    入された生分解性プラスチックスフィルム材製の厨芥投
    入水きり袋を粉砕する粉砕手段を設けてなることを特徴
    とする厨芥処理装置。
  10. 【請求項10】 前記粉砕手段は、厨芥投入口が閉じた
    後に一定時間稼働するように構成してなることを特徴と
    する請求項9記載の厨芥処理装置。
  11. 【請求項11】 厨芥を分解媒体と混合撹拌して好気的
    に分解する厨芥処理装置において、前記厨芥を分解する
    ための菌体を生分解性プラスチックスフィルム材製の容
    器に収容して投入するように構成してなることを特徴と
    する厨芥処理装置。
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