JP3474892B2 - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JP3474892B2
JP3474892B2 JP12624793A JP12624793A JP3474892B2 JP 3474892 B2 JP3474892 B2 JP 3474892B2 JP 12624793 A JP12624793 A JP 12624793A JP 12624793 A JP12624793 A JP 12624793A JP 3474892 B2 JP3474892 B2 JP 3474892B2
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拓也 森下
敏 平田
安田  秀雄
義久 大西
謙次 会田
博之 笹倉
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/78Recycling of wood or furniture waste

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、厨芥を菌や微生物によ
り分解処理する厨芥処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種厨芥処理装置として、土壌
菌により厨芥を堆肥化する処理装置が広く使用されてい
る。この処理装置は、筒状体と、筒状体の上面開口を被
う蓋とから構成され、筒状体の下面開口を地表に載置
し、上面開口から筒状体内に投入した厨芥を土壌菌によ
り堆肥化するものであるが、堆肥化の速度が遅く、処理
能力に問題がある。 【0003】この問題を解決するために、菌や微生物を
培養する処理媒質を収納した処理槽内に厨芥を投棄し、
厨芥を菌や微生物により分解処理する厨芥処理装置が、
実開平2-1291号公報(B09B 3/00)、実開平2-125942号公
報(C05F 9/02)等にて提案された。これらの公報に示さ
れる厨芥処理装置は、厨芥の発生により生じる水を排水
する必要があり、また悪臭や害虫が発生する可能性があ
ることから、屋外に設置されるが、厨房にて発生した厨
芥を屋外まで廃棄しにいく必要があり、使用勝手が悪い
ものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、使用勝手を向上し得る厨芥処理装
置を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、屋外に設置さ
れた処理槽と、該処理槽内に収納され、厨芥を分解処理
する菌や微生物を培養する処理媒質と、厨芥と処理媒質
とを混合する混合手段と、家屋の窓枠に装着され、厨芥
廃棄口を有する固定枠及び前記厨芥廃棄口の高さを調整
する調整枠とから構成される取付枠と、前記処理槽と厨
芥廃棄口とを連結する廃棄路とを備えたことを特徴とす
る。 【0006】 【0007】 【0008】 【作用】本発明によると、窓に取付枠を配設し、処理槽
と取付枠の厨芥廃棄口とを連結する廃棄路を取りつける
ことにより、厨房にて発生した厨芥を、屋内から廃棄路
を介して処理槽に投入し、厨芥が分解される。 【0009】 【0010】 【0011】 【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図6に基づい
て詳述する。 【0012】1は上面を開口した合成樹脂製の処理槽
で、処理媒質2を収納している。前記処理媒質2は、お
が屑等の木質細片、もみがら、米糠、土等の微生物培養
基材からなり、本実施例では、特公平2-34679号公報(C0
2F 11/02)「木質細片による汚泥の微生物処理方法」に
示される微生物培養基材を使用している。この処理媒質
2に厨芥を混合すると、処理媒質2に培養される菌や微
生物が厨芥を水と炭酸ガスに分解し、厨芥を消滅させ
る。 【0013】3は前記処理槽1内に配置された撹拌翼
で、前記処理槽2両側壁に設けられる補強板4に回転自
在に配設される回転軸5と、該回転軸5に固定される複
数の撹拌羽根6とから構成され、回転軸5及び撹拌羽根
6はステンレスにて形成されている。前記撹拌翼3は図
6に示す如く、断面形状略V字状にその稜線側に向かっ
て湾曲形成されると共に、回転軸5に螺旋状に溶接固定
されている。7は前記回転軸5に回り止め固定されるス
プロケットで、処理槽1上部に前記補強板4を介して固
定される電動機8のスプロケット9との間に図示しない
チェーンを架設し、電動機8によりチェーンを介して撹
拌翼3を回転させるようになっている。 【0014】10は前記処理槽1内に配設される加熱手段
で、処理媒質2全体を、処理媒質2に培養される菌や微
生物の活動が活性化し、生ゴミに発生する害虫の発生が
妨がられる程度の温度、本実施例では、約35度〜60
度に維持するようになっている。 【0015】11は前記処理槽1下部に、処理媒質2が漏
れない程度の多数の小孔を形成した金属製の区画板12に
より区画される排水部で、排水口13に図示しない排水ホ
ースを接続して浄化槽や下水に排水するようになってい
る。 【0016】14は前記処理槽1外周を被う筒状の金属製
側壁板で、図示しない取付具にて家屋壁面の屋外側に固
定している。15は前記側壁板14上に載置固定される合成
樹脂製の天板で、処理槽1内部及び外部と水密的に区画
された基板収納室16、基板収納室16に隣接して形成され
処理槽1内部と外部とを連通する排気室17を有してい
る。18は前記排気室17下方に装着された送風機で、後述
する厨芥廃棄口23から廃棄ダクト24を介して処理槽1内
に吸気した空気を、排気室17を介して排気孔19から外部
に排気するようになっている。 【0017】20は家屋の窓、本実施例では台所の窓に図
示しないネジ等により取りつけられる取付枠で、窓枠に
固定される固定枠21と、該固定枠21の上下に、固定枠21
に対して摺動自在に配設され、取付枠20の高さを調節す
る調整枠22、22とからなっている。23は前記固定枠21に
形成された厨芥廃棄口で、後述する廃棄ダクト24が接続
されるようになっている。 【0018】24は一端が前記天板15を貫通して処理槽1
に臨み、他端が前記取付枠20の厨芥廃棄口23に接続され
る廃棄ダクトで、オレフィン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂などの低摩擦抵抗材料にて形成、あるいは樹脂や金
属にて形成したダクトの内面にテフロンなどの低摩擦抵
抗材料をコーティングして形成される。 【0019】25は家屋壁面に揺動自在に枢支された蓋体
で、厨芥廃棄口23を開閉自在に施蓋するようになってい
る。26は前記廃棄ダクト24に装着された検出スイッチ
で、蓋体25の厨芥廃棄口23開閉状態を検出し、蓋体25の
開放状態で電動機8への給電を停止すると共に、蓋体25
が厨芥廃棄口23を開放して再度閉塞した際、電動機8を
駆動して厨芥廃棄口23から処理槽1内に廃棄された厨芥
と処理媒質2とを混合するようになっている。 【0020】而して、処理槽1を設置する際は、窓枠の
下側に固定枠21下側の調整枠22をはめ込みネジにて固定
するとともに、窓枠の上側に固定枠21上側の調整枠22を
はめ込みネジにて固定し、窓枠と取付枠20との長さを合
わせて取り付ける。 【0021】そして、固定枠21を摺動させて固定枠21の
厨芥廃棄口23を、処理槽1に取りつけられた廃棄ダクト
24が装着できる高さに合わせ、固定する。 【0022】次に、厨芥を処理する場合について説明す
ると、炊事により生じた厨芥は、蓋体25を開放して厨芥
廃棄口23から廃棄ダクト24を介して処理槽1に廃棄し、
水を流して廃棄ダクト24内面に付着した厨芥を処理槽1
内に洗い落とす。廃棄ダクト24は少なくとも内面が低摩
擦抵抗材料にて形成されているので、廃棄ダクト24内面
に厨芥が付着して廃棄ダクト24内で厨芥が腐敗すること
はない。また、万一廃棄ダクト24内で厨芥が腐敗した場
合でも、送風機18が廃棄ダクト24を介して空気を吸引し
ているので、腐敗臭が台所へ漏れることはなく、使用者
に不快感を与えることはない。 【0023】厨芥の投入が終了すると、蓋体25を閉塞す
る。この時、検出スイッチ26が蓋体25の閉塞を検出し、
電動機8が正転して撹拌翼3を図6に示す実線矢印方向
に回転させる。撹拌翼3は、撹拌羽根6のV字状に折曲
した稜線側に回転するため、厨芥と処理媒質2は容易に
軸方向へ押しやられ、比較的小さな負荷で回転する。ま
た、撹拌羽根6は稜線側に向かって湾曲しているため、
処理媒質2上に位置する厨芥を処理媒質2内に効率よく
引き込み、短期間に効率よく処理媒質2と混合する。さ
らに、撹拌羽根6は螺旋状に配置しているため、厨芥と
処理媒質2とを回転方向のみならず、軸方向にも移動さ
せて撹拌することになり、一層撹拌効率が向上する。 【0024】電動機8は一定時間、本実施例では20秒
正転すると、運転を停止し、電動機8が完全に停止する
までの所定時間後、本実施例では3秒経過後に逆回転
し、撹拌翼3を図6に示す破線矢印方向に回転させる。
電動機8は完全に停止した後逆転するので、電動機8の
起動時に逆起電力が発生することがなく、電動機8の耐
久性が向上する。電動機8の逆回転状態では、撹拌羽根
6は厨芥と処理媒質2を外周に押しやるようにしながら
撹拌し、処理槽1側壁との間で厨芥を粉砕する。この回
転方向は正転方向の回転に比べると負荷が大きくなる
が、粉砕能力が向上する。 【0025】電動機8は一定時間、本実施例では20秒
逆転すると、完全に停止するまでの所定時間後に再度正
転する。この正転と逆転とを交互に反復し、合計20分
経過すると運転を停止する。 【0026】処理媒質2と混合された厨芥は、処理媒質
2に培養される菌や微生物により水と炭酸ガスに分解さ
れ、消滅する。処理槽1に廃棄された厨芥は、撹拌翼3
と処理槽1側壁との間で破砕されているので、比較的短
時間で分解消滅する。また、処理媒質2は加熱手段10に
より菌や微生物が活性化する温度に維持されているた
め、厨芥の分解処理効率が一層向上する。 【0027】第1実施例においては、蓋体25の開閉によ
り厨芥の廃棄を検出したが、図7及び図8に示す第2実
施例のごとく、廃棄ダクト24内に、発光素子27と受光素
子28からなる光学センサを設け、発光素子27と受光素子
28間を厨芥が通過することによる受光素子28の受光量変
化によって厨芥を検出し、電動機8を制御するように構
成してもよい。第2実施例においては、廃棄ダクト24に
光学センサを複数設け、廃棄ダクト24を通過する厨芥を
確実に検出するようにしている。 【0028】この構成によれば、厨芥廃棄口23から投入
される厨芥が光学センサにより検出されるため、厨芥の
投入により自動的に撹拌翼3が駆動され、使い勝手が向
上する。 【0029】図9及び図10は第3実施例を示し、29は廃
棄ダクト24の処理槽1側開口部に揺動自在に装着される
シャッターで、バネ30により常時廃棄ダクト24を閉塞す
る方向へ付勢されており、シャッター29に厨芥が付着し
にくくするためにシャッター29はオレフィン樹脂、高密
度ポリエチレン樹脂などの低摩擦抵抗材料にて形成、あ
るいは樹脂や金属にて形成した板状部材の表面にテフロ
ンなどの低摩擦抵抗材料をコーティングして形成され
る。前記バネ30はシャッター29上に厨芥が投棄された
際、厨芥の重量でシャッター29が容易に開放する程度の
付勢力に設定されている。 【0030】31は前記廃棄ダクト24の処理槽1側開口部
近傍に配設されたマイクロスイッチで、厨芥が投入され
てシャッター29が開放され、バネ30の弾性により再度廃
棄ダクト24を閉成する際にONされることにより、厨芥
の投入を検出し、電動機8を駆動させて厨芥廃棄口23か
ら処理槽1内に廃棄された厨芥と処理媒質2とを混合す
るようになっている。 【0031】この構成によれば、厨芥廃棄口23から厨芥
を投入すると、シャッター29が開放され、バネ30の弾性
によりシャッター29が再度廃棄ダクト24を閉成すると、
マイクロスイッチ31がONとなり、撹拌翼3が駆動され
る。従って、厨芥の投入により自動的に撹拌翼3が駆動
され、使い勝手が向上する。 【0032】 【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1の構成に
よれば、窓に取付枠を配設し、処理槽と取付枠の厨芥廃
棄口とを連結する廃棄路を取りつけることにより、厨房
にて発生した厨芥を、屋内から廃棄路を介して処理槽に
投入して厨芥を分解することができ、使い勝手を向上で
きる。 【0033】 【0034】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の処理装置設置状態での断面図である。 【図2】同正面図である。 【図3】同処理槽断面図である。 【図4】同上面図である。 【図5】同要部拡大断面図である。 【図6】同撹拌翼の斜視図である。 【図7】本発明の第2実施例を示す処理装置設置状態で
の断面図である。 【図8】同廃棄ダクトのセンサ取付位置での断面図であ
る。 【図9】本発明の第3実施例を示す処理装置設置状態で
の断面図である。 【図10】同要部拡大断面図である。 【符号の説明】 1 処理槽 2 処理媒質 3 撹拌翼(混合手段) 8 電動機 20 取付枠 23 厨芥廃棄口 24 廃棄ダクト(廃棄路) 27 光学センサ(検出手段) 28 光学センサ(検出手段) 31 マイクロスイッチ(検出手段)
フロントページの続き (72)発明者 安田 秀雄 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 義久 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 会田 謙次 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 笹倉 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−128103(JP,A) 特開 平4−4084(JP,A) 特開 平5−96262(JP,A) 特開 昭61−33402(JP,A) 特開 昭57−137201(JP,A) 実開 昭51−79146(JP,U) 実開 昭49−36740(JP,U) 実開 昭61−76229(JP,U) 実開 昭58−115648(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 屋外に設置された処理槽と、該処理槽内
    に収納され、厨芥を分解処理する菌や微生物を培養する
    処理媒質と、厨芥と処理媒質とを混合する混合手段と、
    家屋の窓枠に装着され、厨芥廃棄口を有する固定枠及び
    前記厨芥廃棄口の高さを調整する調整枠とから構成され
    取付枠と、前記処理槽と厨芥廃棄口とを連結する廃棄
    路とを備えたことを特徴とする厨芥処理装置。
JP12624793A 1993-02-16 1993-05-27 厨芥処理装置 Expired - Fee Related JP3474892B2 (ja)

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EP19940101596 EP0611742B1 (en) 1993-02-16 1994-02-03 Kitchen garbage disposal system
DE69403826T DE69403826T2 (de) 1993-02-16 1994-02-03 Vorrichtung zur Entzorgung von Küchenabfällen
TW083101262A TW276193B (ja) 1993-05-26 1994-02-17
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