JPH07313173A - 形質転換されたイネ縞葉枯ウイルス抵抗性イネおよびその製造法 - Google Patents

形質転換されたイネ縞葉枯ウイルス抵抗性イネおよびその製造法

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JPH07313173A
JPH07313173A JP3318211A JP31821191A JPH07313173A JP H07313173 A JPH07313173 A JP H07313173A JP 3318211 A JP3318211 A JP 3318211A JP 31821191 A JP31821191 A JP 31821191A JP H07313173 A JPH07313173 A JP H07313173A
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virus
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Ahou Shiyu
亜峰 朱
Takahiko Hayakawa
孝彦 早川
Shigemitsu Toriyama
重光 鳥山
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NORIN SUISANSYO NOGYO KANKYO G
NORIN SUISANSYO NOGYO KANKYO GIJUTSU KENKYUSHO
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Mitsubishi Chemical Corp
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NORIN SUISANSYO NOGYO KANKYO GIJUTSU KENKYUSHO
Mitsubishi Corp
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イネ科植物で機能するプロモーターの下流に
イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質をコードする遺
伝子及びターミネーターを導入したベクターで、イネを
形質転換し、かかる遺伝子を発現させることにより、イ
ネ縞葉枯ウイルスに抵抗性をもつイネを作出する。 【効果】 従来知られているイネ縞葉枯ウイルス外被タ
ンパク質以外の非構造タンパク質を利用して、該ウイル
ス抵抗性のイネを作出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イネ縞葉枯ウイルスの
感染特異タンパク質をコードする遺伝子並びにかかる遺
伝子を導入した、イネ縞葉枯ウイルス感染に対する抵抗
性を持つイネ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】従
来、植物ウイルスとしては、タバコモザイクウイルスや
キュウリモザイクウイルスをはじめとする多くのウイル
スが知られている。これらの植物ウイルスは農作物に病
害を与え大きな減収要因となっている。かかるウイルス
の中で、イネ縞葉枯ウイルスは日本、中国、ソ連、韓国
などに分布し、これらの国の稲作に大きな被害を与えて
いる。日本では毎年平均約10%のイネがイネ縞葉枯ウ
イルスの被害を受けている。
【0003】しかし、実用的な抗ウイルス剤が極めて少
ないため、その防除の多くは、感染源植物の除去や媒介
虫の駆除に頼っているのが現状である。このような物理
的または化学的防除手段の他に、生物的耕種的手段とし
て、弱毒ウイルスや抵抗性品種の利用が挙げられる。弱
毒ウイルスによる防除法は、病徴の弱いウイルスを予め
植物に接種しておくと、後から強い病徴を持つ強毒株が
感染してもその増殖が抑えられ発病しないことを利用し
たもので、タバコモザイクウイルス(TMV)など一部
のウイルスに対して実用化されている( Ann. Rev. Phy
topathol. 14,(1976); Phytopathol. 57,
1347 (1976); Plant DiseaseReport 64,
538(1980))。こうした現象は古くから知られ
ており、干渉効果(cross protection) と呼ばれてい
る。
【0004】一方、交雑育種によるウイルス抵抗性品種
もイネ、ダイズ、キュウリ、ダイコン、タバコ、トマト
等で作出され、例えば、イネ縞葉枯ウイルス抵抗性遺伝
子をイネの栽培種へ導入する方法(中国農試報 A1
,39)等が知られている。近年、ウイルスの外被タ
ンパク質をコードする遺伝子を植物に導入し、それを植
物体内で発現させ、ウイルス抵抗性植物を作出すること
が報告されている(Ann. Rev. Phytopathol. 28, 4
51(1990))。また、キュウリモザイクウイルス
のサテライトRNAを植物に導入することによってウイ
ルス抵抗性植物を得たこと(Nature 328,799
(1985) )、さらに、アンチセンスRNAを利用し
たウイルス防除法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA
, 6949(1989))が報告されている。イネに
おいては、本発明者などがイネ縞葉枯ウイルスのゲノム
RNA3にコードされるイネ縞葉枯ウイルスの外被タン
パク質の遺伝子をイネに導入して、イネ縞葉枯ウイルス
耐性イネを作出することに成功している(平成3年日本
植物病理学会大会講演要旨集 p193)。
【0005】最近、タバコモザイクウイルスの非構造タ
ンパク質(54kDタンパク質)をコードする遺伝子を
タバコへ導入し、強いタバコモザイクウイルス抵抗性植
物が作出された。その抵抗性の機構については不明の点
が多く、また、他のウイルスについてはこのような非構
造タンパク質を利用したウイルス抵抗性植物の作出は報
告されていない。これまで、その効果が知られていない
非構造タンパク質をイネで発現させ、イネにウイルス抵
抗性を付与することが、本発明の解決すべき問題であ
る。
【0006】
【問題点を解決するための手段】イネ縞葉枯ウイルスは
分節粒子構造を有し、植物のテヌイウイルスグループに
属している。ウイルスの粒子内には4種類の2本鎖RN
Aと4種類の1本鎖RNA(それぞれ2本鎖又は1本鎖
RNA1,RNA2,RNA3,RNA4と称する)が
含まれる。2本鎖RNA1−4は、各々の1本鎖RNA
1−4が複製したものに対応する(J. gen. Virol.
, 505(1989))。ウイルス粒子には、単一の
外被タンパク質とRNAポリメラーゼが認められる。一
方、イネ縞葉枯ウイルス感染イネには、外被タンパク質
やRNAポリメラーゼの他にウイルスゲノム由来の感染
特異タンパク質が検出される( Microbiological Scien
ces ,347(1986))。感染特異タンパク質の
分子量はウイルスの分離株によって異なり( Proc. Ass
oc. Pl. Pro. Kyushu 56, 423(1990))、こ
のタンパク質の生理的役割などについてはまだ明らかに
されていない。イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質
はRNA4に、外被タンパク質はRNA3にコードされ
ていることが報告された( Virology 177,371
(1990))。
【0007】本発明者らは、イネ縞葉枯ウイルス感染特
異タンパク質遺伝子を含むcDNAが組み込まれたベク
ターDNAでイネを形質転換し、かかる遺伝子を発現さ
せることにより、イネ縞葉枯ウイルスに抵抗性を持つイ
ネが作出できることを見出し、本発明を完成した。即ち
本発明の要旨は、イネ科植物で機能するプロモーターの
下流にイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質をコード
する遺伝子及びターミネーターを導入してなることを特
徴とするベクター、該ベクターで形質転換されたイネ科
植物及びその製造法に存する。
【0008】
【発明の構成】本発明は、次に述べるようにして達成す
ることができるがその要旨を越えない限り以下に限定さ
れない。 〔ウイルスおよびウイルスRNAの抽出、精製〕例え
ば、イネ縞葉枯ウイルス分離株T(農林水産省農業環境
技術研究所鳥山重光博士より分譲入手)に感染したイネ
の葉をリン酸緩衝液(10mM ジエチルジチオカーバ
メイト、0.1M リン酸水素2ナトリウム、pH7.
2)の中で粉砕後、1/5量のトリフルオロトリクロロ
エタンを加え清澄化してから、20%ショ糖クッション
に重層し123,000×gで1.5時間遠心分離す
る。得られた沈澱を10mMリン酸緩衝液(pH7.
5)に溶解し、4,000×gで10分間遠心分離す
る。続いて上清に35%飽和となるように硫安を加え5
分間攪はん後、4,000×gで5分間遠心分離する。
上清を約4倍に希釈後、最終濃度が8%となるようにポ
リエチレングリコールを加え1時間以上攪はんする。こ
れを30,000×g、30分で遠心分離した後、沈澱
をショ糖密度勾配遠心(10−40%、100,000
×g、2.5時間)にかけることによりウイルス粒子を
精製することができる。この方法により、ウイルス粒子
は、B,M,nB(上層から下層へ)の3成分に分離し
て得られる。本発明に用いたRNA4は、全成分に含ま
れる。
【0009】精製したウイルスより全ウイルスRNAの
抽出は例えば、SDS−フェノール法を用いて抽出す
る。即ち精製ウイルスの懸濁液にSDS(2%)とベン
トナイト(12.5mg/ml)、EDTA(2.5mM)
を加え、さらにフェノールを等量加えてタンパク質を除
去し、その後常法に従ってエタノール沈澱を繰り返して
RNAを単離精製することができる。RNA1−4の混
合液は、ショ糖密度勾配遠心で得られたnB画分より抽
出することができる。BとM画分からは、RNA2−4
の混合液が抽出できる。
【0010】〔精製したRNAからcDNAの合成〕c
DNAはB又は、M画分より得たRNA2−4の混合液
を用いて合成する。まず、RNA4の3’末端の塩基配
列( J. gen. Virol. 71, 2817(1990))よ
りRNA4に特異的な配列を持つプライマー(5' GGGCA
TATCTTTTGAGATTA 3')を合成する。かかるプライマーを
用いて、全RNAを鋳型として Gubler-Hoffman の方法
( Gene 25, 263(1983))に従いcDNAを
合成する。得られたcDNAは、1本鎖であるので、こ
れを鋳型としてさらに2本鎖cDNAを合成する。
【0011】〔cDNAのクローニングとシークエン
ス〕つぎに後述の実施例に示すような方法で選んだRN
A4由来のクローンを例えばキロシークエンス用デレー
ションキット(宝酒造製)を用いてクローンの欠損変異
株を作成する。100から200塩基程度の割合で欠損
を持つ変異株を選抜し、Sangerらのジデオキシ法( Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA 74, 5463(197
7))で各変異株の塩基配列を決定する。続いて、得ら
れた塩基配列より、例えば、プライマー(5' CAACTTTCA
ACATACTTGTT 3')を合成し、RNA4鎖全長をカバーす
るcDNAを作成し、上記と同じ方法でクローニングし
て塩基配列を決定する。これによりRNA4の全塩基配
列を決めることができる。
【0012】〔形質転換植物の作出〕イネ縞葉枯ウイル
ス感染特異タンパク質は、RNA4(2157塩基)の
55塩基目より591塩基目までにコードされている
(配列表の配列番号2)。得られたRNA4のcDNA
を基にして、例えば、リバースプライマー(宝酒造製)
と合成プライマー( 5' TAATGCTAGCACTCGTGG 3' )を用
いて SaikiらのPCR法(Nature 324,126(19
86))でベクターpUC19( Gene 33, 103
(1985))のクローニングサイトも含めて1−63
3塩基を増幅し、例えばpUC19のSmaI部位に挿
入した。かかる遺伝子を例えば制限酵素SalIとEc
RIで切り出し、イネ科植物中で発現するプロモータ
ーとターミネーター、もしくは必要に応じてイントロン
を有するプラスミドベクターに組み込む。
【0013】利用するプロモーターとして、例えば CaM
V35S( pBI221: EMBO.J., ,3901−3907,1
987)等のカリフラワーモザイクウイルス由来のプロ
モーター、rbcS( ribulose 1.5-bisphosphate car
boxylase) 、Cab(chlorophyll a/b binding protei
n)等 ( Science, 244,174, 1989)植物中で
発現する事が確認されたプロモーターがあげられる。
【0014】ターミネーターとしては、例えばカリフラ
ワーモザイクウイルス由来のターミネーター,NOS
(ノパリン合成酵素)遺伝子由来のターミネーター等が
あげられる。また、プロモーターと構造遺伝子の間にイ
ントロンを配するベクターも高発現ベクターとして利用
でき、イントロンとしては、例えばトウモロコシAdh
l(アルコールデヒドロゲナーゼ)の第一イントロン
( Genes & Development, ,1183−1200, 1
987)、ヒマCat(カタラーゼ)の第一イントロン
(Tanakaら、Nucleic Acids Research, 18, 6767
−6770,1990)等があげられる。
【0015】本発明においては更に、ハイグロマイシン
フォスフォトランスフェラーゼ遺伝子、ネオマイシンフ
ォスフォトランスフェラーゼ遺伝子、クロラムフェニコ
ールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子、β−グルキュ
ロニダーゼ遺伝子等から選ばれる2つ以上の外来遺伝子
を使用し、かつその1つは目的とするコロニーを選択す
る際に有効な、いわゆる選択マーカー遺伝子を使用する
のが好ましい。かかる選択マーカー遺伝子としては、ハ
イグロマイシンフォスフォトランスフェラーゼ遺伝子が
好ましい。
【0016】本発明においては、選択マーカー遺伝子と
他の外来遺伝子を同一のプラスミド中に有するものを使
用してもよいし、選択マーカー遺伝子を有するプラスミ
ドと他の外来遺伝子を有するプラスミドとを併用しても
よい。ベクターはイネ科植物を形質転換するのに用いら
れる。すなわち、イネ科植物由来のプロトプラストを液
体媒体に懸濁し、電気パルスを印加して該ベクターを導
入した後、イネ培養細胞を含有する培地で培養しコロニ
ーを形成させ、該コロニーから植物体を再生させる方法
である ( Shimamoto et al., Nature,337, 274
−276,1989)。プロトプラストは次のようにし
て調製することができる。例えば、日本晴、コシヒカ
リ、ササニシキ等の栽培イネの完熟及び未熟種子、幼子
葉、根の組織に由来するサスペンション細胞あるいはカ
ルスをR2培地等の通常使用される液体培地で培養した
後、常法に従い、例えばセルラーゼやマセロザイム等の
細胞壁分解酵素を含む酵素液中25−30℃、0−50
spmの条件で3−16時間程度酵素処理する。酵素処理
終了後、濾過して未消化物を除き、ろ液に2−5倍量の
KMC液(0.118M塩化カリウム,0.081M塩
化マグネシウム,0.085M塩化カルシウム,pH
6.0)( Theor. Appl.Genet.,53,57−63,1
978)等を加え遠心分離して、精製されたプロトプラ
ストを得ることができる。
【0017】上記のようにして調整した遺伝子を含む発
現ベクター、例えば1−100ug/mlと、上記植物由
来のプロトプラスト、例えば(2−10)×106 個/
mlとを、30−200mM塩化カリウム、0−50mM
塩化マグネシウム、0.2−0.6Mマニトールを含む
緩衝液等の液体媒体中に懸濁し、これに電気パルスを印
加してプラスミドをプロトプラスト中に導入する。電気
パルス処理は、100−1000uFのコンデンサーを
用いて得られる200−1000V/cmの初期電圧の直
流パルスで、パルス幅1−50msec程度の条件で印加す
るのが好適である(特開平1−181791号公報参
照)。
【0018】上述のように電気パルス処理したプロトプ
ラストを、例えばR2培地( Plant. Cell. Physiol.,
14,1113,1973)の無機成分とMS培地( M
urashigeandSkoog, 15,473−497,1962)
のビタミン混合液を含む液体培地(R2/MS)あるい
はMS培地で、好ましくは窒素源として硝酸カリウムを
0.2−0.5%含有する培地に懸濁し、これを1.0
−3.0%程度のアガロースを含むR2/MSあるいは
MS培地等と等量ずつ混ぜ、速やかにシャーレ中に広げ
て薄く固める。この時のプロトプラストの濃度は約(5
−50)×10 5 個/mlとなるようにするのが好まし
い。
【0019】固化したアガロースを5−20mm大の大き
さに切断し上記液体培地上で培養する。その際、イネ科
植物由来のプロトプラストを使用した場合には、好まし
くは培地中にイネ培養細胞を100−300mgFW/シ
ャーレ程度共存させ、20−50rpm の回転でゆっくり
振とうしながら、暗条件下23−27℃で培養する。イ
ネ培養細胞と共存させる方法は上記の方法のほかに、プ
ロトプラストを含む液体培地を底にメンブレンフイルタ
ーを設けた容器内にいれ、その容器をイネ培養細胞と共
に液体培地を入れたシャーレに浸して共存させる方法が
ある。ここに示すイネ培養細胞は、旺盛に分裂している
細かい細胞塊から成る物が好ましい。このような培養細
胞は、たとえばイネ植物の種子、茎、根あるいは葯より
得られたカルスを液体培地中に継代して分裂速度の早い
細胞を選抜していく等の公知の方法に準じて容易に得ら
れる。
【0020】培養後2−4週間で、0.5−1mm程度の
コロニーが形成される。その際、例えば外来遺伝子とし
て選択標識遺伝子でもあるハイグロマイシンホスホトラ
ンスフェラーゼ遺伝子(hph)を導入しておいた場
合、培養開始後7−20日にハイグロマイシンを10−
100ug/ml程度培養液中に添加し、さらに培養を続け
ると目的とする形質転換細胞の選択を効率よく行うこと
ができる。次いでこのコロニーを増殖培地、例えばR2
培地に植物ホルモン、例えば2,4−ジクロロフェノキ
シ酢酸(2,4−D)を2mg/リットル程度、アガロー
スを0.1−1.0%加えた寒天培地上で2−4週間、
照明下(1000−4000lux )、23−27℃で培
養し3−6mmφのカルスを得る。個々のカルスを単独に
分離し、さらに、例えば外来遺伝子としてhph遺伝子
を導入した場合には、ハイグロマイシン20−50ug/
mlを含む同増殖培地に置床して培養し、ハイグロマイシ
ン耐性を確認する。
【0021】このカルスを例えば0.5−1.5%アガ
ロースを含むR2/MS培地(0.1−1%インドール
酢酸、0.5−2%ゼアチン)で23−27℃、200
0−4000lux の条件下で培養すれば2−10週間で
不定胚または不定芽の形成が認められる。さらに2−3
週間ホルモンを含まないR2/MS培地等で培養するこ
とにより、移植可能な幼植物体が得られる。こうして得
られた幼植物体は、バーミュキュライト等に移植して成
長させると目的とする形質転換されたイネの植物体を得
ることができる。
【0022】〔縞葉枯ウイルス感染抵抗性の確認〕再生
したイネの葉からタンパク質を抽出し、ウエスタン解析
によりイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質を発現し
た形質転換イネを確認する。かかる形質転換イネと、コ
ントロールとして用いたイネ縞葉枯ウイルス感染特異タ
ンパク質を発現していないイネ、正常のイネとともに、
一定数のウイルス保毒虫(ヒメトビウンカ)を入れた飼
育箱に入れ感染させる。3−5日経過後、虫を払い、殺
虫剤で残った虫を殺してから、隔離温室に出し発病まで
観察する。その後、形質転換体とコントロールのウイル
ス病の感染率から抵抗性を測定した。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に制約
されるものではない。
【0024】〔実施例1〕 ウイルス粒子とウイルスR
NAの精製: イネ縞葉枯ウイルス(J.gen.virol.70
505(1989))を保有するヒメトビウンカをコム
ギに接種し一週間程度ウイルスを増殖させた後凍結し
た。かかる凍結した感染葉をリン酸緩衝液(10mMジ
エチルジチオカーバメイト、0.1Mリン酸水素2ナト
リウム、pH7.2)の中で粉砕後、1/5量のトリフ
ルオロトリクロロエタンを加え清澄化してから、20%
ショ糖クッションに重層し123,000×gで1.5
時間遠心分離する。沈澱を10mMリン酸緩衝液(pH
7.5)に溶解し、4,000×gで10分間遠心分離
する。続いて上清に35%飽和となるように硫安を加え
5分間攪はん後、4,000×gで5分間遠心分離す
る。上清を約4倍に希釈後、最終濃度が8%となるよう
にポリエチレングリコールを加え1時間以上攪はんす
る。これを30,000×g、30分で遠心分離した
後、沈澱をショ糖密度勾配遠心(10−40%、10
0,000×g、2.5時間)にのせた。ウイルス粒子
は、B,M,nB(上層から下層へ)の3成分に分離し
て得られる。ウイルスを含む各層を123,000×
g、3時間遠心分離することによりウイルス粒子を精製
した。本発明に用いたRNA4は、全成分に含まれる。
【0025】精製したウイルスより全ウイルスRNAを
SDS−フェノール法を用いて抽出した。即ち精製ウイ
ルスの懸濁液にSDS(2%)とベントナイト(12.
5mg/ml)、EDTA(2.5mM)を加え、さらにフ
ェノールを等量加えてタンパク質を除去し、その後常法
に従ってエタノール沈澱を繰り返してRNAを単離精製
した。この方法によりショ糖密度勾配遠心で得られたB
とM画分からは、RNA2−4の混合液が抽出できた。
【0026】〔実施例2〕 cDNAの合成とクローニ
ング cDNAはRNA2−4の混合液を用いて合成した。ま
ず、RNA4の3’末端の塩基配列を直接シークエンス
により決定し( J. gen. Virol. 71,2871(19
90))、これよりプライマー(5' GGGCATATCTTTTGAGA
TTA 3')を合成した。RNA2から4を鋳型として逆転
写酵素を使用して Gubler-Hoffman の方法(前述)に従
いcDNAを合成した。得られたcDNAは、1本鎖で
あるので、これを鋳型としてさらに2本鎖cDNAを合
成した。これをプラスミドpUC19( Gene 33,1
03−119,(1985))のSmaIサイトにつな
ぎ大腸菌DH5αで形質転換して、クローニングした。
得られたクローンが、3本のRNAのどれに対応するか
調べるために、各クローンの両末端から200塩基程度
をシークエンスし塩基配列を決定した。これらと既に記
載のあるRNA4の3’末端の塩基配列( J. gen. Vir
ol. 71,2817(1990))とを比較して、RN
A4の3’末端約50塩基との相同性から、RNA4由
来のクローンと判断し、かかるクローンを選んだ。Sang
erら( Proc. Natl. Acad. Sci. USA74,5463
(1977))の方法でかかるクローンの塩基配列を決
定した後、5’端に近く適当な配列を持つ領域に対する
プライマー(5' CAACTTTCAACATACTTGTT 3')を合成し、
プライマー伸長法でRNA4全域にわたるcDNAを合
成した。
【0027】〔実施例3〕 cDNAのシークエンスと
イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質遺伝子の決定 上記で選んだRNA4由来のクローンを宝酒造製キロシ
ークエンス用デレーションキットを用いてクローンの欠
損変異株を作成した。100から200塩基程度の割合
で欠損を持つ変異株を選抜し、Sangerらの方法(ジデオ
キシ法;前述)で各変異株の塩基配列を決定した。RN
A4は、2157塩基からなり、ウイルスRNAの5’
端に178アミノ酸(配列表の配列番号1)、分子量2
0,541のタンパク質をコードする領域を有し、ウイ
ルスRNAに相補的なRNAの5’端に286アミノ
酸、分子量32,474のタンパク質をコードする領域
があるアンチセンスRNAであることがわかった。続い
て、コンピューター解析(GENETYX, Software Developm
ent Co.)により、RNA4にコードされているタンパク
質の推定アミノ酸配列を求めた。一方、感染イネから精
製したイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質のアミノ
酸組成をPICO・TAG法(Waters)によって分析し
た。得られた結果をイネ縞葉枯ウイルスRNA4にコー
ドされている、イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質
のコーティング領域と思われるものから推定したアミノ
酸組成と比較したところ、98%の相同性が認められ
た。かくして、分子量約20,000のタンパク質が、
イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質であり、かかる
領域がイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質をコード
する遺伝子であると決定した。その塩基配列を配列表の
配列番号2に示す。なお、本発明においては、イネにウ
イルス抵抗性を付与させることができる範囲で、一部の
アミノ酸または塩基を除去、置換あるいは追加する等の
改変を行ったものも、本発明に含まれる。
【0028】〔実施例4〕 形質転換用プラスミドの構
築 形質転換用ベクターとしてpIG221(Plant Cell P
hysiol. 31,805(1990))のβ−グルキュロ
ニダーゼのコーディング領域をハイグロマイシンフォス
フォトランスフェラーゼと交換し、イントロン上流のA
TGを欠失させたイネ高発現ハイグロマイシン耐性ベク
ター(pIZI)を利用した。かかるpIZIベクター
には、カリフラワーモザイクウイルスの35Sプロモー
ターとヒマのカタラーゼ由来のイントロン、アグロバク
テリウムのノパリンシンターゼ遺伝子由来のターミネー
ターを有するものである。
【0029】実施例2と実施例3で選んだRNA4由来
のcDNAからイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質
の遺伝子(1−632)を含むように、リバースプライ
マー(宝酒造製)とプライマー(5' TAATGCTAGCACTCGTG
G 3')を用いてPCR法にて増幅させ、T4ポリメラー
ゼ(宝酒造製)で処理し平滑末端にした後、pUC19
(前述)のSmaIサイトへ挿入した。かかるクローン
を制限酵素EcoRIで切断後、T4ポリメラーゼ処理
で平滑末端にし、さらに制限酵素SalIで切断し、イ
ネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質をコードする遺伝
子を含む断片を回収した。pIZIベクターをEco
IとSalIで切断し、ハイグロマイシン耐性遺伝子
(hph)を除去した。この時EcoRI部位は、T4
ポリメラーゼにより平滑末端とした。かくして得たカリ
フラワーモザイクウイルスの35Sプロモーターと、ヒ
マカタラーゼのイントロン、ノパリンシンターゼのター
ミネーターを持つベクターとイネ縞葉枯ウイルス感染特
異タンパク質をコードしている遺伝子とを、DNAライ
ゲーションキット(宝酒造製)を用いて環状化させた。
大腸菌DH5αを用いて形質転換し、アンピシリンで選
抜することにより形質転換用プラスミドpLAN160
を得た。
【0030】〔実施例5〕 エレクトロポーレーション
によるイネプロトプラストの形質転換 (1) イネプロトプラストの単離 本発明に使用したイネ植物由来のプロトプラストは栽培
イネ日本晴の完熟種子に由来するもので、以下のように
して得た。完熟種子のサスペンション細胞をR2培地で
培養した後、4%セルラーゼRS、1%マセロザイムR
10、0.4Mマニトールを含む酵素液(pH5.6)
で3〜4時間30℃で処理した。酵素処理液を濾過した
後、濾液に4倍量のKMC液(KCl 0.118M,
CaCl 2 0.085M、MgCl2 0.081
M、pH6.0;前述)を加え、遠心分離して沈降した
プロトプラストを集め、さらにKMC液で2回洗浄し
た。
【0031】(2) 電気パルス処理 (1)で調整したプロトプラストを、EP3緩衝液(7
0mM KCl、5mM MgCl2 、0.4Mマニト
ール、0.1%MESを含む緩衝液(pH5.8))に
4×106 個/mlとなるように懸濁した。この懸濁液
に、上記実施例4で得たプラスミドpLAN160(6
0g/ml)並びに選抜マーカーとしてハイグロマイシン
フォスフォトランスフェラーゼ遺伝子を有するプラスミ
ドpIZI(60μg/ml)を添加し、4℃で5分間冷
却した後、滅菌したプラスチックセルに移し、平行電極
を用い、直流の電気パルスを印加した。その際、80μ
Fのコンデンサーを用いて300V/cmの初期電圧をか
け、パルス幅は10msecとした。パルス印加後4℃で1
0分間冷却した後、等量のR2/MSプロトプラストア
ガロース培地( Mol. Gen. Gent., 206,408(1
987))と混合し、0.7mmの厚さとなるように固化
させた。この時の細胞密度は約3×106 個/mlであっ
た。
【0032】(3) プロトプラストの培養 (2)の電気パルス処理を行ったプロトプラストを含む
アガロースを1cm角程度の大きさに切り、R2/MS液
体プロトプラスト培地5mlの入った6cm¢のプレートに
入れ、さらに約100mg(新鮮重)のイネ細胞をナース
細胞として加えた。
【0033】かかるイネの培養細胞は以下のようにして
調製した。即ち、完熟胚に由来するカルスを液体培地中
で週1回植え継ぎ、作製した懸濁培養液中に存在する分
裂旺盛な細かい(1mm¢以下)細胞塊を用いてナース細
胞とした。プロトプラストの培養は、約25℃で約10
日間、暗所で振とう(50rpm)しながら培養した。この
培養後、ナース細胞は洗い出した。さらに培養3〜4日
後に30μg/mlとなるようにハイグロマイシンBを培
地に加え、2〜3週間培養した。その後、アガロース片
をN6ソフトアガロース(2mg/リットル 2,4D、
0.5mg/リットル ベンジルアミノプリン、6%ショ
糖、0.25%アガロース、pH5.6)に置き、大き
くなったコロニーを取り、R2増殖培地(2mg/リット
ル 2,4D、6%ショ糖、0.5%アガロース、pH
F5.6)に移し2〜3週間増殖させた。耐性カルスの
出現頻度は、生成したコロニーに対して約0.5%であ
った。
【0034】(4) 植物体の再生 (3)で得たカルスをR2/MS再生培地(1mg/リッ
トル ゼアチン、0.5mg/リットル インドール酢
酸、3%ソルビトール、2%ショ糖、1%アガロース、
pH5.8)に置き、明所で3〜10週間培養すると、
芽及び根が現れた。芽が2cm程度に成長したところで、
同様の培地を含むマジェンタボックスへ移し、幼植物へ
と成長させた。さらにバーミキュライトポットへ移して
生育させ形質転換体イネが得られた。
【0035】(5) 形質転換植物の解析 まず(3)で得たカルスより Richards の方法( Curre
nt Protocol in Molecular Biology 2.3.1(198
7))に基づいてDNAを抽出し、35Sプロモーター
の上流側の塩基配列より合成したプライマー(5' CTCAG
AAGACCAAAGGG 3')とイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパ
ク質遺伝子の下流側塩基配列より合成したプライマーを
(5' TAATGCTAGCACTCGTGG 3')用いてPCRを行った。
外来遺伝子の断片がPCRによって増幅されたものを形
質転換体カルスとしてN6再生培地(1mg/リットル
ゼアチン、0.5mg/リットル インドール酢酸、3%
ソルビトール、2%ショ糖、pH5.8)に移した。こ
の段階では外来遺伝子の導入されたカルスの割合はハイ
グロマイシン耐性カルスの約90%であった。
【0036】次に、PCRポジティブなカルスより再生
した形質転換体から幼葉の一部を採取し、1%SDS、
1mMヨード酢酸を含むTris緩衝液中で磨砕し、5
分間100℃で熱処理を行った。15,000×gで1
0分間遠心分離することにより清澄化し、上清を1%S
DSを含む10%ポリアクリルアミドゲルを用いて電気
泳動を行った。電気的にナイロン膜( Immobilon, ミリ
ポア)にタンパク質を移した後、抗イネ縞葉枯ウイルス
感染特異タンパク質抗体とアルカリフォスファターゼ結
合二次抗体を用いてウエスタン解析を行い、イネ縞葉枯
ウイルス感染特異タンパク質を発現する形質転換体を確
認した。再生した7クローンのうち、4クローンにおい
てイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質の発現を確認
した。
【0037】さらに、Chomczynski とSacchiの方法(An
nal. Biochem. 162,156(1987))で形質転
換体の葉よりRNAを抽出した。アマシャム社のプロト
コールに従い、2.2Mのホルムアルデヒドを含む1%
アガロースを用いて10μgのRNAを電気泳動した。
ナイロン膜(ハイボンドN、アマシャム)へ真空ブロッ
ティング装置を用いて移し、イネ縞葉枯ウイルス感染特
異タンパク質遺伝子のコーディング領域をプローブとし
てノーザン解析を行いmRNAが発現していることを確
認した。この時、プローブは、マルチプライムラベリン
グキット(アマシャム)を用いて32P−dCTPでラベ
ルした。
【0038】〔実施例6〕 形質転換体の縞葉枯ウイル
ス感染抵抗性の確認 実施例5で示されたノーザンおよびウエスタン解析によ
りイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質を発現してい
ることが確認された形質転換イネ、4クローン(22個
体)に対して、イネ縞葉枯ウイルスの保毒虫(ヒメトビ
ウンカ)を用いた感染実験を行った。コントロールとし
てイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質を発現してい
ない形質転換イネや非形質転換イネを用いた。
【0039】かかる供試個体をウンカの飼育箱に入れ、
その箱の中に、イネ1個体に対し10頭になるようにイ
ネ縞葉枯ウイルスを保毒しているヒメトビウンカを入れ
感染させた。3−5日経過後、イネに付いている虫を払
い、さらにイネに残存している虫を殺虫剤で殺してか
ら、隔離温室に移して発病まで観察した。形質転換体と
コントロールとして用いた2種類のイネのイネ縞葉枯ウ
イルス病発病率を比べた。イネ縞葉枯ウイルス感染特異
タンパク質を発現したイネの形質転換体のイネ縞葉枯ウ
イルス病発病率は9%で、コントロールとして用いた2
種類のイネのイネ縞葉枯ウイルス病の発病率は共に83
%であった。このことから、イネ縞葉枯ウイルス感染特
異タンパク質を発現した形質転換イネがイネ縞葉枯ウイ
ルスに対して抵抗性であることを確認した。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ウイルス外被タンパク
質以外の非構造タンパク質であるイネ縞葉枯ウイルスの
感染特異タンパク質の遺伝子をイネに導入して、イネの
中でイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質、あるい
は、かかる遺伝子のmRNAを発現させ、縞葉枯ウイル
ス感染抵抗性イネを作出することができる。
【0041】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:178 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源:イネ縞葉枯ウイルス 配列 Met Gln Asp Val Gln Arg Thr Ile Glu Val Ser Val Gly Pro Ile Val Gly Leu 1 5 10 15 Asp Tyr Thr Leu Leu Tyr Asp Thr Leu Pro Glu Thr Val Ser Asp Asn Ile Thr 20 25 30 35 Leu Pro Asp Leu Lys Asp Pro Glu Arg Val Thr Glu Asp Thr Lys Lys Leu Ile 40 45 50 Leu Lys Gly Cys Val Tyr Ile Ala Tyr His His Pro Leu Glu Thr Asp Thr Leu 55 60 65 70 Phe Ile Lys Val His Lys His Ile Pro Glu Phe Cys His Ser Phe Leu Ser His 75 80 85 90 Leu Leu Gly Gly Glu Asp Asp Asp Asn Ala Leu Ile Asp Ile Gly Leu Phe Phe 95 100 105 Asn Met Leu Gln Pro Ser Leu Gly Gly Trp Ile Thr Lys Asn Phe Leu Arg His 110 115 120 125 Pro Asn Arg Met Ser Lys Asp Gln Ile Lys Met Leu Leu Asp Gln Ile Ile Lys 130 135 140 Met Ala Lys Ala Glu Ser Ser Asp Thr Glu Glu Tyr Glu Lys Val Trp Lys Lys 145 150 155 160 Met Pro Thr Tyr Phe Glu Ser Ile Ile Gln Pro Leu Leu His Lys Thr Sto 165 170 175 178
【0042】
【配列表】配列番号:2 配列の長さ:537 配列の型:核酸 鎖の数:両方 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA 起源:イネ縞葉枯ウイルス 配列 ATG CAA GAC GTA CAA AGG ACA ATA GAA GTT TCT GTT GGT CCT ATT GTA 48 GGC CTA GAT TAC ACT CTA TTG TAT GAC ACT CTG CCT GAG ACT GTT AGC 96 GAT AAC ATT ACT CTA CCT GAT TTG AAA GAT CCA GAG AGA GTC ACG GAA 144 GAT ACT AAA AAG CTA ATA CTC AAA GGC TGT GTT TAC ATA GCA TAT CAT 192 CAC CCC TTG GAG ACT GAC ACC CTT TTC ATC AAA GTT CAC AAA CAT ATA 240 CCA GAG TTT TGT CAC TCA TTC CTA TCA CAC CTT CTA GGA GGT GAA GAT 288 GAT GAC AAT GCT CTT ATA GAC ATT GGT CTG TTT TTC AAC ATG TTG CAA 336 CCT TCT TTG GGC GGT TGG ATA ACC AAG AAT TTT CTT AGA CAC CCT AAT 384 AGG ATG TCT AAG GAC CAA ATT AAA ATG CTC CTG GAT CAG ATC ATC AAG 432 ATG GCT AAG GCT GAG AGC TCA GAC ACA GAA GAG TAT GAA AAA GTG TGG 480 AAG AAG ATG CCA ACT TAT TTT GAA TCA ATT ATC CAA CCT CTT CTT CAT 528 AAA ACA TAG 537
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得られた形質転換用プラスミドpLA
N160の模式図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】一方、交雑育種によるウイルス抵抗性品種
もイネ、ダイズ、キュウリ、ダイコン、タバコ、トマト
等で作出され、例えば、イネ縞葉枯ウイルス抵抗性遺伝
子をイネの栽培種へ導入する方法(中国農試報 A1
,39)等が知られている。近年、ウイルスの外被タ
ンパク質をコードする遺伝子を植物に導入し、それを植
物体内で発現させ、ウイルス抵抗性植物を作出すること
が報告されている(Ann. Rev. Phytopathol. 28, 4
51(1990))。また、キュウリモザイクウイルス
のサテライトRNAを植物に導入することによってウイ
ルス抵抗性植物を得たこと(Nature 328,799
(1985) )、さらに、アンチセンスRNAを利用し
たウイルス防除法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA
, 6949(1989))が報告されている。イネに
おいては、本発明者などがイネ縞葉枯ウイルスのゲノム
RNA3にコードされるイネ縞葉枯ウイルスの外被タン
パク質の遺伝子をイネに導入して、イネ縞葉枯ウイルス
耐性イネを作出することに成功している(平成3年日本
植物病理学会大会講演要旨集 p193;Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA,89(1992))。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【発明の構成】本発明は、次に述べるようにして達成す
ることができるがその要旨を越えない限り以下に限定さ
れない。なお、以下は本発明の一例としてイネについて
述べるが、本発明のイネ科植物としては、イネの他、ラ
イムギ、オオムギ、コムギ、カラスムギ/オートムギ、
エノコロ/アワ、ヒエ、メヒシバ、シバ、ススキ/カリ
ヤス、サトウキビ、トウモロコシ、ハトムギ等が挙げら
れる。 〔ウイルスおよびウイルスRNAの抽出、精製〕例え
ば、イネ縞葉枯ウイルス分離株T(J.gen.Virol.70
505−511(1989))に感染したイネの葉をリ
ン酸緩衝液(10mM ジエチルジチオカーバメイト、
0.1M リン酸水素2ナトリウム、pH7.2)の中
で粉砕後、1/5量のトリフルオロトリクロロエタンを
加え清澄化してから、20%ショ糖クッションに重層し
123,000×gで1.5時間遠心分離する。得られ
た沈澱を10mMリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解
し、4,000×gで10分間遠心分離する。続いて上
清に35%飽和となるように硫安を加え5分間攪はん
後、4,000×gで5分間遠心分離する。上清を約4
倍に希釈後、最終濃度が8%となるようにポリエチレン
グリコールを加え1時間以上攪はんする。これを30,
000×g、30分で遠心分離した後、沈澱をショ糖密
度勾配遠心(10−40%、100,000×g、2.
5時間)にかけることによりウイルス粒子を精製するこ
とができる。この方法により、ウイルス粒子は、B,
M,nB(上層から下層へ)の3成分に分離して得られ
る。本発明に用いたRNA4は、全成分に含まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】〔実施例3〕 cDNAのシークエンスと
イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質遺伝子の決定 上記で選んだRNA4由来のクローンを宝酒造製キロシ
ークエンス用デレーションキットを用いてクローンの欠
損変異株を作成した。100から200塩基程度の割合
で欠損を持つ変異株を選抜し、Sangerらの方法(ジデオ
キシ法;前述)で各変異株の塩基配列を決定した。RN
A4は、2157塩基からなり、ウイルスRNAの5’
端に178アミノ酸(配列表の配列番号1)、分子量2
0,541のタンパク質をコードする領域を有し、ウイ
ルスRNAに相補的なRNAの5’端に286アミノ
酸、分子量32,474のタンパク質をコードする領域
があるアンチセンスRNAであることがわかった(J.ge
n.Virol.73,1309−1312(1992))。続
いて、コンピューター解析(GENETYX, Software Develo
pment Co.)により、RNA4にコードされているタンパ
ク質の推定アミノ酸配列を求めた。一方、感染イネから
精製したイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質のアミ
ノ酸組成をPICO・TAG法(Waters)によって分析
した。得られた結果をイネ縞葉枯ウイルスRNA4にコ
ードされている、イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク
質のコーティング領域と思われるものから推定したアミ
ノ酸組成と比較したところ、98%の相同性が認められ
た。かくして、分子量約20,000のタンパク質が、
イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質であり、かかる
領域がイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質をコード
する遺伝子であると決定した。その塩基配列を配列表の
配列番号2に示す。なお、本発明においては、イネにウ
イルス抵抗性を付与させることができる範囲で、一部の
アミノ酸または塩基を除去、置換あるいは追加する等の
改変を行ったものも、本発明に含まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】(2) 電気パルス処理 (1)で調整したプロトプラストを、EP3緩衝液(7
0mM KCl、5mM MgCl2 、0.4Mマニト
ール、0.1%MESを含む緩衝液(pH5.8))に
4×106 個/mlとなるように懸濁した。この懸濁液
に、上記実施例4で得たプラスミドpLAN160(6
0g/ml)並びに選抜マーカーとしてハイグロマイシン
フォスフォトランスフェラーゼ遺伝子を有するプラスミ
ドpIZI(60μg/ml)を添加し、4℃で5分間冷
却した後、滅菌したプラスチックセルに移し、平行電極
を用い、直流の電気パルスを印加した。その際、800
μFのコンデンサーを用いて300V/cmの初期電圧を
かけ、パルス幅は10msecとした。パルス印加後4℃で
10分間冷却した後、等量のR2/MSプロトプラスト
アガロース培地( Mol. Gen. Gent., 206,408
(1987))と混合し、0.7mmの厚さとなるように
固化させた。この時の細胞密度は約3×106 個/mlで
あった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】かかる供試個体をウンカの飼育箱に入れ、
その箱の中に、イネ1個体に対し10頭になるようにイ
ネ縞葉枯ウイルスを保毒しているヒメトビウンカを入れ
感染させた。3−5日経過後、イネに付いている虫を払
い、さらにイネに残存している虫を殺虫剤で殺してか
ら、隔離温室に移して発病まで観察した。形質転換体と
コントロールとして用いた2種類のイネのイネ縞葉枯ウ
イルス病発病率を比べた。イネ縞葉枯ウイルス感染特異
タンパク質を発現したイネの形質転換体のイネ縞葉枯ウ
イルス病発病率は9%で、コントロールとして用いた2
種類のイネのイネ縞葉枯ウイルス病の発病率は共に83
%であった。このことから、イネ縞葉枯ウイルス感染特
異タンパク質を発現した形質転換イネがイネ縞葉枯ウイ
ルスに対して抵抗性であることを確認した。 〔実施例7〕 イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質
の次代への遺伝の確認 実施例6で示されたイネ縞葉枯ウイルスに抵抗性を示し
たイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質を発現してい
る形質転換体の種子を採種し発芽させた。実施例5で示
されたと同じ方法を用いてウエスタン解析を行い、形質
転換に用いた遺伝子が次代へ伝えられ、発現しているか
を調査した。2系統の形質転換体について見たところ、
イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質を発現している
割合は、22/25(88%)、23/27(85%)
であり、該遺伝子は次代へ遺伝することが確認できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 孝彦 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 株 式会社植物工学研究所内 (72)発明者 鳥山 重光 東京都文京区本郷5−1−10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イネ科植物で機能するプロモーターの下
    流にイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質をコードす
    る遺伝子及びターミネーターを導入してなることを特徴
    とするベクター。
  2. 【請求項2】 イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質
    をコードする遺伝子が、配列表の配列番号1に記載のア
    ミノ酸配列で表されるタンパク質をコードする遺伝子で
    あることを特徴とする請求項1記載のベクター。
  3. 【請求項3】 イネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質
    をコードする遺伝子が、配列表の配列番号1に記載の塩
    基配列で表されることを特徴とする請求項2記載のベク
    ター。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のベクターをイネ科
    植物のプロトプラストに導入し、コロニーを形成させた
    後該コロニーから植物体を再生させて得られたイネ科植
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3に記載のベクター及びイネ
    科植物由来のプロトプラストを液体媒体中に懸濁し、電
    気パルスを印加して該ベクターを導入した後、イネ培養
    細胞を含有する培地で培養しコロニーを形成させ、該コ
    ロニーから植物体を再生させることを特徴とするイネ科
    植物の製造方法。
  6. 【請求項6】 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配
    列で表されるイネ縞葉枯ウイルス感染特異タンパク質を
    コードするイネ縞葉枯ウイルスゲノムRNA4遺伝子。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号2に記載の塩基配列で
    表されるイネ縞葉枯ウイルスゲノムRNA4遺伝子。
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Cited By (3)

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