JPH07313009A - 動物の排泄物処理用材料 - Google Patents
動物の排泄物処理用材料Info
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- JPH07313009A JPH07313009A JP11242494A JP11242494A JPH07313009A JP H07313009 A JPH07313009 A JP H07313009A JP 11242494 A JP11242494 A JP 11242494A JP 11242494 A JP11242494 A JP 11242494A JP H07313009 A JPH07313009 A JP H07313009A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】廃棄方法に優れ、使用済の処理用材料と未使用
の処理用材料とを効率よく分離する。 【構成】パルプ、製紙スラッジ、またはそれらの混合物
を基材とし、この基材に、無機充填剤を添加することな
く有機充填剤を添加し、造粒・乾燥して形成されてい
る。好ましくは、有機バインダーまたはポリマーが添加
され、さらに好ましくはその両方が添加される。このポ
リマーは、好ましくはその粒径が100μm以下であ
り、さらに望ましくはパール重合によって生成されてい
る。より好ましくは、それらの処理用材料を中心材と
し、その中心材の表面にポリマー粒子が付着している。
このポリマー粒子は、好ましくは、その粒径が100μ
m以下とされる。また好ましくは、パール重合によって
形成される。
の処理用材料とを効率よく分離する。 【構成】パルプ、製紙スラッジ、またはそれらの混合物
を基材とし、この基材に、無機充填剤を添加することな
く有機充填剤を添加し、造粒・乾燥して形成されてい
る。好ましくは、有機バインダーまたはポリマーが添加
され、さらに好ましくはその両方が添加される。このポ
リマーは、好ましくはその粒径が100μm以下であ
り、さらに望ましくはパール重合によって生成されてい
る。より好ましくは、それらの処理用材料を中心材と
し、その中心材の表面にポリマー粒子が付着している。
このポリマー粒子は、好ましくは、その粒径が100μ
m以下とされる。また好ましくは、パール重合によって
形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネコ、イヌなどの愛玩
動物やブタなどの家畜の排泄物処理用などとして主に使
用される動物の排泄物処理用材料に関する。
動物やブタなどの家畜の排泄物処理用などとして主に使
用される動物の排泄物処理用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる猫砂と称される動物の排
泄物処理用材料(以下、単に処理用材料という)の基材
として使用されているものとしては、ベントナイト、ゼ
オライト、またはパルプ系、たとえばパルプ、製紙スラ
ッジ、またはそれらの混合物の粒状物などが挙げられ
る。この処理用材料は吸水性を有しており、その使用方
法を説明すると、動物が排泄をする場所に処理用材料を
大量に敷きつめておき、動物の排泄後、その排泄物を吸
収させる。そして、排泄物を吸収した処理用材料は使用
済として除去・廃棄される一方、未使用の処理用材料は
そのままにして再利用し、除去した処理用材料の分だけ
あらたな処理用材料を補充することによって、再び処理
用材料を敷きつめて使用する。
泄物処理用材料(以下、単に処理用材料という)の基材
として使用されているものとしては、ベントナイト、ゼ
オライト、またはパルプ系、たとえばパルプ、製紙スラ
ッジ、またはそれらの混合物の粒状物などが挙げられ
る。この処理用材料は吸水性を有しており、その使用方
法を説明すると、動物が排泄をする場所に処理用材料を
大量に敷きつめておき、動物の排泄後、その排泄物を吸
収させる。そして、排泄物を吸収した処理用材料は使用
済として除去・廃棄される一方、未使用の処理用材料は
そのままにして再利用し、除去した処理用材料の分だけ
あらたな処理用材料を補充することによって、再び処理
用材料を敷きつめて使用する。
【0003】かかる処理用材料のうち、ベントナイト、
ゼオライトを基材とする処理用材料は、水分散性に劣る
ため、水洗トイレなどに流して廃棄することができず、
あるいは焼却しようとしても完全に燃えつきるものでは
ないため、一般のゴミとももに廃棄する他、適当な廃棄
方法がないものであった。あるいは輸送・使用中に粉化
し易いなどの欠点を有し、さらには、これらの処理用材
料は微粒状であるため、ネコなどの動物が排泄時にかき
まわし、飛散させて室内を汚すという問題もある。
ゼオライトを基材とする処理用材料は、水分散性に劣る
ため、水洗トイレなどに流して廃棄することができず、
あるいは焼却しようとしても完全に燃えつきるものでは
ないため、一般のゴミとももに廃棄する他、適当な廃棄
方法がないものであった。あるいは輸送・使用中に粉化
し易いなどの欠点を有し、さらには、これらの処理用材
料は微粒状であるため、ネコなどの動物が排泄時にかき
まわし、飛散させて室内を汚すという問題もある。
【0004】一方、パルプ系の材料を基材とする処理用
材料は、上記したベントナイト、ゼオライトを基材とす
る処理用材料にある欠点はない。すなわち、動物が誤っ
て口に入れた場合であってもほとんど無害であり、輸送
・使用中に粉化することも少ない。また、水分散性に優
れるため、水洗トイレなどに流すことによって容易に廃
棄可能である。さらに、その径は比較的大きく、たとえ
ば0.8〜1.3cm程度とされているため、室内に飛
散することが少なく、また飛散した場合であっても除去
することは容易である。
材料は、上記したベントナイト、ゼオライトを基材とす
る処理用材料にある欠点はない。すなわち、動物が誤っ
て口に入れた場合であってもほとんど無害であり、輸送
・使用中に粉化することも少ない。また、水分散性に優
れるため、水洗トイレなどに流すことによって容易に廃
棄可能である。さらに、その径は比較的大きく、たとえ
ば0.8〜1.3cm程度とされているため、室内に飛
散することが少なく、また飛散した場合であっても除去
することは容易である。
【0005】パルプ系の材料を基材とする処理用材料の
例としては、たとえば特公平3−8738号公報に記載され
たものがある。これは、ケミカルパルプ、機械パルプ、
セミケミカルパルプといったパルプを基材とし、この基
材に無機充填剤を添加し、造粒・乾燥してなる処理用材
料である。この処理用材料においては、基材のみでは軽
すぎるため、動物が排尿後にその処理用材料を足又は体
につけ部屋中にその処理用材料をまき散らすという欠点
を回避するため、基材に無機充填剤を添加している。
例としては、たとえば特公平3−8738号公報に記載され
たものがある。これは、ケミカルパルプ、機械パルプ、
セミケミカルパルプといったパルプを基材とし、この基
材に無機充填剤を添加し、造粒・乾燥してなる処理用材
料である。この処理用材料においては、基材のみでは軽
すぎるため、動物が排尿後にその処理用材料を足又は体
につけ部屋中にその処理用材料をまき散らすという欠点
を回避するため、基材に無機充填剤を添加している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の処理用材料
は、使用済となった後に廃棄されるものであるが、その
廃棄方法としては、水洗トイレなどに流して廃棄する
他、焼却するという方法もある。ここで、上記公報に記
載された処理用材料の場合、その廃棄方法としてはこれ
らの廃棄方法のうち水洗トイレに流すことを前提として
いる。したがって、水分散性に富むため、水洗トイレに
流すことによる廃棄には優れるものである。
は、使用済となった後に廃棄されるものであるが、その
廃棄方法としては、水洗トイレなどに流して廃棄する
他、焼却するという方法もある。ここで、上記公報に記
載された処理用材料の場合、その廃棄方法としてはこれ
らの廃棄方法のうち水洗トイレに流すことを前提として
いる。したがって、水分散性に富むため、水洗トイレに
流すことによる廃棄には優れるものである。
【0007】しかし、無機充填剤は完全に燃え尽ること
はないため、前記公報に記載された処理用材料は、焼却
した際に無機充填剤の燃えカスが残るので、焼却による
廃棄には適さないものであった。
はないため、前記公報に記載された処理用材料は、焼却
した際に無機充填剤の燃えカスが残るので、焼却による
廃棄には適さないものであった。
【0008】さらには、たとえば特公平3−6767号公報
に開示されているように、吸水性を増大させるために処
理用材料にポリマーを添加することが従来より行われて
いるが、かかる処理用材料は、吸水すると、添加されて
いるポリマーが膨張し、処理用材料の形状が崩壊してし
まう。この崩壊した処理用材料がネコの体などに付着
し、室内に運ばれてしまうという問題もあった。
に開示されているように、吸水性を増大させるために処
理用材料にポリマーを添加することが従来より行われて
いるが、かかる処理用材料は、吸水すると、添加されて
いるポリマーが膨張し、処理用材料の形状が崩壊してし
まう。この崩壊した処理用材料がネコの体などに付着
し、室内に運ばれてしまうという問題もあった。
【0009】そこで、本発明の課題は、水洗トイレに流
す、あるいは焼却するといったいずれの廃棄方法にも優
れ、しかも使用済の処理用材料と未使用の処理用材料と
を効率よく分離することができ、さらに、使用済となっ
てもその形状が崩壊することがないため、ネコの尿は処
理用材料の表面を流れるスポット吸収するので、表面の
尿で膨潤した部分が少なく、この膨潤したポリマーがネ
コの爪や毛につきにくくすることにより、部屋の畳やじ
ゅうたんを汚さないという特性をもった処理用材料を提
供することにある。
す、あるいは焼却するといったいずれの廃棄方法にも優
れ、しかも使用済の処理用材料と未使用の処理用材料と
を効率よく分離することができ、さらに、使用済となっ
てもその形状が崩壊することがないため、ネコの尿は処
理用材料の表面を流れるスポット吸収するので、表面の
尿で膨潤した部分が少なく、この膨潤したポリマーがネ
コの爪や毛につきにくくすることにより、部屋の畳やじ
ゅうたんを汚さないという特性をもった処理用材料を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る動物の排泄物処理用材料は、パルプ、
製紙スラッジ、またはそれらの混合物を基材とし、有機
充填剤が添加され、かつ無機充填剤が添加されていない
前記基材を造粒し、乾燥することによって形成されてい
ることを特徴とするものである。また好ましくは、基材
に、有機充填剤とともに有機バインダーまたはポリマー
が添加される。さらに好ましくは、基材に、有機充填剤
とともに有機バインダーおよびポリマーが添加される。
そして、より好ましくは、上記の処理用材料を中心材と
し、この中心材の表面に、ポリマー粒子が付着してい
る。このポリマー粒子は、好ましくは、その粒径が10
0μm以下とされている。また、さらに好ましくは、パ
ール重合によって形成されている。
め、本発明に係る動物の排泄物処理用材料は、パルプ、
製紙スラッジ、またはそれらの混合物を基材とし、有機
充填剤が添加され、かつ無機充填剤が添加されていない
前記基材を造粒し、乾燥することによって形成されてい
ることを特徴とするものである。また好ましくは、基材
に、有機充填剤とともに有機バインダーまたはポリマー
が添加される。さらに好ましくは、基材に、有機充填剤
とともに有機バインダーおよびポリマーが添加される。
そして、より好ましくは、上記の処理用材料を中心材と
し、この中心材の表面に、ポリマー粒子が付着してい
る。このポリマー粒子は、好ましくは、その粒径が10
0μm以下とされている。また、さらに好ましくは、パ
ール重合によって形成されている。
【0011】
【作用】本発明においては、基材に添加する充填剤とし
て、無機充填剤を使用することなく、有機充填剤を使用
している。有機充填剤は、燃やした場合に完全に燃え尽
きる。しかも、本発明に係る処理用材料は、焼却したと
きに燃えカスが残る無機充填剤が添加されていないの
で、焼却した場合であっても燃えカスが残ることはな
く、焼却による廃棄にも優れるものである。本発明に用
いられる有機充填剤としては、尿素樹脂やスチレン樹脂
などを挙げることができるが、これらの物質に限定され
るものではなく、有機化合物で生成された有機充填剤で
あれば、その使用に際してなんら問題はない。
て、無機充填剤を使用することなく、有機充填剤を使用
している。有機充填剤は、燃やした場合に完全に燃え尽
きる。しかも、本発明に係る処理用材料は、焼却したと
きに燃えカスが残る無機充填剤が添加されていないの
で、焼却した場合であっても燃えカスが残ることはな
く、焼却による廃棄にも優れるものである。本発明に用
いられる有機充填剤としては、尿素樹脂やスチレン樹脂
などを挙げることができるが、これらの物質に限定され
るものではなく、有機化合物で生成された有機充填剤で
あれば、その使用に際してなんら問題はない。
【0012】また、処理用材料の基材としてパルプを用
いる代わりに、製紙スラッジ、あるいはパルプと製紙ス
ラッジの混合物を用いることもできる。パルプは水分散
性に優れるとともに、燃焼性にも優れるため、本発明に
おいて好適に用いられるが、製紙スラッジも、パルプ同
様燃焼性に優れているため、好適に用いることができ
る。また、パルプと製紙スラッジとの混合物もそれらと
同様の性質を有するため、基材としてこの混合物を用い
ることになんら支障はない。
いる代わりに、製紙スラッジ、あるいはパルプと製紙ス
ラッジの混合物を用いることもできる。パルプは水分散
性に優れるとともに、燃焼性にも優れるため、本発明に
おいて好適に用いられるが、製紙スラッジも、パルプ同
様燃焼性に優れているため、好適に用いることができ
る。また、パルプと製紙スラッジとの混合物もそれらと
同様の性質を有するため、基材としてこの混合物を用い
ることになんら支障はない。
【0013】さらには、処理用材料に添加されている各
物質の結合性を向上させるため、基材に有機バインダー
を添加するのが望ましい。この有機バインダーも、パル
プや製紙スラッジ、あるいは有機充填剤同様、燃焼性に
優れているため、焼却廃棄の妨げとなることはない。ま
た、本発明においては有機バインダーとして、水分散性
あるいは水溶性に優れるものが使用されるため、水洗ト
イレに廃棄する際にも、その妨げとなることはない。本
発明に用いられる有機バインダーの具体的な例として
は、水分散性に優れるものとして、CMC(カルボキシ
メチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコー
ル)、MC(メチルセルロース)、澱粉、ブルラン、ゼ
ラチンなどを挙げることができる。
物質の結合性を向上させるため、基材に有機バインダー
を添加するのが望ましい。この有機バインダーも、パル
プや製紙スラッジ、あるいは有機充填剤同様、燃焼性に
優れているため、焼却廃棄の妨げとなることはない。ま
た、本発明においては有機バインダーとして、水分散性
あるいは水溶性に優れるものが使用されるため、水洗ト
イレに廃棄する際にも、その妨げとなることはない。本
発明に用いられる有機バインダーの具体的な例として
は、水分散性に優れるものとして、CMC(カルボキシ
メチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコー
ル)、MC(メチルセルロース)、澱粉、ブルラン、ゼ
ラチンなどを挙げることができる。
【0014】また望ましくは、処理用材料にポリマーを
添加する。ポリマーは高分子性であり、吸水性に優れる
ため、処理用材料にポリマーを添加すると吸水性が向上
することとなる。ポリマーはパルプなどとともに練り込
むことによって添加することができる。本発明に用いら
れるポリマーとしては、ポリアクリル酸の架橋物、ビニ
ルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸またはその誘
導体との共重合体ケン化物、ポリアクリロニトリルの部
分加水分解物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、カ
ルボキシルメチルセルロースの架橋物、ビニルアルコー
ルとアクリル酸の共重合体、ポリエチレングリコールの
架橋物、キトサンの塩、ブルランのゲルなどを挙げるこ
とができる。
添加する。ポリマーは高分子性であり、吸水性に優れる
ため、処理用材料にポリマーを添加すると吸水性が向上
することとなる。ポリマーはパルプなどとともに練り込
むことによって添加することができる。本発明に用いら
れるポリマーとしては、ポリアクリル酸の架橋物、ビニ
ルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸またはその誘
導体との共重合体ケン化物、ポリアクリロニトリルの部
分加水分解物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、カ
ルボキシルメチルセルロースの架橋物、ビニルアルコー
ルとアクリル酸の共重合体、ポリエチレングリコールの
架橋物、キトサンの塩、ブルランのゲルなどを挙げるこ
とができる。
【0015】このとき、さらに望ましくは、ポリマーの
粒径が100μm以下とされる。ポリマーの粒径が小さ
いと、処理用材料に均一に分散させることができるのみ
ならず、水分の吸収が早くなるとともに、吸収量を増大
させることができるからである。そして、ポリマーは、
パール重合によって生成されるのがさらに好ましい。パ
ール重合で生成されたポリマーは、水性懸濁重合によっ
て生成されたポリマーよりも粒径が一定であるため、性
能が一定となり、安定した性能を付与することができる
ためである。
粒径が100μm以下とされる。ポリマーの粒径が小さ
いと、処理用材料に均一に分散させることができるのみ
ならず、水分の吸収が早くなるとともに、吸収量を増大
させることができるからである。そして、ポリマーは、
パール重合によって生成されるのがさらに好ましい。パ
ール重合で生成されたポリマーは、水性懸濁重合によっ
て生成されたポリマーよりも粒径が一定であるため、性
能が一定となり、安定した性能を付与することができる
ためである。
【0016】さらには、上記した処理用材料を中心材と
し、その中心材の表面に、ポリマー粒子を付着させるの
が望ましい。ただし、少量ならば中に入れてもよい。そ
の場合、15%以下が望ましい。ポリマー粒子は上述し
たように吸水性に優れるという性質を有するとともに、
水分を吸い込んだときに粘性を発揮する。したがって、
中心材にポリマー粒子が付着している処理用材料が、尿
などの水分と接触して使用済となった場合に、その周辺
にある処理用材料とくっついて塊を形成するので、使用
済の処理用材料と未使用の処理用材料とを容易かつ効率
的に分離することができる。また、基材中に多量に添加
されている場合と異なり、基材表面に付着しているポリ
マーが主に膨張するため、中心材自体は膨張することが
なく、したがって、その形状が崩壊することはないた
め、ネコが排尿したときネコの尿は処理用材料の表面を
流れるスポット吸収するので、表面の尿で膨潤した部分
が少なく、この膨潤したポリマーがネコの爪や毛につき
にくくすることにより、部屋の畳やじゅうたんを汚さな
い。
し、その中心材の表面に、ポリマー粒子を付着させるの
が望ましい。ただし、少量ならば中に入れてもよい。そ
の場合、15%以下が望ましい。ポリマー粒子は上述し
たように吸水性に優れるという性質を有するとともに、
水分を吸い込んだときに粘性を発揮する。したがって、
中心材にポリマー粒子が付着している処理用材料が、尿
などの水分と接触して使用済となった場合に、その周辺
にある処理用材料とくっついて塊を形成するので、使用
済の処理用材料と未使用の処理用材料とを容易かつ効率
的に分離することができる。また、基材中に多量に添加
されている場合と異なり、基材表面に付着しているポリ
マーが主に膨張するため、中心材自体は膨張することが
なく、したがって、その形状が崩壊することはないた
め、ネコが排尿したときネコの尿は処理用材料の表面を
流れるスポット吸収するので、表面の尿で膨潤した部分
が少なく、この膨潤したポリマーがネコの爪や毛につき
にくくすることにより、部屋の畳やじゅうたんを汚さな
い。
【0017】さらには、処理用材料は、吸収した排泄物
が少量であっても、使用済として廃棄することが衛生的
に好ましいため、吸収した水分が少量であっても粘性を
発揮するよう、中心材表面に付着しているポリマー粒子
の粒径を100μm以下とすることが望ましい。さらに
望ましくは75μm以下とする。
が少量であっても、使用済として廃棄することが衛生的
に好ましいため、吸収した水分が少量であっても粘性を
発揮するよう、中心材表面に付着しているポリマー粒子
の粒径を100μm以下とすることが望ましい。さらに
望ましくは75μm以下とする。
【0018】この場合において、ポリマー粒子の付着量
が多すぎると、未使用の処理用材料であっても湿度など
との関係で粘性が発生し、塊を形成してしまうおそれが
あるため、中心材の表面面積における1〜30%、好ま
しくは、10〜20%にのみポリマー粒子が付着してい
ることが望ましい。
が多すぎると、未使用の処理用材料であっても湿度など
との関係で粘性が発生し、塊を形成してしまうおそれが
あるため、中心材の表面面積における1〜30%、好ま
しくは、10〜20%にのみポリマー粒子が付着してい
ることが望ましい。
【0019】なお、本発明は、主として愛玩動物や家畜
などのトイレ用として使用されるが、その用途は特に限
定されるものではなく、たとえば、渋滞時における車の
中など、トイレが使用できる状況にない場合における人
間用の簡易トイレとして使用することも可能である。
などのトイレ用として使用されるが、その用途は特に限
定されるものではなく、たとえば、渋滞時における車の
中など、トイレが使用できる状況にない場合における人
間用の簡易トイレとして使用することも可能である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
本発明例として、パルプを基材とし、この基材に有機充
填剤を添加し、有機バインダーやポリマーなどを適宜添
加して処理用材料を形成した。一方、比較例として、本
発明例における処理用材料のうち、有機バインダーを無
機バインダーに代えた他は、同一とした処理用材料を形
成した。これらの処理用材料の燃焼性について、それぞ
れ測定した。その結果、本発明例に係る処理用材料は、
燃焼性に非常に優れていたのに対し、比較例において
は、燃焼性に非常に劣るものであった。
本発明例として、パルプを基材とし、この基材に有機充
填剤を添加し、有機バインダーやポリマーなどを適宜添
加して処理用材料を形成した。一方、比較例として、本
発明例における処理用材料のうち、有機バインダーを無
機バインダーに代えた他は、同一とした処理用材料を形
成した。これらの処理用材料の燃焼性について、それぞ
れ測定した。その結果、本発明例に係る処理用材料は、
燃焼性に非常に優れていたのに対し、比較例において
は、燃焼性に非常に劣るものであった。
【0021】また、上記の本発明に用いた処理用材料を
中心材とし、その表面にポリマー粒子を付着させた処理
用材料を形成し、それらの造塊性について調べた結果、
中心材表面にポリマー粒子を付着させた処理用材料の方
が、造塊性に優れていた。なお、ここで造塊性とは、処
理用材料が吸水したとき、複数の処理用材料が固まりを
形成する際の形成しやすさを示すものである。
中心材とし、その表面にポリマー粒子を付着させた処理
用材料を形成し、それらの造塊性について調べた結果、
中心材表面にポリマー粒子を付着させた処理用材料の方
が、造塊性に優れていた。なお、ここで造塊性とは、処
理用材料が吸水したとき、複数の処理用材料が固まりを
形成する際の形成しやすさを示すものである。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、水洗トイレに流す、あるいは焼却するといった
いずれの廃棄方法にも優れる。しかも使用済の処理用材
料と未使用の処理用材料とを効率よく分離することがで
き、さらには、使用済となってもその形状が崩壊するこ
とがない処理用材料を提供することが可能となる。
よれば、水洗トイレに流す、あるいは焼却するといった
いずれの廃棄方法にも優れる。しかも使用済の処理用材
料と未使用の処理用材料とを効率よく分離することがで
き、さらには、使用済となってもその形状が崩壊するこ
とがない処理用材料を提供することが可能となる。
Claims (7)
- 【請求項1】パルプ、製紙スラッジ、またはそれらの混
合物を基材とし、有機充填剤が添加され、かつ無機充填
剤が添加されていない前記基材を造粒し、乾燥すること
によって形成されていることを特徴とする動物の排泄物
処理用材料。 - 【請求項2】基材に、有機バインダーが添加されている
請求項1記載の動物の排泄物処理用材料。 - 【請求項3】基材に、ポリマーが添加されている請求項
1または請求項2記載の動物の排泄物処理用材料。 - 【請求項4】ポリマーの粒径が、100μm以下とされ
ている請求項3記載の動物の排泄物処理用材料。 - 【請求項5】ポリマーがパール重合によって生成されて
いる請求項3または請求項4記載の動物の排泄物処理用
材料。 - 【請求項6】請求項1〜請求項5のうちのいずれかに記
載の動物の排泄物処理用材料を中心材とし、この中心材
の表面にポリマー粒子が付着していることを特徴とする
動物の排泄物処理用材料。 - 【請求項7】ポリマー粒子の粒径が、100μm以下と
されている請求項6記載の動物の排泄物処理用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11242494A JPH07313009A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 動物の排泄物処理用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11242494A JPH07313009A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 動物の排泄物処理用材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07313009A true JPH07313009A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14586302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11242494A Pending JPH07313009A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 動物の排泄物処理用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07313009A (ja) |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP11242494A patent/JPH07313009A/ja active Pending
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