JP3847692B2 - 排泄物処理用粒状材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家畜、愛玩動物または実験用動物等の排泄物処理用の粒状材及び排泄物処理材に関し、特に、便床に敷設して排泄物を簡便に効率よく処理できるシリカゲル粒状材及び排泄物処理材にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家畜、愛玩動物または実験用動物等の排泄物処理材として、吸水能力および脱臭能力に優れたシリカゲル単独の粒状材が使用されている。このうち、比表面積を増やし、かつ、吸水時の割れを防ぐため、細孔径が80〜120Å、粒径が8〜40メッシュの小粒シリカゲルを使用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、小粒シリカゲルを用いた粒状材では、粒状材の粒径が8〜40メッシュと小さく、粒状材1粒当たりの重量が軽いため、猫などの愛玩動物においては、排泄後に排泄物を隠すといった所謂砂かき行為を行うことがあり、その時に周囲に飛散したり、静電気などによって粒状材が動物の体毛に付着し、便床から簡単に持ち出されて便床の外を汚すという問題があった。
【0004】
また、シリカゲル単独の粒状材では次に述べるような表面処理がなされていないので、家畜、愛玩動物または実験用動物の排泄時の水分を吸収した時に凝集性がないことから、使用済みの粒状材を廃棄する際、便床から使用済み粒状材のみを取り出すことができず、便床内の粒状材を全て廃棄しなければならない。したがって、廃棄物の量が多くなり経済的ではない。また、使用当初は優れた性能を有していたにもかかわらず、吸水能力や脱臭能力の落ちた粒状材がそのまま長期間放置される結果となるために愛玩動物などの足が濡れたり悪臭が発生するなどの弊害が出てしまう場合もあり得た。
【0005】
また、図5および図6に示すように、シリカゲルの吸水性を改善し、粒状材に凝集性を付与するため、粒状シリカゲル(1)の表面の全体(図5)もしくは一部(図6)を、吸水時に凝集性を生じる吸水材(3)からなる厚膜(5)[乾燥時には多孔性を示すが、湿潤状態では保水・膨潤して多孔性を失う]で被覆する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
粒状シリカゲル(1)の表面全体を吸水材(3)の厚膜(5)で被覆する技術では、厚膜(5)を形成する吸水材(3)が吸水によって膨潤し、厚膜(5)の細孔を閉塞するため、吸水性は厚膜(5)によって確保されるが、内部の粒状シリカゲル(1)はその全表面が前記厚膜(5)によって覆われてその微細孔が完全に閉塞されてしまうため、粒状シリカゲル(1)の脱臭効果が発揮できなくなるという問題があった。
【0007】
また、粒状シリカゲル(1)の表面の一部を吸水材(3)の厚膜(5)で被覆する技術では、液体排泄物の吸収などによって粒状シリカゲル(1)が割れるという現象が発生するが、厚膜(5)の被覆量が少なくなるために粒状材の凝集性が弱くなると共に、液体排泄物の吸収などによって粒状シリカゲル(1)が割れると、厚膜(5)で被覆されていない露出部分から粒状シリカゲル(1)の破片が飛散し、この破片が動物の足部などに付着し、便床から持ち出されて便床の外を汚すという問題があった。
【0008】
そして、これらシリカゲルを基材とした排泄物処理材は、液体である尿の臭いに対しては極めて有効であるが、糞の臭いに対しては必ずしも優れているとは言えなかった。つまり、シリカゲルは吸水性が高いため、尿を即座に吸収するとともに尿臭を脱臭することができるが、当該粒状材は表面が硬くガラスの様な状態であることから、愛玩動物などが砂かき行為を行っても糞に殆ど付着することがなく糞の表面を覆い隠す状態にはなりにくいので、高い脱臭効果を有しているにもかかわらず、糞が放出する糞臭(ガス)を完全に吸収することはできないという問題があった。
【0009】
【特許文献1】
実用新案登録第2567817号公報(第1−2頁)
【特許文献2】
特開平10−262482号公報(第2−3頁、第1図、第5図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
それ故、この発明の主たる目的は、愛玩動物などの糞尿に対する十分な吸水性能、脱臭性能及び水分を吸収した粒状材の凝集性能を発揮でき、あらゆる排泄物を簡便に効率よく処理できる粒状材及び排泄物処理材を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、「多孔質構造の粒状シリカゲル(18)からなるコア層(16a)と、コア層(16a)の表面全体に設けられた再湿糊(20)からなるポーラス構造のスキン層(16b)と、スキン層 (16b) の表面の少なくとも一部に設けられた再湿糊 (20) と繊維状フィラ材 (22) との混合物からなるポーラス構造のフィラ層 (16c) とで構成されることを特徴とする排泄物処理用の3層粒状材 (16)」である。(このスキン層(16b)は、後述のように湿潤状態においてもポーラス構造を保つようになっている。)
この発明では、コア層(16a)の表面全体が前述の再湿糊(20)からなるポーラス構造のスキン層(16b)で被覆されるので、粒状材(16)が尿などの液体に接触すると、再湿糊(20)が水分によって軟化され、粘着性を発現させる。再湿糊(20)が粘着性を発現させた3層粒状材 (16)は他の粒状体(16)を接合し凝集体となる。しかし、該再湿糊(20)を構成する高分子には保水効果がなく、再湿糊(20)を軟化させた水分は粒状シリカゲル(18)に移動する。その後しばらくして再湿糊(20)に含まれている水分が全て粒状シリカゲル(18)に吸水されて、3層粒状材 (16)の表面は乾燥状態となる。このため、スキン層(16b)が湿潤状態になったとしても、スキン層(16b)に水分が蓄積せず、スキン層(16b)が膨潤することはない。したがって、スキン層(16b)におけるポーラス構造の細孔が閉塞されることはなく、スキン層(16b)のポーラス構造が維持された状態で粒状材(16)同士を凝集させることができる。また、コア層(16a)の粒状シリカゲル(18)が吸水などによって割れても、コア層(16a)の表面全体を被覆するスキン層(16b)の粘着性によって粒状シリカゲル(18)の破片同士が接合されるので、その破片の飛散を防止することができる。
【0013】
そして、スキン層(16b)の表面の少なくとも一部に、再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)との混合物からなるフィラ層(16c)が設けられるので、再湿糊(20)の粘着性能によって粒状材(16)同士を凝集させることができ、繊維状フィラ材(22)の投錨効果によって粒状材(16)の糞に対する付着性を向上させることができるとともに、粒状材(16)同士の凝集を助けることができる。更に、繊維状フィラ材(22)が存在することによってフィラ層(16c)の再湿糊(20)が直接に愛玩動物などの足に接触するのを防止できるので、粒状材(16)が愛玩動物などの足に付着し、便床から持ち出されるのを防止できる。
【0014】
請求項2に記載した発明は請求項1に記載の粒状材(16)において、「フィラ層(16c)には、糞臭に対して効果がある消臭材が配合される」ことを特徴とするもので、これにより、糞によって発生する糞臭をより効果的に消臭することができる。
【0015】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の3層粒状材において、「スキン層(16b)には、尿臭に対して効果のある消臭材が配合されている」ことを特徴とするもので、これによりこれらの排泄物が発する臭気をより効果的に消臭することができる。
【0016】
請求項4に記載した発明は、「(a)多孔質構造の粒状シリカゲル(18)からなるコア層(14a)と、前記コア層(14a)の表面全体に設けられた再湿糊(20)からなるポーラス構造のスキン層(14b)とで構成される2層粒状材(14)と、(b)多孔質構造の粒状シリカゲル(18)からなるコア層(16a)と、コア層(16a)の表面全体に設けられた再湿糊からなるポーラス構造のスキン層(16b)と、スキン層(16b)の表面の少なくとも一部に設けられた再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)との混合物からなるポーラス構造のフィラ層(16c)とで構成される3層粒状材(16)とが混合されたことを特徴とする排泄物処理材(10)」である。
【0017】
この発明では、尿の吸収および脱臭に対して効果の高い2層粒状材(14)と、糞への付着および脱臭に対して効果の高い3層粒状材(16)とが混合されているので、2層粒状材(14)が尿を吸収するとともに尿臭を脱臭し、また、3層粒状材(16)が糞に付着するとともに糞臭を効果的に脱臭することが出来、更に糞尿の水分によって、再湿糊(20)からなるポーラス構造のスキン層(14b)が凝集し、その結果、凝集した排泄物処理材(10)と共に尿や糞などの排泄物を簡便に処理でき、処理後、これらの排泄物が発していた臭気を消失させることができる。
【0018】
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載の排泄物処理材(10)において、「スキン層(14b)(16b)には、尿臭に対して効果のある消臭材が配合され、フィラ層(16c)には、糞臭に対して効果のある消臭材が配合される」ことを特徴とするもので、これによりこれらの排泄物が発する臭気をより効果的に消臭することができる。
【0019】
請求項6に記載した発明は、請求項4又は5に記載の排泄物処理材(10)において、「前記2層粒状材と前記3層粒状材とが重量比で1:9〜9:1の割合で混合されている」ことを特徴とするもので、これにより糞尿の吸収・付着及び脱臭を効果的に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、粒状材が尿などの液体に接触する場合においても、スキン層のポーラス構造が維持されるので、シリカゲルの吸水能力および脱臭能力を遺憾なく発揮させることができる。また、尿を吸収した粒状材同士がスキン層を構成する再湿糊によって凝集されるので、使用済み粒状材を簡便に処理することができる。
【0021】
また、スキン層の表面の少なくとも一部にフィラ層が設けられているので、粒状材の糞に対する付着性を向上でき、尿のみならず糞の臭いに対しても極めて高い脱臭効果を得ることができる。
【0022】
そして、請求項4に記載の発明によれば、尿の吸収および消臭に対して効果の高い2層粒状材と、糞への付着および消臭に対して効果の高い3層粒状材とが所定の割合(特に、2層粒状材と3層粒状材とが重量比で1:9〜9:1の割合)で混合されるので、十分な吸水性能、脱臭性能および凝集性能を発揮でき、あらゆる排泄物を簡便に効率よく処理できる粒状材を提供することができるし、請求項4または6に記載の発明にあっては、消臭材が配合されているので、尿臭や糞臭を効果的に消臭することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。本発明における一実施例の排泄物処理材(10)は、図1に示すように、愛玩動物用の便床(12)などに敷設して使用されるものであり、2層粒状材(14)と3層粒状材(16)とで構成されている。
【0024】
2層粒状材(14)は、特に尿などの液体排泄物の吸収および脱臭に用いられるものであり、図2に示すように、コア層(14a)と、該コア層(14a)の表面全体を被覆するスキン層(14b)とを有する。
【0025】
コア層(14a)は、細孔径が50〜150Åの連通孔(18a)を有する多孔質構造の粒状シリカゲル(18)によって構成される。このコア層(14a)を構成する粒状シリカゲル(18)の平均粒径は、猫を想定した場合においては3〜6mmの範囲であり、かつ粒径が2mm以下の粒が少ないことが好ましい。平均粒径が3mm未満あるいは粒径が2mm以下の粒が多く混在する場合には、2層粒状材(14)の1粒当たりの重量が軽くなるので、猫などの愛玩動物においては排泄後に排泄物を隠すといった所謂砂かき行為を行うことがあり、その時に2層粒状材(14)が周囲に飛散したり、静電気などによって2層粒状材(14)が動物の体毛に付着し、便床から簡単に持ち出されて便床の周囲を汚すようになるからである。また逆に、平均粒径が6mmより大きい場合には、2層粒状材(14)の比表面積が小さくなり、排泄物の吸収および脱臭効率が低下したり、猫などの愛玩動物などが2層粒状材(14)の上に乗って排泄することを嫌がる傾向が出てくるからである。なお、ハムスターやモルモットなどの小動物の使用を想定した場合においては、粒状シリカゲル(18)を更に小粒(例えば、2mm以下)とする方がよい。
【0026】
スキン層(14b)は、再湿糊(20)によって構成される。このスキン層(14b)の厚みは、10〜100μmの範囲であることが好ましい。スキン層(14b)の厚みが10μm未満の場合には、再湿糊(20)が粘着性を発現した際の粘着力が弱くなり、逆に、100μmより厚くした場合には、2層粒状体(14)に接触した尿などの液体排泄物や尿臭および糞臭などの臭気がコア層(14a)に到達するまでの距離が長くなるので、液体排泄物の吸収や臭気の脱臭効率が低下したり、スキン層(14b)の粘着力が強くなりすぎるので、愛玩動物などが砂かき行為を行なう際に、2層粒状材(14)が愛玩動物などの足に付着して便床(12)から持ち出されやすくなるからである。なお、スキン層(14b)は、コア層(14a)の表面全体を「完全」に被覆する必要はなく、コア層(14a)の吸水によって発生する粒状シリカゲル(18)の破片の飛散が防止できるのであれば、部分的にコア層(14a)の表面が露出していてもよい。
【0027】
再湿糊(20)は、尿などの液体と接触することによって粘着性を発現する高分子である。この再湿糊(20)は、水分によって軟化されて粘着性を発現させるが、再湿糊(20)を構成する高分子には保水効果がなく、再湿糊(20)を軟化させた水分はすぐに粒状シリカゲル(18)に移動する。このため、保水材のように水分が蓄積せず膨潤しない。したがって、尿や糞の水分を吸収し湿潤状態となってもポーラス性を失わない。
【0028】
なお、再湿糊(20)を構成する高分子としては、にかわ,アラビアガム,グアガム,デキストリン,澱粉,ポリビニルアルコール,酢酸ビニル,アクリル系接着剤,ポリアクリルアミド,ポリエチレンオキサイド,カルボキシメチルセルロースおよびこれらの変性物などを単独または併用で使用するのが好適である。
【0029】
3層粒状材(16)は、特に糞などの固体排泄物への付着および脱臭に用いられるものであり、図3に示すように、上述した2層粒状材(14)と同様なコア層(16a)およびスキン層(16b)を備える2層粒状材(16a)(16b)の表面全体に、ポーラス構造のフィラ層(16c)がさらに設けられたものである。
【0030】
フィラ層(16c)は、糞に対する付着性を向上させるものであり、再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)とによって構成される。このように再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)とを混合することによって、再湿糊(20)を構成する高分子の間に繊維状フィラ材(22)が混在することとなり、ポーラスな構造の層が形成される。なお、フィラ層(16c)の厚みは、0.05〜2mmの範囲であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1mmの範囲である。フィラ層(16c)の厚みが0.05mm未満の場合には、フィラ層(16c)の強度が弱くなり、逆に、2mmより厚くした場合には、3層粒状材(16)に接触した尿などの液体排泄物や尿臭および糞臭などの臭気がコア層(16a)に到達するまでの距離が長くなり、液体排泄物の吸収や臭気の脱臭効率が低下するからである。
【0031】
再湿糊(20)は、上述した2層粒状材(14)のスキン層(14b)を構成するものと同様に、尿などの液体と接触することによって粘着性を発現するものであり、にかわ,アラビアガム,グアガム,デキストリン,澱粉,ポリビニルアルコール,酢酸ビニル,アクリル系接着剤,ポリアクリルアミド,ポリエチレンオキサイド,カルボキシメチルセルロースおよびこれらの変性物などを単独または併用で使用するのが好適である。なお、スキン層(16b)を構成する再湿糊(20)と、フィラ層(16c)を構成する再湿糊(20)とは、その中身が同じものでも、異なるものでもよいが、これらが同じものである場合には、スキン層(16b)とフィラ層(16c)との間に十分な接着強度が得られ、層間剥離などの問題が生じなくなるため好ましい。
【0032】
繊維状フィラ材(22)は、投錨効果によって糞への付着性を向上させるものであり、木材パルプやケナフパルプ,紙を粉砕した紙粉,パルプや紙を加工するときに発生する粉塵,パルプ製造や製紙の工程において発生する繊維質を含んだスラッジ類、トウモロコシの芯を粉砕したものなどの植物繊維類が用いられる。また、これらの繊維類には少量のタルクやベントナイト、酸化チタンなどの無機物が含まれていても差し支えない。そして、フィラ層(16c)全体の重量に対する繊維状フィラ材(22)の配合率は、40〜95重量%の範囲であることが好ましい。繊維状フィラ材(22)の配合率が40重量%未満の場合には、糞に対する投錨効果が発揮されにくくなり、逆に95重量%より多い場合には、フィラ層(16c)の強度が弱くなるからである。
【0033】
本発明の排泄物処理材(10)を構成する2層粒状材(14)と2層粒状材(16a)(16b)の表面全体がフィラ層(16c)で被覆された3層粒状材(16)との混合割合は重量比で1:9〜9:1の範囲であることが好ましく、より好ましくは、1:6〜6:1の範囲である。この範囲の混合割合よりも2層粒状材(14)の混合割合が少なくなると、尿の吸収と尿臭の脱臭効果とが十分に発揮されなくなり、逆に、この範囲の混合割合よりも3層粒状材(16)の混合割合が少なくなると、糞への付着と糞臭の脱臭効果とが十分に発揮されなくなるからである。
【0034】
本発明の粒状材(10)を製造するには、まず、コア層(14a)(16a)となる粒状シリカゲル(18)を準備する。そして、粒状シリカゲル(18)を機械的に攪拌あるいはトレイ状で転動させながら再湿糊(20)の溶液もしくは再湿糊(20)の粉体と水とを一緒にスプレーし、スプレーと同時に乾燥する。すると、粒状シリカゲル(18)の表面全体を被覆するように再湿糊(20)からなるポーラス構造の薄いスキン層(14b)(16b)が形成され、2層粒状材(14),(16a)(16b)を得ることができる。
【0035】
次に、2層粒状材(16a)(16b)を機械的に攪拌あるいはトレイ状で転動させながら再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)との混合溶液をスプレーし、乾燥する。すると、2層粒状材(16a)(16b)の表面全体を被覆するように再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)とからなるポーラス構造のフィラ層(14b)(16b)が形成され、3層粒状材(16)を得ることができる。
【0036】
そして、得られた2層粒状材(14)と3層粒状材(16)とを上述した所定の割合で混合して排泄物処理材(10)とする。
【0037】
本発明の排泄物処理材(10)を愛玩動物用の便床(12)に敷き詰めて(図1参照)、動物に排尿させると、2層粒状材(14)では、尿と接触したスキン層(14b)の再湿糊(20)が湿潤状態となって粘着性を発現させるとともに、コア層(14a)の粒状シリカゲル(18)がポーラス構造のスキン層(14b)を通過した尿とその臭いを即座に吸収し、脱臭する。
【0038】
スキン層(14b)の再湿糊(20)は、保水効果がなく、再湿糊(20)を軟化させた水分はすぐに粒状シリカゲル(18)に移動する。このため、再湿糊(20)が粘着性を発現させる際、スキン層(14b)には水分が蓄積せず、スキン層(14b)が水分によって保水・膨潤することはない。したがって、ポーラス構造の細孔が閉塞されることはなく、尿は抵抗を受けることなくスキン層(14b)を容易に通過し、コア層(14a)へ到達することができる。
【0039】
また、尿を吸収した粒状シリカゲル(18)が割れたとしても、コア層(14a)全体がスキン層(14b)で被覆されているので、粒状シリカゲル(18)の破片が飛散することはない。
【0040】
そして、尿を吸収した2層粒状材(14)すなわち使用済みの粒状材(10)は、スキン層(14b)の再湿糊(20)の粘着性によって互いに接合され、凝集する。したがって使用済みの粒状材(10)を便床(12)から取り除く場合、凝集した部分のみを取り除けば良く、使用後の処理が簡単であり、かつ経済的である。
【0041】
また、動物に排便させると、3層粒状材(14)では、糞と接触したフィラ層(16c)の再湿糊(20)が粘着性を発現させるとともに、繊維状フィラ材(22)が糞に突き刺さり投錨効果を発揮させる。そして、再湿糊(20)の粘着性と繊維状フィラ材(22)の投錨効果とによって糞に対して強固に付着した3層粒状材(14)のコア層(16a)の粒状シリカゲル(18)が、ポーラス構造のフィラ層(16c)とスキン層(16b)を通過した糞臭を即座に吸収し、脱臭する。
【0042】
フィラ層(16c)の再湿糊(20)は、湿潤状態となって粘着性を発現させる際、上述したスキン層(14b)を構成する再湿糊(20)と同じ理由から、ほとんど膨潤しないため、ポーラス構造の細孔を閉塞することはない。したがって糞臭は抵抗を受けることなくフィラ層(16c)とスキン層(16b)とを容易に通過し、コア層(16a)へ到達することができる。
【0043】
そして、糞に付着して糞臭を脱臭した3層粒状材(16)すなわち使用済みの粒状材(10)は、糞とともに便床(12)から取り除くことができるので、使用後の処理が簡便である。
【0044】
この実施例によれば、尿の吸収と消臭に対して特に効果の高い2層粒状材(14)と、糞への付着と消臭に対して特に効果の高い3層粒状材(16)とが所定の割合で混合されているので、尿を確実に吸収するとともに、糞に対して強固に付着することができる。そして、これら排泄物が発する臭気を消臭できる。したがって、吸水性、脱臭性および凝集性に優れ、あらゆる排泄物を簡便に効率よく処理できる粒状材(10)を提供することができる。
【0045】
なお、上述の実施例では、3層粒状材(16)として、スキン層(16b)の表面全体を被覆するようにフィラ層(16c)が形成されたものを示したが、図4に示すように、3層粒状材(24)は、スキン層(24b)の一部が表面に露出するようにフィラ層(24c)を形成するようにしてもよい。このように、スキン層(24b)の一部を表面に露出させることによって、フィラ層(24c)では、糞への付着性が保持され、スキン層(24b)の露出した部分では、尿および尿臭がスキン層(24b)を通過しコア層(24a)の粒状シリカゲル(18)によって即座に吸収される。したがって、このようなスキン層(24b)の一部が表面に露出する3層粒状体(24)では、糞への付着性能と尿および尿臭の吸収性能とを兼ね備えることができ、特に、スキン層(24b)の半分以上が表面に露出した3層粒状材(24)では、尿および尿臭の吸収性能が十分に発揮できるため、2層粒状材(14)と3層粒状材(24)とを混合するといった手間をかけることなく、3層粒状材(24)単独でも所望の作用・効果を奏することができる。つまり尿を確実に吸収するとともに、糞に対して強固に付着することができ、これら排泄物が発する臭気を消臭できる。
【0046】
また、スキン層(14b)(16b)を再湿糊(20)のみで構成する例を示したが、スキン層(14b)(16b)には、化学反応によって臭気の元を分解する消臭材を配合するようにしてもよい。スキン層(14b)(16b)に配合する消臭材としては、木酢液や竹酢液のような植物抽出液、クエン酸,リンゴ酸やリン酸のような有機酸など、特に尿に含まれるアンモニアやアミン類などに対して効果の高いものが好適であり、再湿糊(20)と一緒にスプレーすることによって容易に加えることができる。また、消臭材は、リン酸カルシウムのような固体であっても少量の使用で消臭効果があるものであればよく、その形状はいかなるものであってもよい。さらに、消臭材は抗菌作用を有するものがより好ましい。なお、消臭材とともに抗菌材を別途加えるようにしても良い。このように、スキン層(14b)(16b)に消臭材を配合することによって、尿臭をより効果的に消臭することができる。
【0047】
また、スキン層(14b)(16b)の粘着力が強すぎて、愛玩動物などの足に付着する場合には、スキン層(14b)(16b)全体の重量に対して1%以下の極少量の繊維状フィラ材(22)を添加するようにしてもよい。このような繊維状フィラ材(22)を添加することによって、スキン層(14b)(16b)の粘着力を抑えることができるので、粒状材(14)(16)が愛玩動物などの足に付着するのを防止できる。
【0048】
また、フィラ層(16c)を再湿糊(20)と繊維状フィラ材(22)とで構成する例を示したが、フィラ層(16c)には、化学反応によって臭気の元を分解する消臭材を配合するようにしてもよい。フィラ層(16c)に配合する消臭材としては、ポリフェノール,フラボノイド,酸化亜鉛,硫酸第1鉄,二酸化チタンおよびエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムなど特にメルカプタンなどの糞臭に対して効果の高いものが好適である。また、フィラ層(16c)に配合する消臭材は、粉体である方が製造プロセス上取り扱いやすく好ましいが、液体であっても少量の使用で消臭効果があるものであればよく、その形状はいかなるものであってもよい。さらに、消臭材は抗菌作用を有するものがより好ましい。なお、消臭材とともに抗菌材を別途加えるようにしても良い。このように、フィラ層(16c)に消臭材を配合することによって、糞臭をより効果的に消臭することができる。
【0049】
そして、3層粒状材(16)のフィラ層(16c)に、水分付着時の粘着による凝集性を高め、かつ、付着した水分を内部に閉じこめて表面の粘着性を急速に失わせる、平均粒径74μm以下の微粉末とした高吸水性樹脂を添加するようにしてもよい。このような高吸水性樹脂を使用することで、3層粒状材(16)表面に一時的な粘着性を付与することができるのであるが、その後急速に粘着性が失われるので、例えば、便床(12)に入った愛玩動物の足などに3層粒状材(16)が付着するというような、粘着性が持続することによる弊害を防止できる。但し、水分付着時の粘着性と凝集性とを高め、かつ、付着した水分を内部に閉じこめて表面を迅速に乾燥させることができる高吸水性樹脂といえども、その配合量が増えれば、フィラ層(16c)が尿を保持する量が増え、尿のコア層(16a)への移行や脱臭を妨げることとなるので、フィラ層(16c)における高吸水性樹脂の配合量は、繊維状フィラ材の重量に対して20重量%以下にする必要がある。また、このような高吸水性樹脂としては、酸性でかつ消臭効果のある高吸水性樹脂が好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の排泄物処理用の粒状体を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の2層粒状材を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例の3層粒状材を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の3層粒状材を示す拡大断面図である。
【図5】従来の粒状材の一態様を示す拡大断面図である。
【図6】従来の粒状材の他の態様を示す拡大正面図である。
Claims (6)
- 多孔質構造の粒状シリカゲルからなるコア層と、
前記コア層の表面全体に設けられた再湿糊からなるポーラス構造のスキン層と、
前記スキン層の表面の少なくとも一部に設けられた前記再湿糊と繊維状フィラ材との混合物からなるポーラス構造のフィラ層とで構成されることを特徴とする排泄物処理用の3層粒状材。 - 前記フィラ層には、糞臭に対して効果のある消臭材が配合されている事を特徴とする請求項2に記載の排泄物処理用の3層粒状材。
- 前記スキン層には、尿臭に対して効果のある消臭材が配合されている事を特徴とする請求項1又は2に記載の3層粒状材。
- (a) 多孔質構造の粒状シリカゲルからなるコア層と、前記コア層の表面全体に設けられた再湿糊からなるポーラス構造のスキン層とで構成される2層粒状材と、
(b) 多孔質構造の粒状シリカゲルからなるコア層と、前記コア層の表面全体に設けられた再湿糊からなるポーラス構造のスキン層と、前記スキン層の表面の少なくとも一部に設けられた前記再湿糊と繊維状フィラ材との混合物からなるポーラス構造のフィラ層とで構成される3層粒状材とが混合されたことを特徴とする排泄物処理材。 - (a) 前記スキン層には、尿臭に対して効果のある消臭材が配合されており、
(b) 前記フィラ層には、糞臭に対して効果のある消臭材が配合されている事を特徴とする請求項4に記載の排泄物処理材。 - 前記2層粒状材と前記3層粒状材とが重量比で1:9〜9:1の割合で混合されたことを特徴とする請求項4又は5に記載の排泄物処理材。
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