JPH07312462A - 面発光レーザダイオードの製造方法,及び面発光レーザダイオード - Google Patents

面発光レーザダイオードの製造方法,及び面発光レーザダイオード

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JPH07312462A
JPH07312462A JP22332994A JP22332994A JPH07312462A JP H07312462 A JPH07312462 A JP H07312462A JP 22332994 A JP22332994 A JP 22332994A JP 22332994 A JP22332994 A JP 22332994A JP H07312462 A JPH07312462 A JP H07312462A
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laser diode
emitting laser
surface emitting
type inp
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JP22332994A
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Kenzo Mori
健三 森
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Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性層近傍の、電流ブロック層と上クラッド
層間等での無効電流の流れない垂直共振器型面発光レー
ザダイオードを製造する。 【構成】 {100}面を有する半導体基板1上に〈0
11〉方向,及び〈01/1〉方向の2辺をもつ矩形開
口部10を有する選択成長用マスク9を形成し、上記基
板1上に選択成長によりそのメサ部の頂上が〈011〉
方向の稜線で終端するような活性層3を含むメサ部を形
成し、上記マスク9を除去した後、4つの{111}B
面で結晶成長が停止することを利用して、電流ブロック
層5,7,及びコンタクト層8を成長する。 【効果】 ウェットエッチングを用いることなく、形状
制御性の良いMOCVD法により半導体層を形成して、
メサ構造近傍での無効電流の抑制を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は面発光レーザダイオー
ドの製造方法,及び面発光レーザダイオードに関し、特
に無効電流の少ない,良好な特性を有する垂直共振器型
面発光レーザダイオード,及びこれを製造する方法,さ
らには該製造方法において用いる選択成長用マスクに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば、ELECTRONICS LETTER
S,1993,29,pp331-332 に示された、従来の垂直共振器型
面発光レーザダイオードを示す。図において、101は
InP基板、102はn型InGaAsPエッチングス
トッパ層、103はn型InP下クラッド層、104は
p型InPブロック層、105はn型InPブロック
層、106はp型InP上クラッド層、107はp型G
aInAsPキャップ層、108はp側電極、109は
n側電極、110a,110bは第1,第2のSiO2
/Si多層反射膜、111は発光波長が1.3μmのp
型GaInAsP活性層、112は上記InP基板10
1にその裏面よりエッチングにより開口された開口、1
13は該開口112より、上記活性層111で発生され
た光が多層反射膜110を介して出射される光出力であ
る。
【0003】このデバイス構造は、効率のよいキャリア
閉じ込めと、放熱とを実現するために、その円形の活性
領域が、p型,及びn型InPブロック層104,10
5で埋め込まれ、さらにp型InPクラッド層106に
より覆われた構造となっている。この垂直共振器型面発
光レーザダイオードにおいては、n側電極109とp側
電極108との間に電圧を印加すると、p側電極108
側からは、p型GaInAsPキャップ層107,p型
InP上クラッド層106を介して、n側電極109側
からは、InP基板101,n型InGaAsPエッチ
ングストッパ層102,n型InP下クラッド層103
を介して、p型GaInAsP活性層111に電流が注
入され、該活性層において発光再結合が起こる。該発光
再結合により生じた光は、かつ該活性層を両側から挟む
p型InPブロック層104,n型InPブロック層1
05により電流閉じ込めが行われるとともに、該活性層
111を含む半導体層と、その上下に位置する第1,第
2のSiO2 /Si多層反射膜110a,110bとに
より垂直共振器が構成されて、InP基板101の裏面
に形成された開口112側に、下側の多層反射膜110
aを介して面発光レーザ出力113として出射される。
【0004】そして、この従来の垂直共振器型面発光レ
ーザダイオードは、その製造においては、以下に説明す
るように、2回のLPE,及びウェットエッチングを用
いて製造される。
【0005】即ち、まず、(100)InP基板101
上に、1μmのn型InGaAsPエッチングストッパ
層102,2μmのn型InP下クラッド層103,
0.7μmのp型GaInAsP活性層111,0.3
μmのp型InP上クラッド層106をLPE(Liquid
Phase Epitaxy)により成長して、DH(ダブルヘテ
ロ)ウェハを用意する。次に、そのウェハをKKIエッ
チャント(CH3 COOH:HCl:H2 O2 =2:
1:1),及びSiO2 マスクを用いて高さ2μmの円
形メサを形成する。SiO2 マスクを除去したのち、各
々1μm厚のブロック層104,105,p型InPク
ラッド層106,及びp+ GaInAsPキャップ層1
07を、第2回目のLPE法により、メルトバックプロ
セスなしで連続的に成長する。
【0006】以下は、活性層111の真上のキャップ層
107の除去による窓キャップ構造の形成、基板101
の図示下面からのエッチングによる面発光出力の出力用
開口112の形成等の工程を行い、図16に示す面発光
レーザダイオードを作製する。
【0007】しかるに、このような従来の面発光レーザ
ダイオードの製造方法においては、活性層を含む能動層
を、直径約12μmの微小円形導波路,即ち円形メサ構
造に加工する方法として、上記のようにLPE法によ
り、n型InGaAsPエッチングストッパ層102,
n型InP下クラッド層103,p型GaInAsP活
性層111,p型InP上クラッド層106,の各半導
体層の成長を行ったのち、ウェットエッチング法を用い
ていたため、その形状制御性が悪く、ばらつきが大きか
った。
【0008】また、上記円形メサ構造を埋め込んでなる
埋込ヘテロ構造を作る方法として、これもLPE法を用
いていたが、このLPE法では該円形メサ構造の近傍に
形成する層の形状制御性が悪いため、該活性層近傍にお
いて、各n型,p型層の界面近傍状態によって発生す
る,レーザ動作に貢献しない無効電流を少なくすること
が困難であるという問題があった。
【0009】この点に関し、上記円形メサ構造を作製す
る方法として、形状制御性のすぐれたドライエッチング
法を用いることも考えられるが、この方法では、露出し
た活性層端部にエッチングダメージがはいるために、こ
れによってかえって無効電流が増加することとなり、上
記ドライエッチング法のメリットを十分に引き出すこと
はできなかった。
【0010】また、上記従来例では、活性層部の発熱の
放熱性については、円形活性領域をp型,及びn型In
Pブロック層で埋め込み、さらにp型InPクラッド層
により覆ってなる上記構造においても、十分な放熱性が
得られているものではなく、活性層部の温度が上昇する
ことによってデバイス特性の低下が生ずることは避けら
れないものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
垂直共振器型面発光レーザダイオードの作製において
は、活性層を含む能動層である円形メサ構造を作製する
際、これをLPE法,及びウェットエッチングによって
いたため、その形状制御性が悪く、またさらに、埋込ヘ
テロ構造を作る方法であるLPE法では、円形メサ構造
近傍の形状制御性が悪いため、活性層近傍を流れる無効
電流を少なくすることが困難であった。また、上記円形
メサ構造の作製法に制御性のすぐれたドライエッチング
法を用いた場合には、露出した活性層端部にエッチング
ダメージがはいって無効電流が増加してしてしまうとい
う問題があった。またさらには、活性層部の発熱の放熱
性が悪いことにより、活性層部の温度上昇によるデバイ
ス特性の低下が避けられないという問題があった。
【0012】本発明は以上のような問題点を解消するた
めになされたもので、無効電流の少ない良好な特性を有
する垂直共振器型面発光レーザダイオードの製造方法、
及びこれにより製造される面発光レーザダイオードを提
供することを目的としている。
【0013】また、本発明は、活性層部の発熱の放熱性
が良く、活性層部の温度上昇によりデバイス特性の低下
を不可避的に生ずることのない面発光レーザダイオード
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる面発光
レーザダイオードの製造方法は、{100}面を有する
半導体基板上に〈011〉方向の辺をもつ矩形開口を有
する選択成長用マスクを形成する工程と、上記半導体基
板上の選択成長により活性層を含むメサ部を形成する工
程と、上記選択成長用マスクを除去した後、4つの{1
11}B面で結晶成長が停止することを利用して、電流
ブロック層およびコンタクト層を形成する工程とを含む
ことを特徴とするものである。
【0015】即ち、この発明にかかる垂直共振器型の面
発光レーザダイオードの製造方法は、{100}面を有
する半導体基板上に、〈011〉方向,及び〈01/
1〉方向の2辺をもつ矩形開口を有する選択成長マスク
を形成する工程と、上記半導体基板上の上記選択成長用
マスクの矩形開口上に、選択成長により、4つの{11
1}B面を有し、そのメサ部の頂上部が、〈011〉方
向の稜線にて終端するような,活性層を含む半導体層よ
りなるメサ部を形成する工程と、上記選択成長用マスク
を除去する工程と、上記選択成長用マスクを除去して露
出した上記半導体基板上に、電流ブロック層,及びコン
タクト層を成長させ、その際上記半導体層よりなるメサ
部の4つの{111}B面では結晶成長が停止するよう
な成長を行わせる工程と、上記半導体基板に、その裏面
よりエッチングを行って面発光出力の出力用の開口を形
成する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0016】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記半導体基板は、p型In
P基板であり、上記選択成長用マスクの矩形開口に露出
する上記半導体基板上に、メサ部となる活性層を含む半
導体層を選択成長する工程は、p型InPバッファ層,
InGaAsP活性層,n型InP第1クラッド層を選
択成長するものであり、上記選択成長用マスクを除去し
て露出した上記基板上に、電流ブロック層,及びコンタ
クト層を成長させる工程は、n型InP,p型InPを
順次成長させるものであり、その際上記バッファ層,活
性層,第1クラッド層よりなるメサ部の4つの{11
1}B面ではInPの結晶成長が起こらず、上記基板上
にn型InPブロック層が,上記メサ部の第1クラッド
層上には断面三角形状のn型InP第2クラッド層が成
長し、かつ上記基板上のn型InPブロック層上にp型
InPブロック層が成長するものとしたものである。
【0017】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記半導体基板上に選択成長
マスク,及び選択成長層を形成する前に、エッチングス
トッパ層を形成する工程を備え、上記半導体基板を、そ
の裏面よりエッチングを行って面発光出力の出力用の開
口を形成する工程は、上記エッチングストッパ層までエ
ッチングし、かつ該エッチングストッパ層をも除去して
該開口を形成する工程としたものである。
【0018】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記電流ブロック層,及びコ
ンタクト層を成長させた後、その上に垂直共振器を構成
する第1の反射膜を形成する工程と、上記半導体基板
に、その裏面よりエッチングを行って開口を形成した
後、該開口の底面に垂直共振器を構成する第2の反射膜
を形成する工程とを、さらに含むことを特徴とするもの
である。
【0019】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記半導体基板上に上記選択
成長マスク,及び選択成長膜を成長する前に、該半導体
基板上に第2の半導体反射膜を形成する工程を含み、上
記電流ブロック層,及びコンタクト層を成長させる工程
は、該コンタクト層につづいて垂直共振器を構成する第
1の半導体反射膜を成長させる工程としたものである。
【0020】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記選択成長用マスクとし
て、デバイス作製領域の近傍に、上記メサ部を形成する
活性層を含む半導体層をダミーに成長させるためのダミ
ー成長用開口部を有するものを用いたことを特徴とする
ものである。
【0021】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記選択成長用マスクのダミ
ー成長用開口部は、相互に隣接して繰り返し配置される
各デバイス作製領域の,ある繰り返しパターンごとの該
デバイス作製領域そのものを、ダミー成長用開口部とし
たものである。
【0022】またこの発明は、上記垂直共振器型面発光
レーザダイオードの製造方法において、上記選択成長用
マスクに、各ダイオードのユニット幅に対する各矩形開
口の寸法が異なり、各ダイオード毎の開口率が異なる複
数の矩形開口を有するものを用いて、多波長のレーザ光
を出力するダイオードのアレイ構造をモノリシックに作
製してなる多波長面発光レーザダイオードアレイを製造
するものである。
【0023】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードの製造方法において、上記選択成長用マスクを形成
する工程の前に、上記半導体基板上にあらかじめ選択エ
ッチング可能な層を形成する工程と、上記選択成長用マ
スクを除去した後に、該マスク直下の選択エッチング可
能なダメージを受けた層を選択エッチングにより除去す
る工程と、その後に上記半導体基板上に電流ブロック
層,及びコンタクト層を形成する工程とを含むものであ
る。
【0024】この発明にかかる埋込ヘテロ構造型の垂直
共振器型半導体面発光レーザダイオードは、{100}
面を有する半導体基板上に形成された、〈011〉方
向,及び〈01/1〉方向の2辺をもつ矩形形状を底面
とし、4つの{111}B面で囲まれ、頂上部が〈11
0〉方向の稜線にて終端する半導体層よりなるメサ部
と、該メサ部の4つの{111}B面上には成長が行わ
れず、上記{100}面を有する半導体基板上のみに形
成された電流ブロック層,及びコンタクト層とを有する
ものである。
【0025】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードにおいて、上記半導体層よりなるメサ部は、4つの
{111}B面を有する,上記{100}面を有するG
aAs半導体基板上に順次形成された,p型InPバッ
ファ層,InGaAsP活性層,n型InP第1クラッ
ド層,及びn型InP第2クラッド層よりなり、上記電
流ブロック層,及びその上のコンタクト層は、n型In
Pブロック層,p型InPブロック層、n型InPコン
タクト層であるものである。
【0026】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードにおいて、上記半導体基板の裏面をエッチングして
形成した開口の底面に形成された第1の誘電体反射膜
と、上記半導体層よりなるメサ部上に成長した上記ブロ
ック層,コンタクト層上に形成された第2の誘電体反射
膜とを有するものである。
【0027】またこの発明は、上記面発光レーザダイオ
ードにおいて、上記半導体基板と、上記メサ部の半導体
層との間に形成された第1の半導体反射膜と、上記半導
体層よりなるメサ部上に成長した上記ブロック層,コン
タクト層上に形成された第2の半導体反射膜とを有する
ものである。
【0028】またこの発明は、上記垂直共振器型面発光
レーザダイオードにおいて、複数の異なる波長のレーザ
光をそれぞれ出力する複数のレーザダイオードが、アレ
イ構造にモノリシックに作製されてなるものである。
【0029】またこの発明は、上記垂直共振器型面発光
レーザダイオードにおいて、選択プレーテッドヒートシ
ンク(PHS)構造を、活性層部の近傍に設けてなるも
のである。
【0030】またこの発明は、上記垂直共振器型面発光
レーザダイオードにおいて、上記コンタクト層上にこれ
につづいて成長された第2の半導体反射膜が、上記活性
層に対向する側と反対側に凸となった凸状湾曲反射鏡形
状に形成されてなるものである。
【0031】
【作用】この発明にかかる垂直共振器型の面発光レーザ
ダイオードの製造方法においては、{100}面を有す
る半導体基板上に、〈011〉,及び〈01/1〉方向
の2辺をもつ矩形開口を有する選択成長用マスクを形成
する工程と、上記半導体基板上の上記選択成長用マスク
の矩形開口上に、選択成長により、4つの(111)B
面を有し、そのメサ部の頂上部が〈011〉方向の稜線
にて終端するような,活性層を含む半導体層よりなるメ
サ部を形成する工程と、上記選択成長用マスクを除去す
る工程と、上記選択成長用マスクを除去して露出した上
記半導体基板上に、電流ブロック層,及びコンタクト層
を成長させ、その際上記半導体層よりなるメサ部の4つ
の{111}B面では結晶成長が停止するような成長を
行わせる工程と、上記半導体基板に、その裏面よりエッ
チングを行って面発光出力の出力用の開口を形成する工
程と、上記半導体基板の裏面上に一方の電極を形成する
工程と、上記第1の反射膜に開口を形成し、露出した上
記コンタクト層上に他方の電極を形成する工程とを含む
ものとしたから、選択MOCVD成長によってメサ構造
を作製することにより、結晶の面方位によって規定され
た形状を安定して作ることができ、また埋込層もすべて
MOCVD法により作製するから、メサ構造近傍の埋込
形状も結晶の面方位依存性を利用することによって精密
に制御することができ、以上の2点からメサ構造近傍で
の無効電流を抑制することができ、高性能の面発光レー
ザダイオードを得られる。
【0032】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、上記半導体基板は、
p型InP基板であり、上記選択成長用マスクの矩形開
口に露出する上記半導体基板上に、メサ部となる活性層
を含む半導体層を選択成長する工程は、p型InPバッ
ファ層,InGaAsP活性層,n型InP第1クラッ
ド層を選択成長するものであり、上記選択成長用マスク
を除去して露出した上記基板上に、電流ブロック層,及
びコンタクト層を成長させる工程は、n型InP,p型
InPを順次成長させるものであり、その際上記バッフ
ァ層,活性層,第1クラッド層よりなるメサ部の4つの
{111}B面ではInPの結晶成長が起こらず、上記
基板上にn型InPブロック層が,上記メサ部の第1ク
ラッド層上には断面三角形状のn型InP第2クラッド
層が成長し、かつ上記基板上のn型InPブロック層上
にp型InPブロック層が成長するものとしたから、上
記のように、選択MOCVD成長によるメサ構造の作
製,及び埋込層のMOCVD法による作製を実現して、
メサ構造及びメサ構造近傍の埋込形状の精密な制御を可
能とでき、メサ構造近傍での無効電流を抑制した高性能
の面発光レーザダイオードを作製できる。
【0033】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、上記半導体基板上に
選択成長マスク,及び選択成長層を形成する前に、エッ
チングストッパ層を形成するようにしたから、半導体基
板裏面よりのエッチングを、精度よく、かつ容易に行う
ことができ、かつ高精度のレーザダイオードを得ること
ができる。
【0034】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、上記電流ブロック
層,及びコンタクト層を成長させた後、その上に第1の
反射膜を形成し、上記半導体基板の裏面よりエッチング
を行って開口を形成した後、その底面に第2の反射膜を
形成することにより、垂直共振器型のレーザダイオード
を得ることができる。
【0035】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、垂直共振器を構成す
る第1,第2の反射膜を半導体反射膜により形成するか
ら、半導体膜のエピ成長により該反射膜を形成でき、別
途反射膜を形成する工程が不要となってその製造を容易
にでき、かつその製造精度も向上することができる。
【0036】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、上記選択成長用マス
クに、デバイス作製領域の近傍にダミー成長用開口部を
有するものを用いることにより、選択成長の際にマスク
上にポリ結晶が付着することを抑制することができる。
【0037】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、上記選択成長用マス
クのダミー成長用開口部を、相互に隣接して繰り返し配
置される各デバイス作製領域の,ある繰り返しパターン
ごとの該デバイス作製領域そのものを、ダミー成長用開
口部とすることにより、ダミー成長用開口部を容易に形
成でき、かつ上記選択成長の際のマスク上へのポリ結晶
の付着を確実に抑制することができる。
【0038】またこの発明においては、上記垂直共振器
型面発光レーザダイオードの製造方法において、上記選
択成長用マスクに各ダイオード毎の開口率が異なる複数
の矩形開口を有するものを用いて、複数のーザダイオー
ドをアレイ構造をモノリシックに作製するようにしたの
で、モノリシック多波長面発光レーザダイオードアレイ
を容易に作製することができる。
【0039】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードの製造方法において、上記選択成長用マス
クを形成する工程の前に、上記半導体基板上にあらかじ
め選択エッチング可能な層を形成し、上記マスクを除去
した後に該マスク直下のダメージ層を選択エッチングに
より除去するようにしたので、該マスク直下のダメージ
を除去することができる。
【0040】この発明においては、埋め込みヘテロ構造
型の垂直共振器型半導体面発光レーザダイオードにおい
て、{100}面を有する半導体基板上に形成された、
〈011〉方向,及び〈01/1〉方向の2辺をもつ矩
形形状を底面とし、4つの{111}B面で囲まれ、頂
上部が〈011〉方向の稜線にて終端する半導体層より
なるメサ部と、該メサ部の4つの{111}B面上には
成長が行われず、上記{100}面を有する半導体基板
上のみに形成された電流ブロック層,及びコンタクト層
とを有するものとしたので、結晶の面方位によって規定
される形状制御性の良いのメサ構造,及び、結晶の面方
位依存性を利用して精密に制御されたメサの埋込形状を
得ることができ、メサ構造近傍での無効電流が抑制され
た高性能の面発光レーザダイオードを得ることができ
る。
【0041】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードにおいて、上記半導体層よりなるメサ部
は、4つの{111}B面を有する,上記{100}面
を有するGaAs半導体基板上に順次形成された,p型
InPバッファ層,InGaAsP活性層,n型InP
第1クラッド層,及びn型InP第2クラッド層よりな
り、上記電流ブロック層,及びその上のコンタクト層
は、n型InPブロック層,p型InPブロック層,n
型InPコンタクト層であるものとしたので、上記メサ
構造近傍での無効電流が抑制された高性能の面発光レー
ザダイオードを実現することができる。
【0042】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードにおいて、上記半導体基板の裏面をエッチ
ングして形成した開口の底面に形成された第1の誘電体
反射膜と、上記半導体層よりなるメサ部上に成長した上
記ブロック層,コンタクト層上に形成された第2の誘電
体反射膜とを有するものとしたので、垂直共振器型のレ
ーザダイオードを構成することができる。
【0043】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードにおいて、上記半導体基板と、上記メサ部
の半導体層との間に形成された第1の半導体反射膜と、
上記半導体層よりなるメサ部上に成長した上記ブロック
層,コンタクト層上に形成された第2の半導体反射膜と
を、さらに有するものとしたので、その製造精度の向上
した面発光レーザダイオードを得ることができる。
【0044】この発明においては、上記面発光レーザダ
イオードにおいて、複数の異なる波長のレーザ光をそれ
ぞれ出力する複数のレーザダイオードが、アレイ構造に
モノリシックに作製されてなるものとしたので、モノリ
シック多波長面発光レーザダイオードアレイを構成する
ことができる。
【0045】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードにおいて、選択プレーテッドヒートシンク
(PHS)構造を活性層下,あるいは該活性層下の近傍
に設けてなるものとしたので、活性層から下方への放熱
性を向上でき、本面発光レーザダイオードのデバイス特
性を大きく改善することができる。
【0046】またこの発明においては、上記面発光レー
ザダイオードにおいて、第1の半導体反射膜を凸状湾曲
反射鏡形状を有するものとしたので、活性層の光の共振
器内への閉じ込めを効率よく行うことができ、レーザ特
性を大きく改善することができる。
【0047】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の第1の実施例による面発光レー
ザダイオードの製造方法により作製された面発光レーザ
ダイオードを示し、図1(a) は[011]方向〔これと
等価な方向をすべて総称すると、〈011〉方向〕の断
面模式図,図1(b) は[01/1]方向〔総称して、
〈01/1〉方向〕の断面模式図である。図1におい
て、1はp型InP基板、2は該p型InP基板1上に
配置されたp型InPバッファ層、3は該p型InPバ
ッファ層2上に配置されたInGaAsP(In0.57G
a0.43As0.93P0.07)活性層であり、その発振波長は
1.55μmである。なお、これは単層ではなく、例え
ば、5層のIn0.53Ga0.47Asウェル層(厚み約80
オングストローム)と、6層のIn0.71Ga0.29As0.
63P0.37バリア層(厚み約100オングストローム)か
らなる量子井戸構造層からなるものとしてもよい。ま
た、4および6は、上記InGaAsP活性層3上に配
置されたn型InPクラッド層、30は上記p型InP
バッファ層2,InGaAsP活性層3,及びn型In
Pクラッド層4,6からなる三角形状部、5は三角形状
部30の上記p型InPバッファ層2を両側から挟んで
上記p型InP基板1上に配置されたn型InPブロッ
ク層、7は上記三角形状部30の上記p型InPバッフ
ァ層2,上記活性層3,及び上記n型InPクラッド層
4を両側からはさんで上記n型InPブロック層5上に
配置されたp型InPブロック層であり、このp型In
Pブロック層7は、上記n型InPクラッド層6の図1
(b) の左右の傾斜面上にも形成されている。8は上記三
角形状部30の上記n型InPクラッド層4,6を挟
み、且つこれを覆うよう、上記p型InPブロック層7
上に配置されたn型InPコンタクト層である。
【0048】以下、本実施例の面発光レーザダイオード
の作製手順を、図2,図3を用いて説明する。ここで、
図2は〈011〉方向の断面模式図,図3は〈01/
1〉方向の断面模式図である。
【0049】まず、図2(a) ,図3(a) に示すように、
(100)面〔総称して、{100}面〕を有する,不
純物濃度5×1018cm -3 のp型InP基板1上に、
[011]方向〔総称して、〈011〉方向〕,及び
[01/1]方向〔総称して、〈01/1〉方向〕にそ
れぞれ約3.5μmの矩形開口部10(図中、各[01
1]方向,[01/1]方向の開口寸法を10a,10
bとしている)を有するSiO2 膜等の選択成長用マス
ク9を形成する。
【0050】次に、図2(b) ,図3(b) に示すように、
MOCVD(有機金属気相成長法,Metal Organic Chem
ical Vapor Deposition)法により、不純物濃度1×10
18cm-3 のp型InPバッファ層2を厚さ1.2μm、
InGaAsP活性層3を厚さ0.1μm、不純物濃度
1×1018cm -3 のn型InPクラッド層4を厚さ0.
3μm、順次成長する。この場合の該活性層を含む半導
体層の成長形態を示した斜視図を図4に示す。〈01
1〉方向,及び〈01/1〉方向にストライプ状に開口
部を有する基板上にMOCVD法により結晶成長を行う
場合、成長の進行に伴って(111)B面〔4面とも
(111)B面を含むこれと等価な面であり、総称し
て、{111}B面〕が出現し、4面に{111}B面
を有する半導体層が得られる。この{111}B面は非
成長面とよばれ、この上には成長が起こりにくいことが
知られている。従って、[011]方向の断面(図2)
では(100)面、(111)B面で囲まれた台形形状
が得られ、[01/1]方向の断面(図3)では(10
0}面,(111)B面,(111)A面で囲まれた六
角形状が得られる。
【0051】次に選択成長用マスク9を除去した後、2
回目のMOCVD成長により、図2(c) ,図3(c) に示
すように、不純物濃度7×1018cm -3 のn型InP層
を厚さ約1μm成長する。これにより、p型InP基板
1上ではn型InPブロック層5が成長し、上記n型I
nPクラッド層4上にはn型InPクラッド層6が成長
するが、該n型InPブロック層5がn型InPクラッ
ド層4と接触しないようにn型InPブロック層5の厚
さを設定する。また、(111)B面には成長が起こら
ないことから、[01/1]方向の断面では(100)
面,(111)A面方向に成長が進み、n型InPブロ
ック層6が形成されるが、[011]方向の断面では
(111)B面で囲まれた三角形形状にn型InPクラ
ッド層6の成長が進み、そのメサ部の頂上部に[01
1]方向〔総称して、〈011〉方向〕の稜線が形成さ
れた時点で成長は停止する。なお、ここで、n型InP
クラッド層6の厚みがより厚いときには、n型InPク
ラッド層6のみでメサ部の頂上部に[0/1/1]方向
(〈011〉方向)の稜線が形成されることとなるが、
該層6の厚みが上記したような厚みの場合は、図1(b)
の左右両端では、該n型InPクラッド層6の頂上面が
すべて[0/1/1]方向(〈011〉方向)の稜線に
なるのではなく、その図2の左右両端に(111)A面
が残ることとなる。
【0052】ここで、該半導体層の成長においては、そ
の選択成長マスク9としては、図8に示すものを使用す
る。即ち、図8において、12は選択成長用のマスク
部、13は該マスク部12内に形成されたレーザ能動層
成長用開口部、14aはダミー層成長用開口部であり、
本実施例1において用いる選択成長用マスク100は、
図8(a) に示すように、レーザチップの各デバイス形成
領域D内に、即ち、各デバイス形成領域Dの4つの角に
50μm四方のダミー層成長用開口部14aを設けたも
のである。上記選択成長用マスク100の選択成長用マ
スク部12の開口部13は、約3.5μmの矩形であ
り、単体レーザ1チップの幅を約300μmとすると、
上記開口部13のみを有する選択成長マスクを用いた場
合には、基板1の大部分が該マスクで覆われることとな
り、このため、選択成長の際に該マスク上にポリ結晶が
析出し、マスクを除去できなくなるという問題が発生す
る。しかるに、上記選択成長マスク100においては、
このポリ結晶をダミー層成長用開口部14a上にも成長
させることにより、マスク上にポリ結晶が析出するのを
抑制することができ、歩留まりがよくなるという効果が
得られる。
【0053】なおこれは、図8(b) の選択成長マスク2
00のように、上記デバイス形成領域Dの一辺に、幅5
0〜100μmのストライプ状のダミー層成長用開口部
14bを設けるようにしてもよい。
【0054】続いて、図2(d) ,図3(d) に示すよう
に、不純物濃度1×1018cm -3 のp型InPブロック
層7を厚さ約0.5μm、不純物濃度7×1018cm -3
のn型InPコンタクト層8を厚さ約2μm成長して、
結晶成長工程を完了する。この際、図3(d) に示すよう
に、上記n型InPクラッド層6の{111}A面上に
は、p型InPクラッド層7が、その上面がn型InP
クラッド層6の{100}面と面一になるように形成さ
れる。
【0055】その後、図5(a) に〈011〉方向からみ
た断面形状を示すように、基板1の裏面側より、該基板
のInPを、HCl:H2 0=1:1のエッチング液を
用いて、例えば10分程度の時間エッチングを行い、半
径50μm,深さ約100μmの円形形状の開口を形成
した後に、該開口の底面にp型層側の,例えばSiO2
(膜厚0.27μm)とSi(膜厚0.12μm)を4
層ずつ交互に積層してなる,第1の誘電体多層反射膜1
6を、また、リング状の開口部17aを有するn型側層
の,同じく、SiO2 (膜厚0.27μm)とSi(膜
厚0.12μm)を4層ずつ交互に積層してなる,第2
の誘電体多層反射膜17を作製し、最後に、p側電極1
5,及びn側電極18を形成して、垂直共振器型面発光
LDを作製することができる。
【0056】次に本実施例1の装置の作用について説明
する。本実施例1の垂直共振器型面発光LDにおいて、
活性層近傍を流れる無効電流は、n型InPクラッド層
4とn型InPブロック層5との位置関係で決まる。図
15(a) に〈011〉方向からみた断面形状を示すよう
に、n型InPクラッド層4とn型InPブロック層5
とが接触している場合は、n型InPはp型InPと比
べて比抵抗値が低いために電流が流れやすく、第1の無
効電流I1 が発生する。また、図15(b) に示すよう
に、n型InPクラッド層4とn型InPブロック層5
とが大きく離れている場合は、そのすきま,即ちリーク
パスを通って第2の無効電流I2 が発生する。したがっ
て、n型InPクラッド層4とn型InPブロック層5
との位置関係は接触しないで、かつ狭くする必要があ
る。この位置関係は、活性層を含む能動層のメサ形状
と、電流ブロック層の埋め込み形状の両方に依存してい
る。
【0057】このような本実施例1の方法においては、
活性層を含む能動層のメサ形状を作製するにおいて、ウ
エットエッチングを用いるのでなく、MOCVD選択成
長法を用いるようにしているため、該活性層を含む能動
層のメサ形状は、結晶の面方位と、成長膜厚とによって
規定され、その製造ばらつきを小さくすることができ
る。また、上記活性層を含む能動層を電流ブロック層に
より埋め込む埋め込み形状についても、LPE法(液相
エピタキシャル法,Liquid Phase Epitaxy) ではなく、
MOCVD法(有機金属気相成長法)を用いているた
め、優れた制御性が得られる。従って、これら2つのこ
とから、電流のリークパスの狭い構造を、歩留まりよく
作製することが可能となる。この際、選択成長の開口部
の形状,および電流ブロック層の層厚をうまく組み合わ
せることが重要であり、本発明においては、成長が起こ
らない{111}B面の出現を利用して、活性層のまわ
りを制御性よく電流ブロック層で埋め込むようにするこ
とにより、上記のようにリークパスの狭い構造を歩留ま
りよく作製することが可能となるものである。
【0058】またさらに、本実施例においては、選択成
長マスクに、デバイス形成領域の近傍に、上記メサ部を
形成する活性層を含む半導体層をダミー成長させるため
のダミー成長用開口部を有するものを用いることによ
り、マスク上にポリ結晶が析出するのを抑制することが
でき、さらに歩留まりを向上することができるものであ
るる。
【0059】なお、特開平5−167184号公報に
は、(100)面方位を有するn型InP基板上に、<
011>方向に開口を有する選択マスクを形成し、これ
を選択成長マスクとして、上記開口の基板上にバッファ
層,活性層,クラッド層を選択的に形成し、先端が鋭角
となる3角形状の半導体層を形成することが記載されて
おり、また、特開平4−322486号公報には、(1
00)結晶面よりなる主面に対しエッチングを行って
〈011〉方向に沿って延びるストライプ状メサ突起を
形成し、このメサ突起の上にMOCVD法によりバッフ
ァ層,クラッド層,活性層,上クラッド層を含む半導体
層を形成することにより、上記メサ突起上では、(10
0)面と55°の角度をなす(111)B面が生じて断
面3角形状のエピタキシャル成長層が形成されるように
することが記載されている。
【0060】しかるに、これらに対して本発明は、〈0
11〉方向,及び〈01/1〉方向の2辺をもつ矩形開
口部上に、選択成長によりメサ部を形成することによ
り、メサ側面の4面をすべて、4つの{111}B面よ
りなる非成長面のみで形成できることを特徴としてお
り、これによりその後に成長する電流ブロック層,及び
コンタクト層の形状制御性を従来より大きく改善するこ
とが可能となるもので、上記2つの公報に記載のものの
ように単に、断面3角形状のエピタキシャル成長層を選
択成長により形成する点を特徴としているものとは大き
く異なるものである。
【0061】なお、上記実施例1では単体のレーザにつ
いて示したが、本実施例は、1次元および2次元レーザ
アレイを作製する場合にも用いることができる。
【0062】実施例2.上記実施例1においては、半導
体基板1の裏面からのエッチングは、所定の時間これを
行うことにより、所要の深さが得られるようにしたが、
本発明の第2の実施例は、このエッチング形状の制御を
より容易に行うことができるようにしたものである。
【0063】図6はこのようにした本発明の第2の実施
例による面発光レーザダイオードの製造方法により製造
される面発光レーザダイオードを示し、図において、1
9は選択成長用マスク9を形成する前に、上記p型In
P基板1上に形成されたp型InGaAsP(In0.71
Ga0.29As0.63P0.37)エッチングストッパ層であ
り、その中央部が除去されて、上記p型InPバッファ
層2の裏面に第1の誘電体多層反射膜16を形成されて
いる。
【0064】本実施例2による面発光レーザダイオード
の製造方法は、上記基板1側よりの円形形状のエッチン
グ形状を制御しやすくするために、選択成長用マスク9
を形成する前に、上記p型InP基板1上にp型InG
aAsPエッチングストッパ層19を形成しておくよう
にしたもので、その後、上記選択成長用マスク9の矩形
開口10への上記半導体層の選択成長を行うことによ
り、上記p型InP基板1と、上記p型InPバッファ
層2,InGaAsP活性層3,及びn型InPクラッ
ド層4,6よりなる三角形状のメサ部との間に、該p型
InGaAsPエッチングストッパ層19を有する構造
が得られる。
【0065】従って、かかる本実施例2では、上記と同
様、上記層2,3,4,6よりなる〈011〉方向の断
面が三角形状のメサ部を形成し、さらにその上にp型I
nPブロック層7,及びn型InPコンタクト層8を成
長して、上記メサ構造を埋め込んだ後、基板1の裏面側
より、HCl:H2 0=1:1のエッチング液を用い
て、基板1側より円形形状にInPの選択エッチングを
行って、p型InGaAsPエッチングストッパ層19
を露出させ、次に、該露出したp型InGaAsPエッ
チングストッパ層19を濃硝酸を用いて除去し、その
後、該エッチングストッパ層19が除去された上記p型
InPバッファ層3の露出した裏面に、上記実施例1と
同様の構成の、第1の誘電体多層反射膜16を形成す
る。
【0066】このような本実施例2では、選択成長用マ
スクを形成する前に、p型InP基板1上にp型InG
aAsPエッチングストッパ層19を挿入しておくよう
にしたので、p型InP基板1の裏面よりの,面発光出
力用開口形成のためのエッチング形状の制御を非常に容
易に行うことができ、かつ第1の誘電体多層反射膜の形
成位置を高精度にできることから、高精度の面発光レー
ザダイオードを得られる効果がある。
【0067】なお、上記実施例1,2では、p型InP
基板を用いた場合について示したが、これはn型InP
基板を用いてもよく、この場合には上記実施例のpとn
とを逆にすればよい。但し、n型InPクラッド層6
と、n型InPブロック層5とが接触しないように膜厚
を変更することが必要となる。
【0068】実施例3.また、上記実施例1,2では、
垂直型共振器を、誘電体多層反射鏡16,17を用いて
作製したが、これは、2枚の半導体多層反射膜を用いて
構成するようにしてもよい。
【0069】本発明の第3の実施例は、このような2枚
の半導体多層反射膜を用いて垂直型共振器を構成した、
垂直共振器型面発光レーザダイオードであり、図7にそ
の〈011〉方向からみた断面形状を示す。図7におい
て、20は、上記p型InP基板1上に、選択成長用マ
スク9を形成する前に、第1の半導体多層反射膜、21
は、上記n型InPコンタクト層8上に形成した第2の
半導体多層反射膜である。これらの半導体多層反射膜
(DBR層,Destributed Bragg Reflector 層)として
は、それぞれλ/4厚のInPと、バンドギャップ波長
が1.4μmのInGaAsP(In0.71Ga0.29As
0.63P0.37)とを20周期積層したものを用い、第1の
半導体多層反射膜20にはp型のドーピング(不純物濃
度1×1018cm -3 )を、第2の半導体多層反射膜21
にはn型のドーピング(不純物濃度1×1018cm -3
を行っている。これらのDBR層20,21の反射率は
約96%である。
【0070】このような本実施例3の方法においては、
上記実施例1と同様、活性層を含む能動層のメサ形状の
作製には、ウエットエッチングを用いずにMOCVD選
択成長法を用いていることにより、該活性層を含む能動
層のメサ形状におけるばらつきを小さくできるととも
に、電流ブロック層の埋め込み形状についてもMOCV
D法を用いていることにより優れた制御性をもって形成
でき、これらにより電流リークパスの狭い構造を歩留ま
りよく作製することが可能となる効果が得られる。ま
これに加えて、垂直型共振器を構成する反射鏡を、2枚
の半導体多層反射膜を用いて構成したことにより、これ
らの膜を第1回目,第2回目のMOCVD法により各複
数の半導体層の成長と同時に形成でき、別途の多層反射
膜の形成を必要としないため、製造プロセスをより容易
とできる効果がある。
【0071】実施例4.上記実施例1による選択成長用
マスクでは、レーザチップの各デバイス形成領域D内
に、ダミー層成長用開口部を設けるようにしたが、本発
明の第4の実施例は、これを相互に隣接するよう繰り返
して配置された各デバイス作製領域の,ある繰り返し毎
の領域を、上記ダミー層成長用開口部としたものであ
る。
【0072】即ち、図9(a) は、基板上に作製した本実
施例4による選択成長用マスク300を基板に垂直な方
向から見た図であり、図9(b) は、図9(a) 中のA−
A′の断面図である。図9において、300は本発明の
第4の実施例による選択成長マスクであり、これは、図
8に示す上記実施例1における選択成長マスク100に
おけるデバイス作製領域Dのうち、隣接する1チップ毎
のデバイス作製領域D1,D4 を実際のデバイス形成領域
とするとともに、これと交互に位置するデバイス形成領
域D2,D3 については、これをダミー層成長用開口部1
4としたものである。
【0073】ここで、該ダミー成長用開口部14の繰り
返しは、2チップおき毎、あるいは3チップおき毎とし
てもよく、ポリ結晶が析出するのを抑制する効果と、デ
バイスの収率との両方を考慮に入れて決定すればよいも
のである。
【0074】このような本実施例4の面発光レーザダイ
オードの製造方法においては、選択成長マスクとして、
相互に隣接するよう繰り返して配置された各デバイス作
製領域の,ある繰り返しのデバイス作製領域毎に、これ
を上記ダミー層成長用開口部としたものを用いたので、
該マスク上にポリ結晶が析出するのを抑制できる選択成
長マスクを容易に作製でき、製造歩留りを向上すること
ができる効果が得られる。
【0075】実施例5.以下、この発明の第5の実施例
による多波長面発光LDアレイの製造方法を図について
説明する。図10(a) は、本発明の第5の実施例による
多波長面発光LDアレイの製造方法における工程を、
〈011〉方向からみた断面形状を示すものであり、以
下これを用いて本実施例5の多波長面発光LDアレイの
製造方法について説明する。
【0076】図10(a) において、aは、この多波長面
発光LDアレイの、アレイのユニットの幅を示し、本実
施例では、各アレイのユニットの幅は300μmの同一
寸法とし、選択成長用マスク9として,矩形開口部の幅
が、b1 <b2 <b3 (それぞれ、3.0μm,3.5
μm、4.0μm)となるように、半導体基板1上に該
選択成長用マスク9を形成している。
【0077】次に、MOCVD法により、上記半導体基
板1上の幅,b1 <b2 <b3 の各マスク開口部上に、
p型InPバッファ層2,InGaAs活性層3,n型
InPクラッド層4を順次成長する。この場合、選択成
長用マスクの、マスク開口部幅/ユニットの幅で表され
る開口率によって、マスク開口部上への成長速度が変化
するものであり、該開口率によって活性層等の層厚が変
化する。即ち、矩形開口部幅がb2 である図示中央部に
おいては、各層2,3,4の層厚は、1.2μm,0.
1μm,0.3μmであるのに対し、矩形開口部幅がb
2 より小さいb1 である図示左側のチップでは、各層
2,3,4の層厚は、1.32μm,0.11μm,
0.33μmと厚くなり、また矩形開口部幅がb2 より
大きいb3 である図示右側のチップでは、各層2,3,
4の層厚は、1.08μm,0.09μm,0.27μ
mと薄くなる。
【0078】そしてその結果、各チップの発振波長は、
中央(矩形開口部幅b2 )が1.55μmであるのに対
し、図示左側(矩形開口部幅b1 )は1.56μm,図
示右側(矩形開口部幅b3 )は1.54μmとなる。こ
のように、上記開口率の小さいb1 では、b2 と比較し
てウエル層厚が厚くなり、これにより、活性層のフォト
ルミネッセンス(PL)波長が長くなり、開口率の大き
いb3 では、ウエル層厚が薄く、かつPL波長が短くな
るもので、かつこの際、各開口部での活性層と基板との
間の距離が変わるものであるため、その製造に際して
は、図10(b) に示すように、n型InPブロック層5
がすべてのアレイに対してn型InPクラッド層4と接
触しないように、n型InPブロック層5の層厚を決め
る必要がある。
【0079】このように本実施例5による多波長面発光
LDアレイの製造方法においては、多波長面発光LDア
レイの、アレイのユニットの幅を同一寸法とし、選択成
長用マスク9の開口部の幅を、b1 <b2 <b3 とし、
その上にMOCVD法により、p型InPバッファ層
2,InGaAs活性層3,n型InPクラッド層4を
順次成長することにより、選択成長用マスクの開口率に
よって該開口部上への成長速度,ひいてはウェル層厚が
変化することを利用して、各活性層の発光波長を変える
ようにしたので、多波長面発光レーザダイオードアレイ
を容易に製造することができる効果がある。
【0080】なお上記実施例5では、アレイのユニット
幅を一定とし選択成長マスクの開口部幅を変えることに
より、開口率を変化させるようにしたが、これは、図1
0に示すように、選択成長マスクの開口部幅bを一定と
し、アレイのユニット幅a1,a2 ,a3 を変化させる
ことにより開口率を変えるようにしてもよい。
【0081】即ち、図11において、アレイのユニット
幅a1,a2,a3 は、それぞれ270μm,300μm,
330μmであり、選択成長マスクの開口部幅bは3.
5μmの一定であり、このとき形成される各層の層厚
は、図示左側のチップ(ユニット幅a1 )では、各層
2,3,4のそれぞれが、1.08μm,0.09μ
m,0.27μmと薄くなり、図示中央のチップ(ユニ
ット幅a2 )では、それぞれ上記と同様、1.2μm,
0.1μm,0.3μmであり、図示右側のチップ(ユ
ニット幅a3 )では、それぞれ、1.32μm,0.1
1μm,0.33μmと厚くなり、その結果、各チップ
の発振波長は、中央が1.55μmであるのに対し、図
示左側は1.56μm,図示右側は1.54μmとなる
ものである。
【0082】実施例6.以下、この発明の第6の実施例
による面発光LDの作製方法について説明する。図12
は、この発明の第6の実施例による面発光LDの作製方
法を示し、該作製方法における〈011〉方向からみた
各断面形状を示すものである。
【0083】以下、本実施例6の作製方法について説明
する。まず、p型InP基板1上に、活性層のエネルギ
ーギャップより大きいエネルギーギャップを有するp型
InGaAsP層22を厚さ0.1μm成長し、その後
に選択成長用マスク9を形成する。
【0084】次に、p型InPバッファ層2,InGa
AsP活性層3,n型InPクラッド層4を順次成長す
る。
【0085】次に、上記選択成長用マスク9を除去した
後で、上記と同様、濃硝酸を用いた選択エッチングによ
り、該マスク下に位置していたp型InGaAsP層2
2を除去する。その後の成長は上記実施例1と同様にし
て行う。
【0086】このような本実施例6による面発光レーザ
ダイオードの製造方法においては、上記実施例1の面発
光レーザダイオードの製造方法において、選択成長用マ
スク9をp型InP基板1上に形成する前に、該両者間
に、活性層のエネルギーギャップより大きいエネルギー
ギャップを有する,選択エッチングが可能なp型InG
aAsP層22を挿入しておくようにしたため、該選択
成長用マスク9の除去後に上記基板1上に半導体層5,
7,8を形成する際に、該マスク9の直下の、上記選択
エッチングが可能な層からなり、ダメージを受けた層を
除去することができる。従って、該ダメージ層に起因す
る,該面発光レーザダイオードにおける無効電流を低減
することができ、特性の良い面発光レーザダイオードを
得られる効果がある。
【0087】実施例7.次に、この発明の選択プレーテ
ッドヒートシンク(PHS)構造付き面発光LDの一実
施例を図について説明する。図13(a) は、本発明の第
7の実施例による選択PHS構造付き面発光LDを示す
ものであり、この図12(a) は該PHS構造付き面発光
LDの〈011〉方向からみた断面形状を示す。
【0088】図13(a) において、23はp型InP基
板1を裏面からエッチングして凹部26を形成し、その
凹部26の内面上に沿って形成したp側オーミック電
極、24はそのp側オーミック電極23を形成した上記
凹部26内に形成したAu等よりなるPHS電極であ
る。ここで、該PHS電極24の大きさとしては、図1
3(a) のチップの横幅が300μmであるものにおい
て、該電極24の底面の長さが200μm,その上面の
長さが150μmぐらいのものが一例として上げられる
が、これは図示の2,3,4,6の層からなる3角形状
の部分の底面が3.5μmであるので、これに対して十
分大きい大きさであればよいものである。
【0089】本実施例7におけるPHS電極構造は、活
性層3下の基板1を、上記半導体多層反射膜20をエッ
チングストッパ層としてエッチングにより除去し、その
凹部26の内面にp側オーミック電極23を形成し、か
つ該凹部16内にPHS電極24を形成することによっ
て得られる。このPHS構造によれば、該PHS電極2
4により活性層3部分の下方への放熱性を向上すること
ができ、これにより本面発光LDのデバイス特性を大き
く改善することができる。
【0090】なお本実施例7においては、活性層3下に
PHS構造24を形成するようにしたが、これは、図1
3(b) に示すように、2回のドライエッチングにより、
活性層3下部に位置する凹部26に連続して、該活性層
3下の両横の部分にさらに凹部27a,27bが位置
し、この3つの凹部内に相連続したPHS構造24を形
成するようにしてもよい。ただし、この場合は、電流ブ
ロック層5,7が上記PHS電極24と短絡しないよう
に、上記両側の凹部27a,27b内において、上記p
型オーミック電極23と、上記各半導体基板あるいは層
との間に、SiO2 膜等の絶縁膜25を挿入することが
必要となる。
【0091】なお、上記PHS電極24bの寸法として
は、例えば、下底が200〜250μm,上底が100
〜150μm,左右の突出部分の直径が50μmのもの
が考えられる。
【0092】実施例8.以下、この発明の第8の実施例
による面発光LDについて説明する。図14はこの発明
の第8の実施例による面発光LDを〈011〉方向から
みた断面形状を示すものである。
【0093】図14において、図7と同一符号は同一ま
たは相当部分を示し、23は、n型InPコンタクト層
8の層厚と、その成長条件とを適当に選ぶことにより、
上記実施例3におけると同様、活性層3の上部にある上
記第2の半導体多層反射膜21の一部を、例えば約50
μmの曲率半径を持つ,上記活性層3に対向する側と反
対側に凸である凸状湾曲反射鏡形状部28として形成す
るようにしたものである。
【0094】従って、本実施例8の面発光レーザダイオ
ードでは、このように活性層3の上部の第2の半導体多
層反射膜21の一部に凸状湾曲形状部28を形成して、
共振器の反射鏡が湾曲するものとしたので、該湾曲した
反射鏡により活性層3の光を効率よく共振器内に閉じ込
めることができ、レーザ特性を大きく改善することがで
きる効果が得られる。
【0095】
【発明の効果】以上のようにこの発明にかかる垂直共振
器型の面発光レーザダイオードの製造方法によれば、
{100}面を有する半導体基板上に、〈011〉方
向,及び〈01/1〉方向の2辺をもつ矩形開口を有す
る選択成長用マスクを形成する工程と、上記半導体基板
上の上記選択成長用マスクの矩形開口上に、選択成長に
より、4つの{111}B面を有し、そのメサ部の頂上
部が〈011〉方向の稜線にて終端するような,活性層
を含む半導体層よりなるメサ部を形成する工程と、上記
選択成長用マスクを除去する工程と、上記選択成長用マ
スクを除去して露出した上記半導体基板上に、電流ブロ
ック層,及びコンタクト層を成長させ、その際上記半導
体層よりなるメサ部の4つの{111}B面では結晶成
長が停止するような成長を行わせる工程と、上記半導体
基板に、その裏面よりエッチングを行って面発光出力の
出力用の開口を形成する工程と、上記半導体基板の裏面
上に一方の電極を形成する工程と、上記第1の反射膜に
開口を形成し、露出した上記コンタクト層上に他方の電
極を形成する工程とを含むものとしたので、選択MOC
VD成長によってメサ構造を作製することにより、結晶
の面方位によって規定された形状を安定して作ることが
でき、また埋込層もすべてMOCVD法により作製する
から、メサ構造近傍の埋込形状も結晶の面方位依存性を
利用することによって精密に制御することができ、以上
の2点からメサ構造近傍での無効電流を抑制することが
でき、低しきい値で高性能の面発光レーザダイオードを
得られる効果がある。
【0096】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、上記半導体基板は、p
型InP基板であり、上記選択成長用マスクの矩形開口
に露出する上記半導体基板上に、メサ部となる活性層を
含む半導体層を選択成長する工程は、p型InPバッフ
ァ層,InGaAsP活性層,n型InP第1クラッド
層を選択成長するものであり、上記選択成長用マスクを
除去して露出した上記基板上に、電流ブロック層,及び
コンタクト層を成長させる工程は、n型InP,p型I
nPを順次成長させるものであり、その際上記バッファ
層,活性層,第1クラッド層よりなるメサ部の4つの
{111}B面ではInPの結晶成長が起こらず、上記
基板上にn型InPブロック層が,上記メサ部の第1ク
ラッド層上には断面三角形状のn型InP第2クラッド
層が成長し、かつ上記基板上のn型InPブロック層上
にp型InPブロック層が成長するものとしたので、上
記のように、選択MOCVD成長によるメサ構造の作
製,及び埋込層のMOCVD法による作製を実現して、
メサ構造及びメサ構造近傍の埋込形状の精密な制御を可
能とでき、メサ構造近傍での無効電流を抑制した高性能
の面発光レーザダイオードを作製できる効果が得られ
る。
【0097】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、上記半導体基板上に選
択成長マスク,及び選択成長層を形成する前に、エッチ
ングストッパ層を形成するようにしたので、半導体基板
裏面よりのエッチングを、精度よく、かつ容易に行うこ
とができ、かつ高精度のレーザダイオードを作製できる
効果が得られる。
【0098】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、上記電流ブロック層,
及びコンタクト層を成長させた後、その上に第1の反射
膜を形成し、上記半導体基板の裏面よりエッチングを行
って開口を形成した後、その底面に第2の反射膜を形成
することにより、垂直共振器型の面発光レーザダイオー
ドを作製できる効果が得られる。
【0099】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、垂直共振器を構成する
第1,第2の反射膜を半導体反射膜により形成するよう
にしたので、半導体膜のエピ成長により該反射膜を形成
でき、別途反射膜を形成する工程が不要となってその製
造を容易にでき、かつその精度も向上できる効果が得ら
れる。
【0100】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、上記選択成長用マスク
に、デバイス作製領域の近傍にダミー成長用開口部を有
するものを用いたので、選択成長の際にマスク上にポリ
結晶が付着することを抑制することができる効果が得ら
れる。
【0101】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、上記選択成長用マスク
のダミー成長用開口部を、相互に隣接して繰り返し配置
される各デバイス作製領域の,ある繰り返しパターンご
との該デバイス作製領域そのものを、ダミー成長用開口
部としたので、ダミー成長用開口部を容易に形成でき、
かつ上記選択成長の際のマスク上へのポリ結晶の付着を
確実に抑制することができる効果が得られる。
【0102】またこの発明によれば、上記垂直共振器型
面発光レーザダイオードの製造方法において、上記選択
成長用マスクに各ダイオード毎の開口率が異なる複数の
矩形開口を有するものを用いて、複数のレーザダイオー
ドをアレイ構造をモノリシックに作製するようにしたの
で、モノリシック多波長面発光レーザダイオードアレイ
を容易に作製できる効果が得られる。
【0103】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードの製造方法において、上記選択成長用マスク
を形成する工程の前に、上記半導体基板上にあらかじめ
選択エッチング可能な層を形成し、上記マスクを除去し
た後に該マスク直下のダメージ層を選択エッチングによ
り除去するようにしたので、該マスク直下のダメージを
除去することができる効果が得られる。
【0104】またこの発明にかかる埋め込みヘテロ構造
型の垂直共振器型半導体面発光レーザダイオードによれ
ば、{100}面を有する半導体基板上に形成された、
〈011〉方向,及び〈01/1〉方向の2辺をもつ矩
形形状を底面とし、4つの{111}B面で囲まれ、頂
上部が〈011〉方向の稜線にて終端する半導体層より
なるメサ部と、該メサ部の4つの{111)B面上には
成長が行われず、上記{100}面を有する半導体基板
上のみに形成された電流ブロック層,及びコンタクト層
とを有するものとしたので、結晶の面方位によって規定
される形状制御性の良いのメサ構造,及び、結晶の面方
位依存性を利用して精密に制御されたメサ構造の埋込形
状を得ることができ、メサ構造近傍での無効電流が抑制
された、高性能の面発光レーザダイオードを得られる効
果がある。
【0105】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードにおいて、上記半導体層よりなるメサ部は、
4つの{111}B面を有する,上記{100}面を有
するp型InP半導体基板上に順次形成された,p型I
nPバッファ層,InGaAsP活性層,n型InP第
1クラッド層,及びn型InP第2クラッド層よりな
り、上記電流ブロック層,及びその上のコンタクト層
は、n型InPブロック層,p型InPブロック層、n
型InPコンタクト層であるものとしたので、上記メサ
構造近傍での無効電流が抑制された、高性能の面発光レ
ーザダイオードを実現できる効果が得られる。
【0106】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードにおいて、上記半導体基板の裏面をエッチン
グして形成した開口の底面に形成された第1の誘電体反
射膜と、上記半導体層よりなるメサ部上に成長した上記
ブロック層,コンタクト層上に形成された第2の誘電体
反射膜とを有するものとしたので、垂直共振器型のレー
ザダイオードを構成できる効果が得られる。
【0107】またこの発明によれば、上記面発光レーザ
ダイオードにおいて、上記半導体基板と、上記メサ部の
半導体層との間に形成された第1の半導体反射膜と、上
記半導体層よりなるメサ部上に成長した上記ブロック
層,コンタクト層上に形成された第2の半導体反射膜と
を、さらに有するものとしたので、その製造精度の向上
した面発光レーザダイオードを得られる効果がある。
【0108】この発明によれば、上記面発光レーザダイ
オードにおいて、複数の異なる波長のレーザ光をそれぞ
れ出力する複数のレーザダイオードが、アレイ構造にモ
ノリシックに作製されてなるものとしたので、モノリシ
ック多波長面発光レーザダイオードアレイを構成できる
効果が得られる。
【0109】またこの発明によれば、上記垂直共振器型
面発光レーザダイオードにおいて、選択プレーテッドヒ
ートシンク(PHS)構造を活性層下,あるいは該活性
層下の近傍に設けたので、活性層から下方への放熱性を
向上でき、本面発光レーザダイオードのデバイス特性を
大きく改善できる効果が得られる。
【0110】またこの発明によれば、上記垂直共振器型
の面発光レーザダイオードにおいて、第1の半導体反射
膜を凸状湾曲反射鏡形状を有するものとしたので、活性
層の光の共振器内への閉じ込めを効率よく行うことがで
き、レーザ特性を大きく改善できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例による面発光レーザ
ダイオードの製造方法により製造される面発光LDの結
晶構造の<011>方向の断面,及び<01/1>方向
の断面を示す断面模式図である。
【図2】 この発明の実施例1による面発光レーザダイ
オードの製造方法の各工程における<011>方向の断
面形状を示す断面模式図である。
【図3】 この発明の実施例1による面発光レーザダイ
オードの製造方法の各工程における<01/1>方向の
断面形状を示す断面模式図である。
【図4】 この発明の実施例1による面発光レーザダイ
オードの製造方法により製造される面発光LDの活性層
を含む半導体層の成長形態を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施例1による面発光レーザダイ
オードの製造方法により製造される面発光LDを示す斜
視図である。
【図6】 この発明の実施例2による面発光レーザダイ
オードの製造方法により製造される面発光LDを示す斜
視図である。
【図7】 この発明の実施例3による面発光レーザダイ
オードの製造方法により製造される面発光LDを示す断
面模式図である。
【図8】 この発明の実施例1による面発光レーザダイ
オードの製造方法において用いる選択成長用マスク,及
びその変形例の形状を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施例4による面発光レーザダイ
オードの製造方法において用いる選択成長用マスクの形
状を示す平面図,及び断面模式図である。
【図10】 この発明の実施例5による面発光レーザダ
イオードの製造方法により製造される多波長面発光LD
アレイの製造工程を示す断面模式図である。
【図11】 この発明の実施例5による面発光レーザダ
イオードの製造方法の変形例により製造される多波長面
発光LDアレイの製造工程における断面を示す断面模式
図である。
【図12】 この発明の実施例6による面発光レーザダ
イオードの製造方法各工程における<011>方向の断
面形状を示す断面模式図である。
【図13】 この発明の実施例7,及びその変形例によ
る面発光レーザダイオードの製造方法により製造される
面発光LDの<011>方向の断面形状をそれぞれ示す
断面模式図である。
【図14】 この発明の実施例8による面発光レーザダ
イオードの製造方法により製造される面発光LDの<0
11>方向の断面形状を示す断面模式図である。
【図15】 この発明の実施例1により製造された面発
光LDにおいて起こり得る第1,第2の無効電流を示す
断面模式図である。
【図16】 従来の面発光LDを示す断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 p型InP基板、2 p型InPバッファ層、3
InGaAsP活性層、4,6 n型InPクラッド
層、5 n型InPブロック層、7 p型InPブロッ
ク層、8 n型InPコンタクト層、9 選択成長用マ
スク、10 開口部、12 選択成長用マスク部、13
能動層成長用開口部、14 ダミー層成長用開口部、
15 p側電極、16 第1の誘電体多層反射膜、17
第2の誘電体多層反射膜、18 n側電極、19 p
型InGaAsPエッチングストッパ層、20,21
第1,第2の半導体多層反射膜、22 p型InGaA
sP層、23 p側オーミック電極、24 PHS電
極、25 SiO2 膜、28凸状湾曲部。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直共振器型の面発光レーザダイオード
    を製造する方法において、 {100}面〔(100)面を含むこれと等価な面〕を
    有する半導体基板上に、〈011〉方向〔[011]方
    向と等価な方向〕,及び〈01/1〉方向〔[01/
    1]方向と等価な方向〕の辺をもつ矩形開口を有する選
    択成長用マスクを形成する工程と、 上記半導体基板上の上記選択成長用マスクの矩形開口上
    に、選択成長により、4つの{111}B面〔(11
    1)B面を含むこれと等価な方向〕を有し、そのメサ部
    の頂上部が、〈011〉方向〔[011]方向を含むこ
    れと等価な方向〕の稜線にて終端するような,活性層を
    含む半導体層よりなるメサ部を形成する工程と、 上記選択成長用マスクを除去する工程と、 上記選択成長用マスクを除去して露出した上記半導体基
    板上に、電流ブロック層,及びコンタクト層を成長さ
    せ、その際上記半導体層よりなるメサ部の4つの{11
    1}B面〔(111)B面を含むこれと等価な面〕では
    結晶成長が停止するような成長を行わせる工程と、 上記半導体基板に、その裏面よりエッチングを行って面
    発光出力の出力用の開口を形成する工程とを含むことを
    特徴とする面発光レーザダイオードの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面発光レーザダイオード
    の製造方法において、 上記半導体基板は、p型InP基板であり、 上記選択成長用マスクの矩形開口に露出する上記半導体
    基板上に、メサ部となる活性層を含む半導体層を選択成
    長する工程は、p型InPバッファ層,InGaAsP
    活性層,n型InP第1クラッド層を選択成長するもの
    であり、 上記選択成長用マスクを除去して露出した上記基板上
    に、電流ブロック層,及びコンタクト層を成長させる工
    程は、n型InP,p型InPを順次成長させるもので
    あり、その際上記バッファ層,活性層,第1クラッド層
    よりなるメサ部の4つの{111}面〔(111)B面
    を含むこれと等価な面〕ではInPの結晶成長が起こら
    ず、上記基板上にn型InPブロック層が,上記メサ部
    の第1クラッド層上には断面三角形状のn型InP第2
    クラッド層が成長し、 かつ上記基板上に成長した上記n型InPブロック層上
    に、及び上記断面三角形状のn型InP第2クラッド層
    上に、n型InPコンタクト層が成長するものであるこ
    とを特徴とする面発光レーザダイオードの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の面発光レーザ
    ダイオードの製造方法において、 上記半導体基板上に選択成長マスク,及び選択成長層を
    形成する前に、エッチングストッパ層を形成する工程を
    備え、 上記半導体基板を、その裏面よりエッチングを行って面
    発光出力の出力用の開口を形成する工程は、上記半導体
    基板を、上記エッチングストッパ層までエッチングし、
    かつ該エッチングストッパ層をも除去して該開口を形成
    する工程であることを特徴とする面発光レーザダイオー
    ドの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の面
    発光レーザダイオードの製造方法において、 上記電流ブロック層,及びコンタクト層を成長させた
    後、その上に垂直共振器を構成する第1の反射膜を形成
    する工程と、 上記半導体基板に、その裏面よりエッチングを行って開
    口を形成した後、該開口の底面に垂直共振器を構成する
    第2の反射膜を形成する工程とを、さらに含むことを特
    徴とする面発光レーザダイオードの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の面発光レーザ
    ダイオードの製造方法において、 上記半導体基板上に上記選択成長マスク,及び選択成長
    膜を成長する前に、該半導体基板上に第2の半導体反射
    膜を形成する工程を含み、 上記電流ブロック層,及びコンタクト層を成長させる工
    程は、該コンタクト層につづいて垂直共振器を構成する
    第1の半導体反射膜を成長させる工程であることを特徴
    とする面発光レーザダイオードの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の面
    発光レーザダイオードの製造方法において、 上記選択成長用マスクとして、デバイス作製領域の近傍
    に、上記メサ部を形成する活性層を含む半導体層をダミ
    ーに成長させるためのダミー成長用開口部を有するもの
    を用いたことを特徴とする面発光レーザダイオードの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の面発光レーザダイオー
    ドの製造方法において、 上記選択成長用マスクのダミー成長用開口部は、相互に
    隣接して繰り返し配置される各デバイス作製領域の,あ
    る繰り返しパターンごとの該デバイス作製領域そのもの
    を、ダミー成長用開口部としたものであることを特徴と
    する面発光レーザダイオードの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1または2に記載の垂直共振器型
    面発光レーザダイオードの製造方法において、 上記選択成長用マスクに、各ダイオードのユニット幅に
    対する各矩形開口の寸法が異なり、各ダイオード毎の開
    口率が異なる複数の矩形開口を有するものを用いて、多
    波長のレーザ光を出力するダイオードのアレイ構造をモ
    ノリシックに作製してなる多波長面発光レーザダイオー
    ドアレイを製造することを特徴とする面発光レーザダイ
    オードの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2に記載の面発光レーザ
    ダイオードの製造方法において、 上記選択成長用マスクを形成する工程の前に、上記半導
    体基板上にあらかじめ選択エッチング可能な層を形成す
    る工程と、 上記選択成長用マスクを除去した後に、該マスク直下の
    選択エッチング可能なダメージを受けた層を選択エッチ
    ングにより除去する工程と、 その後に上記半導体基板上に電流ブロック層,及びコン
    タクト層を形成する工程とを含むことを特徴とする面発
    光レーザダイオードの製造方法。
  10. 【請求項10】 埋め込みヘテロ構造型の垂直共振器型
    半導体面発光レーザダイオードにおいて、 {100}面〔(100)面を含むこれと等価な面〕を
    有する半導体基板上に形成された、〈011〉方向
    〔[011]方向と等価な方向〕,及び〈01/1〉方
    向〔[01/1]方向と等価な方向〕の2辺をもつ矩形
    形状を底面とし、4つの(111)B面で囲まれ、頂上
    部が〈011〉方向〔[011]方向を含むこれと等価
    な方向〕の稜線にて終端する半導体層よりなるメサ部
    と、 該メサ部の4つの{111}B面〔(111)B面を含
    むこれと等価な方向〕上には成長が行われず、上記{1
    00}面を有する半導体基板上のみに形成された電流ブ
    ロック層,及びコンタクト層とを有することを特徴とす
    る面発光レーザダイオード。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の面発光レーザダイ
    オードにおいて、 上記半導体層よりなるメサ部は、4つの上記{111}
    B面を有する,上記{100}面を有するp型InP基
    板上に順次形成された,p型InPバッファ層,InG
    aAsP活性層,n型InP第1クラッド層,及びn型
    InP第2クラッド層よりなり、 上記電流ブロック層,及びその上のコンタクト層は、n
    型InPブロック層,p型InPブロック層,n型In
    Pコンタクト層であることを特徴とする面発光レーザダ
    イオード。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の面発光
    レーザダイオードにおいて、 上記半導体基板の裏面をエッチングして形成した開口の
    底面に形成された第1の誘電体反射膜と、 上記半導体層よりなるメサ部上に成長した上記ブロック
    層,コンタクト層上に形成された第2の誘電体反射膜と
    を有することを特徴とする面発光レーザダイオード。
  13. 【請求項13】 請求項10または11に記載の面発光
    レーザダイオードにおいて、 上記半導体基板と、上記メサ部の半導体層との間に形成
    された第1の半導体反射膜と、 上記半導体層よりなるメサ部上に成長した上記ブロック
    層,コンタクト層上に形成された第2の半導体反射膜と
    を、さらに有することを特徴とする面発光レーザダイオ
    ード。
  14. 【請求項14】 請求項10または11に記載の垂直共
    振器型面発光レーザダイオードにおいて、 複数の異なる波長のレーザ光をそれぞれ出力する複数の
    レーザダイオードが、アレイ構造にモノリシックに作製
    されてなることを特徴とする面発光レーザダイオード。
  15. 【請求項15】 請求項10または11に記載の垂直共
    振器型面発光レーザダイオードにおいて、 選択プレーティッドヒートシンク(PHS)構造を、活
    性層部の近傍に設けてなることを特徴とする面発光レー
    ザダイオード。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の垂直共振器型面発
    光レーザダイオードにおいて、 上記コンタクト層上に形成された第2の半導体反射膜
    が、上記活性層に対向する側と反対側に凸となった凸状
    湾曲反射鏡形状に形成されていることを特徴とする面発
    光レーザダイオード。
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