JPH07311391A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH07311391A
JPH07311391A JP12823494A JP12823494A JPH07311391A JP H07311391 A JPH07311391 A JP H07311391A JP 12823494 A JP12823494 A JP 12823494A JP 12823494 A JP12823494 A JP 12823494A JP H07311391 A JPH07311391 A JP H07311391A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来のLSI製造技術によって製
造することで低コスト化を図るとともに、電界効果電子
移動度に優れた高性能の単結晶シリコン基板の透過型L
CD装置を得る。 【構成】 単結晶シリコン(Si)基板11上の画素開口
部形成領域に多結晶部のエピタキシャル層(多結晶エピ
層)13P を形成し、他領域に単結晶部のエピタキシャル
層(単結晶エピ層)13C とを形成する。次いで単結晶エ
ピ層13C にスイッチングトランジスタ14を設け、多結晶
エピ層13P を除去する。その除去した部分に透光性の樹
脂の埋込層17を形成する。そして単結晶Si基板11の裏
面側から研削,研磨を行い、必要に応じてエッチングを
行って埋込層17の裏面側を露出させ、単結晶部エピ層13
C の単結晶Si架台21を形成する。その後透明接着剤22
で裏面側を色フィルター基板24または下側ガラス基板25
に貼り合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス方式のLCD
(liquid crystal display)には、単結晶シリコン基
板トランジスタスイッチマトリックス積層液晶パネル,
非晶質シリコン薄膜トランジスタスイッチマトリックス
パネル,多結晶シリコン薄膜トランジスタスイッチマト
リックスパネル等のタイプがある。上記タイプのうち、
電界効果電子移動度が大きく従来のLSI技術で製造が
可能な単結晶シリコン基板は、不透明なシリコン基板を
用いるために反射型のLCDしか作れない。そこで、現
在のLCDは、非晶質シリコンTFTまたは多結晶シリ
コンTFTを用いた透過型のものが主流になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非晶質
シリコンTFTを用いたLCDは、汎用のものであっ
て、高精細および高品質なものではない。他方、多結晶
シリコンTFTを用いたLCDは、高精細および高品質
なものになる。しかしながら、石英ガラス基板を用いて
いるために高価なものになる。
【0004】本発明は、従来のLSI製造技術によって
安価に製造できる単結晶シリコン基板の駆動用周辺回路
一体型でしかも透過型の液晶表示装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた液晶表示装置の製造方法である。
すなわち、第1工程で、単結晶シリコン基板上の画素開
口部を形成しようとする領域に多結晶部のエピタキシャ
ル層を形成し、その他の領域に単結晶部のエピタキシャ
ル層を形成する。次いで第2工程で、単結晶部のエピタ
キシャル層にスイッチングトランジスタ部および駆動用
周辺回路部を形成するとともに、エッチングによって多
結晶部のエピタキシャル層を除去する。続いて第3工程
で、エピタキシャル層を除去した部分に透光性の樹脂か
らなる埋込層を形成した後、埋込層上に画素電極部を形
成する。そして第4工程で、画素部を形成した単結晶シ
リコン基板の表面に例えば高い平坦度を有する台ガラス
を貼り合わせて接着保持する。または、画素電極部を形
成した単結晶シリコン基板内の特性が正常なチップをダ
イシングで分割し、それに例えば高い平坦度を有する台
ガラスを貼り合わせて接着保持する。次いで第5工程
で、単結晶シリコン基板の裏面側から研削および研磨を
行い、さらに必要に応じてエッチングを行って、埋込層
の裏面側を露出させ、単結晶部のエピタキシャル層から
なる単結晶シリコン架台を形成する。その後第6工程
で、透明接着剤によって裏面側を下側ガラス基板または
色フィルター基板に貼り合わせる。
【0006】また上記製造方法において、第2工程で、
単結晶部のエピタキシャル層にスイッチングトランジス
タ部と駆動用周辺回路部とを形成するとともに、エッチ
ングによって多結晶部のエピタキシャル層を除去する。
【0007】上記製造方法において、第3工程で、多結
晶部のエピタキシャル層を除去した部分の表面に反射膜
を形成し、続いてその反射膜上に透光性の樹脂の埋込層
を形成した後、埋込層上側に画素電極部を形成する。
【0008】また上記製造方法において、第6工程で、
単結晶シリコン架台を透明接着剤によって色フィルター
基板に貼り合わせて画素側基板を形成するとともに、そ
の画素側基板に重ね合わせる上側ガラス基板には、予め
単結晶シリコン架台に相対する位置に略半円状断面のマ
トリックス溝を単結晶シリコン架台の幅以内に形成す
る。さらにマトリックス溝の表面には反射膜を形成す
る。
【0009】また、液晶表示装置のシール部の内側でか
つそのシール部に沿って、上側ガラス基板と下側ガラス
基板との空間にセルギャップ調整膜を形成する。
【0010】
【作用】上記液晶表示装置の製造方法では、第2工程
で、電界効果電子移動度の大きい単結晶シリコン部のエ
ピタキシャル層にスイッチングトランジスタ部および駆
動用周辺回路部を形成することから、スイッチングトラ
ンジスタは応答特性の良いものになる。第3工程で、エ
ピタキシャル層を除去した部分に透光性の樹脂からなる
埋込層を形成し、その上に画素電極部を形成することか
ら、光透過率が良くなる。またその後の工程で加わる熱
的応力や第5工程での研削,研磨時に加わる機械的応力
が緩和される。
【0011】また第2工程で、単結晶部のエピタキシャ
ル層にスイッチングトランジスタ部とともに駆動用周辺
回路部を形成する製造方法では、駆動用周辺回路部が画
素側基板に形成されることになる。そのため、駆動用周
辺回路部を外付けする必要がなくなる。
【0012】上記多結晶部のエピタキシャル層を除去し
た部分の表面に反射膜を形成する製造方法では、多結晶
部のエピタキシャル層を除去した部分の側面に反射膜が
形成されることから、画素部への集光特性が高まる。
【0013】また上側ガラス基板にマトリックス溝を形
成する液晶表示装置の製造方法では、単結晶シリコン架
台に相対する位置の上側ガラス基板に略半円状断面のマ
トリックス溝が該単結晶シリコン架台の幅以内に形成さ
れることから、上板ガラス基板側から単結晶シリコン架
台に照射されていたバックライト光が画素側に有効に入
射するようになる。したがって、画素部への集光特性が
向上する。さらにマトリックス溝を形成することによっ
て、その後の液晶注入工程では、液晶がマトリックス溝
を通って注入されることになるので、液晶の注入がスム
ーズになる。また、マトリックス溝が単結晶シリコン架
台の幅以内に形成されていることから、液晶の配向むら
が低減される。またマトリックス溝の表面に反射膜を形
成する液晶表示装置の製造方法では、画素部への集光特
性がさらに向上される。
【0014】また、シール部の内側でかつそれに沿って
セルギャップ調整膜を形成する液晶表示装置の製造方法
では、シールスペーサーが不要になる。そして、セルギ
ャップ調整膜の膜厚によってセルギャップが決まるので
セルギャップの制御が確実になる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図1,図2の製造工程図
(その1),(その2)により説明する。
【0016】図1の(1)に示すように、第1工程で
は、熱酸化法によって、単結晶シリコン基板11の表面
に酸化膜12を形成する。この酸化膜12は、例えば厚
さが620μmの6インチウエハでは、例えば500n
m〜600nmの膜厚に生成される。そのとき単結晶シ
リコン基板11の裏面側にも同様の酸化膜12が生成さ
れる。上記のようなウエハの場合、例えば4〜6インチ
型のLCDでは1個取りになり、例えば2インチ型のL
CDでは4個取りになる。
【0017】その後、リソグラフィー技術とエッチング
とによって、トランジスタを形成しようとする領域の上
記酸化膜12(2点鎖線で示す部分)を除去する。
【0018】続いて図1の(2)に示すように、エピタ
キシャル成長法によって、上記単結晶シリコン基板11
の露出面上および上記酸化膜12上に、エピタキシャル
層13を堆積する。このエピタキシャル成長法では、P
型シリコンのエピタキシャル層を堆積する場合には、例
えば原料ガスにシラン(SiH4 )を用い、それにジボ
ラン(B26 )を添加する。またN型シリコンのエピ
タキシャル層を堆積する場合には、例えば原料ガスにシ
ラン(SiH4 )を用い、それにホスフィン(PH3
を添加する。そしていずれの場合にも搬送ガスには水素
(H2 )を用いる。上記のようなガス系を用いて、エピ
タキシャル成長雰囲気の温度を例えば1060℃、成長
速度を例えば0.3μm/分に設定し、シリコンをエピ
タキシャル成長させる。
【0019】その結果、上記単結晶シリコン基板11上
には、膜厚が10μm程度の単結晶シリコンからなるエ
ピタキシャル層13C(以下単結晶部のエピタキシャル
層と記す)が成長し、上記酸化膜12上には膜厚が10
μm程度の多結晶シリコンからなるエピタキシャル層1
3P(以下多結晶部のエピタキシャル層と記す)が成長
する。なお、パターン性と結晶性のよい単結晶部のエピ
タキシャル層13Cを得るためには、あらかじめ酸化膜
12上に多結晶シリコン膜(図示せず)を形成しておく
のが良い。この場合には、多結晶シリコン膜を形成した
後、この多結晶シリコン膜とともに酸化膜12をパター
ニングする。その後、エピタキシャル層13を堆積す
る。
【0020】次いで図1の(3)に示す第2工程を行
う。この工程では、既知のCMOSトランジスタの製造
プロセスによって、単結晶部のエピタキシャル層13C
にLCDのスイッチングトランジスタ14および駆動用
周辺回路部(図示せず)を形成する。このスイッチング
トランジスタ14および駆動用周辺回路部は、例えばM
OSトランジスタで構成される。なお、図面上、スイッ
チングトランジスタ14のハッチングは省略した。ま
た、MOSトランジスタの代わりにバイポーラトランジ
スタ(図示せず)で形成することもある。
【0021】その後、単結晶部,多結晶部のエピタキシ
ャル層13C,13P上にレジストを塗布してレジスト
膜15を形成した後、露光,現像工程を行って上記レジ
スト膜15に開口部16を形成する。続いて反応性イオ
ンエッチングによって、多結晶部のエピタキシャル層1
3P(2点鎖線で示す部分)を除去する。この反応性イ
オンエッチングでは、エッチングガスに例えば六フッ化
イオウ(SF6 )またはテトラフロロメタン(CF4
を用い、エッチング雰囲気の圧力を例えば50.7kP
a、RFパワーを例えば300Wに設定する。フッ酸系
のエッチング液を用いてウェットエッチングを行う場合
は、例えばフッ酸:硝酸:酢酸(混合比は例えば1:
5:40)系のエッチング液を用いる。その後レジスト
膜15を剥離除去する。
【0022】上記エッチング後、図1の(4)に示す第
3工程を行う。この工程では、感光性で透光性の樹脂
(例えばアクリル樹脂,エポキシ樹脂等)を塗布した
後、露光,現像してパターニングし、多結晶部のエピタ
キシャル層(13P)を除去した部分に透光性の樹脂か
らなる埋込層17を形成する。この埋込層17の上面側
は平坦化されている。なお、図1の(4)以降では、ス
イッチングトランジスタ14は簡単化して示す。
【0023】続いてスパッタ法によって、透光性の樹脂
からなる埋込層17上側にITO(Indium Tin Oxid
e)膜を例えば150nmの膜厚に成膜する。さらにリ
ソグラフィー技術とエッチングとによって上記ITO膜
をパターニングして画素電極部18を形成する。
【0024】その後、図1の(5)に示す第4工程を行
う。この工程では、上記画素電極部18側に接着テープ
19を貼って台ガラス20を貼り付ける。この台ガラス
20は、高平坦度を有するもので、例えば1μm以下の
平坦度を有するものである。また上記接着テープ19に
は、例えば両面UV照射硬化型テープを用いる。上記台
ガラス20を接着する方法としては、上記接着テープ1
9を用いる他に、例えば汚染物質を除いた蜜蝋のような
ワックスを用いることも可能である。
【0025】その後図1の(6)に示す第5工程を行
う。この工程では、単結晶シリコン基板11の裏面側か
ら研削および研磨を行う。上記研磨では、基板の反りを
防止するために、埋込層17および単結晶部のエピタキ
シャル層13Cの各裏面側における単結晶シリコン基板
11を5μm〜10μm程度の厚さだけ残す。そして、
残した単結晶シリコン基板11をエッチングして除去す
る。このようにエッチングによって最終的に単結晶シリ
コン基板11を除去することで、基板の反りを防止す
る。さらに裏面側に形成されていた酸化膜12をエッチ
ングによって除去する。このとき、単結晶シリコン基板
11の表面は,台ガラス20および接着テープ19で保
護されているので、研削および研磨さらにエッチングで
のダメージは無い。
【0026】上記単結晶シリコン基板11のエッチング
は、例えばエッチングガスに六フッ化イオウ(SF6
を用いた反応性イオンエッチングで行う。また酸化膜1
2のエッチングは、例えばテトラフロロメタン(C
4 )を用いた反応性イオンエッチングまたはフッ酸系
のエッチング液を用いたウェットエッチングで行う。上
記のようにして、図1の(6)に示すように、単結晶部
のエピタキシャル層(13C)で単結晶シリコン架台2
1を形成する。なお、研削および研磨によって、酸化膜
12まで除去することも可能である。
【0027】次いで第6工程を行う。この工程では、図
2の(7),(8)に示すように、透明接着剤22(例
えば透明UV照射硬化型接着剤、または透明UV照射硬
化型接着剤と加熱硬化型接着剤、もしくは加熱硬化型接
着剤)を用いて、単結晶シリコン架台21,埋込層17
等からなる画素側基板23の裏面側を色フィルター基板
24に貼り合わせる。または図2の(9),(10)に
示すように、透明接着剤22を用いて、単結晶シリコン
架台21,埋込層17等からなる画素側基板23の裏面
側を下側ガラス基板25に貼り合わせる。
【0028】まず、色フィルター基板24に貼り合わせ
る場合を、図2の(7),(8)によって説明する。図
の(7)に示すように、透明接着剤22を用いて、単結
晶シリコン架台21,埋込層17等からなる画素側基板
23の裏面側を色フィルター基板24に貼り合わせる。
その際、上記透明接着剤22に2〜3J/cm2 程度の
エネルギーの紫外線(例えば波長が365nmの紫外
線)を照射して、透明接着剤22を硬化させる。このよ
うにして色フィルター基板24に画素側基板23の裏面
側を接着する。その際、単結晶シリコン架台21の位置
に色フィルター基板のR,G,Bの各境界を合わせて、
上記単結晶シリコン架台21に色フィルター基板24を
貼り合わせる。また上記加熱硬化型接着剤を用いた場合
には、貼り合わせた後、100℃〜120℃程度の温度
雰囲気で2時間〜3時間のキュアを行う。
【0029】その後、台ガラス20を剥離する。さらに
台ガラス20を接着していた接着テープ19を剥離す
る。なお、台ガラス20,接着テープ19の剥離と色フ
ィルター基板24の貼り合わせを一度の紫外線照射で行
うことも可能である。
【0030】その後、単個に分割する場合には、例えば
ダイシングによって、所定の大きさ(例えば2インチ製
品)に分割する。このとき、6インチウエハで2インチ
サイズのものを4個取る場合には、100%の歩留りを
得ることは難しい。そこで、特性的に合格しているチッ
プをダイシングによって分割し、その寸法に合った台ガ
ラスに貼って、単個で裏面研削および研磨を行う。この
ように製造することによって、歩留りが向上できるとと
もに、高い平坦度を保った状態で高価な台ガラスを繰り
返し使用することができるので製造コストが安くなる。
さらに裏面研削および研磨の精度が向上し、光学的精度
の向上と単結晶シリコン架台の強度の向上が実現でき
る。したがって、総合的に安価で光学的と特性のばらつ
きが少ないLCDを製造することができる。または、台
ガラス20,接着テープ19を付けた状態で分割し、そ
の後、台ガラス20と接着テープ19とを剥離してもよ
い。なお、台ガラス20を蜜蝋等で接着する場合には、
加熱した台ガラスを剥離した後、洗浄処理を行う。
【0031】次いで図2の(8)に示すように、画素側
基板23上に配向剤として例えばポリイミド樹脂を塗布
して、配向膜26を形成する。それとともに、上側ガラ
ス基板27の液晶を封入する側の面に、例えばスパッタ
法によって透明電極膜28を形成し、さらに配向剤とし
て例えばポリイミド樹脂を塗布して配向膜29を形成す
る。上記透明電極膜28は、例えばITO(Indium Ti
n Oxide)膜で形成する。続いて、各配向膜26,29
のラビングを行う。
【0032】さらにシール部(図示せず)およびコモン
電極(図示せず)を塗布によって形成した後、画素側基
板23と上側ガラス基板27とを3μm〜5μm程度の
セルギャップ30を設けて互いに重ね合わせしてシール
する。そのため、上記シール部には例えば3μm〜5μ
m程度のフィラー(図示せず)が混入されているので、
そのフィラーがセルギャップ30を保つスペーサーにな
る。基板同士を重ね合わせた後、画素側基板23と上側
ガラス基板27とのセルギャップ30に液晶31を注入
して封止する。このようにして、液晶表示装置(LC
D)1が形成される。
【0033】上記液晶表示装置1の製造方法では、第2
工程で単結晶シリコン基板11から成長させた単結晶部
のエピタキシャル層13Cにスイッチングトランジスタ
14および駆動用周辺回路部(図示せず)を形成する。
単結晶部のエピタキシャル層13Cは電界効果電子移動
度が大きいので、十分な駆動パワーと応答特性が良い単
結晶シリコン基板の透過型の液晶表示装置1になる。
【0034】また第3工程で、多結晶部のエピタキシャ
ル層13Pを除去した部分に透光性の樹脂からなる埋込
層17を形成して、その上に画素電極部18を形成する
ことから、画素部の光透過率は良くなる。さらに埋込層
17を設けたことによって、その後の工程で加わる熱的
応力や第5工程での研削,研磨時にかかる機械的応力が
緩和される。
【0035】さらに色フィルター基板24のR,G,B
の各境界部を単結晶シリコン架台21の位置で貼り合わ
せることから、単結晶シリコン架台21が色フィルター
基板24のブラックマスクの代わりになる。そのため、
色フィルター基板24にブラックマスクを形成する必要
がないので、色フィルター基板24の製造コストが安価
になる。
【0036】また図2の(9),(10)に示すよう
に、画素側基板23を下側ガラス基板25に貼り合わせ
ることも可能である。この場合を以下に説明する。
【0037】図の(9)に示すように、透明接着剤22
を用いて、単結晶シリコン架台21,埋込層17等から
なる画素側基板23の裏面側を下側ガラス基板25に貼
り合わせる。そして、透明接着剤22に透明UV照射硬
化型接着剤を用いた場合には、それに2〜3J/cm2
程度のエネルギーの紫外線(例えば波長が365nmの
紫外線)を照射して、透明接着剤22を硬化させる。こ
のようにして下側ガラス基板25に画素側基板23の裏
面側を接着する。
【0038】その後、台ガラス20を剥離する。さらに
台ガラス20を接着していた接着テープ19を剥離す
る。
【0039】その後、単個に分割する場合には、例えば
ダイシングによって、所定の大きさ(例えば2インチ製
品)に分割する。または、台ガラス20,接着テープ1
9を付けた状態で分割し、その後、台ガラス20と接着
テープ19とを剥離してもよい。
【0040】次いで図2の(10)に示すように、画素
側基板23上に配向剤として例えばポリイミド樹脂を塗
布して配向膜26を形成する。それとともに、色フィル
ター基板24の液晶を封入する側の面に、例えばスパッ
タ法によって透明電極膜32を形成し、さらに配向剤と
して例えばポリイミド樹脂を塗布して配向膜33を形成
する。続いて各配向膜26,33のラビングを行う。な
お、上記色フィルター基板24のR,G,Bの境界部分
には、例えばクロムからなるブラックマスク34が形成
されている。
【0041】さらにシール部(図示せず)およびコモン
電極(図示せず)を塗布によって形成した後、画素側基
板23と色フィルター基板24とを3μm〜5μm程度
のセルギャップ30を設けて互いに重ね合わせてシール
する。そして上記シール部には例えば3μm〜5μm程
度のフィラー(図示せず)が混入されているので、それ
がセルギャップ30を保つスペーサーになる。基板同士
を重ね合わせた後、画素側基板23と色フィルター基板
24とのセルギャップ30に液晶31を注入封止する。
【0042】なお、上記透明UV照射硬化型接着剤の代
わりに熱硬化型の透明接着剤を用いることも可能であ
る。例えば透明エポキシ樹脂の接着剤または透明シリコ
ーン樹脂の接着剤を用いて、100〜120℃の温度雰
囲気中に2〜3時間放置することで接着剤を加熱硬化さ
せる。そして、画素側基板23の裏面側を色ガラス基板
24または下側ガラス基板25に貼り合わせる。
【0043】次に液晶表示装置の駆動用周辺回路部を単
結晶部のエピタキシャル層に形成する方法を、図3の液
晶パネルの概略構成図によって説明する。
【0044】まず上記図1の(1)で説明した第1工程
で、シリコンのエピタキシャル層13を形成する際に、
駆動用周辺回路41を形成する領域にも単結晶部のエピ
タキシャル層13Cを形成する。そして図3に示すよう
なピクセルアレー42に接続するnチャネルMOSトラ
ンジスタ43の他に、駆動用周辺回路41を形成しよう
とする領域に、水平シフトレジスター44のCMOSト
ランジスタ(図示せず),垂直シフトレジスター45の
CMOSトランジスタ(図示せず)等の回路部を形成す
る。各トランジスタの形成方法は、CMOSトランジス
タの既知の形成方法と同様である。
【0045】図示はしないが、上記CMOSトランジス
タの基本的な形成方法を簡単に説明する。まず、例えば
熱酸化法によって、エピタキシャル層の表面に酸化膜を
形成する。そして単結晶部のエピタキシャル層が例えば
n型の場合には、p型不純物のドーピングによって、そ
のエピタキシャル層の上層にpウェル層を形成する。続
いてエピタキシャル層の上層にnチャネルMOSトラン
ジスタとpチャネルMOSトランジスタとの素子形成領
域を分離する素子分離領域を形成する。次いで各素子形
成領域の表面にゲート絶縁膜を形成する。続いてCVD
法,スパッタ法,蒸着法等の成膜技術によって、ゲート
電極形成膜を成膜する。その後リソグラフィー技術とエ
ッチングとによって、ゲート電極形成膜をパターニング
して、nチャネルMOSトランジスタとpチャネルMO
Sトランジスタの各ゲート電極を形成する。さらに例え
ばイオン注入法によって、各ゲート電極の両側の単結晶
部のエピタキシャル層に選択的に所定の導電型の不純物
を導入し、nチャネルMOSトランジスタのソース・ド
レインとpチャネルMOSトランジスタのソース・ドレ
インとを形成する。
【0046】上記説明したように、第2工程で、単結晶
部のエピタキシャル層13CにnチャネルMOSトラン
ジスタ43とともに駆動用周辺回路41の水平シフトレ
ジスター44,垂直シフトレジスター45の各駆動用回
路部を形成する製造方法では、駆動用周辺回路41を外
付けする必要がなくなる。
【0047】次に画素電極部への集光率を高めた構造の
製造方法の実施例を、図4の製造工程図によって説明す
る。図では、上記図1で説明したのと同様の構成部品に
は同一符号を付す。
【0048】まず上記図1で説明したと同様にして、第
1工程と第2工程とを行う。すなわち図4の(1)に示
すように、単結晶シリコン基板11の表面に膜厚が50
0nm〜600nm程度の熱酸化膜12を形成する。こ
のとき単結晶シリコン基板11の裏面側にも同様の熱酸
化膜12が生成される。続いて、スイッチングトランジ
スタを形成しようとする領域の熱酸化膜12を除去した
後、単結晶シリコン基板11の露出面上および上記熱酸
化膜12上にシリコンのエピタキシャル層13を堆積す
る。このエピタキシャル層13は、単結晶シリコン基板
11上では膜厚が10μm程度の単結晶部のエピタキシ
ャル層13Cになり、熱酸化膜12上では膜厚が10μ
m程度の多結晶部のエピタキシャル層13Pになる。そ
して単結晶部のエピタキシャル層13Cにスイッチング
トランジスタ14および駆動用周辺回路部(図示せず)
を形成する。なお、図ではスイッチングトランジスタ1
4のハッチングは省略した。その後、多結晶部のエピタ
キシャル層13P(2点鎖線で示す部分)を除去する。
上記除去した部分の側面は傾斜面に形成される。その傾
斜面の傾斜角は、例えば60°〜70°程度の角度が好
ましい。
【0049】次いで図4の(2)に示す第3工程を行
う。この工程では、スパッタ法,蒸着法等の成膜技術に
よって、多結晶部のエピタキシャル層(13P)を除去
した部分側を含む全面に、反射率の高い膜、例えばアル
ミニウム系金属膜51を成膜する。そして、リソグラフ
ィー技術と選択エッチングとによって、スイッチングト
ランジスタ14の電極(例えばソース電極,ドレイン電
極等)を上記アルミニウム系金属膜51で形成する。そ
れとともに、エピタキシャル層(13P)を除去した部
分上およびその傾斜部分に上記アルミニウム系金属膜
(51)を残して反射膜52を形成する。
【0050】その後、図4の(3)に示すように、多結
晶部のエピタキシャル層(13P)を除去した部分側を
含む全面に感光性でかつ透光性の樹脂(例えばアクリル
樹脂,エポキシ樹脂等)を塗布する。その後リソグラフ
ィー技術でパターニングし、多結晶部のエピタキシャル
層(13P)を除去した部分に透光性の樹脂からなる埋
込層17を形成する。この埋込層17の上面側は平坦化
されている。
【0051】続いてスパッタ法によって、透光性の樹脂
からなる埋込層17上側にITO(Indium Tin Oxid
e)膜を、例えば150nmの膜厚に成膜する。そして
リソグラフィー技術と選択エッチングとによって、IT
O膜をパターニングして画素電極部18を形成する。
【0052】その後、上記図1の(6)および図2の
(7)〜(10)で説明したと同様にして、第4工程,
第5工程および第6工程を行う。すなわち、図4の
(4)に示すように、上記画素電極部18側に、例えば
接着テープ(図示せず)を貼って台ガラス(図示せず)
を貼り付ける。その後、単結晶シリコン基板11の裏面
側を研削および研磨して除去する。また必要に応じてエ
ッチングを行う。そして単結晶部のエピタキシャル層
(13C)で単結晶シリコン架台21を形成する。
【0053】さらに透明接着剤(例えば透明UV照射硬
化型接着剤)22を用いて、単結晶シリコン架台21,
埋込層17等からなる画素側基板23の裏面側を色フィ
ルター基板24に貼り合わせる。その後、台ガラスと接
着テープとを剥離する。
【0054】そして、単個に分割する場合には、例えば
ダイシングによって、所定の大きさ(例えば2インチ製
品)に分割する。または、台ガラスと接着テープとを付
けた状態で分割し、その後、台ガラスと接着テープとを
剥離してもよい。
【0055】次いで、画素側基板23上に配向剤として
例えばポリイミド樹脂を塗布して、配向膜26を形成す
る。それとともに、上側ガラス基板27の液晶を封入す
る側の面に、例えばスパッタ法によって透明電極膜28
を形成し、さらに配向剤として例えばポリイミド樹脂を
塗布して配向膜29を形成する。上記透明電極膜28
は、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜で形成す
る。続いて、各配向膜26,29のラビングを行う。
【0056】さらにシール部およびコモン電極(図示せ
ず)を塗布によって形成した後、画素側基板23と上側
ガラス基板27とを3μm〜5μmのセルギャップ30
を設けて互いに重ね合わせてシールする。基板同士を重
ね合わせてシールした後、画素側基板23と上側ガラス
基板27とのセルギャップ30に液晶31を注入封止す
る。このようにして、液晶表示装置(LCD)1が形成
される。
【0057】上記多結晶部のエピタキシャル層13Pを
除去した傾斜部分の表面に反射膜52を形成する製造方
法では、図5に示すように、反射膜52を形成したこと
によって、バックライト光Lが反射膜52によって反射
され、さらに画素部へ入射されるので、画素部分への集
光特性が高まる。
【0058】次に画素電極部への集光率を高めた構造の
製造方法の実施例を、図5の製造工程図によって説明す
る。図では、上記図1,図2で説明したのと同様の構成
部品には同一符号を付す。
【0059】前記図4の(1)〜(3)で説明したのと
同様にして、第1工程〜第3工程を行い、さらに上記図
4の(4)で説明した第4工程を行う。その後、図6の
(1)に示すように、単結晶シリコン架台21を透明接
着剤22を用いて色フィルター基板24に貼り合わせ
る。その後、台ガラス(図示せず)および接着テープ
(図示せず)を剥離する。
【0060】一方、画素側基板23に重ね合わせる上側
ガラス基板27の重ね合わせ面側で、単結晶シリコン架
台21に相対する位置に、略半円状断面を有するマトリ
ックス溝61を形成する。このマトリックス溝61の幅
は単結晶シリコン架台21の幅よりも狭く設定される。
【0061】上記マトリックス溝61は以下のように形
成する。例えば、上側ガラス基板27にレジスト膜を塗
布した後、露光,現像を行ってレジスト膜でエッチング
マスクを形成する。そして等方的なエッチングを行うこ
とによって、上側ガラス基板27に上記略半円状断面を
有するマトリックス溝61を形成する。その後、通常の
レジスト除去技術(例えばアッシング処理またはウェッ
ト処理)によってエッチングマスクを除去する。上記マ
トリックス溝61は、色フィルター基板24の開口部3
5の上方にかからないように形成される。
【0062】さらに図6の(2)に示すように、マトリ
ックス溝61の表面に反射膜71を形成してもよい。上
記反射膜71は、例えば以下のように形成する。まず、
スパッタ法,蒸着法等の成膜技術を用いて、略半円状断
面を有するマトリックス溝61を形成した側の上側ガラ
ス基板27の表面にアルミニウム系金属膜72を、例え
ば1μm程度の厚さに形成する。次いで、マトリックス
溝61の表面にアルミニウム系金属膜(72)を残し、
その他の表面のアルミニウム系金属膜72(2点鎖線で
示す部分)を除去するように、選択エッチングを行う。
そしてマトリックス溝61の表面に残したアルミニウム
系金属膜(72)で反射膜71を形成する。なお、図6
の(2)では、上側ガラス基板27のみを示した。
【0063】その後図6の(3)に示すように、上記図
4で説明したのと同様にして、透明電極膜28の形成、
配向膜26,29の形成、ラビング、シール部(図示せ
ず)およびコモン電極(図示せず)を塗布によって形成
する。そして上側ガラス基板27と画素側基板23とを
セルギャップ30を設けて重ね合わせてシールした後、
そのセルギャップ30に液晶31を注入封止する。
【0064】上記のように、上側ガラス基板27に略半
円状断面を有するマトリックス溝61を形成する液晶表
示装置の製造方法によって製造されたものでは、図7に
示すように、スイッチングトランジスタ14上に照射さ
れていたバックライト光Lは反射膜71によって反射さ
れて画素側に入射する。そのため、画素部への集光特性
が向上する。また、反射膜71は、スイッチングトラン
ジスタ14のブラックマスクとなり、バックライト光に
よる光リークを低減する。
【0065】またマトリックス溝61を形成することに
よって、その後の液晶31の注入工程では、液晶31が
マトリックス溝61を通って注入される。そのため、液
晶31の注入がスムーズになる。
【0066】次に、上側ガラス基板と画素側基板との間
のセルギャップを調整する製造方法の一例を図8の製造
工程図によって説明する。図8の(1)に示すように、
上側ガラス基板27と画素側基板23との間に設けるシ
ール部32(2点鎖線で示す部分)の内側でかつそのシ
ール部32に沿った上側ガラス基板27に、例えばマト
リックス溝61に形成した反射膜72と同一層のアルミ
ニウム系金属膜(72)で上側セルギャップ調整膜73
を形成する。すなわち、スパッタ法や蒸着法によって、
上側ガラス基板27の表面にアルミニウム系金属膜(7
2)を成膜する。そしてリソグラフィー技術とエッチン
グによって、所定の位置に上側セルギャップ調整膜73
を形成する。
【0067】また、上側セルギャップ調整膜73の形成
位置に対応する画素側基板23に画素側セルギャップ調
整膜81を形成する。すなわち、画素側基板23に形成
するスイッチングトランジスタ14のアルミニウムゲー
ト14Gを形成するときに成膜したアルミニウム系金属
膜(82)を用いる。そしてアルミニウムゲートを形成
するときのリソグラフィー技術とエッチングとによっ
て、第1セルギャップ調整膜83を形成する。
【0068】さらに画素側基板23に設けたスイッチン
グトランジスタ14のソース・ドレイン電極14SDお
よび反射膜52を形成するときに成膜したアルミニウム
系金属膜(84)を用いる。そしてソース・ドレイン電
極を形成するときのリソグラフィー技術とエッチングと
によって、上記第1セルギャップ調整膜83上に第2セ
ルギャップ調整膜85を形成する。このようにして、第
1,第2セルギャップ調整膜83,85で画素側セルギ
ャップ調整膜81を形成する。
【0069】その後、埋込層17および画素電極部18
を形成する。さらに単結晶シリコン基板(図示せず)を
除去して単結晶シリコン架台21を形成した後、透明接
着剤22で色フィルター基板24に上記単結晶シリコン
架台21を貼り合わせる。
【0070】その後図8の(2)に示すように、配向膜
26,透明電極膜28,配向膜29等を形成し、さらに
シール部32,コモン電極(図示せず)を形成する。そ
して上側ガラス基板27と画素側基板23とを重ね合わ
せてシールする。その際、上側セルギャップ調整膜73
と画素側セルギャップ調整膜81とが接触して、上側ガ
ラス基板27と画素側基板23との間のセルギャップ3
0が確保される。
【0071】上記説明したように、上側,画素側セルギ
ャップ調整膜73,81を設ける液晶表示装置の製造方
法では、シールスペーサーが不要になる。またシール剤
にフィラーを混入する必要がなくなる。そして上側,画
素側セルギャップ調整膜73,81の各膜厚を制御する
ことによって、セルギャップの制御が確実になる。
【0072】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
電界効果電子移動度が大きい単結晶シリコンのエピタキ
シャル層にスイッチングトランジスタ部を形成するの
で、応答特性に優れた、高品質、高精細の単結晶シリコ
ン基板の透過型LCDを製作することができる。
【0073】スイッチングトランジスタ部の形成領域と
ともに駆動用周辺回路の形成領域にも単結晶部のエピタ
キシャル層を形成して、その単結晶部のエピタキシャル
層の駆動用周辺回路を形成する製造方法によれば、駆動
用周辺回路を外付けする必要がなくなる。このため、駆
動用周辺回路の組立工程がなくなり、液晶表示装置の製
造が簡単化でき安価となる。
【0074】画素領域に透明樹脂の埋込層を形成する製
造方法によれば、その後の製造工程で加えられる熱的応
力や機械的応力を埋込層が緩和するので、単結晶部のエ
ピタキシャル層に結晶欠陥、特にクラックが入り難い。
このため、単結晶部のエピタキシャル層に形成されるス
イッチングトランジスタの特性劣化を低減できる。
【0075】画素側基板の単結晶シリコン架台に相対す
る上側ガラス基板の位置に略半円状断面のマトリックス
溝を形成する製造方法によれば、単結晶シリコン架台に
照射される光線の一部分はマトリックス溝の表面で反射
して画素側に入射するようになる。したがって、集光特
性を向上させることが可能になる。さらに液晶はマトリ
ックス溝を通って注入されるので、液晶の注入がスムー
ズにできる。また略半円状断面を有するマトリックス溝
の表面に反射膜を形成する製造方法によれば、マトリッ
クス溝の表面での反射率が向上されるので、画素部への
集光特性をさらに向上させることができる。
【0076】シール部の内側でかつシール部に沿って、
セルギャップ調整膜を設ける製造方法によれば、シール
スペーサーを設けることが不要になる。またセルギャッ
プ調整膜の膜厚を制御することによって、セルギャップ
の制御が確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の製造工程図(その1)であ
る。
【図2】本発明の実施例の製造工程図(その2)であ
る。
【図3】液晶パネルの概略構成図である。
【図4】反射膜を設けた構造の製造工程図である。
【図5】反射膜の作用の説明図である。
【図6】反射膜を設けた構造の製造工程図である。
【図7】反射膜とマトリックス溝の作用の説明図であ
る。
【図8】セルギャップの調整方法の説明図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 11 単結晶シリコン基板 13C 単結晶部のエピタキシャル層 13P 多結晶部のエピタキシャル層 14 スイッチングトランジスタ 17 埋込層 18 画素電極部 21 単結晶シリコン架台 22 透明接着剤 24 色フィルター基板 25 下側ガラス基板 27 上側ガラス基板 32 シール部 41 駆動用周辺回路 52 反射膜 61 マトリックス溝 71 反射膜 73 上側セルギャップ調整膜 81 画素側セルギャップ調整膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基板上の画素開口部を形
    成しようとする領域に多結晶部のエピタキシャル層を形
    成し、該単結晶シリコン基板上のその他の領域に単結晶
    部のエピタキシャル層を形成する第1工程と、 前記単結晶部のエピタキシャル層にスイッチングトラン
    ジスタ部および駆動用周辺回路部を形成するとともに、
    エッチングによって前記多結晶部のエピタキシャル層を
    除去する第2工程と、 前記多結晶部のエピタキシャル層を除去した部分に透光
    性の樹脂からなる埋込層を形成した後、該埋込層上に画
    素電極部を形成する第3工程と、 画素電極部を形成した単結晶シリコン基板の表面に高平
    坦度の台ガラスを貼り合わせて接着保持する第4工程
    と、 前記単結晶シリコン基板の裏面側から研削および研磨を
    行い、さらに必要に応じてエッチングを行って、前記埋
    込層の裏面を露出させるとともに、単結晶部のエピタキ
    シャル層からなる単結晶シリコン架台を形成する第5工
    程と、 透明接着剤によって前記単結晶シリコン架台の裏面側を
    色フィルター基板または下側ガラス基板に貼り合わせる
    第6工程とからなることを特徴とする液晶表示装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶表示装置の製造方法
    において、 前記第2工程では、前記単結晶部のエピタキシャル層に
    スイッチングトランジスタ部と駆動用周辺回路部とを形
    成するとともに、エッチングによって前記多結晶部のエ
    ピタキシャル層を除去することを特徴とする液晶表示装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の液晶表示
    装置の製造方法において、前記第3工程では、前記多結
    晶部のエピタキシャル層を除去した部分の表面に 反射膜を形成し、続いて該反射膜上に透光性の樹脂から
    なる埋込層を形成した後、該埋込層上に画素電極部を形
    成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3記載
    の液晶表示装置の製造方法において、 前記第6工程では、前記単結晶シリコン架台を透明接着
    剤で色フィルター基板に貼り合わせて画素側基板を形成
    するとともに、該画素側基板に重ね合わせる上側ガラス
    基板には、予め該単結晶シリコン架台に相対する位置に
    略半円状断面のマトリックス溝を該単結晶シリコン架台
    の幅以内に形成することを特徴とする液晶表示装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の液晶表示装置の製造方法
    において、 前記マトリックス溝を形成した後、該マトリックス溝の
    表面に反射膜を形成することを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のうちの1項に記載
    の液晶表示装置の製造方法において、 該液晶表示装置の上側ガラス基板と画素側基板との間に
    設けるシール部の内側でかつ該シール部に沿った位置に
    おける該上側ガラス基板に上側セルギャップ調整膜を形
    成する工程と、該上側セルギャップ調整膜の形成位置に
    対応する画素側基板に画素側セルギャップ調整膜を形成
    する工程とを行うことを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
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