JPH07310521A - エンジンの排気消音装置 - Google Patents
エンジンの排気消音装置Info
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- JPH07310521A JPH07310521A JP10016894A JP10016894A JPH07310521A JP H07310521 A JPH07310521 A JP H07310521A JP 10016894 A JP10016894 A JP 10016894A JP 10016894 A JP10016894 A JP 10016894A JP H07310521 A JPH07310521 A JP H07310521A
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- JP
- Japan
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- butterfly valve
- outlet pipe
- valve
- exhaust
- exhaust gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 2本の出口管の一方にバルブを備えたエンジ
ン用排気消音装置においてバルブ開閉メカニズムを合理
化する。 【構成】 マフラ本体1に2本の出口管6,7を接続
し、出口管7にリターンスプリング25により閉弁方向
に付勢されたバタフライバルブ13を設ける。入口管5
に対してこの出口管7を所定距離だけ偏心させて対向さ
せる。
ン用排気消音装置においてバルブ開閉メカニズムを合理
化する。 【構成】 マフラ本体1に2本の出口管6,7を接続
し、出口管7にリターンスプリング25により閉弁方向
に付勢されたバタフライバルブ13を設ける。入口管5
に対してこの出口管7を所定距離だけ偏心させて対向さ
せる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジンなど
の排気通路に介装する消音装置の改良に関する。
の排気通路に介装する消音装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの排気騒音の低減と排
気損失の低減とを両立させるために、マフラ本体に2本
の出口管を並列に接続し、エンジンの低回転時と高回転
時とでこれらを使い分けるようにした排気消音装置が例
えば特開昭64−60709号に提案されている。
気損失の低減とを両立させるために、マフラ本体に2本
の出口管を並列に接続し、エンジンの低回転時と高回転
時とでこれらを使い分けるようにした排気消音装置が例
えば特開昭64−60709号に提案されている。
【0003】この装置は、一方の出口管にバルブを設
け、低回転時にはこのバルブを閉じてもう一方の出口管
のみで排気を排出し、高回転時にはバルブを開いて2本
の排気管で排気を排出している。これにより、排気流量
の少ない低回転時には出口管とマフラ本体の断面積比が
大きくなるので、エンジン回転に同期した脈動成分によ
る騒音が減少する一方、大流量となる高回転時には、排
気管の容量を増やして高排気流量による気流騒音を低減
するとともに排気損失を小さく抑えることができる。
け、低回転時にはこのバルブを閉じてもう一方の出口管
のみで排気を排出し、高回転時にはバルブを開いて2本
の排気管で排気を排出している。これにより、排気流量
の少ない低回転時には出口管とマフラ本体の断面積比が
大きくなるので、エンジン回転に同期した脈動成分によ
る騒音が減少する一方、大流量となる高回転時には、排
気管の容量を増やして高排気流量による気流騒音を低減
するとともに排気損失を小さく抑えることができる。
【0004】
【発明の課題】しかしながら、この排気消音装置はバル
ブの開閉をモータを利用した電気的駆動手段により行っ
ているために構造が複雑化し、コストが高いという問題
があった。
ブの開閉をモータを利用した電気的駆動手段により行っ
ているために構造が複雑化し、コストが高いという問題
があった。
【0005】これに対して、実開昭61−125620
号には上記と同様の排気消音装置においてバルブを排気
圧力で開閉する構造が提案されている。この装置は出口
管の一方にマフラ内の圧力上昇によりスプリングに抗し
て開くスイングバルブを介装している。スイングバルブ
を支持するスプリングは排気の流れを妨げないように出
口管の外側に設けられ、スイングバルブはリンクを介し
てスプリングに支持される。
号には上記と同様の排気消音装置においてバルブを排気
圧力で開閉する構造が提案されている。この装置は出口
管の一方にマフラ内の圧力上昇によりスプリングに抗し
て開くスイングバルブを介装している。スイングバルブ
を支持するスプリングは排気の流れを妨げないように出
口管の外側に設けられ、スイングバルブはリンクを介し
てスプリングに支持される。
【0006】この装置によれば、電気的駆動手段を必要
とせずにバルブを開閉することができるが、出口管内に
スイングバルブとリンクの動作スペースを確保する必要
から、出口管に大径部を設けなければならず、出口管の
構成が複雑になるとともに、管内における断面変化によ
り排気のエネルギー損失が増加するという問題があっ
た。また、出口管の構成が複雑になるため、電気的駆動
手段を使用しないにもかかわらず製造コストの大幅な削
減は困難であった。
とせずにバルブを開閉することができるが、出口管内に
スイングバルブとリンクの動作スペースを確保する必要
から、出口管に大径部を設けなければならず、出口管の
構成が複雑になるとともに、管内における断面変化によ
り排気のエネルギー損失が増加するという問題があっ
た。また、出口管の構成が複雑になるため、電気的駆動
手段を使用しないにもかかわらず製造コストの大幅な削
減は困難であった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、2本の出口管の一方にバルブを備えた排気消音装
置のバルブ開閉メカニズムを合理化することを目的とす
る。
ので、2本の出口管の一方にバルブを備えた排気消音装
置のバルブ開閉メカニズムを合理化することを目的とす
る。
【0008】
【課題を達成するための手段】請求項1に記載の発明
は、マフラ本体にエンジンの排気を導入する入口管と、
マフラ本体から排気を排出する並列した2本の出口管と
をマフラ本体に接続し、一方の出口管にバルブを設けた
エンジンの排気消音装置において、前記バルブをリター
ンスプリングにより閉鎖方向に付勢されたバタフライバ
ルブで構成するとともに、前記入口管からマフラ本体に
流入する排気がこのバタフライバルブの略半分に当たっ
て前記リターンスプリングと逆向きの力をバタフライバ
ルブに及ぼすように、バタフライバルブを設けた出口管
と入口管とを所定距離だけ偏心させて配置している。
は、マフラ本体にエンジンの排気を導入する入口管と、
マフラ本体から排気を排出する並列した2本の出口管と
をマフラ本体に接続し、一方の出口管にバルブを設けた
エンジンの排気消音装置において、前記バルブをリター
ンスプリングにより閉鎖方向に付勢されたバタフライバ
ルブで構成するとともに、前記入口管からマフラ本体に
流入する排気がこのバタフライバルブの略半分に当たっ
て前記リターンスプリングと逆向きの力をバタフライバ
ルブに及ぼすように、バタフライバルブを設けた出口管
と入口管とを所定距離だけ偏心させて配置している。
【0009】請求項2に記載の発明は、さらにこの所定
距離をバタフライバルブの半径に略等しく設定してい
る。
距離をバタフライバルブの半径に略等しく設定してい
る。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、バタフライバ
ルブにより出口管の断面寸法を変化させずに出口管を開
閉することができる。バタフライバルブには偏心位置の
入口管から流入する排気が衝突し、リターンスプリング
に抗してバタフライバルブを開動方向へ付勢する。これ
により、排気流入速度が上昇するとバタフライバルブが
開き、マフラ本体内の排気を2本の出口管から排出す
る。排気流入速度が低下するとバタフライバルブが閉
じ、マフラ本体内の排気は1本の出口管のみから排出さ
れる。
ルブにより出口管の断面寸法を変化させずに出口管を開
閉することができる。バタフライバルブには偏心位置の
入口管から流入する排気が衝突し、リターンスプリング
に抗してバタフライバルブを開動方向へ付勢する。これ
により、排気流入速度が上昇するとバタフライバルブが
開き、マフラ本体内の排気を2本の出口管から排出す
る。排気流入速度が低下するとバタフライバルブが閉
じ、マフラ本体内の排気は1本の出口管のみから排出さ
れる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、バタフラ
イバルブの一方の側のみに排気が衝突するので、バタフ
ライバルブに効率的に開弁圧力を及ぼすことができる。
イバルブの一方の側のみに排気が衝突するので、バタフ
ライバルブに効率的に開弁圧力を及ぼすことができる。
【0012】
【実施例】図1〜図8に本発明の実施例を示す。
【0013】図1において、マフラ本体1には図示され
ないエンジンからの排気を流入させる入口管5が接続さ
れる。また、マフラ本体1内の排気を排出する第1出口
管6と第2出口管7が入口管5に対向して反対側からマ
フラ本体1に並列に接続される。
ないエンジンからの排気を流入させる入口管5が接続さ
れる。また、マフラ本体1内の排気を排出する第1出口
管6と第2出口管7が入口管5に対向して反対側からマ
フラ本体1に並列に接続される。
【0014】マフラ本体1の内部は入口管5側から順に
第2拡張室2、第1拡張室3、及び共鳴室4に画成され
る。入口管5は第2拡張室2を貫通して第1拡張室3の
内側に開口する。
第2拡張室2、第1拡張室3、及び共鳴室4に画成され
る。入口管5は第2拡張室2を貫通して第1拡張室3の
内側に開口する。
【0015】第1出口管6は共鳴室4と第1拡張室3と
を貫通して第2拡張室2内に開口し、第2出口管7は共
鳴室4を貫通して第1拡張室3内に開口する。
を貫通して第2拡張室2内に開口し、第2出口管7は共
鳴室4を貫通して第1拡張室3内に開口する。
【0016】第1拡張室3と第2拡張室2とはパスチュ
ーブ11を介して連通し、第1拡張室3と共鳴室4は首
管12を介して連通する。
ーブ11を介して連通し、第1拡張室3と共鳴室4は首
管12を介して連通する。
【0017】第1出口管6の第1拡張室3と共鳴室4の
貫通部並びに第2出口管7の共鳴室4の貫通部にはそれ
ぞれ数多くの小孔を穿った多孔部10が形成される。各
多孔部10の周囲には吸音材9が巻き付けられ、さらに
吸音財9の外側は外筒8で覆われる。
貫通部並びに第2出口管7の共鳴室4の貫通部にはそれ
ぞれ数多くの小孔を穿った多孔部10が形成される。各
多孔部10の周囲には吸音材9が巻き付けられ、さらに
吸音財9の外側は外筒8で覆われる。
【0018】第2出口管7は入口管5に対して中心軸を
半径分程度、側方へ偏心させた位置に配設される。ま
た、第2出口管7の第1拡張室3に臨む開口部には図2
〜図4に示すようなバタフライバルブ13が設けられ
る。
半径分程度、側方へ偏心させた位置に配設される。ま
た、第2出口管7の第1拡張室3に臨む開口部には図2
〜図4に示すようなバタフライバルブ13が設けられ
る。
【0019】バタフライバルブ13は円形の板状に形成
され、中心線位置に結合するシャフト14の回転に応じ
て第2出口管7を開閉する。バタフライバルブ13のシ
ャフト14との結合部には浅い溝15が形成される。シ
ャフト14は半月形の横断面を備え、この溝15の底部
に半月形の弦の部分を密着させた状態でネジ16により
バタフライバルブ13に固定される。
され、中心線位置に結合するシャフト14の回転に応じ
て第2出口管7を開閉する。バタフライバルブ13のシ
ャフト14との結合部には浅い溝15が形成される。シ
ャフト14は半月形の横断面を備え、この溝15の底部
に半月形の弦の部分を密着させた状態でネジ16により
バタフライバルブ13に固定される。
【0020】シャフト14は第2出口管7の壁面を貫通
して上下方向に突出する。各突出部は円形断面に形成さ
れ、第2出口管7の外側に設けた軸受部材18と19に
より回転自由に支持される。上方への突出部は軸受部材
18貫通してさらに上方へ突出する。この突出部は図5
に示すように角柱シャフト17として矩形断面に形成さ
れる。
して上下方向に突出する。各突出部は円形断面に形成さ
れ、第2出口管7の外側に設けた軸受部材18と19に
より回転自由に支持される。上方への突出部は軸受部材
18貫通してさらに上方へ突出する。この突出部は図5
に示すように角柱シャフト17として矩形断面に形成さ
れる。
【0021】角柱シャフト17は図2に示すように第2
出口管7の外周においてシャフト20の下端に侵入す
る。このために、シャフト20には図6に示すように角
柱シャフト17に嵌合する矩形の嵌合孔21が形成され
る。
出口管7の外周においてシャフト20の下端に侵入す
る。このために、シャフト20には図6に示すように角
柱シャフト17に嵌合する矩形の嵌合孔21が形成され
る。
【0022】シャフト20はマフラ本体1の外周に固定
されたケース23の内側に突出する。この突出部には図
7に示すような円弧状断面の切欠22が形成され、シャ
フト20はこの切欠22を介してケース23内に収装さ
れたスペーサ24に結合する。スペーサ24の外周には
コイル状のリターンスプリング25が巻き付けられ、リ
ターンスプリング25の一端がスペーサ24に固定され
る。リターンスプリング25のもう一端はケース23に
固定され、これによりスペーサ24は所定の回転位置に
弾性的に保持される。
されたケース23の内側に突出する。この突出部には図
7に示すような円弧状断面の切欠22が形成され、シャ
フト20はこの切欠22を介してケース23内に収装さ
れたスペーサ24に結合する。スペーサ24の外周には
コイル状のリターンスプリング25が巻き付けられ、リ
ターンスプリング25の一端がスペーサ24に固定され
る。リターンスプリング25のもう一端はケース23に
固定され、これによりスペーサ24は所定の回転位置に
弾性的に保持される。
【0023】スペーサ24はシャフト20、角柱シャフ
ト17及びシャフト14を介してバタフライバルブ13
と一体に回転変位するので、リターンスプリング25に
よるスペーサ25の弾性保持位置を、バタフライバルブ
23の閉鎖位置に合わせて設定することにより、バタフ
ライバルブ13はリターンスプリング25により閉鎖位
置に弾性保持される。なお、このリターンスプリング2
5によるバタフライバルブ13の付勢方向は、バタフラ
イバルブ13に当たる入口管5からマフラ本体1に流入
する排気がバタフライバルブ13に衝突して及ぼす力の
方向と逆向きに設定される。
ト17及びシャフト14を介してバタフライバルブ13
と一体に回転変位するので、リターンスプリング25に
よるスペーサ25の弾性保持位置を、バタフライバルブ
23の閉鎖位置に合わせて設定することにより、バタフ
ライバルブ13はリターンスプリング25により閉鎖位
置に弾性保持される。なお、このリターンスプリング2
5によるバタフライバルブ13の付勢方向は、バタフラ
イバルブ13に当たる入口管5からマフラ本体1に流入
する排気がバタフライバルブ13に衝突して及ぼす力の
方向と逆向きに設定される。
【0024】シャフト20の上端はスペーサ24を貫通
し、さらにカラー26を介してケース23の外側に突出
し、図8に示すように端部に螺合するナット27により
カラー26に対する抜け止めを施され、ケース23に回
転自由に支持される。
し、さらにカラー26を介してケース23の外側に突出
し、図8に示すように端部に螺合するナット27により
カラー26に対する抜け止めを施され、ケース23に回
転自由に支持される。
【0025】次に作用を説明する。
【0026】入口管5から流入したエンジンの排気は入
口管5に偏心位置で対向する第2出口管7に侵入し、第
2出口管7の開口部に備えたバタフライバルブ13に衝
突する。排気の衝突は入口管5と第2出口管7の偏心に
より、シャフト14を境界として入口管5と向かい合う
バタフライバルブ13の一方の側でのみ起こり、結果と
して排気の速度エネルギーがバタフライバルブ13に開
弁方向の力を及ぼす。
口管5に偏心位置で対向する第2出口管7に侵入し、第
2出口管7の開口部に備えたバタフライバルブ13に衝
突する。排気の衝突は入口管5と第2出口管7の偏心に
より、シャフト14を境界として入口管5と向かい合う
バタフライバルブ13の一方の側でのみ起こり、結果と
して排気の速度エネルギーがバタフライバルブ13に開
弁方向の力を及ぼす。
【0027】排気流量の小さいエンジンの低回転域で
は、排気流量が小さいために排気の速度エネルギーも小
さく、リターンスプリング25に付勢されたバタフライ
バルブ13が開弁するには至らない。
は、排気流量が小さいために排気の速度エネルギーも小
さく、リターンスプリング25に付勢されたバタフライ
バルブ13が開弁するには至らない。
【0028】したがって、排気は入口管5から第1拡張
室3へ流入し、パスチューブ11、第2拡張室2を経て
断面の拡大と縮小の繰り返しにより排気騒音を低減しな
がら、第1出口管6から排出される。エンジンの低回転
域ではエンジン回転に同期する脈動成分による低周波騒
音が排気騒音の中心をなすことから、このような断面積
変化が消音に特に有効である。さらに、第2出口管7を
使用しないので、マフラ本体11と出口管との断面積比
が大きくなり、高い消音作用が得られる。また、第2出
口管7は使用されないが、排気流量が小さいので排気は
第1出口管6のみで十分に排出可能であり、気流騒音も
発生しない。
室3へ流入し、パスチューブ11、第2拡張室2を経て
断面の拡大と縮小の繰り返しにより排気騒音を低減しな
がら、第1出口管6から排出される。エンジンの低回転
域ではエンジン回転に同期する脈動成分による低周波騒
音が排気騒音の中心をなすことから、このような断面積
変化が消音に特に有効である。さらに、第2出口管7を
使用しないので、マフラ本体11と出口管との断面積比
が大きくなり、高い消音作用が得られる。また、第2出
口管7は使用されないが、排気流量が小さいので排気は
第1出口管6のみで十分に排出可能であり、気流騒音も
発生しない。
【0029】一方、排気流量の大きいエンジンの高回転
域では、排気流量の増加に伴って排気の速度エネルギー
が大きくなり、入口管5から第2出口管に侵入する排気
がバタフライバルブ13に衝突して発生させる開弁力に
よりバタフライバルブ13がリターンスプリング25に
抗して押し開かれる。
域では、排気流量の増加に伴って排気の速度エネルギー
が大きくなり、入口管5から第2出口管に侵入する排気
がバタフライバルブ13に衝突して発生させる開弁力に
よりバタフライバルブ13がリターンスプリング25に
抗して押し開かれる。
【0030】この結果、排気は低回転域と同様に第1拡
張室3、パスチューブ11及び第2拡張室2を通り第1
出口管6から排出されるとともに、入口管5からバタフ
ライバルブ13を通って直接第2出口管7から排出され
ることになる。
張室3、パスチューブ11及び第2拡張室2を通り第1
出口管6から排出されるとともに、入口管5からバタフ
ライバルブ13を通って直接第2出口管7から排出され
ることになる。
【0031】エンジンの高回転域では高周波騒音が発生
し、さらに第2出口管7に関してはバタフライバルブ1
3を通過する際に気流騒音も発生する。これらの騒音成
分は第2出口管7の多孔部10に巻かれた吸音材9と、
共鳴室4の共鳴作用により効率的に除去される。第1出
口管6においても同様に多孔部10に巻かれた吸音材9
と共鳴室4の共鳴作用により高周波成分が効率良く除去
される。
し、さらに第2出口管7に関してはバタフライバルブ1
3を通過する際に気流騒音も発生する。これらの騒音成
分は第2出口管7の多孔部10に巻かれた吸音材9と、
共鳴室4の共鳴作用により効率的に除去される。第1出
口管6においても同様に多孔部10に巻かれた吸音材9
と共鳴室4の共鳴作用により高周波成分が効率良く除去
される。
【0032】また、高回転時には排気流量の増加により
圧力損失が増加し、エンジンの出力低下を招くことがあ
るが、このように高回転時にはバタフライバルブ13が
開いて排気の排出を第1出口管6と第2出口管7の2系
統で行うので排気損失が小さくなり、出力低下を防止す
ることができる。
圧力損失が増加し、エンジンの出力低下を招くことがあ
るが、このように高回転時にはバタフライバルブ13が
開いて排気の排出を第1出口管6と第2出口管7の2系
統で行うので排気損失が小さくなり、出力低下を防止す
ることができる。
【0033】したがって、アクチュエータや大きな配置
スペースを必要とする複雑なバルブを使用せずに、簡易
な構成で全回転域に渡って排気騒音を効率良く低減する
ことができる。
スペースを必要とする複雑なバルブを使用せずに、簡易
な構成で全回転域に渡って排気騒音を効率良く低減する
ことができる。
【0034】なお、バタフライバルブ13は均一断面の
第2出口管7内に配置することができるので、第2出口
管7の構成が複雑になる恐れもない。
第2出口管7内に配置することができるので、第2出口
管7の構成が複雑になる恐れもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明
は、マフラ本体に接続する2本の出口管の一方にリター
ンスプリングにより閉弁方向に付勢されたバタフライバ
ルブを設けるとともに、入口管に対してこの出口管を所
定距離だけ偏心させたので、入口管から流入する排気の
一部がこの出口管内のバタフライバルブに衝突してバタ
フライバルブに開弁力を及ぼす。その結果、排気流量の
大きなエンジンの高回転域ではバタフライバルブが押し
開かれ、2本の出口管から排気を排出することで、気流
騒音や排気エネルギー損失を低減する一方、排気流量の
小さな低回転域では別の出口管のみで排気を排出し、流
路断面の変化により低周波騒音を効率良く低減する。
は、マフラ本体に接続する2本の出口管の一方にリター
ンスプリングにより閉弁方向に付勢されたバタフライバ
ルブを設けるとともに、入口管に対してこの出口管を所
定距離だけ偏心させたので、入口管から流入する排気の
一部がこの出口管内のバタフライバルブに衝突してバタ
フライバルブに開弁力を及ぼす。その結果、排気流量の
大きなエンジンの高回転域ではバタフライバルブが押し
開かれ、2本の出口管から排気を排出することで、気流
騒音や排気エネルギー損失を低減する一方、排気流量の
小さな低回転域では別の出口管のみで排気を排出し、流
路断面の変化により低周波騒音を効率良く低減する。
【0036】請求項2に記載の発明は、所定距離をバタ
フライバルブの半径に略等しく設定したので、バタフラ
イバルブの一方の側のみに排気が衝突し、バタフライバ
ルブに効率的に開弁圧力を及ぼすことができる。
フライバルブの半径に略等しく設定したので、バタフラ
イバルブの一方の側のみに排気が衝突し、バタフライバ
ルブに効率的に開弁圧力を及ぼすことができる。
【0037】このため、アクチュエータや大きな配置ス
ペースを要する複雑な構成のバルブを使用することな
く、出口管内に配置したバタフライバルブを排気流量に
応じて開閉でき、消音効率の高い消音装置を安価に提供
することが可能となる。
ペースを要する複雑な構成のバルブを使用することな
く、出口管内に配置したバタフライバルブを排気流量に
応じて開閉でき、消音効率の高い消音装置を安価に提供
することが可能となる。
【図1】本発明の実施例を示すマフラの水平断面図であ
る。
る。
【図2】同じく拡大した横断面図である。
【図3】同じくバタフライバルブの拡大側面図である。
【図4】図2の中のA−A矢視図である。
【図5】同じくB−B矢視図である。
【図6】同じくC−C矢視図である。
【図7】同じくD−D矢視図である。
【図8】同じくE−E矢視図である。
1 マフラ本体 5 入口管 6,7 出口管 13 バタフライバルブ 25 リターンスプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 マフラ本体にエンジンの排気を導入する
入口管と、マフラ本体から排気を排出する並列した2本
の出口管とをマフラ本体に接続し、一方の出口管にバル
ブを設けたエンジンの排気消音装置において、前記バル
ブをリターンスプリングにより閉鎖方向に付勢されたバ
タフライバルブで構成するとともに、前記入口管からマ
フラ本体に流入する排気がこのバタフライバルブの略半
分に当たって前記リターンスプリングと逆向きの力をバ
タフライバルブに及ぼすように、バタフライバルブを設
けた出口管と入口管とを所定距離だけ偏心させて配置し
たことを特徴とするエンジンの排気消音装置。 - 【請求項2】 所定距離がバタフライバルブの半径に略
等しい請求項1に記載のエンジンの排気消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10016894A JPH07310521A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | エンジンの排気消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10016894A JPH07310521A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | エンジンの排気消音装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310521A true JPH07310521A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14266794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10016894A Pending JPH07310521A (ja) | 1994-05-13 | 1994-05-13 | エンジンの排気消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07310521A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7789195B2 (en) | 2005-03-11 | 2010-09-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Muffler of internal combustion engine |
CN102278172A (zh) * | 2010-06-09 | 2011-12-14 | 上海天纳克排气系统有限公司 | 车用带导流阀消声器 |
CN114658528A (zh) * | 2022-04-06 | 2022-06-24 | 辽宁工程技术大学 | 一种汽车排气管用复合式阻抗消声器 |
-
1994
- 1994-05-13 JP JP10016894A patent/JPH07310521A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7789195B2 (en) | 2005-03-11 | 2010-09-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Muffler of internal combustion engine |
CN102278172A (zh) * | 2010-06-09 | 2011-12-14 | 上海天纳克排气系统有限公司 | 车用带导流阀消声器 |
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