JPH07309625A - 複合繊維及びその製造方法 - Google Patents

複合繊維及びその製造方法

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JPH07309625A
JPH07309625A JP9829594A JP9829594A JPH07309625A JP H07309625 A JPH07309625 A JP H07309625A JP 9829594 A JP9829594 A JP 9829594A JP 9829594 A JP9829594 A JP 9829594A JP H07309625 A JPH07309625 A JP H07309625A
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幸哉 晴山
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稔 安喜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高強度且つ低比重で、繊維形状を
有する複合繊維を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の複合繊維は、一般式 MO・TiO
2 (式中、Mは二種以上の金属元素を示す)で表される
組成を有するチタン酸金属塩結晶を非結晶質酸化チタン
が包み込む形で複合一体化した繊維状物であって、二種
以上の金属元素MとTiとのモル比が1:1.005〜
1.5の範囲にあり、且つ繊維長と繊維径の比が3以上
である複合繊維である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合繊維及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】チタン酸バリウム、チタン
酸ストロンチウム等のチタン酸金属塩化合物は、誘電
体、半導体、圧電体等の材料として広範囲に利用されて
おり、工業的にも大量生産されている。一方、これらの
化合物を繊維形状化させることによって、粒子配向セラ
ミックスへの応用が期待されているため、その製造法に
ついて幾つかの報告がなされている。
【0003】例えば、特公昭62−7160号公報、特
開平3−69511号公報等には、チタン酸カリウム繊
維、二酸化チタン繊維等を二価の金属イオンを含む溶液
と密閉容器中又は水熱条件下において反応させることに
よる繊維状のチタン酸金属塩の製造方法が記載されてい
る。しかしながら、このような方法で得られるチタン酸
アルカリ金属塩繊維は、溶解析出反応のために未反応の
原料繊維表面にチタン酸金属塩の微粒子が付着した構造
となっているので、表面に付着した微粒子は剥離し易
く、また未反応の原料繊維は、繊維中のチタン成分が表
面に析出して金属成分と反応したため抜け殻状となって
おり、繊維強度が小さいという欠点がある。
【0004】また上記特公昭62−7160号公報に
は、水和チタン酸カリウムからなる原料繊維を二価の金
属イオンを含む溶液と常圧下で反応させた後、熱処理す
ることによる繊維状チタン酸金属塩の製造方法も記載さ
れている。しかしながら、この方法で得られるチタン酸
金属塩は、実際には粒状物の集合体であり、見掛け上は
繊維状となる場合もあるが、繊維強度は小さく破壊され
やすいという欠点がある。
【0005】更に繊維状チタニア化合物の表面にチタン
とアルカリ土類金属とのモル比率が1:1となるように
アルカリ土類金属の炭酸塩を沈着させた後、加熱処理す
ることによるチタン酸アルカリ土類金属繊維の製造法も
報告されている(特開平3−16917号公報)。しか
しながら、この方法によれば、繊維状物が一部形成され
るだけで、大部分は粒状物となり、しかも形成された繊
維状物は、強度が低く、破損されやすいという欠点があ
る。
【0006】更に特公昭62−55243号公報には、
チタン酸カリウム繊維とバリウム化合物とを混合し、焼
成することによるチタン酸バリウム繊維の製造法が記載
されている。また、特開昭63−260822号公報に
は、チタン酸繊維とバリウム化合物とを混合し、更にこ
れらにフラックス成分としてNaCl、KCl等を加え
て焼成することによるチタン酸バリウム粒子の製造法が
記載されている。しかしながら、これら二つの方法で
は、得られるチタン酸バリウムは、微小粒子又はその集
合体となって原料の繊維形状は殆ど消滅しており、一般
に市販されている形状異方性を有しない粒状物と比べて
優位性は殆ど認められない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、高強度且つ低比重で、繊維形状を有する複合繊維を
提供することにある。
【0008】本発明の他の一つの目的は、樹脂に配合さ
れた際に容易に繊維強化高誘電性樹脂組成物を得ること
のできるような高誘電性の繊維状物を提供することにあ
る。
【0009】本発明の他の一つの目的は、樹脂に配合さ
れた際に誘電正接を低くするか、又は誘電正接の増加の
少ない繊維状物、及び斯かる繊維状物を樹脂に配合して
なる樹脂組成物を提供することにある。
【0010】本発明の他の一つの目的は、500メガヘ
ルツ以上の高周波帯域、例えば1〜30ギガヘルツとい
った周波数帯域においても誘電正接の小さい複合繊維、
及び斯かる複合繊維を配合してなる樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な課題を解決するため鋭意研究を重ねてきた。その結
果、繊維状チタニア化合物の表面に、チタン成分が金属
成分に対して過剰となるような所定の割合で、二種以上
の金属元素の炭酸塩を沈着させ、その後加熱処理するこ
とによって結晶質であるチタン酸金属塩(二種以上のチ
タン酸金属塩の固溶体)の粒状物が非結晶質酸化チタン
からなるマトリックス中に包み込まれて複合一体化した
構造であり、且つ繊維長と繊維径の比が3以上である従
来にない繊維状物が得られることを見い出した。而して
更にこの繊維状物を詳しく調べてみたところ、実に驚く
べきことに高誘電性且つ低誘電正接性の複合繊維であ
り、しかも高周波帯であっても斯かる性質が衰えないと
いう優れた性質を有する複合繊維であることを見い出し
た。本発明は斯かる知見に基づき完成されたものであ
る。
【0012】即ち、本発明は、一般式 MO・TiO2
(式中、Mは二種以上の金属元素を示す)で表される組
成を有するチタン酸金属塩結晶を非結晶質酸化チタンが
包み込む形で複合一体化した繊維状物であって、二種以
上の金属元素MとTiとのモル比が1:1.005〜
1.5の範囲にあり、且つ繊維長と繊維径の比が3以上
である複合繊維、繊維状チタニア化合物の表面に、溶液
反応によって二種以上の金属元素Mの炭酸塩をM:Ti
(モル比)=1:1.005〜1.5となるように沈着
させた後、加熱処理することを特徴とする上記複合繊維
の製造方法、並びに上記複合繊維を樹脂に配合してなる
誘電性樹脂組成物に係る。
【0013】まず本発明の複合繊維につき説明する。
【0014】本発明の誘電性複合繊維は、結晶質MO・
TiO2 (式中、Mは少なくとも2種以上の金属元素)
と非結晶質TiO2 とからなる繊維状物質であり、電子
顕微鏡観察、化学分析、X線回折等によると各繊維は均
一な一本の繊維形状を有し、MO・TiO2 で表される
組成を有するチタン酸金属塩結晶の粒状物を、非結晶質
TiO2 が包み込んだ構造であることが認められる。図
1に本発明の複合繊維の構造を模式的に示す。このよう
な構造を有する本発明の誘電性複合繊維は、表面にBa
O・TiO2 が付着した繊維状物や、BaO・TiO2
の微粒子が連続して集合し見掛け上繊維状をなしたもの
といった従来のチタン酸金属塩、或いは全体がBaO・
TiO2 のみからなるものとは全く異なる構造を有する
ものであり、マトリックスとなる非結晶質のTiO2
分が繊維形状の保持と繊維強度の向上に大きく寄与する
ため、高強度の繊維状物となる点が特に優れている。更
に、樹脂の充填剤とした際にも形状保持率が高いため、
形状異方性に由来する高誘電性を維持することができ、
優れた誘電特性を示す樹脂組成物を得ることができる。
【0015】本発明の誘電性複合繊維では、二種以上の
金属元素MとTiとのモル比は1:1.005〜1.5
の範囲である。Tiのモル比が1.005未満の場合
は、マトリックスとなる非結晶質のTiO2 部分の占め
る割合が小さすぎるために、繊維強度が低く焼成後の生
成物が繊維形状を保っていなかったり、破損し易い複合
繊維となるため好ましくない。また、Tiのモル比が
1.5以上の場合は、繊維強度は大きくなるが、誘電率
が低下するため好ましくない。
【0016】上記複合繊維の繊維長と繊維径の比(平
均)は3以上10未満であるのが望ましい。
【0017】上記一般式において、Mで表される二種以
上の金属元素としては、バリウム、ストロンチウム、カ
ルシウム、マグネシウム、コバルト、鉛、亜鉛、ベリリ
ウム及びカドミウムからなる群から選ばれた少なくとも
二種以上が例示できる。中でも、高周波帯域において高
い誘電率、低い誘電正接性が得られるものとして、Mが
バリウムとストロンチウムを共に含むものが好ましい。
【0018】次に、本発明の誘電性複合繊維の製造方法
について説明する。
【0019】本発明の複合繊維の原料繊維としては、繊
維状チタニア化合物を用いる。該チタニア化合物として
は、繊維長と繊維径の比が3以上、好ましくは3以上1
0未満であり繊維形状を有する一般式TiO2 ・mH2
O(式中mは0≦m≦3の実数である)で表される成分
が90%以上であるものが好ましく用いられる。このよ
うな、繊維状チタニア化合物は、例えば、繊維状チタン
酸アルカリ金属塩を酸性溶液中で処理して、脱アルカリ
反応を行なうことによって容易に得ることができる。前
記チタニア化合物は、m=0である針状もしくは繊維状
の酸化チタンであってもよい。
【0020】本発明の方法によれば、まず、上記の繊維
状チタニア化合物を分散媒に分散させてスラリーとす
る。その際用いられる好ましい分散媒は水であるが、各
種の有機溶媒等であってもよい。
【0021】次に、二種以上の金属元素の化合物の溶液
を同時に、又は順次、該スラリーに添加する。斯かる金
属元素の化合物としては金属のハロゲン化塩、硝酸塩、
硫酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、水酸
化物、次亜塩素酸塩、過塩素酸塩等を例示でき、これら
は各々の金属に対して一種又は二種以上を混合して用い
てもよい。これらの金属元素の化合物を溶解させて溶液
とする際の溶媒としては、水又は各種の有機溶媒を用い
ることができるが、経済性、安全性、環境汚染防止等の
観点から水系溶液が好ましい。従って、各種金属化合物
も水溶性のものを選択することが望ましい。添加量とし
ては繊維状チタニア化合物1モルに対して、二種以上の
金属元素のモル数の合計が1.005〜1.5となるよ
うに添加する。その際には、添加する二種以上の金属元
素化合物のうち最も量の少ないものの金属元素のモル数
が繊維状チタニア化合物中のTi 1モルに対して0.
005モルを下回らないようにする必要がある。0.0
05モルを下回った場合には、特に高周波における誘電
損失が大きくなるため好ましくない。
【0022】次に炭酸イオンを含有する溶液を攪拌しな
がら添加するか又は攪拌下の溶液中に炭酸ガスを吹き込
むこむことにより、二種以上の金属化合物の炭酸塩を繊
維状チタニア化合物表面に沈着させることができる。こ
の際に用いることのできる炭酸イオンを含有する溶液と
しては炭酸アンモニウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶
液、炭酸水素アンモニウム水溶液、炭酸水素ナトリウム
水溶液等を挙げることができる。好ましくは炭酸アンモ
ニウム水溶液及び炭酸水素アンモニウム水溶液を挙げる
ことができる。繊維状チタニア化合物に沈着させるべき
二種以上の金属元素Mの炭酸塩の量としては、目的とす
る最終の誘電性複合繊維におけるM/Tiのモル比を念
頭において計算し、仕込めばよい。
【0023】この際、反応中の溶液のpHを8〜10の
弱アルカリ性に調整することによって、生成した炭酸塩
の溶液中での溶解を防ぐことができる。即ち、本発明の
この方法によれば、金属元素化合物中の金属元素のほぼ
総量が繊維状チタニア化合物の表面に沈着するため、原
料金属元素化合物の仕込み比を任意に調整することによ
って目的物中の金属元素配合割合を所望の値に調整でき
る。この際に用いるアルカリ性溶液としては、アンモニ
ア水等の金属イオンを含有しないアルカリ性溶液を用い
ることが好ましい。アルカリ金属塩やアルカリ土類金属
塩等の溶液を用いた場合、目的以外の金属イオンの混入
が生じることがあり、また生成物中の金属含有比率の調
整が難しくなるため適当ではない。
【0024】以上の溶液反応は、通常0〜90℃の範囲
で可能である。
【0025】本発明では、斯くして繊維状チタニア化合
物の表面に二種以上の金属元素Mの炭酸塩を所望量沈着
させた後、濾別、水洗、乾燥等を適宜行なってもよい。
【0026】次に、上記炭酸塩が沈着せしめられた繊維
状チタニア化合物を加熱処理する。加熱方法としては、
特に制限はなく、電気炉、ガス燃焼炉、高周波加熱炉、
外熱式もしくは内熱式のロータリーキルン、ローリング
キルン、焙焼炉、流動焼成炉等任意の加熱炉を用いるこ
とができる。加熱処理温度は、700〜1100℃程
度、加熱処理時間は加熱炉の種類、原料繊維の繊維形
状、用いる金属等によって適正な時間が異なるものの3
分間〜24時間程度の範囲内で、通常は1〜8時間程度
適宜加熱すればよい。
【0027】このようにして得られた複合繊維は、原料
繊維の形状をほぼ保持している。得られた複合繊維は、
加熱処理した後のものをそのまま用いてもよいが、必要
により適宜水洗、酸洗、分級、解繊等を行なって使用し
てもよい。更には各種表面処理剤で表面処理して使用す
ることもできる。斯かる表面処理剤としては、例えばエ
ポキシシラン、アミノシラン、アクリルシラン等のシラ
ン系カップリング剤又はチタネート系カップリング剤等
を挙げることができる。
【0028】また、本発明の繊維は、その取扱い時の作
業性を向上させたり或いは貯蔵時の塊化を防止するため
に、適当な大きさの顆粒とすることもできる。顆粒化方
法としては特に制限されず、公知の方法が採用できる。
例えば本発明の繊維に水や適当なバインダーを加え、機
械的に造粒すればよい。また、バインダーを用いて、又
は用いずにスプレードライ法等により造粒してもよい。
【0029】本発明の複合繊維は、結合剤と混合して樹
脂組成物として用いることができる。結合剤としては、
特に制限はなく、合成高分子やその他のものを随意選択
可能である。
【0030】合成高分子のうち、熱可塑性樹脂として
は、ポリフェニレンエーテル及び若干のポリスチレンも
しくはスチレンブタジエン系エラストマーを添加したポ
リフェニレンエーテル系樹脂が耐衝撃性や成形性の点で
好ましい。またメタロセン触媒を使用して構造制御を行
なうことにより得られるシンジオタクチックポリスチレ
ン、5−メチルペンテン樹脂、ポリノルボルネン樹脂等
の環状オレフィンを成分に含む環状ポリオレフィン及び
マレイミドを共重合したABS樹脂は熱変形温度が高い
ため好ましい。また1,4−ジアミノブタンとアジピン
酸を縮合重合して得られるポリアミド−4,6、ヘキサ
メチレンジアミン及びテレフタル酸から得られるポリア
ミド6T、テレフタル酸の一部をイソフタル酸もしくは
アジピン酸で置き換えた変性ポリアミド−6/6T、ヘ
キサメチレンジアミン及びテレフタル酸を共重合してな
るポリアミド−6,6/6T等の耐熱性ポリアミド樹
脂、ポリフェニレンサルフィド樹脂、芳香族ポリサルホ
ン系樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルケト
ン系樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、サーモトロピッ
ク液晶ポリエステル樹脂、エチレン/テトラフルオロエ
チレンコポリマー、テトラフルオロエチレン/ヘキサフ
ルオロプロピレンコポリマー、テトラフルオロエチレン
/パーフルオロアルコキシビニルエーテルコポリマー等
の熱溶融性フッ素樹脂、ポリエチレンナフタレート樹
脂、ポリブチレンナフタレート樹脂等も好ましく用いる
ことができる。本発明では、これらの中から1種単独
で、又は2種以上混合してポリマーアロイとしたものを
使用できる。
【0031】熱可塑性樹脂を2種以上混合して用いる場
合に好ましいものとしては、ポリエーテルイミド樹脂/
ポリフェニレンエーテル系樹脂、シンジオタクチックポ
リスチレン/ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニ
レンサルフィド樹脂/ポリフェニレンエーテル系樹脂、
ポリフェニレンサルフィド樹脂/ポリエーテルイミド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂/ポリフェニレンエーテル
系樹脂等を例示することができる。これらは、耐熱性、
耐衝撃性、寸法安定性、絶縁性等の点で好ましい性質を
有する。
【0032】更に、熱硬化性樹脂として、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、トリアジ
ン樹脂及び熱硬化変性をした熱硬化性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂等を挙げることができる。グリシジルエー
テル型耐熱性多官能エポキシ樹脂に硬化剤としてフェノ
ール樹脂の変性や触媒の選択により熱時低弾性化の図ら
れた樹脂組成物は特に好ましく用いることができる。
【0033】また、天然樹脂及びその誘導体、含金属有
機化合物、無機質結合剤、無機化合物及び有機化合物の
エマルジョン等から1種単独又は2種以上を自由に選択
して使用できる。
【0034】更に、本発明の樹脂組成物には、本発明の
目的を損なわない範囲で、メッキ性改良のためにタル
ク、ピロリン酸カルシウム等の微粒子状充填剤を配合し
てもよい。また、ガラス繊維、ミルドガラスファイバ
ー、チタン酸カリウムウィスカー等の強化繊維、酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、染料・顔料等の着色
剤、フッ素樹脂等の潤滑性付与剤、離型性改良剤、帯電
防止剤、デカブロモビフェニルエーテルやヘキサブロモ
ビスフェニル、臭素化ポリスチレン、テトラブロモビス
フェノールA及びオリゴマーと臭素化ポリカーボネート
オリゴマー等のハロゲン化ポリカーボネート、ハロゲン
化エポキシ樹脂等のハロゲン系難燃剤、リン酸アンモニ
ウム、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフ
ィンオキサイド等のリン系難燃剤等の難燃剤、更には三
酸化アンチモン等のアンチモン系化合物やホウ酸亜鉛、
メタホウ酸バリウム、酸化ジルコニウム等の難燃助剤を
適宜配合してもよい。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0036】実施例1 繊維状チタニア水和物(TiO2 ・1/8H2 O、平均
繊維長15μm、平均繊維径0.3μm)20.0g
(0.244モル)を1リットルの脱イオン水に分散さ
せ、攪拌しながらアンモニア水(25%)を10ml滴
下し、pHを9に調整した後、20.0重量%の酢酸バ
リウム水溶液153g(0.120モル)及び20.0
重量%の酢酸ストロンチウム水溶液127g(0.12
3モル)を各々同時に滴下した。滴下は、室温(20
℃)で攪拌しながら30分間かけて行なった。その後、
15重量%の炭酸アンモニウム水溶液200gを60分
間かけて攪拌しながら滴下した。滴下終了後、更に30
分間攪拌を続けた後、濾過、水洗、乾燥したところ白色
の繊維状物61gを得た。
【0037】この繊維状物は、X線回折、赤外吸収スペ
クトル(IR)及び走査型電子顕微鏡(SEM)観察の
結果から、原料繊維である繊維状チタニア化合物の繊維
形状を保持し、その表面に炭酸バリウム、炭酸ストロン
チウムが沈着していることが判明した。また蛍光X線分
析の結果より、Ba/Sr/Ti=0.490/0.5
04/1.000(モル比)であり、M=Ba+Srと
すればM/Ti=1/1.006(モル比)の組成を示
すものであることが判明した。
【0038】この繊維状物質30gをアルミナ製るつぼ
に移し、大気雰囲気中で970℃にて3時間加熱処理す
ることにより、24.5gの白色の繊維状物質を得た。
【0039】得られた繊維状物質をIR分析したとこ
ろ、炭酸塩の吸収ピークは完全に消失していた。また、
これを化学分析及び蛍光X線分析したところ、Ba/S
r/Ti=0.490:0.504:1.000(モル
比)であり、得られた繊維状物は、結晶質(Ba,S
r)TiO3 が99.4モル%及び非結晶質TiO
2 0.6モル%からなるものであることが確認された。
【0040】次いで、PPS(ポリフェニレンサルフィ
ド)樹脂(商標名:トープレンPPS T−4トープレ
ン(株)製)25重量部に対して、得られた繊維状物7
5重量部を混合し、混練して得たコンパウンドの機械的
強度及び誘電特性を測定した。測定方法としては、引っ
張り強度はJIS−K−7113、曲げ強度及び曲げ弾
性率はJIS−K−7203、IZOD衝撃強度(ノッ
チ付)はJIS−K−7110、誘電率及び誘電正接は
JIS−K−6911に準じ、3GHzにおける誘電率
及び誘電正接は空洞共振法にて測定した。結果を表1に
示す。
【0041】実施例2〜4 実施例1と同様の方法で、原料繊維の繊維状チタニア水
和物に対する酢酸バリウム、酢酸ストロンチウムの仕込
み量を変え、Ba/Sr/Tiのモル比が0.37/
0.60/1(モル比)であり、結晶質(Ba,Sr)
TiO3 が97モル%及び非晶質TiO2 が3モル%か
らなる白色繊維状物質(実施例2)、及びBa/Sr/
Tiのモル比が0.45/0.45/1(モル比)であ
り、結晶質(Ba,Sr)TiO3 が90モル%及び非
晶質TiO2 が10モル%からなる白色繊維状物質(実
施例3)、及びBa/Sr/Tiのモル比が0.33/
0.34/1(モル比)であり、結晶質(Ba,Sr)
TiO3 が67モル%及び非晶質TiO2 が33モル%
からなる白色繊維状物質(実施例4)を各々得た。
【0042】更に、実施例1と同様にして、実施例2〜
4で得られた繊維状物をPPS樹脂と混練して得たコン
パウンドの機械的強度及び誘電特性を測定した結果を併
せて表1に示す。
【0043】実施例5 実施例1と同様の繊維状チタニア水和物20gを1リッ
トルの脱イオン水に分散させ、攪拌しながらアンモニア
水(25%)を10ml添加し、pH=9に調整した
後、20重量%の塩化バリウム水溶液114gと20重
量%の塩化カルシウム水溶液62gを各々同時に滴下し
た。滴下は、室温(20℃)で30分間かけて行なっ
た。その後、15重量%の炭酸アンモニウム水溶液17
2gを60分間かけて滴下した。滴下終了後、30分間
攪拌を続けた後、中間処理、濾別、水洗い、乾燥するこ
とにより、白色の繊維状物質52gを得た。得られた繊
維状物質のうち30gをアルミナ製ルツボに移し、大気
雰囲気中で、990℃、3時間加熱処理することによ
り、24.4gの白色繊維状物質を得た。
【0044】このものを化学分析したところ、Ba/C
a/Ti=0.45/0.46/1(モル比)であり、
得られた繊維状物は、結晶質(Ba,Ca)TiO3
91モル%及び非結晶質TiO2 9モル%からなるもの
であることが確認された。
【0045】また、実施例1と同様にして、上記で得ら
れた繊維状物をPPS樹脂と混練して得たコンパウンド
の機械的強度及び誘電特性を測定した。結果を表1に示
す。
【0046】実施例6 実施例1と同様の繊維状チタニア水和物20gを1リッ
トルの脱イオン水に分散させ、攪拌しながらアンモニア
水(25%)を10ml添加し、pH=9に調整した
後、20重量%の塩化バリウム水溶液122gと20重
量%の塩化マグネシウム水溶液54gを各々同時に滴下
した。滴下は、室温(20℃)で30分間かけて行なっ
た。その後、15重量%の炭酸アンモニウム水溶液16
5gを60分間かけて滴下した。滴下終了後、30分間
攪拌を続けた後、中間処理、濾別、水洗、乾燥すること
により、白色の繊維状物質52gを得た。この繊維状物
をアルミナ製ルツボに移し、大気雰囲気中にて970
℃、3時間加熱処理することにより、23.5gの白色
繊維状物質を得た。
【0047】このものを化学分析したところ、Ba/M
g/Ti=0.48/0.46/1(モル比)であり、
得られた繊維状物は、結晶質(Ba,Mg)TiO3
94モル%及び非結晶質TiO2 6モル%からなるもの
であることが確認された。
【0048】また、実施例1と同様にして、上記で得ら
れた繊維状物をPPS樹脂と混練して得たコンパウンド
の機械的強度及び誘電特性を測定した。結果を表1に示
す。
【0049】比較例1 実施例1と同様の方法で、原料繊維の繊維状チタニア水
和物に対する酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム水溶液
の使用量を調整して、Ba/Sr/Ti=0.50/
0.50/1(モル比)の生成物を得た。これは仕込み
のモル比と差がなかった。分析の結果、結晶質の(B
a,Sr)TiO3 が100モル%であり、非晶質部分
は検出されなかった。SEM分析の結果からは、原料繊
維の形状がかなり消滅しており、粒状物が混在してい
た。また、上記生成物を実施例1と同様にPPS樹脂と
混練して得たコンパウンドの機械的強度及び誘電特性を
測定した結果を表1に示す。
【0050】比較例2 実施例1と同様の方法で、原料繊維の繊維状チタニア水
和物に対する酢酸バリウム水溶液のみの使用量を調整し
て、Ba/Ti=0.95/1(モル比)の生成物を得
た。分析の結果、結晶質のBaTiO3 が95モル%で
あり、非結晶質TiO2 部分が5モル%からなる白色繊
維状物質であった。このものについても、実施例1と同
様にPPS樹脂と混練して得たコンパウンドの機械的強
度及び誘電特性を測定した。結果を表1に示す。
【0051】比較例3 試薬のBaTiO3 (平均粒径0.5μm、富士チタン
工業(株)製)を分析した結果、100%結晶質のBa
TiO3 であった。このものについて実施例1と同様の
方法で、PPS樹脂と混練して得たコンパウンドの機械
的強度及び誘電特性を測定した。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】実施例7 実施例1と同様の方法で原料繊維の繊維状チタニア水和
物に対する酢酸バリウム、酢酸ストロンチウムの仕込み
量を変え、Ba/Sr/Tiのモル比が0.23/0.
50/1(モル比)であり、結晶質(Ba,Sr)Ti
3 が73モル%及び非結晶質TiO2 が27モル%か
らなる白色繊維状物質を作成した。
【0054】このものについて実施例1と同様に測定し
た結果を表2に示す。
【0055】実施例8 実施例1と同様の方法で原料繊維の繊維状チタニア水和
物に対する酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム及び酢酸
マグネシウムを用いて仕込み量を調整し、Ba/Sr/
Mg/Tiのモル比が0.30/0.30/0.25/
1(モル比)であり、結晶質(Ba,Sr,Mg)Ti
3 が85モル%及び非結晶質TiO2が15モル%か
らなる白色繊維状物質を製造した。
【0056】このものについて実施例1と同様に測定し
た結果を併せて表2に示す。
【0057】実施例9 実施例1と同様の方法で原料繊維の繊維状チタニア水和
物に対する酢酸バリウム、酢酸ストロンチウム、酢酸マ
グネシウム、及び酢酸カルシウムを用いて仕込み量を調
整し、最終生成物としてBa/Sr/Mg/Ca/Ti
のモル比が0.50/0.23/0.10/0.10/
1(モル比)であり、結晶質成分(Ba,Sr,Mg,
Ca)TiO3 が95モル%及び非結晶質TiO2 が5
モル%からなる白色繊維状物質を製造した。
【0058】このものについて実施例1と同様に測定し
た結果を併せて表2に示す。
【0059】比較例4 (Ba,Sr)TiO3 粉体(平均粒径0.8μm、共
立窯業(株)製)を分析したところ、100%結晶質の
(Ba0.5 Sr0.5 )TiO3 (Ba/Sr/Tiのモ
ル比が0.50/0.50//1)であった。このもの
についても実施例1と同様に測定した結果を併せて表2
に示す。
【0060】
【表2】
【0061】実施例10〜12 LCP(サーモトロピック液晶ポリエステル)樹脂(商
品名:ベクトラC950、ポリプラスチックス(株)
製)に実施例1で得られた繊維状物を表3に示す割合で
混合し、混練して得られた各コンパウンドの機械的強度
及び誘電特性を実施例1と同様の方法で測定した。結果
を表3に示す。
【0062】比較例5〜7 実施例10〜12と同じ樹脂及び比較例2で得られた繊
維状物を用い、上記実施例10〜12と同様にしてコン
パウンドの機械的強度及び誘電特性を測定した。結果を
表3に示す。
【0063】比較例8〜10 実施例10〜12と同じ樹脂及び比較例4で得られた繊
維状物を用い、上記実施例10〜12と同様にしてコン
パウンドの機械的強度及び誘電特性を測定した。結果を
表3に示す。
【0064】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合繊維の構造を模式的に示したグラ
フである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 MO・TiO2 (式中、Mは二
    種以上の金属元素を示す)で表される組成を有するチタ
    ン酸金属塩結晶を非結晶質酸化チタンが包み込む形で複
    合一体化した繊維状物であって、二種以上の金属元素M
    とTiとのモル比が1:1.005〜1.5の範囲にあ
    り、且つ繊維長と繊維径の比が3以上である複合繊維。
  2. 【請求項2】 一般式 M’O・TiO2 (式中、M’
    はバリウム、ストロンチウム、カルシウム、マグネシウ
    ム、コバルト、鉛、亜鉛、ベリリウム及びカドミウムか
    らなる群から選ばれた少なくとも二種以上の金属元素)
    で表される組成を有するチタン酸金属塩結晶を非結晶質
    酸化チタンが包み込む形で複合一体化した繊維状物であ
    って、二種以上の金属元素MとTiとのモル比が1:
    1.005〜1.5の範囲にあり、且つ繊維長と繊維径
    の比が3以上である誘電性複合繊維。
  3. 【請求項3】 複合繊維の繊維長と繊維径の比(平均)
    が3以上10未満である請求項1又は請求項2記載の複
    合繊維。
  4. 【請求項4】 繊維状チタニア化合物の表面に、溶液反
    応によって二種以上の金属元素Mの炭酸塩をM:Ti
    (モル比)=1:1.005〜1.5となるように沈着
    させた後、加熱処理することを特徴とする請求項1記載
    の複合繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の複合繊維
    と結合剤とからなる樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253770A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Otsuka Chem Co Ltd 複合板状チタン酸金属塩及びその製造法
JP2007321277A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Teijin Ltd 金属酸化物繊維およびその製造方法
WO2010047349A1 (ja) * 2008-10-21 2010-04-29 日本ゼオン株式会社 重合性組成物、樹脂成形体、積層体、及び誘電体デバイス

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