JPH07308291A - 眼科用画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検眼の個々の病変を特徴的に表示する。 【構成】 病名情報入力部１１の出力はＣＣＤカメラ１
２を取り付けた眼底カメラ１３に接続され、この眼底カ
メラ１３から出力される病名情報及び画像情報は共に、
ホストコンピュータ１６に接続されている。更に、ホス
トコンピュータ１６には処理手順格納テーブル１８が接
続され、ホストコンピュータ１６の出力はディスプレイ
１９に接続されている。ホストコンピュータ１６は入力
された病名情報に対応する処理手順を処理手順格納テー
ブル１８から読み込み、その処理手順に従って入力され
た画像情報の画像処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、眼底カメラにより得ら
れる画像をデジタル画像処理する眼科用画像処理装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、デジタル画像処理技術の進歩によ
り、眼科分野においても画像処理に対する期待が高ま
り、実用化されつつある。

【０００３】図４は従来のデジタル画像システムのブロ
ック回路構成図であり、眼底カメラ１に取り付けられた
ＣＣＤカメラ２の出力は、ハードディスク３を備えたホ
ストコンピュータ４に接続されており、ホストコンピュ
ータ４の画像出力はディスプレイ５に表示されるように
なっている。

【０００４】眼底カメラ１により検者が被検眼の眼底像
を撮影する際には、ＣＣＤカメラ２により撮像された眼
底像は、ホストコンピュータ４に出力された後に、Ａ／
Ｄ変換されてディスプレイ５上に表示される。デジタル
化された画像は、操作者のコマンドにより画像処理が行
われ、その処理結果もディスプレイ５上に表示される。
また、必要に応じてこれらの画像はハードディスク３に
格納される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被検眼
の眼底に病変があるような場合には、上述の従来例では
処理結果が効果的に得られず、これらの画像で操作者が
試行錯誤を繰り返さなければならないという欠点があ
る。

【０００６】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
被検眼の病変がある場合に、画像処理により個々の病変
の最も特徴とされる部分を効果的に表示し得る眼科用画
像処理装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科用画像処理装置は、眼底画像を撮影
する画像入力手段と、前記眼底画像の病名情報を入力す
る病名情報入力手段と、前記病名情報に対応する処理手
順を格納する処理手順格納テーブルと、該処理手順格納
テーブルの前記処理手順に従って前記眼底画像を処理す
る画像処理手段とを備えたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】画像入力手段により撮影された眼底画像と、病
名情報入力手段から入力された眼底画像の病名情報とを
それぞれ画像処理手段に入力し、画像処理手段は処理手
順格納テーブルから入力された病名情報に対応する処理
手順を読み込み、その処理手順に従って眼底画像を処理
する。

【０００９】

【実施例】本発明を図１〜図３に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図１は実施例の構成図であり、キー
ボード、マウス、釦、スイッチ等の入力手段から成る病
名情報入力部１１の出力は、ＣＣＤカメラ１２を取り付
けた眼底カメラ１３に接続されている。眼底カメラ１３
の病名情報は病名情報転送用のインタフェイス１４を介
して、ハードディスク１５や図示しないＡ／Ｄ変換器や
メモリを備えたホストコンピュータ１６に接続され、Ｃ
ＣＤカメラ１２の画像情報は画像データライン１７を介
してホストコンピュータ１６に接続されている。更に、
ホストコンピュータ１６には処理手順格納テーブル１８
が接続され、ホストコンピュータ１６の出力はディスプ
レイ１９に接続されている。

【００１０】なお、インタフェイス１４としては、具体
的には例えばＲＳ−２３２ＣやＳＣＳＩ、ＧＰ−ＩＢ等
の汎用インタフェイス又は電気的に信号形式が独自に設
定された専用インタフェイスが用いられる。

【００１１】また、処理手順格納テーブル１８には、例
えば図２に示すように指定可能な病名のリストと、その
病名に対応する効果的な画像処理手順が記載されてい
る。ここで、効果的な画像処理とは、例えば白内障の場
合には、画面全体が白濁し網膜の情報を得難くなるた
め、ＦＦＴ等によりローパスフィルタリングを行った
り、或いは空間フィルタによる画像鮮鋭化、アンシャー
プマスキング等の処理を、一定の手順で並べたものとさ
れている。

【００１２】図３は眼底カメラ１３により被検眼の眼底
像を撮影する際の操作手順を示すフローチャート図であ
り、検者は先ずステップS1で病名情報入力部１１により
撮影を行うべき被検眼の病名情報を入力する。病名情報
の入力が完了すると、ステップS2において検者は眼底カ
メラ１３により被検眼の眼底像の撮影を開始する。ＣＣ
Ｄカメラ１２により撮影された眼底像は、画像データラ
イン１７を介してホストコンピュータ１６に入力され、
ホストコンピュータ１６のＡ／Ｄ変換器によりデジタル
化された後に、メモリに格納される。また、ステップS1
で入力された病名情報は、ステップS3においてインタフ
ェイス１４を介してホストコンピュータ１６に入力され
る。

【００１３】次に、ステップS4においてホストコンピュ
ータ１６は、インタフェイス１４から入力された病名情
報から処理手順格納テーブル１８を参照し、ステップS2
で撮影された眼底画像に対して行う前処理の手順を読み
込む。更に、ステップS5において、ホストコンピュータ
１６はロードされた処理手順に従って眼底画像の画像処
理を実行し、その処理結果の眼底画像はステップS6で必
要に応じてハードディスク１５に格納される。

【００１４】なお、保存はハードディスク１５に限ら
ず、光ディスクや光磁気ディスク、或いはＤＡＴ等の記
録媒体にも画像を保存することができる。実施例では、
眼底カメラ１３による撮影の前に予め病名情報を入力す
るようにしたが、眼底像の撮影後に入力するようにして
もよい。また、処理手順格納テーブル１８に格納されて
いる処理手順を、眼底画像の入力と同時に自動的に行う
ようにしたが、画像処理は眼底画像が入力された後の任
意のタイミングで、キーボードやマウス等の入力手段か
らのコマンドにより、画像処理を行うようにすることも
できる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科用
画像処理装置は、病名ごとに画像処理の手順を示した処
理手順格納テーブルを設け、これを参照して画像処理を
行うことにより、被検眼の個々の病変の特徴を効果的に
表示することができ、画像ごとに操作者が前処理をする
ことがなくなり、処理手順の簡素化と操作の時間を大幅
に短縮できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の構成図である。

【図２】処理内容格納テーブルの内容の一例である。

【図３】実施例のフローチャート図である。

【図４】従来例の構成図である。

【符号の説明】

１１ 病名情報入力部 １２ ＣＣＤカメラ １３ 眼底カメラ １４ インタフェイス １５ ハードディスク １６ ホストコンピュータ １７ 画像データライン １８ 処理手順格納テーブル １９ ディスプレイ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 眼底画像を撮影する画像入力手段と、前
   記眼底画像の病名情報を入力する病名情報入力手段と、
   前記病名情報に対応する処理手順を格納する処理手順格
   納テーブルと、該処理手順格納テーブルの前記処理手順
   に従って前記眼底画像を処理する画像処理手段とを備え
   たことを特徴とする眼科用画像処理装置。
2. 【請求項２】 前記処理手順格納テーブルに格納する前
   記処理手順は、予め定めた前処理の手順とした請求項１
   に記載の眼科用画像処理装置。
3. 【請求項３】 前記処理手段により処理された画像を格
   納する画像記憶手段を備えた請求項１に記載の眼科用画
   像処理装置。