JPH0730714U

JPH0730714U - 靴用中敷

Info

Publication number: JPH0730714U
Application number: JP6348593U
Authority: JP
Inventors: 欽治三村
Original assignee: ミドリ安全工業株式会社
Priority date: 1993-11-26
Filing date: 1993-11-26
Publication date: 1995-06-13

Abstract

(57)【要約】【目的】靴を選ぶときおよび長時間の靴の着用のとき
も、足が横に広がるのが防止されると共に、足当りが柔
らかく、うつ血、膨脹が防止され、足の疲労が緩和され
る。【構成】中敷３の踏み付け部５に、足を包み込むよう
な形状および面積に幅広く形成され内側へ折り曲げて前
記靴内に挿入される幅広部９を設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、足当りをよくするために、靴の内部に挿入される靴用中敷に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、人の足はひとりひとり千差万別である。しかし、靴は、ある一定基準に基いて製作された既成品がほとんどである。靴の大きさを表わす尺度として、長さをあらわすサイズと、甲部のまわり寸法をあらわすウイズとがあり、靴を選ぶときはこのサイズとウイズとで判断していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述のように、人の足は同じサイズ、ウイズでも形状が異なるために、必ずしも足にフィットするというわけにはいかなかった。そのために、特に踏み付け部の足当り感を感じる場合が多かった。

【０００４】また、靴を長時間履いていると、足が横に広がり、またうっ血、膨脹するために、やはり踏み付け部に足当りを感じるようになっていた。

【０００５】これらの対策として、靴を選ぶときに履き心地を犠牲にして、大き目のものを選ぶような傾向があった。靴が足に合わないときは、靴紐や図８に示すような中敷１で調節する場合が多い。しかし、幅方向の合わない場合には、一定幅の中敷１ではその調節が困難であった。

【０００６】本考案の目的は、上記問題点を改善するために、靴を選ぶときおよび長時間の靴の着用のときも、足が横に広がるのが防止されると共に、足当りが柔らかく、うつ血、膨脹が防止され、足の疲労が緩和される靴用中敷を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、靴内に挿入され足当りをよくする中敷において、前記中敷の踏み付け部に、内側へ折曲げて前記靴内に挿入され足を包み込むような形状および面積に幅広く形成された幅広部を備えることを特徴とする靴用中敷である。

【０００８】本考案の他の実施態様によれば、安全靴の鋼製またはプラスチック製先芯の後端より後側に折曲げ部があることを特徴とする靴用中敷である。

【０００９】本考案のさらに他の実施態様によれば、足の湧泉にあたる位置に中敷の厚さより３mm〜８mm厚くふくらみを付けることを特徴とする靴用中敷である。

【００１０】

【作用】

本考案の中敷を採用することにより、中敷の踏み付け部に、内側へ折り曲げて前記靴内に挿入され足を包み込むような形状および面積に幅広く形成された幅広部を設けることによって、靴を選ぶときおよび長時間の靴の着用のときも、足が横に広がるのが防止されると共に、足当りが柔らかく、うつ血、膨脹が防止され、足の疲労が緩和される。

【００１１】また、鋼製またはプラスチック製先芯を装着した安全靴においては、先芯の後端より後側に折曲げ部を設けることによって、先芯の当りが防止される。

【００１２】なお、足の湧泉にあたる位置に中敷の厚さより３mm〜８mm厚くふくらみを付けることによって、着用時の足の広がりが防止される。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて、詳細に説明する。

【００１４】図１は本考案の一実施例の概略構成図を示す。図において中敷３は、足当りを生じ易い踏み付け部５および踏まず部７にかけて、外方向へ幅広く広げられた幅広部９，１１が形成されている。

【００１５】この幅広部９，１１は、内側への折り曲げの際に、しわが生じると、このしわが足当り感を悪くするから、これを防止するために、少なくとも１か所、本実施例ではそれぞれ１か所の切れ目ｅ，ｆを設け、幅広部９ａ，９ｂ．１１ａ，１１ｂとするものである。

【００１６】また、図２に示すように靴の中に挿入する際に、幅広部９ａ，９ｂ．１１ａ，１１ｂは、点線ａ，ｂ，ｃ，ｄで示す折曲げ線で、内側へ折曲げられ、折曲げ部として足を包み込むような形状および面積に幅広く形成するものである。

【００１７】以上のように、中敷３には幅広く幅広部（折曲げ部）９，１１が形成されたことによって、靴を選ぶときおよび靴の長時間の着用のときにも、足が横に広がるのが防止され、足当りが柔らかくなり、うつ血、膨脹が防止されて、足の疲労が緩和される等極めて有効である。

【００１８】また、図４は本考案の他の実施例の概略構成図を示す。図において鋼製またはプラスチック製先芯１５を装着した安全靴１３においては、中敷３の折曲げ部９，１１を先芯１５の後端より後側に設けることによって、先芯１５の当りが防止されるものである。

【００１９】なお、図５は本考案のさらに他の実施例の概略構成図、図６は図５のＡ₁―Ａ₁ 断面図、図７は図５の中敷を着用の際の沸泉部分の断面図を示す。図５ないし図７において、中敷３は足１９の湧泉にあたる位置に中敷３の厚さより３mm〜８ mm程度厚くふくらみ１７を付けて、湧泉部分を高くすることによって、着用時の足１９の広がりおよび足１９の疲労が防止される。

【００２０】このふくらみ１７の厚さは３mm未満であると、薄過ぎて沸泉を押し上げる効果がなく、また８mmを越えると厚過ぎて足当りを感じるようになるものである。

【００２１】なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜の設計的変更を行うことにより、他の態様においても実施することができる。

【００２２】

【考案の効果】

上述の説明ですでに明らかなように、本考案の中敷は、中敷の踏み付け部に、足を包み込むような形状および面積に幅広く形成され内側へ折り曲げて前記靴内に挿入される幅広部を設けることによって、また鋼製またはプラスチック製先芯を装着した安全靴においては、先芯の後端より後側に設けることによって、なお足の湧泉にあたる位置に中敷の厚さより３mm〜８mm厚くふくらみを付けることによって、従来技術の問題点が有効に解決され、靴を選ぶときおよび長時間の靴の着用のときも、足が横に広がるのが防止されると共に、足当りが柔らかく、うつ血、膨脹が防止され、足の疲労が緩和される等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の概略構成図である。

【図２】図１の中敷を靴の中に挿入する際の状態説明図
である。

【図３】図１のＡ―Ａ断面図である。

【図４】本考案の他の実施例の概略構成図である。

【図５】本考案のさらに他の実施例の概略構成図であ
る。

【図６】図５のＡ₁―Ａ₁断面図である。

【図７】図５の中敷を着用の際の沸泉部分の断面図であ
る。

【図８】従来の中敷の外観図である。

【符号の説明】

３中敷５踏み付け部７踏まず部９，９ａ，９ｂ，１１，１１ａ，１１ｂ幅広部ａ，ｂ，ｃ，ｄ折り曲げ線ｅ，ｆ切れ目

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】靴内に挿入され足当りをよくする中敷に
おいて、前記中敷の踏み付け部に、内側へ折り曲げて前
記靴内に挿入され足を包み込むような形状および面積に
幅広く形成された幅広部を備えることを特徴とする靴用
中敷。
【請求項２】請求項１の記載において、安全靴の鋼製
またはプラスチック製先芯の後端より後側に折曲げ部が
あることを特徴とする靴用中敷。
【請求項３】請求項１の記載において、足の湧泉にあ
たる位置に中敷の厚さより３mm〜８mm厚くふくらみを付
けることを特徴とする靴用中敷。