JP3083818B1 - 履物及び履物用中敷 - Google Patents

履物及び履物用中敷

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JP3083818B1
JP3083818B1 JP11155695A JP15569599A JP3083818B1 JP 3083818 B1 JP3083818 B1 JP 3083818B1 JP 11155695 A JP11155695 A JP 11155695A JP 15569599 A JP15569599 A JP 15569599A JP 3083818 B1 JP3083818 B1 JP 3083818B1
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Abstract

【要約】 【課題】 歩行中、運転時又は着席時等の足の疲労を和
らげ履き心地を向上させることのできる履物及び履物用
中敷を提供する。 【解決手段】 靴等の履物(1)の底内側の足指の付け
根に対応する部分に段部(4)を設けて、段部(4)前
側と履物(1)底内側の先端部分とにより形成される凹
部(5)に足指が収容され且つ足指が屈曲可能としたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単靴、長靴、スキ
ー、スケート、サッカー、ゴルフ、野球等のスポーツ
靴、或いはサンダル、スリッパ等の履物及び履物の底内
側に装着される履物用中敷に係り、特に足の疲労を和ら
げ履き心地を向上させることのできる履物及び履物用中
敷に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、履物としては、革又は布製の単
靴、長靴、スキー、スケート、サッカー、ゴルフ、野球
等の運動靴、或いはサンダル、スリッパ等があるが、こ
れらのうち前者の靴類は、足が履物内において隙間なく
フィットするよう設計されている。しかし、足の大きさ
には個人差があるため、足と履物内の隙間が大きい場合
にはその隙間をなくすために適当な厚みの足裏全体の形
状の中敷を入れて調整するようにしている。
【0003】後者のサンダル、スリッパでは、底板の先
端側に足先を被覆すると共に足先を係止する被覆部を取
り付け、足を底板に載せて足先を被覆部に突っ掛けて履
くようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
靴等の履物では、履物内に隙間をなくすように設計され
ており、靴等の足指部に空間がないため、足指部は自由
に屈曲できず足底部の靱帯や筋肉が伸びた状態となるこ
とから足の姿勢が緊張し、且つ圧迫感が生じ血液循環も
悪くなるという問題がある。
【0005】特に、車の運転時には、靴の足指部に隙間
がないため、足指を屈曲することができず、足底部の靱
帯や筋肉が伸びた状態となっており、精神的にも緊張し
て疲労し易いという問題がある。
【0006】また、歩行時には足の関節を結ぶ筋肉及び
靱帯は図9(a)に示すようにの状態から順に〜
の状態へと親指を軸心として指の付け根3aにおいて
「く」の字状に所定の角度しなりながら左右の足を踏み
出すようにしているが、靴底が平らで足指部に隙間のな
い靴では歩行時に足に圧迫感を与えるばかりでなく、特
に親指の付け根3aに大きな衝撃がかかり、足の痛みや
疲労の原因となるという問題がある。特に、最近の歩行
場所はアスファルト道路、プラスチック製床材等歩行面
が堅いため足指にかかる負担も大きく疲労し易い。
【0007】さらに、歩行中等に人や物にぶつかった場
合に、足指先端部に足指を屈曲する隙間がないため、足
指を屈曲することができず、衝突の負荷が直接足指に作
用するため骨折、脱臼、捻挫をし易いという問題があ
る。
【0008】また、野球、ゴルフ等ではスパイクシュー
ズが使用されるが、身体の軸心をねじると同時に打球の
瞬間、足指を内側に屈曲させてグリップを行うが、スパ
イクシューズのスパイクが地面に差し込まれてはいるも
のの足指先に隙間がないため足が靴の中でずれてしまい
回転軸がずれるという問題がある。また、ゴルフ等の運
動をする場合、しゃがむ姿勢をとることも多いが、この
ときに足指を長時間屈曲させるため足指の付け根にも負
担がかかり疲労し易いという問題がある。
【0009】ところで、後者の履物のスリッパ、サンダ
ルの場合には単に足先を突っ掛けて履くようにしている
ため履いているうちに脱げやすく、またパタパタという
音がするために他人に耳障りな音がするという問題があ
る。さらに、小走りをするような場合には、脱げ易いた
め転んだりする等の問題がある。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、歩行中、運転時又は着席時等の足の疲労を
和らげ、履き心地を向上させることのできる履物及び履
物用中敷を提供することを目的とする。また、本発明
は、野球、ゴルフ等の打球時の足指のグリップを行う際
にも回転軸がずれることのない履物及び履物用中敷を提
供することを目的とする。さらに、履物がスリッパ、サ
ンダルの場合にも脱げにくく、且つ音もせず履き心地の
良い履物及び履物用中敷を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、靴、スリッパ、サンダル等
の履物(1,10)の底内側の足指の付け根に対応する
部位にほぼ直線状で小指部分が下がるような形状の段部
(4)を設けて、該段部(4)の前側と履物(1,1
0)の底内側の先端部分とにより形成される凹部(5)
に足指が収容され且つ足指が屈曲可能となされたことを
特徴とする。
【0012】かかる構成により、靴、スリッパ、サンダ
ル等の履物(1,10)を履いた時に、足指は段部
(4)前側と履物(1,10)底内側の先端部分とによ
り形成される凹部(5)内に収容されるので足指が自由
に下方に屈曲でき、従来のような圧迫感がなくなり、血
液循環も良くなる。
【0013】また、段部(4)があるため、歩行時に
も、段部(4)の高さ分だけ足指の付け根のしなり角度
を小さくすることができ、親指付け根の関節、靱帯及び
筋肉にかかる負担を軽減し、足の痛みや疲労の原因を軽
減する。
【0014】さらに、歩行中等に人や物にぶつかった場
合に、足指先端部の凹部(5)の隙間において、足指を
屈曲することができ足指に直接衝撃が作用するのを防止
できるため、従来のように骨折、脱臼、捻挫をし易いと
いうこともない。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
履物において、段部(4)の足指に対応する部分は、足
指の付け根を包絡する緩やかな湾曲形状であることを特
徴とする。
【0016】かかる構成により、請求項1の作用効果に
加えて、実際の足形状に適合するようにしているので、
より足指の屈曲がし易くなる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の履物において、履物(1,10)の底内側は、抗
菌作用及び通気性のある材料からなることを特徴とす
る。
【0018】かかる構成により、請求項1又は2の作用
効果に加えて、抗菌作用により靴の中を清潔に保ち且つ
通気性により蒸れ難く足裏の感触を向上させることがで
きる。
【0019】請求項4記載の発明は、履物(1,10)
の底内側に装着される中敷(7)において、中敷きの先
端部(40)をほぼ直線状で小指部分が下がるようにし
て足指の付け根を結ぶ形状となるように形成し、中敷
(7)の装着時に、中敷(7)の先端部(40)と履物
(1,10)の底内側の先端部分とにより形成される凹
部(5)に足指が収容され且つ足指が屈曲可能としたこ
とを特徴とする。
【0020】かかる構成では、足指が屈曲可能な先端部
(40)が形成されている中敷(7)を履物(1,1
0)の底内側に入れることにより、靴、スリッパ、サン
ダル等の履物(1,10)を履いた時に、足指は先端部
(40)と履物(1,10)底内側の先端部分とにより
形成される凹部(5)内に収容されるので足指が自由に
屈曲できるため、従来のような圧迫感がなくなり、血液
循環も良くなる。
【0021】また、先端部(40)より先に凹部(5)
が形成されるため、歩行時にも先端部(40)と履物
(1,10)の底部との凹部(5)の段差部だけしなり
角度を小さくすることができる。このため、親指付け根
の関節、靱帯及び筋肉にかかる負担を軽減し、足の痛み
や疲労の原因を軽減するという効果がある。
【0022】さらに、歩行中等に人や物にぶつかった場
合に、足指先端部に凹部(5)ができるため、足指を屈
曲することができ直接衝撃を足指が受けるのを防止でき
るので、従来のように骨折、脱臼、捻挫をし易いという
こともない。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4記載の履
物用中敷において、中敷(7)はクッション性を有する
材料からなることを特徴とする。
【0024】かかる構成では、請求項4の作用効果に加
えて、歩行時の衝撃を吸収して足の負担を軽減し、より
履き心地を向上させることができる。クッション性を有
する材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリアクリル、繊維集合体等であ
る。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項4又は5に
記載の履物用中敷において、中敷(7)の先端部(4
0)は、足指の付け根をほぼ包絡する緩やかな湾曲形状
であることを特徴とする。
【0026】かかる構成では、請求項4又は5の作用効
果に加えて、実際の足形状に適合するようにしているの
で、より足指の屈曲がし易くなる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項4〜6の何
れかに記載の履物用中敷において、中敷(7)の先端部
(40)は、足指各々の付け根を結ぶ形状であることを
特徴とする。
【0028】かかる構成では、請求項4〜6の作用効果
に加えて、より実際の足形状に適合させることができる
ので、より足指の屈曲がし易くなる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項4〜7の何
れかに記載の履物用中敷において、中敷(7)は、抗菌
作用のある材料からなることを特徴とする。
【0030】かかる構成では、請求項4〜7の作用効果
に加えて、抗菌作用により靴の中を清潔に保つことがで
きる。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項4〜8の何
れかに記載の履物用中敷において、中敷(7)は、通気
性及び吸汗性を有する材料からなることを特徴とする。
【0032】かかる構成では、請求項4〜8の作用効果
に加えて、通気性により足裏で汗を吸収し履物(1,1
0)内で蒸れにくくなり足裏の感触を向上させることが
できる。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項4〜9の
何れかに記載の履物用中敷において、中敷(7)の裏面
には、履物(1,10)底面に吸着可能な面ファスナー
(8)が取り付けられていることを特徴とする。
【0034】かかる構成では、請求項4〜9の作用効果
に加えて、面ファスナー(8)により、歩行中にも中敷
(7)がずれてしまうことがない。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の履物用中敷において、面ファスナー(8)は、足の付
け根側(8a)及びかかと側(8b)に取り付けられて
いることを特徴とする。
【0036】かかる構成では、請求項10の作用効果に
加えて、足の付け根側及びかかと側の2箇所の面ファス
ナー(8)により固定するようにしているので、運動時
等強い衝撃がある場合にも、中敷(7)がずれてしまう
ことがない。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す
履物の断面構成図、図2は、本発明の第2の実施の形態
を示すスリッパを上面視の構成図、図3は、足指の型の
種類を説明する概要図であり、(a)は直線型、(b)
はへの字型、(c)は丸型を示す図である。図4は、本
発明の第1及び第2の実施の形態の中底及び中敷の形状
を説明する図、図5は、本発明の他の実施の形態の中底
及び中敷の形状を説明する図、図6は、本発明の中底及
び中敷の他の形状を示す図であり、(a)はほぼ直線状
で小指部分が下がった包絡線型、(b)は各指毎の付け
根形状型、(c)は湾曲型で小指部分が下がった包絡線
型を示す図である。図7は、中敷に面ファスナーを上下
部分に各々設けた図、図8は、中敷に面ファスナーを下
部分のみに設けた図である。
【0038】(第1の実施の形態) 本発明の第1の実施の形態では、図1に示すように、履
物である靴1の底内側の先端に、ほぼ直線状で小指部分
が下がるようにして足指の付け根に対応する部分に段部
4を設けて、段部4前側と靴1底内側の先端部分とによ
り形成される凹部5に足指が収容され、且つ足指が屈曲
可能としたものである。靴1には、内部の中底6の先端
の足指の付け根に対応する部分に段部4を設けるように
している。本実施の形態では、更に中底6の土踏まずの
部分に、土踏まずの窪みに対応する緩やかなアーチ部が
形成されている。本実施の形態では、あらかじめ中底6
が靴1内に装着固定されているが、これに限定されるも
のではなく、後述する着脱自在な中敷7を装着させるよ
うにしても良い。
【0039】段部4の高さは約0.5〜1.2cm程度
とするのが好ましい。この程度とすることにより、足指
の屈曲がし易くなる。更に、0.7〜0.8cmとする
のが好ましい。靴の用途、素材生地、足の大きさ等の諸
条件により適宜厚みを調整すると良い。
【0040】段部4は、足指の付け根を包絡する緩やか
な湾曲形状とするのが良い。段部4の足指の付け根を包
絡する緩やかな湾曲形状としては、例えば、各指の付け
根形状に合わせた図4に示すようなものが好ましい。ま
た、図5に示すように、第1指から第4指までを緩やか
な湾曲形状として、小指部分を下げるようにしても良
い。また、この他、図6に示すように、(a)はほぼ直
線状で小指部分が下がった包絡線型、(b)は各指毎の
付け根を結ぶ形状型、(c)は図5とほぼ同様で第1指
から第4指まで緩やかな湾曲形状で、小指が下がった湾
曲で結んだ包絡線型のような形状としても良い。
【0041】ところで、足指は図3に示すように、大き
く3種類に分類され、(a)に示す第1指から第5指ま
でが直線的に並んでいる直線型、(b)に示す第1指が
短く、第2指から第5指が直線的なへの字型、(c)に
示す全体が曲線的に並ぶ丸型がある。なお、特にオーダ
ーメード等で製造する場合には、実際の足指の型に合う
ようにするのが好ましい。
【0042】靴1の底内側は、抗菌作用及び通気性のあ
る材料とするのが好ましい。これにより、履物1内を清
潔で且つ蒸れにくく履き心地を向上させることができ
る。
【0043】(第2の実施の形態) 本発明の第2の実施の形態は、図2に示すように、本発
明を適用した中敷7をスリッパ10の底内側に装着した
ものである。中敷7は、中敷7の先端部40をほぼ直線
状で小指部分が下がるようにして足指の付け根を結ぶ形
状となるように形成し、中敷7装着時に、中敷7の先端
部40前側とスリッパ10底内側の先端部分とにより形
成される凹部5に足指が収容され且つ足指が屈曲可能と
したことを特徴とするものである。
【0044】中敷7はクッション性を有する材料からな
るのが好ましい。例えば、ポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリアクリル、繊維集合体等があ
る。また、中敷7は、抗菌性、通気性及び吸汗性を有す
る材料とするのが好ましい。中敷7の厚みは約0.5〜
1.2cm程度が好ましい。特に、0.7〜0.8cm
がより好ましい。
【0045】中敷7の先端部40は、第1の実施の形態
の段部4と同様に、足指の付け根をほぼ包絡する緩やか
な湾曲形状に形成する。先端部40の足指の付け根を包
絡する緩やかな湾曲形状としては、例えば、各指の付け
根形状に合わせた図4に示すようなものが好ましい。ま
た、図5に示すように、第1指から第4指までを緩やか
な湾曲形状として、小指部分を下げるようにしても良
い。また、この他、図6に示すように、(a)はほぼ直
線状で小指部分が下がった包絡線型、(b)は各指毎の
付け根を結ぶ形状型、(c)は図5とほぼ同様で第1指
から第4指まで緩やかな湾曲形状で、小指が下がった湾
曲で結んだ包絡線型のような形状としても良い。なお、
中敷7は大きめに製造しておき、予め図3に示すような
3種類の足型をプリントしておいて、実際の足指の型に
合うように使用者が鋏等で切り取って使用するようにし
ても良い。
【0046】中敷7の裏面には、図7,8に示すよう
に、履物1,10底面に吸着可能な面ファスナー8を取
り付けるのが好ましい。なお、本実施の形態では、図示
していないが、履物1,10側にも中敷7の面ファスナ
ー8位置に対応する位置に面ファスナーを取り付けるこ
とにより、吸着効果を向上させることができる。面ファ
スナー8はその雄側と雌側を中敷7と履物1,10の各
々対応する箇所に取り付けるようにする。
【0047】図7では、面ファスナー8は、足指側8a
及びかかと側8bに各々取り付けられている。このよう
に2箇所に面ファスナー8で取り付けると、特に、運動
靴等のように衝撃が大きくかかる場合でもずれにくい。
なお、通常の歩行等の用途では、図8のように、かかと
側8bのみに面ファスナーを取り付けるようにしても良
い。図示していないが、足指側のみに取り付けるように
しても良い。
【0048】本実施の形態では、スリッパ10に中敷7
を装着するようにしているが、スリッパ10に限定され
るものではなく、革、合成、ゴム又は布性等の単靴、長
靴、スキー、スケート、サッカー、ゴルフ、野球等のス
ポーツ靴、或いはサンダルに適用できることは勿論であ
る。なお、スリッパ10に中敷7を装着して使用する場
合、左右の足の識別が可能なようにスリッパ10に例え
ば、「R」「L」、又は左右が識別可能な模様等のマー
クをつけるようにすると左右を誤認識することがない。
【0049】本発明の作用について説明する。図9に示
すように、歩行時の足指の屈曲について説明する。歩行
時は、通常は、足の関節を結ぶ筋肉及び靱帯は図9
(a)に示すように親指を軸心として「く」の字状に所
定の角度しなりながら左右の足を踏み出すようにしてい
るが、本発明のように、段部4又は先端部40がある場
合には、図9(b)に示すように、足を踏み出し時の
の状態において、段部4の高さ分親指の付け根のしなる
角度を小さくすることができる。このため、足指に大き
な衝撃がかかるのを防止できるので、足の痛みや疲労の
原因を軽減できる。
【0050】また、車の運転時には、従来の履物では、
足底は図10(a)に示すように、靴1の底面に足裏全
体が密着した状態で、足指も真っ直ぐ伸びた状態とな
り、足底部の靱帯や筋肉が伸びた状態となっており、精
神的にも緊張して疲労し易いという問題がある。本発明
では、図10(b)に示すように、段部4又は先端部4
0がある場合には、靴、スリッパ、サンダル等の履物
1,10を履いた時に、足指は段部4又は先端部40と
履物1,10底内側の先端部分とにより形成される凹部
5内に収容されるので足指が自由に屈伸でき、従来のよ
うな圧迫感がなくなり、血液循環も良くなる。このた
め、精神的にもリラックスできる。特に、運転時には、
ブレーキ又はアクセルを踏むために足首を屈曲させた状
態を長時間持続しなければならないため、足指を図10
(c)に示すように屈曲できると、足の緊張を解き疲労
を軽減することができる。
【0051】また、運動時にも、野球、ゴルフ等ではス
パイクシューズに本発明の中敷7を適用すると、打球の
瞬間、身体の軸心をねじると同時に足指を内側に屈曲さ
せてグリップを行うが、段部4又は先端部40により履
物1内の足指先に隙間ができるため、足指を屈曲でき足
が靴の中でずれてしまうこともなく回転軸がずれること
がない。また、ゴルフ等の運動する場合、しゃがむ姿勢
をとることも多いが、このときに足指を長時間屈曲する
が、足指のしなる角度を軽減できるので、足指の付け根
にも大きな負担がかかるのを防止することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1〜4記載の発明では、ほぼ直線状で小指部分が下
がるようにして足指の付け根に対応する部分に段部
(4)が設けられているので、靴、スリッパ、サンダル
等の履物(1,10)を履いた時に、足指は段部(4)
前側と履物(1,10)底内側の先端部分とにより形成
される凹部(5)内に収容されるので足指が自由に屈伸
でき、従来のような圧迫感がなくなり、血液循環も良く
なる。
【0053】また、段部(4)があるため、歩行時に
も、段部(4)の高さ分だけしなり角度を小さくするこ
とができる。このため、親指付け根の関節、靱帯及び筋
肉にかかる負担を軽減することができ、足の痛みや疲労
の原因を軽減するという効果がある。
【0054】さらに、歩行中等に人や物にぶつかった場
合に、足先先端部に隙間ができるため、足指を屈曲する
ことができ足指に直接衝撃が作用するのを防止でき、従
来のように骨折、脱臼、捻挫をし易いということもな
い。
【0055】本発明のうち、請求項5〜13記載の発明
では、足指が屈曲可能なようにほぼ直線状で小指部分が
下がるようにして先端部(40)が形成されている中敷
(7)を履物(1,10)の底内側に入れることによ
り、靴、スリッパ、サンダル等の履物(1,10)を履
いた時に、足指は先端部(40)と履物(1,10)底
内側の先端部分とにより形成される凹部(5)内に収容
されるので足指が自由に屈曲できるため、従来のような
圧迫感がなくなり、血液循環も良くなる。
【0056】特に、本発明のうち、請求項8又は9記載
の発明では、より実際の足形状に適合させることができ
るので、より足指の屈曲がし易くなるという効果があ
る。
【0057】また、本発明のうち、請求項12又は13
記載の発明では、足の付け根側又はかかと側を面ファス
ナー(8)により固定するようにしているので、歩行時
又は運動時にも、中敷(7)がずれてしまうことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す履物の断面構
成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すスリッパを上
面視の構成図である。
【図3】足指の型の種類を説明する概要図であり、
(a)は直線型、(b)はへの字型、(c)は丸形を示
す。
【図4】本発明の第1及び第2の実施の形態の中底及び
中敷の形状を説明する図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の中底及び中敷の形状
を説明する図である。
【図6】本発明の中底及び中敷の他の形状を示す図であ
り、(a)はほぼ直線状で小指部分が下がった包絡線
型、(b)は各指毎の付け根形状型、(c)は湾曲型で
小指部分が下がった包絡線型を示す図である。
【図7】中敷に面ファスナーを上下部分に各々設けた図
である。
【図8】中敷に面ファスナーを下部分のみに設けた図で
ある。
【図9】歩行時の足指の付け根の屈曲状態を説明する図
であり、(a)は従来の靴を履いているときの足指の屈
曲状態、(b)は本発明の履物又は中敷を入れた場合の
足指の屈曲状態を示す。
【図10】運転時の足指の付け根の状態を説明する図で
あり、(a)は従来の靴を履いているときの足指の状
態、(b)は本発明の履物又は中敷を入れた場合の足指
の状態、(c)は運転時に足首を屈曲させた状態を示
す。
【符号の説明】
1 靴(履物) 2 底 3 足指 4 段部 40 先端部 5 凹部 6 中底 7 中敷 8 面ファスナー 10 スリッパ(履物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−292602(JP,A) 特開 平11−123102(JP,A) 実開 昭56−16303(JP,U) 実開 平5−28206(JP,U) 実開 平4−120603(JP,U) 実開 昭62−196003(JP,U) 実開 昭62−166703(JP,U) 登録実用新案3049533(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 1/00 - 23/30

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴、スリッパ、サンダル等の履物(1,
    10)の底内側の足指の付け根に対応する部位にほぼ直
    線状で小指部分が下がるような形状の段部(4)を設け
    て、該段部(4)の前側と履物(1,10)の底内側の
    先端部分とにより形成される凹部(5)に足指が収容さ
    れ且つ足指が屈曲可能としたことを特徴とする履物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の履物において、 段部(4)の足指に対応する部分は、足指の付け根を包
    絡する緩やかな湾曲形状であることを特徴とする履物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の何れかに記載の履物に
    おいて、 履物(1,10)の底内側は、抗菌作用及び通気性のあ
    る材料からなることを特徴とする履物。
  4. 【請求項4】 履物(1,10)の底内側に装着される
    中敷(7)において、 中敷きの先端部(40)をほぼ直線状で小指部分が下が
    るようにして足指の付け根を結ぶ形状となるように形成
    し、 中敷(7)の装着時に、中敷(7)の先端部(40)と
    履物(1,10)の底内側の先端部分とにより形成され
    る凹部(5)に足指が収容され且つ足指が屈曲可能とし
    たことを特徴とする履物用中敷。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の履物用中敷において、 中敷(7)はクッション性を有する材料からなることを
    特徴とする履物用中敷。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の履物用中敷にお
    いて、 中敷(7)の先端部(40)は、足指の付け根をほぼ包
    絡する緩やかな湾曲形状であることを特徴とする履物用
    中敷。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れかに記載の履物用中
    敷において、 中敷(7)の先端部(40)は、足指各々の付け根を結
    ぶ形状であることを特徴とする履物用中敷。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7の何れかに記載の履物用中
    敷において、 中敷(7)は、抗菌作用のある材料からなることを特徴
    とする履物用中敷。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8の何れかに記載の履物用中
    敷において、 中敷(7)は、通気性及び吸汗性を有する材料からなる
    ことを特徴とする履物用中敷。
  10. 【請求項10】 請求項4〜9の何れかに記載の履物用
    中敷において、 中敷(7)の裏面には、履物(1,10)底面に吸着可
    能な面ファスナー(8)が取り付けられていることを特
    徴とする履物用中敷。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の履物用中敷におい
    て、 面ファスナー(8)は、足の付け根側(8a)及びかか
    と側(8b)に各々取り付けられていることを特徴とす
    る履物用中敷。
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