JPH0730690Y2 - 電気めっき用分割型不溶性電極 - Google Patents

電気めっき用分割型不溶性電極

Info

Publication number
JPH0730690Y2
JPH0730690Y2 JP1989043567U JP4356789U JPH0730690Y2 JP H0730690 Y2 JPH0730690 Y2 JP H0730690Y2 JP 1989043567 U JP1989043567 U JP 1989043567U JP 4356789 U JP4356789 U JP 4356789U JP H0730690 Y2 JPH0730690 Y2 JP H0730690Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
steel strip
split type
electrode plate
electroplating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989043567U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02136059U (ja
Inventor
泰伸 前川
優 生天目
光政 金高
秀勝 矢野
Original Assignee
日本鋼管株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本鋼管株式会社 filed Critical 日本鋼管株式会社
Priority to JP1989043567U priority Critical patent/JPH0730690Y2/ja
Publication of JPH02136059U publication Critical patent/JPH02136059U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0730690Y2 publication Critical patent/JPH0730690Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電気めっき装置に使用される分割型不溶性電極
の改良に関する。
[従来の技術] 鋼帯の連続電気めっき装置に使用される不溶性電極とし
て、電極を鋼帯の幅方向に複数個に分割した分割型不溶
性電極がある。
本出願人は、先に、分割型不溶性電極の改良に関する出
願をしている(特開昭61−124599)。この分割型不溶性
電極は、走行する鋼帯と不溶性電極との接触によって発
生するめっき鋼帯のすり疵やスパーク疵等の欠陥をなく
すことを目的としたものであり、不溶性電極の電解面と
走行する鋼帯との接触防止を図った構造となっている。
第3図は上記従来技術による分割型不溶性電極のめっき
槽中における配置状態を示す縦断面図、第4図はその平
面図、第5図はその右側面図、第6図は電極短片の部分
拡大図である。第3図〜第5図において、1は不溶性電
極、2は電極短片、3はインシュレータ、12は鋼帯、13
はめっき液噴流ヘッダー、14はノズルである。不溶性電
極1は鋼帯12の幅方向に分割された複数の電極短片2に
よって構成されている。それぞれの電極短片2には、鋼
帯12との対向面に、間隔をおいて、耐食性材料よりなる
インシュレータ3を備えている。第6図において、電極
短片2は、芯材5の外面を耐食性材料6で覆った基体4
の鋼帯12との対向面側の表層に電解面陽極材9を被覆し
てある。そして、この電解面陽極材9の上にインシュレ
ータ3が取り付けられている。
上記の構成による不溶性電極1は、鋼帯12がバタツキ状
態で走行しても、鋼帯12は電極短片2に備えられている
インシュレータ3と接触するだけで、電解面には接触し
ないようにした構造になっている。
[考案が解決しようとする課題] 上記従来技術の実施により、めっき鋼帯のすり疵やスパ
ーク疵の発生が減少し、優れた効果をもたらしたが、そ
の後の操業実績を検討した結果、更に改良すべき問題が
生じた。
まず、電極短片にインシュレータを備えても、鋼帯と電
極単片の電解面との接触が皆無になるものではなく、こ
の接触によるある程度の損傷は避けられない。
また、めっき液を噴出するノズルの近傍やインシュレー
タの近傍においては、めっき液の流れが乱流状態となっ
ている。これらの箇所にあっては、電極短片の表層に被
覆した電解面陽極材の溶出、摩耗等が他の部分に比べて
速く、その部位によって損耗の速さが異なる。したがっ
て、電解面陽極材の消失による電極短片の損傷は部分的
におこる。
部分的に電解面陽極材が消失した電極短片を使用する
と、電解面陽極材が消失した部分の抵抗が大きくなり、
めっき付着量の不均一等によるめっき鋼帯の品質低下を
招く。しかし、電解面陽極材の張り替えは部分的に行う
ことはできない。このため、電解面陽極材が部分的にで
も消失した場合には、電極短片全体について電解面陽極
材の被覆の再形成をしなければならない。
本考案は上記従来技術の問題点を解決し、電解面陽極材
の被覆の再形成を部分的に行うことができる電気めっき
用分割型不溶性電極を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用] 上記の目的を達成するために、本考案における電極短片
は基体およびこの基体の鋼帯との対向面側に取り付けら
れた電極板よりなり、この電極板は鋼帯の長手方向に複
数枚に分割配置されている。
また、電極板は電解面の側から導電性の小ネジによって
着脱自在に取り付けられている。
上記のように電極板を設け、且つ、電極板を分割するこ
とによって、電極短片を被覆している電解面陽極材が部
分的に消失した場合、損傷した電極板だけを取り替える
ことができ、部分補修が可能になる。取り替えられた損
傷電極は別途電極面陽極材の被覆を再形成し、再使用す
る。
そして、電極板は電解面の側から着脱自在に取り付けた
場合には、電極短片をめっき槽から搬出することなく、
槽内に配置したまま電極板を取り替えることができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の分割型不溶性電極を構成する電極短片
の一実施例を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は
断面図である。また、第2図は第1図(a),(b)の
部分拡大図であり、(a)図は平面図、(b)図は断面
図である。電極短片の配置については第3図〜第5図の
場合と同じであるので、説明を省略する。
第1図(a),(b)において、電極短片は基体4およ
びその鋼帯との対向面側に鋼帯の長手方向に分割された
複数の電極板7によって要部が構成されている。基体4
は鋼よりなる芯材5の外面にチタン等の導電性耐食材6
がライニングされている。電極板7はチタン板で形成さ
れており、その電解面には電解面陽極材がコーティング
され、裏面には白金めっきが施されている。そして、電
極板7は複数の小ネジ8によって基体4に取り付けられ
ている。
また、鋼帯と電解面との接触防止のために、電極板7の
上には耐酸性合成樹脂よりなるインシュレータ3bが備え
られており、また、基体4の両端にはインシュレータ3
a,3cが備えられている。これらのインシュレータのう
ち、インシュレータ3aはめっき液噴出ノズルの近傍に位
置するので、めっき液の噴流に乱れを生じさせないよう
に、その上面は電極板7より突出しないようにしてあ
る。
第2図(a),(b)によってさらに詳しく説明する。
電極板7の電解面には電解面陽極材9として酸化イリジ
ウムがコーティングされ、裏面には白金めっき槽10が設
けられている。そして、電極板7には、複数の貫通孔11
が設けられており、この貫通孔11にチタン等の導電性耐
食材料よりなる小ネジ8を挿入し、基体4の耐食材料6
に設けたネジ孔に取り付けられている。このため、電極
板7は着脱自在であると共に、電解面側からの操作によ
る脱着が可能になっている。
また、電極板7裏面の白金めっき層10は導電性をよくす
るために設けたものであり、この白金めっき層10の存在
によって、給電される基体4と電極板7との間の導電度
が向上する。
[考案の効果] 本考案の分割型不溶性電極を構成する電極短片は、基体
およびこの基体の鋼帯との対向面側に取り付けられた電
極板よりなり、且つこの電極板は鋼帯の長手方向に複数
枚に分割配置されているので、損傷した電極板だけを取
り替えることができ、部分補修ができる。このため、損
傷部だけを必要に応じて逐次補修すればよく、電極の補
修費を低減できる。
また、電極板は電解面の側から着脱自在に取り付けられ
ているので、電極短片をめっき槽から搬出することな
く、槽内に配置したまま電極板の取り替えができる。こ
れにより補修が極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の分割型不溶性電極を構成する電極短片
の一実施例を示す図、第2図は第1図の部分拡大図、第
3図は従来技術による分割型不溶性電極のめっき槽中に
おける配置状態を示す縦断面図、第4図はその平面図、
第5図はその右側面図、第6図は従来の電極短片の部分
拡大図である。 1……不溶性電極、2……電極短片、4……基体、7…
…電極板、8……小ネジ、9……電解面陽極材、10……
白金めっき層、11……貫通孔、12……鋼帯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−59895(JP,A) 特開 昭58−87300(JP,A) 実公 昭58−31895(JP,Y2) 実公 昭58−31896(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼帯を連続的に電気めっきするための、め
    っき槽内に備えられ、前記鋼帯の幅方向に分割された複
    数の電極短片からなる分割型不溶性電極において、前記
    電極短片は基体およびこの基体の前記鋼帯との対向側に
    取り付けられた電極板よりなり、前記電極板は鋼帯の長
    手方向に複数枚に分割配置されていることを特徴とする
    電気めっき用分割型不溶性電極。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電気めっき用分割型不溶性
    電極において、前記電極板は電解面の側から導電性の小
    ネジによって着脱自在に取り付けられていることを特徴
    とする電気めっき用分割型不溶性電極。
JP1989043567U 1989-04-13 1989-04-13 電気めっき用分割型不溶性電極 Expired - Lifetime JPH0730690Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989043567U JPH0730690Y2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 電気めっき用分割型不溶性電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989043567U JPH0730690Y2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 電気めっき用分割型不溶性電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02136059U JPH02136059U (ja) 1990-11-13
JPH0730690Y2 true JPH0730690Y2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=31556087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989043567U Expired - Lifetime JPH0730690Y2 (ja) 1989-04-13 1989-04-13 電気めっき用分割型不溶性電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730690Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2963266B2 (ja) * 1992-01-28 1999-10-18 ペルメレック電極株式会社 不溶性電極構造体
EP1026288A4 (en) * 1998-06-22 2006-03-22 Daiso Co Ltd ANODE INSOLUBLE THAT CAN BE DETACHED FREELY

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831896U (ja) * 1981-08-26 1983-03-02 株式会社サアミ カ−テン装置
JPS6031577Y2 (ja) * 1981-08-28 1985-09-20 株式会社ニチベイ カ−テン
JPS5887300A (ja) * 1981-11-18 1983-05-25 マルチコア・ソルダ−ズ・リミテツド 電気めつき用アノ−ド
JPS5959895A (ja) * 1982-09-29 1984-04-05 Kawasaki Steel Corp ストリツプの連続電気めつき方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02136059U (ja) 1990-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207909B2 (ja) 電気めっき方法および電気めっき用分割型不溶性電極
JPH0730690Y2 (ja) 電気めっき用分割型不溶性電極
JP3207973B2 (ja) 電気めっき方法および電気めっき用分割型不溶性電極
KR890007202Y1 (ko) 불용성 납합금 전극
JP3467954B2 (ja) 金属帯の連続電気めっき方法
KR100393085B1 (ko) 분할전극부분을 가진 급전롤러를 이용한 연속도금방법 및장치
JP2000192291A (ja) 金属線材への電気メッキ方法およびその装置
JPH0730689Y2 (ja) 不溶性電極
JPH06146066A (ja) 連続電解処理装置
KR100297636B1 (ko) 전기도금장치의가용성양극
KR970009433B1 (ko) 전기도금공정의 아-크 스포트 형성방지방법
JPH065425Y2 (ja) 電気めっき用分割型不溶性電極
JP3027118B2 (ja) 竪型電気めっき装置および電気クロムめっき方法
JPS61124599A (ja) 電気めつき用分割型不溶性陽極
JPS5915997B2 (ja) ストリツプの近接電解装置
KR960007778B1 (ko) 레이디얼형 전기도금장치 및 그 도금방법
JPH0421824Y2 (ja)
JP2540023Y2 (ja) 竪型電解めっき装置
JP3221759B2 (ja) 金属ストリップの電気めっき装置
JPH0670279B2 (ja) 水平型電気めつき装置
JP2001172793A (ja) 電極及びそれを用いたSnメッキ装置
JPH0741984A (ja) 電気めっき方法および電気めっき用分割型不溶性電極
KR200260904Y1 (ko) 용액확산방지턱을 갖는 콘덕터롤
JPS61295400A (ja) 金属ストリツプの電気めつき方法
JPH06306695A (ja) 金属ストリップの連続電気めっき設備ならびに幅方向めっき付着量制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term