JPS61295400A - 金属ストリツプの電気めつき方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 、く技術分野〉 本発明は金属ストリップの電気めっき方法に関し、特に
イオン焼けを防止するガス抜きを容易にした金属ストリ
ップの電気めっき方法に関する。

〈従来技術とその問題点〉 近年、鋼板の亜鉛めっき等において、ますます高速、高
電流密度の操業が行われるようになった。このためラジ
アル型めっきセルにおいても高速、高電流密度操業化に
伴って、めっき液供給速度が不充分なため鋼板表面への
金属イオン供給が不足し、めっき面がいわゆるイオン焼
けを起したり、陽極等で発生するガスが極間内で抜けな
くなり鋼板表面にアワの痕跡が残り、めフき面が外観不
良となったり、不通電部が生じ、不めっきとなる等の問
題がある。

従来から広く用いられているラジアル型めっき装置の一
例を第３図に示す。不溶性陽極２とコンダクタ−ロール
４場よびメインロール５の外周に接して通板されている
金属ストリップ１どの間の通電部８にノズルヘッダー３
からめっき液を噴入し、金属イオンの供給をはかりつつ
、高電流密度で高速めつきするものである。ノズルヘッ
ダー３からの噴流をストリップ１の通板方向と逆方向に
（いわゆる向流）した方が、ストリップ１とめっき液の
相対速度を上げ、金属イオンの供給を活発にし、イオン
不足によるイオン焼けを防止するには好ましい。

このとき、例えば硫酸塩浴を用いる亜鉛めっきの場合各
電極では、以下の反応が起こっており、陰極　Ｚｎ２°
＋２ｅ−−＋Ｚｎ　　　　　（１）陽極　ＳＯニー＋Ｈ
２０−＋Ｈ２ＳＯ４＋１／２０２↑＋２ｅ−（２）極間
内に０□ガスが発生し、この０□ガスの発生量は電流密
度に依存する。高速、高電流密度化すればガス発生量は
さらに大きくなる。

この０２ガスが極間内で抜けなくなると、鋼板表面にア
ワの痕跡が残り、外観不良となる。また程度のひどい場
合には、不通電部が生じ、不めっきとなる。

ところが、従来のラジアルセルでは、第３図に示すよう
に、メインロール５の約下半分の外周にストリップ１が
接し、通板する構成となっており、ストリップ１は、ダ
ウンパス通電部８ｂではほぼ重力方向に移動し、アップ
パス通電部８ａではほぼ重力方向と反対方向に通板して
いる。

このため、アップパス通電部８ａではめっき液流は通板
方向と向流方向となるため上方から下方へ落水しており
、電極間で発生したガスが極めて抜妙にくい構造になっ
ている。

これに対して、ガスが逃げやすい構造のめっき用ラジア
ルセルが特開昭５６−１４２８４号公報に開示されてい
る。これは第４図に示す如くアップパス通電部８ａとダ
ウンパス通電部８ｂの境界点にめっき液供給部１１を設
け、ここからめっき液を供給し、アップパス通電部８ａ
とダウンパス通電部８ｂのいずれにもほぼ重力と反対方
向にめっき液を供給するものである。

ところがこの場合は、アップパス８ａではめっき液流が
ストリップ１の通板方向と同方向であるためストリップ
１とめっき液の相対速度が遅くなり上記したイオン焼け
が発生する欠点がある。

〈発明の目的〉 本発明の目的は、以上の問題点を改善し、イオン焼けを
生じることなくガス抜きが容易な金属ストリップの電気
めっき方法を提供するものである。

〈発明の構成〉 本発明は、少なくとも１個の縦方向に配設されたロール
の外周に接して該ロールの回転と同期的に走行する陰極
の金属ストリップと、この金属ストリップに対して半径
方向にギャップを隔てて少なくとも１個の不溶性陽極を
設置し、前記金属ストリップ陰極と該不溶性陽極との間
に形成される通電部にめっき液を供給し、このめっき液
を介してめっき処理を行う金属ストリップの電気めっき
方法において、 前記通電部を縦方向に位置させるとともにこの通電部に
下方から上方に向けてめっき液を供給するようにしたこ
とを特徴とする金属ストリップの電気めっき方法である
。

以下に図面に示す好適実施例について本発明の詳細な説
明する。

本発明方法は、第１図に１実施例を示すように、従来メ
インロール５の約下半分の外周に接してストリップ１を
通板していたものを、メインロール５の約縦半分の外周
に接してストリップ１を通板させる方法である。こうす
ることによって金属ストリップ１＃極と不溶性陽極２の
間に形成される湾曲状の通電部８を縦方向に位置させ、
ノズルヘッダー３を通電部８の適切な位置に設はノズル
ヘッダー３から通電部８にめっき液を流し、液流方向を
下方から上方にむけて供給するようにしたものである。

コンダクタ−ロール４およびデフレクタロール７は上記
の通板方向とめっき液流方向を保持しつるよう適切な位
置に配置する。　　　本発明の金属ストリップの電気め
っき方法は、ラジアル型セルのメインロール５が１個の
場合に限らず、第２図に示すようにラジアル型セルのメ
インロール５，５−を垂直方向に複数個配設し、これら
のメインロール５，５−・の約縦半分の外周に接してス
トリップ１を通板し、各メインロール５と不溶性陽極２
の間の通電部８に、それぞれ適切な位置に配設したノズ
ルヘッダー３゜３・・・により重力とほぼ反対方向にめ
っき液を流し、これにより不溶性陽極２から発生する０
２ガスの通電部８内での充満停滞を防止し、しかもめつ
き液流と通板方向を向流方向としてめっき液流の相対速
度をあげる多段式連続ラジアル型めっきラインに適用す
ることも好ましい。

第５図に従来のラジアル型セルのライン構成を示す。従
来ラジアル型セルの多段式連続ラインは、第５図に示す
ようにラジアル型セル５を有するめっき［６を平面に連
続して複数個配設し、ストリップ１は各セル５の約下半
分を全体としてほぼ水平方向に通板するものであるため
、セルの設置面積が広く必要であったが、本発明方法の
適用により、第２図に示すようにセルを垂直方向に複数
個配設することができるので、設置面積も少なくてすむ
。

〈実施例〉 本発明方法を用いて、０．８ｍｍ　Ｘ　１０００ｍｍの
金属ストリップを硫酸塩浴を用いて、亜鉛めっきを行っ
た。第１図および第２図に示すラジアル型めっきセルを
用い、通板速度６０　ｍｐｍ　、電流密度２００　　Ａ
／ｄ１１２、目付量１０　ｇ／＋”で行った。

得られた亜鉛めっき鋼板は、低電圧（約２５ｖ）でめっ
きすることができ、めっき面にイオン焼けやアワの痕跡
がみられず、外観の良好なめつき鋼板であった。

〈発明の効果〉 本発明方法は、ラジアル型めっきセルにおいて、少なく
とも１個のメインロールを縦方向に配列し、めっき液流
方向を下方から上方に向けて供給し、しかも通板方向を
、ラジアル型めっきセルのどの部分においても、めっき
液流方向をほぼ向流方向とすることができるので、電極
間で発生する気体が効率的に除去され、しかもめつきセ
ルのどの部分においても、めっき液流の相対速度を十分
大きくとることができる。

このため、ラジアル型セルを高速高電流密度で操業して
も、めっき液供給不足によるめっき面のイオン焼けや、
発生ガスの停滞によるめっき面の外観不良がなく、低電
圧で外観の良好なめつき製品をうることができる。

また、多段式連続ラジアル型めっきラインに本発明方法
を適用すれば、上記効果に加えて、複数のラジアル型セ
ルの設置スペースが少なくてすみ、めっきラインをコン
パクト化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施するラジアル型めっきセルの
線図的断面図である。 第２図は本発明方法を実施する多段式連続ラジアル型め
っきラインの線図的断面図である。 第３図および第４図は従来のめっき方法を示すラジアル
型めっきセルの線図的断面図である。 第５図は従来の多段式連続ラジアル型めっきライン構成
を示す線図である。 符号の説明 １−金属ストリップ、２・−不溶性陽極、３−ノズルへ
ラダー、４−コンダクーロール、５・・・メインロール
、６−・メツキセル、７・−デフレクタ−ロール、８−
通電部、８ａ−アップパス通電部、８ｂ−ダウンパス通
電部、１１・−めっき液供給部ＦＩＧ、１ ＦＩＧ、５

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも１個の縦方向に配設されたロールの外
   周に接して該ロールの回転と同期的に走行する陰極の金
   属ストリップと、この金属ストリップに対して半径方向
   にギャップを隔てて少なくとも１個の不溶性陽極を設置
   し、前記金属ストリップ陰極と該不溶性陽極との間に形
   成される通電部にめっき液を供給し、このめっき液を介
   してめっき処理を行う金属ストリップの電気めっき方法
   において、 前記通電部を縦方向に位置させるとともにこの通電部に
   下方から上方に向けてめっき液を供給するようにしたこ
   とを特徴とする金属ストリップの電気めっき方法。