JP2540023Y2 - 竪型電解めっき装置 - Google Patents
竪型電解めっき装置Info
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- JP2540023Y2 JP2540023Y2 JP835692U JP835692U JP2540023Y2 JP 2540023 Y2 JP2540023 Y2 JP 2540023Y2 JP 835692 U JP835692 U JP 835692U JP 835692 U JP835692 U JP 835692U JP 2540023 Y2 JP2540023 Y2 JP 2540023Y2
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- JP
- Japan
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- plating
- electrode plate
- electrolytic plating
- strip
- plating solution
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は走行する金属ストリッ
プ、例えば鋼ストリップの電解めっき装置に関するもの
である。
プ、例えば鋼ストリップの電解めっき装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、走行する金属ストリップの電気錫
めっき、電気亜鉛めっき法は、コンダクターロールで誘
導されながらめっき槽内の金属イオンを含む水溶液中を
通過するストリップの陰極と該水溶液中に懸吊された電
極板との間に、電圧を架けて該ストリップの表面に錫、
亜鉛などの金属めっきを電解析出せしめる多くの種類の
電解めっき装置が使用されている。電解めっき装置は大
別して、特公昭61−21320号公報の図1および図
2で紹介されるように、水平型電解めっき装置と竪型電
解めっき装置に分類される。竪型電解めっき装置は、水
平型電解めっき装置に較べて設備長さが短く、ストリッ
プ−電極板間のめっき液中のガス抜きが良いことなどの
利点から一般に多く使用され、しかもめっきに要する電
力の節減からその間を狹隘化した近接電解法で操業され
ている。
めっき、電気亜鉛めっき法は、コンダクターロールで誘
導されながらめっき槽内の金属イオンを含む水溶液中を
通過するストリップの陰極と該水溶液中に懸吊された電
極板との間に、電圧を架けて該ストリップの表面に錫、
亜鉛などの金属めっきを電解析出せしめる多くの種類の
電解めっき装置が使用されている。電解めっき装置は大
別して、特公昭61−21320号公報の図1および図
2で紹介されるように、水平型電解めっき装置と竪型電
解めっき装置に分類される。竪型電解めっき装置は、水
平型電解めっき装置に較べて設備長さが短く、ストリッ
プ−電極板間のめっき液中のガス抜きが良いことなどの
利点から一般に多く使用され、しかもめっきに要する電
力の節減からその間を狹隘化した近接電解法で操業され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
竪型電解めっき装置の電極板は、実公昭60−2331
2号公報の第3図や実公昭61−364号公報の第1図
で示すように、係合形状に整形された電極板をめっき液
槽の上部に架設した通電体に懸吊してめつき液中に設け
られているため、300m/min以上の高速めっき法
においてはめっき液槽内を流動するめっき液の還流が電
極板によって遮られ、走行するストリップの内外面にか
かるめっき液圧が不均一となってストリップが片寄り、
電極板に接触し、該ストリップに線状のスパーク疵が発
生する問題があった。またストリップ巾方向のめっき目
付量にバラツキを生じる問題があった。
竪型電解めっき装置の電極板は、実公昭60−2331
2号公報の第3図や実公昭61−364号公報の第1図
で示すように、係合形状に整形された電極板をめっき液
槽の上部に架設した通電体に懸吊してめつき液中に設け
られているため、300m/min以上の高速めっき法
においてはめっき液槽内を流動するめっき液の還流が電
極板によって遮られ、走行するストリップの内外面にか
かるめっき液圧が不均一となってストリップが片寄り、
電極板に接触し、該ストリップに線状のスパーク疵が発
生する問題があった。またストリップ巾方向のめっき目
付量にバラツキを生じる問題があった。
【0004】こうした問題を解決した技術として特開昭
61−190093号公報には「電極板の上下中央部に
設けた一対の静圧パットから等しい圧力をかけ、さらに
は電極板の間には電気絶縁材料で作られた一対のエッヂ
マスクを出入自在に設けて、ストリップを安定走行させ
る電解めっき装置」、実開昭61−106969号公報
の「電極板の上下中央部に設けた一対のサポートロール
を設けた電解めっき装置」、さらには特開平1−219
191号公報では「変化するストリップ形状に追従して
極間間隔を調整する電解めっき装置」などがある。しか
しながら、これらの技術はストリップを介して両側の静
圧を迅速かつ均等に制御することが困難な理由から片寄
り現象が解消されない。さらにはサポートロールのスリ
ップによる疵の発生やメンテナンスや操業上の困難性か
ら実用化されない問題があった。
61−190093号公報には「電極板の上下中央部に
設けた一対の静圧パットから等しい圧力をかけ、さらに
は電極板の間には電気絶縁材料で作られた一対のエッヂ
マスクを出入自在に設けて、ストリップを安定走行させ
る電解めっき装置」、実開昭61−106969号公報
の「電極板の上下中央部に設けた一対のサポートロール
を設けた電解めっき装置」、さらには特開平1−219
191号公報では「変化するストリップ形状に追従して
極間間隔を調整する電解めっき装置」などがある。しか
しながら、これらの技術はストリップを介して両側の静
圧を迅速かつ均等に制御することが困難な理由から片寄
り現象が解消されない。さらにはサポートロールのスリ
ップによる疵の発生やメンテナンスや操業上の困難性か
ら実用化されない問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案はこうした諸々の
問題を解消した電解めっき装置を提供することを目的と
したもので、その要旨は、竪型電解めっき槽内を走行す
る鋼ストリップに対向してめっき液面上から懸吊される
電極板の上部に、相対向する電極板と鋼ストリップの間
隔よりも小さい巾でめっき槽内底部に向かって下向きの
めっき液流通切欠溝を設けた竪型電解めっき装置であ
る。
問題を解消した電解めっき装置を提供することを目的と
したもので、その要旨は、竪型電解めっき槽内を走行す
る鋼ストリップに対向してめっき液面上から懸吊される
電極板の上部に、相対向する電極板と鋼ストリップの間
隔よりも小さい巾でめっき槽内底部に向かって下向きの
めっき液流通切欠溝を設けた竪型電解めっき装置であ
る。
【0006】以下、本考案について図面を参照しながら
詳細に説明する。図は本考案の一実施例を示す。図1に
おいて1は、めっき槽である。めっき槽1はめっき液2
を収容し、金属ストリップ3を通過させて、該金属スト
リップ3に錫、亜鉛などの走行するめっき金属を電着さ
せるものである。めっき槽1の上部には通電ロール4ま
ためっき槽1の下部にはシンクロール5が設けられてい
る。すなわち、走行する金属ストリップ3は、通電され
ながら、めっき槽1のシンクロール5を周回して通過す
るように設けられている。6は電極板で、めっき液面上
から懸吊され、めっき槽1内を走行する金属ストリップ
2の一側または両側に対向して設けられている。
詳細に説明する。図は本考案の一実施例を示す。図1に
おいて1は、めっき槽である。めっき槽1はめっき液2
を収容し、金属ストリップ3を通過させて、該金属スト
リップ3に錫、亜鉛などの走行するめっき金属を電着さ
せるものである。めっき槽1の上部には通電ロール4ま
ためっき槽1の下部にはシンクロール5が設けられてい
る。すなわち、走行する金属ストリップ3は、通電され
ながら、めっき槽1のシンクロール5を周回して通過す
るように設けられている。6は電極板で、めっき液面上
から懸吊され、めっき槽1内を走行する金属ストリップ
2の一側または両側に対向して設けられている。
【0007】また電極板6の上部(めっき液面近傍部)
は、図2で示すように、相対向する該電極板6と金属ス
トリップ3の離隔間隔よりも小さい巾(W)でめっき槽
内底部を向かって下向きのめっき液流通切欠溝7を設け
ている。めっき液流通切欠溝7は、電極板6と金属スト
リップ3の間の両側にめっき液2をバランスよく供給し
ながら、該両側めっき液面のヘッド差を抑制し、金属ス
トリップ3の片寄りを防止する効果を奏する。また、め
っき液流通切欠溝7の溝巾(W)を電極板6と金属スト
リップ3の離隔間隔よりも小さくする事によって、電極
板6に対向する金属ストリップ3巾方向の電流密度分布
のバラツキを減少せしめる効果を奏する。すなわち、め
っき液流通切欠溝7は、金属ストリップ3巾方向のめっ
き目付量のバラツキを著しく減少せしめる効果を奏す
る。さらにまた、従来のように電極板6の近傍にエッヂ
マスクを設けて使用すると、よりめっき目付量のバラツ
キの少ない金属めっき鋼板が製造される。
は、図2で示すように、相対向する該電極板6と金属ス
トリップ3の離隔間隔よりも小さい巾(W)でめっき槽
内底部を向かって下向きのめっき液流通切欠溝7を設け
ている。めっき液流通切欠溝7は、電極板6と金属スト
リップ3の間の両側にめっき液2をバランスよく供給し
ながら、該両側めっき液面のヘッド差を抑制し、金属ス
トリップ3の片寄りを防止する効果を奏する。また、め
っき液流通切欠溝7の溝巾(W)を電極板6と金属スト
リップ3の離隔間隔よりも小さくする事によって、電極
板6に対向する金属ストリップ3巾方向の電流密度分布
のバラツキを減少せしめる効果を奏する。すなわち、め
っき液流通切欠溝7は、金属ストリップ3巾方向のめっ
き目付量のバラツキを著しく減少せしめる効果を奏す
る。さらにまた、従来のように電極板6の近傍にエッヂ
マスクを設けて使用すると、よりめっき目付量のバラツ
キの少ない金属めっき鋼板が製造される。
【0008】
【考案の効果】以上のような本考案の竪型電解めっき装
置は、通常のめっき方法に従って使用されるが、従来の
電解めっき装置に較べ、金属ストリップの片寄り現象も
なく、めっき目付量のバラツキも著しく減少せしめられ
る特長がある。
置は、通常のめっき方法に従って使用されるが、従来の
電解めっき装置に較べ、金属ストリップの片寄り現象も
なく、めっき目付量のバラツキも著しく減少せしめられ
る特長がある。
【図1】竪型電解めっき装置の断面図、
【図2】めっきされる金属ストリップ巾方向の電極板の
形状を示す図である。
形状を示す図である。
1 めっき槽 2 めっき液 3 金属ストリップ 4 通電ロール 5 シンクロール 6 電極板 7 めっき液流通切欠溝
Claims (1)
- 【請求項1】 竪型電解めっき槽内を走行する鋼ストリ
ップに対向してめっき液面上から懸吊される電極板の上
部に、相対向する電極板と鋼ストリップの間隔よりも小
さい巾でめっき槽内底部に向かって下向きのめっき液流
通切欠溝を設けた事を特徴とする竪型電解めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP835692U JP2540023Y2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 竪型電解めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP835692U JP2540023Y2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 竪型電解めっき装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569167U JPH0569167U (ja) | 1993-09-17 |
JP2540023Y2 true JP2540023Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=11690956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP835692U Expired - Lifetime JP2540023Y2 (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 竪型電解めっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540023Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP835692U patent/JP2540023Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0569167U (ja) | 1993-09-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970114 |