JPH07306557A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07306557A
JPH07306557A JP6098711A JP9871194A JPH07306557A JP H07306557 A JPH07306557 A JP H07306557A JP 6098711 A JP6098711 A JP 6098711A JP 9871194 A JP9871194 A JP 9871194A JP H07306557 A JPH07306557 A JP H07306557A
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JP
Japan
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paper
recording paper
electrostatic recording
roller
electrostatic
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JP6098711A
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English (en)
Inventor
Yukitaka Kumagai
行高 熊谷
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】用紙が画像形成装置内で印字待機状態のまま長
時間放置されても、紙詰まりを起こさないようにするこ
と。 【構成】用紙 100がロール状に巻かれたロール紙管4
と、前記用紙を把持し、駆動搬送する第1用紙搬送手段
9,12,15 と、前記用紙に画像を形成する画像形成手段
1,6と、前記用紙搬送手段よりも用紙搬送方向下流側に
位置し、前記用紙の先端から所定長さ部分を略平坦に維
持する用紙維持手段19,50 と、待機状態時、前記用紙の
先端部を用紙維持手段上に位置決め制御を行う用紙制御
手段とを有することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール状に巻かれた静
電記録紙等の用紙に静電記録方式を用いて、直接、モノ
クロ画像やカラー画像を形成するカラー静電プロッタ等
の画像形成装置に関わり、特にその用紙搬送機構の改良
を図った画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙等の記録シート上に静電潜像を形
成し、これをトナーを含んだ現像液に接触させることに
より現像して、これにより記録シートに画像を記録する
ようにした湿式現像装置は例えば、用紙サイズA0版、
A1版と云った大版の記録シートに像を記録するための
記録装置等として利用されている。
【0003】そして、このような湿式記録装置として
は、静電潜像の記録部である静電記録ヘッド、静電潜像
を現像する現像ヘッド(現像器)、現像ヘッドに供給す
る現像液を収容した現像液容器、現像液を循環させる吸
引ポンプとより構成される。
【0004】具体的には、例えば、現像ヘッドは現像液
を流通させることができる箱型容器である基体の上面部
を平面状に形成し、この平面状部に記録シートに対する
現像作用領域となるスリット状の窓を設けてあり、平面
状部上は記録シートの搬送経路とすると共に、前記窓の
長手方向が記録シートの横断方向となるようにした構成
としてある。
【0005】現像ヘッドは配管により現像液容器と接続
してあり、静電潜像を形成した記録シートを現像ヘッド
の平面状部上を介して搬送しつつ、現像ヘッド内を吸引
ポンプで吸引すると、記録シートは現像ヘッドのスリッ
ト状の窓の上を覆う形となるので、現像ヘッドの内部は
負圧となり、これによって現像液容器から現像液を吸い
上げて、循環させると共に現像ヘッドのスリット状の窓
部分において、記録シートに現像液を作用させ、現像す
ると云った構成である。
【0006】通常、静電記録ヘッドは一つであり、多色
記録(カラープリント)の場合では、記録紙搬送経路の
上流側に各色共用の静電記録ヘッドを1つ設け、その下
流側に色別の現像ヘッドを順に配列し、そして、ロール
状に巻回された長尺の記録紙を繰り出して下流側へと送
りながら(つまり、順方向搬送しながら)静電記録ヘッ
ドにて一色分の静電潜像を紙面に形成し、その静電潜像
に対応する色の現像に用いる現像液の供給される現像ヘ
ッドを使用して静電潜像を現像してその色の像の記録を
完成させ、一色分を記録し終わると、記録紙を巻き戻し
(逆方向搬送)、再び記録紙を送りながら上述した手順
で次の色の記録を行い、その記録が終わると記録紙を巻
き戻し、再び記録紙を送りながら次の色の記録を行い、
と云った操作を繰り返して重ね刷りによる記録を行う。
【0007】このように印刷記録紙を反復的に往復動さ
せるため、一色毎の記録が終わった紙は巻取りローラに
巻き取られており、次の色の記録を行うにあたっては記
録紙を戻すことになる。
【0008】ここで従来の静電記録装置の構成につい
て、その概要を図4を参照して説明する。図4は静電記
録装置の全体構成を示す概略構成図であり、図において
4は紙管であって、長尺の静電記録紙100はこの紙管
4にロール状に巻回されて記録紙搬送経路の上流側定位
置に装着される。この紙管4は静電記録ヘッドや現像ヘ
ッドなどにより構成される画像形成部に対して静電記録
紙100を供給する。
【0009】1は静電記録紙100上に静電潜像を形成
する静電記録ヘッド、2は静電記録ヘッド1に静電記録
紙100を押付け、静電記録紙100上にムラ無く静電
潜像を形成させるパッドローラ、5は静電記録ヘッド1
の表面(記録部面)に対して平行に静電記録紙100を
送り込むと共に、静電記録紙100の送り量を検出する
ためのエンコーダローラ、6は静電記録紙100と密着
し、静電記録紙100との間に湿式トナーを流すこと
で、静電記録紙100上に形成された静電潜像をトナー
像として現像する現像ヘッドである。
【0010】紙管4に巻回された静電記録紙100は、
記録紙搬送経路の上流側に設けた静電記録ヘッド1とこ
の静電記録ヘッド1の上部に対峙して配されるパッドロ
ーラ2で挟まれ、記録紙搬送経路の下流側に設けられた
駆動ローラ9に掛け渡されている。パッドローラ2は静
電記録ヘッド1に対して接離操作可能である。駆動ロー
ラ9には駆動ピンチローラ12がその周面を接触して配
されており、駆動ローラ9と駆動ピンチローラ12とに
よって静電記録紙100はニップ、すなわち、押圧され
ている。A部がそのニップ点(押圧点)である。
【0011】静電記録ヘッド1の静電記録紙100への
記録位置はT部である。静電記録ヘッド1には図示しな
いがその両端部に、静電記録紙の状態を検知するための
センサが固定されていて、これらセンサにより静電記録
紙100に記録されたタイミングマーク等を読み取り、
静電記録ヘッド1の記録タイミングなどの調整に使用す
る。
【0012】静電記録ヘッド1と駆動ローラ9との間に
は記録紙搬送経路に臨んで、現像ヘッド6が順に配置さ
れる。現像ヘッド6は長尺の棒状であり、その長手方向
を記録紙搬送経路の横断方向に向けて配置されている。
現像ヘッドには各種の構造があるが、ここで例示したも
のはロータリ型のヘッドである。すなわち、現像ヘッド
6はその軸心を中心に回転可能な構成としたロータリ型
のヘッドであり、現像ヘッド6には90°ずつ角度を変
えてするブラック用,シアン用,マゼンタ用,イエロー
用の各現像ヘッド部6a〜6dが順に並んでいて、現像
ヘッド6を一方向に90°ずつ回転操作することによ
り、ブラック用,シアン用,マゼンタ用,イエロー用の
順番で現像ヘッド部6a〜6dが静電記録紙100と接
触し、静電記録紙100上の潜像を現像して可視像化
し、画像を形成してゆくことができるようになってい
る。
【0013】すなわち、現像ヘッド6における各現像ヘ
ッド部6a〜6dはそれぞれ独立しており、現像ヘッド
6を90°ずつ回転操作することにより、選択的に静電
記録紙100と接離可能な構成であって、しかも、それ
ぞれの現像ヘッド部6a〜6dは記録紙100に接触し
ている場合に、その現像ヘッド部用の色の現像液を循環
させて記録紙に現像液を作用させ、現像処理するもので
ある。
【0014】8は吸い取りローラであって、この吸い取
りローラ8は現像ヘッド6の下流側に、記録紙搬送経路
に臨んで配設されており、エンコーダローラ5と共に画
像形成部における静電記録紙100の姿勢を決定し、か
つ、静電記録紙100上の不要なトナーを吸い取る機能
を持たせたローラである。
【0015】駆動ローラ9は静電記録紙100を駆動搬
送し、静電記録紙100の搬送方向,搬送速度を決定す
るものであり、この駆動ローラ9には静電記録紙100
を押しつけ、駆動ローラ9の駆動力を静電記録紙100
に伝達するために駆動ピンチローラ12が接触配置さ
れ、駆動ローラ9の回転に従動するようにしてある。
【0016】10は巻き取りローラであり、駆動ローラ
9のさらに下流側に配されて、画像形成途中の静電記録
紙100を巻き取り保管するローラである。また、13
は巻き取りローラ10に静電記録紙100を押し付け、
静電記録紙100が巻き取りローラに巻き付くのを助け
る巻き取りピンチローラである。
【0017】11は静電記録紙100の搬送経路を切り
替える経路切替用のゲートであり、巻き取りローラ10
の入口側搬送経路に配されている。そして、この経路切
替用のゲート11は印字途中では符号11aで示す位置
にあり、巻き取りローラ10に静電記録紙100を送り
込み、画像形成が完了すると符号11bで示す位置に切
り替わり、カッタ・ユニット50に静電記録紙100を
送り込むと云った経路切り替えを行うものである。
【0018】19は巻取り部(巻き取りローラ10位
置)からさらに下流のカッタ・ユニット50へ向かう静
電記録紙100を案内する紙ガイド、18は巻き取りロ
ーラ10位置に設けられた案内であって、巻き取りロー
ラ10に静電記録紙100が巻き付くのを補助すべく案
内する巻取り紙ガイドである。
【0019】32は紙ガイドであり、駆動ローラ9と駆
動ピンチローラ12とのニップ点Aから巻き取りローラ
10までの間において、静電記録紙100を案内搬送す
るためのものである。
【0020】上記カッタ・ユニット50は画像の形成さ
れた静電記録紙100を、必要とされる画像形成部分と
不要な部分とに切り分けるとともに、所定の図面サイズ
に画像を切断するためのものである。
【0021】55はカッタ・ユニット50に搬送されて
きた静電記録紙100の、カッタ・ユニット50内での
搬送速度,搬送方向等を制御する給紙ローラ、54は給
紙ローラ55と共に静電記録紙100をニップし、搬送
する給紙ピンチローラ、51は静電記録紙100を紙幅
方向にカットするYカッタ・ユニット、52はYカッタ
・ユニット51により切断された静電記録紙100を、
紙搬送方向と同一方向に切断すると共に、機外に排紙す
るXカッタ・ユニット、53は排紙ローラ52と共に静
電記録紙100をニップ,搬送する排紙ローラ、56は
カッタ・ユニット50内での静電記録紙100の先端位
置を検知するカッタ・センサである。
【0022】カッタ・ユニット50はこれらYカッタ・
ユニット51、Xカッタ・ユニット52、排紙ローラ5
3、給紙ピンチローラ54、給紙ローラ55、カッタ・
センサ56により構成され、カットした静電記録紙10
0をハードコピー出力として排出口より機外に排出する
ものである。
【0023】つぎに、図4を用いて従来の画像形成装置
の動作概要を説明する。ここでは4色記録時(カラー記
録時)の動作を説明する。順方向となる記録紙搬送方向
は静電記録ヘッド1から駆動ローラ9へ向かう方向であ
る。記録紙100は駆動ローラ9と駆動ピンチローラ1
2による搬送力により順/逆方向に搬送される。紙管は
常に記録紙搬送方向と反対側へ回転駆動を与えられ、記
録紙にバックテンションを与えている。記録紙先端は図
示しないセンサで検出され、一旦、正常にセットされる
と通常は駆動ピンチローラ12のニップ点Aから外れる
ことはない。
【0024】プリントが開始されると、静電記録紙10
0に、静電記録ヘッド1により第1色目(例えば、黒
(ブラック)画像)に相当する静電潜像を書き込みなが
ら、一定の速度で順方向にこの静電記録紙100を搬送
する。このとき、現像ヘッド6は第1色目の現像ヘッド
部6aが記録紙搬送経路面に移動されており、第1色目
の現像液である黒(ブラック)現像液が循環されて静電
記録紙100の紙面に作用させる状態となっている。
【0025】静電潜像が形成された静電記録紙100
は、現像ヘッド6における第1色目の現像ヘッド部6a
と接触し、この現像ヘッド部6aに流れる第1色目の現
像液が付与されて第1色目の現像が行われる。そして、
現像された領域は下流へと搬送されて吸い取りローラ8
位置を通過する際に、この吸い取りローラ8で不要なト
ナー(現像液)を除去された後、紙ガイド19と紙ガイ
ド32との間を通って、ゲート11の方向へ搬送され
る。この時、ゲート11は11aの位置にあるため、静
電記録紙100の先端はこのゲート11により案内され
て巻き取りローラ10へと送り込まれる。
【0026】巻き取りローラ10へ搬送されてきた静電
記録紙100の先端は、紙ガイド18に案内搬送されな
がら、巻き取りローラ10と巻き取りピンチローラ13
とのニップ点Bに侵入する。このとき、巻き取りローラ
10は高速回転しているため、静電記録紙100の先端
は高速搬送され、巻き取りローラ10に巻き付く。
【0027】巻き取りローラ10に静電記録紙100が
完全に巻き付いてしまうと、巻き取りローラ10の回転
周速は、駆動ローラ9によって規定される紙搬送速度と
一致する。その後は、巻き取りローラ10は紙搬送速度
と同一の周速を以て回転し、搬送されてくる静電記録紙
100を順に巻取っていく。
【0028】第1色目の印字が終了すると、現像ヘッド
6は45°回転駆動されて現像ヘッド部6aが静電記録
紙100から離れ、また、静電記録ヘッド1に静電記録
紙100を押し付けていたパッドローラ2も静電記録紙
100から離れる。続いて駆動ローラ9が印字時と逆方
向に回転し、静電記録紙100をロール紙管4に巻き戻
す。巻き戻しが終了した時点でパッドローラ2が再び静
電記録紙100に接触すると共に、現像ヘッド6が45
°回転し、第2色目の現像ヘッド部6bが静電記録紙1
00と向き合い接触し、第2色目の印字準備が完了す
る。
【0029】つぎに静電記録紙100を一定の速度で順
方向に搬送させながらその第1色目の画像形成領域にタ
イミングを合わせて静電記録ヘッド1により第2色目
(例えば、青(シアン)画像)に相当する静電潜像を書
き込む。このとき、現像ヘッド6は第2色目の現像ヘッ
ド部6bが記録紙搬送経路面に移動されており、第2色
目の現像液である青(シアン)現像液が循環されて静電
記録紙100の紙面に作用させる状態となっている。
【0030】静電潜像が形成された静電記録紙100
は、現像ヘッド6における第2色目の現像ヘッド部6b
と接触し、この現像ヘッド部6bに流れる第2色目の現
像液が付与されて第2色目の現像が行われる。そして、
現像された領域は下流へと搬送されて吸い取りローラ8
位置を通過する際に、この吸い取りローラ8で不要なト
ナー(現像液)を除去された後、紙ガイド19と紙ガイ
ド32との間を通って、ゲート11の方向へ搬送され
る。この時、ゲート11は11aの位置にあるため、静
電記録紙100の先端はこのゲート11により案内され
て巻き取りローラ10へと送り込まれる。
【0031】巻き取りローラ10へ搬送されてきた静電
記録紙100の先端は、紙ガイド18に案内搬送されな
がら、巻き取りローラ10と巻き取りピンチローラ13
とのニップ点Bに侵入し、巻き取りローラ10に巻き付
く。
【0032】巻き取りローラ10に静電記録紙100が
完全に巻き付いてしまうと、巻き取りローラ10の回転
周速は、駆動ローラ9によって規定される紙搬送速度と
一致する。その後は、巻き取りローラ10は紙搬送速度
と同一の周速を以て回転し、搬送されてくる静電記録紙
100を順に巻取っていく。
【0033】第2色目の画像の印字(プリント)が終了
すると、現像ヘッド6は45°回転駆動されて現像ヘッ
ド部6bが静電記録紙100から離れ、また、静電記録
ヘッド1に静電記録紙100を押し付けていたパッドロ
ーラ2も静電記録紙100から離れる。続いて駆動ロー
ラ9が印字時と逆方向に回転し、静電記録紙100をロ
ール紙管4に巻き戻す。巻き戻しが終了した時点でパッ
ドローラ2が再び静電記録紙100に接触すると共に、
現像ヘッド6が45°回転し、第3色目の現像ヘッド部
6cが静電記録紙100と向き合い接触し、第3色目の
印字準備が完了する。
【0034】同様にして第3色目の印字を行う。第3色
目の印字が終了し、静電記録紙100の巻き戻しが終了
した時点で、ゲート11が11bの位置に切り替わり、
紙経路が巻き取りローラ10の方向からカッタ・ユニッ
ト50の方向に変わる。第3色目までの印字動作と同様
に静電記録紙100上に第4色目の画像が形成されなが
ら、静電記録紙100はカッタ・ユニット50に送られ
る。カッタ・ユニット50に送られてきた静電記録紙1
00は、その先端の非画像部分がYカッタ・ユニット5
1で切り落とされ、続いて画像部分と未画像形成部分が
Yカッタ・ユニット51で同様に切り離される。次にX
カッタ・ユニット52で静電記録紙100の両端の不要
部分が切り落とされ、図面のサイズがA2以下の場合
は、さらにXカッタ・ユニット52で切り分けられ、機
外に排出される。
【0035】画像部分が機外に排出された後、画像部分
が切り離された静電記録紙100は巻き戻され、静電記
録紙100の先端がニップ点Aの直前まで巻き戻された
ところで停止し、この状態で現像ヘッド6を回転させ、
現像ヘッド6の位置を印字開始位置に戻した後、印字動
作を終了する。
【0036】このようなものであるが、上記のような従
来の構成の画像形成装置においては、印字待機状態もし
くは短時間、電源を落としている場合などでは、ロール
紙管4は画像形成装置にセットされたまま、静電記録紙
100の先端は駆動ローラ9とピンチローラ12とのニ
ップ点Aにニップされた状態で放置されている。すなわ
ち、静電記録紙100を画像形成装置に正規の状態にセ
ットした後は、プリント実施状態でない限り、静電記録
紙100の先端は駆動ローラ9とピンチローラ12との
ニップ点Aにニップされた状態に保たれる。
【0037】そして、この状態で待機していれば、次の
印字を開始するときも、いちいち用紙をセットし直す煩
わしさがない。また、用紙先端から用紙上の画像部分ま
でのいわゆる無駄紙部分は、潜像形成位置Tからニップ
点Aまでの距離T0と、ニップ点Aから突出している用
紙先端までの距離を加えたものであるため、画像形成装
置の構成上決定される距離T0を除いた、ニップ点Aか
らの用紙の突出距離が短いほど、用紙の無駄が少なくな
る。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】長尺のロール紙を記録
紙として用い、この記録紙を送り出しながら静電潜像を
形成しつつ現像液で現像して画像を形成する従来の画像
形成装置においては、印字待機状態もしくは短時間、電
源を落としている場合などでは、ロール紙管4は画像形
成装置にセットされたまま、静電記録紙100の先端は
駆動ローラ9とピンチローラ12とのニップ点Aにニッ
プされた状態で放置されている。
【0039】すなわち、静電記録紙100を画像形成装
置に正規の状態にセットした後は、プリント実施状態で
ない限り、静電記録紙100の先端は駆動ローラ9とピ
ンチローラ12とのニップ点Aにニップされた状態に保
たれる。
【0040】一方、図4に示すように、ロール紙管4、
駆動ローラ9とも、その静電記録紙100の巻き方向
は、画像形成面が外側になるように巻いている(外巻
き)が、巻き取りローラ10の巻き方向は、紙詰まり時
の処理などを考慮して画像形成面が内側に来るように巻
いている(内巻き)。
【0041】この駆動ローラ9と巻き取りローラ10の
巻き方向の相違は、駆動ローラ9とカッタ・ユニット5
0の間に巻き取りローラ10を配置する場合に、省スペ
ース等を考えると不可欠のものである。このため、静電
記録紙の先端部分は外巻き方向にカールし易くなってい
る(丸まり易くなっている)。
【0042】図2は画像形成装置における記録紙搬送経
路上での静電記録紙100の状態を示した図であり、図
2のA′の位置は印字待機時における静電記録紙の先端
位置を示している。印字待機時ではいつでも画像形成が
開始できるように、紙管4から巻き出された静電記録紙
100の先端側は駆動ローラ9とピンチローラ12との
ニップ点Aにニップされた状態に保たれるが、その最先
端位置がニップ点Aにあるわけではなく、余裕を持たせ
てニップ点Aより幾分下流側にあるのが普通である。こ
れがA′の位置である。
【0043】ところで、印字待機時に静電記録紙の先端
がこの状態で長時間放置されると、駆動ローラ9の周面
に張力を以てぴったりと押し当てられている状態である
ことから、静電記録紙の先端部分が駆動ローラ9の円周
形状に倣い、しかも、吸湿放湿などによる影響で外巻き
方向に強くカールして直らなくなる。つまり、静電記録
紙の先端部分に強い巻き癖が残り、丸まって直らなくな
る。
【0044】そのため、印字を開始して静電記録紙10
0が巻き取りローラ10方向に搬送された場合、静電記
録紙100の先端が巻き取りローラ10による巻き方向
と逆のカールとなっていることから、巻き取りローラ1
0と紙ガイド18との間で搬送抵抗が大きくなり(図4
の状態Pm)、滑らかに巻き取られずに紙詰まり発生な
どの不具合を起こす。
【0045】また、単色印字時などのように巻き取りロ
ーラ10に巻き取られる工程を経ずに、直接カッタ・ユ
ニット50へ搬送される場合でも、静電記録紙100の
先端がカールしていると、カッタ・ユニット50の給紙
ローラ55と従動ローラ54とのニップ点に旨く入り込
めず(図4の状態Pc)、これまた紙詰まりなどの不具
合を起こす。
【0046】そして、このような紙詰まりが発生した場
合には、用紙先端側を取り除くために、ユーザがカッタ
・ナイフなどを用いて手操作によりカットし、詰まった
紙を取り出した上で再度紙セットをし直すことで対処す
ることになるが、この処置に時間が掛かり、また、用紙
が無駄になるなど問題が大きい。更には紙詰まり除去と
紙再セットのための作業も煩雑で、しかも作業中にトナ
ーが衣服に付着してしまうことがあるなどの不具合もあ
る。
【0047】また、カラー印字時に巻き取りローラ10
方向へ搬送され、なんとか巻き取りローラ10に記録紙
先端が巻き付いた場合でも、記録紙先端に巻き取りロー
ラ10の巻き取り方向と逆方向のカールがあると、巻き
付きがスムーズにいかずスキュー(記録紙搬送経路に対
する記録紙の位置ずれ)を起こし、色ズレ・カット位置
ズレ・現像不良などの不具合を起こす可能性がある。
【0048】そこで、この発明の目的とするところは、
長尺の記録紙を用いる画像形成装置において、記録紙先
端のカールなどを主因とした紙詰まりが少なく、確実に
印字動作が行える信頼性の高い画像形成装置を提供する
ことにある。
【0049】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、用紙がロール状に巻かれたロール紙管と、
前記用紙を把持し、駆動搬送する第1用紙搬送手段と、
前記用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記用紙搬
送手段よりも用紙搬送方向下流側に位置し、前記用紙の
先端から所定長さ部分を略平坦に維持する用紙維持手段
と、待機状態時、前記用紙の先端部を用紙維持手段上に
位置決め制御を行う用紙制御手段とより構成する。
【0050】
【作用】本発明は、長尺のシート(ロール紙)を搬送路
上流側から画像形成部を含む所定の経路を辿って供給す
ると共に、この所定経路を隔てた下流側定位置に設けら
れたシート搬送操作用の主搬送手段(用紙搬送手段)に
導き、この主搬送手段を駆動操作することにより、上記
シートの供給を行いながら画像をシート上に形成するよ
うにした画像形成装置に関するものであり、用紙搬送手
段の用紙の順搬送方向下流側に用紙の先端部分をほぼ平
坦に維持する平坦維持手段を設け、印字待機時にはこの
平坦維持手段に用紙の先端側を送っておくことにより、
用紙の先端の所定長さ部分は平坦に保たれるように構成
した。
【0051】具体的には、用紙の駆動搬送手段とカッタ
・ユニットとの間に、ほぼ平坦でかつほぼ水平な部分を
有する紙ガイドを設け、前記紙ガイドのほぼ平坦で、か
つ、ほぼ水平な部分の長さを、巻き取り手段までの距離
とほぼ同一に設定した。
【0052】印字待機状態には用紙先端が前記用紙ガイ
ドの先端と略同一位置にあり、印字動作開始時には、一
旦、用紙先端をニップ点A付近まで巻き戻してから印字
を開始するようにする。
【0053】また、用紙の先端部分をほぼ平坦に維持す
る手段としては、駆動搬送手段の用紙搬送方向下流側に
第2の用紙搬送手段を設け、駆動搬送手段と第2用紙搬
送手段との間で用紙に張力を与えることにより用紙の先
端部の平坦性を維持するようにする。
【0054】このようにすることで、用紙が画像形成装
置内で印字待機状態のまま長時間放置されても、紙の先
端がほぼ平坦に保持されているため、紙の先端がカール
などの変形を起こさない。そのため、紙詰まりなどの不
具合を起こさずにスムーズに印字動作を開始でき、印字
中も色ズレやカット位置ズレなどの不具合を起こさな
い。
【0055】また、用紙の駆動搬送手段の用紙搬送方向
下流側に用紙の先端部分を巻き取り手段に一定量巻きつ
かせて於くことで、用紙のカール方向を巻き取り手段の
巻き取り方向同じにし、巻き取り時の巻き付きを滑らか
にする。
【0056】これにより、用紙が画像形成装置内で印字
待機状態のまま長時間放置されても、紙の先端が巻き取
りローラの巻き付き方向と同じ方向にカールしているた
め、印字を開始して、巻き取りローラに巻き付くときに
も滑らかにスキューなく巻き付き、色ズレやカット位置
ズレなどの不具合を起こさない。
【0057】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。 (第1の実施例)本発明システムでは印字待機状態では
従来のように、静電記録紙の先端を駆動ローラ9のニッ
プ点A位置近傍でなく、それよりも下流のカッタ・ユニ
ット50入口近傍の平坦面構造の紙ガイド上に位置させ
ておく構成としたことにより、画像形成装置内で長時間
静電記録紙100が放置された場合でも、静電記録紙1
00の先端がカールされにくいようにしたもので、以
下、詳細を説明する。
【0058】図1に本発明に係る画像形成装置の概要を
示す。図1は静電記録装置の全体構成を示す概略構成図
であり、図中4は紙管であって、長尺の静電記録紙10
0はこの紙管4にロール状に巻回されて記録紙搬送経路
の上流側定位置に装着される。この紙管4は静電記録ヘ
ッドや現像ヘッドなどにより構成される画像形成部に対
して静電記録紙100を供給する。
【0059】1は静電記録紙100上に静電潜像を形成
する静電記録ヘッド、2は静電記録ヘッド1に静電記録
紙100を押し付け、静電記録紙100上にムラ無く静
電潜像を形成させるパッドローラ、5はエンコーダロー
ラであり、紙管4から引き出された静電記録紙100を
掛け渡すと共に、静電記録ヘッド1の表面(記録部面)
に対して平行に静電記録紙100を送り込む姿勢保持の
役割を果たすローラであり、エンコーダを有していて、
静電記録紙100の移動と共に回転し、その回転数から
静電記録紙100の搬送速度を検出する機能を有するも
のである。
【0060】6は静電記録紙100と密着し、静電記録
紙100との間に湿式トナーを流すことで、静電記録紙
100上に形成された静電潜像をトナー像として現像す
る現像ヘッドである。
【0061】従来構成と同様に、本装置においても紙管
4に巻回した静電記録紙100は、エンコーダローラ5
を経て記録紙搬送経路の上流側に設けた静電記録ヘッド
1から記録紙搬送経路の下流側に設けられた駆動ローラ
9へと掛け渡される。
【0062】静電記録紙100は静電記録ヘッド1とこ
の静電記録ヘッド1の上部に対峙して配されるパッドロ
ーラ2で挟まれ、記録紙搬送経路の下流側に設けられた
駆動ローラ9に掛け渡される。パッドローラ2は静電記
録ヘッド1に対して接離操作可能である。駆動ローラ9
には駆動ピンチローラ12がその周面を接触して配され
ており、駆動ローラ9と駆動ピンチローラ12とによっ
て静電記録紙100はニップされている。A部がそのニ
ップ点(押圧点)である。
【0063】静電記録ヘッド1には図示しないがその両
端部に、静電記録紙の状態を検知するためのセンサが固
定されていて、これらセンサにより静電記録紙100に
記録されたタイミングマーク等を読み取り、静電記録ヘ
ッド1の記録タイミングなどの調整に使用する。
【0064】静電記録ヘッド1と駆動ローラ9との間に
は記録紙搬送経路に臨んで、現像ヘッド6が順に配置さ
れる。現像ヘッド6は長尺の棒状であり、その長手方向
を記録紙搬送経路の横断方向に向けて配置されている。
現像ヘッドには各種の構造があるが、ここで例示したも
のはロータリ型のヘッドである。すなわち、現像ヘッド
6はその軸心を中心に回転可能な構成としたロータリ型
のヘッドであり、現像ヘッド6には90°ずつ角度を変
えてするブラック用,シアン用,マゼンタ用,イエロー
用の各現像ヘッド部6a〜6dが順に並んでいて、現像
ヘッド6を一方向に90°ずつ回転操作することによ
り、ブラック用,シアン用,マゼンタ用,イエロー用の
順番で現像ヘッド部6a〜6dが静電記録紙100と接
触し、静電記録紙100上の潜像を現像して可視像化
し、画像を形成してゆくことができるようになってい
る。
【0065】すなわち、現像ヘッド6における各現像ヘ
ッド部6a〜6dはそれぞれ独立しており、現像ヘッド
6を90°ずつ回転操作することにより、選択的に静電
記録紙100と接離可能な構成であって、しかも、それ
ぞれの現像ヘッド部6a〜6dは記録紙100に接触し
ている場合に、その現像ヘッド部用の色の現像液を循環
させて記録紙に現像液を作用させ、現像処理するもので
ある。
【0066】8は吸い取りローラであって、この吸い取
りローラ8は現像ヘッド6の下流側に、記録紙搬送経路
に臨んで配設されており、エンコーダローラ5と共に画
像形成部における静電記録紙100の姿勢を決定し、か
つ、静電記録紙100上の不要なトナーを吸い取る機能
を持たせたローラである。
【0067】駆動ローラ9は静電記録紙100を駆動搬
送し、静電記録紙100の搬送方向,搬送速度を決定す
るものであり、この駆動ローラ9には静電記録紙100
を押しつけ、駆動ローラ9の駆動力を静電記録紙100
に伝達するために駆動ピンチローラ12が接触配置さ
れ、駆動ローラ9の回転に従動するようにしてある。
【0068】10は巻き取りローラであり、駆動ローラ
9のさらに下流側に配されて、画像形成途中の静電記録
紙100を巻き取り保管するローラである。また、13
は巻き取りローラ10に静電記録紙100を押し付け、
静電記録紙100が巻き取りローラに巻き付くのを助け
る巻き取りピンチローラである。
【0069】11は静電記録紙100の搬送経路を切り
替えるい経路切替用のゲートであり、巻き取りローラ1
0の入口側搬送経路に配されている。そして、この経路
切替用のゲート11は印字途中では符号11aで示す位
置にあり、巻き取りローラ10に静電記録紙100を送
り込み、画像形成が完了すると符号11bで示す位置に
切り替わり、カッタ・ユニット50に静電記録紙100
を送り込むと云った経路切り替えを行うものである。
【0070】19は巻取り部(巻き取りローラ10位
置)からさらに下流のカッタ・ユニット50へ向かう静
電記録紙100を案内する紙ガイドであり、その形状は
水平に近い一定長さの平坦な部分を有したものとなって
いる。18は巻き取りローラ10位置に設けられた案内
であって、巻き取りローラ10に静電記録紙100が巻
き付くのを補助すべく案内する巻取り紙ガイドである。
【0071】32は紙ガイドであり、駆動ローラ9と駆
動ピンチローラ12とのニップ点Aから巻き取りローラ
10までの間において、静電記録紙100を案内搬送す
るためのものである。22はカッタ・ユニット50から
排紙された用紙を外部の用紙保管装置に案内する排紙ガ
イドである。
【0072】上記カッタ・ユニット50は画像の形成さ
れた静電記録紙100を、必要とされる画像形成部分と
不要な部分とに切り分けるとともに、所定の図面サイズ
に画像を切断するためのものである。
【0073】55はカッタ・ユニット50に搬送されて
きた静電記録紙100の、カッタ・ユニット50内での
搬送速度,搬送方向等を制御する給紙ローラ、54は給
紙ローラ55と共に静電記録紙100をニップし、搬送
する給紙ピンチローラ、51は静電記録紙100を紙幅
方向にカットするYカッタ・ユニット、52はYカッタ
・ユニット51により切断された静電記録紙100を、
紙搬送方向と同一方向に切断すると共に、機外に排紙す
るXカッタ・ユニット、53は排紙ローラ52と共に静
電記録紙100をニップ,搬送する排紙ローラ、56は
カッタ・ユニット50内での静電記録紙100の先端位
置を検知するカッタ・センサである。
【0074】カッタ・ユニット50はこれらYカッタ・
ユニット51、Xカッタ・ユニット52、排紙ローラ5
3、給紙ピンチローラ54、給紙ローラ55、カッタ・
センサ56により構成され、カットした静電記録紙10
0をハードコピー出力として排出口より機外に排出する
ものである。
【0075】15は駆動ローラ9を回転駆動するための
メインモータ、17はメインモータ15の回転を駆動ロ
ーラ9に伝達する駆動ベルト、9a、15aはそれぞれ
駆動ローラプーリ、メインモータプーリである。駆動ロ
ーラプーリ9aは駆動ローラ9の回転軸に取り付けられ
ており、メインモータプーリ15aはメインモータ15
の回転軸に取り付けられていて、駆動ローラプーリ9a
とメインモータプーリ15aとの間に駆動ベルト17を
掛け渡すことにより、メインモータ15の回転を駆動ロ
ーラ9に伝達する構成としてある。
【0076】14は静電記録紙100の先端の位置を検
知する紙位置センサ、19は巻取り部からカッタ・ユニ
ット50へ向かう静電記録紙100を案内する紙ガイド
であり、水平に近い一定長さの平坦な部分を有してい
る。この一定長さの平坦な部分の長さは後述するL2に
ほぼ近いものである。
【0077】具体的には図2を用いて説明する。図2は
画像形成装置における記録紙搬送経路上での静電記録紙
100の状態を示した図であり、巻き取りローラ10も
しくはカッタ・ユニット50に静電記録紙100が引き
込まれている状態において、駆動ローラ9の周面から静
電記録紙100が離れる点A′から、巻き取りローラ1
0と巻き取りピンチローラ13とのニップ点Bまでの距
離をL1、点A′から印字待機時の用紙先端までの距離
をL2とすると、L2は紙ガイド19の平坦部分の長さ
とほぼ同一となるようにしてある。
【0078】本発明ではL1とL2は略同一としてある
が、少なくともL2>0.5・L1、つまり、L2はL
1の半分以上であることが必要であり、可能ならばL1
>L2つまり、L2はL1より大きい方が望ましい。
【0079】L1は静電記録紙100の先端が巻き取り
ローラ10と巻き取りピンチローラ13とのニップ点B
までの距離であるため、静電記録紙100の先端がこの
ニップ点Bに達するまでの間がカールがなければ滑らか
に通紙できる。
【0080】少なくとも先端半分がカールがなければ、
巻き取りガイドのR部分はスムーズに通紙が出来る。ま
た、カッタ・ユニット50においても、静電記録紙10
0の先端部分にカールがなければ、給紙ローラ55と従
動ローラ54とのニップ点にスムーズに突入し、紙詰ま
り無く通紙できる。
【0081】23は巻き取りローラ10を回転駆動する
巻き取りモータ、24は巻き取りモータ23の回転を巻
き取りローラ10に伝達する巻き取りベルト、25は巻
き取りローラ10の巻き取りベルト24とは反対側の軸
端に位置し、巻き取りローラ10の回転数を検知する巻
き取りセンサである。
【0082】図3に本発明の第1の実施例に係る画像形
成装置のシステム概要を、ブロック図で示す。図3にお
いて、60は画像形成部であり、図1における静電記録
ヘッド1および現像ヘッド6を主とする構成要素からな
るものである。61は外部情報処理装置であり、プリン
トしたい原画像のデータ等を供給するためのもので、例
えば、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュー
タである。
【0083】11は上述のゲート、14は上述の紙位置
センサ、15は上述の駆動ローラ9を回転駆動させる上
述のメインモータである。このメインモータ15として
は、例えば、パルスモータを使用している。
【0084】23は上述の巻き取りモータ、25は上述
の巻き取りセンサである。また、40はCPU(プロセ
ッサ)、41はこのCPU40からの命令の基づいて本
画像形成装置の各構成を動作させるドライバ(DR
V)、42はメモリ、43はタイマ、44はパルス発生
器の発生するパルス数をカウントするパルスカウンタ、
45はパルス発生器、56は上述のカッタ・センサ、5
7は上述のカッタ・ユニット50における上述の給紙ロ
ーラ55を回転駆動するカッタ・モータである。
【0085】これらのうち、CPU40は本画像形成装
置の各構成要素の制御の中枢を担うものであり、ドライ
バ42は経路切替用のゲート11、メインモータ(パル
スモータ)15、巻取モータ23、画像形成部60、カ
ッタ・モータ57をCPU40の制御のもとに駆動制御
するためのものである。
【0086】CPU40は外部情報処理装置61から供
給される画像データ等を受けて紙位置センサ14や紙巻
取センサ25、パルスカウンタ44、カッタ・センサ5
6の検出出力、タイマ43の情報などを参照しながら所
要の制御を進める機能を有する。メモリ42はCPU4
0に実行させる制御プログラムや制御データ、そして、
プリントすべき画像のデータなどを保持するためのもの
である。
【0087】つぎに上記構成の本装置の動作を説明す
る。ここでは4色記録時(カラー記録時)の動作を説明
する。順方向となる記録紙搬送方向は静電記録ヘッド1
から駆動ローラ9へ向かう方向である。記録紙100は
駆動ローラ9と駆動ピンチローラ12による搬送力によ
り順/逆方向に搬送される。紙管は常に記録紙搬送方向
と反対側へ回転駆動を与えられ、静電記録紙100にバ
ックテンションを与えている。静電記録紙100は図示
しないセンサで検出され、一旦、正常にセットされると
通常は駆動ピンチローラ12のニップ点Aから外れるこ
とはない。
【0088】本装置では、印字待機状態にあるときは静
電記録紙100先端は駆動ピンチローラ12のニップ点
Aを越えて紙ガイド19の位置に位置決めされる。すな
わち、印字待機状態にあるときは静電記録紙100先端
は全体的に水平に近い平坦面を持つ紙ガイド19におけ
る最下流近傍に位置されて印字待機状態に置かれるよう
に、CPU40により記録紙の位置制御が成されてい
る。従って、静電記録紙100先端は紙ガイド19にお
ける水平に近い平坦面上に乗る状態におかれるので、カ
ールしにくい。
【0089】外部情報処理装置61から画像データが供
給されると、これを受けてCPU40がプリントを開始
すべくドライバ41を介してゲート11、メインモータ
15、画像形成部60、巻き取りモータ23の制御を開
始する。
【0090】すなわち、プリント開始すると、CPU4
0はドライバ41を介してパルスモータによるメインモ
ータ15を駆動させて駆動ローラ9を回転させ、一定の
速度で順方向に静電記録紙100を搬送する。CPU4
0はドライバ41を介して画像形成部60を駆動し、静
電記録紙100の画像形成領域(プリント領域)が静電
記録ヘッド1を通過する際に静電記録ヘッド1により静
電記録紙100に第1色目(例えば、黒(ブラック)画
像)に相当する静電潜像を書き込む。
【0091】このとき、CPU40の制御によって現像
ヘッド6は第1色目の現像ヘッド部6aが記録紙搬送経
路面に移動されており、第1色目の現像液である黒(ブ
ラック)現像液が循環されて静電記録紙100の紙面に
作用させる状態となっている。
【0092】従って、静電潜像が形成された静電記録紙
100は、現像ヘッド6における第1色目の現像ヘッド
部6aと接触し、この現像ヘッド部6aに流れる第1色
目の現像液が付与されて第1色目の現像が行われる。そ
して、現像された領域は下流へと搬送されて吸い取りロ
ーラ8位置を通過する際に、この吸い取りローラ8で不
要なトナー(現像液)を除去された後、紙ガイド19と
紙ガイド32との間を通って、ゲート11の方向へ搬送
される。この時、ゲート11は11aの位置にあるた
め、静電記録紙100の先端はこのゲート11により案
内されて巻き取りローラ10へと送り込まれる。
【0093】巻き取りローラ10へ搬送されてきた静電
記録紙100の先端は、紙ガイド18に案内搬送されな
がら、巻き取りローラ10と巻き取りピンチローラ13
とのニップ点Bに侵入する。このとき、巻き取りローラ
10は高速回転しているため、静電記録紙100の先端
は高速搬送され、巻き取りローラ10に巻き付く。
【0094】巻き取りローラ10に静電記録紙100が
完全に巻き付いてしまうと、巻き取りローラ10の回転
周速は、駆動ローラ9によって規定される紙搬送速度と
一致する。その後は、巻き取りローラ10は紙搬送速度
と同一の周速を以て回転し、搬送されてくる静電記録紙
100を順に巻取っていく。
【0095】第1色目の印字が終了すると、CPU40
は現像ヘッド6を45°回転駆動させて現像ヘッド部6
aを静電記録紙100から離し、また、静電記録ヘッド
1に静電記録紙100を押し付けていたパッドローラ2
も静電記録紙100から離す。続いて駆動ローラ9を印
字時と逆方向に回転させ、静電記録紙100をロール紙
管4に巻き戻す。巻き戻しが終了した時点でCPU40
はパッドローラ2を再び静電記録紙100に接触させる
と共に、現像ヘッド6を45°回転させ、第2色目の現
像ヘッド部6bを静電記録紙100と向き合わせて接触
させる。こうして、第2色目の印字準備を完了する。
【0096】つぎに静電記録紙100を一定の速度で順
方向に搬送させながらその第1色目の画像形成領域にタ
イミングを合わせて静電記録ヘッド1により第2色目
(例えば、青(シアン)画像)に相当する静電潜像を書
き込む。このとき、現像ヘッド6は第2色目の現像ヘッ
ド部6bが記録紙搬送経路面に移動されており、第2色
目の現像液である青(シアン)現像液が循環されて静電
記録紙100の紙面に作用させる状態となっている。
【0097】静電潜像が形成された静電記録紙100
は、現像ヘッド6における第2色目の現像ヘッド部6b
と接触し、この現像ヘッド部6bに流れる第2色目の現
像液が付与されて第2色目の現像が行われる。そして、
現像された領域は下流へと搬送されて吸い取りローラ8
位置を通過する際に、この吸い取りローラ8で不要なト
ナー(現像液)を除去された後、紙ガイド19と紙ガイ
ド32との間を通って、ゲート11の方向へ搬送され
る。この時、ゲート11は11aの位置にあるため、静
電記録紙100の先端はこのゲート11により案内され
て巻き取りローラ10へと送り込まれる。
【0098】巻き取りローラ10へ搬送されてきた静電
記録紙100の先端は、紙ガイド18に案内搬送されな
がら、巻き取りローラ10と巻き取りピンチローラ13
とのニップ点Bに侵入し、巻き取りローラ10に巻き付
く。
【0099】巻き取りローラ10に静電記録紙100が
完全に巻き付いてしまうと、巻き取りローラ10の回転
周速は、駆動ローラ9によって規定される紙搬送速度と
一致する。その後は、巻き取りローラ10は紙搬送速度
と同一の周速を以て回転し、搬送されてくる静電記録紙
100を順に巻取っていく。
【0100】第2色目の画像の印字(プリント)が終了
すると、現像ヘッド6は45°回転駆動されて現像ヘッ
ド部6bが静電記録紙100から離れ、また、静電記録
ヘッド1に静電記録紙100を押し付けていたパッドロ
ーラ2も静電記録紙100から離れる。続いて駆動ロー
ラ9が印字時と逆方向に回転し、静電記録紙100をロ
ール紙管4に巻き戻す。巻き戻しが終了した時点でパッ
ドローラ2が再び静電記録紙100に接触すると共に、
現像ヘッド6が45°回転し、第3色目の現像ヘッド部
6cが静電記録紙100と向き合い接触し、第3色目の
印字準備が完了する。
【0101】同様にして第3色目の印字を行う。第3色
目の印字が終了し、静電記録紙100の巻き戻しが終了
した時点で、CPU40はゲート11を11bの位置に
切り替え、紙搬送経路を巻き取りローラ10の方向から
カッタ・ユニット50の方向に切り替える。
【0102】そして、CPU40は第3色目までの印字
動作と同様に静電記録紙100上に第4色目の画像を形
成しながら、静電記録紙100をカッタ・ユニット50
に送る。CPU40はカッタ・ユニット50を制御して
静電記録紙100をカットする。すなわち、カッタ・ユ
ニット50に送られてきた静電記録紙100は、CPU
40によるカッタ・ユニット制御により、その先端の非
画像部分がYカッタ・ユニット51の位置に来た時点
で、当該Yカッタ・ユニット51で切り落とされ、続い
て画像部分と未画像形成部分がYカッタ・ユニット51
に来た時点で当該Yカッタ・ユニット51で同様に切り
離される。次にXカッタ・ユニット52に来た時点で当
該Xカッタ・ユニット52で静電記録紙100の両端の
不要部分が切り落とされ、図面のサイズがA2以下の場
合は、さらにXカッタ・ユニット52で切り分けられ、
機外に排出される。
【0103】画像部分が機外に排出された後、画像部分
が切り離された静電記録紙100はCPU40による制
御のもとに、パルスモータによるメインモータ15が逆
転駆動され、駆動ローラ9が逆回転駆動されることによ
って紙管4へと巻き戻される。そして、静電記録紙10
0の先端がニップ点Aの直前まで巻き戻されたところで
CPU40はこの逆転駆動を停止すべく制御し、静電記
録紙100の巻き戻しを停止する。
【0104】この状態で現像ヘッド6を回転させ、現像
ヘッド6の位置を印字開始位置に戻した後、印字動作を
終了する。本発明に係る画像形成装置ではこのような制
御を行いながら静電記録紙100に対する画像形成を行
うが、この制御は静電記録紙100の搬送距離を検知し
ながら実施する。
【0105】すなわち、本発明に係る画像形成装置では
静電記録紙100の搬送距離はパルスモータによるメイ
ンモータ15に印加されるパルス数でコントロールされ
る。このパルスはパルス発生器45により発生されるク
ロックパルスに基づいて動作するCPU40の制御のも
とに、ドライバ41よりこのパルスに同期させながら駆
動パルスとして必要量発生する。
【0106】静電記録紙100の先端位置は、紙位置セ
ンサ14やカッタ・センサ56などで検出され、その位
置から何パルス送ったかにより静電記録紙100の先端
位置を決定している。
【0107】また、巻き取りローラ10の部分では静電
記録紙100が到達するまでは用紙搬送速度に対して十
分に速い周速を持って回転していて、巻き取りローラ1
0に静電記録紙100が巻き付くと巻き取りローラ10
の回転速度は静電記録紙100の搬送速度によって決定
されるため、巻き取りローラ10の回転速度は遅くな
る。この回転速度の差を巻き取りセンサ25で検知する
ことでCPU40は巻き取りローラ10への静電記録紙
100の巻き付きを検知する。
【0108】記録紙搬送とプリント動作の関係の細部に
触れておく。本システムでは巻き取りローラ10とカッ
タ・ユニット50との間に、紙ガイド19が設けられて
おり、当該紙ガイド19は全体として水平に近い平坦な
記録紙搬送経路をかたち作るために、水平に近い平らな
面となっている。
【0109】そして、CPU40の制御のもとに印字待
機状態においては、静電記録紙100の先端は当該紙ガ
イド19の先端部(下流側;カッタ・ユニット50側)
に位置させる。この状態では、静電記録紙100の先端
から一定長さの部分が紙ガイド19の水平に近い平坦部
分上に乗っていることになる。
【0110】印字待機状態において外部情報処理装置6
1などから画像データが送られてくると、CPU40は
印字に先立ち、静電記録紙100を印字待機位置からロ
ール紙管4側へ一旦巻き戻し、紙位置センサ14が静電
記録紙100の先端が通過したことを検知してから一定
パルス分、例えば、約15mm相当分、巻き戻したとこ
ろで停止させ、その後、駆動ローラ9を順方向回転させ
て再び静電記録紙100を巻き取りローラ10への巻き
取り方向に搬送させながら、印字をスタートする。
【0111】この結果、静電記録紙100には、静電記
録ヘッド1により第1色目に相当する静電潜像が書き込
まれつつ、一定の速度で搬送される。静電潜像を形成さ
れた静電記録紙100は、現像ヘッド6と接触し、第1
色目の現像が行われ、吸い取りローラ8で不要なトナー
を除去された後、紙ガイド19と紙ガイド32との間を
通って、紙位置センサ14でその先端位置を検出され
て、ゲート11の方向へ搬送される。CPU40はこの
時のゲート11位置を11aの位置に制御してある。そ
のため、静電記録紙100の先端は巻き取りローラ10
へと送り込まれる。
【0112】巻き取りローラ10へ搬送されてきた静電
記録紙100の先端は、印字待機時には紙ガイド19の
ほぼ平坦、且つ、ほぼ水平な部分の上に乗って待機して
いたため、記録紙先端部にカールなどの変形がほとんど
無く、平らである。そのため、搬送される静電記録紙1
00の先端は巻き取り部における紙ガイド18に滑らか
に案内搬送されながら、巻き取りローラ10と巻き取り
ピンチローラ13とのニップ点Bに侵入することにな
る。
【0113】このとき巻き取りローラ10は、駆動ロー
ラ9の回転による静電記録紙100の搬送速度よりも速
い周速に設定されているため、静電記録紙100の先端
は高速搬送され、巻き取りローラ10に巻き付く。巻き
取りローラ10に静電記録紙100が完全に巻き付いて
しまうと、巻き取りローラ10の回転周速は、駆動ロー
ラ9によって規定される紙搬送速度と一致する。その後
は、巻き取りローラ10は紙搬送速度と同一の周速を持
って回転しながら、搬送されてくる静電記録紙100を
順に巻取っていく。
【0114】第1色目の印字が終了すると、現像ヘッド
6とパッドローラ2は静電記録紙100から離間し、続
いて駆動ローラ9が印字時と逆方向に回転し、静電記録
紙100をロール紙管4に巻き戻す。紙位置センサ14
が静電記録紙100の先端が通過した事を検知してから
一定パルス分送ったところで巻き戻しを停止する。
【0115】巻き戻しが終了した時点でパッドローラ2
が再び静電記録紙100に接触すると共に、現像ヘッド
6が45°回転し、第2色目の現像ヘッドが静電記録紙
100と向き合い接触し、第2色目の印字準備が完了す
る。同様にして第2色目、第3色目の印字を行う。
【0116】第3色目の印字が終了し、静電記録紙10
0の巻き戻しが終了した時点で、CPU40はゲート1
1を11bの位置に切り替えるべく制御する。これによ
り、紙搬送経路が巻き取りローラ10の方向からカッタ
・ユニット50の方向に変わる。第3色目までの印字動
作と同様に静電記録紙100上に第4色目の画像が形成
されながら、静電記録紙100はカッタ・ユニット50
に送られる。
【0117】カッタ・ユニット50に送られてきた静電
記録紙100は、CPU40の制御のもとに、その先端
の非画像部分がYカッタ・ユニット51で切り落とさ
れ、続いて画像部分と未画像形成部分がYカッタ・ユニ
ット51で同様に切り離される。次にXカッタ・ユニッ
ト52で静電記録紙100の両端の不要部分が切り落と
され、図面のサイズがA2以下の場合は、さらにXカッ
タ・ユニット52で切り分けられ、排紙ガイド22を通
って機外に排出される。
【0118】画像部分が機外に排出された後、画像部分
が切り離された静電記録紙100はCPU40により巻
き戻し制御され、先端が紙位置センサ14を通過してか
ら一定パルス送ったところで、例えば、約15mm相当
分、紙管4方向に巻き戻されところで停止される。
【0119】そして、CPU40はこの状態で現像ヘッ
ド6を回転制御して、現像ヘッド6の位置を印字開始位
置に戻した後、静電記録紙100をカッタ・ユニット5
0の方向に搬送し、静電記録紙100の先端が紙位置セ
ンサ14を通過してから一定パルス送った位置で、具体
的には静電記録紙100の先端が紙ガイド19における
最下流位置近傍の所定位置に来たところで停止させる。
そして、これで印字動作が完了する。
【0120】この状態は印字待機状態と同様であり、次
の画像データが送られてくるまで、この状態で待機す
る。この印字待機状態では、静電記録紙100の先端部
分は紙ガイド19のほぼ平坦で、かつ、ほぼ水平な部分
の上に乗っている状態であるため、静電記録紙100の
先端はカールなどの変形を受けることがない。
【0121】本発明システムでは上記のように印字待機
状態では従来のように、静電記録紙の先端を駆動ローラ
9のニップ点A位置近傍でなく、それよりも下流のカッ
タ・ユニット50入口近傍の平坦面構造の紙ガイド上に
位置させておく構成とした。
【0122】これにより、画像形成装置内で長時間静電
記録紙100が放置された場合でも、静電記録紙100
の先端の一定長さ部分、例えば、駆動ローラ9のニップ
点Aから巻き取りローラ10のニップ点Bまでの距離L
1に相当する部分が、水平に近いほぼ平坦な紙ガイド1
9上にあるため、吸湿放湿などによる紙カールなどの形
状変化を受けることが少ない。
【0123】そのため、長時間放置された後に印字動作
が開始され、ある程度の曲率を持った巻き取り部に搬送
されたり、決して広くないニップ部を持ったカッタ・ユ
ニットに搬送されてもスムーズな通紙を確保できる。
【0124】以上の第1の実施例は、静電記録紙の先端
を駆動ローラ9のニップ点A位置近傍でなく、それより
も下流のカッタ・ユニット50入口近傍の平坦面構造の
紙ガイド上に位置させておく構成としたことにより、画
像形成装置内で長時間静電記録紙100が放置された場
合でも、静電記録紙100の先端がカールされにくいよ
うにしたものであるが、静電記録紙100の先端は自由
状態にあるために、吸湿や乾燥が繰り返されると、記録
紙の材質により、長期間のうちには先端がカールしてし
まう危険が無いとは限らない。
【0125】そこで、印字待機状態において、より確実
に静電記録紙100の先端がカールされにくいようにす
る構成を第2の実施例としてつぎに説明する。 (第2の実施例)本実施例はカッタ・ユニット50の給
紙ローラ55とその従動ローラ54との間に静電記録紙
100の先端を挾持させる状態にし、駆動ローラ9とロ
ーラ12とによる静電記録紙100のニップにより、当
該静電記録紙100に張力を加えた保持状態におくこと
で、静電記録紙100の先端側をピンと張った状態にお
き、これにより、先端側が丸まってしまうことを防止す
るようにしたもので、図1、図3を用いて説明する。
【0126】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置
の構成は基本的には第1の実施例と変わらない。印字終
了時点から待機状態に置く段階までの静電記録紙100
の位置制御に違いがあるのみである。以下、その概略の
動作を説明する。
【0127】本実施例のシステムでは、印字制御時(プ
リント制御時)での第1の実施例と同様の機能の他、画
像形成動作終了後の段階での、CPU40の制御機能
に、第1の実施例の場合と同様、画像形成動作終了後、
画像部分をカッタ・ユニット50によりカットして機外
に排出した後、静電記録紙100を巻き戻し制御し、そ
の先端が紙位置センサ14を通過してから一定パルス、
例えば15mm送ったところで停止させる機能と、この
状態で現像ヘッド6を回転させ、現像ヘッド6の位置を
印字開始位置に戻した後、ゲート11を11bの方向に
切り換え、再度静電記録紙100をカッタ・ユニット5
0の方向に搬送すると共に、カッタ・ユニット50の給
紙ローラ55と従動ローラ54とのニップ点にニップさ
せてから待機状態になる機能とを持たせる。
【0128】このような構成において、CPU40は第
1の実施例の場合と同様に、画像形成動作終了後、画像
部分をカッタ・ユニット50によりカットして機外に排
出すべく制御した後、静電記録紙100を巻き戻し制御
し、その先端が紙位置センサ14を通過してから一定パ
ルス、例えば15mm送られたところで停止させるよう
に制御する。
【0129】CPU40はこの状態で現像ヘッド6を回
転制御させ、現像ヘッド6の位置を印字開始位置に戻し
た後、ゲート11を11bの方向に切り換え、再度静電
記録紙100をカッタ・ユニット50の方向に搬送開始
術く制御する。
【0130】この時、同時にCPU40はカッタ・ユニ
ット50の給紙ローラ55とその従動ローラ54を回転
制御し、カッタ・ユニット50に搬送されてきた静電記
録紙100の先端を当該給紙ローラ55とその従動ロー
ラ54との間にニップさせる。
【0131】給紙ローラ55の周速は静電記録紙100
の搬送速度に比べて大きいため、給紙ローラ55は静電
記録紙100に一定の張力を与えながら、静電記録紙1
00に対してスリップしている。
【0132】CPU40はカッタ・ユニット50内のカ
ッタ・センサ56が静電記録紙100の先端の到達を検
知した時点より、さらに一定パルス分、搬送した位置、
具体的には給紙ローラ55とYカッタ・ユニット51と
の中間位置で静電記録紙100の搬送を停止させ、給紙
ローラ55の回転も停止させるべく制御する。
【0133】これにより、給紙ローラ55とYカッタ・
ユニット51との中間位置で静電記録紙100は停止す
ることになる。この状態で印字待機状態となる。
【0134】このように第2の実施例はカッタ・ユニッ
ト50内の給紙ローラ55と従動ローラ54とのニップ
点にニップされた状態にして待機状態とするようにし
た。これにより、静電記録紙100はその先端部側に対
して紙面を真っ直ぐに保つような方向に張力をかけて待
機していることになる。そのため、静電記録紙100に
は紙面を丸めるような癖のつかない状態で、常に一定の
張力がかかっるようになるため、この状態で長時間放置
されても静電記録紙100の先端にはカールなどの変形
を受ける危険が少なくなる。
【0135】次の画像データが送られてくると、CPU
40は一旦、静電記録紙100をロール紙管4の方向へ
巻き戻し、静電記録紙100の先端が紙位置センサ14
を通過した時点より一定パルス送った後(一定量巻き戻
した後に)に停止させ、そこから順方向に搬送を開始す
ると共に、印字動作(画像形成動作)を開始させる。
【0136】また、第1の実施例の場合と同様に、画像
形成動作終了後、画像部分をカッタ・ユニット50によ
りカットして排出した後、その位置で現像ヘッド6を初
期位置に戻し、印字動作を終了して、印字待機状態とな
る。
【0137】このような動作に制御すれば、印字待機状
態において、静電記録紙100の先端部側にカールなど
のような巻き癖がつくことがない。そのため、静電記録
紙100の先端を巻き取りローラ10側に搬送した際
に、紙ガイド18に案内されて円滑に巻き取りローラ1
0に巻き付かせることができるようになり、長時間、記
録紙を印字待機状態におくことによる従来のような紙詰
まりの発生が防止できるようになる。
【0138】また、単色印字時などのように、巻き取り
ローラ10に巻き取られる工程を経ずに、直接カッタ・
ユニット50へ搬送される場合でも、静電記録紙100
の先端がカールしていないことから、静電記録紙100
の先端はカッタ・ユニット50の給紙ローラ55と従動
ローラ54とのニップ点に円滑に入り込めるために、カ
ッタ・ユニット50での紙詰まりなどの不具合も生じな
い。
【0139】なお、カッタ・ユニット50のカッタ51
でのカットが済み、カットされた記録紙を機外へ排出し
た段階で、記録紙100を戻すことなく待機状態にする
構成とすることでも実施可能であり、この場合、印字開
始から印字終了までに要する時間が短くなる。但し、こ
の場合は、静電記録紙100の先端はカッタ・ユニット
50でカットされたままの状態で停止しているが、この
状態ではカッタ・ユニット50の初期化動作などを行っ
た場合に、カッタの歯に静電記録紙100の先端が触
れ、カッタ・ユニットの故障の原因となる。
【0140】そのため、印字動作終了後、静電記録紙1
00をカッタ・センサ56がその先端を検知するところ
まで巻き戻して停止する。このように構成することで、
印字時間を最小にしようとする場合に、カッタ・ユニッ
ト50の故障などを発生させることなく実現できるよう
になる。
【0141】以上の第2の実施例は、静電記録紙の先端
を駆動ローラ9のニップ点A位置近傍でなく、それより
も下流のカッタ・ユニット50内のローラにニップさせ
ておくことにより、張力を与えて待機させるようにする
構成としたことにより、画像形成装置内で長時間静電記
録紙100が放置された場合でも、静電記録紙100の
先端がカールされにくいようにしたものである。しか
し、このようにカールされにくいようにすることの他、
カラー画像形成であれば、巻き取りローラ10の巻取方
向に、この巻き取りローラ10の曲率と同一の曲率を与
える状態にカールさせても、何等の支障もなく駆動ロー
ラ9のニップ点Aに静電記録紙の先端を戻したり巻き取
りローラ10に巻き取らせたりすることが可能である。
【0142】そして、このようにすれば印字待機状態か
ら印字開始に移るにあたり、記録静電記録紙100の先
端を巻き取りローラ10に円滑に巻き付けて印字に入る
ことができる。この実施例を第3の実施例としてつぎに
説明する。
【0143】(第3の実施例)図1、図3を用いて、本
発明の第3の実施例に係る画像形成装置の概略の動作を
説明する。本発明の第3の実施例に係る画像形成装置の
構成は基本的には第1の実施例と変わらない。印字終了
時点から待機状態に置く段階までの静電記録紙100の
位置制御に違いがあるのみである。以下、その概略の動
作を説明する。
【0144】本実施例のシステムでは、印字制御時(プ
リント制御時)での第1の実施例と同様の機能の他、画
像形成動作終了後の段階での、CPU40の制御機能
に、第1の実施例の場合と同様、画像形成動作終了後、
画像部分をカッタ・ユニット50によりカットして機外
に排出する機能に加えつぎの機能を加える。
【0145】すなわち、記録紙をカットして機外に排出
した後、静電記録紙100を巻き戻し制御し、その先端
が紙位置センサ14を通過してから一定パルス、例えば
15mm送ったところで停止させる機能と、この状態で
現像ヘッド6を回転させ、現像ヘッド6の位置を印字開
始位置に戻した後、ゲート11を11aの方向に切り換
え、静電記録紙100を巻き取りローラ10の方向に搬
送すると共に、巻き取りローラ10と巻き取りピンチロ
ーラ13とのニップ点Bにニップさせて停止させ、待機
状態に移る機能を持たせる。
【0146】このような構成の本システムは、第1の実
施例の場合と同様に、画像形成動作終了後、画像部分を
カットし、機外に排出した後、CPU40は静電記録紙
100を巻き戻すべく制御する。そして、静電記録紙1
00の先端が紙位置センサ14を通過してから一定パル
ス、例えば、15mm送られたところでCPU40は記
録紙搬送を停止させ、この状態で現像ヘッド6を回転さ
せ、現像ヘッド6の位置を印字開始位置に戻した後、ゲ
ート11を11aの方向に切り換え、再度静電記録紙1
00を巻き取りローラ10の方向に搬送すると云った制
御を実施する。
【0147】この時、CPU40は同時に巻き取りロー
ラ10を静電記録紙100の搬送速度に対して十分に速
い周速を以て回転させるべく制御する。そしてこれによ
り、静電記録紙100の先端が巻き取りローラ10と巻
き取りピンチローラ13とのニップ点Bに突入し、巻き
取りローラ10に巻き付くと、巻き取りセンサ25が静
電記録紙100の巻き取りローラ10への巻き付きを検
知するので、CPU40はこの時点で静電記録紙100
の搬送を停止すべく制御し、その後、巻き取りローラ1
0の回転を停止すべく制御する。
【0148】実際には、静電記録紙100が巻き取りロ
ーラ10に巻き付いた時点で、巻き取りローラ10の回
転は静電記録紙100の搬送速度で決定されるため、巻
き取りローラ10は回転していない。CPU40はこの
状態で印字動作を終了し、印字待機状態とする。
【0149】印字開始時には、CPU40は一旦、静電
記録紙100の先端を紙位置センサ14を通過してから
一定パルス送った所で停止させ、ここから印字を開始す
べく制御する。この時、印字待機状態で長時間放置され
た静電記録紙100は巻き取りローラ10の曲率に沿っ
て巻き癖がついているため、巻き取りローラ10部分へ
は紙詰まりなくスムースに搬送され、また、巻き取りロ
ーラ10に巻き付くときもスキューなどがなく滑らかに
巻き付いていく。
【0150】このように、第3の実施例では、印字終了
後、静電記録紙100の先端を巻き取りローラ10に巻
き取らせて待機状態にするものであり、これによって巻
き取りローラ10の巻取方向に、かつ、この巻き取りロ
ーラ10の曲率と同一の曲率を与える状態にカールさせ
る状態にて待機させるようにしたものである。
【0151】これにより、印字開始時には駆動ローラ9
のニップ点Aに静電記録紙の先端を戻したのちに、巻き
取りローラ10に何等の支障もなく巻き取らせることが
できるようになり、長時間、記録紙を印字待機状態にお
くことによる従来のような紙詰まりの発生が防止できる
ようになる。
【0152】以上、本発明の第1の実施例、もしくは第
2の実施例に示すように構成することにより、静電記録
紙の先端部分、例えばL2に相当する部分が水平に近い
ほぼ平坦な紙ガイドの上に載置されているか、もしく
は、静電記録紙に一定の張力が加わっているために、静
電記録紙にカールなどの形状変形が起こりにくくなり、
従って、巻き取りローラ10に巻き取られるにあたって
も、あるいはカッタ・ユニットに搬送されるにしても、
静電記録紙は搬送経路を滑らかに搬送されていくので、
紙詰まりのトラブルを抑制できる。
【0153】また、第3の実施例では、印字終了後、静
電記録紙100の先端を巻き取りローラ10に巻き取ら
せて待機状態にするから、これによって巻き取りローラ
10の巻取方向に、かつ、この巻き取りローラ10の曲
率と同一の曲率を与える状態にカールさせる状態にて待
機させることができ、これにより、印字開始時には駆動
ローラ9のニップ点Aに静電記録紙の先端を戻したのち
に、巻き取りローラ10に何等の支障もなく巻き取らせ
ることができるようになって、長時間、記録紙を印字待
機状態におくことによる従来のような紙詰まりの発生が
防止できるようになる。
【0154】なお、本発明は種々の実施例について述べ
たが、上述した実施例のみに限定されるものではなく、
その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施し得る
ものである。例えば、上記本発明に係る第1の実施例、
第2の実施例とも静電記録紙100の搬送をパルスモー
タを用いて、そのパルスモータに印加するパルス数でコ
ントロールするようにしたが、通常、エンコーダローラ
5の側端に設けられる送り量検出のための図示しないエ
ンコーダによって静電記録紙100の搬送量をパルスに
変換して抽出するので、そのパルスをパルスカウンタ4
4でカウントし、そのパルス数で、例えば、DCサーボ
モータなどの駆動モータをコントロールする方法を適用
することによっても実現可能である。
【0155】以上、本発明を纏めてみると、 [1] 本発明は用紙がロール状に巻かれたロール紙管
と、前記用紙を把持し駆動搬送する第1用紙搬送手段
と、前記用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記用
紙の先端部の位置決め制御を行う用紙制御手段と、前記
用紙搬送手段よりも用紙搬送方向下流側に位置し、前記
用紙の先端から所定長さ部分を略平坦に維持する用紙維
持手段とを有する構成とした。
【0156】すなわち、画像形成後に用紙制御手段によ
りロール状の用紙先端部を、用紙の先端から所定長さ部
分を略平坦に維持するための用紙維持手段の作用位置で
停止するようにしたものである。
【0157】これにより、ロール状の用紙先端部は、用
紙の先端から所定長さ分、平坦に維持されることから、
用紙先端部がカールすることがなくなり、用紙の先端部
がカールすることによる搬送経路上での紙詰まりを防止
できる。
【0158】[2] また、[1]の構成において、前
記用紙維持手段が、前記用紙搬送手段の用紙搬送方向下
流側に位置し、ほぼ水平でかつほぼ平坦な部分を所定長
さ有する紙ガイドとした。
【0159】[3] 更には[1]の構成において、前
記用紙維持手段が、前記用紙搬送手段の用紙搬送方向下
流側に位置し、用紙先端を把持し前記用紙搬送手段との
間で前記用紙に張力を与える第2の用紙搬送手段である
ことを特徴とする。
【0160】用紙維持手段が、前記用紙搬送手段の用紙
搬送方向下流側に位置し、用紙先端を把持し前記用紙搬
送手段との間で前記用紙に張力を与えることから、ロー
ル状の用紙先端部は、用紙の先端から所定長さ分、平坦
に維持されることから、用紙先端部がカールすることが
なくなり、用紙の先端部がカールすることによる搬送経
路上での紙詰まりを防止できる。
【0161】[4] また、[1]の構成において、用
紙を搬送しながら巻き取り保管する巻取手段を有し、前
記用紙維持手段の前記用紙を略平坦に維持する距離が、
前記第1用紙搬送手段から前記巻取手段の搬送手段まで
の距離と略同一であるようにした。
【0162】これにより、巻取手段による巻取長以上は
フラットな部分を確保することができるようになる。こ
れは、少なくとも巻取手段に良好に巻き取られるように
するために、巻取手段による巻取長以上はフラットな部
分を確保するようにしたものであり、ロール状の用紙先
端部は、用紙の先端から所定長さ分、平坦に維持される
ことから、用紙先端部がカールすることがなくなり、用
紙の先端部がカールすることによる搬送経路上での紙詰
まりを防止できる。
【0163】[5] また、[1]の構成において、前
記用紙維持手段が、前記用紙搬送手段の用紙搬送方向下
流側に位置し、用紙先端を把持し前記用紙搬送手段との
間で前記用紙に張力を与える第2用紙搬送手段であり、
前記第2用紙搬送手段の用紙搬送方向下流側に、前記用
紙を幅方向に切断する用紙切断手段と、用紙切断後、前
記用紙の画像未記録部先端を所定量前記ロ―ル紙管方向
へ巻き戻し位置決め制御する第2制御手段とを有する構
成とした。
【0164】[6] また、[1]の構成において、前
記用紙制御手段が、画像形成終了後、前記用紙をロ―ル
紙管方向へ所定量巻き戻し、前記画像形成手段の初期化
動作を行った後、再び前記用紙を下流側に搬送し位置決
めする手段であることを特徴とする。
【0165】これは潜像を可視化像に現像する現像器が
特にロータリタイプの現像器の場合、色切り替え時に用
紙に接したまま、現像器を別の色の位置に回転させるこ
とから、この回転により現像器の周囲に付着している残
存現像液が用紙に付いたり、現像された画像部分の現像
液が現像器に擦られることなどして用紙を汚すので、所
定量巻き戻して、用紙の汚れても良い領域が現像器の位
置に来るまで移動させて色換えを行うが、それをできる
だけ、用紙の先端部分側の領域に来るように巻き戻すこ
とによって無駄紙を最小限に食い止め、その後に用紙制
御手段によりロール状の用紙先端部を、用紙の先端から
所定長さ部分を略平坦に維持するための用紙維持手段の
作用位置で停止するようにして、用紙の先端にカールが
できないようにしたものである。
【0166】これにより、無駄紙を最小限に食い止めつ
つ、ロール状の用紙先端部はカールされることなく待機
させることができるようになり、用紙の先端部がカール
することによる搬送経路上での紙詰まりを防止できる。
【0167】[7] また、用紙がロ―ル状の巻かれた
ロ―ル紙管と、前記用紙を把持し駆動搬送する第1用紙
搬送手段と、前記用紙に画像を形成する画像形成手段
と、前記用紙の先端部の位置決め制御を行う用紙制御手
段と、前記第1用紙搬送手段よりも用紙搬送方向下流側
に位置し、前記用紙を搬送ながら巻き取り保管する巻取
手段と、前記第1用紙搬送手段よりも用紙搬送方向下流
側に位置し、前記用紙の先端から所定長さ部分を、前記
巻取手段の巻き方向と同一方向に曲率を持たせる曲率維
持手段とより構成した。
【0168】この構成によれば、印字終了後、ロ―ル状
の用紙の先端を曲率維持手段により巻取手段の巻き方向
と同一方向に曲率を持たせるにして待機するから、これ
によって巻取手段の巻取方向に、かつ、この巻取手段の
曲率と同一の曲率を与える状態にカールさせる状態にて
待機させることができ、印字開始時には第1用紙搬送手
段(駆動ローラ9)のニップ点に用紙の先端を戻したの
ちに、巻取手段(巻き取りローラ10)に送ると、用紙
は何等の支障もなく当該巻取手段に巻き取らせることが
できるようになり、長時間、記録紙を印字待機状態にお
くことによる従来のような紙詰まりの発生が防止できる
ようになる。
【0169】[8] 前記[7]の構成において、前記
曲率維持手段が、前記用紙の先端を前記巻取手段に所定
量巻き取られた状態で位置決め制御する手段であること
を特徴とする。これによれば、曲率維持手段は巻取手段
をそのまま利用することができることにより、構成が簡
易になる。
【0170】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
ロール紙を画像形成部に搬送して画像を形成する装置に
おいて、待機状態にあるロール紙の先端側に、搬送の妨
げとなるような形状のカールを発生させず済むようにな
り、搬送の妨げとなるような形状のカールに起因した紙
詰まりの発生を抑制して、確実に印字動作が行える信頼
性の高い画像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に係る画像形成装置の概略構成を説明するための
図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に係る画像形成装置のL1,L2の関係を説明す
るための図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に係る画像形成装置のシステムブロック図。
【図4】従来例を説明するための図であって、従来の画
像形成装置の概略構成を説明するための図。
【符号の説明】
1…静電記録ヘッド 2…パッドローラ 4…ロール紙管 5…エンコーダローラ 5a…エンコーダ 6…現像ヘッド 8…吸い取りローラ 9…駆動ローラ 9a,15a…プーリ 10…巻き取りローラ 11…ゲート 12…駆動ピンチローラ 13…巻き取りピンチローラ 14…紙位置センサ 15…メインモータ(パルスモータ) 17…駆動ベルト 18,19,32…紙ガイド 22…排紙ガイド 50…カッタ・ユニット 51…Yカッタ・ユニット 52…Xカッタ・ユニット 53…排紙ローラ 54…給紙ピンチローラ 55…給紙ローラ 56…カッタ・センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙がロール状に巻かれたロール紙管
    と、 前記用紙を把持し、駆動搬送する第1用紙搬送手段と、 前記用紙に画像を形成する画像形成手段と、 前記用紙搬送手段よりも用紙搬送方向下流側に位置し、
    前記用紙の先端から所定長さ部分を略平坦に維持する用
    紙維持手段と、 待機状態時、前記用紙の先端部を用紙維持手段上に位置
    決め制御を行う用紙制御手段と、を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙維持手段が、前記用紙搬送手段
    の用紙搬送方向下流側に位置し、ほぼ水平でかつほぼ平
    坦な部分を所定長さ有する紙ガイドであることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙維持手段が、前記用紙搬送手段
    の用紙搬送方向下流側に位置し、用紙先端を把持し前記
    用紙搬送手段との間で前記用紙に張力を与える第2用紙
    搬送手段であることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
JP6098711A 1994-05-12 1994-05-12 画像形成装置 Pending JPH07306557A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165154A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Ricoh Printing Systems Ltd 電子写真式印刷装置
JP2010097132A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Casio Electronics Co Ltd 連続紙印刷装置
WO2012149317A1 (en) 2011-04-29 2012-11-01 Danisco Us Inc. Detergent compositions containing bacillus agaradhaerens mannanase and methods of use thereof
WO2018085524A2 (en) 2016-11-07 2018-05-11 Danisco Us Inc Laundry detergent composition

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