JP2008265286A - カートリッジおよびプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロール紙が収納されたカートリッジにおいて、印刷完了後、カートリッジ内にロール紙を戻した場合でも、次の印刷時に円滑に印刷を再開できるようにする。
【解決手段】 カートリッジであって、ロール紙404−2と、ローラ404−1の端部に設けられ、ロール紙404−2を保持するためのフランジ404−3と、ロール紙404−2を前記カートリッジ外部へ送り出すための分離部材と、を備え、ローラ404−1を、ロール紙404−2を送り出す方向に回転させた場合、ロール紙404−2は、前記分離部材に接触することで、前記カートリッジ外部へと送り出され、ローラ404−1を、ロール紙404−2を巻き戻す方向に回転させた場合、前記カートリッジ外部に送り出されていたロール紙404−2は、フランジ404−3の外周部分に巻き取られることで、前記カートリッジ内部に巻き戻されることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像データを印刷するプリンタ及び該プリンタに装着されるカートリッジに関するものである。
近年、デジカメ等の撮像装置において取得された画像データを取り込み、印画紙等の記録媒体に印刷するプリンタが広く一般家庭に普及してきている。
このような家庭用のプリンタでは、事前にインクリボンと印画紙とをセットしておきさえすれば、あとは画像データを取り込み、印刷指示を与えるだけで簡単に高画質な写真印刷を行うことができる。このため、最近では家庭において写真印刷を楽しむ人が増えてきている。
このような家庭用のプリンタでは、事前の準備作業(インクリボンや印画紙のセット、画像データの取り込み等)をできるだけ簡素化することが求められており、従来より、準備作業における操作性の向上を目的とした提案がなされている。
一例として、インクリボンと印画紙とを一体化したカートリッジを備えたプリンタが挙げられる。該カートリッジを用いれば、それまで行っていたインクリボンのセットと印画紙のセットという2つの作業が、カートリッジの装着作業という1つの作業だけでよいこととなり、準備作業の簡素化を図ることができる。
特開2000−108442号公報
ここで、上述のように一体化されたカートリッジは、これまで、印画紙としてカット紙を用いるのが一般的であった。しかしながら、カートリッジに配設される印画紙はカット紙に限定されるものではなく、帯状の印画紙をローラに巻き回したロール紙を用いるようにしてもよい。
印画紙としてロール紙を用いるようにした場合、省スペースのカートリッジに多量の印画紙を保持できるうえ、印刷サイズの異なるカートリッジに対して、搬送機構を共有化できるなどのメリットがあるからである。
また、カット紙を用いて印刷を行う場合、印刷時に紙を保持するため、印画領域よりも大きいサイズのカット紙を用意する必要がある。そして、印刷後に紙保持用に印画領域より大きくした部分をユーザが自分でカットしなければならない。それに対し、ロール紙の場合は、プリンタ内に印画紙切断用のカッターが配されており、プリンタ内で印画紙をカットする構成となっているため、印画領域だけを切り取って、ユーザに提供することができる。
ここで、カートリッジに収納される印画紙をロール紙にした場合、該ロール紙は印刷時にプリンタ内において次のように動作することとなる。
まず、ローラに巻き回されたロール紙がカートリッジ外部に引き出され、搬送ローラによってサーマルヘッドとプラテンローラとの間にインクリボンと共に挿入される。その後、当該サーマルヘッドの前後をインクリボンが重畳された状態で印画領域が往復搬送されることで、各色のインクが付加されていく。インクが付加されたロール紙は、切断位置で切断された後、排出される。これにより印刷が完了し、印刷完了後は、引き出されたロール紙が巻き戻され、カートリッジ内に格納されることで印刷開始前の状態に戻る。
ここで、印刷が完了しロール紙を巻き戻した際に、ロール紙の先端部が完全にカートリッジ内部に巻き戻されてしまうと、再度、ロール紙をカートリッジから引き出すことができなくなってしまう。
そこで、引き出されたロール紙を、印刷が完了した後に巻き戻す場合には、ロール紙の先端部をカートリッジ外部に残した状態で停止させるように制御することが必要となってくる。しかし、この場合、ロール紙がカートリッジ外部に出ているため、カートリッジを着脱する際に、ロール紙が傷付けてしまう恐れがある。
一方、カートリッジ内部にローラを設けることにより、カートリッジ内部にまで収納したロール紙を再びカートリッジ外部に送り出せるように構成することは可能であるが、この場合、カートリッジが複雑な構造となってしまう。
また、印刷完了後にカートリッジがプリンタから取り外され、カートリッジのローラとプリンタの回転機構との結合が解除されてしまうと、カートリッジのローラは回動自在となる。このため、ローラが回動し、ロール紙の先端部が巻き戻されてしまうと、ロール紙の先端部をカートリッジから引き出すことができなくなってしまうことも考えられる。
このため、ロール紙を収納したカートリッジでは、カートリッジを再装着した際に円滑に印刷が行われるよう、ロール紙を確実にカートリッジ外部に引き出すことができる構成しておくことが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ロール紙が収納されたカートリッジにおいて、印刷完了後、カートリッジ内にロール紙を戻した場合でも、次の印刷時に円滑に印刷を再開できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係るカートリッジは以下のような構成を備える。即ち、
ロール紙に画像を印刷するプリンタに対して着脱可能なカートリッジであって、
ローラに巻かれたロール紙と、
前記ローラの端部に設けられ、前記ローラに巻かれたロール紙を保持するための、弾性部材からなるフランジと、
前記ロール紙を前記カートリッジ外部へ送り出すための分離部材と、を備え、
前記ローラを、前記ロール紙を送り出す方向に回転させた場合に、前記ロール紙が、前記分離部材に接触することで、前記カートリッジ外部へと送り出され、
前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合に、前記カートリッジ外部に送り出されていたロール紙が前記フランジの外周部分に巻き取られることで、カートリッジ内部に巻き戻されることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために本発明に係るプリンタは以下のような構成を備える。即ち、
ロール紙に画像を印刷するプリンタであって、
ローラに巻かれたロール紙と、前記ローラの端部に設けられ、前記ローラに巻かれたロール紙を保持するための、弾性部材からなるフランジと、前記ロール紙を前記カートリッジ外部へ送り出すための分離部材と、を有するカートリッジを装着する装着部と、
前記装着部に装着されたカートリッジが有する前記ローラを回転駆動させるための回転駆動部と、を備え、
前記ローラを、前記ロール紙を送り出す方向に回転させた場合、前記ロール紙は、前記分離部材に接触することで、前記カートリッジ外部へと送り出され、
前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合、前記カートリッジの外部へ送り出されていた前記ロール紙は、前記フランジの外周部分に巻き取られることで、前記カートリッジ内部に巻き戻されることを特徴とする。
本発明によれば、ロール紙が収納されたカートリッジにおいて、印刷完了後、カートリッジ内にロール紙を戻した場合でも、次の印刷時に円滑に印刷を再開できるようになる。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において、「印刷」とは、ユーザからの印刷指示に基づいて印画を行い、ロール紙を所定サイズに切断し排紙するまでの一連の全体動作を指すものとする。また、「印画」とは、印刷動作のうち、ロール紙に対してインクリボンに塗布されたインクを熱転写することにより画像をロール紙に記録する動作を指すものとする。
[第1の実施形態]
1.プリンタ及びカートリッジの外観構成
図1は、本実施形態にかかるプリンタ100および該プリンタ100に用いられるカートリッジ110の外観構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ100は、その側面が開閉しカートリッジ110を矢印120方向に着脱可能(装着可能/取り出し可能)な装着部を有するハウジング101を備える。また、該ハウジング101の上部には、表示部102と操作部103とが配されている。
表示部102はLCD等の表示画面から構成され、印刷される画像データを表示したり、印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示したりする。
操作部103は、プリンタの電源のON/OFFを指示する電源スイッチ104と、表示部102に表示された各種メニューを選択するための選択スイッチ105とを備える。更に、選択スイッチ105の周囲には、表示部102に表示されたカーソルを所望の位置に移動させるための左右キー106と、上下キー107とが配されている。
カートリッジ110には、インクが塗布されているインクリボンと、印画紙としてのロール紙(ローラに巻き回された帯状の記録媒体)とが収納されている。また、カートリッジ110をプリンタ100に装着する前の状態では、ロール紙はハウジング111により密閉された構成となっており、ユーザがロール紙に直接触れることができない構成となっている。印刷時にはロール紙がカートリッジ110から引き出され、インクリボンに塗布されたインクをプリンタのサーマルヘッドによりロール紙に転写することにより、印画が行われる。
112はロール紙が巻き回されたローラの回転軸であり、カートリッジ110をプリンタ100に装着した際には、該回転軸112が、プリンタ100が有する給紙モータの回転機構と結合され、プリンタ100によって回転が制御される。
113、114は、それぞれインクリボンの供給ローラと巻き取りローラの回転軸である。巻き取りローラの回転軸114は、カートリッジ110をプリンタ100に装着した際には、プリンタ100が有するインクリボン巻き取りモータの回転機構と結合され、プリンタ100によって回転が制御される。
2.プリンタの機能構成
図2はプリンタ100の機能構成を示すブロック図である。201はプリンタ100全体を制御するメインコントローラである。
202はメインコントローラ201に接続され、制御プログラムなどが格納されるROMであり、メインコントローラ201は、ROM202に格納された制御プログラムに従って動作する。RAM203は、メインコントローラの演算処理用のワークメモリとして用いられ、また、操作部103を介して入力された各種設定データ等も一時的に格納される。
224Y、224M、224Cは画像データ入力部229を介して受信された画像データを格納するイメージバッファである。224Yはイエロの画像データを一時的に格納するイエロイメージバッファであり、224M、224Cはそれぞれマゼンタ、シアンの画像データを一時的に格納するイメージバッファである。
227はサーマルヘッドであり、内蔵する発熱体が発熱することにより、インクリボンに塗布されたインクを昇華させ、ロール紙に印画する。
226はサーマルヘッド227に内蔵される発熱体(不図示)を駆動させるヘッド駆動回路である。メインコントローラ201に接続されたドライバコントローラ225が、イメージバッファ224Y〜224Cにビットマップ形式で記録された画像データを用いてヘッド駆動回路226を制御することで印画が行われる。
211は駆動モータ212、213を駆動するためのロール紙搬送モータドライバである。駆動モータ212、213(回転駆動部)は回転機構を介して、後述するカール取りローラやグリップローラ、排紙ローラ、排紙蹴りだしローラ等に結合されており、これらのローラを駆動させることによりロール紙を搬送する。
214は給紙モータドライバであり、給紙モータ215の回転を制御する。カートリッジ110が装着された状態においては、給紙モータ215は、ロール紙が巻き回されたローラと回転機構を介して結合され、給紙モータドライバ214により該ローラの回転駆動が制御される。
216はインクリボン巻き取りモータドライバであり、インクリボン巻き取りモータ217の回転を制御する。カートリッジ110が装着された状態では、インクリボンの巻き取りローラとインクリボン巻き取りモータ217とが回転機構を介して結合され、インクリボン巻き取りモータドライバ216によりインクリボンの巻き取りが制御される。
218はヘッドアップダウンモータドライバである。このドライバ218がサーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219の回転を制御することで、サーマルヘッド227が印画位置と退避位置との間を動作する。
220はカッターモータドライバである。カッターモータドライバ220が、カッターユニットを構成するカッター刃及びカッター受け刃を駆動するカッターモータ221を制御することで、ロール紙の切断が行われる。
204は終端検知センサであり、カートリッジ110のローラ内に配され、ローラに巻き回されたロール紙が消費されて、ローラに巻き回されたロール紙の残量が、1巻き未満になった場合に、これを検知する。終端が検知されると、表示部102には、ロール紙の残量が少ない旨のメッセージが表示される。
205はロール紙検出センサであり、カートリッジ110内に配されたロール紙が送り出され、先端部がカートリッジ出口から排出されたことを検出する。ロール紙検出センサは、カートリッジ出口近傍に、ロール紙の幅方向に対向して設けられており、カートリッジ出口から排出されたロール紙の幅方向両端部(右端部と左端部)とをそれぞれ検出する。該ロール紙検出センサ205の検出タイミングの差により、プリンタ100は、カートリッジ出口より押し出されたロール紙の幅方向の傾きを認識することができる。
206はロール紙頭出しセンサであり、サーマルヘッド227に対向して設けられるプラテンローラの後方に配され、印刷開始時に、カートリッジ110から引き出されたロール紙の先端部がプラテンローラの後方を通過したことを検出する。
207はリボン頭出しセンサであり、インクリボンの各色の先端部に塗布された識別帯を検出する。インクリボン巻き取りモータ217によるインクリボンの巻き取り動作は、リボン頭出しセンサ207の検出結果に基づいて制御される。
208は環境温度センサであり、プリンタ100が載置された環境の雰囲気温度を検出する。ヘッド駆動回路226によりサーマルヘッド227に投入される投入エネルギーは、環境温度センサ208の検出結果に基づいて制御される。
209はヘッド圧検出センサであり、印画時にサーマルヘッド227が印画位置まで下降しプラテンローラとの間でインクリボン及びロール紙を押圧する際のヘッド圧を検出する。
210は印画範囲識別センサであり、カッターユニット近傍に配され、印画された範囲を識別する。
222は表示制御部であり、印刷する画像データや印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示部102に表示するための制御を行う。
230はIC読み書き部であり、カートリッジ110に配されたカートリッジ情報チップ(IC)からの情報の読み取りと、該ICへの情報の書き込みを行う。ICより読み出される情報としては、例えば、ロール紙のサイズ(幅、厚さ、長さ)、ロール紙の特性、ローラ径、インクリボンの製造情報、インクリボンの特性情報、インクリボンの巻き取りローラの径、インクリボンの供給ローラの径等が挙げられる。また、ICに書き込まれる情報としては、例えば、印刷された枚数情報、印刷ミスした枚数情報、印刷ミスの要因情報等が挙げられる。
3.カートリッジの詳細構成
次にカートリッジ110の詳細構成について説明する。図3は、カートリッジ110の外観を示す図である。
上述したように、カートリッジ110はプリンタ100から取り外された状態では、ロール紙がハウジング111に収納されており、ユーザが外部からロール紙を直接触れることができないように構成されている。かかる構成により、カートリッジ110内への異物等の混入が回避される。
301はローラ内に配された終端検知センサ204の出力を、プリンタ100に送信するための接点である。カートリッジ110をプリンタ100に装着した際に、プリンタ100側の接点(不図示)と結合し、終端検知センサ204の出力をプリンタ100に送信する。
図4は、カートリッジ110の分解図である。図4を用いてカートリッジ110の内部構成について説明する。
図4において、401は上部ハウジングであり、インクリボンユニット402の上部をカバーする(供給ローラに巻き回されたインクリボンを収納する第1の収納部と、記録媒体にインクを転写した後のインクリボンを収納する第2の収納部として機能する)。402はインクリボンユニットであり、使用前のインクリボン402−1が巻き回された供給ローラ402−2と、使用済みのインクリボン402−1が巻き取られる巻き取りローラ402−3とを備える。供給ローラ402−2と巻き取りローラ402−3は、ハウジング111により回動自在に支持される。
403はガイドローラであり、使用済みのインクリボン402−1を巻き取りローラ402−3が巻き取る際のインクリボン402−1の搬送経路を規定する。ガイドローラ403は、ハウジング111により回動自在に支持される。
404はロール紙ユニットであり、ローラ404−1と、該ローラ404−1に巻き回されたロール紙404−2と、フランジ404−3とを備える。ローラ404−1は、側面ハウジング405とハウジング111とにより回動自在に支持される。なお、ロール紙ユニット404の詳細は図5を用いて後述する。
側面ハウジング405は、ロール紙ユニット404の側面をカバーし、ローラ404−1を軸支する。また、ローラ404−1に巻き回されたロール紙404−2の先端部を、巻き回された部分(ローラ404−1)から引き剥がすための分離部材406を備える。
図13Aの(a)は、ロール紙ユニット404と側面ハウジング405とを組み合わせた斜視図であり、側面ハウジング405の分離部材406側からみた様子を示している(分離部材406について詳細に図示している)。
図13Aの(a)に示すように、分離部材406は、ローラ404−1が矢印506方向に回転することにより、矢印506’方向に進むロール紙404−2を、カートリッジ110外部に排出すべく、カートリッジ出口方向へと導く案内板510を備える。矢印506’方向に進むロール紙404−2は、案内板510の端部511において、次々とローラ404−1から引き剥がされていく。
つまり、プリンタの回転機構がローラ404−1を矢印506方向に回転させるだけで、ロール紙404−2は分離部材406によりローラ404−1から引き剥がされ、さらに回転させることにより、カートリッジから排出される。そして、ロール紙404−2は、プリンタの紙搬送路へ送られる。そして、ロール紙404−2は、プリンタ内の搬送路へと送り出される。
そのため、カートリッジ110に、ロール紙を送り出すための専用のローラ等を設けなくても、簡単にカートリッジ110からロール紙404−2を排出することが出来る。
ここで、引き剥がされたロール紙404−2がカートリッジ出口方向へと導かれる際、該ロール紙404−2は、案内板510と直接接触することはなく、案内板510の両端に設けられた斜形部材512、513により支持されることとなる。
図13Aの(b)は、引き剥がされたロール紙404−2がカートリッジ出口方向へと導かれる際に、斜形部材512、513により支持される様子を示した図である。
図13Aの(b)に示すように、斜形部材512、513は案内板510の両端に、ロール紙404−2の幅寸法に対応して配されており、それぞれの斜面512A、513Aがロール紙404−2の幅方向両端部507、508を支持している。これにより、ロール紙404−2の印画面509は、案内板510に接触することなく搬送されることとなる。
このように、ロール紙404−2を幅方向両端部で支持する構成とすることで、ロール紙404−2の印画面509を疵つけることなく、ロール紙404−2をカートリッジ出口方向へ安定して導くことができる。
図13Bは、引き剥がされたロール紙404−2がカートリッジ出口方向と導かれる様子を示した図である。
次に、図5を用いて、ロール紙ユニット404の詳細を説明する。ローラ404−1の両端には弾性部材のフランジ404−3が設けられている。このフランジにより、ロール紙404−2が幅方向にずれてしまうのを防ぐことができる。
また、このフランジ404−3は筒状の保持部503を有しており、この保持部503は、その剛性により、ロール紙404−2がフランジ404−3の外径方向に巻き広がるのを防いでいる。保持部503には、ロール紙の先端部の両端を把持するための切り欠き部501が形成されている。
ローラ404−1を回転させることでロール紙ユニット404が回転する。上述のように、ロール紙ユニット404が回転することにより、図13Bのような状態となり、ロール紙404−2は、分離部材406によりロール紙ユニット404から引き剥がされ、カートリッジの出口方向へと導かれる。
ここで、フランジ404−3が弾性部材で構成されているため、分離部材406によりロール紙404−2が引き剥がされる際には、ロール紙404−2の幅方向に広がって湾曲する。フランジ404−3が湾曲することにより、ロール紙404−2はフランジ404−3の保持部503をのりこえて、ロール紙ユニット404から引き剥がされてゆく。
次に切り欠き部501について詳細に説明する。切り欠き部501は、図16(a)のような形状をしている。図16(b)は図13A(a)の状態に対応しており、図16(c)は図13Bの状態に対応している。
図16(b)の状態からロール紙ユニット404をロール紙を送り出す方向に回転させることにより、ロール紙404−2は、分離部材406により引き剥がされ、フランジ404−3が湾曲する。そして、ロール紙404−2の両端をフランジ404−3の保持部503が保持した図16(c)の状態になる。ロール紙ユニット404をさらに回転させると、ロール紙404−2はさらに引き剥がされ、フランジ404−3によりロール紙404−2の両端が保持されている部分が移動してゆく。
このとき、フランジ404−3は湾曲してロール紙幅方向に広がるために、ロール紙404−2は、フランジ404−3から弾性力をうけ、幅方向中心側に付勢される。この付勢力により、ロール紙404−2は幅方向中心部が膨らむことで、ロール紙404−2のカールが低減し、ロール紙404−2に長手方向の剛性を与えることとなる。
その結果、ロール紙404−2の長手方向端面を分離部材406に確実に当接させて安定してカートリッジ110からのロール紙404−2の引き出しができるようになる。また、中心部が膨らむことにより、カートリッジ110から排出されるまでの搬送路のハウジングおよび搬送路を形成する部材に対して、ロール紙404−2の幅方向端面のみが接触可能となる。これにより、印画面に傷が付くのを回避することが可能となる。
図16(c)の状態から、ロール紙ユニット404を、ロール紙の巻き戻し方向に回転させることにより、ロール紙404−2には、ローラ404−1に巻き付く方向に力が加わる。そして、ロール紙ユニット404外側に送り出されていたロール紙が、フランジ404−3により両端が保持されている部分から徐々にロール紙ユニット404内部に引き込まれていく。
そのため、ロール紙404−2の両端を保持することでフランジ404−3が湾曲している部分が、ロール紙404−2を送り出す方向に移動することになる。ロール紙ユニット404をロール紙巻き取り方向に回転させることにより、ロール紙404−2の両端を保持しているフランジ404−3の部分は、フランジ404−3の切り欠き部501まで移動する。この結果、切り欠き部501よりロール紙404−2の両端が把持されることとなる。この場合、ロール紙ユニット404をロール紙巻き戻し方向に回転させても、ロール紙404−2がロール紙ユニット404内側に引き込まれることはなく、切りかき部501がロール紙404−2の両端を把持した状態を維持する。この結果、ロール紙404−2は切り欠き部501を始点としてフランジ404−3の保持部503の外径側(外周部分)に巻き取られてゆく。
このようにロール紙ユニット404は、ロール紙404−2をロール紙ユニット404に巻き戻す際に、必ず、切り欠き部501においてロール紙404−2の両端を把持する。このためロール紙404−2の先端は常にロール紙ユニット404外側にあることとなり、再びロール紙404−2を引き出す際に、分離部材406によりロール紙404−2をロール紙ユニット404から引き剥がすことが可能となる。
また、ロール紙ユニット404はカートリッジ110内部で、不用意に回転しないよう、プリンタ装着時のみ回転する構成となっている。その仕組みについて、図14、図15を用いて説明する。
まず、カートリッジ110がプリンタ100に装着されていない状態について、図14を参照して説明する。
ロール紙ユニット404の一端には、回転防止のための凹形状の係合部404−4が設けられている。また、カートリッジ110のハウジング内部には、係合部404−4と嵌合可能な凸形状の係合部材111−1が設けられている。
また、ロール紙ユニット404の他端側には片寄せバネ111−2が具備されており、片寄せバネ111−2はロール紙ユニット404を係合部材111−1側に付勢している。そのため、カートリッジ110がプリンタに装着されていない状態では、係合部404−4と係合部材111−1の凹凸形状とが嵌合する。この結果、ロール紙ユニット404はカートリッジ内部で固定され、回転できない。
図15は、カートリッジ110が、プリンタ100に装着された状態を示している。カートリッジ110が装着されると、ローラ404−1の回転軸とプリンタ100の回転軸とが嵌合する。ローラ404−1の回転軸との嵌合により、ロール紙ユニット404は片寄せバネ111−2側に付勢され、移動する。ロール紙ユニット404が移動することにより、係合部404−4と係合部材111−1の嵌合がはずれ、ロール紙ユニット404は回転可能となる。
このような構成により、プリンタ100にカートリッジ110を装着したときのみロール紙ユニット404が回転し、プリンタ100からカートリッジ110を取り外したときにはロール紙ユニット404が回転しないようにすることができる。
4.カートリッジがセットされた状態でのプリンタ内部の構成
図6は、カートリッジ110がプリンタ100に装着された状態を、プリンタ100の側面から見た場合の断面図である。図6を用いて、プリンタ100が印刷処理を行う際に動作する各部の構成について簡単に説明する。なお、上述の説明において既出の構成については、同じ参照番号を付すこととし、ここでは説明は省略する。
図6において、601はカートリッジ110に内包されたロール紙404−2が印画時に印画位置611まで引き出される場合に通過する搬送路である。602はカートリッジ出口である。ローラ404−1に巻き回されていたロール紙404−2は分離部材406により引き剥がされることで、カートリッジ出口602よりカートリッジ110外部に引き出され、搬送路601を通過する。
603−1、603−2はカール取りローラ及びカール取り従動ローラであり、ロール紙404−2の巻き癖を矯正する。604−1、604−2はグリップローラ及びピンチローラであり、ロール紙404−2を介して対向する位置に配され、ロール紙404−2の表裏面を挟持する。当該1対のローラが正転することで(グリップローラ604−1が紙面に向かって左回りに回転することで)、カートリッジ110から引き出されたロール紙404−2が、印画位置611に向かって搬送される。
なお、カートリッジ110がプリンタ100に装着された状態では、印画位置611に対応する位置においてインクリボン402−1を覆っていたカートリッジ110のハウジングは取り除かれている。そして、インクリボン402−1がカートリッジ110外部に露出した状態となっている。
605はプラテンローラであり、印画位置611において、サーマルヘッド227との間で、インクリボン402−1とロール紙404−2とを重畳させた状態を維持する。
606は排紙ローラであり、ロール紙404−2を排紙方向に搬送する。607は排紙蹴りだしローラであり、凹凸部を備え、印画され切断されたロール紙404−2を不図示の排紙ボックスに蹴りだす。排紙ローラ606と排紙蹴りだしローラ607とは、ロール紙404−2を介して対向する位置に配され、ロール紙404−2の表裏面を挟持する。
608はカッターモータ221の動作をカッターユニットに伝達するギア列である。609、610はカッターユニットを構成するカッター刃とカッター受け刃であり、ロール紙404−2の搬送路を挟んで、対向した位置に配置されている。カッター刃609とカッター受け刃610は、ギア列608により駆動され、はさみ状に上下の刃がすりあわされることにより、ロール紙404−2を切断する。
なお、図6では、ロール紙404−2の先端部が分離部材406により引き剥がされ、搬送路601にとどまった状態となっている。しかし、プリンタ100では、カートリッジ110をプリンタ100に装着した直後に、当該状態が実現されるわけではない。
そこで、以下では、カートリッジ110を装着してから、ロール紙404−2の先端部が分離部材406により引き剥がされ、搬送路601にとどまった状態(図6の状態)になるまでのロール紙ユニット404の動作について簡単に説明する。
図17は、カートリッジ110がプリンタ100に装着された直後のロール紙ユニット404の状態を示す模式図である。カートリッジ110がプリンタ100に装着されると、ローラ404−1の回転軸がプリンタ100の回転機構と結合されるため、ローラ404−1の回動はプリンタ100によって制御される。
図17(a)はカートリッジ110が装着された直後の状態を示している。カートリッジ110が装着され、ロール紙の搬送動作が開始されると、プリンタ110の回転機構により、ローラ404−1に回転駆動力が与えられ、ロール紙ユニット404が回転する(図17の(a)→(b))。ロール紙ユニット404を回転させていくと、ロール紙404−2の先端部が分離部材406に当接した図17(c)の状態になる。そして、分離部材406によりロール紙404−2はロール紙ユニット404から引き剥がされ、ロール紙404−2はカートリッジ出口方向へと導かれる(図17(d))。
このようにして、ロール紙ユニット404およびカートリッジ110から、ロール紙404−2が引き出される。図17の(d)の状態で、ローラ404−1の回動が停止することで、ロール紙404−2の先端部が引き剥がされ搬送路601にとどまった状態となる。つまり、図6の状態が実現される。
この状態で、ロール紙ユニット404を回転させることにより、ロール紙404−2をロール紙の送り出し方向に搬送させることができる。
5.印刷処理の全体フロー
次に図8を用いてプリンタ100における印刷処理の全体フローを説明する。図8は、プリンタ100における印刷処理の全体フローを示すフローチャートである。プリンタ100にカートリッジ110が装着され、電源が投入された後、図6の状態が実現される一方、カートリッジ110に配されたICの情報の読み込みが完了するとともに、印刷対象となる画像データの取り込みが完了すると、図8に示す処理が開始される。
ステップS801では、表示部102に表示された画像データの中から、操作部103を介してユーザより印刷対象として選択された画像データに関する情報を受け付ける。なお、印刷対象として選択可能な画像データは1つに限られず、複数であってもよい。
ステップS802では、操作部103を介してユーザより印刷指示があったか否かを判定する。ステップS802において印刷指示があったと判定された場合には、ステップS803に進む。
ステップS803では、印刷可能か否かを判定する。ここでは、ステップS801において選択された画像データ全てが印刷可能であるか否かを、ロール紙404−2の残量に基づいて判定する。なお、ロール紙404−2の残量は、終端検知センサ204の検出結果に基づいて算出されるものとする。
ステップS803において印刷可能でないと判定された場合には、印刷不可である旨のメッセージを表示部102に表示するとともに、ステップS806に進む。
一方、ステップS803において印刷可能であると判定された場合には、ステップS804に進み、選択された画像データに基づいて各色ごとの印画データ(描画データ)を生成する。
ステップS805では、生成された印画データを用いて印刷処理を行う。なお、印刷処理の詳細は、後述する。
ステップS806では、印刷対象として選択された次の画像データがあるか否かを判定する。ステップS806において、印刷対象として選択された次の画像データがあると判定された場合には、ステップS803に戻り、上記処理を繰り返す。
一方、ステップS806において、印刷対象として選択された次の画像データがないと判定された場合、あるいはステップS803において印刷可能でないと判定された場合には、ステップS807に進む。
ステップS807では終了処理を行い、図6の状態に戻す。具体的には、サーマルヘッド227を退避位置に戻すと共に、ロール紙404−2を巻き取り、ロール紙404−2の先端部が搬送路601にくるようにする。
6.印刷処理時の動作
次にステップS805における印刷処理時のプリンタ100の動作について、図を用いて詳細を説明する。
6.1 ロール紙の引き出し
図6に示す状態において、ロール紙404−2と一体的に回動するローラ404−1が(紙面左回りに)駆動すると、ロール紙404−2が回動する。ロール紙404−2が回動することで、ローラ404−1に巻き回されているロール紙404−2は分離部材406において次々と引き剥がされていき、搬送路601へと送り出される。この結果、ロール紙404−2の先端部は、カートリッジ出口602より排出される。
カートリッジ出口602近傍には、ロール紙検出センサ205(図6において不図示)があり、ロール紙404−2の幅に対して十分な距離をもって対向して設けられている。
これにより、ロール紙404−2がカートリッジ出口602より排出された際には、ロール紙検出センサ205の検出タイミングの差に基づいて、ロール紙404−2がどの程度傾いて排出されたのかを判別できる。
ここで、判別された傾きが許容量以上であった場合には、引き出し動作を中止し、表示部102に警告を表示する。ロール紙404−2が斜行して引き出されると、そのときの傾きがプリンタ100内部を搬送される間に助長されることとなる。この結果、正確な印画が出来ないばかりか、最悪の場合、プリンタ100内において許容されているロール紙404−2の搬送可能な幅を逸脱してしまうこととなるからである。
6.2 ロール紙のカール取り
カートリッジ出口602から引き出されたロール紙404−2は、カール取りローラ603−1へ導かれ、カール取りが行われる。
カール取りローラ603−1は軟質ゴムによって構成され、対向する位置に配された硬質のカール取り従動ローラ603−2に対して圧接し、ロール紙404−2を変形させることで、ロール紙404−2の進行方向を約90度曲げる。
このような構成により、ローラ404−1への巻き回し方向と反対側にしごかれ、ローラ404−1に巻き回されていたことで生じた巻き癖が解消されることとなる。なお、カール取りは、このような構成によってのみ実現されるものではなく、他の構成により実現してもよいことはいうまでもない。例えば、硬質の壁形状の部材を通すことでカール取りを行うようにしてもよいし、複数のカール取りローラをジグザグに通すことによりカール取りを行うようにしてもよい。
なお、カール取りローラ603−1は、ロール紙404−2引き出し時にはカール取り従動ローラ603−2に対して離脱している。そして、ロール紙404−2がカール取りローラ603−1の位置まで引き出されたタイミングでカール取り従動ローラ603−2に対して圧接し、該ロール紙404−2を挟持する。
6.3 ロール紙の頭出し
カール取りが行われた後のロール紙404−2は、カール取りローラ603−1により搬送されることで、グリップローラ部に到達する。
グリップローラ部は、グリップローラ604−1とピンチローラ604−2とを備える。ロール紙404−2がグリップローラ部に到達するまでは、グリップローラ604−1はピンチローラ604−2に対して離脱している。そして、ロール紙404−2がグリップローラ部の位置まで搬送されたタイミングで、ピンチローラ604−2に対して圧接し、該ロール紙404−2を挟持する。
グリップローラ604−1の表面には、細かい突起状の爪が形成されており、当該爪がロール紙404−2の裏面へかみこむことでロール紙404−2をグリップする。
グリップローラ部でグリップされたロール紙404−2は更に搬送され、サーマルヘッド227と該サーマルヘッド227に対向して配されたプラテンローラ605との間を通過する(図9参照)。
プラテンローラ605の後方にはロール紙頭出しセンサ206(図9において不図示)が配されており、ロール紙404−2の先端部がサーマルヘッド227とプラテンローラ605との間を通過すると、ロール紙頭出しセンサ206がONになる。
メインコントローラ201では、ロール紙頭出しセンサ206のON信号を受信すると、ロール紙404−2を、どの程度の距離搬送すべきかを算出する。ロール紙404−2は、該算出結果に基づいて制御されるグリップローラ604−1により搬送され、所定位置(印画開始位置)に到達すると停止する(ロール紙404−2の頭出し完了)。このようにして、一枚の画像を印刷するのに必要なロール紙をカートリッジ110から引き出した後、印画開始位置で待機する。
6.4 印画動作
6.4.1 ヘッドダウン
ロール紙404−2の頭出しが完了すると、カートリッジ110に収納されているインクリボン402−1が巻き取られる。インクリボン402−1はプリンタ100に具備されているリボン巻き取りモータ217ならびに該モータに接続されたギア列を介して巻き取られる。
インクリボン402−1にはY、M、C、オーバーコート層の各面の頭出し位置に、インクリボン402−1の幅方向に帯状に識別帯が塗布されている。なお、特に印刷の基準となる最初のYの面の先頭部分には、異なる色の識別帯が塗布されている。
本実施形態では、Yの面の先頭部分には識別帯が2本塗布されており、識別帯が1本である他の色の先頭部分と区別している。これらの区別は、リボン頭出しセンサ207において識別され、識別結果がメインコントローラ201に送信されることで、メインコントローラ201では印画の最初の面であることを認識することができる。
リボン頭出しセンサ207において2本の識別帯が塗布されていることを識別すると、メインコントローラ201では、インクリボン巻き取りモータ217を停止する。あわせて、サーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219を駆動し、サーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる。
サーマルヘッド227はプリンタ100のベースにヘッドレバー612を介して回動可能に配されており、ヘッドアップダウンモータ219がヘッドレバー612を駆動することによりサーマルヘッド227を印画位置611へ回動させる(図10参照)。
プリンタ100のベースはヘッドレバー612の回動中心と、グリップローラ部の回転中心と、プラテンローラ605の回転中心とを支持する支持部を有しており、これらの部品はユニットとして構成されている。これらの部品の寸法の相関関係は印画性能に大きく影響するものであり、このようにユニットとして構成することで、これらの部品を別々に構成した場合と比べて、ヘッドタッチが安定する。
6.4.2 カール取りOFF
サーマルヘッド227が所定の印画位置611へ回動すると、カール取りローラ603−1がカール取り従動ローラ603−2から離脱し、カール取りがOFFとなる。印画動作時に、余分な負荷をロール紙404−2にかけないようにするためである。
6.4.3 印画
サーマルヘッド227が印画位置611に到達すると、グリップローラ604−1によりロール紙の往復搬送が開始され、印画が開始される。
ここで、ローラ404−1に巻き回されたロール紙404−2は、グリップローラ604−1によって反対方向に搬送されると、カートリッジ110内部に戻ってくることとなる。このとき、給紙モータ215は、印刷開始前にロール紙404−2を引き出した際の回転方向とは反対方向(逆搬送方向)に、ロール紙ユニット404を回動させるように動作する。このときのカートリッジ110内部のロール紙ユニット404の動作および、ロール紙404−2について、図18を用いて説明する。
印画開始前の、カートリッジ110からのロール紙404−2の引き出しは、図18(a)のようにロール紙ユニット404を搬送方向に回転させることにより行っていた。
ロール紙404−2をカートリッジ内に巻き取る場合は、まず、図18(b)のように、ロール紙ユニット404を搬送方向とは逆の巻き取り方向に回転させる。巻き戻し方向に回転させると、前に説明したように、ロール紙ユニット404から引き出されていたロール紙404−2は、フランジの保持部503を変形させながらロール紙ユニット内側に巻き取られていく。
そして、保持部503により保持されているロール紙404−2が切りかき部501に達した図18(b)の状態になると、ロール紙404−2は切り欠き部501に把持され、ロール紙ユニット404内側に引き込まれなくなる。
換言すると、ロール紙404−2を巻き戻す際には、図18(b)の状態になるまではロール紙404−2はロール紙ユニット404内側に巻き取られることとなる。ただし、この時点ではすでに十分な長さのロール紙404−2がカートリッジ110から引き出されている。つまり、ロール紙ユニット404の外周よりも長い距離のロール紙404−2をカートリッジ110から引き出されている。
そのため、ロール紙404−2が完全にロール紙ユニット404内に引き込まれてしまうことはない。なお、巻き戻す際に、ロール紙ユニット404の外周よりも長い距離のロール紙404−2がカートリッジ110から引き出されていることを確認してから巻き戻すように制御しても良い。
図18(b)の状態からさらにロール紙ユニット404を回転させると、ロール紙404−2は切り欠き部501を始点としてフランジ404−3の保持部503の外径側(外周部分)に巻き取られていく(図18(c)→図18(d))。フランジ404−3の外径を利用してロール紙404−3を巻き取るので、安定してロール紙404−2を搬送させることができる。
また、カートリッジ110をプリンタ100から取り外した場合に、仮にロール紙ユニット404がカートリッジ110内で回転したとしても、フランジ404−3の保持部503にロール紙404−2が巻き付いたまま回転する。このため、ロール紙404−2の先端がロール紙ユニット404内に引き込まれてしまうこともない。
1色目(Y)の印画が終わり、2色目(M)の印画に移るときには、ローラ404−1とフランジ404−3を正方向に回転させ、保持部503に巻かれたロール紙404−2をカートリッジ110から再び排出する。このようなロール紙搬送の動作を各色(Y,M,C,オーバーコート)について行う。
なお、給紙モータ215はすべりトルクを有するクラッチ機構を有している。かかる構成によりロール紙404−2を送り出す方向に動作する場合には、給紙モータ215からの力がすべて伝わり、巻き戻す方向に動作するときには、所定のすべりトルクをもって動作する。
このような構成とすることで、印画動作時にロール紙404−2を巻き戻す際には、グリップローラ部により引き出された部分に過剰なストレスをかけることなく巻き戻すことが可能となる。
なお、印画時のインクリボン402−1の巻き取り長さ、ロール紙404−2の巻き戻し長さ、ならびにグリップローラ部によるロール紙404−2の搬送距離は、インクリボン402−1に塗布された識別帯の検出タイミングを印画開始基準として制御する。
例えば、はがきサイズ用のカートリッジ110が装着されていた場合には、約150mm、Lサイズ用のカートリッジ110が装着されていた場合には、約127mmだけ印画が行われるように、上記印画開始基準から制御する。これにより、サイズに応じた範囲に印画が行われることとなる。
なお、装着されているカートリッジの種類は、IC読み書き部230がカートリッジ110に配されたICの情報を読みだすことにより、認識することができる。
6.4.4 書き出しの画質改善
印画動作時には、カートリッジ110に配されたICから読み出されたインクリボン402−1の製造情報(例えば濃度情報)を用いてサーマルヘッド227に加えるエネルギーを調整する。
また、メインコントローラ201は、プリンタ100に具備されている環境温度センサ208から使用環境の雰囲気温度を取得しており、雰囲気温度とインクリボン402−1の製造情報とから、最適な投入エネルギーを算出する。そして、該算出結果に基づいて、サーマルヘッド227に加えるエネルギーを調整する。
より具体的には、雰囲気温度が低温の場合、サーマルヘッド227は特に印画開始直後には十分にサーマルヘッド227自身の温度が上昇していないため、ロール紙404−2上の印画開始位置付近において印画結果が薄くなるという傾向がある。このため、印画開始直後のロール紙404−2の画質は、端部(カッターユニットにより切断される側の端部)付近において不均一になる。
このような事態を回避すべく、本実施形態にかかるプリンタ100では、印画開始直前に余熱を蓄える動作を行ったり、インクリボン402−1の温度特性の情報を加味した熱エネルギー投入を行うなどして、切断面近傍の画質の改善を図っている。
6.4.5 印画終端の動作
印画終端(つまりロール紙404−2の先端部)がサーマルヘッド227の発熱体部を通過した直後にはまだ、印画動作(加熱動作)が継続している。
このため、サーマルヘッド227がヘッドレバー612とともにロール紙404−2の先端部から落ち、ゴム部材であるプラテンローラ605と接触することで、プラテンローラ605を変形させてしまったり、溶かしてしまうことがありえる。
そこで本実施形態では、サーマルヘッド227がプラテンローラ605の押圧方向にロール紙404−2の厚み以上は動かないように構成されている。ただし、プラテンローラ605の変形等を回避するための方法はこれに限られない。例えば、ヘッド圧検出センサ209により、ロール紙404−2の先端部がサーマルヘッド227から抜けた際に生じる圧力変化を検出することで、サーマルヘッド227へのエネルギー投入を停止するように構成してもよい。
6.4.6 印画完了
印画開始基準から所定の長さ分だけ印画動作が実行されると、インクリボン402−1の巻き取り動作、ロール紙404−2の巻き戻し動作を停止させるとともに、グリップローラ604−1によるロール紙404−2の搬送を停止する。
6.4.7 排紙方向への送り出し
ロール紙404−2への印画が完了すると、ヘッドアップダウンモータ219が駆動し、ヘッドレバー612を回動させ、ヘッドレバー612と一体的に固定されているサーマルヘッド227を所定の退避位置に退避させる。また、このときインクリボン402−1を微小量巻き取り、インクリボン402−1のたるみをとる。
次に、ロール紙404−2を印画開始位置まで搬送する。このときの搬送は、印画時の搬送距離分だけ行う。
印画開始位置に到達すると、Mインクについて同様の印画動作を開始する。更に、Mインクについての印画動作後は、Cインクおよびオーバーコートについて同様の処理を行う。つまり、Y、M、C、オーバーコートの4回の往復搬送により、1枚の完成した画像が生成される。
6.5 カット及び排紙動作
6.5.1 切断位置への搬送
オーバーコート処理が完了すると、ロール紙404−2は切断位置へと搬送される。本実施形態では、カッターユニットでカットする位置をより正確なものとするために、カッターユニット近傍には印画範囲識別センサ210(図10において不図示)が配されている。そして、印画範囲識別センサ210からの出力信号に基づいて印画された範囲を判別し、判別された印画範囲に基づいてロール紙404−2の搬送量の補正を行う。
6.5.2 排紙ローラの動作
ロール紙404−2がカッターユニットのカット位置に到達すると、排紙ローラ606が駆動され、ロール紙404−2をグリップする(図11参照)。
6.5.3 切断処理
カッターユニットには、カッター刃609のほかに、カッター刃609を駆動するギア列608を有するカッターモータ221及びカッター刃609に対向して配されたカッター受け刃610が一体的に構成されている。なお、該カッターユニットは、プリンタ100に対して外部から着脱可能に装着されている。
これは、カッターユニットは、その構造上、カッター刃609が欠けることが考えられ、交換作業が生じる可能性があることから、該交換作業を容易に行えるようにしたものである。
カッターユニットのカッターモータ221が駆動されると、ロール紙404−2が切断される。なお、カッター刃609による切断方法として、本実施形態では、はさみ状に上下の刃をすり合わせ、ロール紙404−2の幅方向に順次切断していく方法について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、円形の回転刃を回転させながら走行する切断方法であってもよいし、カッター刃が上下方向に垂直に動作することで、一気に切断する方法であってもよい。
6.5.4 排紙
カット処理により先端部が切断されたロール紙404−2の残りは、排紙ローラ606によりグリップされた状態にある。
この状態から、排紙ローラ606が駆動し、ロール紙404−2は排紙方向に搬送される。ここで、排紙ローラ606には、対向する位置に排紙蹴りだしローラ607が配されており、排紙方向に印画済みのロール紙404−2が搬送されると、排紙蹴りだしローラ607の凹凸部に印画済みのロール紙404−2の端部が係合する。この結果、印画済みのロール紙404−2は排紙ボックス(不図示)へと蹴りだされる。
この際、排紙ローラ606の回転軸と同軸上に配されている蹴りだし補助レバーが印画済みのロール紙404−2の印画面を、排紙ボックス方向に付勢するため、より確実に排紙ボックスに印画済みのロール紙を収納することができる。なお、排紙ローラ606は、所定時間駆動後に停止する。
6.5.5 ロール紙巻き戻し
カートリッジ交換時にロール紙が傷付かないように、図18(e)のように、ロール紙404−2の先端がカートリッジ内部に収納されるところまでロール紙を逆搬送させる。なお、印刷動作終了時に逆搬送させても良し、カートリッジ交換の指示があったときに逆搬送させて巻き戻しても良い。
以上の動作により、印刷処理(ステップS805)が完了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、ロール紙を送り出す方向にローラを回転させロール紙を分離部材に接触させることで、ロール紙をカートリッジ外部に送り出す構成とした。これにより、カートリッジ内にローラ等の複雑な構成を設けなくとも簡単にカートリッジ内に収納されたロール紙をカートリッジ外部に送り出すことが可能となった。
また、ロール紙をカートリッジ内に収納する際には、後にカートリッジからロール紙を送り出すときにロール紙が確実に分離部材と当接するよう、フランジの外周部分でロール紙を巻き取る構成とした。これにより、ロール紙を送り出す方向にローラを回転させるだけで確実にロール紙をカートリッジから送り出することが可能となった。
つまり、カートリッジを取り外した際にローラが回動した場合であっても、カートリッジを再装着した際に、ロール紙の先端部を容易に引き剥がすことができるようになった。この結果、円滑に印刷を再開することが可能となった。
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態について説明する。本実施形態のカートリッジは、ロール紙ユニットにおけるロール紙の引き出し及び巻き戻し方法が第1の実施形態と異なっている。他の構成は第1の実施形態と同じである。
具体的には、上記第1の実施形態同様、フランジ404−3により矢印502方向に付勢されていることにより、ロール紙404−2の長手方向端部を切り欠き部501で保持することができる。
一方、本実施形態の場合、ロール紙404−2をロール紙ユニット404から引き出すときは、フランジ404−3は固定され、フランジ404−3の付勢は解除される。そして、ローラ404−1だけが回転して、ロール紙404−2がロール紙ユニット404から引き出される。
また、印刷時に、一度カートリッジ110の外に引き出されたロール紙404−2を再びカートリッジ110内に巻き戻すときには、フランジ404−3はローラ404−1と共に回転する。これにより、一度引き出されたロール紙が保持部503の上に再び巻かれていく。
このように、ローラ404−1はフランジ404−3と共に回動する場合と、フランジ404−3を固定させローラ404−1のみが回動する場合とがある。そのため、フランジ404−3は、ローラ404−1の回動に関わらずフランジ404−3の回動を規制可能なようにローラ404−1に接続されている。また、プリンタ100やカートリッジ110にはローラ404−1を回転させたときにフランジ404−3の回転を規制するための規制部材が設けられている。これにより、ロール紙404−2を引き出すときにはこの規制部材によりフランジ404−3を固定することが可能である。
図7を用いて、ロール紙404−2を引き出すときの処理について説明する。図7は、カートリッジ110がプリンタ100に装着された直後のロール紙ユニット404の状態を示す模式図である。カートリッジ110がプリンタ100に装着されると、ローラ404−1の回転軸がプリンタ100の回転機構と結合されるため、ローラ404−1の回動はプリンタ100によって規制される。
図7(a)はカートリッジ110が装着された直後の状態を示している。カートリッジ110が装着され、ロール紙の搬送動作が開始されると、プリンタ100の回転機構により、ローラ404−1とフランジ404−3が回転する(図7(a)→(b))。ローラ404−1とフランジ404−3が回転し、切り欠き部501が図7(c)の位置にくると、ローラ404−1とフランジ404−3の回転は停止する。このとき、ロール紙404−2の端部は、分離部材406に当接して、カートリッジ110外部に排出されるべく、カートリッジ出口方向に向かう。
次に、フランジ404−3を固定し、ローラ404−1だけを回転させる。すると、ローラ404−1とともにロール紙404−2も回転し、ロール紙404−2がロール紙ユニット404から押し出されるような状態でカートリッジ出口に引き出されてくる(図7(d))。
このようにして、カートリッジ110から、ロール紙が引き出される。図7の(d)の状態で、ローラ404−1の回動が停止することで、ロール紙404−2の先端部が引き剥がされ搬送路601にとどまった状態となる。
次に、図12を用いて、印画中にロール紙404−2を巻き戻す際の処理の説明をする。印画開始前の、カートリッジ110からロール紙404−2を引き出しているときは、フランジ404−3を固定させ、ローラ404−1のみを回転させ、ロール紙404−2を引き出す(図12(a))。
しかし、印画動作中にロール紙404−2を印画方向に搬送し、かつ、ロール紙404−2をカートリッジ110内部に再び収納する場合は、ローラ404−2とフランジ404−3の両方を回転させる(図12(b))。すると、ロール紙404−2はフランジ404−3の保持部503の上に巻かれていく(図12(c)、(d))。このようにして、一度カートリッジ110から引き出されたロール紙404−2を印画方向に搬送させつつ、再びカートリッジ110に収納させる。
ここで、ローラ404−2に巻かれているロール紙404−2の残量が変化し、ロール紙404−2の径が変化しても、フランジ404−3の径は一定である。このため、巻き戻す際のロール紙404−2の搬送距離を正確に制御することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、上記の複数の実施形態を組み合わせて適応してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
プリンタ100および該プリンタ100に用いられるカートリッジ110の外観構成を示す図である。 プリンタ100の機能構成を示すブロック図である。 カートリッジ110の外観を示す図である。 カートリッジ110の分解図である。 ロール紙ユニット404の詳細を説明するための図である。 カートリッジ110がプリンタ100に装着された状態を、プリンタ100の側面から見た場合の断面図である。 カートリッジ110のロール紙ユニット404の状態を示す模式図である。 プリンタ100における印刷処理の全体フローを示すフローチャートである。 印刷処理時のプリンタ100の動作を説明するための図である。 印刷処理時のプリンタ100の動作を説明するための図である。 印刷処理時のプリンタ100の動作を説明するための図である。 カートリッジ110のロール紙ユニット404の状態を示す模式図である。 ロール紙ユニット404と側面ハウジング405の斜視図である。 ロール紙ユニット404と側面ハウジング405の斜視図である。 ロール紙ユニット404の断面図である。 ロール紙ユニット404の断面図ある。 ロール紙ユニット404の斜視図である。 カートリッジ110のロール紙ユニット404の状態を示す模式図である。 カートリッジ110のロール紙ユニット404の状態を示す模式図である。

Claims (12)

  1. ロール紙に画像を印刷するプリンタに対して着脱可能なカートリッジであって、
    ローラに巻かれたロール紙と、
    前記ローラの端部に設けられ、前記ローラに巻かれたロール紙を保持するための、弾性部材からなるフランジと、
    前記ロール紙を前記カートリッジ外部へ送り出すための分離部材と、を備え、
    前記ローラを、前記ロール紙を送り出す方向に回転させた場合に、前記ロール紙が、前記分離部材に接触することで、前記カートリッジ外部へと送り出され、
    前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合に、前記カートリッジ外部に送り出されていたロール紙が前記フランジの外周部分に巻き取られることで、カートリッジ内部に巻き戻されることを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記フランジの外周部分には、前記ロール紙を巻き取るための筒状の保持部が設けられており、前記ロール紙は、前記ローラを前記ロール紙を送り出す方向に回転させた場合に、前記保持部が変形することにより、前記保持部の内側から外側へと引き出されることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記保持部には切り欠き部が設けられており、前記切り欠き部は、前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合に、前記ロール紙が前記保持部の内側に引き込まれるのを防止することを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合に、前記ロール紙は、前記保持部の切り欠き部を始点として前記保持部の外側に巻き取られることを特徴とする請求項3に記載のカートリッジ。
  5. 前記分離部材は、前記分離部材に接触したロール紙を、該ロール紙の幅方向両端部で支持するための斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  6. ロール紙に画像を印刷するプリンタであって、
    ローラに巻かれたロール紙と、前記ローラの端部に設けられ、前記ローラに巻かれたロール紙を保持するための、弾性部材からなるフランジと、前記ロール紙をカートリッジ外部へ送り出すための分離部材と、を有するカートリッジを装着する装着部と、
    前記装着部に装着されたカートリッジが有する前記ローラを回転駆動させるための回転駆動部と、を備え、
    前記ローラを、前記ロール紙を送り出す方向に回転させた場合、前記ロール紙は、前記分離部材に接触することで、前記カートリッジ外部へと送り出され、
    前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合、前記カートリッジ外部へ送り出されていた前記ロール紙は、前記フランジの外周部分に巻き取られることで、前記カートリッジ内部に巻き戻されることを特徴とするプリンタ。
  7. 前記フランジの外周部分には、前記ロール紙を巻き取るための筒状の保持部が設けられており、前記ロール紙は、前記ローラを、前記ロール紙を送り出す方向に回転させた場合、前記保持部が変形することにより、前記保持部の内側から外側へと引き出されることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記保持部には切り欠き部が設けられており、前記切り欠き部は、前記ローラを、前記ロール紙を巻き戻す方向に回転させた場合、前記ロール紙が前記保持部の内側に引き込まれるのを防止することを特徴とする請求項7に記載のプリンタ。
  9. 前記分離部材は、前記分離部材に接触するロール紙を、該ロール紙の幅方向両端部で支持するための斜面を有することを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  10. インクリボンに塗布されたインクをロール紙に転写することにより画像の印刷を行うプリンタへの着脱が可能なカートリッジであって、
    ローラに巻かれたロール紙と、
    前記ローラの両端部に設けられ、前記ロール紙を、幅方向両端部からそれぞれ付勢するとともに、該ロール紙の先端部を前記ローラから離した状態で保持するための切り欠き部を有するフランジと、を備え、
    前記フランジは、前記ロール紙を巻き取る場合に、前記ローラの回動に伴って回動し、かつ、前記ロール紙を送り出す場合に、前記ローラの回動に関わらず回動が規制されるように、前記ローラに接続されていることを特徴とするカートリッジ。
  11. 前記ローラは、前記カートリッジに回動自在に支持されることを特徴とする請求項10に記載のカートリッジ。
  12. インクリボンに塗布されたインクをロール紙に転写することにより画像の印刷を行うプリンタであって、
    ローラに巻かれたロール紙と、前記ローラの両端に設けられ、前記ロール紙を、幅方向両端部からそれぞれ付勢するとともに、該ロール紙の先端部を前記ローラから離した状態で保持するための切り欠き部を有するフランジと、を備えるカートリッジを装着可能であり、
    前記ローラおよび前記フランジの回転を制御することにより、前記ロール紙の搬送を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記ローラの回動に伴って前記フランジを回動させることにより、該フランジに前記ロール紙を巻き取らせるよう制御し、
    前記フランジを固定して前記ローラを回動させることにより、前記カートリッジから前記ロール紙を引き出させるよう制御することを特徴とするプリンタ。
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