JPH07306123A - 故障診断装置 - Google Patents
故障診断装置Info
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- JPH07306123A JPH07306123A JP6098771A JP9877194A JPH07306123A JP H07306123 A JPH07306123 A JP H07306123A JP 6098771 A JP6098771 A JP 6098771A JP 9877194 A JP9877194 A JP 9877194A JP H07306123 A JPH07306123 A JP H07306123A
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- JP
- Japan
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- maintenance
- data
- failure
- input
- failure diagnosis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 知識ベースを構築する際の事例の取りこぼし
をなくす故障診断装置を提供する。 【構成】 データ収集部15aでは、故障診断時に入力
された整備データ、あるいは故障診断を伴わないで入力
された不具合現象に対する処置内容、及び処置結果等の
整備データを事例毎に整備記録データ記憶部17bに格
納することで、事例の取りこぼしを未然に防止する。
又、伝票作成の選択時には、整備記録データ記憶部17
bに格納されている整備データを読出して出力すること
で伝票が作成されるので、故障診断の必要のない整備で
あっても故障診断装置を使用して伝票を起票することが
できるようになり、便利である。更に、伝票を同一フォ
ーマットで作成することができるため、集計が容易にな
る。
をなくす故障診断装置を提供する。 【構成】 データ収集部15aでは、故障診断時に入力
された整備データ、あるいは故障診断を伴わないで入力
された不具合現象に対する処置内容、及び処置結果等の
整備データを事例毎に整備記録データ記憶部17bに格
納することで、事例の取りこぼしを未然に防止する。
又、伝票作成の選択時には、整備記録データ記憶部17
bに格納されている整備データを読出して出力すること
で伝票が作成されるので、故障診断の必要のない整備で
あっても故障診断装置を使用して伝票を起票することが
できるようになり、便利である。更に、伝票を同一フォ
ーマットで作成することができるため、集計が容易にな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるエキスパート
システムを利用して車輛、航空機等の不具合現象に結び
付く故障原因を探究する故障診断装置に係り、特に故障
診断を必要としない不具合現象に対する処置等の整備デ
ータも格納することのできる故障診断装置に関する。
システムを利用して車輛、航空機等の不具合現象に結び
付く故障原因を探究する故障診断装置に係り、特に故障
診断を必要としない不具合現象に対する処置等の整備デ
ータも格納することのできる故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医学、建築、化学等の各分野でコ
ンピュータを活用して問題解決の手がかりとするエキス
パートシステムが採用されている。このエキスパートシ
ステムは、ある特定分野における専門家の知識をコンピ
ュータに入力し、それを利用して複雑な問題を専門家と
同等なレベルで解決することができるようにしたシステ
ムである。
ンピュータを活用して問題解決の手がかりとするエキス
パートシステムが採用されている。このエキスパートシ
ステムは、ある特定分野における専門家の知識をコンピ
ュータに入力し、それを利用して複雑な問題を専門家と
同等なレベルで解決することができるようにしたシステ
ムである。
【0003】従来、このエキスパートシステムを車輛の
故障診断に採用したものとしては、例えば、特開昭62
−6846号公報に開示されているように、不具合現象
を入力し、その現象を引き起している根本的な故障原因
(故障箇所)を、ルールの集合で表した、いわゆるルー
ル型知識データを利用して探究するものが知られてい
る。
故障診断に採用したものとしては、例えば、特開昭62
−6846号公報に開示されているように、不具合現象
を入力し、その現象を引き起している根本的な故障原因
(故障箇所)を、ルールの集合で表した、いわゆるルー
ル型知識データを利用して探究するものが知られてい
る。
【0004】一般に、このような故障診断装置では、推
論により故障原因が探究できたとき、整備員等は、探究
の結果に従って部品を交換し、或は必要な処置を施す。
又、故障診断装置を使用するまでもない軽微な不具合現
象に対しては、自己の知識及び経験に基づいて処置を施
すことが通例である。
論により故障原因が探究できたとき、整備員等は、探究
の結果に従って部品を交換し、或は必要な処置を施す。
又、故障診断装置を使用するまでもない軽微な不具合現
象に対しては、自己の知識及び経験に基づいて処置を施
すことが通例である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、軽微な不具合
現象でも整備データが何等登録されてないと、知識ベー
スのメンテナンスの際、或は新たに知識ベースを構築す
る際に事例の取りこぼしが生じ易い。
現象でも整備データが何等登録されてないと、知識ベー
スのメンテナンスの際、或は新たに知識ベースを構築す
る際に事例の取りこぼしが生じ易い。
【0006】又、故障診断装置を必要としない整備であ
っても起票作業は必要であり、従来は、起票システムを
用いて作成していたため、故障診断装置を用いた故障診
断を行わない整備については診断システムと別に起票シ
ステムを用意する必要があった。
っても起票作業は必要であり、従来は、起票システムを
用いて作成していたため、故障診断装置を用いた故障診
断を行わない整備については診断システムと別に起票シ
ステムを用意する必要があった。
【0007】その結果、整備員は診断システムと起票シ
ステムの両方の操作を取得しなければならず煩雑であ
り、又、併用した場合には誤操作が生じ易い。
ステムの両方の操作を取得しなければならず煩雑であ
り、又、併用した場合には誤操作が生じ易い。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、知識ベースのメンテナンス、或は新たに知識ベース
を構築する際に、事例の取りこぼしがなく、しかも、起
票システムを別途用意する必要がなく、その上、入力の
際の誤操作を未然に防止することのできる故障診断装置
を提供することを目的としている。
で、知識ベースのメンテナンス、或は新たに知識ベース
を構築する際に、事例の取りこぼしがなく、しかも、起
票システムを別途用意する必要がなく、その上、入力の
際の誤操作を未然に防止することのできる故障診断装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による故障診断装置は、故障診断に必要な知識デ
ータを記憶する知識ベース部と、この知識データを利用
して、入力された不具合現象に対応する故障原因を推論
により探究する推論機構部と、故障診断時に入力された
整備データあるいは故障診断を伴わないで入力された整
備データを収集して整備記録データ記憶部に事例毎に格
納し、伝票の作成が選択されたときには、上記整備記録
データ記憶部に格納した整備データを読出して出力する
データ収集部とを備えたことを特徴とする。
本発明による故障診断装置は、故障診断に必要な知識デ
ータを記憶する知識ベース部と、この知識データを利用
して、入力された不具合現象に対応する故障原因を推論
により探究する推論機構部と、故障診断時に入力された
整備データあるいは故障診断を伴わないで入力された整
備データを収集して整備記録データ記憶部に事例毎に格
納し、伝票の作成が選択されたときには、上記整備記録
データ記憶部に格納した整備データを読出して出力する
データ収集部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作 用】本発明による故障診断装置では、不具合現象
を入力するとともに、故障診断時に推論により得られた
故障原因に対応する箇所を点検して、その結果を入力
し、あるいは、本故障診断装置を使用しないで処置を実
施したときの整備データを入力すると、データ収集部で
は、これらデータを整備データとして整備記録データ記
憶部に事例毎に格納する。そして、伝票作成の選択時に
は、上記データ収集部で上記整備記録データ記憶部に格
納されている整備データを読出して出力することで、伝
票が作成される。その結果、故障診断装置の使用による
故障診断の有無に拘らず伝票を同一のフォーマットで作
成することができる。
を入力するとともに、故障診断時に推論により得られた
故障原因に対応する箇所を点検して、その結果を入力
し、あるいは、本故障診断装置を使用しないで処置を実
施したときの整備データを入力すると、データ収集部で
は、これらデータを整備データとして整備記録データ記
憶部に事例毎に格納する。そして、伝票作成の選択時に
は、上記データ収集部で上記整備記録データ記憶部に格
納されている整備データを読出して出力することで、伝
票が作成される。その結果、故障診断装置の使用による
故障診断の有無に拘らず伝票を同一のフォーマットで作
成することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0012】なお、本実施例では、航空機の燃料系統の
不具合現象を故障診断対象の一例として記述しながら説
明する。
不具合現象を故障診断対象の一例として記述しながら説
明する。
【0013】図5に示すように、本実施例に係る故障診
断装置Aは装置本体1と入力ペン2とで構成されてお
り、この装置本体1には上記入力ペン2を用いて情報を
入力するタッチスクリーン1aが設けられている。
断装置Aは装置本体1と入力ペン2とで構成されてお
り、この装置本体1には上記入力ペン2を用いて情報を
入力するタッチスクリーン1aが設けられている。
【0014】上記故障診断装置Aは空港の整備部門等に
配備されるもので、上記入力ペン2を用いて上記タッチ
スクリーン1aに不具合現象等を入力すると、内蔵する
コンピュータが不具合現象の原因あるいは故障箇所を探
究し、探究結果及び点検の要領等、必要な情報を上記タ
ッチスクリーン1a上に表示して整備員等を支援する。
配備されるもので、上記入力ペン2を用いて上記タッチ
スクリーン1aに不具合現象等を入力すると、内蔵する
コンピュータが不具合現象の原因あるいは故障箇所を探
究し、探究結果及び点検の要領等、必要な情報を上記タ
ッチスクリーン1a上に表示して整備員等を支援する。
【0015】図1に示すように、装置本体1に内蔵する
コンピュータには、システム全体を制御する機能として
システム制御部13が設けられ、また故障診断を実行す
る機能として、ウインドウ処理部12、推論機構部1
4、技術情報収集部15、知識ベース部16、及び運用
記録データ部17が構成され、さらに外部へのデータ出
力機能としてインターフェース制御部18が設けられ、
このインターフェース制御部18を介して印刷装置19
に接続自在にされている。
コンピュータには、システム全体を制御する機能として
システム制御部13が設けられ、また故障診断を実行す
る機能として、ウインドウ処理部12、推論機構部1
4、技術情報収集部15、知識ベース部16、及び運用
記録データ部17が構成され、さらに外部へのデータ出
力機能としてインターフェース制御部18が設けられ、
このインターフェース制御部18を介して印刷装置19
に接続自在にされている。
【0016】又、上記タッチスクリーン1aは、入力部
11aと表示部11bとで構成されている。
11aと表示部11bとで構成されている。
【0017】上記ウインドウ処理部12には、前処理と
しての文字認識部12aと操作入力部12bとが設けら
れていると共に、後処理としての表示制御部12cが設
けられている。
しての文字認識部12aと操作入力部12bとが設けら
れていると共に、後処理としての表示制御部12cが設
けられている。
【0018】文字認識部12aでは、上記タッチスクリ
ーン1aに表示されたペン入力用ウインドウ(図8参
照)に整備員等が上記入力ペン2で入力した不具合現象
等の手書き文字をキャラクタコードに変換し、コマンド
類を上記システム制御部13へ出力する。又、操作入力
部12bでは上記タッチスクリーン1aに表示されたグ
ラフィックスあるいはメニュー等を入力ペン2で選択し
たとき、それに対応するコマンド類を上記システム制御
部13へ出力する。又、上記表示制御部12cでは上記
システム制御部13から出力された信号に基づいて、表
示部11bに文字及びグラフィック等を表示させる。
ーン1aに表示されたペン入力用ウインドウ(図8参
照)に整備員等が上記入力ペン2で入力した不具合現象
等の手書き文字をキャラクタコードに変換し、コマンド
類を上記システム制御部13へ出力する。又、操作入力
部12bでは上記タッチスクリーン1aに表示されたグ
ラフィックスあるいはメニュー等を入力ペン2で選択し
たとき、それに対応するコマンド類を上記システム制御
部13へ出力する。又、上記表示制御部12cでは上記
システム制御部13から出力された信号に基づいて、表
示部11bに文字及びグラフィック等を表示させる。
【0019】上記システム制御部13には、マン・マシ
ンインターフェース制御部13aと、動作モード制御部
13bと、システム管理部13cとが設けられている。
マン・マシンインタフェース制御部13aでは、上記ウ
インドウ処理部12からのコマンド類に従って実行処理
を行う。あるいは、上記表示制御部12cへ文字データ
及びグラフィックス・データ等を出力する。動作モード
制御部13bでは、診断処理の中断・再開、及び伝票印
刷、発注管理システムのデータ伝送等の周辺機器等を含
めた装置全体の動作モードを制御する。システム管理部
13cでは、システムの作動状態、データ管理等、シス
テム全体を管理する。
ンインターフェース制御部13aと、動作モード制御部
13bと、システム管理部13cとが設けられている。
マン・マシンインタフェース制御部13aでは、上記ウ
インドウ処理部12からのコマンド類に従って実行処理
を行う。あるいは、上記表示制御部12cへ文字データ
及びグラフィックス・データ等を出力する。動作モード
制御部13bでは、診断処理の中断・再開、及び伝票印
刷、発注管理システムのデータ伝送等の周辺機器等を含
めた装置全体の動作モードを制御する。システム管理部
13cでは、システムの作動状態、データ管理等、シス
テム全体を管理する。
【0020】又、上記推論機構部14には、知識ベース
推論部14aと推論制御部14bとが設けられている。
推論部14aと推論制御部14bとが設けられている。
【0021】知識ベース推論部14aでは、上記知識ベ
ース部16の知識データ記憶部16aに記憶されている
知識データを利用して、例えば診断事例ベース推論やル
ール・ベース推論により、入力された不具合現象に対応
する故障原因あるいは故障箇所を探究し、仮説を生成す
る。
ース部16の知識データ記憶部16aに記憶されている
知識データを利用して、例えば診断事例ベース推論やル
ール・ベース推論により、入力された不具合現象に対応
する故障原因あるいは故障箇所を探究し、仮説を生成す
る。
【0022】例えば、診断事例ベース推論では、整備員
等が入力した検索した不具合現象と同一あるいは類似す
る現象を上記知識ベース部16の知識データ記憶部16
aに記憶されている診断事例型知識データから探索し
て、故障原因あるいは故障箇所の仮説を生成する。ま
た、ルール・ベース推論では、整備員等が入力した検索
した不具合現象と同一あるいは類似する現象に基づき上
記知識ベース部16に設けた知識データ記憶部16aに
記憶されているルール型知識データを利用し、故障原因
あるいは故障箇所を推論により探究して仮説を生成す
る。
等が入力した検索した不具合現象と同一あるいは類似す
る現象を上記知識ベース部16の知識データ記憶部16
aに記憶されている診断事例型知識データから探索し
て、故障原因あるいは故障箇所の仮説を生成する。ま
た、ルール・ベース推論では、整備員等が入力した検索
した不具合現象と同一あるいは類似する現象に基づき上
記知識ベース部16に設けた知識データ記憶部16aに
記憶されているルール型知識データを利用し、故障原因
あるいは故障箇所を推論により探究して仮説を生成す
る。
【0023】そして、上記推論制御部14bで、上記知
識ベース推論部14aで生成した診断事例ベース推論に
よる仮説やルール・ベース推論による仮説の整合性を判
断し、結論となる仮説を導き出す。
識ベース推論部14aで生成した診断事例ベース推論に
よる仮説やルール・ベース推論による仮説の整合性を判
断し、結論となる仮説を導き出す。
【0024】技術情報収集部15は、データ収集部15
aによって構成されている。データ収集部15aでは、
整備員等が原因探究時に装置本体1に入力した不具合項
目、点検箇所、測定値等の入力データ、及び、故障原因
或は故障箇所を推論により探究したときの経緯、及び処
置の内容等の整備データを収集し、更には、故障診断装
置を使用して故障を探究する程でもない軽微な不具合現
象に対して整備員が自己の知識及び経験に基づいて処置
を施し、整備員がこれらの不具合現象及び処置内容を入
力したときには、入力されたデータを整備データとして
収集し、これら整備データを後述の整備記録データ記憶
部17bに事例毎に格納する。又、上記動作モード制御
部13bで使用モードが作業伝票作成モードに選択され
ているときには、整備記録データ記憶部17bに格納し
た整備データを読出してインターフェース制御部18を
介して印刷装置19へ出力することで、作業伝票が作成
される。
aによって構成されている。データ収集部15aでは、
整備員等が原因探究時に装置本体1に入力した不具合項
目、点検箇所、測定値等の入力データ、及び、故障原因
或は故障箇所を推論により探究したときの経緯、及び処
置の内容等の整備データを収集し、更には、故障診断装
置を使用して故障を探究する程でもない軽微な不具合現
象に対して整備員が自己の知識及び経験に基づいて処置
を施し、整備員がこれらの不具合現象及び処置内容を入
力したときには、入力されたデータを整備データとして
収集し、これら整備データを後述の整備記録データ記憶
部17bに事例毎に格納する。又、上記動作モード制御
部13bで使用モードが作業伝票作成モードに選択され
ているときには、整備記録データ記憶部17bに格納し
た整備データを読出してインターフェース制御部18を
介して印刷装置19へ出力することで、作業伝票が作成
される。
【0025】上記知識ベース部16は、故障診断に必要
な知識データを格納する知識データ記憶部16aと電子
化マニュアルデータを記憶する電子化マニュアルデータ
記憶部16bとで構成されている。
な知識データを格納する知識データ記憶部16aと電子
化マニュアルデータを記憶する電子化マニュアルデータ
記憶部16bとで構成されている。
【0026】上記知識データ記憶部16aに格納されて
いる知識データとしては、過去の故障原因の探究結果を
事例としてまとめた診断事例型知識データ、或は、設計
資料及び熟練整備員等の経験等を解析し、不具合現象と
故障原因とを構成部品の体系毎に論理的に分析してルー
ルの集合で表したルール型知識データなどがある。な
お、このルール型知識データには、一定の場合、中間仮
説と結論仮説との結び付の深さを示すための確信度が付
けられていることがある。具体的には、ルール型知識デ
ータとして、不具合現象と故障原因との因果関係を理論
的に分析し仮説の集合体としてツリー状に表わした故障
樹木解析(フォルトツリーアナリシス;FTA)型知識
データ、不具合現象と故障原因とを確信度で結び付けマ
トリクス状に整理した故障モード影響分析(確信度付マ
トリクス;FMECA)型知識データが採用される。
いる知識データとしては、過去の故障原因の探究結果を
事例としてまとめた診断事例型知識データ、或は、設計
資料及び熟練整備員等の経験等を解析し、不具合現象と
故障原因とを構成部品の体系毎に論理的に分析してルー
ルの集合で表したルール型知識データなどがある。な
お、このルール型知識データには、一定の場合、中間仮
説と結論仮説との結び付の深さを示すための確信度が付
けられていることがある。具体的には、ルール型知識デ
ータとして、不具合現象と故障原因との因果関係を理論
的に分析し仮説の集合体としてツリー状に表わした故障
樹木解析(フォルトツリーアナリシス;FTA)型知識
データ、不具合現象と故障原因とを確信度で結び付けマ
トリクス状に整理した故障モード影響分析(確信度付マ
トリクス;FMECA)型知識データが採用される。
【0027】又、電子化マニュアルデータは、構成部品
等の点検、交換あるいは組立手順等を表したテキスト及
びグラフィックス・データであり、例えば、図9に示す
ように、上記装置本体1のタッチスクリーン1aに、ブ
ースタ・ポンプのグラフィックや、このブースタ・ポン
プの点検要領などのデータを上記電子化マニュアルデー
タから読込んでウインドウに表示させる。
等の点検、交換あるいは組立手順等を表したテキスト及
びグラフィックス・データであり、例えば、図9に示す
ように、上記装置本体1のタッチスクリーン1aに、ブ
ースタ・ポンプのグラフィックや、このブースタ・ポン
プの点検要領などのデータを上記電子化マニュアルデー
タから読込んでウインドウに表示させる。
【0028】又、上記運用記録データ部17は光磁気デ
ィスク等からなり、作業経過一時記憶部17aと整備記
録データ記憶部17bとで構成されている。
ィスク等からなり、作業経過一時記憶部17aと整備記
録データ記憶部17bとで構成されている。
【0029】上記作業経過一時記憶部17aには、例え
ば、整備途中で交換部品を手配するために中断し、その
後、故障診断を再開するような場合に、中断した整備作
業から引続き続行することができるようにするために、
整備員等の実施した整備経過、あるいは整備状況が逐次
記憶される。又、記整備記録データ記憶部17bには、
上記データ収集部15aで収集した整備データが事例毎
に格納される。
ば、整備途中で交換部品を手配するために中断し、その
後、故障診断を再開するような場合に、中断した整備作
業から引続き続行することができるようにするために、
整備員等の実施した整備経過、あるいは整備状況が逐次
記憶される。又、記整備記録データ記憶部17bには、
上記データ収集部15aで収集した整備データが事例毎
に格納される。
【0030】この整備データは、作業伝票作成モードが
選択されているとき、上記データ収集部15aにより読
出されて、印刷装置19に出力して外部に作業伝票とし
て取出すことができる。例えば、図12に示すように、
この作業伝票が、不具合記録票21を兼用するものであ
れば、記載内容は、同図に示す通りである。
選択されているとき、上記データ収集部15aにより読
出されて、印刷装置19に出力して外部に作業伝票とし
て取出すことができる。例えば、図12に示すように、
この作業伝票が、不具合記録票21を兼用するものであ
れば、記載内容は、同図に示す通りである。
【0031】次に、故障診断手順について、図2〜図4
の推論処理ルーチンに示すフローチャートに従い、航空
機の燃料系の不具合を適宜例示しながら説明する。
の推論処理ルーチンに示すフローチャートに従い、航空
機の燃料系の不具合を適宜例示しながら説明する。
【0032】装置本体1の電源スイッチをONすると、
装置本体1のタッチスクリーン1aに、図6に示すよう
に使用モードの選択画面が表示され、整備員等は表示さ
れたメニューから今回の使用モードを、入力ペン2によ
りポイントすることで選択する。ステップS1では、入
力ペン2によりポイントされて選択された使用モードを
判断する。この使用モードには、通常の故障探究モード
と、作業伝票作成モードとがある。この作業伝票作成モ
ードを選択すると、上記整備記録データ記憶部17bに
格納されている事例毎の整備データが印刷装置19へ出
力されて伝票に印刷され、作業伝票として集計すること
ができる。
装置本体1のタッチスクリーン1aに、図6に示すよう
に使用モードの選択画面が表示され、整備員等は表示さ
れたメニューから今回の使用モードを、入力ペン2によ
りポイントすることで選択する。ステップS1では、入
力ペン2によりポイントされて選択された使用モードを
判断する。この使用モードには、通常の故障探究モード
と、作業伝票作成モードとがある。この作業伝票作成モ
ードを選択すると、上記整備記録データ記憶部17bに
格納されている事例毎の整備データが印刷装置19へ出
力されて伝票に印刷され、作業伝票として集計すること
ができる。
【0033】以下の説明では、まず、通常の故障探究モ
ードを選択した場合について説明し、次に、作業伝票作
成モードを選択した場合について説明する。
ードを選択した場合について説明し、次に、作業伝票作
成モードを選択した場合について説明する。
【0034】ステップS1で、整備員が、画面表示され
た「診断の開始」を入力ペン2によりポイントして通常
の故障探究モードを選択すると、ステップS2へ進み、
今回の使用モードを故障探究モードに固定した後、図3
の破線で示す推論実行ルーチンへ進む。
た「診断の開始」を入力ペン2によりポイントして通常
の故障探究モードを選択すると、ステップS2へ進み、
今回の使用モードを故障探究モードに固定した後、図3
の破線で示す推論実行ルーチンへ進む。
【0035】この推論実行ルーチンへ進むと、上記タッ
チスクリーン1aには、図8に示すように、不具合現象
を入力するためのウインドウと、不具合現象を文章表現
で入力するためのペン入力用ウインドウが表示れる。
チスクリーン1aには、図8に示すように、不具合現象
を入力するためのウインドウと、不具合現象を文章表現
で入力するためのペン入力用ウインドウが表示れる。
【0036】ステップS3では、各ウインドウに、手渡
された不具合記録票21(図7参照)等の帳票を参照し
て、航空機のシステムの可動状態などの必要事項、不具
合事項(現象)、或は乗員などから伝えられた不具合現
象(症状)、あるいは、後述するステップS12で表示
された問診に対する回答を、整備員が入力ペン2を用い
て入力する。一方、ステップS4では、後述するステッ
プS12で表示された問診に基づく点検指示に応じて、
上記航空機の検査箇所に接続したテスタからの計測値を
直接入力する。そして、必要事項の入力を完了し、画面
表示されている「入力終了」のボタンを入力ペン2によ
りポイントすると、ステップS5へ進み、入力された情
報が入力データとして内部メモリに保管されるととも
に、整備記録データ記憶部17bに格納される。
された不具合記録票21(図7参照)等の帳票を参照し
て、航空機のシステムの可動状態などの必要事項、不具
合事項(現象)、或は乗員などから伝えられた不具合現
象(症状)、あるいは、後述するステップS12で表示
された問診に対する回答を、整備員が入力ペン2を用い
て入力する。一方、ステップS4では、後述するステッ
プS12で表示された問診に基づく点検指示に応じて、
上記航空機の検査箇所に接続したテスタからの計測値を
直接入力する。そして、必要事項の入力を完了し、画面
表示されている「入力終了」のボタンを入力ペン2によ
りポイントすると、ステップS5へ進み、入力された情
報が入力データとして内部メモリに保管されるととも
に、整備記録データ記憶部17bに格納される。
【0037】次いで、ステップS6へ進むと、上記ステ
ップS3で入力された不具合現象を含む入力データに基
づいて故障診断を開始するか、或は今回は処置のみの入
力かを判断する。故障診断を開始する場合には、図8に
示す画面上の「診断開始」のボタンを入力ペン2でポイ
ントする。また、今回は軽微な故障であって本故障診断
装置Aによる故障診断を行うまでもなく、処置内容のみ
の入力である場合には、画面表示されている「処置入
力」のボタンを入力ペン2によりポイントする。今回が
処置のみの入力であるとして、「処置入力」ボタンをポ
イントすると、ステップS16へジャンプして、整備員
等が既に実施した処置内容及びその結果を入力する。す
ると、この処置内容及び処置結果などの入力データが、
上記ステップS5で保管された入力データとともに整備
データとして、事例毎に、上記整備記録データ記憶部1
7bに格納される。
ップS3で入力された不具合現象を含む入力データに基
づいて故障診断を開始するか、或は今回は処置のみの入
力かを判断する。故障診断を開始する場合には、図8に
示す画面上の「診断開始」のボタンを入力ペン2でポイ
ントする。また、今回は軽微な故障であって本故障診断
装置Aによる故障診断を行うまでもなく、処置内容のみ
の入力である場合には、画面表示されている「処置入
力」のボタンを入力ペン2によりポイントする。今回が
処置のみの入力であるとして、「処置入力」ボタンをポ
イントすると、ステップS16へジャンプして、整備員
等が既に実施した処置内容及びその結果を入力する。す
ると、この処置内容及び処置結果などの入力データが、
上記ステップS5で保管された入力データとともに整備
データとして、事例毎に、上記整備記録データ記憶部1
7bに格納される。
【0038】そして、ステップS17で、今回の整備員
等の入力した処置内容及び処置結果の確認画面が、図1
1に示すように表示され、画面表示されている「了解」
のボタンを入力ペン2でポイントし、これを了解する
と、ステップS18へ進んで、整備員等が整備中に気付
いた点、或は入力し忘れた事項等の補足情報を入力して
ルーチンを終了する。この補足事項は上記整備記録デー
タ記憶部17bに同一事例の整備データとして格納され
る。
等の入力した処置内容及び処置結果の確認画面が、図1
1に示すように表示され、画面表示されている「了解」
のボタンを入力ペン2でポイントし、これを了解する
と、ステップS18へ進んで、整備員等が整備中に気付
いた点、或は入力し忘れた事項等の補足情報を入力して
ルーチンを終了する。この補足事項は上記整備記録デー
タ記憶部17bに同一事例の整備データとして格納され
る。
【0039】その結果、本故障診断装置Aを用いて故障
診断を行わなかった事例についても整備データが格納さ
れるので、事例の取りこぼしがなくなる。
診断を行わなかった事例についても整備データが格納さ
れるので、事例の取りこぼしがなくなる。
【0040】一方、上記ステップS6において、図8に
示す画面上に「診断開始」のボタンがポイントされ、故
障診断を実行する場合には、ステップS7へ進む。ステ
ップS7では、上記ステップS5で保管された不具合現
象に対し、知識データ記憶部16aに記憶されている知
識データに基づいて、故障原因を推論により探究し、仮
説を生成する。この知識データが、例えばルール型知識
データであれば、ルール・ベース推論により、不具合現
象と、この不具合現象に最も因果関係の深いと思われる
原因とを結ぶルートをルールに従って探究し、結論とな
る仮説を生成する。また、上記知識データが診断事例型
知識データであれば、事例ベース推論により不具合現象
と同一或は類似する過去の事例を上記知識データから検
索して仮説を生成する。
示す画面上に「診断開始」のボタンがポイントされ、故
障診断を実行する場合には、ステップS7へ進む。ステ
ップS7では、上記ステップS5で保管された不具合現
象に対し、知識データ記憶部16aに記憶されている知
識データに基づいて、故障原因を推論により探究し、仮
説を生成する。この知識データが、例えばルール型知識
データであれば、ルール・ベース推論により、不具合現
象と、この不具合現象に最も因果関係の深いと思われる
原因とを結ぶルートをルールに従って探究し、結論とな
る仮説を生成する。また、上記知識データが診断事例型
知識データであれば、事例ベース推論により不具合現象
と同一或は類似する過去の事例を上記知識データから検
索して仮説を生成する。
【0041】そして、上記ステップS7で推論が終了し
て仮説が生成されると、ステップS8へ進み、仮説の整
合性を判断する。
て仮説が生成されると、ステップS8へ進み、仮説の整
合性を判断する。
【0042】この仮説の整合性の判断は、上記推論機構
部14の推論制御部14bで実行されるもので、上記ス
テップS7で生成した仮説が、複数の種類の知識データ
に基づいて複数生成され、この各仮説が競合する場合、
予め設定した基準に従って仮説を絞り込み、競合を解消
する。
部14の推論制御部14bで実行されるもので、上記ス
テップS7で生成した仮説が、複数の種類の知識データ
に基づいて複数生成され、この各仮説が競合する場合、
予め設定した基準に従って仮説を絞り込み、競合を解消
する。
【0043】この仮説の競合を解消する基準としては、
例えば、知識データに優先順位をつけたり、生成された
仮説に対して不具合現象と故障原因との結び付きの強さ
を示す信頼度を算出し、この信頼度の最も高いものを選
択する等がある。
例えば、知識データに優先順位をつけたり、生成された
仮説に対して不具合現象と故障原因との結び付きの強さ
を示す信頼度を算出し、この信頼度の最も高いものを選
択する等がある。
【0044】そして、上記ステップS8で仮説が絞り込
まれると、ステップS9へ進み、推論が終了したかを判
断する。推論が終了したかどうかの判断は、例えば、上
記ステップS7で生成した仮説が整合した場合、或は設
定回数以上推論を繰返しても、上記ステップS7で生成
した仮説に整合性がないために優先順位等により1つの
仮説に絞り込んだ場合、或は、仮説が全く生成されなか
った場合に、推論終了と判断する。一方、上記ステップ
S7で生成した仮説が競合し、しかも再推論の余地があ
る場合には「推論未終了」と判断する。
まれると、ステップS9へ進み、推論が終了したかを判
断する。推論が終了したかどうかの判断は、例えば、上
記ステップS7で生成した仮説が整合した場合、或は設
定回数以上推論を繰返しても、上記ステップS7で生成
した仮説に整合性がないために優先順位等により1つの
仮説に絞り込んだ場合、或は、仮説が全く生成されなか
った場合に、推論終了と判断する。一方、上記ステップ
S7で生成した仮説が競合し、しかも再推論の余地があ
る場合には「推論未終了」と判断する。
【0045】そして、推論未終了のときは、上記ステッ
プS7へ戻り、内部メモリに保管されている入力データ
と、上記ステップS8で絞り込まれた仮説とを組合わせ
て再推論を行う。また、推論終了のときは、ステップS
10へ進む。
プS7へ戻り、内部メモリに保管されている入力データ
と、上記ステップS8で絞り込まれた仮説とを組合わせ
て再推論を行う。また、推論終了のときは、ステップS
10へ進む。
【0046】ステップS10では、他に点検項目がある
かを判断し、点検項目がある場合は、ステップS11へ
分岐する。点検項目があるかどうかは、例えばルール型
知識データで生成された結論仮説に他のルールが連鎖さ
れており、故障原因をさらに探究する余地がある場合等
である。
かを判断し、点検項目がある場合は、ステップS11へ
分岐する。点検項目があるかどうかは、例えばルール型
知識データで生成された結論仮説に他のルールが連鎖さ
れており、故障原因をさらに探究する余地がある場合等
である。
【0047】そして、ステップS11で、整備員等に対
する問診の内容を絞り込む。この問診により、今回の結
論仮説を検証すると共に、新たな仮説を生成する際の情
報とする。次いで、ステップS12へ進み、上記ステッ
プS11で絞り込んだ問診の内容を上記タッチスクリー
ン1aに表示し、同時に、関連する点検要領等の作業内
容や必要な情報を、例えば、図9に示すように表示す
る。そして、ステップS3,S4へ戻り、整備員等から
の点検結果の入力を待つ。
する問診の内容を絞り込む。この問診により、今回の結
論仮説を検証すると共に、新たな仮説を生成する際の情
報とする。次いで、ステップS12へ進み、上記ステッ
プS11で絞り込んだ問診の内容を上記タッチスクリー
ン1aに表示し、同時に、関連する点検要領等の作業内
容や必要な情報を、例えば、図9に示すように表示す
る。そして、ステップS3,S4へ戻り、整備員等から
の点検結果の入力を待つ。
【0048】そして、整備員等が上記タッチスクリーン
1aに入力ペン2を用いて点検結果を入力し、あるいは
テスタから直接計測結果を入力すると、ステップS5
で、この入力データが内部メモリ及び上記整備記録デー
タ記憶部17bに格納され、ステップS7で、知識デー
タ記憶部16aに格納されている知識データに基づいて
再推論により故障原因を探究する。
1aに入力ペン2を用いて点検結果を入力し、あるいは
テスタから直接計測結果を入力すると、ステップS5
で、この入力データが内部メモリ及び上記整備記録デー
タ記憶部17bに格納され、ステップS7で、知識デー
タ記憶部16aに格納されている知識データに基づいて
再推論により故障原因を探究する。
【0049】そして、推論が終了し、ステップS9から
ステップS10へ進み、仮説を検証するための点検項目
がないかを判断し、点検項目がない場合は、ステップS
13へ進み、故障原因が探究できたかを判断する。
ステップS10へ進み、仮説を検証するための点検項目
がないかを判断し、点検項目がない場合は、ステップS
13へ進み、故障原因が探究できたかを判断する。
【0050】故障原因が探究できたときは、ステップS
14へ進み、例えば、図10に示すように、上記タッチ
スクリーン1aに推論の結果及び論拠を表示し、整備員
等が、この内容を確認し、画面表示された「了解」のボ
タンを入力ペン2によりポイントすると、ステップS1
5で、仮説に対応する部品の交換手順等、必要な処置要
領等の情報を表示し、ステップS16で、整備員等から
の処置結果、すなわち、不具合が解消したかどうかの検
証結果の入力を待つ。
14へ進み、例えば、図10に示すように、上記タッチ
スクリーン1aに推論の結果及び論拠を表示し、整備員
等が、この内容を確認し、画面表示された「了解」のボ
タンを入力ペン2によりポイントすると、ステップS1
5で、仮説に対応する部品の交換手順等、必要な処置要
領等の情報を表示し、ステップS16で、整備員等から
の処置結果、すなわち、不具合が解消したかどうかの検
証結果の入力を待つ。
【0051】整備員等は、上記タッチスクリーン1a上
で提示された部品を交換し、あるいは必要な箇所の点検
を行った結果、不具合現象が解消し、あるいは、故障箇
所を特定できた場合、又は、指定された部品を交換して
も不具合現象が依然解消されない場合、あるいは、故障
箇所が特定できない場合、その情報を入力する。この情
報は内部メモリ及び上記整備記録データ記憶部17bに
格納される。
で提示された部品を交換し、あるいは必要な箇所の点検
を行った結果、不具合現象が解消し、あるいは、故障箇
所を特定できた場合、又は、指定された部品を交換して
も不具合現象が依然解消されない場合、あるいは、故障
箇所が特定できない場合、その情報を入力する。この情
報は内部メモリ及び上記整備記録データ記憶部17bに
格納される。
【0052】推論制御部14bでは、整備員等の入力し
たデータに基づいて今回の原因探究が成功かどうかを判
断し、ステップS17で、上記タッチスクリーン1aに
今回の故障探究結果の確認画面を、例えば、図11に示
すように表示する。
たデータに基づいて今回の原因探究が成功かどうかを判
断し、ステップS17で、上記タッチスクリーン1aに
今回の故障探究結果の確認画面を、例えば、図11に示
すように表示する。
【0053】そして、整備員等がこの表示内容を了解す
ると、ステップS18へ進み、今回の探究経緯及び処置
の内容と共に補足情報を整備記録データ記憶部17bに
格納して、故障診断を終了する。
ると、ステップS18へ進み、今回の探究経緯及び処置
の内容と共に補足情報を整備記録データ記憶部17bに
格納して、故障診断を終了する。
【0054】その結果、不具合事項、点検箇所、処置内
容、及び処置結果等の整備データが上記整備記録データ
記憶部17bに事例毎に格納されることになる。
容、及び処置結果等の整備データが上記整備記録データ
記憶部17bに事例毎に格納されることになる。
【0055】又、この故障診断装置Aは、故障診断の必
要のない整備についても、単なる作業伝票の起票作業を
行うことを目的として使用することができる。
要のない整備についても、単なる作業伝票の起票作業を
行うことを目的として使用することができる。
【0056】この場合には、まず、ステップS1におい
て、図6に示すように、タッチスクリーン1aに表示さ
れた使用モードの選択画面から画面表示されている「伝
票作成」を、整備員等が入力ペン2でポイントすること
で作業伝票作成モードが選択される。すると、ステップ
S21へ分岐し、今回の使用モードが伝票作成モードに
固定される。
て、図6に示すように、タッチスクリーン1aに表示さ
れた使用モードの選択画面から画面表示されている「伝
票作成」を、整備員等が入力ペン2でポイントすること
で作業伝票作成モードが選択される。すると、ステップ
S21へ分岐し、今回の使用モードが伝票作成モードに
固定される。
【0057】そして、ステップS22で、事例指定等の
作業伝票の作成に必要な事項を入力すると、対応する整
備データが上記整備記録データ記憶部17bから読出さ
れ、ステップS23で、作業伝票印刷のためのデータが
作成され、ステップS24で、印刷装置19へ印刷デー
タを出力し、作業伝票が印刷される。この結果、作業伝
票が不具合記録票21を兼用するものであれば、図12
に示すように印刷される。
作業伝票の作成に必要な事項を入力すると、対応する整
備データが上記整備記録データ記憶部17bから読出さ
れ、ステップS23で、作業伝票印刷のためのデータが
作成され、ステップS24で、印刷装置19へ印刷デー
タを出力し、作業伝票が印刷される。この結果、作業伝
票が不具合記録票21を兼用するものであれば、図12
に示すように印刷される。
【0058】従って、故障診断装置により故障診断を行
い整備を施した事例と、故障診断装置を使用せずに整備
員が独自に整備を施した事例とを同一のフォーマットの
作業伝票で統一することができ、取扱いが容易になる。
また、同様に記憶媒体も共用化できるので、整備データ
の集計が容易になる。
い整備を施した事例と、故障診断装置を使用せずに整備
員が独自に整備を施した事例とを同一のフォーマットの
作業伝票で統一することができ、取扱いが容易になる。
また、同様に記憶媒体も共用化できるので、整備データ
の集計が容易になる。
【0059】又、故障診断の必要のない軽微な不具合現
象に対する処置であっても、本故障診断装置Aを使用し
て作業伝票を作成することで事例の取りこぼしがなくな
るばかりでなく、別の起票システムを用意する必要がな
く、故障診断装置Aで、全ての整備に係る作業伝票が作
成できるので、誤操作が防止できて操作性が良く、しか
も経済的である。
象に対する処置であっても、本故障診断装置Aを使用し
て作業伝票を作成することで事例の取りこぼしがなくな
るばかりでなく、別の起票システムを用意する必要がな
く、故障診断装置Aで、全ての整備に係る作業伝票が作
成できるので、誤操作が防止できて操作性が良く、しか
も経済的である。
【0060】又、本発明によれば、作業伝票以外に、部
品発注伝票、請求書作成等のシステム化を進めることが
容易になる。
品発注伝票、請求書作成等のシステム化を進めることが
容易になる。
【0061】なお、本発明は上記実施例に限るものでは
なく、例えば印刷装置を故障診断装置に内蔵しても良
く、また、整備記録データ記憶部17bからの整備デー
タ読出し後、整備記録データ記憶部に格納されている該
当事例の整備データを消去するようにしても良い。ま
た、故障診断の対象は、航空機に限らず、自動車、鉄道
等の車輌、あるいは船舶などであっても良い。
なく、例えば印刷装置を故障診断装置に内蔵しても良
く、また、整備記録データ記憶部17bからの整備デー
タ読出し後、整備記録データ記憶部に格納されている該
当事例の整備データを消去するようにしても良い。ま
た、故障診断の対象は、航空機に限らず、自動車、鉄道
等の車輌、あるいは船舶などであっても良い。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の故障診断
装置によれば、故障診断の際の整備データの外に、故障
診断を伴わないで入力された処置の内容及びその結果等
の整備データを事例毎に、整備記録データ記憶部に格納
するようにしたので、故障診断装置を使用して故障を探
究する必要のない不具合現象に対する処置内容及び結果
も入力することができ、知識ベースのメンテナンス、或
は新たに知識ベースを構築する際に、事例の取りこぼし
がなくなる。
装置によれば、故障診断の際の整備データの外に、故障
診断を伴わないで入力された処置の内容及びその結果等
の整備データを事例毎に、整備記録データ記憶部に格納
するようにしたので、故障診断装置を使用して故障を探
究する必要のない不具合現象に対する処置内容及び結果
も入力することができ、知識ベースのメンテナンス、或
は新たに知識ベースを構築する際に、事例の取りこぼし
がなくなる。
【0063】また、本故障診断装置を用いれば、起票シ
ステムを別途用意する必要がなく、経済的である。又、
1つの装置で整備データと起票との入力を兼用すること
かできるので、操作性が良く、入力の際の誤操作を未然
に防止することができる。
ステムを別途用意する必要がなく、経済的である。又、
1つの装置で整備データと起票との入力を兼用すること
かできるので、操作性が良く、入力の際の誤操作を未然
に防止することができる。
【図1】故障診断装置の機能ブロック図
【図2】推論処理ルーチンを示すフローチャート
【図3】推論処理ルーチンを示すフローチャート(続
き)
き)
【図4】推論処理ルーチンを示すフローチャート(続
き)
き)
【図5】故障診断装置の外観図
【図6】使用モードの選択画面を示す説明図
【図7】不具合現象が記載された不具合記録票を示す説
明図
明図
【図8】不具合現象の入力画面を示す説明図
【図9】問診時の表示画面を示す説明図
【図10】推論結果及び論拠の表示画面を示す説明図
【図11】探究結果の確認の表示画面を示す説明図
【図12】処置内容を記載した不具合記録票を示す説明
図
図
14 推論機構部 15a データ収集部 16 知識ベース部 17b 整備記録データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影井 康夫 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 古山 雅章 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 阿部 邦宏 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 故障診断に必要な知識データを記憶する
知識ベース部(16)と、 この知識データを利用して、入力された不具合現象に対
応する故障原因を推論により探究する推論機構部(1
4)と、 故障診断時に入力された整備データあるいは故障診断を
伴わないで入力された整備データを収集して整備記録デ
ータ記憶部(17b)に事例毎に格納し、伝票の作成が
選択されたときには、上記整備記録データ記憶部(17
b)に格納した整備データを読出して出力するデータ収
集部(15a)とを備えたことを特徴とする故障診断装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6098771A JPH07306123A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6098771A JPH07306123A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 故障診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07306123A true JPH07306123A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14228649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6098771A Pending JPH07306123A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07306123A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012056754A1 (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-03 | 本田技研工業株式会社 | 故障診断方法及び故障診断装置 |
JP2012093308A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Honda Motor Co Ltd | 故障診断方法及び故障診断装置 |
JP2012093309A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Honda Motor Co Ltd | 故障診断方法及び故障診断装置 |
CN113760873A (zh) * | 2020-10-10 | 2021-12-07 | 北京京东乾石科技有限公司 | Agv维修数据的处理方法、装置、设备及存储介质 |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP6098771A patent/JPH07306123A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012056754A1 (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-03 | 本田技研工業株式会社 | 故障診断方法及び故障診断装置 |
JP2012093308A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Honda Motor Co Ltd | 故障診断方法及び故障診断装置 |
JP2012093309A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Honda Motor Co Ltd | 故障診断方法及び故障診断装置 |
CN103189730A (zh) * | 2010-10-28 | 2013-07-03 | 本田技研工业株式会社 | 故障诊断方法和故障诊断装置 |
US8977424B2 (en) | 2010-10-28 | 2015-03-10 | Honda Motor Co., Ltd. | Fault diagnosis method and fault diagnosis device |
CN113760873A (zh) * | 2020-10-10 | 2021-12-07 | 北京京东乾石科技有限公司 | Agv维修数据的处理方法、装置、设备及存储介质 |
CN113760873B (zh) * | 2020-10-10 | 2024-04-05 | 北京京东乾石科技有限公司 | Agv维修数据的处理方法、装置、设备及存储介质 |
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