JPH07295819A - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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JPH07295819A
JPH07295819A JP6090331A JP9033194A JPH07295819A JP H07295819 A JPH07295819 A JP H07295819A JP 6090331 A JP6090331 A JP 6090331A JP 9033194 A JP9033194 A JP 9033194A JP H07295819 A JPH07295819 A JP H07295819A
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JP
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hypothesis
failure
inference
input
maintenance
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Application number
JP6090331A
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English (en)
Inventor
Makoto Takasu
誠 多賀須
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Satoru Takahashi
哲 高橋
Yasuo Kagei
康夫 影井
Masaaki Furuyama
雅章 古山
Kunihiro Abe
邦宏 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 推論途中であっても故障原因の予測となる仮
説の見通しが立てらたときには、この見通しを明示する
ことで仮説を検証するための診断過程を論理的理解させ
ることのできる故障診断装置を提供する。 【構成】 中間結果生成部14dでは、推論制御部14
cで故障原因の見通しが立てられたとき、その見通しを
中間結果として出力し、タッチスクリーン1aに表示す
る。整備員等は、この表示された中間結果を知ること
で、仮説を検証するために行う今後の診断過程を論理的
に理解することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるエキスパート
システムを利用して車輛、航空機等の不具合現象に結び
付く故障原因を探究する故障診断装置に係り、特に推論
の途中であっても故障原因と予想される仮説の見通しが
立てられたときには、その見通しを明示する故障診断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医学、建築、化学等の各分野でコ
ンピュータを活用して問題解決の手がかりとするエキス
パートシステムが採用されている。このエキスパートシ
ステムは、ある特定分野における専門家の知識をコンピ
ュータに入力し、それを利用して複雑な問題を専門家と
同等なレベルで解決することができるようにしたシステ
ムである。
【0003】従来、このエキスパートシステムを車輛の
故障診断に採用したものとしては、例えば、特開昭62
−6846号公報に開示されているように、不具合現象
を入力し、その現象を引き起している根本的な故障原因
(故障箇所)を、ルールの集合で表した知識データを利
用して探究するもの、あるいは過去の診断事例を記憶す
る知識データ等を利用して探究するもの等が知られてい
る。
【0004】この故障診断装置を使用して故障原因を探
究する場合、まず整備員等が不具合現象を入力する。す
ると、この故障診断装置では、入力された不具合現象に
基づいて知識ベース部に記憶されている知識データか
ら、今回の不具合現象と同一或は類似する事象を検索
し、次いで、この検索した事象に基づいて上記知識デー
タを利用して故障原因を探究し、故障原因を予想する仮
説を生成する。そして、この仮説を検証するため、及び
この仮説から新たな仮説を子細に探究するために、整備
員等に対して問診し、その問診に対する点検結果の入力
を待つ。そして、この点検結果から、今回の仮説が検証
されたとき、上記整備員等に故障探究の結果、すなわ
ち、予想した故障原因を明示する。
【0005】このように、故障診断装置を用いれば、初
心者整備員等であっても熟練整備員と同等の整備能力が
発揮され、不具合現象に対して適正な処置を施すことが
できる利便性を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、故障診断時の
整備員等の作業は、不具合現象の入力と、仮説を検証す
るための点検、及びその結果の入力だけになってしま
い、当該仮説を検証するための診断過程を論理的に理解
することが難しい。そのため、整備員等の整備能力の向
上が図れなくなってしまう。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、診断過程を論理的に理解させることができて、整備
能力の向上を図ることのできる故障診断装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による故障診断装置は、故障診断に必要な知識デ
ータを記憶する知識ベース部と、この知識データを利用
して、入力された不具合現象に対応する故障原因を推論
により探究して仮説を生成する推論機構部とを備え、更
にこの推論機構部に、推論途中に上記仮説の見通しが成
立したときは、見通しを生成して出力する中間結果生成
部を備えることを特徴とする。
【0009】
【作 用】本発明による故障診断装置では、不具合現象
が入力されると推論機構部では、上記不具合現象に基づ
き知識ベース部の知識データを検索して、この不具合現
象と同一或は類似の事象を探索し、この探索した事象に
基づき上記知識データを利用して推論により故障原因を
探究する。そして、故障原因と予想される仮説の見通し
が立てられたとき、中間結果生成部では、この見通しを
中間結果として明示し、整備員等に、上記仮説を検証す
るための診断過程を論理的に示す。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0011】なお、本実施例では、航空機の燃料系統の
不具合現象を故障診断対象の一例として記述しながら説
明する。
【0012】図5に示すように、本実施例に係る故障診
断装置Aは装置本体1と入力ペン2とで構成されてお
り、この装置本体1には上記入力ペン2を用いて情報を
入力するタッチスクリーン1aが設けられている。
【0013】上記故障診断装置Aは空港の整備部門等に
配備されるもので、上記入力ペン2を用いて上記タッチ
スクリーン1aに不具合現象等を入力すると、内蔵する
コンピュータが不具合現象の原因あるいは故障箇所を探
究し、探究結果及び点検の要領等、必要な情報を上記タ
ッチスクリーン1a上に表示して整備員等を支援する。
【0014】図1に示すように、装置本体1に内蔵する
コンピュータには、システム全体を制御する機能として
システム制御部13が設けられ、また故障診断を実行す
る機能として、ウインドウ処理部12、推論機構部1
4、技術情報収集部15、知識ベース部16、及び運用
記録データ部17が構成されている。
【0015】又、上記タッチスクリーン1aは、入力部
11aと表示部11bとで構成されている。
【0016】上記ウインドウ処理部12には、前処理と
しての文字認識部12aと操作入力部12bとが設けら
れていると共に、後処理としての表示制御部12cが設
けられている。
【0017】文字認識部12aでは、上記タッチスクリ
ーン1aに表示されたペン入力用ウインドウ(図8参
照)に整備員等が上記入力ペン2で入力した不具合現象
等の手書き文字をキャラクタコードに変換し、コマンド
類を上記システム制御部13へ出力する。又、操作入力
部12bでは上記タッチスクリーン1aに表示されたグ
ラフィックスあるいはメニュー等を入力ペン2で選択し
たとき、それに対応するコマンド類を上記システム制御
部13へ出力する。又、上記表示制御部12cでは上記
システム制御部13から出力された信号に基づいて、表
示部11bに文字及びグラフィック等を表示させる。
【0018】上記システム制御部13には、マン・マシ
ンインターフェース制御部13aと、動作モード制御部
13bと、システム管理部13cとが設けられている。
マン・マシンインタフェース制御部13aでは、上記ウ
インドウ処理部12からのコマンド類に従って実行処理
を行う。あるいは、上記表示制御部12cへ文字データ
及びグラフィックス・データ等を出力する。動作モード
制御部13bでは、整備員が選択し入力した使用モード
に対応して、使用モードを通常の故障探究モードに固定
する外に、診断処理の中断・再開、及び発注管理システ
ムのデータ伝送等の周辺機器等を含めた装置全体の動作
モードを制御する。システム管理部13cでは、システ
ムの作動状態、データ管理等、システム全体を管理す
る。
【0019】又、上記推論機構部14には、事例ベース
推論部14aと、ルール・ベース推論部14bと、推論
制御部14cと、中間結果生成部14dとが設けられて
いる。
【0020】事例ベース推論部14aでは、整備員等が
入力した不具合現象と同一或は類似する現象を上記知識
ベース部16の診断事例型知識データ記憶部16aに記
憶されている知識データから探索して、故障原因あるい
は故障箇所の仮説を生成する。
【0021】ルール・ベース推論部14bでは、整備員
等が入力した不具合現象と同一或は類似する現象に基づ
き上記知識ベース部16に設けたルール型知識データ記
憶部16bに記憶されている知識データを利用して故障
原因あるいは故障箇所を推論により探究し、仮説を生成
する。
【0022】そして、上記推論制御部14cで、上記各
推論部14a,14bで生成した仮説の整合性を判断し
結論となる仮説を導き出す。
【0023】又、上記中間結果生成部14dでは、上記
推論制御部14cで仮説が生成されたとき、整備員等
に、この仮説を検証するための診断過程を論理的に理解
させるために、整備員等からの指示入力による求めに応
じて、仮説を検証するために必要な見通しを中間結果と
して生成する。この中間結果は、上記推論制御部14c
で絞り込まれた仮説に基づいて、後述の電子化マニュア
ルデータ記憶部16cに格納されているマニュアルデー
タを読込んで生成するもので、生成した中間結果は、上
記ウインドウ処理部12の表示制御部12cを介して上
記タッチスクリーン1aに、例えば図9に示すように画
面の右半面に表示される。
【0024】技術情報収集部15は、データ収集部15
aと事例登録部15bとで構成されている。データ収集
部15aでは、整備員等が原因探究時に装置本体1に入
力した不具合項目、点検箇所、測定値等の入力データ等
の整備データを収集して、後述の整備記録データ記憶部
17bに事例毎に格納する。
【0025】事例登録部15bでは、推論による探究結
果を今回の事例として、後述する診断事例型知識データ
記憶部16aに登録する。
【0026】上記知識ベース部16は、診断事例型知識
データを記憶する診断事例型知識データ記憶部16aと
ルール型知識データを記憶するルール型知識データ記憶
部16bと電子化マニュアルデータを記憶する電子化マ
ニュアルデータ記憶部16cとで構成されている。
【0027】上記診断事例型知識データは過去の故障原
因の探究結果を事例としてまとめたデータ・ベースで、
図13に示すように、各事例毎に、不具合現象(あるい
は不具合の生じている箇所)、故障原因及びその処置、
不具合部品、及び知識源の種類等が記憶されている。な
お、この診断事例型知識データの知識源としては、不具
合記録票、整備記録票、整備員等に対するインタビュー
等がある。このインタビューは、整備員等に対して行っ
た文章化されていない整備要領、原因探究等のノウハウ
を収集して診断事例に反映させたものである。
【0028】図7に示すように、不具合記録票21に
は、乗員が発見した「不具合事項と点検箇所」を記録す
る欄と、整備員等が実施した「処置」等を記録する欄が
設けられている。整備記録票には、点検時に生じた「不
具合現象」、並びに、作業を実施した部門で記入された
「不具合部品」、「故障状況」等が記録されている。
【0029】上記ルール型知識データ記憶部16bに記
憶されているルール型知識データは、設計資料及び熟練
整備員等の経験等を解析し、不具合現象と故障原因とを
構成部品の体系毎に論理的に分析してルールの集合で表
したもので、一定の場合、中間仮説と結論仮説との結び
付の深さを示すための確信度が付けられていることがあ
る。具体的には、ルール型知識データとして、不具合現
象と故障原因との因果関係を理論的に分析し仮設の集合
体としてツリー状に表わした故障樹木解析(フォルトツ
リーアナリシス;FTA)型知識データ、不具合現象と
故障原因とを確信度で結び付けマトリクス状に整理した
故障モード影響分析(確信度付マトリクス;FMEC
A)型知識データが採用される。
【0030】又、電子化マニュアルデータは、構成部品
等の点検、交換あるいは組立手順、及び上記中間結果生
成部14dで必要とされる文字列等のテキスト及びグラ
フィックス・データであり、例えば、図10に示すよう
に、上記装置本体1のタッチスクリーン1aに、ブース
タ・ポンプのグラフィックや、このブースタ・ポンプの
点検要領などのデータ、或は前述の図9に示すように中
間結果を表示する文字列を上記電子化マニュアルデータ
から読込んでウインドウに表示させることができる。
【0031】又、上記運用記録データ部17は、作業経
過一時記憶記録部17aと整備記録データ記憶部17b
とで構成されている。
【0032】上記作業経過一時記憶部17aには、例え
ば、整備途中で交換部品を手配するために中断し、その
後、故障診断を再開するような場合に、中断した整備作
業から引続き続行することができるようにするために、
整備員等の実施した整備経過、あるいは整備状況が記憶
される。又、上記整備記録データ記憶部17bには、不
具合現象に対する処置、点検結果、及び試運転の状況、
或は整備員等が独自に故障原因を探究したときの整備情
報等が事例毎に記憶される。
【0033】次に、故障診断手順について、図2ないし
図4に示すフローチャートに従い、航空機の燃料系の不
具合を適宜例示しながら説明する。
【0034】故障診断は図2及び図3に示す推論処理ル
ーチンで実行される。
【0035】故障診断装置Aの電源スイッチをONする
と、装置本体1のタッチスクリーン1aに、図6に示す
ように使用モードの選択画面が表示され、整備員が、表
示されたメニューから「診断の開始」を入力ペン2によ
り選択(ポイント)すると、図8に示すように、不具合
現象を入力するためのウインドウと、この不具合現象を
文章表現で入力するためのペン入力用ウインドウが表示
されて推論処理が開始される。
【0036】ステップS1では、各ウインドウに、手渡
された不具合記録票21(図7参照)等の帳票を参照し
て、航空機のシステムの可動状態などの必要事項、及び
不具合事項、或は乗員などから伝えられた不具合現象
(症状)あるいは、後述するステップS10で表示され
た問診に対する回答を、整備員が入力ペン2を用いて入
力する。一方、ステップS2では、後述するステップS
10で表示された問診に基づく点検指示に応じて、上記
航空機の検査箇所に接続したテスタからの計測値を直接
入力する。そして、必要事項の入力を完了し、画面表示
されている「入力終了」のボタンを入力ペン2によりポ
イントすると、ステップS3へ進み、入力された情報
(年月日、任務、内容等)が入力データとしてメモリに
保管される。次いで、各知識データ記憶部16a,16
bに記憶されている知識データに基づいて、故障原因を
推論により探究し仮説を生成する処理が、次のステップ
S4,S5で並列に実行される。
【0037】すなわち、上記ステップS4では、事例ベ
ース推論により故障原因を探究し、仮説を生成する。こ
の事例ベース推論は、上記推論機構部14の事例ベース
推論部14aで実行されるもので、知識ベース部16の
診断事例型知識データ記憶部16aに記憶されている診
断事例型知識データを利用して仮説を生成する。この診
断事例型知識データは、予め登録され、或は本故障診断
装置Aを用いて探究した過去の事例で構成されており、
推論の際には、上記ステップS3でメモリに保管された
不具合現象と類似する或は同一の不具合現象を各知識デ
ータから選択し、この選択した知識データに基づいて、
今回の不具合現象に対応する原因、対象となる部品、或
は必要とする処置等、不具合現象を解消するための仮説
を生成する。
【0038】又、上記ステップS5では、ルール・ベー
ス推論により故障原因を探究し、仮説を生成する。この
ルール・ベース推論は、上記推論機構部14のルール・
ベース推論部14bで実行されるもので、上記知識ベー
ス部16のルール型知識データ記憶部16bに記憶され
ているルール型知識データを利用して仮説を生成する。
このルール型知識データは、設計資料及び熟練整備員等
の経験等を解析し、不具合現象と故障原因とを構成部品
の体系毎に論理的に分析してルールの集合で表されてお
り、推論の際には、この知識データに基づいて不具合現
象と、この不具合現象に最も因果関係の深いと思われる
原因とを結ぶルートをルールに従って探究し、結論とな
る仮説を生成する。
【0039】そして、上記各ステップS4,S5で推論
が終了し、仮説が生成されると、ステップS6へ進み、
上記ステップS4,S5で生成した仮説の整合性を判断
する。
【0040】この仮説の整合性の判断は、上記推論機構
部14の推論制御部14cで実行されるもので、上記ス
テップS4,S5で生成した仮説が競合する場合に、予
め設定した基準に従って1つの仮説に絞り込み、競合を
解消する。
【0041】この仮説の競合を解消する基準としては、
例えば、各知識データ記憶部16a,16bに記憶され
ている知識データに優先順位をつけたり、生成された仮
説に対して不具合現象と故障原因との結び付きの強さを
示す信頼度を算出し、この信頼度の最も高いものを選択
する等がある。
【0042】そして、上記ステップS6で1つの仮説に
絞り込まれると、ステップS7へ進み、推論が終了した
かを判断する。例えば、上記ステップS4,S5でそれ
ぞれ生成した仮説が整合した場合、或は設定回数以上推
論を繰返しても、上記ステップS4,S5で生成した仮
説に整合性がないために優先順位等により1つの仮説に
絞り込んだ場合、或は、仮説が全く生成されなかった場
合に、推論終了と判断する。一方、上記ステップS4,
S5で生成した仮説が競合し、しかも再推論の余地があ
る場合には推論未終了と判断する。
【0043】そして、推論未終了のときは、上記ステッ
プS4,S5へ戻り、メモリに保管されている入力デー
タと、上記ステップS6で絞り込まれた仮説とを組合わ
せて再推論を行う。また、推論終了のときは、ステップ
S8へ進む。
【0044】ステップS8では、他に点検項目があるか
を判断し、点検項目がある場合は、ステップS9へ分岐
する。点検項目があるかどうかは、例えば結論として導
かれた仮説を検証する必要があるか、或は更に子細に探
究する必要があるかで判断する。
【0045】そして、上記ステップS8で点検項目があ
ると判断されて、ステップS9へ分岐すると、今回の点
検項目に必要な問診の内容を絞り込み、ステップS10
で上記タッチスクリーン1aに問診の内容を表示し、同
時に、関連する点検要領等の作業内容や必要な情報を、
例えば、図10に示すように表示する。そして、ステッ
プS1,S2へ戻り、整備員等からの点検結果の入力を
待つ。
【0046】そして、整備員等が上記タッチスクリーン
1aに入力ペン2を用いて点検結果を入力し、あるいは
テスタから直接計測結果を入力すると、ステップS3
で、この入力データがメモリに格納され、ステップS
4,S5で、各知識データに基づき、再推論により故障
原因を探究する。
【0047】そして、推論が終了し、ステップS7から
ステップS8へ進み、このステップS8で、仮説の検証
等の点検項目が他にないと判断した場合は、ステップS
11へ進み、故障原因が探究できたかを判断する。
【0048】故障原因が探究できたときは、ステップS
12へ進み、例えば、図11に示すように、推論の結果
及び論拠を上記タッチスクリーン1aに表示し、整備員
が、この内容を確認し、画面表示された「了解」のボタ
ンを入力ペン2によりポイントすると、ステップS13
で、仮説に対応する部品の交換手順等、必要な処置要領
を表示する。次いで、ステップS14で、整備員からの
処置結果、すなわち、不具合が解消したかどうかの結果
の入力を待つ。そして、この処置結果が入力されると、
ステップS15へ進み、探究結果の確認を行う。
【0049】一方、上記ステップS11で、今回の推論
では故障原因が探究できなかったと判断された場合に
は、上記ステップS15へジャンプする。
【0050】そして、ステップS15では、上記タッチ
スクリーン1aに探究結果の確認画面を表示する。この
探究結果の確認画面は、例えば、図12に示すように、
探究の経緯を表示することで行う。なお、今回の推論で
は故障原因が探究できなかったときには、上記ステップ
S15では、タッチスクリーン1aに表示されたダイア
ログボックスに、例えば、 と、整備員に了解を得るための確認内容が表示される。
【0051】そして、整備員が事例の登録を了解する
と、ステップS16で、今回の探究結果を診断事例とし
て、診断事例型知識データ記憶部16aに記憶されてい
る知識データに、例えば、図13の「事例-5721」に示
すように追加する。なお、今回の探究結果が失敗の場合
には、その内容が「原因及び処置」の欄に記載され、ま
た、「特記事項」の欄には、「探究失敗」と記載され
る。
【0052】次いで、ステップS17へ進むと、今回の
探究経緯を、診断年月日、診断者名等の補足情報と共
に、整備記録データ記憶部17bにメモリして、故障診
断を終了する。なお、この整備記録データ記憶部17b
にメモリされた整備データは、外部印刷機などを介し、
例えば、図14に示すように、不具合記録票21に記載
して集計することができる。
【0053】ところで、この故障診断装置Aには、上記
ステップS4,S5で一応仮説が生成され、故障原因を
特定する見通しが立てられたときには、推論途中であっ
ても、この見通しを中間結果として上記タッチスクリー
ン1aに表示させる機能を有している。
【0054】すなわち、この中間結果は、図8の不具合
入力用画面、及び図10の問診内容を表示する画面の右
上に表示された「表示」ボタンを入力ペン2によりポイ
ントすることで実行される。
【0055】推論の途中で、例えば、図10に示すよう
に、問診内容が表示されたとき、整備員等が、この問診
は何を検証するために必要であるか等の見通しを知りた
い場合には、上記「表示」ボタンを入力ペン2でポイン
トする。すると、図4に示す表示処理ルーチンが実行さ
れる。この表示処理は推論機構部14の中間結果生成部
14dで処理されるもので、ステップS21で、上記推
論機構部14の推論制御部14cで生成した仮説に基づ
いて、予め登録されている上記知識ベース部16の電子
化マニュアルデータ記憶部16cに記憶されている文字
列を検索して読込み、ウインドウ処理部12の表示制御
部12cを介して上記タッチスクリーン1aに中間結果
として表示する。この中間結果の表示内容は、例えば図
9の「推論理由」欄に示されているように、仮説を検証
するために必要な見通しを表示するものであり、第1の
予想原因だけでなく、一覧表示された仮説の全てについ
て生成されており、スクロールバーを操作することで、
第1の予想原因以外の中間結果も順次表示させることが
できる。
【0056】整備員等は、問診内容に従って点検を行う
際に、この中間結果を表示させることで、その後の点検
項目を予測することができ、診断過程を論理的に理解す
ることができる。
【0057】そして、図9のダイアログボックスに表示
されている「了解」ボタンを入力ペン2でポイントする
と、表示処理ルーチンが終了し、上記タッチスクリーン
1aには、図8に示す不具合現象を入力する画面、或は
図10に示す問診内容を表示する画面等、元の画面に切
換られ、推論処理ルーチンを続行する。
【0058】このように、本実施例では、推論の途中で
あっても故障原因を予測する見通しが立てられたときに
は、整備員等が「表示」ボタンをポイントすると、その
通しが中間結果として表示され、整備員等はこの中間結
果を知ることで、その後の診断過程を論理的に理解する
ことができ、自己の整備能力の向上に役立てることがで
きる。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限るものでは
なく、例えば故障診断の対象は、航空機に限らず、自動
車、鉄道等の車輌、あるいは船舶などであっても良い。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
推論途中であっても故障原因と予測される仮説の見通し
が立てられたときには、中間結果生成部で、この仮説を
検証するための見通しを中間結果として生成して出力す
るようにしたので、整備員等はこの中間結果を確認する
ことで、その後に行う仮説を検証するための診断過程を
論理的に理解することができ、自己の整備能力を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】故障診断装置の機能ブロック図
【図2】推論処理ルーチンを示すフローチャート
【図3】推論処理ルーチンを示すフローチャート(続
き)
【図4】中間結果を表示する表示処理ルーチンを示すフ
ローチャート
【図5】故障診断装置の外観図
【図6】使用モードの選択画面を示す説明図
【図7】不具合現象が記載された不具合記録票を示す説
明図
【図8】不具合現象の入力画面を示す説明図
【図9】中間結果の表示画面を示す説明図
【図10】問診時の表示画面を示す説明図
【図11】推論結果及び論拠の表示画面を示す説明図
【図12】探究結果の確認の表示画面を示す説明図
【図13】診断事例型知識データの説明図
【図14】探究の経緯及び処置内容を記載した不具合記
録票を示す説明図
【符号の説明】
A 故障診断装置 14 推論機構部 14d 中間結果生成部 16 知識ベース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 19/00 Z (72)発明者 影井 康夫 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 古山 雅章 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 阿部 邦宏 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障診断に必要な知識データを記憶する
    知識ベース部(16)と、 この知識データを利用して、入力された不具合現象に対
    応する故障原因を推論により探究して仮説を生成する推
    論機構部(14)とを備え、 更にこの推論機構部(14)に、推論途中に上記仮説の
    見通しが成立したときは、この見通しを生成して出力す
    る中間結果生成部(14d)を備えることを特徴とする
    故障診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103487277A (zh) * 2013-10-11 2014-01-01 沈阳航空航天大学 一种用于轻型飞机静力试验的多功能通用试验台架
CN104755899A (zh) * 2012-09-07 2015-07-01 博世汽车服务解决方案公司 诊断中心
CN111367253A (zh) * 2020-02-18 2020-07-03 清华大学 基于局部自适应标准化的化工系统多工况故障检测方法

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