JP2003248811A - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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JP2003248811A
JP2003248811A JP2002373071A JP2002373071A JP2003248811A JP 2003248811 A JP2003248811 A JP 2003248811A JP 2002373071 A JP2002373071 A JP 2002373071A JP 2002373071 A JP2002373071 A JP 2002373071A JP 2003248811 A JP2003248811 A JP 2003248811A
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failure
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Application number
JP2002373071A
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English (en)
Inventor
Makoto Tagasu
誠 多賀須
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Satoru Takahashi
哲 高橋
Yasuo Kagei
康夫 影井
Masaaki Furuyama
雅章 古山
Kunihiro Abe
邦宏 阿部
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キーボードを使用することなく、不具合現象
及び点検結果等の必要な情報を片手で容易に入力するこ
とのできる故障診断装置を提供する。 【構成】 故障診断装置Aを、タッチスクリーン1aを
備える装置本体1と、このタッチスクリーン1aに必要
な情報を入力する入力ペン2とで構成し、タッチスクリ
ーン1a上には、点検要領、点検項目等を電子化マニュ
アルデータ記憶部に記憶されているデータから読込んで
表示する。整備員は、この表示された内容に従って、不
具合現象及び点検結果等のデータを入力ペン2を用いて
入力する。整備員は点検作業中でも入力ペン2によりデ
ータを片手で簡単に入力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるエキスパ
ートシステムを利用して車輛、航空機等の不具合現象に
結び付く故障原因を探究する故障診断装置に係り、特に
整備員が入力ペンを使用してタッチスクリーンへ故障診
断に必要な情報を入力し、或はこのタッチスクリーンに
必要な情報を表示させることのできる故障診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、医学、建築、化学等の各分野でコ
ンピュータを活用して問題解決の手がかりとするエキス
パートシステムが採用されている。このエキスパートシ
ステムは、ある特定分野における専門家の知識をコンピ
ュータに入力し、それを利用して複雑な問題を専門家と
同等なレベルで解決することができるようにしたシステ
ムである。
【0003】従来、このエキスパートシステムを車輛の
故障診断に採用したものとしては、例えば、特開昭62
−6846号公報に開示されているように、不具合現象
を入力し、その現象を引き起している根本的な故障原因
(故障箇所)を、ルールの集合で表した知識データある
いは過去の事例を記憶する知識データ等を利用して推論
するものが知られている。
【0004】
【特許文献1】特開昭62−6846号公報
【0005】
【特許文献2】特開昭62−6855号(特公平8−1
5861号)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、知識データ
を利用して故障原因を探究するには、まず、入力された
不具合現象に基づいて原因となる仮説をいくつか立て、
推論過程において整備員等に対して問診を行うことで最
終的に1つの仮説に絞り込む。或は、整備員等に対して
問診を行うことで原因を更に子細に探究する。
【0007】そのため、整備員は問診に対する点検結果
を常に診断装置に入力する必要がある。
【0008】従来、整備員が入力する不具合現象及び点
検結果等は、前述の先行技術、或は特開昭62−685
5号(特公平8−15861号)公報などに示されてい
るように、キーボードにより行うことが多い。
【0009】しかし、キーボードを操作するには、まず
キーの配列を覚えなければならず、初心者にとっては使
い勝手が悪く、また、キーボードでのデータ入力は操作
が煩雑である。
【0010】更に、キーボードでデータを入力するため
には、整備員は車輛或は航空機と診断装置との間を繰返
し往復しなければならず作業性が悪い。
【0011】また、車輛或は航空機などの整備作業は、
塵埃の浮遊する整備工場内で行われるため、上記キーボ
ード部分からの装置本体内への異物の侵入により動作不
良が生じ易く、使い勝手が悪い。従って、マウスも到底
採用し得ない。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、操作性が良く、整備工場内でも安心して使用するこ
とができて信頼性に優れた故障診断装置を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による故障診断装置は、入力ペンと、選択される
メニューを表示すると共に上記入力ペンにより文字及び
コマンドが入力されるタッチスクリーンと、上記タッチ
スクリーン上に入力された文字列をキャラクタコードに
変換しコマンドを出力すると共にタッチスクリーンの表
示を制御するウィンドウ処理部と、故障原因と不具合原
因とが文字列で記述された知識データを記憶する知識ベ
ース部と、構成部品の点検要領のテキスト及びグラフィ
ックス・データを記憶する電子化マニュアルデータ記憶
部と、上記タッチスクリーン上に記入された文字列と知
識ベース部に記憶された上記知識データの文字列との類
似度を求めて不具合原因を推論し仮説を生成して推論を
終了したときに、該仮説を導き出した上記知識データに
おいて更に該仮説に至る複数の原因がある場合に再度の
推論が必要と判断して再度の推論の必要性と問診のメニ
ューとを出力すると共に、上記問診に対しての入力を待
ち、該入力及び最初に入力された不具合現象を表す文字
列及び生成した上記仮説と上記知識データとを使用し再
度の推論を実行して不具合原因を探求する推論機構部
と、上記ウィンドウ処理部の出力を上記推論機構部に入
力して推論を実行させ、該推論機構部の出力を上記ウィ
ンドウ処理部を介して上記タッチスクリーン上に表示す
ると共に該推論機構部から再度の推論の上記必要性が出
力された場合に構成部品を点検するために上記電子化マ
ニュアルデータ記憶部から点検要領を示すテキストデー
タ及びグラフィックス・データを出力し上記問診のメニ
ューと共に上記ウィンドウ処理部を介して上記タッチス
クリーンに表示するシステム制御部とを備えることを特
徴とする。
【0014】この場合、好ましくは、上記知識ベース部
には、過去の故障原因の探究結果を診断事例毎に記憶す
る診断事例型知識データが設けられており、上記推論機
構部では、上記再推論により得られた探究結果を上記診
断事例型知識データに記憶させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、本実施の形態では、航空機
の燃料系統の不具合現象を故障診断対象の一例として記
述しながら説明する。
【0016】図2に示すように、本実施の形態に係る故
障診断装置Aは装置本体1と入力ペン2とで構成されて
おり、この装置本体1には上記入力ペン2を用いて情報
を入力するタッチスクリーン1aが設けられている。
【0017】上記故障診断装置Aは空港の整備部門等に
配備されるもので、上記入力ペン2を用いて上記タッチ
スクリーン1aに不具合現象を入力すると、内蔵するコ
ンピュータが不具合現象の原因あるいは故障箇所を探究
し、探究結果及び点検の要領等、必要な情報を上記タッ
チスクリーン1a上に表示して整備員を支援する。
【0018】図1に示すように、装置本体1に内蔵する
コンピュータには、故障診断を実行する機能として、ウ
ィンドウ処理部12、システム制御部13、推論機構部
14、技術情報収集部15、知識ベース部16、電子化
マニュアルデータ記憶部17及び運用記録データ部18
が構成されている。又、上記タッチスクリーン1aが、
入力部11aと表示部11bとで構成されている。
【0019】上記ウィンドウ処理部12には、前処理と
しての文字認識部12aと操作入力部12bとが設けら
れていると共に、後処理としても表示制御部12cが設
けられている。
【0020】文字認識部12aでは、上記タッチスクリ
ーン1aに表示されたペン入力用ウィンドウ(図7参
照)に整備員が上記入力ペン2で入力した不具合現象等
の手書き文字をキャラクタコードに変換し、コマンド類
を上記システム制御部13へ出力する。又、操作入力部
12bでは上記タッチスクリーン1aに表示されたグラ
フィックスあるいはメニュー等を入力ペン2で選択した
とき、それに対応するコマンド類を上記システム制御部
13へ出力する。又、上記表示制御部12cでは上記シ
ステム制御部13から出力された信号に基づいて、表示
部11bに文字及びグラフィックス等を表示させる。
【0021】上記システム制御部13では、システムの
作動状態、データ管理等、システム全体を制御すると共
に、上記ウィンドウ処理部12からのコマンド類に従っ
て実行処理を行い、また、上記表示制御部12cへ文字
データ及びグラフィックス・データ等を出力する。
【0022】又、上記推論機構部14は、文字列検索部
14a、事例ベース推論部14b、ルール・ベース推論
部14c、及び推論制御部14dを備えている。
【0023】文字列検索部14aでは、入力された不具
合現象の文字列を分解し、この分解した文字列を用い
て、後述する知識ベース部16に記憶されている診断事
例型知識データ、及びルール型知識データから、上記文
字列と同一あるいは類似する文字列を検索する。
【0024】事例ベース推論部14b、ルール・ベース
推論部14cでは、上記文字列検索部14aで検索した
不具合現象と同一あるいは類似する事象を、知識ベース
部16に記憶されている診断事例型知識データ、ルール
型知識データからそれぞれ選択して、この選択した事象
に基づいて、故障原因あるいは故障箇所を推論により探
究し、それぞれ仮説を生成する。
【0025】そして、上記推論制御部14dで、上記各
推論部14b,14cでそれぞれ生成した仮説の整合性
を判断し、仮説が整合しているときには、この仮説を結
論仮説として採用する。また、複数の仮説が生成された
場合、或は原因を更に絞り込む必要がある場合には、そ
の旨をシステム制御部13、ウィンドウ処理部12を介
してタッチスクリーン1aに表示させ、整備員からの点
検結果の入力を待ち、この点検結果により、各推論部1
4b,14cに再推論を行わせ、仮説を絞り込む。
【0026】上記データ記憶部16には、上記推論機構
部14の事例ベース推論部14bで行う推論に必要な診
断事例型知識データ、及びルール・ベース推論部14c
で行う推論に必要なルール型知識データが格納されてい
る。
【0027】上記診断事例型知識データは過去の故障原
因の探究結果を事例としてまとめたデータ・ベースで、
図11に示すように、各診断事例毎に、不具合現象(あ
るいは不具合の生じている箇所)、故障の故障原因及び
その処置、不具合部品、並びに知識源の種類等が記憶さ
れている。なお、この診断事例データの知識源として
は、不具合記録票、整備記録票、整備員等に対するイン
タビュー等がある。このインタビューは、整備員等に対
して行った文章化されていない整備要領、原因探究等の
ノウハウを収集して診断事例に反映させたものである。
【0028】不具合記録票には、図6,図12に示すよ
うに、乗員が発見した「不具合事項と点検箇所」を記録
する欄と、整備員等が実施した「処置」等を記録する欄
が設けられている。整備記録票には、点検時に生じた
「不具合現象」、並びに、作業を実施した部門で記入さ
れた「不具合部品」、「故障状況」等が記録されてい
る。
【0029】又、上記ルール型知識データは、設計資料
及び熟練整備員等の経験等を解析し、不具合現象と故障
原因とを構成部品の体系毎に論理的に分析してルールの
集合で表したもので、一定の場合、中間仮説と結論仮説
との結び付きの深さを示すための確信度が付けられてい
ることがある。
【0030】具体的には、ルール型知識データとして、
不具合現象と故障原因との因果関係を論理的に分析し、
仮説の集合体としてツリー状に表わした故障樹木解析
(フォルトツリーアナリシス;FTA)型知識データ、
不具合現象と故障原因とを確信度で結び付けマトリクス
状に整理した故障モード影響分析(確信度付マトリク
ス;FMECA)型知識データが採用される。
【0031】又、電子化マニュアルデータ記憶部17に
は、構成部品等の点検、交換あるいは組立手順等を表し
たテキスト及びグラフィックス・データ等のマニュアル
データが記憶されている。このマニュアルデータとして
は、例えば、図8に示すように、上記装置本体1のタッ
チスクリーン1aに、ブースタ・ポンプのグラフィック
や、このブースタ・ポンプの点検要領などのデータがあ
る。
【0032】一方、上記技術情報収集部15では、故障
診断時において、整備員が入力した故障探究の経緯、及
び整備内容等を収集し、上記運用記録データ部18に、
整備記録データとして記憶させる。なお、この整備記録
データには、整備員の気づいた特記事項なども併せて入
力することができ、この整備記録データを集計すること
で、新たな知識ベースを構築する際の参考にすることが
できる。更に、この技術情報収集部15には、今回の診
断結果を上記診断事例型知識データに新たな診断事例デ
ータとして蓄積させる機能も備えられている。
【0033】次に、本故障診断装置Aによる故障診断手
順について、図3,図4に示すフローチャートに従い、
航空機の燃料系の不具合を適宜例示しながら説明する。
【0034】先ず、装置本体1の電源スイッチをONす
ると、タッチスクリーン1aに、図5に示すように、使
用モード(メニュー)の選択画面が表示される。そし
て、整備員が、故障診断装置Aの装置本体1のタッチス
クリーン1aに表示されたメニューから「診断の開始」
を入力ペン2により選択すると、上記タッチスクリーン
1aに、図7に示すような、不具合現象を入力するため
のウィンドウと、この不具合現象を文章表現で入力する
ためのペン入力用ウィンドウが表示されて推論処理が開
始される。
【0035】そこで、整備員は、ステップS1で、手渡
された不具合記録票21(図6参照)等の帳票を参照し
て、航空機のシステムの可動状態などの必要事項を入力
する。更に、必要な場合には、乗員などから伝えられた
不具合現象(症状)をも併せて上記タッチスクリーン1
aに上記入力ペン2を用いて入力する。整備員は入力ペ
ン2を用いて文章で入力することができるため、キーワ
ード等を覚える煩わしさや、キーボードを使用するとき
のようなキー配列を覚える必要がなく、従って、初心者
であっても比較的抵抗なく使用することができる。
【0036】なお、図6に示す不具合記録票21の処置
の欄には、整備員が点検を完了した後、その処置及び試
運転状況などの整備記録データが書き込まれて、集計さ
れる(図12参照)。
【0037】一方、ステップS2では、後述するステッ
プS9で表示された問診に応じてテスタ接続により得ら
れた計測値等の症状を直接入力する。
【0038】そして、上記タッチスクリーン1a上の不
具合現象入力用ウィンドウ等に必要事項の入力を完了
し、「入力完了」のウィンドウを入力ペン2により選出
すると、その情報(年月日、任務、内容等)が入力デー
タとして、ステップS3で、運用記録データ部18に保
管される。
【0039】次いで、ステップS4,S5を平行に実行
し(コンカレント処理)、各ステップS4,S5で、知
識ベース部16における診断事例型知識データとルール
型知識データとに基づいて、それぞれ故障原因を推論に
より探究し、仮説を生成する。
【0040】すなわち、ステップS4では、上記診断事
例型知識データを用いて、事例ベース推論により故障原
因を探究し仮説を生成する。又、ステップS5では、ル
ール型知識データを用いてルール・ベース推論により故
障原因を探究し仮説を生成する。
【0041】上記事例ベース推論は、上記推論機構部1
4の事例ベース推論部14bで実行されるもので、予め
登録され、或は過去の診断例毎に蓄積された知識データ
から、類似する或は同一の不具合現象を有する診断事例
を選択し、この選択した知識データに基づいて、今回の
不具合現象に対応する原因、対象となる部品、あるいは
必要とする処置等、不具合現象を解消するための仮説を
生成する。
【0042】一方、上記ステップS5のルール・ベース
推論は、推論機構部14のルール・ベース推論部14c
で実行されるもので、設計資料及び熟練整備員等の経験
等を解析し、不具合現象と故障原因とを構成部品の体系
毎に論理的に分析してルールの集合で表したルール型知
識データに基づいて、不具合現象と、この不具合現象に
最も因果関係の深いと思われる原因とを結ぶルートをル
ールに従って探究し、結論となる仮説を生成する。
【0043】そして、上記各ステップS4,S5で推論
が終了し、仮説が生成されると、ステップS6へ進み、
上記各推論によって生成した仮説の整合性を判断する。
【0044】この仮説の整合性の判断は、上記推論機構
部14の推論制御部14dで実行されるもので、上記ス
テップS4,S5で生成した仮説が競合する場合、予め
設定した基準に従って1つの仮説に絞り込み、競合を解
消する。
【0045】この仮説の競合を解消する基準としては、
例えば、各知識データに優先順位をつけたり、生成され
た仮説に対して不具合現象と故障原因との結び付きの強
さを示す信頼度を算出し、この信頼度の最も高いものを
選択する等がある。
【0046】そして、上記ステップS6で1つの仮説に
絞り込まれると、ステップS7へ進み、推論が終了した
かを判断する。推論が終了したかどうかの判断は、例え
ば、上記ステップS4,S5でそれぞれ生成した仮説が
整合した場合、或は設定回数以上推論を繰返しても、上
記ステップS4,S5で生成した仮説に整合性がないた
めに優先順位等により1つの仮説に絞り込んだ場合、或
は、仮説が全く生成されなかった場合に、推論終了と判
断する。一方、上記ステップS4,S5で生成した仮説
が競合し、しかも再推論の余地がある場合には推論未終
了と判断する。
【0047】そして、推論未終了のときは、上記ステッ
プS4,S5へ戻り、運用記録データ部18に保管され
ている入力データと、上記ステップS6で絞り込まれた
仮説とを組合わせて再推論を行う。また、推論終了のと
きは、ステップS8へ進む。
【0048】ステップS8では、他の点検項目があるか
を判断し、点検項目がある場合は、ステップS9へ分岐
する。点検項目があるかどうかは、例えばルール型知識
データに基づき生成された結論仮説に他のルールが連鎖
されており、故障原因をさらに探究する余地がある場合
等である。
【0049】そして、点検項目がある場合は、ステップ
S9へ分岐して、整備員、あるいは、ユーザに対する問
診の内容を、例えば、図8に示すように、タッチスクリ
ーン1aに表示し、同時に、関連する点検要領等の作業
内容や必要な情報を電子化マニュアルデータ記憶部17
に記憶されているデータから読込んで表示し、ステップ
S1,S2へ戻り、整備員からの点検結果の入力を待
つ。
【0050】整備員は、上記タッチスクリーン1aに表
示された点検項目に従い、必要な点検を行い、その結果
を、上記入力ペン2により上記タッチスクリーン1aに
入力し、あるいはテスタから直接計測結果を入力する。
例えば、図8に表示された点検項目では、画面左下の
「ブースタ・ポンプ点検結果入力メニュー」のウィンド
ウに記載された項目を、点検結果に応じて選択する。ま
た、入力ペン2によりスクロールバをポイントすれば、
メニューがスクロールする。また、画面右の「ブースタ
・ポンプ」を表示するウィンドウのボタンをポイントす
れば、それに従い表示されたブースタ・ポンプが拡大
し、縮小し、或は、所定にドラッグさせることができ
る。
【0051】そして、整備員が上記「ブースタ・ポンプ
点検結果入力メニュー」の入力終了ボタンをポイントす
ると、ステップS3で、このデータが保管され、ステッ
プS4,S5で、この入力データに基づいて再推論し、
故障原因を探究する。上記整備員の点検結果の入力によ
り、前回のステップS4,S5で生成されステップS6
で選択された仮説が検証され、或は、この仮説が更に子
細に絞り込まれ、又は、新たな仮説を生成することがで
きる。
【0052】そして、推論が終了し、ステップS7から
ステップS8へ進み、仮説を検証するための点検項目が
ないか判断し、点検項目がない場合は、ステップS10
へ進み、故障原因が探究できたかを判断する。
【0053】故障原因が探究できたときは、ステップS
11へ進み、例えば、図9に示すように、推論の結果及
び論拠を上記タッチスクリーン1aに表示し、整備員
が、この内容を確認し、入力ペン2でダイアログボック
スの「了解」のボタンをポイントすると、ステップS1
2で、仮説に対応する部品の交換手順等、必要な処置要
領等の情報を、上記電子化マニュアルデータ記憶部17
に記憶されているデータから読込んで表示し、ステップ
S13で、部品の交換等により不具合が解消したか、或
は依然解消されないか等の処置結果の入力を待つ。この
とき、上記タッチスクリーン1aには、前述した図8と
同様の要領で「メニュー」等のウィンドウが表示され、
整備員は、この「メニュー」の項目を入力ペン2を用い
て選択するなどして、処置結果を入力する。整備員は、
「メニュー」の項目を選択するだけで、処置結果を入力
することができるため作業性がよい。
【0054】整備員等は、上記タッチスクリーン1a上
に提示された部品を交換し、あるいは必要な箇所の点検
を行った結果、不具合現象が解消し、あるいは、故障箇
所を特定できた場合、又は、指定された部品を交換して
も不具合現象が依然解消されない場合、あるいは、故障
箇所が特定できない場合、その情報を入力する。この情
報は上記運用記録データ部18に整備記録データとして
格納される。
【0055】推論制御部14dでは、整備員等の入力し
たデータに基づいて今回の原因探究の成否を判断し、ス
テップS14で、上記タッチスクリーン1aに探究結果
を確認する画面を表示する。
【0056】今回の探究が成功である場合には、例え
ば、図10に示すように、探究の経緯、及びダイアログ
ボックスに、今回の探究結果が成功である旨の確認内容
を表示する。
【0057】なお、探究結果に従って部品を交換しても
満足な結果が得られなかった場合には、整備員等が、上
記ステップS13で、その旨を入力すると、ステップS
14では、タッチスクリーン1a上に、今回の探究が失
敗である旨の確認画面を表示する。また、ダイアログボ
ックスには、例えば、以下に示すように、
【表1】 と、整備員等に了解を得るための確認内容を表示する。
【0058】そして、整備員が事例の登録を了解し、ダ
イアログボックスの「了解」のボタンをポイントする
と、ステップS15で、今回の探究結果が、新たな診断
事例として、上記知識ベース部16に記憶されている診
断事例型知識データに、例えば、図11の「事例−57
21」に示すように蓄積する。なお、今回の探究結果が
失敗の場合には、その内容が「原因及び処置」の欄に記
憶され、また、「特記事項」の欄には、「探究失敗」と
記憶される。
【0059】次いで、ステップS16へ進むと、今回の
探究経緯及び処置の内容を、診断年月日、診断者名、及
び整備員が特に気づいた点、例えば交換した部品を分解
したところ内部の故障箇所が特定できた場合等の補足情
報と共に、上記運用記録データ部18に整備記録データ
として記録して、故障診断を終了する。
【0060】一方、上記ステップS10で、故障が探究
できなかったと判断された場合には、上記ステップS1
1〜S13をジャンプしてステップS14へ進み、今回
の推論では、故障原因が探究できなかった旨の確認画面
を表示する。そして、整備員が内容を了解すると、今回
の推論では原因が探究できなかったため、ステップS1
5では、探究事例の追加はなされず、ステップS16
で、運用記録データ部18に今回の探究結果を上述と同
様、整備記録データとして記録し、故障診断を終了す
る。
【0061】なお、上記運用記録データ部18に整備記
録データとして記録された今回の整備の経緯及び処置内
容は、外部印刷機などを介して取出すことができる。例
えば、図12に示すように、不具合記録票21に記載し
てアウトプットすることで、診断事例を集計することが
できる。
【0062】このように、本実施の形態では、整備員は
全て入力ペン2を用いてデータを入力することができ
る。さらに、点検結果を、電子化マニュアルデータ記憶
部17から読込んで、タッチスクリーン1aに表示され
た「メニュー」等の項目をポイントで指定するだけで入
力できるようにすれば、点検結果を片手で容易に入力す
ることができる。
【0063】なお、本発明は、上記実施の形態に限るも
のではなく、例えば、故障診断の対象は、航空機に限ら
ず、自動車、鉄道等の車輛、あるいは船舶などであって
も良い。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
入力ペンにより情報を入力するようにしたので、片手で
不具合現象及び点検結果を容易に入力することができる
ため、操作性がよく、使い勝手がよい。
【0065】また、タッチスクリーン1aを介してデー
タを入力するようにしたので、装置本体内に塵埃などの
異物が侵入し難く、整備工場内でも安心して使用するこ
とができ、耐久性、信頼性に優れる。
【0066】更に、電子化マニュアルデータ記憶部から
点検要領、点検結果の入力画面等の必要なマニュアルデ
ータを読込んで上記タッチスクリーンに表示するように
したので、整備員は、表示された点検結果の入力画面に
入力ペンを用いてポイントするだけで、簡単に処置結果
などを入力することができるようになり、初心者でも簡
単に使いこなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】故障診断装置の機能ブロック図
【図2】故障診断装置の外観図
【図3】推論処理ルーチンを示すフローチャート
【図4】推論処理ルーチンを示すフローチャート
【図5】使用モードの選択画面を示す説明図
【図6】不具合記録票の説明図
【図7】不具合現象の入力画面を示す説明図
【図8】問診時の表示画面を示す説明図
【図9】推論結果及び論拠を表示した画面の説明図
【図10】探究結果の確認の表示画面を示す説明図
【図11】新たな事例を診断事例データとして蓄積した
診断事例型知識データの説明図
【図12】探究の経緯及び処置内容を記載した不具合記
録票の説明図
【符号の説明】
1 装置本体 1a タッチスクリーン 2 入力ペン 14 推論機構部 16 知識ベース部 17 電子化マニュアルデータ記憶部
フロントページの続き (72)発明者 高橋 哲 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 影井 康夫 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 古山 雅章 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 阿部 邦宏 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力ペンと、 選択されるメニューを表示すると共に上記入力ペンによ
    り文字及びコマンドが入力されるタッチスクリーンと、 上記タッチスクリーン上に入力された文字列をキャラク
    タコードに変換しコマンドを出力すると共にタッチスク
    リーンの表示を制御するウィンドウ処理部と、 故障原因と不具合原因とが文字列で記述された知識デー
    タを記憶する知識ベース部と、 構成部品の点検要領のテキスト及びグラフィックス・デ
    ータを記憶する電子化マニュアルデータ記憶部と、 上記タッチスクリーン上に記入された文字列と知識ベー
    ス部に記憶された上記知識データの文字列との類似度を
    求めて不具合原因を推論し仮説を生成して推論を終了し
    たときに、該仮説を導き出した上記知識データにおいて
    更に該仮説に至る複数の原因がある場合に再度の推論が
    必要と判断して再度の推論の必要性と問診のメニューと
    を出力すると共に、上記問診に対しての入力を待ち、該
    入力及び最初に入力された不具合現象を表す文字列及び
    生成した上記仮説と上記知識データとを使用し再度の推
    論を実行して不具合原因を探求する推論機構部と、 上記ウィンドウ処理部の出力を上記推論機構部に入力し
    て推論を実行させ、該推論機構部の出力を上記ウィンド
    ウ処理部を介して上記タッチスクリーン上に表示すると
    共に該推論機構部から再度の推論の上記必要性が出力さ
    れた場合に構成部品を点検するために上記電子化マニュ
    アルデータ記憶部から点検要領を示すテキストデータ及
    びグラフィックス・データを出力し上記問診のメニュー
    と共に上記ウィンドウ処理部を介して上記タッチスクリ
    ーンに表示するシステム制御部と、を備えることを特徴
    とする故障診断装置。
  2. 【請求項2】上記知識ベース部には、過去の故障原因の
    探究結果を診断事例毎に記憶する診断事例型知識データ
    が設けられており、 上記推論機構部では、上記再推論により得られた探究結
    果を上記診断事例型知識データに記憶させることを特徴
    とする請求項1記載の故障診断装置。
JP2002373071A 2002-12-24 2002-12-24 故障診断装置 Pending JP2003248811A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021246102A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09 株式会社日立製作所 故障対策提案装置、故障対策提案方法及び故障対策提案プログラム
JP7491745B2 (ja) 2020-06-04 2024-05-28 株式会社日立製作所 故障対策提案装置、故障対策提案方法及び故障対策提案プログラム

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WO2021246102A1 (ja) * 2020-06-04 2021-12-09 株式会社日立製作所 故障対策提案装置、故障対策提案方法及び故障対策提案プログラム
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