JPH07306027A - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JPH07306027A
JPH07306027A JP12048694A JP12048694A JPH07306027A JP H07306027 A JPH07306027 A JP H07306027A JP 12048694 A JP12048694 A JP 12048694A JP 12048694 A JP12048694 A JP 12048694A JP H07306027 A JPH07306027 A JP H07306027A
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rotating body
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JP12048694A
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Yoshifumi Nonaka
義史 野中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物体形状を非接触で高精度に求めることがで
きる形状測定装置を得ること。 【構成】 X,Y,Zスライダーに対してプローブと回
転体そして該回転体を回動させる駆動部とを収納した計
測ヘッドを設け、該プローブを介して光源手段からの光
束を被測定物に照射し、該被測定物からの光束を、該プ
ローブを介して受光手段で受光し、該受光手段からの信
号を利用して該被測定物の形状を非接触で測定する際、
該駆動部に参照ミラーと第1受光素子を設け、該回転体
に測定ミラーと第2受光素子を設け、該参照ミラーと該
測定ミラーを介する光束を利用して干渉測長計を構成
し、該干渉測長計で得られる干渉信号を該第1受光素子
で検出して該回転体の回転軸方向の回転運動誤差を求
め、該干渉測長計を介した光束の所定面上への入射位置
を該第2受光素子で検出して該回転体の半径方向の回転
運動誤差を求めていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体形状を非接触で測定
する点計測や走査計測が可能な形状測定装置に関し、特
に回転体の回転運動誤差を補正する必要のある回転機構
及び該回転機構を付帯する計測ヘッドを有し、計測ヘッ
ドに設けた変位検出手段としてレーザビームを利用した
形状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より物体形状をスタイラス等を用い
て接触式で測定する形状測定装置や、レーザ等を用いた
光学的方法により非接触で測定する形状測定装置が種々
と提案されている。
【0003】このうちスタイラスを用いた接触式の形状
測定装置が、例えば特開昭63−131016号公報,
特開昭62−5110号公報,特開平2−253113
号公報等で提案されている。
【0004】又複雑な形状や自由曲面を有する被測定物
の断面形状を評価する為の接触式の装置としてカンチレ
バタイプのスタイラスを有する形状測定装置が多く使用
されている。更に被測定物の面形状計測に対応する為の
装置として3次元測定装置が多く使用されている。
【0005】この測定装置では被測定面に接触するスタ
イラスを保持する計測ヘッド部に1つ以上の回転機構を
持たせ、これによりスタイラスの被測定面への近接性を
良好にさせたり、あるいは面法線からスタイラスを接触
させることで計測範囲の拡大や計測精度の向上を図って
いる。
【0006】これらのタイプの形状測定装置では、被測
定面の傾斜角によりスタイラス先端と被測定部の接触点
が変化する為、計測結果から測定点の面傾斜角を算出
し、スタイラス接触点の位置補正を行わない形状データ
を求めている。
【0007】また3次元形状測定装置に非接触計測ヘッ
ドを取り付け、更に被測定面の傾斜角に対応する為に回
転機構を備えたものが、例えば特公平2−2082号公
報で提案されている。
【0008】又計測ヘッドの変位検出系にオートフォー
カス機能を利用し、被測定物側に2つの自由度を有する
回転機構を設け、軸対象形状の計測を可能にした非接触
式の形状測定装置が、例えば特開昭60−104206
号公報や特開平1−199103号公報等で提案されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】カンチレバタイプのス
タイラスを有する形状測定装置や一般の3次元測定装置
においてはスタイラス先端の接触点位置補正を行うこと
で計測精度の向上を図っている。
【0010】しかしながらこの方法はスタイラスに加わ
る測定荷重に起因して発生するスタイラスの変形が大き
な計測誤差となってくる。これはスタイラスの可動方向
が計測機駆動機構の運動方向のいずれかと一致する構成
をとっている為、被測定面の傾斜に対応する余裕がない
ことに起因している。
【0011】この誤差はスタイラスに作用する力のベク
トルによる為、測定時の被測定面の傾斜によって時々刻
々変化し、定量的に検出することが極めて困難である。
そのため幾何学的な条件のみから接触点補正を行なうだ
けではこのような誤差を除去することはできず、計測精
度の向上することに限界があった。
【0012】以上のような問題を解決する1つの手段と
してスタイラスを被測定面の法線方向から接触させ、ス
タイラスと被測定面の接触点がスタイラス上で移動しな
いように計測する方法がある。
【0013】これを実現する方法としてスタイラスを被
測定面の法線方向に一致させるよう回転機構を備えた計
測ヘッドがある。回転機構を備えた接触式の計測ヘッド
を有する形状測定装置の場合、計測可能な被測定面の形
状は制約を受けることが少ない。
【0014】しかしながら計測ヘッド部の回転機構に関
しては、通常その回転運動誤差を監視していない為、計
測結果に回転機構の回転運動誤差が含まれることが避け
られない。又計測結果である被計測点の座標値は測定装
置の各駆動軸で検出される移動量として得られるが、こ
の移動量が検出される位置は各軸摺動体中で変位検出用
スケール近傍にあることが多く、一般に被測定物と接触
するスタイラスから離れている。
【0015】前述のカンチレバタイプの計測ヘッドや一
般の3次元測定装置に採用されている計測ヘッドでは各
軸移動量検出位置とスタイラスの位置関係が固定され、
かつスタイラスの移動が各軸移動方向と一致している場
合が多い。その為スタイラス上における被測定面との接
触点を決定する場合、先に触れたスタイラスの変形を除
けば各軸移動量及びスタイラスと被測定面との幾何学的
関係から求められる。
【0016】これに対し、回転機構を計測ヘッドが有す
る場合、計測ヘッドの回転によりスタイラスの移動方向
と各軸移動方向が常に変化する。その為スタイラス上の
接触点を決定する場合には各軸移動量及びスタイラス移
動量に加えて回転機構の回転角と回転半径(特にスタイ
ラス先端と回転中心との距離)、回転中心と各軸移動量
検出位置との位置関係を知る必要が生じる。
【0017】しかしながら実際にはこのような回転機構
の回転中心と各軸移動量検出位置の位置関係を定量的に
把握することは困難であり、絶対的な計測精度を確保す
ることは難しい。
【0018】次に機構系運動精度が計測誤差に対して寄
与する割合が多く存在する。カンチレバタイプの計測ヘ
ッドや一般の3次元測定装置に使用される計測ヘッドの
場合、各軸運動精度の寄与率に大きな差はなく、それら
機構系の持つ運動精度の積み上げと見なせる場合が多
い。
【0019】これに対し、回転機構を有する計測ヘッド
の場合、各軸運動精度の寄与する割合では前者と大差は
ないが、回転機構における回転角の検出精度及び回転半
径の正確度が所謂サインエラーを生じ、その影響は大き
い。その為回転機構を有する計測ヘッドの被測定面への
対応能力を維持しながら計測精度を向上させることが困
難となってくる。
【0020】このような問題点は非接触式の計測プロー
ブを用いた形状測定装置でも同様である。特にオートフ
ォーカス機能を有する非接触式光プローブでは回転機構
を設けてもnmメータオーダの変位検出が可能な光プロ
ーブの精度が生かせないという問題点がある。
【0021】以上のように従来の回転機構を備える計測
ヘッドを使用する場合、回転機構の回転運動誤差を監視
しないため計測精度の向上に限界が生じてくる。またス
タイラスの位置が回転機構を介在して検出される為、計
測機各軸の移動量検出位置との位置関係を定量的に把握
できなく、この結果、高精度化への妨げとなっている。
【0022】本発明は、レーザ光を利用し、回転機構の
回転運動誤差を効果的に検出することにより被測定物の
形状を高精度に検出することができる形状測定装置の提
供を目的とする。
【0023】
【課題を解決する為の手段】本発明ではレーザビームの
直進性を利用し、これをガイドとすることで回転体の回
転運動精度を検出しており、これにより回転体の回転中
心あるいは回転体の中心と光軸が一致し、前記回転体の
駆動側に設けた参照ミラーと前記回転体側に設けた測定
ミラーを用いて、前記駆動側と前記回転体側との間でレ
ーザ干渉測長計を構成し、前記レーザ干渉測長計により
前記回転体が回転する時に生じる前記回転体の軸方向の
回転運動誤差を第1受光素子を用いて検出可能としてい
る。
【0024】又前記レーザ干渉測長計のレーザビームを
利用し、前記回転体の回転中心軸上あるいは前記回転体
の中心軸上に設けられた1つ以上のビーム位置検出手段
(第2受光素子)により、前記レーザビームの照射位置
から前記回転体が回転する時に生じる前記回転体の半径
方向の回転運動誤差を検出可能としている。
【0025】更に被測定物の表面形状変位をレーザビー
ムを利用して検出する変位計と、該変位計を搭載し、回
転機構を1つ以上有する計測ヘッドと、該回転機構を駆
動する回転駆動機構、そして前記計測ヘッドと前記被測
定物を相対的に3次元駆動する3次元駆動機構とを用い
ている。
【0026】そして前記回転機構に用いられるレーザビ
ームを前記変位計の変位検出用のレーザビームとしても
利用し、あるいは前記3次元駆動機構の移動量を検出す
る手段にレーザ干渉測長計を利用し、該レーザ干渉測長
計のレーザビームを前記回転機構及び前記変位計のレー
ザビームとしても利用し、前記回転機構の回転運動誤差
を検出可能ならしめ、計測結果において前記回転運動誤
差を補正可能としている。
【0027】本発明の形状測定装置は、 (1−1)X,Y,Zスライダーに対してプローブと回
転体そして該回転体を回動させる駆動部とを収納した計
測ヘッドを設け、該プローブを介して光源手段からの光
束を被測定物に照射し、該被測定物からの光束を、該プ
ローブを介して受光手段で受光し、該受光手段からの信
号を利用して該被測定物の形状を非接触で測定する際、
該駆動部に参照ミラーと第1受光素子を設け、該回転体
に測定ミラーと第2受光素子を設け、該参照ミラーと該
測定ミラーを介する光束を利用して干渉測長計を構成
し、該干渉測長計で得られる干渉信号を該第1受光素子
で検出して該回転体の回転軸方向の回転運動誤差を求
め、該干渉測長計を介した光束の所定面上への入射位置
を該第2受光素子で検出して該回転体の半径方向の回転
運動誤差を求めていることを特徴としている。
【0028】特に、前記第2受光素子は前記回転体の回
転軸上に位置しており、前記干渉測長計からの光束の該
第2受光素子への入射位置より該回転体の半径方向の回
転運動誤差を求めていることを特徴としている。
【0029】(1−2)X,Y,Zスライダーに対して
プローブと回転体そして該回転体を回動させる駆動部と
を収納した計測ヘッドを設け、該プローブを介して光源
手段からの光束を被測定物に照射し、該被測定物からの
光束を、該プローブを介して受光手段で受光し、該受光
手段からの信号を利用して該被測定物の形状を非接触で
測定する際、該計測ヘッドはZ軸回りに回転する第1回
転体と該第1回転体を回動させる第1駆動部とから成る
第1計測部、Y軸回りに回転する第2回転体と該第2回
転体を回動させる第2駆動部とから成る第2計測部とを
有し、該プローブは該第2回転体に設けられており、該
第1駆動部に第1参照ミラーと第11受光素子を、該第
1回転体に第1測定ミラーと第12受光素子を設け、該
第1参照ミラーと第1測定ミラーを介する光束を利用し
て第1干渉測長計を構成し、該第1干渉測長計で得られ
る干渉信号を該第11受光素子で検出して該第1回転体
のZ軸方向の運動誤差を求め、該第1干渉測長計を介し
た光束を該第12受光素子で検出して、該第1回転体の
半径方向の回転運動誤差を求めており、該第2駆動部に
第2参照ミラーと第21受光素子を、該第2回転体に第
2測定ミラーと第22受光素子を設け、該第2参照ミラ
ーと第2測定ミラーを介する光束を利用して第2干渉測
長計を構成し、該第2干渉測長計で得られる干渉信号を
該第21受光素子で検出して該第2回転体のZ軸方向の
回転運動誤差を求め、該第2干渉測長計を介した光束を
該第22受光素子で検出して該第2回転体の半径方向の
回転運動誤差を求めていることを特徴としている。
【0030】特に、前記第12受光素子は前記第1回転
体の回転軸上に位置しており、前記第22受光素子は前
記第2回転体の回転軸上に位置していることを特徴とし
ている。
【0031】
【実施例】図1は本発明の形状測定装置の要部斜視図、
図2は図1の計測ヘッドの要部斜視図である。図中Xa
はXスライダーであり、矢印XSaの如くX方向に移動
可能となっている。ZSはZスライダーであり、矢印Z
Saの如くZ方向に移動可能となっている。Caはコラ
ム(門)であり、XスライダーXaや、ZスライダーZ
Sを保持している。
【0032】YSはYスライダーであり、矢印YSaの
如くY軸方向に移動可能となっている。Kaは計測ヘッ
ドであり、ZスライダーZSに支持されている。Taは
被測定物であり、YスライダーYSに載置している。B
aはベースであり、コラムCaやYスライダーYS等を
載置している。
【0033】図2においてR1bは第1駆動部であり、
第1回転体R1aを矢印R1Cの如くZ軸回りに回動さ
せている。第1駆動部R1bと第1回転体R1aは第1
計測部R1の一要素を構成している。R2bは第2駆動
部であり、第2回転体R2aを矢印R2Cの如くY軸回
りに回動させている。第2駆動部R2bと第2回転体R
2aは第2計測部R2の一要素を構成している。
【0034】Paは非接触光プローブであり、内部に対
物レンズを有しており、第2回転体R2aに装着してい
る。Taは被検面である。
【0035】図3は本発明の実施例1に係る回転機構を
有する非接触式の計測ヘッドの図2の第1計測部R1に
相当する部分の光学系の要部概略図である。
【0036】図中101は第1回転体であり、図2の第
1回転体R1aに相当している。102は第1回転体1
01の第1駆動部であり、図2の第2駆動部R1b内に
収納されている。尚図3には示していないが物体形状を
計測する為の変位計(図7参照)が設けられている。
【0037】同図においてレーザ発振器1から出射され
たレーザビームは偏光ビームスプリッタ(以下「PB
S」という。)2によりP偏光及びS偏光に分けてい
る。このうちPBS−2で折り曲げられたS偏光LS1
は偏光面に対して、偏光軸を45度傾けた偏光子12を
介して光束LS11としてディテクタ11に入射する。
【0038】又PBS−2を通過したP偏光は1/4波
長板3に向かう。1/4波長板3を通過したP偏光は円
偏光となり、コーナーキューブ(第1参照ミラー)4を
経て再度1/4波長板3を通過し、S偏光としてPBS
−2に向かい、折り曲げられた後、1/4波長板5を通
過して円偏光となりPBS−6に入る。その後、P偏光
は1/4波長板7を通過後、4分割フォトダイオード
(第2受光素子)8に入射する。
【0039】一方、PBS−6で折り曲げられたS偏光
はコーナーキューブ(第1測定ミラー)9を経て、再度
PBS−6で反射し、1/2波長板10によりP偏光と
され、PBS−2と偏光子12を通過後、光束LP11
としてディテクタ11に入射する。そしてレーザ発振器
1から出射された直後、PBS−2によって折り曲げら
れた光束LS11と干渉する。
【0040】本実施例では第1回転体101に設けた第
1測定ミラー9と第1駆動部102に設けた第1参照ミ
ラー4を介した光束で第1干渉測長計を構成している。
このときコーナーキューブ9は回転体に取り付けられて
いるのでディテクタ11で得られる干渉情報は回転体1
01の軸方向101aの情報となる。
【0041】本実施例ではディテクタ11からの信号を
用いて回転体101の軸方向の変位を検出している。又
4分割フォトダイオード8では回転体101の回転運動
に伴い移動するセンサ面上のビーム位置を検出し、これ
により回転体101の半径方向の回転運動誤差を検出し
ている。
【0042】図4は本実施例において回転体101の回
転軸の半径方向の回転運動誤差の検出方法の説明図であ
る。
【0043】図4(A)は装置外の絶対座標系から見た
4分割フォトダイオード8及びセンサ面11上のビーム
位置移動の様子を示す。
【0044】レーザ発振器1からのレーザビームはコー
ナーキューブ4のアライメントにより4分割フォトダイ
オード8上の任意の位置に照射することができるように
している。
【0045】今、レーザビームを回転体101の中心に
一致させた場合を考える。現実に回転体101の中心と
回転中心が一致することは少ないのでビームスポットB
S、回転体101の回転中心OR、センサ中心OSはセ
ンサ面11上で図4(A)のような配置をとる。
【0046】回転体101が回転中心OR回りに角度θ
回転すると絶対座標系においてセンサ面11上の中心O
Sは中心OS′へ、XY座標軸はX′Y′座標軸へと移
動する。ビームスポットBSは駆動側に固定されている
ので絶対座標系において動くことはないが、回転中心O
Rから偏心している為センサ11の回転により図4
(B)に示されるようにセンサ面11上の座標系では点
BS0から点BS1へと移動することになる。図4
(C)はこれを回転体101の全周回転について示した
説明図である。
【0047】本実施例ではこのように全周回転について
複数回のビームスポットの軌跡を検出し、その平均的な
軌跡を得ることで回転体101の回転中心の仮想位置及
び偏心量を求めている。こうして得られた仮想位置及び
偏心量によって定められる軌跡を基準軌跡とし、実際の
ビーム軌跡がこの標準軌跡を逸脱する量を検出すること
で回転体101の半径方向の回転運動誤差を求めてい
る。
【0048】図5は本発明の実施例2に係る計測ヘッド
の図2の第1計測部R1に相当する部分の光学系の要部
概略図である。
【0049】図中201は第1回転体であり、図2の第
1回転体R1aに相当している。202は第1回転体2
01の第2駆動部であり、図2の第2駆動部R1b内に
収納されている。
【0050】同図においてレーザ発振器210から出た
レーザビームは偏光ビームスプリッタPBS−211に
よりP偏光とS偏光に分離している。このうちS偏光は
PBS−211で折り曲げられた後、偏光面に対して偏
光軸を45度傾けた偏光子12を介して光束LS11と
してディテクタ(第1受光素子)224に向かう。
【0051】PBS−211を通過したP偏光は1/4
波長板212を透過後、円偏光となりコーナーキューブ
(第1参照ミラー)213により反射され、再度1/4
波長板212を透過し、S偏光となってPBS−211
に入射する。そしてPBS−211で折り曲げられたS
偏光は1/4波長板214により円偏光となりPBS−
215に向かう。円偏光のうちPBS−215により折
り曲げられたS偏光は1/4波長板216を透過後、円
偏光となって4分割フォトダイオード217に入射す
る。
【0052】一方、円偏光のうちPBS−215を通過
したP偏光は1/4波長板218を透過後、円偏光とな
ってPBS−219に入射してP偏光とS偏光に分離し
ている。このうちP偏光はPBS−219を透過後、1
/4波長板220により円偏光として4分割フォトダイ
オード(第2受光素子)221に入射している。
【0053】一方、PBS−219により折り曲げられ
たS偏光はコーナーキューブ(第1測定ミラー)222
により反射されPBS−219に向かい再度折り曲げら
れた後、1/2波長板223によりP偏光となりPBS
−215とPBS−211、そして偏光子12を透過
後、光束LP11としてディテクタ224に入射してい
る。
【0054】この光束LP11はレーザ発振器210を
出射直後、PBS−211により折り曲げられた光束L
S11と干渉する。第1参照ミラー213と第1測定ミ
ラー222を介した光束で第1干渉測長計を構成してい
る。
【0055】このときディテクタ224では実施例1と
同様に回転体201の軸方向の変位を検出している。又
4分割フォトダイオード217,221では距離を隔て
てビーム位置を検出し、これにより回転体201の回転
軸の半径方向の回転運動誤差に加えてみそすり運動に代
表される回転体の傾き誤差を検出している。
【0056】図6は本発明の実施例3に係る計測ヘッド
の図2の第1計測部R1に相当する光学系の要部概略図
である。
【0057】図中301は第1回転体であり、図1の第
1回転体R1aに相当している。302は第1回転体3
01の第1駆動部であり、図2の第2駆動部R1b内に
収納されている。
【0058】同図においてレーザ発振器310から出射
したレーザビームはPBS−311よりP偏光とS偏光
に分離している。このうちS偏光はPBS−311によ
り折り曲げられた後、1/4波長板327により円偏光
としてPBS−328に向かう。
【0059】PBS−328を透過したP偏光はコーナ
ーキューブ(第1参照ミラー)329により反射され、
PBS−328を透過後、1/2波長板332によりS
偏光となった後、PBS−311により折り曲げられ偏
光面に対して偏光軸を45度傾けた偏光子12を介して
光束LS11としてディテクタ326に入射する。
【0060】一方、PBS−328により折り曲げられ
たS偏光は1/4波長板330を透過後、円偏光となっ
て4分割フォトダイオード331に入射する。又レーザ
発振器310から出射後、PBS−311を透過したP
偏光は1/4波長板312を透過後、円偏光となって回
転体301上に取り付けられたPBS−313に入射
し、P偏光とS偏光に分離される。
【0061】PBS−313により折り曲げられたS偏
光は1/4波長板314を透過後、円偏光となって4分
割フォトダイオード(第2受光素子)315に入射す
る。PBS−313を透過したP偏光は1/4波長板3
16により円偏光となってPBS−317に向かう。P
BS−317により折り曲げられたS偏光は1/4波長
板318により円偏光となって4分割フォトダイオード
319に入射する。PBS−317を透過したP偏光は
1/4波長板320により円偏光となってPBS−32
1に入射する。
【0062】PBS−321を透過したP偏光は駆動側
に取り付けられた1/4波長板322を透過後、円偏光
となって4分割フォトダイオード323に入射する。P
BS−321で折り曲げられたS偏光はコーナーキュー
ブ(第1測定ミラー)324によって反射された後、再
度PBS−321により折り曲げられ1/2波長板32
5によりP偏光となって順にPBS−317,PBS−
313,PBS−311そして偏光子12を透過する。
その後、PBS−311により折り曲げられた光束LS
11と干渉してディテクタ326に入射する。
【0063】本実施例ではコーナーキューブ329を参
照ミラー、測定ミラー324を移動ミラーとしてこれに
より干渉測長計を構成して回転体301の軸方向の回転
運動誤差を検出している。
【0064】又第1駆動部302に取り付けられた4分
割フォトダイオード331,323ではレーザ発振器3
10から出射されたレーザビーム自身の変位を検出して
いる。第1回転体301に取り付けられた4分割フォト
ダイオード315,319では実施例2と同様に第1回
転体301の半径方向の回転誤差及び傾き誤差を検出し
ている。
【0065】更に4分割フォトダイオード331,32
3により検出されたレーザビーム自身の変位を補正する
ことにより、より高精度な誤差補正を行っている。
【0066】図7は本発明の実施例4に係る計測ヘッド
の光学系の要部概略図である。
【0067】図中401は第1回転体であり、Z軸回り
に回動しており、図2の第1回転体R1aに相当してい
る。402は第1駆動部であり、図2の第2駆動部R1
bに相当している。第1回転体401と第1駆動部40
2は第1計測部の一要素を構成している。403は第2
回転体であり、Y軸回りに回動しており、図2の第2回
転体R2aに相当している。404は第2駆動部であ
り、図2の第2駆動部R2bに相当している。第2回転
体403と第2駆動部404は第2計測部の一要素を構
成している。
【0068】本実施例においてコーナーキューブ41
3,420により構成される干渉測長計により第1回転
体401の軸方向の回転運動誤差を、又4分割フォトダ
イオード417により第1回転体401の半径方向の回
転運動誤差を検出するのは図5に示した実施例2と同様
である。
【0069】本実施例では2つの自由度回転機構の回転
運動誤差を検出する為に、第1回転体401の回転運動
誤差を検出する為に使用したレーザ発振器410からの
レーザビームをPBS−419により折り曲げ、第2回
転体403の回転運動誤差の検出及び非接触の変位計の
測長用ビームにも用いている。回転運動誤差検出用のレ
ーザビームと変位計の測長用ビームを共用することで各
機構系の位置関係を定量的に把握するようにしている。
【0070】ディテクタ421が第11受光素子、4分
割フォトダイオード417が第12受光素子、コーナー
キューブ413が第1参照ミラー、コーナーキューブ4
20が第1測定ミラーに相当している。又レーザ発振器
410からPBS−419に至る光路については図5と
同様である。
【0071】本実施例のPBS−419が図5のPBS
−219に相当し、本実施例では図5のコーナーキュー
ブ222がなく、PBS−419からのS偏光を第2駆
動部404と第2回転体403方向に導光している。
【0072】以下、PBS−419で反射したS偏光に
ついて説明する。
【0073】PBS−419で折り曲げられたS偏光は
1/4λ板422により円偏光となってPBS−423
に向かう。
【0074】ここで折り曲げられたS偏光はコーナーキ
ューブ(第21参照ミラー)424により反射され、再
度PBS−423により折り曲げられた後、偏光面に対
して偏光軸を45度傾けた偏光子12aを介してディテ
クタ(第21受光素子)431に入射する。PBS−4
23を透過したP偏光は1/4λ板425により円偏光
となってPBS−426に向かう。
【0075】ここで折り曲げられたS偏光は1/4λ板
427を経て4分割フォトダイオード(第22受光素
子)428に入射する。PBS−426を透過したP偏
光はハーフミラー(以下「HM」と称す。)432に向
かう。HM432を透過したP偏光はコーナーキューブ
(第2測定ミラー)430により反射され、HM432
を通過し、偏光状態を保ったままPBS−426,42
3、偏光子12aを透過し、コーナーキューブ424か
ら戻ってきた光と干渉を起こし、ディテクタ431に向
かう。HM432により折り曲げられたP偏光はPBS
−434に向かう。
【0076】PBS−434を透過したP偏光はコーナ
ーキューブ435により反射され、PBS−434,H
M432を透過した後、1/4λ板436により円偏光
となってプローブPaに設けた対物レンズ437により
被測定面438上に集光される。
【0077】被測定面438からの反射光は対物レンズ
437を通過後、1/4λ板436を通り、S偏光とな
ってHM432に向かう。HM432を通過したS偏光
はPBS−434により折り曲げられ、センサレンズ4
39を経てPSD(受光手段)440に入射する。
【0078】ここで想定している非接触プローブPaは
所謂オートフォーカス機能を有する光プローブである。
被測定面438とPSD440が共役の関係にあり、被
測定面438に対するフォーカス誤差によりPSD44
0上のスポット像がずれる。この時のスポット像の重心
ずれをPSD440で検知することによりプローブPa
の変位を検出している。これより被測定物438の形状
を求めている。
【0079】第2回転体403の回転運動誤差はコーナ
ーキューブ424,430を含む系からなる干渉測長計
によって第2回転体403の軸方向(Y軸方向)の回転
運動誤差が4分割フォトダイオード428により第2回
転体403の半径方向の回転運動誤差を検出している。
更に被測定面438に対する変位をHM432以降のオ
ートフォーカス系により受光手段(PSD)440から
の信号を用いて検出している。
【0080】尚プローブPaから受光手段(PSD)4
40に至る各要素から成る被測定物438の形状を検出
する変位計は図3,図5,図6の実施例には示していな
いが、各実施例には図7に示したのと同様の構成のもの
が各々設けられている。
【0081】本発明では以上のように回転体の回転運動
誤差を求め、この誤差を補正値として用いることにより
被測定物の形状を高精度に検出している。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、レーザ光
を利用し、回転機構の回転運動誤差を効果的に検出する
ことにより被測定物の形状を高精度に検出することがで
きる形状測定装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の形状測定装置の要部斜視図
【図2】 図1の計測ヘッドの要部斜視図
【図3】 本発明の実施例1に係る第1計測部の光学系
の要部概略図
【図4】 図3の第1受光素子と第2受光素子面上の説
明図
【図5】 本発明の実施例2の計測ヘッドの光学系の要
部概略図
【図6】 本発明の実施例3の計測ヘッドの光学系の要
部概略図
【図7】 本発明の実施例4の計測ヘッドの光学系の要
部概略図
【符号の説明】
R1a,101,201 第1回転体 R1b,102,202 第1駆動部 R2a,403 第2回転体 R2b,404 第2駆動部 Pa プローブ Ta 被測定物 1 レーザ発振器 11 第1受光素子 8 第2受光素子 4 第1参照ミラー 9 第2参照ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X,Y,Zスライダーに対してプローブ
    と回転体そして該回転体を回動させる駆動部とを収納し
    た計測ヘッドを設け、該プローブを介して光源手段から
    の光束を被測定物に照射し、該被測定物からの光束を、
    該プローブを介して受光手段で受光し、該受光手段から
    の信号を利用して該被測定物の形状を非接触で測定する
    際、該駆動部に参照ミラーと第1受光素子を設け、該回
    転体に測定ミラーと第2受光素子を設け、該参照ミラー
    と該測定ミラーを介する光束を利用して干渉測長計を構
    成し、該干渉測長計で得られる干渉信号を該第1受光素
    子で検出して該回転体の回転軸方向の回転運動誤差を求
    め、該干渉測長計を介した光束の所定面上への入射位置
    を該第2受光素子で検出して該回転体の半径方向の回転
    運動誤差を求めていることを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第2受光素子は前記回転体の回転軸
    上に位置しており、前記干渉測長計からの光束の該第2
    受光素子への入射位置より該回転体の半径方向の回転運
    動誤差を求めていることを特徴とする請求項1の形状測
    定装置。
  3. 【請求項3】 X,Y,Zスライダーに対してプローブ
    と回転体そして該回転体を回動させる駆動部とを収納し
    た計測ヘッドを設け、該プローブを介して光源手段から
    の光束を被測定物に照射し、該被測定物からの光束を、
    該プローブを介して受光手段で受光し、該受光手段から
    の信号を利用して該被測定物の形状を非接触で測定する
    際、該計測ヘッドはZ軸回りに回転する第1回転体と該
    第1回転体を回動させる第1駆動部とから成る第1計測
    部、Y軸回りに回転する第2回転体と該第2回転体を回
    動させる第2駆動部とから成る第2計測部とを有し、該
    プローブは該第2回転体に設けられており、該第1駆動
    部に第1参照ミラーと第11受光素子を、該第1回転体
    に第1測定ミラーと第12受光素子を設け、該第1参照
    ミラーと第1測定ミラーを介する光束を利用して第1干
    渉測長計を構成し、該第1干渉測長計で得られる干渉信
    号を該第11受光素子で検出して該第1回転体のZ軸方
    向の運動誤差を求め、該第1干渉測長計を介した光束を
    該第12受光素子で検出して、該第1回転体の半径方向
    の回転運動誤差を求めており、該第2駆動部に第2参照
    ミラーと第21受光素子を、該第2回転体に第2測定ミ
    ラーと第22受光素子を設け、該第2参照ミラーと第2
    測定ミラーを介する光束を利用して第2干渉測長計を構
    成し、該第2干渉測長計で得られる干渉信号を該第21
    受光素子で検出して該第2回転体のZ軸方向の回転運動
    誤差を求め、該第2干渉測長計を介した光束を該第22
    受光素子で検出して該第2回転体の半径方向の回転運動
    誤差を求めていることを特徴とする形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第12受光素子は前記第1回転体の
    回転軸上に位置しており、前記第22受光素子は前記第
    2回転体の回転軸上に位置していることを特徴とする請
    求項3の形状測定装置。
JP12048694A 1994-05-10 1994-05-10 形状測定装置 Pending JPH07306027A (ja)

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