JPH0730598B2 - プレキャストコンクリート柱による躯体装置 - Google Patents

プレキャストコンクリート柱による躯体装置

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JPH0730598B2
JPH0730598B2 JP62313726A JP31372687A JPH0730598B2 JP H0730598 B2 JPH0730598 B2 JP H0730598B2 JP 62313726 A JP62313726 A JP 62313726A JP 31372687 A JP31372687 A JP 31372687A JP H0730598 B2 JPH0730598 B2 JP H0730598B2
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JP
Japan
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concrete
precast concrete
sheath
site
steel pipe
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JP62313726A
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JPH01154943A (ja
Inventor
栄三 中岡
Original Assignee
株式会社九段建築研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコンクリート現場打設を併用するようにしたプ
レキヤストコンクリート柱(以下PC柱と称することがあ
る)による躯体装置に関する。
〔従来の技術] このPC柱を用いた躯体装置として、例えば実開昭61−95
821号及び特開昭61−277730号が知られている。
前者はPC柱を単体でそのまま用いるものとされ、ボック
ス型方形の鋼管を中実のプレキヤストコンクリート内の
埋込み設置し、鋼管外側に主筋を埋込み内蔵したものと
され、また後者はPC柱にコンクリート現場打設を併用す
るようにして用いるものとされ、円筒形とした中央打設
中空部を有するプレキヤストコンクリート製にして同じ
く主筋を埋込み内蔵したものとされ、主筋は端部の別製
ジョイント金具を介して上下に連結するものとされてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし乍ら前者は、それ自体単体で用いられるPC柱とし
て、中実のプレキヤストコンクリート内に方形の鋼管を
補強芯材として設置したものであるから、PC柱単体とし
ての強度の向上はある程度望み得てもそれに止まり、一
方でPC柱として重量が嵩み、搬入、設置等の作業が煩雑
となり、また主筋を埋込み内蔵したことにより、これら
が端部から突出することになって外力により曲りや変形
を招き易く、主筋の連結作業を困難とし、また煩雑化す
る問題点を有する。
また後者はコンクリート現場打設を併用する点で、PC柱
の軽量化に有効であり、また相互にコンクリートである
ためコンクリート躯体としての一体性が得られるが、躯
体としての構造荷重に対しては現場施工のものと構造、
性能が同じものとなるに止まることにより、従って例え
ば躯体としての性能、例えば靭性を確保することができ
ず、またこのPC柱はプレストレス用にPC鋼線を併せて内
蔵するが、ジョイント金具による主筋の連結を行うもの
とされるに止まるから、上記と同様PC柱単位として強度
向上は望み得ても、躯体としての性能、例えば引張力に
対する耐引抜性を確保することができない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決
課題とする処は、躯体強度に優れ、靭性、耐引抜性を確
保するとともに作業を可及的に容易化したプレキヤスト
コンクリート柱による躯体装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題に添い本発明は、PC柱を、円筒形の打設中空部
を有する中央円筒拘束鋼管とその外側のシース内蔵プレ
キヤストコンクリート層とによって形成し、打設中空部
に芯コンクリートを現場形成し、またシースに現場設置
のシース主筋を挿通するようにし、上記芯コンクリート
の現場形成につき、打設内圧及び構造荷重に対して中央
円筒拘束鋼管で拘束してコンクリート断面核を強化する
ようにし、また芯コンクリートの主筋及びシース主筋を
いずれもパネルゾーンにおいてドライジョイント及びス
プライスフリーブ連結するようにしたものであって、即
ち本発明は、コンクリート現場打設用にしてコンクリー
ト断面核を拘束するように真円の円筒形とした打設中空
部を有する中央円筒拘束鋼管と、主筋現場挿通用の多数
シースを埋込み内蔵した上記中央円筒拘束鋼管外周のプ
レキヤストコンクリート層とを軍備した型枠兼用のプレ
キヤストコンクリート柱を形成し、該プレキヤストコン
クリート柱の上記打設中空部内に、パネルゾーンにおい
てドライジョイントしたフープ配筋の主筋を挿通すると
ともにコンクリートを打設して芯コンクリートを上記中
央円筒拘束鋼管の拘束下で現場設置し、且つ上記プレキ
ヤストコンクリート層の各シースにパネルゾーンにおい
てスプライススリーブ連結したシース主筋を挿通してな
ることを特徴とするプレキヤストコンクリート柱による
躯体装置に係り且つこれを発明の要旨として上記課題解
決の手段としたものである。
[実施例] 以下実施例を示す図面に従って本発明を更に具体的に説
明すれば、1はPC柱であり、このPC柱1は、中央円筒拘
束鋼管2とその外周のプレキヤストコンクリート層4と
を備えて断面方形状のものとしてある。
中央円筒拘束鋼管2は、比較的厚肉にして真円のものを
用いた階高長さを有する長尺一体のものとされ、その内
側の中空部分は、後述のコンクリート現場打設用にして
コンクリート断面核を拘束するように真円の円筒形とし
た打設中空部3としてあり、これによりPC柱1はコンク
リート現場打設における型枠を兼用するものとしてあ
る。
またプレキヤストコンクリート層4は、その隅部に各4
本の主筋現場挿通用のシース5を、フープ6を配筋した
状態で多数埋込み内蔵して、上記中央円筒拘束鋼管に秘
着一体的に配設してある。
このPC柱1は現場に搬入されて、高層ビル等建設物の躯
体装置を構成するものとされる。
即ちPC柱1に対しては、上記打設中空部3にコンクリー
トを現場打設して、芯コンクリート7を設置し、また上
記シース5にシース主筋10を挿通するものとされる。
芯コンクリート7の設置は、パネルゾーン12においてエ
ンクローズ溶接13することにより、下記の躯体から上方
に突出した主筋に対してドライジョイントしたフープ9
配筋の主筋8を、PC柱1の打設中空部3に挿通させた
上、PC柱1の上端開口から、パネルゾーン12を含めてコ
ンクリートを打設するように行く、またシース主筋10の
挿通は、同じくパネルゾーン12において、下位の躯体か
ら上方に突出したシース主筋に対してスプライススリー
ブ11による連結を行い、併せてこれに高強度無収縮モル
タルをグラウトするものとしてある。
従って芯コンクリート7の主筋8及びシース主筋10は、
各パネルゾーン12を介してPC柱1を用いた躯体が構成さ
れるに伴い、上下に一連に連結され、躯体としての一体
性を高め、併せて耐引抜性の向上に大きく寄与すること
になる。
コンクリートの打設に際しては、打設中空部3に高い内
圧を受けるが、中央円筒拘束鋼管2が耐膨張性をそれ自
体有することになるため、その孕み出しやこれによるプ
レキヤストコンクリート層4に対する、クラックの発
生、部分的剥落といった影響を完全に防止した状態でコ
ンクリートの硬化を行わしめ、コンクリート断面核を拘
束して芯コンクリート8を形成設置せしめる。
このため硬化後の芯コンクリート7も、中央円筒拘束鋼
管2の拘束を受けて、構造荷重による高軸力に耐えるも
のとなり、芯コンクリート7の孕みだしに起因する躯体
の座屈、ひいては圧壊といった可能性を安全に解消でき
る。
このような上記パネルゾーン12における主筋8、シース
主筋10の連結及びパネルゾーン12一体の、中央円筒拘束
鋼管内芯コンクリート7の設置によって、PC柱1を用い
たこの躯体は、高軸力に耐えるとともに引張力に対して
高い耐引抜性を備え、併せて靭性を備えたものとなっ
て、高層ビル等の建築物に好適なものとなる。
なお第3図において、14はパネルゾーン12のフープ、15
同じくコンクリート現場打設を併用してPC化したPC半
梁、16はそのプレキヤストコンクリート、17は梁下ば
筋、18は梁シース、19はプレストレス用定着プレート、
20はガス圧接こぶ、21は梁上ば筋、22はあばら筋、23は
PCスラブ板、24は現場形成のスラブを示す。
本例は以上のとおりとしたが、本発明の実施に当って
は、シースに挿通するシース主筋に更にプレストレスを
与えるようにすること、ドライジョイントに上記溶接以
外の公知の手段を用いること等を含めて、本発明の具体
的態様は、上記発明の要旨に反しない限りこれを変更す
ることが可能である。
[発明の効果] 本発明は以上のとおり、コンクリート現場打設用にして
コンクリート断面核を拘束するように真円の円筒形とし
た打設中空部を有する中央円筒拘束鋼管と、主筋現場挿
通用の多数シースを埋込み内蔵した上記中央円筒拘束鋼
管外周のプレキヤストコンクリート層とを貝備した型枠
兼用のプレキヤストコンクリート柱を形成し、該プレキ
ヤストコンクリート柱の上記打設中空部内に、パネルゾ
ーンにおいてドライジョイントしたフープ配筋の主筋を
挿通するとともにコンクリートを打設して芯コンクリー
トを上記中央円筒拘束鋼管の拘束下で現場設置し、且つ
上記プレキヤストコンクリート層の各シースにパネルゾ
ーンにおいてスプライススリーブ連結したシース主筋を
挿通してなることを特徴とするから、コンクリート現場
打設を併用することによって軽量化したPC柱を用い、比
較的簡易な作業で、中央円筒拘束鋼管の拘束により打設
内圧に抗し、コンクリート断面核を強化して高軸力に耐
えるとともに主筋、シース主筋のパネルゾーンにおける
連結と相俟って靭性及び耐引抜性に優れたPC柱による躯
体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例を示すもので、第1図はPC柱の横断面図、
第2図はPC柱による躯体の横断面図、第3図はPC柱の連
結を示す一部切欠正面図である。 1……PC柱、7……芯コンクリート 2……中央円筒拘束鋼管、8……主筋 3……打設中空部、10……シース主筋 4……プレキヤストコンクリート層、12……パネルゾー
ン 5……シース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート現場打設用にしてコンクリー
    ト断面核を拘束するように真円の円筒形とした打設中空
    部を有する中央円筒拘束鋼管と、主筋現場挿通用の多数
    シースを埋込み内蔵した上記中央円筒拘束鋼管外周のプ
    レキヤストコンクリート層とを具備した型枠兼用のプレ
    キヤストコンクリート柱を形成し、該プレキヤストコン
    クリート柱の上記打設中空部内に、パネルゾーンにおい
    てドライジョイントしたフープ配筋の主筋を挿通すると
    ともにコンクリートを打設して芯コンクリートを上記中
    央円筒拘束鋼管の拘束下で現場設置し、且つ上記プレキ
    ヤストコンクリート層の各シースにパネルゾーンにおい
    てスプライススリーブ連結したシース主筋を挿通してな
    ることを特徴とするプレキヤストコンクリート柱による
    躯体装置。
JP62313726A 1987-12-10 1987-12-10 プレキャストコンクリート柱による躯体装置 Expired - Lifetime JPH0730598B2 (ja)

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JPH01154943A JPH01154943A (ja) 1989-06-16
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2701650B2 (ja) * 1992-03-31 1998-01-21 鹿島建設株式会社 Pc柱・梁架構構造およびpc柱・梁接合部材
JP2847481B2 (ja) * 1995-05-26 1999-01-20 大成プレハブ株式会社 ラーメン構造柱部材の構築法

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JPS6195821U (ja) * 1984-11-30 1986-06-20
JPS61277730A (ja) * 1985-05-31 1986-12-08 三井建設株式会社 柱構造

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