JP2729129B2 - コア柱 - Google Patents
コア柱Info
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Description
建築物の下階柱や連層耐震壁の下階の付帯柱等に埋設さ
れるコア柱に関するものである。
や連層耐震壁の下階の付帯柱は、地震時において高軸圧
縮力や、せん断力を繰返し受けるため、コアコンクリー
トが圧壊して脆性的な破壊を呈することがある。そのた
め、従来はこのようなコアコンクリートの拘束を帯筋の
みで行う設計をしていたが、この程度の帯筋量では、コ
アコンクリートの圧壊が除々に進展して靱性に乏しい挙
動を示していた。そこで、このようなコアコンクリート
の圧壊を防ぐため、帯筋量又は主筋量を多くすることが
考えられている。
帯筋量を多くすると大きな変形性能は確保できるが、帯
筋のピッチが非常に小さくなるためコンクリートの打設
がうまく行えず、かえって柱の強度と靱性の低下を招く
恐れがある。また、主筋量を多くすると柱や耐震壁の曲
げ耐力が増大するため、それに伴って増大するせん断力
に対応する設計が困難となり、結果的には脆性的なせん
断破壊を起こすという問題があった。
優れた曲げ破壊が望ましいため、曲げ耐力を必要以上に
増大させることは好ましくない。一方、このような柱に
対しては、鉄骨鉄筋コンクリート柱として設計されるこ
ともあるが、これは工期が長くなると共に工費も嵩むと
いう問題があった。
なされたものであり、その目的は、超高層鉄筋コンクリ
ート建築物の下階柱や連層耐震壁の下階の付帯柱が、曲
げ耐力の増大を抑えることができ、しかも高軸圧縮力、
せん断力の下において変形性能の優れたコア柱を提供す
ることである。
するための本発明のコア柱は、断面矩形のせん断補強筋
を、スパイラル状にして互に密着させた筒体を形成し、
該筒体内には固化材が充填され、筒体の上下両端の少な
くとも一方に支圧プレートが設けられたことを特徴とす
る。
ん断補強筋による3軸圧縮状態での拘束作用と、せん断
補強筋を互いに密着したことによる圧縮負担作用とによ
り、コア柱が鋼管コンクリートのごとくに大きな圧縮耐
力と圧縮靱性を備え、また支圧プレートによりコア柱が
基礎梁又は基礎スラブに埋没するのが防止でき、せん断
補強筋を断面矩形としたことにより剛性を高めることが
できた。
に説明する。図1は本発明のコア柱の一実施例を示した
縦断面図、図2は同平面図、図3は同斜視図である。
ル状でかつ互に密接した筒体2の下端に支圧プレート3
が溶接され、前記筒体2内に高強度コンクリート等の固
化材4が充填されている。前記鋼棒1はコア柱Aの耐力
に応じて適宜径のものが使用され、0〜2mm程度の隙
間をもって密接して形成されている。また、筒体2の径
及び長さは使用箇所に応じて決められる。固化材4は前
記高強度コンクリートの他、コア柱Aに要求される強度
に応じてコンクリート、モルタル、セメントペースト及
び石膏等を使用するものとする。
筒体の内側に沿って補強筋2aを配筋したものである。
また図5は断面方形の鋼棒1で筒体2を形成したもので
あり、図6は筒体2の上下両端に支圧プレート3を設け
たものであり、この上端の支圧プレート3は筒体2の上
端に載せた状態で溶接され、固化材充填用の孔3aを備
えている。
四隅にコア柱Aを配設したものであり、長さは図9の
に示すように下階柱mの途中までの長さとする。また、
図9のに示すように下階柱mの全長に配設する場合
は、筒体2の上下両端に支圧プレート3を設けるものと
する。
mにおけるコア柱Aの他の配設方法を示したものであ
り、図11は連層耐震壁下階の付帯柱nに配設した場
合、図12は高層壁式集合住宅の下階柱sに配設した場
合を示したものである。尚、コア柱Aの配設方法は上記
の場合のみに限定されるものではなく、建物の形状、大
きさに応じて任意に選択できるものとする。また、コア
柱Aを下階柱mの全長に配設する場合、或いは中途部ま
で配設する場合、コア柱の上下両端に支圧プレート3を
設ける場合等も前記と同様に建物の形状、大きさに応じ
て任意に選択できるものとする。
住宅の下階柱m、高層壁式集合住宅の下階柱n及び連層
耐震壁の下階の付帯柱sに埋設されることにより、これ
まで不十分な特性をもつ現場打ちコンクリートが負担し
ていた圧縮軸力を低減することができると共に、圧縮力
をコア柱Aに負担させたことにより靱性のある柱の構築
が可能となった。また、コア柱Aは引張力をほとんど負
担しないため、曲げ耐力の増大とせん断応力の増大を押
さえることができる。
束作用と、せん断補強筋をスパイラル状に密接したこと
による圧縮負担の作用によりコア柱が鋼管コンクリート
と同様の圧縮耐力と圧縮靱性を有する。
レートを設けたことにより、コア柱下端部の支圧面積が
増大するので、コア柱の耐力が増大しても、該コア柱が
基礎梁又は基礎スラブに埋没することがない。
柱の剛性が上昇するのでより大きな力を負担することが
できる。
り、メタルタッチによる圧縮力負担が大きく、剛性を高
くすることができる。
り、コア柱の圧縮力の負担の割合を大きくし、初期の応
力レベルから圧縮力負担が大きい。
び強度、固化材の圧縮強度等を自由に選択することによ
り、設計に応じたコア柱を使用することができるので設
計の自由度を広げることができる。
ある。
ある。
面である。
面である。
断面図である。
下階柱の縦断面図である。
集合住宅の下階柱の縦断面図である。
階の付帯柱の断面図である。
の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 断面矩形のせん断補強筋を、スパイラル
状にして互に密着させた筒体を形成し、該筒体内には固
化材が充填され、筒体の上下両端の少なくとも一方に支
圧プレートが設けられたことを特徴とするコア柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096031A JP2729129B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | コア柱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096031A JP2729129B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | コア柱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05272198A JPH05272198A (ja) | 1993-10-19 |
JP2729129B2 true JP2729129B2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=14154056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4096031A Expired - Fee Related JP2729129B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | コア柱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2729129B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107586068B (zh) * | 2017-08-29 | 2020-04-14 | 中国电建集团铁路建设有限公司 | 一种立柱混凝土及混凝土立柱的施工方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07107302B2 (ja) * | 1990-05-01 | 1995-11-15 | 五洋建設株式会社 | コア柱 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP4096031A patent/JP2729129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05272198A (ja) | 1993-10-19 |
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