JPH07304787A - 2個の糖とスペーサーとを含んでなる二結合体 - Google Patents

2個の糖とスペーサーとを含んでなる二結合体

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JPH07304787A
JPH07304787A JP6232003A JP23200394A JPH07304787A JP H07304787 A JPH07304787 A JP H07304787A JP 6232003 A JP6232003 A JP 6232003A JP 23200394 A JP23200394 A JP 23200394A JP H07304787 A JPH07304787 A JP H07304787A
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    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/26Acyclic or carbocyclic radicals, substituted by hetero rings

Abstract

(57)【要約】 【目的】 血栓症等の治療薬となりうる化合物を提供す
る。 【構成】 2個の糖とスペーサーとを含んでなり、各糖
が、同一であるか又は異なり且つ少なくとも1個の単位
をウロン酸とする単糖単位を2〜6個含んでなる調整可
能な二結合体である。その少なくとも一方の糖がそれ自
体で抗血栓症活性を有し、スペーサーは少なくとも一方
の糖を他方の糖に非還元末端で結合し、スペーサーの鎖
長は20〜120原子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個の糖とスペーサー
とを含んでなる調整可能な(tuneable)二結合
体、二結合体の製造方法、二結合体を含んでなる医薬組
成物、及び医薬品製造での二結合体の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】2個の糖とスペーサーとを含んでなる抗
血栓症二結合体はヨーロッパ特許出願第312,086
号で知られている。これらの化合物の糖部分は、硫酸化
ガラクトピラノシル、マンノピラノシル又はグルコピラ
ノシル単位を含んでいる。これらの糖は、ヨーロッパ特
許出願第529,715号に開示されている、ウロン酸
含有のグリコサミノグリカンのクラスにもグリコサミノ
グリカノイドのクラスにも属さない。これらの糖がそれ
自体で抗血栓症活性を示すかどうかは開示されていな
い。更には、非常に特異的な構造を有し、8原子と短い
鎖長を有し得るスペーサーだけが開示されているが、本
発明の二結合体の場合、スペーサーの鎖長が20原子未
満と短いと活性がないことが判明している。その上、ヨ
ーロッパ特許出願第312,086号に開示されている
二結合体の場合、糖は両方ともその還元末端でスペーサ
ーに結合されている。
【0003】
【発明が解決しようする課題及び課題を解決するための
手段】本発明は、2個の糖とスペーサーとを含んでな
り、各糖が、同一であるか又は異なり且つ少なくとも1
個の単位をウロン酸とする単糖単位を2〜6個含んでな
る調整可能な二結合体に関し、この二結合体は、少なく
とも一方の糖がそれ自体で抗血栓症活性を有し、スペー
サーが少なくとも一方の糖を他方の糖に非還元末端で結
合し、スペーサーの鎖長が20〜120原子であること
を特徴とする。
【0004】グリコサミノグリカン型の小さい炭水化物
分子が強力な抗Xa阻害剤であることは知られている。
例えば、ヨーロッパ特許第84999号を参照された
い。以後出願された特許では、これらの塩基性分子の多
くの変形が同様の活性を有することが判明した。今日で
は、これらの比較的小さい分子(ペンタ糖が典型例であ
る)が1種のセリンプロテアーゼ阻害剤のみと、通常は
抗トロンビンIII(AT−III)と相互作用するこ
とが明白である。活性化糖AT−III複合体は因子X
aを選択的に阻害する。天然ヘパリン及びその断片を用
いた調査から、AT−IIIを媒介とする因子IIa
(トロンビン)の不活性化にはもっと長いグリコサミノ
グリカンが必要であることが知られている。
【0005】実際には、ヘパリン又は他の天然グリコサ
ミノグリカンを断片化すると、通常他の型の化合物(例
えばタンパク質、DNA、ウイルス等)で汚染された化
合物の混合物が得られるため、16個以上の糖単位を有
するグリコサミノグリカンの合成は注目されていない。
医学的見地からは、このような混合物は、例えば度々発
生する出血の危険性のため、純粋で、十分に限定された
合成化合物ほど魅力的ではない。
【0006】さて、少なくとも一方の糖がプロテアーゼ
阻害剤(例えばAT−III又はHC−II)と相互反
応し得、またスペーサーによって互いに結合された(2
〜6個の単糖単位を含んでなる)2個の小さな糖分子に
よって、前述のより大きいグリコサミノグリカンの特性
を模倣できることが判明した。2個の糖間の距離を必要
最小にするには、最小20原子のスペーサー長さが必要
である。スペーサーが120原子より長くなると、合成
上の理由から適さなくなる。更には、スペーサーの化学
構造が殆ど又は全く重要でないことが判明した。本発明
の二結合体の抗血栓症活性及びαXa/αIIa活性比
は、糖の種類、糖とスペーサーとの結合部位及びスペー
サー長さに依存する。例えば、両方とも還元末端でスペ
ーサーに結合した糖は活性がない。
【0007】少なくとも一方の糖、好ましくは両方の糖
がそれ自体で、AT−III及び/若しくはHC−II
に対して親和性を有し、並びに/又は抗因子IIa及び
/若しくは抗因子Xa活性を有する。
【0008】適切な二結合体は、少なくとも一方の糖
が、式:
【0009】
【化5】 (式中ではそれぞれ、Rは独立して、H,OH,OSO
3-及びアルコキシの中から選択され、R1 は独立して、
OSO3-及びNHSO3-の中から選択され、波線は上方
結合又は下方結合を示し、負電荷は水素又はアルカリ金
属カチオンによって補償される)で表される二結合体で
ある。
【0010】前記式で使用するアルキルという用語は、
1〜8個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアル
キルである。最も好ましいアルキル基はメチル基であ
る。
【0011】アルコキシという用語は、1〜8個、好ま
しくは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味
する。最も好ましいのはメトキシ基である。
【0012】ナトリウムは好ましいアルカリ金属であ
る。
【0013】最も好ましい二結合体では、少なくとも一
方の糖は、式:
【0014】
【化6】 (式中、R2 は独立して、OSO3-又はOCH3 であ
る)で表される。
【0015】前述した如く、スペーサーの化学構造の重
要性は二次的なものである。しかしながら、合成上の都
合から、他よりも適したスペーサーが幾つかある。容易
に導入できる単純なスペーサーは、例えば式: ={Q−NT−CO−[(CH2 n −NT−CO−
(CH2 m p −S−}2 、又は ={Q−O−[(CH2 n −O]p −(CH2 m
S−}2 [式中、2個の基Qの一方は一方の糖の非還元末端に付
着し、他方の基Qは他方の糖の還元又は非還元末端に付
着し、各基Qはフェニレン(C6 4 )基又は−[(C
2 O)q −(CH2 r −O]s −[(CH2 t
NT−CO]u −(CH2 v であり、Tは独立して水
素又は先に定義したアルキルであり、qは0又は1であ
り、r及びtは独立して2〜4であり、sは独立して1
〜12、好ましくは1〜6であり、u及びvは独立して
1〜6であり、nは1〜8であり、mは1〜8であり、
pは1〜12であり、原子総数は20〜120個であ
る]で表されるスペーサーである。
【0016】他の適切なスペーサーは、式:
【0017】
【化7】 (式中、2個の基Φの一方は一方の糖の非還元末端に付
着し、他方の基Φは他方の糖の還元又は非還元末端に付
着し、Φはフェニレン(C6 4 )基を示し、n、m及
びoは独立して1〜8であり、原子総数は20〜120
個である)で表される。
【0018】他の同様に適切なスペーサーは、式:
【0019】
【化8】 (式中、スペーサーの2個の遊離原子価の一方は一方の
糖の非還元末端に付着し、スペーサーの他方の遊離原子
価は他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、Tは独立
してH又は先に定義したアルキルであり、mは独立して
1〜8であり、rは独立して2〜4であり、sは独立し
て1〜12、好ましくは1〜6であり、wは0〜10、
好ましくは0〜7であり、xは0又は1であり、yは0
又は1であり、zは0又は1であり、原子総数は20〜
120個である)で表される。
【0020】これらの実施態様は実現が容易なために好
ましい。しかしながら、スペーサーは決して前述したも
のに限定はされない。
【0021】両方の糖が同一の場合、本発明の二結合体
対称的であると称する。両方の糖が互いに異なる場
合、二結合体は非対称であると称する。非対称二結合体
が、ウロン酸単位を持たない、従ってグリコサミノグリ
カンやグリコサミノグリカノイドとは異なる1個の糖
を、例えばグルコース単位(例えばセロビオース、マル
トトリオース、マルトペンタオース又はこれらの誘導
体)からなる糖を含むことが好ましい。
【0022】本発明の二結合体は、類似化合物の製造で
知られている方法で製造することができる。通常、炭水
化物部分は、文献で知られている方法を用いて(例えば
ヨーロッパ特許第84999号、ヨーロッパ特許第30
1618号、ヨーロッパ特許第454220号、ヨーロ
ッパ特許第529715号及びヨーロッパ特許出願93
04769号の方法を用いて)製造する。一時的な保護
基を適用して所望のヒドロキシ基を遊離して、スペーサ
ーに結合することができる。しかしながら、適切な結合
基(例えばニトロフェニル基)を所望のヒドロキシ基に
付着させることが更に好ましい。ニトロフェニル基は通
常の還元段階(ベンジル保護基の開裂)中に対応するア
ニリン基に変換し、そのアミノ基を用いて(例えば末端
にハロゲン若しくはカルボキシル基の活性エステルを有
する)残りのスペーサーと結合するか、又は場合によっ
てはこれを一時的に保護し、後の段階で残りのスペーサ
ーに結合することができる。それによって、アニリン基
はスペーサーの一部分となる。
【0023】炭水化物部分が同一のときに特に有用な他
の方法は、スペーサーの半分に相当し、糖と結合しない
末端が保護基で保護されており、保護基がなければ二量
化する傾向にある部分に炭水化物部分を結合することで
ある。脱保護すると、分子は適切な反応条件下で二量化
して、本発明の二結合体となる。
【0024】前記方法の変形方法はスペーサーの一部分
を炭水化物部分に結合し、その後化学的縮合でスペーサ
ー部分を更に増成(built−up)することであ
る。この方法は、同一の炭水化物部分を出発材料とする
様々なスペーサー長さの二結合体の製造で特に有用であ
る。
【0025】他の方法は、スペーサー又はスペーサーの
半分を炭水化物部分の一部分に結合し、これを標準的な
炭水化物結合技術で残りの炭水化物部分と結合して、必
要な二結合体又は二結合体の半分を得、その後必要とあ
れば、前述したようにスペーサーを脱保護して二量化し
得ることである。
【0026】本発明の二結合体を使用して、血栓症又は
平滑筋細胞増殖を治療又は予防することができる。本発
明の二結合体は、ヒトの場合好ましくは体重1kg当た
り0.001〜10mg/日の用量を小腸内投与しても
よいし、非経口投与してもよい。経口、頬又は舌下に投
与する場合、例えば標準的な参考文献[Gennaro
等、Remington’s Pharmaceuti
cal Sciences, (18版,Mack P
ublishing Company,1990,特に
第8部:Pharmaceutical Prepar
ationsand Their Munufactu
reを参照)]に記載されているように二結合体を医薬
的に適切な助剤と混合し、これを圧縮して固形剤(例え
ば丸剤及び錠剤)にしてもよいし、加工してカプセル又
は坐剤にしてもよい。非経口投与する場合は、二結合体
を溶液、懸濁液、乳濁液形態の医薬的に適した液体によ
る注射若しくは注入調製物として、又はスプレー(例え
ば点鼻スプレー)として適用することもできる。
【0027】薬剤(例えば錠剤)の製造では、慣用の添
加剤(例えば充填剤、着色剤、ポリマー結合剤等)の使
用が考えられる。一般に、活性化合物の機能を妨げない
医薬的に許容できる添加剤を使用することができる。
【0028】組成物と一緒に投与できる適切な担体に
は、適量で使用するラクトース、デンプン、セルロース
誘導体等又はこれらの混合物が含まれる。
【0029】本発明の化合物の調整性(tuneabi
lity)を表I、II及びIIIに示す。糖、スペー
サー長さ及びこれらの組み合わせでαXa/αIIa活
性比を調整できることは明白である。
【0030】スペーサー長さは、スペーサーと結合した
糖の酸素原子は数に入れずに、2個の糖間の最短鎖に沿
って算出したスペーサーの原子数である。
【0031】
【表1】 bisconj.=二結合体 spacerl.=スペーサー長さ a 抗Xa活性(単位/mg)は、A.N.Teien
及びM. Leeの方法(Thrombosis Re
serach, 10, 399−410(197
7))で決定した。
【0032】b 抗IIa活性(単位/mg)は、M.
L. Larson等の方法(Thrombosis
Reserach, 13, 285−288(197
8))で決定した。
【0033】結論:表Iでは、糖を変えることによって
二結合体のαXa/αIIa活性比を調整できることが
分かる。
【0034】
【表2】 結論:表IIは、スペーサー長さを変えることによって
二結合体のαXa/αIIa活性比を調整できることを
示している。
【0035】
【表3】 結論:表IIIは、糖及びスペーサー長さを変えること
によって二結合体のαXa/αIIa活性比を調整でき
ることを示している。
【0036】実施例1 モノサッカリド 化合物(3.5g)(Carb. Res. 1989, 186(2), 189
-205参照)をジメチルホルムアミド(30ml)に溶解
し、水素化ナトリウム(560mg)を窒素雰囲気下で
添加した。混合物を0℃に冷却し、1−フルオロ−4−
ニトロベンゼン(1.63ml)を2分間添加した。3
0分攪拌した後、混合物を濃縮し、ジクロロメタンおよ
び水で希釈して抽出した。通常の処理を行った後、残渣
をカラムクロマトグラフィーで精製して4gの化合物
を得た。化合物をアセトリシスにより化合物に変換
し、次いでけん化により化合物にし、トリクロロアセ
トニトリルとの反応により化合物を得た。化合物
およびの合成に対しては、各々、化合物(下記参
照)、41および42(実施例4参照)の製造に関して
記載した方法を使用した。
【0037】
【化9】 テトラサッカリド14 化合物を、化合物39(実施例4参照)に関して記載
した方法に従って、化合物(Bioorganic and Medicin
al Letters 1992, 2(9), 905)から合成した。
【0038】化合物(14.6g)をアセトン(26
0ml)に溶解し、0℃に冷却した。この温度で、水
(53ml)および濃硫酸(10.5ml)の混合物に
おける酸化クロム(VI)(10.8g)の溶液を滴下し
た。混合物を2℃で16時間攪拌した。過剰の酸化クロ
ム(VI)をメタノールで分解し、混合物を炭酸水素ナト
リウムで中和した後、水を添加した。ジクロロメタンで
抽出した後、有機層を脱水濃縮乾固した。残留油状物を
脱水ジメチルホルムアミド(174ml)に溶解した。
炭酸水素カリウム(7g)およびヨードメタン(7m
l)を添加し、混合物を室温で3時間攪拌した。濃縮
後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製す
ると、9.1gの化合物が得られた。
【0039】化合物(2.8g)を無水酢酸(50m
l)、酢酸(0.3ml)およびトリフルオロ酢酸
(3.0ml)の混合物に溶解した。3時間攪拌した
後、混合物を濃縮し、トルエンとともに共沸させると
3.1gの化合物が得られた。
【0040】化合物10は化合物のけん化により合成
し、次いで、イミデート11に変換した。化合物41
よび42の合成に関して記載した方法を使用した(実施
例4参照)。
【0041】
【化10】 化合物11を化合物12(Jaurand G., et al., Bioorg
anic and Medicinal Chem. Lett., 2(9), 897-900 (199
2)、化合物12参照)と結合して化合物13を生成し、
そのLev基を脱離してテトラサッカリド14を得た。
化合物43および44の合成に関して記載した方法に従
った(実施例4参照)。
【0042】79mgのテトラサッカリド14および7
0mgのモノサッカリドのジクロロメタン(2.5m
l)溶液に分子ふるい4オングストローム(70mg)
を添加した。混合物を−20℃に冷却し、6.8μmo
lのトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルを
添加した。混合物を30分攪拌し、炭酸水素ナトリウム
を添加した。混合物を濾過し、溶媒を蒸発させ、残渣を
シリカクロマトグラフィーで精製すると88mgのペン
タサッカリド15が得られ、これを7.3mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、−5℃に冷却した。この温度で
2.6mlの30%過酸化水素水溶液を添加し、10分
後、1.2mlの1.25M水酸化リチウム水溶液を添
加した。混合物を0℃で一夜攪拌し、4.8mlのメタ
ノールおよび1.3mlの4M水酸化ナトリウム水溶液
を添加し、1時間攪拌した後、温度を20℃に上げて混
合物をさらに20分間攪拌した。反応混合物を6N塩酸
でpH3にし(0℃)、けん化生成物を酢酸エチルで抽
出した。過剰の過酸化水素を、5%亜硫酸ナトリウム水
溶液による抽出により分解し、有機混合物を硫酸マグネ
シウムにより脱水して蒸発乾固すると89mgの粗ペン
タサッカリド16が得られた。
【0043】ペンタサッカリド16を10.2mlのジ
メチルホルムアミドに溶解し、55mgの10%Pd/
木炭を添加した。水素添加分解を一夜行った後、64m
gの粗ペンタサッカリド17が得られた。
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】 ペンタサッカリド17(49mg)をエタノール−水
(1:1)の混合物2mlに溶解し、この混合物に16
mgの炭酸水素ナトリウムおよび10.4μlの塩化ベ
ンジルオキシカルボニル(Z−Cl)を添加した。室温
で4時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、メタノールを残
渣に添加した。塩を濾別し、濾液を蒸発させると67m
gの粗ペンタサッカリド18が得られ、これを2.5m
lの脱水ジメチルホルムアミドに溶解した。窒素雰囲気
下で442mgのトリエチルアミン三酸化イオウを添加
してその混合物を50℃で一夜攪拌した後、炭酸水素ナ
トリウム水溶液を氷冷しながら添加した。混合物を室温
で1時間攪拌した後、濃縮して体積を小さくし、セファ
デックスG−25カラムにより脱塩した。単離した物質
をDowex 50WX8 Na+ カラム上で水により
溶離すると、104mgのペンタサッカリド19が得ら
れた。100mgのペンタサッカリド19を8mlの水
に溶解し、10%Pd/木炭を添加し、混合物を一夜水
素添加分解すると、83mgのペンタサッカリド20
得られた。〔α〕D 20=+58.1°(c=1;水)。
【0046】9.6mgのペンタサッカリド20および
4.8mgのスルホ−LC−SPDPを0.1mlのエ
タノールおよび0.35mlの0.05Mリン酸水素二
ナトリウム水溶液(pH7.8)の混合物に溶解した。
混合物を3時間攪拌し、セファデックスG−25カラム
により脱塩すると、9.0mgのモノ複合体21が得ら
れた。
【0047】モノ複合体21(8.9mg)をpH8.
0の0.05Mリン酸二水素ナトリウム水溶液1.5m
lに溶解した。トリブチルホスフィンの0.05Mイソ
プロパノール溶液157μlを室温で添加し、その混合
物を1時間攪拌して、反応混合物に空気を通した。セフ
ァデックスG−25カラム上で混合物を脱塩した後、粗
ビス複合体をモノQアニオン交換カラムを使用してHP
LCで精製すると4.0mgのビス複合体Iが得られ
た。〔α〕D 20=+45.7o (c=0.35;水)。
【0048】
【化13】
【0049】
【化14】 実施例2 モノ複合体21(14.7mg)をメタノール1ml及
びpH8の0.1Mリン酸二水素ナトリウム水溶液2m
lの混合物に溶解した。トリブチルホスフィンの0.0
5Mイソプロパノール溶液247μlを室温で窒素下に
添加した。混合物を1時間攪拌して、ジメチルホルムア
ミド0.5ml中の23(1.68mg)溶液を加えた
後、混合物を更に3時間攪拌した。セファデックスG−
25カラム上で混合物を脱塩した後、粗生成物をセファ
デックスG−50カラム上で10%アセトニトリル含有
0.05M塩化ナトリウム水溶液により溶出することに
より更に精製した。集めた画分をセファデックスG−2
5上で脱塩するとビス複合体 II 5.5mgが得られ
た。〔α〕D 20=+7.0°(c=0.34;水)
【0050】
【化15】 実施例3 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グル
コピラノシド(2.1g)24を75mlのジメチルホ
ルムアミドに溶解し、室温で5.5mlのテトラエチレ
ングリコール ジ−p−トシレートを添加した。水素化
ナトリウム(162mg)を添加し、混合物を50℃で
2時間加熱した。アジ化リチウム(4.5g)を添加
し、反応混合物を70℃でさらに5時間攪拌した。次い
で、混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製
すると、1.52gの化合物25が得られた。
【0051】化合物25(768mg)の無水酢酸溶液
40ml(−20℃)に、硫酸の5%(v/v)無水酢
酸溶液10ml(−20℃に冷却)を添加した。混合物
をこの温度で10分攪拌した後、酢酸ナトリウム(3.
5g)を添加して反応を停止した。10分後、混合物を
酢酸エチルで抽出し、抽出物を一緒にして10%の炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄し、脱水濃縮乾固した。粗
生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると573m
gの化合物26が得られた。
【0052】化合物26(269mg)を5.5mlの
ジメチルホルムアミド、31μlの酢酸および28μl
のヒドラジン一水和物の混合物に溶解した。混合物を室
温で3時間攪拌し、ジクロロメタンおよび水で希釈して
抽出した。生成物を通常の処理およびカラムクロマトグ
ラフィーにかけると、158mgの化合物27が得られ
た。
【0053】化合物27(158mg)を2mlのジク
ロロメタンに溶解した。トリクロロアセトニトリル
(0.13ml)および炭酸セシウム(17.8mg)
を窒素雰囲気下で添加した。混合物を室温で1時間攪拌
し、濾過して蒸発させた。生成物をカラムクロマトグラ
フィーにかけると182mgの化合物28が得られた。
【0054】
【化16】 化合物31は、化合物11を化合物29(H. Lucas et
al., Angew. Chem. 1993, 105, 462-464参照)とカップ
リングして化合物30を生成し、それからLev基を脱
離することにより合成した。化合物43および44の合
成に関して記載した方法に従った(実施例4参照)。
【0055】
【化17】 化合物3233、および34を各々、化合物15
および17に関して記載した方法と同様に合成した
(実施例1参照)。
【0056】化合物34(35mg)をストック溶液で
あるトリエチルアミン(280μl)のジメチルホルム
アミド(20ml)溶液の0.35mlに溶解した。N
−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド
(10.6mg)をpH7.5で添加し、30分攪拌し
た後、溶媒を一部蒸発除去した。残渣は、最初にセファ
デックスLH−20カラムで精製し、次いでRp−18
カラム(アセトニトリル:水:アンモニア=95:5:
2 v/v)でさらに精製して29.4mgの化合物
を得た。
【0057】化合物36は、化合物19(実施例1参
照)に関して記載した方法と同様に合成した。〔α〕D
20=22.8°(c=0.3;水)。
【0058】化合物36(51.4mg)を4mlの水
に溶解し、触媒(10%Pd/C)を添加した。混合物
を水素ガス雰囲気下、室温で5時間攪拌した。濾過後、
溶媒を蒸発させると47mgの化合物37が得られた。
【0059】化合物37(15.1mg)をN,N−ジ
イソプロピルエチルアミンのジメチルホルムアミド:水
=7:3溶液(pH9.0)450μlに溶解し、過剰
量のスルホスクシンイミジル 6−〔3’(2−ピリジ
ルジチオ)プロピオアミド〕ヘキサノエートを9.0の
一定pHで添加した。20分攪拌した後、混合物を、
水:アセトニトリル=8:2(v/v)によりセファデ
ックスG−25カラムで脱塩すると、16mgの粗化合
38が得られた。
【0060】ビス複合体 IIIは、化合物21のビス複合
体Iへの変換に関して実施例1に記載した方法と同様に
化合物38から合成した。〔α〕D 20=+29.6°
(c=0.125;水)。
【0061】
【化18】
【0062】
【化19】
【0063】
【化20】 実施例4 ビス複合体IV(〔α〕D 20=+50.8°(c=0.
32;水))は、実施例3の方法に従って合成したが、
31の代わりにテトラサッカリド44を使用し、N−
(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミドの
代わりにスクシンイミド N−(ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)グリシンを使用した点が異なる。
【0064】
【化21】 テトラサッカリド44の合成 ジサッカリド29(0.8g)をジオキサン(5.3m
l)に溶解した後、レブリン酸(278mg)、1,3
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(494mg)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(25mg)を添加し
た。2時間攪拌した後、ジエチルエーテルを添加し、混
合物を0℃に冷却した。結晶を濾別し、濾液を濃縮し
た。残留油状物をカラムクロマトグラフィーにより精製
すると、900mgの化合物39が得られた。
【0065】化合物39(1g)の無水酢酸(50m
l)溶液を−20℃に冷却した。この温度で、1mlの
98%硫酸を20mlの無水酢酸に添加する(−20
℃)ことにより合成した溶液A10mlを窒素雰囲気下
で添加した。2.5時間攪拌した後、酢酸ナトリウムを
添加することにより反応を停止した。酢酸エチルおよび
炭酸水素ナトリウム飽和溶液を冷たい反応混合物に添加
し、抽出した後、有機層を水で洗浄し、脱水濃縮乾固し
た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製す
ると、800mgの化合物40が得られた。
【0066】化合物40(800mg)を脱水テトラヒ
ドロフラン(10ml)に溶解し、ピペリジン(1.3
ml)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を20℃で2
0時間攪拌し、次いで酢酸エチルで希釈した。有機層を
0.3Nの塩酸および水で洗浄し、脱水した。有機層を
濃縮した後、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製す
ると、430mgの化合物41が得られた。
【0067】化合物41(490mg)のジクロロメタ
ン(5.4ml)溶液に炭酸セシウム(43mg)およ
びトリクロロアセトニトリル(0.52ml)を添加し
た。混合物を20℃で1時間放置した。濾過後、濾液を
濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製する
と、417mgの化合物42が得られた。
【0068】化合物42(317mg)および化合物
(243mg)をトルエンとともに2回共沸させた。
ジクロロメタン(7.1ml)および粉末分子ふるい4
オングストローム(235mg)を添加し、混合物を−
20℃に冷却した。この温度でトリフルオロメタンスル
ホン酸トリメチルシリル(8.75μl)のジクロロメ
タン(2.8ml)溶液を滴下した。1時間攪拌した
後、炭酸水素ナトリウム固体を添加することにより反応
を停止した。混合物をさらに15分間攪拌し、濾過・濃
縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製すると、
372mgの化合物43が得られた。
【0069】化合物43(370mg)をピリジン
(1.2ml)に溶解した。ピリジン(1.2ml)、
酢酸(1.56ml)およびヒドラジン水和物(0.1
8ml)の混合物を20℃で添加し、混合物を7分間攪
拌した。水で希釈し、酢酸エチルで抽出した後、有機層
を炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、脱水し
てカラムクロマトグラフィーにより精製すると、324
mgの化合物44が得られた。
【0070】
【化22】 実施例5 活性エステル52の合成 テトラエチレングリコール45(10g)を脱水テトラ
ヒドロフラン(150ml)に溶解し、水素化ナトリウ
ム(鉱物油に60%分散、1.64g)を0℃で少しず
つ添加した。1時間攪拌した後、塩化t−ブチルジメチ
ルシリル(6.18g)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液を添加し、混合物を15分攪拌した。10分攪
拌した後、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し
た。有機抽出物を脱水濃縮乾固した。粗生成物をカラム
クロマトグラフィーにかけると、6gの化合物46が得
られた。
【0071】化合物46(5.0g)をテトラヒドロフ
ラン(80ml)に溶解し、ブロモ酢酸t−ブチル(2
6.2ml)を添加した。混合物を50℃で攪拌し、水
素化ナトリウム(1.16g)を窒素雰囲気下で少しず
つ添加した。1時間攪拌した後、化合物46に関して記
載した方法と同様に混合物を処理した。残渣をカラムク
ロマトグラフィーにかけると化合物47(5g)が得ら
れた。
【0072】化合物47(3.1g)の酢酸(25m
l)、水(8.3ml)およびテトラヒドロフラン
(8.3ml)の混合物における溶液を20℃で24時
間攪拌した。混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和
し、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。抽出物を合
わせて脱水濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルカラム
により濾過すると、1.52gの化合物48が得られ
た。
【0073】化合物48(1.4g)をジクロロメタン
(12.7ml)に溶解し、ピリジン(7.7ml)お
よび塩化p−トルエンスルホニル(1.3g)を添加
し、混合物を20℃で20時間攪拌した。水で希釈した
後、混合物をジクロロメタンで抽出した。
【0074】
【化23】 粗生成物を通常の処理およびカラムクロマトグラフィー
にかけると、1.5gの化合物49が得られた。
【0075】化合物49(570mg)のアセトン(2
0ml)溶液にチオ酢酸カリウム(350mg)を添加
した。その溶液を20℃で1時間放置した。混合物を水
で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸発させ、
シリカゲルカラムにより濾過した後、440mgの化合
50を単離した。
【0076】化合物50(120mg)をジクロロメタ
ン(1.5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.2
0ml)を室温で添加した。4時間攪拌した後、混合物
をトルエンで希釈し、蒸発させた。残渣をトルエンとと
もに3回共沸させた。粗生成物をカラムクロマトグラフ
ィーにかけると、91mgの化合物51が得られた。
【0077】化合物51(29.1mg)を脱水ジメチ
ルホルムアミド(1.5ml)に溶解し、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(12.8μl)を添加した。
テトラフルオロホウ酸O−(N−スクシンイミジル)−
N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(22.
3mg)を窒素雰囲気下で添加し、混合物を1.5時間
攪拌した。この活性エステル52のストック溶液を化合
54のスペーサ延長に使用した。
【0078】化合物54の合成は、化合物34の合成に
関する実施例3の方法に従ったが、化合物31の代わり
にテトラサッカリド53を使用した点のみが異なる。
【0079】
【化24】 化合物53は、H. Lucas et al., Angew. Chem. 1993,
32(3), 434-436に記載の方法と同様に合成した。この文
献では、テトラサッカリド(12)が図2に示されてい
る。化合物53の合成では、図2の工程d)を採用した
が、BnBrの代わりにCH3 Iを使用することによ
り、ベンジル基の代わりにメチル基を導入した。化合物
53の合成のその後の反応工程は、該文献のテトラサッ
カリド12の合成と同様であった。
【0080】化合物54(52mg)をジメチルホルム
アミド(150μl)および水(150μl)の混合物
に溶解した。4−メチルモルホリン(50μl)を添加
し、5分攪拌した後、活性エステル52のストック溶液
を添加した。1時間攪拌した後、混合物を蒸発させ、残
渣をRp−18カラム(水:メタノール=7:3v/
v)で精製して、48mgの化合物55を得た。
【0081】化合物55(48mg)をジメチルホルム
アミドとともに2回共沸させ、脱水して、脱水ジメチル
ホルムアミド(2.1ml)に溶解した。トリエチルア
ミン三酸化イオウ(312mg)を窒素雰囲気下で添加
し、混合物を50℃で一夜攪拌した後、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、
濃縮して少量にし、セファデックスG−25カラムで脱
塩した。単離した物質をDowex WX8 Na+
ラム上で水により溶離すると、73mgの硫酸化ペンタ
サッカリド誘導体が得られた。この化合物を0.2Nの
塩酸水溶液(2.0ml)で処理した。中和した後、混
合物をセファデックスG−25カラムで脱塩すると57
mgの化合物56が得られた。
【0082】化合物56(50mg)を緩衝液における
ヒドロキシルアミン溶液10.7mlに溶解した。(こ
の溶液を得るために、ヒドロキシルアミン塩酸塩(17
4mg)を0.1Mのリン酸二水素ナトリウム水溶液1
00mlに溶解し、4Nの水酸化ナトリウム水溶液でp
Hを7.5に調整した。)反応混合物を20℃で90分
間攪拌した後、pHを8.5にし、混合物をさらに24
時間攪拌した。セファデックスG−50カラムにより混
合物を脱塩して精製すると、40mgの純粋なビス複合
体Vが単離された。〔α〕D 20=+42.9°(c=
1;水)
【0083】
【化25】
【0084】
【化26】 実施例6 ビス複合体VIをビス複合体Vに関して記載した方法と
同様に合成したが、化合物53の代わりにテトラサッカ
リド57(H. Lucas et al., Angew. Chem. 1993, 32
(3), 434-436のテトラサッカリド12)を使用した点の
みが異なる。〔α〕D 20=+31.6°(c=0.8
2;水)
【0085】
【化27】 実施例7 ビス複合体VIIの合成は実施例5の方法に従ったが、モ
ノ複合体54の代わりに化合物89を使用した点が異な
る。化合物89は、化合物34の合成法(実施例3に記
載)に従い、モノサッカリド24の代わりに化合物60
を使用して合成した。〔α〕D 20=+66.6°(c=
0.5;水)
【0086】
【化28】 化合物60の合成 化合物58(29g)およびヨードメタン(15.5m
l)をジメチルホルムアミド(50ml)に溶解した。
その溶液を水素化ナトリウム(10.5g)のジメチル
ホルムアミド懸濁物に20℃で滴下した。混合物を16
時間攪拌し、過剰の水素化ナトリウムをメタノールによ
り分解した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出し
た。濃縮した後、化合物59(25g)を単離した。化
合物59(44g)をジクロロメタン(90ml)に溶
解し、トリエチルシラン(92ml)を添加した。トリ
フルオロ酢酸(44ml)および無水トリフルオロ酢酸
(0.9ml)を滴下し、混合物を20℃で1時間攪拌
した。炭酸水素ナトリウムの冷水溶液で反応を停止し、
酢酸エチルで抽出し、脱水濃縮乾固した。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィーにかけると、31gの化合物
が得られた。
【0087】
【化29】 実施例8 モノサッカリド69を次のように合成した。1,6−無
水マンノース61(19.1g)のアセトン(75m
l)および2,2−ジメトキシプロパン(75ml)に
おける溶液に、カンファースルホン酸(200mg)を
添加した。反応混合物を一夜攪拌した。トリエチルアミ
ンを添加し、溶媒を蒸発させた。ジクロロメタンを残渣
に添加し、塩を濾別し、濾液を蒸発乾固した。粗生成物
をカラムクロマトグラフィーにかけると、15gの化合
62が得られた。
【0088】化合物62(3.0g)およびテトラエチ
レングリコール ジ−p−トシレートを脱水テトラヒド
ロフラン(250ml)に溶解した。混合物を60℃に
加熱し、水素化ナトリウム(900mg)を窒素雰囲気
下で添加した。30分攪拌した後、混合物を濃縮し、カ
ラムクロマトグラフィーで精製すると、3.9gの粗化
合物63が得られた。
【0089】化合物63(3.9g)をテトラヒドロフ
ラン(25ml)に溶解し、N−メチルベンジルアミン
(1.95ml)を添加した。混合物を還流温度に30
分間加熱し、濃縮すると、5.0gの粗化合物64が得
られた。
【0090】粗化合物64(5.1g)を30mlのメ
タノール:1N塩酸=9:1(v/v)に溶解し、その
混合物を85℃で5時間攪拌した。冷却後、ピリジン
(50ml)を添加し、その溶液を濃縮して粗化合物
を得た。
【0091】粗化合物65を75mlのピリジン:無水
酢酸=2:1(v/v)に溶解した。4−ジメチルアミ
ノピリジン(25mg)を添加し、その混合物を室温で
4時間攪拌した。混合物をトルエンで希釈し、蒸発させ
た。残渣を酢酸エチルに溶解し、希塩酸を添加した。抽
出後、酸性の水層を水酸化ナトリウム水溶液でpH10
にし、酢酸エチルで再び抽出した。有機層を脱水濃縮乾
固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製す
ると1.86gの化合物66が得られた。
【0092】化合物66(1.86g)を無水酢酸(4
5ml)およびトリフルオロ酢酸83.8ml)の混合
物に溶解した。その溶液を20℃で60時間攪拌した
後、トルエンで希釈した。濃縮後、残渣を酢酸エチルに
溶解し、炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を脱水
濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーに
かけると、0.5gの化合物67が得られた。
【0093】化合物68および69は、各々、化合物
および28に関して実施例3で記載した方法に従って
合成した。
【0094】
【化30】
【0095】
【化31】 化合物69をテトラサッカリド57と結合した後、けん
化および水素添加分解(各々、化合物3233および
34に関して実施例3で記載したように)して化合物
を得た。
【0096】化合物70を活性エステル52で処理した
後、硫酸化(実施例5の化合物55および56の合成に
従って)すると化合物71が得られた。
【0097】化合物71をヒドロキシルアミンで処理
(実施例5の化合物56からのビス複合体Vの合成に従
って)するとビス複合体VIIIが生成した。〔α〕D 20
+27.3°(c=1;水) 実施例9 ビス複合体IXを実施例4の方法に従って合成したが、
グルコピラノシルイミデート28の代わりにマンノピラ
ノシルイミデート69の類似体を使用する点が異なる。
その類似体は、テトラエチレングリコール側鎖の端に−
N(CH3 )Bnの代わりに−N3 を有する。−N3
含有する化合物は、化合物63をN−メチルベンジルア
ミンの代わりにアジ化リチウムと反応させることにより
合成した。アジド含有マンノピラノシルイミデートを得
るための他の全反応工程は、69の合成と同様であっ
た。〔α〕D 20=+33.2°(c=0.25;水)
【0098】
【化32】 実施例10 ビス複合体Xの合成は実施例9の方法に従ったが、ペン
タサッカリド部分の合成では、テトラサッカリド57
代わりにテトラサッカリド53を使用した点が異なる。
〔α〕D 20=+26.5°(c=1;水)
【0099】
【化33】 実施例11 ビス複合体XIは、化合物32のビス複合体 IIIへの変
換(実施例3)に従って化合物75から合成したが、N
−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド
の代わりにスクシンイミドN−(ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)グリシンを使用した点が異なる。〔α〕D
20=+25.7°(c=0.49;水)
【0100】
【化34】 化合物75の合成 214ミリモルの化合物28および178ミリモルの化
合物72(EP529715、合成V参照)を室温で4
mlのジクロロメタンに溶解し、160mgの分子ふる
い4オングストロームを添加した。この混合物を1時間
攪拌した。次いで、混合物を−20℃に冷却し、トリフ
ルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルの40mMジ
クロロメタン溶液を21.4ミリモル添加した。反応混
合物を15分間攪拌した後、セライトで濾過し、炭酸水
素ナトリウム水溶液および水で洗浄して、蒸発乾固し
た。残渣をトリフルオロ酢酸および無水酢酸の混合物に
溶解することによりアセトリシスにかけた。反応生成物
をベンジルアミン/ジエチルエーテルで処理し、次い
で、炭酸カリウムの存在下、トリクロロアセトニトリル
/ジクロロメタンで処理して化合物73(収率:50
%)を得た。
【0101】0.121ミリモルの化合物73および
0.093ミリモルの化合物74(EP529715、
合成IXを参照)を3.2mlのジクロロメタンに溶解
した。分子ふるいの存在下、アルゴン雰囲気下で、混合
物を−20℃に冷却し、次いで、トリフルオロメタンス
ルホン酸トリメチルシリルのジクロロメタン溶液を0.
470ml添加した。反応混合物を−20℃で1時間攪
拌した後、濾過・水洗し、蒸発させて、セファデックス
LH−20カラム、次いでシリカカラムで精製すると化
合物75(62%)が得られた。
【0102】
【化35】 実施例12 マルトペントース76(500mg)を15mlのピリ
ジン:無水酢酸=2:1(v/v)に溶解し、一夜攪拌
して濃縮した。トルエンとともに共沸させると、930
mgの化合物77が得られた。
【0103】反応777879は、2627
の変換に関して記載した方法に従って行い、次いで、
化合物80を得るためのカップリング反応を、化合物
および31のカップリング反応(実施例3参照)に関
して記載した方法に従って行った。
【0104】化合物80(300mg)を脱水メタノー
ルに溶解し、少量のカリウムt−ブトキシドを添加し
た。混合物を一夜攪拌した。Dowex H+ を添加し
て混合物を中和し、濾過後、濾液を濃縮して180mg
の化合物81を得た。
【0105】化合物81を化合物35(実施例3)に関
して記載した方法に従って硫酸化し、化合物82を生成
した。化合物1617への変換(実施例1参照)に関
して記載した方法に従って化合物82を水素添加分解す
ると、化合物83が得られた。
【0106】非対称ビス複合体XIIの合成 溶液A 化合物83(42mg)を0.1Mのリン酸二水素ナト
リウム緩衝液(pH7.5)(1.3ml)およびジメ
チルホルムアミド(0.5ml)の混合物に溶解し、ス
ルホスクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)
ブチラート(7mg)を添加した。混合物を15分攪拌
した。
【0107】反応混合物B モノ複合体71(17.5mg)を、アルゴン雰囲気下
で、50ミリモルのヒドロキシルアミンの0.1Mリン
酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)における溶液
1.7mlに溶解した。混合物を1時間攪拌すると化合
84の溶液が得られた。この溶液に、アルゴン雰囲気
下で、1当量の溶液Aを添加した。混合物をさらに2時
間攪拌した。この工程中に対称ビス複合体も生成し、こ
れをジチオトレイトール処理により除去した。30分攪
拌した後、混合物をセファデックスG−50カラムにか
けて精製すると、4.7mgの非対称ビス複合体XIIが
得られた。〔α〕D 20=+40.3°(c=0.38;
水)
【0108】
【化36】
【0109】
【化37】
【0110】
【化38】
【0111】
【化39】 実施例13 非対称ビス複合体 XIII をビス複合体XIIの合成に関し
て記載した方法に従って合成した。ペタンサッカリド
の代わりに、類似化合物85を使用した。化合物85
は、化合物54の化合物56への変換(実施例5参照)
に関して記載したように、化合物89を活性エステル
によりスペーサー延長し、硫酸化することにより変換
して得た。化合物89は実施例7に記載した。〔α〕D
20=+65.4°(c=0.09;水)
【0112】
【化40】
【0113】
【化41】 実施例14 硫酸化マルトトリオシド87を、化合物76からのマル
トペンタオシド83の合成(実施例12参照)に関して
記載した方法に従って、化合物86から合成した。
【0114】反応A:化合物87(25mg)を0.1
Mのリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)
(1.0ml)に溶解し、スルホスクシンイミジル−
(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート(21m
g)を添加した。混合物を20℃で30分攪拌し、セフ
ァデックスG−15カラムにかけて精製すると、生成物
が30mg得られた。
【0115】反応B:化合物85(15mg)をアルゴ
ン雰囲気下で、50ミリモルのヒドロキシルアミンの
0.1Mリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)
における溶液1.7mlに溶解した。混合物を20℃で
1時間攪拌し、セファデックスG−25カラムにかけて
精製すると14mgの化合物88が得られた。
【0116】反応Aで得られた物質および化合物88
0.1Mのリン酸水素ナトリウム緩衝液(1ml)に溶
解し、アルゴン雰囲気下、4℃で、60時間攪拌した。
ジチオトレイトール処理により対称ビス複合体を除去し
た。30分攪拌した後、混合物をセファデックスG−5
0カラムにかけて精製すると、13mgのビス複合体X
IVが得られた。〔α〕D 20=+55.7°(c=0.4
6;水)
【0117】
【化42】
【0118】
【化43】
【0119】
【化44】 実施例15 非対称ビス複合体XVを、非対称ビス複合体XIVの合成
に関して記載した方法に従って合成した。マルトトリオ
シド87の代わりに化合物91を使用した。
【0120】硫酸化セロビオース誘導体91を、化合物
77からの化合物83の合成(実施例12)に関して記
載した方法に従って、セロビオースオクタアセテート
から合成した。〔α〕D 20=+51.2°(c=0.
83;水)
【0121】
【化45】
【0122】
【化46】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・デイーデリツク・ヤン・グルー テンフイス オランダ国、5344・ハー・エス・オツス、 フアン・デル・ドウイン・フアン・マーダ ムストラート・48 (72)発明者 モーリス・プテイトウー フランス国、75013・パリ、リユ・ドウ・ ジヤブロ、65

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の糖とスペーサーとを含んでなり、
    各糖が、同一であるか又は異なり且つ少なくとも1個の
    単位をウロン酸とする単糖単位を2〜6個含んでなる調
    整可能な二結合体であって、少なくとも一方の糖がそれ
    自体で抗血栓症活性を有し、スペーサーが少なくとも一
    方の糖を他方の糖に非還元末端で結合し、スペーサーの
    鎖長が20〜120原子であることを特徴とする調整可
    能な二結合体。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方の糖がそれ自体で、AT
    −III及び/若しくはHC−IIに対して親和性を有
    し、並びに/又は抗因子IIa及び/若しくは抗因子X
    a活性を有する請求項1に記載の二結合体。
  3. 【請求項3】 両方の糖がそれ自体で、AT−III及
    び/若しくはHC−IIに対して親和性を有し、並びに
    /又は抗因子IIa及び/若しくは抗因子Xa活性を有
    する請求項2に記載の二結合体。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方の糖が、式: 【化1】 (式中ではそれぞれ、Rは独立して、H,OH,OSO
    3 - 及び(1−8C)アルコキシの中から選択され、R
    1 は独立して、OSO3 - 及びNHSO3 - の中から選
    択され、波線は上方結合又は下方結合を示し、負電荷は
    水素又はアルカリ金属カチオンによって補償される)で
    表される請求項1から3のいずれか一項に記載の二結合
    体。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の糖が、式: 【化2】 (式中、R2 は独立して、OSO3 - 又はOCH3 であ
    る)で表される請求項1から4のいずれか一項に記載の
    二結合体。
  6. 【請求項6】 スペーサーが、式: ={Q−NT−CO−[(CH2 n −NT−CO−
    (CH2 m p −S−}2 、又は ={Q−O−[(CH2 n −O]p −(CH2 m
    S−}2 [式中、2個の基Qの一方は一方の糖の非還元末端に付
    着し、他方の基Qは他方の糖の還元又は非還元末端に付
    着し、各基Qはフェニレン(C6 4 )基又は−[(C
    2 O)q −(CH2 r −O]s −[(CH2 t
    NT−CO]u −(CH2 v であり、Tは独立して水
    素又は(1−8C)アルキルであり、qは0又は1であ
    り、r及びtは独立して2〜4であり、sは独立して1
    〜12であり、u及びvは独立して1〜6であり、nは
    1〜8であり、mは1〜8であり、pは1〜12であ
    り、原子総数は20〜120個である]で表される請求
    項1から5のいずれか一項に記載の二結合体。
  7. 【請求項7】 スペーサーが、式: 【化3】 (式中、2個の基Φの一方は一方の糖の非還元末端に付
    着し、他方の基Φは他方の糖の還元又は非還元末端に付
    着し、Φはフェニレン(C6 4 )基を示し、n、m及
    びoは独立して1〜8であり、原子総数は20〜120
    個である)で表される請求項1から5のいずれか一項に
    記載の二結合体。
  8. 【請求項8】 スペーサーが、式: 【化4】 (式中、スペーサーの2個の遊離原子価の一方は一方の
    糖の非還元末端に付着し、スペーサーの他方の遊離原子
    価は他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、Tは独立
    してH又は(1−8C)アルキルであり、mは独立して
    1〜8であり、rは独立して2〜4であり、sは独立し
    て1〜12であり、wは0〜10であり、xは0又は1
    であり、yは0又は1であり、zは0又は1であり、原
    子総数は20〜120個である)で表される請求項1か
    ら5のいずれか一項に記載の二結合体。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一項に記載の
    二結合体と医薬的に許容できる助剤とを含んでなる医薬
    組成物。
  10. 【請求項10】 血栓症又は平滑筋細胞増殖の治療薬又
    は予防薬の製造における請求項1から8のいずれか一項
    に記載の二結合体の使用。
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