JP3918953B2 - 2個の糖とスペーサーとを含んでなる二結合体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、2個の糖とスペーサーとを含んでなる調整可能な(tuneable)二結合体、二結合体の製造方法、二結合体を含んでなる医薬組成物、及び医薬品製造での二結合体の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
2個の糖とスペーサーとを含んでなる抗血栓症二結合体はヨーロッパ特許出願第312,086号で知られている。これらの化合物の糖部分は、硫酸化ガラクトピラノシル、マンノピラノシル又はグルコピラノシル単位を含んでいる。これらの糖は、ヨーロッパ特許出願第529,715号に開示されている、ウロン酸含有のグリコサミノグリカンのクラスにもグリコサミノグリカノイドのクラスにも属さない。これらの糖がそれ自体で抗血栓症活性を示すかどうかは開示されていない。更には、非常に特異的な構造を有し、8原子と短い鎖長を有し得るスペーサーだけが開示されているが、本発明の二結合体の場合、スペーサーの鎖長が20原子未満と短いと活性がないことが判明している。その上、ヨーロッパ特許出願第312,086号に開示されている二結合体の場合、糖は両方ともその還元末端でスペーサーに結合されている。
【0003】
【発明が解決しようする課題及び課題を解決するための手段】
本発明は、2個の糖とスペーサーとを含んでなり、各糖が、同一であるか又は異なり且つ少なくとも1個の単位をウロン酸とする単糖単位を2〜6個含んでなる調整可能な二結合体に関し、この二結合体は、少なくとも一方の糖がそれ自体で抗血栓症活性を有し、スペーサーが少なくとも一方の糖を他方の糖に非還元末端で結合し、スペーサーの鎖長が20〜120原子であることを特徴とする。
【0004】
グリコサミノグリカン型の小さい炭水化物分子が強力な抗Xa阻害剤であることは知られている。例えば、ヨーロッパ特許第84999号を参照されたい。以後出願された特許では、これらの塩基性分子の多くの変形が同様の活性を有することが判明した。今日では、これらの比較的小さい分子(ペンタ糖が典型例である)が1種のセリンプロテアーゼ阻害剤のみと、通常は抗トロンビンIII(AT−III)と相互作用することが明白である。活性化糖AT−III複合体は因子Xaを選択的に阻害する。天然ヘパリン及びその断片を用いた調査から、AT−IIIを媒介とする因子IIa(トロンビン)の不活性化にはもっと長いグリコサミノグリカンが必要であることが知られている。
【0005】
実際には、ヘパリン又は他の天然グリコサミノグリカンを断片化すると、通常他の型の化合物(例えばタンパク質、DNA、ウイルス等)で汚染された化合物の混合物が得られるため、16個以上の糖単位を有するグリコサミノグリカンの合成は注目されていない。医学的見地からは、このような混合物は、例えば度々発生する出血の危険性のため、純粋で、十分に限定された合成化合物ほど魅力的ではない。
【0006】
さて、少なくとも一方の糖がプロテアーゼ阻害剤(例えばAT−III又はHC−II)と相互反応し得、またスペーサーによって互いに結合された(2〜6個の単糖単位を含んでなる)2個の小さな糖分子によって、前述のより大きいグリコサミノグリカンの特性を模倣できることが判明した。2個の糖間の距離を必要最小にするには、最小20原子のスペーサー長さが必要である。スペーサーが120原子より長くなると、合成上の理由から適さなくなる。更には、スペーサーの化学構造が殆ど又は全く重要でないことが判明した。本発明の二結合体の抗血栓症活性及びαXa/αIIa活性比は、糖の種類、糖とスペーサーとの結合部位及びスペーサー長さに依存する。例えば、両方とも還元末端でスペーサーに結合した糖は活性がない。
【0007】
少なくとも一方の糖、好ましくは両方の糖がそれ自体で、AT−III及び/若しくはHC−IIに対して親和性を有し、並びに/又は抗因子IIa及び/若しくは抗因子Xa活性を有する。
【0008】
適切な二結合体は、少なくとも一方の糖が、式:
【0009】
【化5】
(式中ではそれぞれ、Rは独立して、H,OH,OSO 及びアルコキシの中から選択され、Rは独立して、OSO 及びNHSO の中から選択され、波線は上方結合又は下方結合を示し、負電荷は水素イオン又はアルカリ金属カチオンによって相殺される)で表される二結合体である。
【0010】
前記式で使用するアルキルという用語は、1〜8個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキルである。最も好ましいアルキル基はメチル基である。
【0011】
アルコキシという用語は、1〜8個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味する。最も好ましいのはメトキシ基である。
【0012】
ナトリウムは好ましいアルカリ金属である。
【0013】
最も好ましい二結合体では、少なくとも一方の糖は、式:
【0014】
【化6】
(式中、Rは独立して、OSO 又はOCHである)で表される。
【0015】
前述した如く、スペーサーの化学構造の重要性は二次的なものである。しかしながら、合成上の都合から、他よりも適したスペーサーが幾つかある。容易に導入できる単純なスペーサーは、例えば式:
={Q−NT−CO−[(CH2 n −NT−CO−(CH2 m p −S−}
2 、又は
={Q−O−[(CH2 n −O]p −(CH2 m −S−}2
[式中、2個の基Qの一方は一方の糖の非還元末端に付着し、他方の基Qは他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、各基Qはフェニレン(C6 4 )基又は−[(CH2 O)q −(CH2 r −O]s −[(CH2 t −NT−CO]u −(CH2 v であり、Tは独立して水素又は先に定義したアルキルであり、qは0又は1であり、r及びtは独立して2〜4であり、sは独立して1〜12、好ましくは1〜6であり、u及びvは独立して1〜6であり、nは1〜8であり、mは1〜8であり、pは1〜12であり、原子総数は20〜120個である]で表されるスペーサーである。
【0016】
他の適切なスペーサーは、式:
【0017】
【化7】
(式中、2個の基Φの一方は一方の糖の非還元末端に付着し、他方の基Φは他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、Φはフェニレン(C6 4 )基を示し、n、m及びoは独立して1〜8であり、原子総数は20〜120個である)で表される。
【0018】
他の同様に適切なスペーサーは、式:
【0019】
【化8】
(式中、スペーサーの2個の遊離原子価の一方は一方の糖の非還元末端に付着し、スペーサーの他方の遊離原子価は他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、Tは独立してH又は先に定義したアルキルであり、mは独立して1〜8であり、rは独立して2〜4であり、sは独立して1〜12、好ましくは1〜6であり、wは0〜10、好ましくは0〜7であり、xは0又は1であり、yは0又は1であり、zは0又は1であり、原子総数は20〜120個である)で表される。
【0020】
これらの実施態様は実現が容易なために好ましい。しかしながら、スペーサーは決して前述したものに限定はされない。
【0021】
両方の糖が同一の場合、本発明の二結合体は対称的であると称する。両方の糖が互いに異なる場合、二結合体は非対称であると称する。非対称二結合体が、ウロン酸単位を持たない、従ってグリコサミノグリカンやグリコサミノグリカノイドとは異なる1個の糖を、例えばグルコース単位(例えばセロビオース、マルトトリオース、マルトペンタオース又はこれらの誘導体)からなる糖を含むことが好ましい。
【0022】
本発明の二結合体は、類似化合物の製造で知られている方法で製造することができる。通常、炭水化物部分は、文献で知られている方法を用いて(例えばヨーロッパ特許第84999号、ヨーロッパ特許第301618号、ヨーロッパ特許第454220号、ヨーロッパ特許第529715号及びヨーロッパ特許出願9304769号の方法を用いて)製造する。一時的な保護基を適用して所望のヒドロキシ基を遊離して、スペーサーに結合することができる。しかしながら、適切な結合基(例えばニトロフェニル基)を所望のヒドロキシ基に付着させることが更に好ましい。ニトロフェニル基は通常の還元段階(ベンジル保護基の開裂)中に対応するアニリン基に変換し、そのアミノ基を用いて(例えば末端にハロゲン若しくはカルボキシル基の活性エステルを有する)残りのスペーサーと結合するか、又は場合によってはこれを一時的に保護し、後の段階で残りのスペーサーに結合することができる。それによって、アニリン基はスペーサーの一部分となる。
【0023】
炭水化物部分が同一のときに特に有用な他の方法は、スペーサーの半分に相当し、糖と結合しない末端が保護基で保護されており、保護基がなければ二量化する傾向にある部分に炭水化物部分を結合することである。脱保護すると、分子は適切な反応条件下で二量化して、本発明の二結合体となる。
【0024】
前記方法の変形方法はスペーサーの一部分を炭水化物部分に結合し、その後化学的縮合でスペーサー部分を更に増成(built−up)することである。この方法は、同一の炭水化物部分を出発材料とする様々なスペーサー長さの二結合体の製造で特に有用である。
【0025】
他の方法は、スペーサー又はスペーサーの半分を炭水化物部分の一部分に結合し、これを標準的な炭水化物結合技術で残りの炭水化物部分と結合して、必要な二結合体又は二結合体の半分を得、その後必要とあれば、前述したようにスペーサーを脱保護して二量化し得ることである。
【0026】
本発明の二結合体を使用して、血栓症又は平滑筋細胞増殖を治療又は予防することができる。本発明の二結合体は、ヒトの場合好ましくは体重1kg当たり0.001〜10mg/日の用量を小腸内投与してもよいし、非経口投与してもよい。経口、頬又は舌下に投与する場合、例えば標準的な参考文献[Gennaro等、Remington’s Pharmaceutical Sciences, (18版,Mack Publishing Company,1990,特に第8部:Pharmaceutical Preparations and Their Munufactureを参照)]に記載されているように二結合体を医薬的に適切な助剤と混合し、これを圧縮して固形剤(例えば丸剤及び錠剤)にしてもよいし、加工してカプセル又は坐剤にしてもよい。非経口投与する場合は、二結合体を溶液、懸濁液、乳濁液形態の医薬的に適した液体による注射若しくは注入調製物として、又はスプレー(例えば点鼻スプレー)として適用することもできる。
【0027】
薬剤(例えば錠剤)の製造では、慣用の添加剤(例えば充填剤、着色剤、ポリマー結合剤等)の使用が考えられる。一般に、活性化合物の機能を妨げない医薬的に許容できる添加剤を使用することができる。
【0028】
組成物と一緒に投与できる適切な担体には、適量で使用するラクトース、デンプン、セルロース誘導体等又はこれらの混合物が含まれる。
【0029】
本発明の化合物の調整性(tuneability)を表I、II及びIIIに示す。糖、スペーサー長さ及びこれらの組み合わせでαXa/αIIa活性比を調整できることは明白である。
【0030】
スペーサー長さは、スペーサーと結合した糖の酸素原子は数に入れずに、2個の糖間の最短鎖に沿って算出したスペーサーの原子数である。
【0031】
【表1】
bisconj.=二結合体
spacerl.=スペーサー長さ
a 抗Xa活性(単位/mg)は、A.N.Teien及びM. Leeの方法(Thrombosis Reserach, 10, 399−410(1977))で決定した。
【0032】
b 抗IIa活性(単位/mg)は、M.L. Larson等の方法(Thrombosis Reserach, 13, 285−288(1978))で決定した。
【0033】
結論:表Iでは、糖を変えることによって二結合体のαXa/αIIa活性比を調整できることが分かる。
【0034】
【表2】
結論:表IIは、スペーサー長さを変えることによって二結合体のαXa/αIIa活性比を調整できることを示している。
【0035】
【表3】
結論:表IIIは、糖及びスペーサー長さを変えることによって二結合体のαXa/αIIa活性比を調整できることを示している。
【0036】
実施例1
モノサッカリド
化合物(3.5g)(Carb. Res. 1989, 186(2), 189-205参照)をジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、水素化ナトリウム(560mg)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を0℃に冷却し、1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(1.63ml)を2分間添加した。30分攪拌した後、混合物を濃縮し、ジクロロメタンおよび水で希釈して抽出した。通常の処理を行った後、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して4gの化合物を得た。化合物をアセトリシスにより化合物に変換し、次いでけん化により化合物にし、トリクロロアセトニトリルとの反応により化合物を得た。化合物およびの合成に対しては、各々、化合物(下記参照)、41および42(実施例4参照)の製造に関して記載した方法を使用した。
【0037】
【化9】
テトラサッカリド14
化合物を、化合物39(実施例4参照)に関して記載した方法に従って、化合物(Bioorganic and Medicinal Letters 1992, 2(9), 905)から合成した。
【0038】
化合物(14.6g)をアセトン(260ml)に溶解し、0℃に冷却した。この温度で、水(53ml)および濃硫酸(10.5ml)の混合物における酸化クロム(VI)(10.8g)の溶液を滴下した。混合物を2℃で16時間攪拌した。過剰の酸化クロム(VI)をメタノールで分解し、混合物を炭酸水素ナトリウムで中和した後、水を添加した。ジクロロメタンで抽出した後、有機層を脱水濃縮乾固した。残留油状物を脱水ジメチルホルムアミド(174ml)に溶解した。炭酸水素カリウム(7g)およびヨードメタン(7ml)を添加し、混合物を室温で3時間攪拌した。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、9.1gの化合物が得られた。
【0039】
化合物(2.8g)を無水酢酸(50ml)、酢酸(0.3ml)およびトリフルオロ酢酸(3.0ml)の混合物に溶解した。3時間攪拌した後、混合物を濃縮し、トルエンとともに共沸させると3.1gの化合物が得られた。
【0040】
化合物10は化合物のけん化により合成し、次いで、イミデート11に変換した。化合物41および42の合成に関して記載した方法を使用した(実施例4参照)。
【0041】
【化10】
化合物11を化合物12(Jaurand G., et al., Bioorganic and Medicinal Chem. Lett., 2(9), 897-900 (1992)、化合物12参照)と結合して化合物13を生成し、そのLev基を脱離してテトラサッカリド14を得た。化合物43および44の合成に関して記載した方法に従った(実施例4参照)。
【0042】
79mgのテトラサッカリド14および70mgのモノサッカリドのジクロロメタン(2.5ml)溶液に分子ふるい4オングストローム(70mg)を添加した。混合物を−20℃に冷却し、6.8μmolのトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルを添加した。混合物を30分攪拌し、炭酸水素ナトリウムを添加した。混合物を濾過し、溶媒を蒸発させ、残渣をシリカクロマトグラフィーで精製すると88mgのペンタサッカリド15が得られ、これを7.3mlのテトラヒドロフランに溶解し、−5℃に冷却した。この温度で2.6mlの30%過酸化水素水溶液を添加し、10分後、1.2mlの1.25M水酸化リチウム水溶液を添加した。混合物を0℃で一夜攪拌し、4.8mlのメタノールおよび1.3mlの4M水酸化ナトリウム水溶液を添加し、1時間攪拌した後、温度を20℃に上げて混合物をさらに20分間攪拌した。反応混合物を6N塩酸でpH3にし(0℃)、けん化生成物を酢酸エチルで抽出した。過剰の過酸化水素を、5%亜硫酸ナトリウム水溶液による抽出により分解し、有機混合物を硫酸マグネシウムにより脱水して蒸発乾固すると89mgの粗ペンタサッカリド16が得られた。
【0043】
ペンタサッカリド16を10.2mlのジメチルホルムアミドに溶解し、55mgの10%Pd/木炭を添加した。水素添加分解を一夜行った後、64mgの粗ペンタサッカリド17が得られた。
【0044】
【化11】
【0045】
【化12】
ペンタサッカリド17(49mg)をエタノール−水(1:1)の混合物2mlに溶解し、この混合物に16mgの炭酸水素ナトリウムおよび10.4μlの塩化ベンジルオキシカルボニル(Z−Cl)を添加した。室温で4時間攪拌した後、溶媒を蒸発させ、メタノールを残渣に添加した。塩を濾別し、濾液を蒸発させると67mgの粗ペンタサッカリド18が得られ、これを2.5mlの脱水ジメチルホルムアミドに溶解した。窒素雰囲気下で442mgのトリエチルアミン三酸化イオウを添加してその混合物を50℃で一夜攪拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を氷冷しながら添加した。混合物を室温で1時間攪拌した後、濃縮して体積を小さくし、セファデックス(商標)G−25カラムにより脱塩した。単離した物質をDowex(商標) 50WX8 Naカラム上で水により溶離すると、104mgのペンタサッカリド19が得られた。100mgのペンタサッカリド19を8mlの水に溶解し、10%Pd/木炭を添加し、混合物を一夜水素添加分解すると、83mgのペンタサッカリド20が得られた。〔α〕 20=+58.1°(c=1;水)。
【0046】
9.6mgのペンタサッカリド20および4.8mgのスルホ−LC−SPDPを0.1mlのエタノールおよび0.35mlの0.05Mリン酸水素二ナトリウム水溶液(pH7.8)の混合物に溶解した。混合物を3時間攪拌し、セファデックスG−25カラムにより脱塩すると、9.0mgのモノ複合体21が得られた。
【0047】
モノ複合体21(8.9mg)をpH8.0の0.05Mリン酸二水素ナトリウム水溶液1.5mlに溶解した。トリブチルホスフィンの0.05Mイソプロパノール溶液157μlを室温で添加し、その混合物を1時間攪拌して、反応混合物に空気を通した。セファデックス(商標)G−25カラム上で混合物を脱塩した後、粗ビス複合体をモノQアニオン交換カラムを使用してHPLCで精製すると4.0mgのビス複合体Iが得られた。〔α〕 20=+45.7° (c=0.35;水)。
【0048】
【化13】
【0049】
【化14】
実施例2
モノ複合体21(14.7mg)をメタノール1ml及びpH8の0.1Mリン酸二水素ナトリウム水溶液2mlの混合物に溶解した。トリブチルホスフィンの0.05Mイソプロパノール溶液247μlを室温で窒素下に添加した。混合物を1時間攪拌して、ジメチルホルムアミド0.5ml中の23(1.68mg)溶液を加えた後、混合物を更に3時間攪拌した。セファデックス(商標)G−25カラム上で混合物を脱塩した後、粗生成物をセファデックス(商標)G−50カラム上で10%アセトニトリル含有0.05M塩化ナトリウム水溶液により溶出することにより更に精製した。集めた画分をセファデックス(商標)G−25上で脱塩するとビス複合体 II 5.5mgが得られた。〔α〕 20=+7.0°(c=0.34;水)
【0050】
【化15】
実施例3
メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(2.1g)24を75mlのジメチルホルムアミドに溶解し、室温で5.5mlのテトラエチレングリコール ジ−p−トシレートを添加した。水素化ナトリウム(162mg)を添加し、混合物を50℃で2時間加熱した。アジ化リチウム(4.5g)を添加し、反応混合物を70℃でさらに5時間攪拌した。次いで、混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製すると、1.52gの化合物25が得られた。
【0051】
化合物25(768mg)の無水酢酸溶液40ml(−20℃)に、硫酸の5%(v/v)無水酢酸溶液10ml(−20℃に冷却)を添加した。混合物をこの温度で10分攪拌した後、酢酸ナトリウム(3.5g)を添加して反応を停止した。10分後、混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物を一緒にして10%の炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、脱水濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると573mgの化合物26が得られた。
【0052】
化合物26(269mg)を5.5mlのジメチルホルムアミド、31μlの酢酸および28μlのヒドラジン一水和物の混合物に溶解した。混合物を室温で3時間攪拌し、ジクロロメタンおよび水で希釈して抽出した。生成物を通常の処理およびカラムクロマトグラフィーにかけると、158mgの化合物27が得られた。
【0053】
化合物27(158mg)を2mlのジクロロメタンに溶解した。トリクロロアセトニトリル(0.13ml)および炭酸セシウム(17.8mg)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、濾過して蒸発させた。生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると182mgの化合物28が得られた。
【0054】
【化16】
化合物31は、化合物11を化合物29(H. Lucas et al., Angew. Chem. 1993, 105, 462-464参照)とカップリングして化合物30を生成し、それからLev基を脱離することにより合成した。化合物43および44の合成に関して記載した方法に従った(実施例4参照)。
【0055】
【化17】
化合物3233、および34を各々、化合物1516および17に関して記載した方法と同様に合成した(実施例1参照)。
【0056】
化合物34(35mg)をストック溶液であるトリエチルアミン(280μl)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液の0.35mlに溶解した。N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(10.6mg)をpH7.5で添加し、30分攪拌した後、溶媒を一部蒸発除去した。残渣は、最初にセファデックス(商標)LH−20カラムで精製し、次いでRp−18カラム(アセトニトリル:水:アンモニア=95:5:2 v/v)でさらに精製して29.4mgの化合物35を得た。
【0057】
化合物36は、化合物19(実施例1参照)に関して記載した方法と同様に合成した。〔α〕D 20=22.8°(c=0.3;水)。
【0058】
化合物36(51.4mg)を4mlの水に溶解し、触媒(10%Pd/C)を添加した。混合物を水素ガス雰囲気下、室温で5時間攪拌した。濾過後、溶媒を蒸発させると47mgの化合物37が得られた。
【0059】
化合物37(15.1mg)をN,N−ジイソプロピルエチルアミンのジメチルホルムアミド:水=7:3溶液(pH9.0)450μlに溶解し、過剰量のスルホスクシンイミジル 6−〔3’(2−ピリジルジチオ)プロピオアミド〕ヘキサノエートを9.0の一定pHで添加した。20分攪拌した後、混合物を、水:アセトニトリル=8:2(v/v)によりセファデックス(商標)G−25カラムで脱塩すると、16mgの粗化合物38が得られた。
【0060】
ビス複合体 IIIは、化合物21のビス複合体Iへの変換に関して実施例1に記載した方法と同様に化合物38から合成した。〔α〕D 20=+29.6°(c=0.125;水)。
【0061】
【化18】
【0062】
【化19】
【0063】
【化20】
実施例4
ビス複合体IV(〔α〕 20=+50.8°(c=0.32;水))は、実施例3の方法に従って合成したが、31の代わりにテトラサッカリド44を使用し、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミドの代わりにスクシンイミド N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)グリシンを使用した点が異なる。
【0064】
【化21】
テトラサッカリド44の合成
ジサッカリド29(0.8g)をジオキサン(5.3ml)に溶解した後、レブリン酸(278mg)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(494mg)および4−ジメチルアミノピリジン(25mg)を添加した。2時間攪拌した後、ジエチルエーテルを添加し、混合物を0℃に冷却した。結晶を濾別し、濾液を濃縮した。残留油状物をカラムクロマトグラフィーにより精製すると、900mgの化合物39が得られた。
【0065】
化合物39(1g)の無水酢酸(50ml)溶液を−20℃に冷却した。この温度で、1mlの98%硫酸を20mlの無水酢酸に添加する(−20℃)ことにより合成した溶液A10mlを窒素雰囲気下で添加した。2.5時間攪拌した後、酢酸ナトリウムを添加することにより反応を停止した。酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリウム飽和溶液を冷たい反応混合物に添加し、抽出した後、有機層を水で洗浄し、脱水濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製すると、800mgの化合物40が得られた。
【0066】
化合物40(800mg)を脱水テトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、ピペリジン(1.3ml)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を20℃で20時間攪拌し、次いで酢酸エチルで希釈した。有機層を0.3Nの塩酸および水で洗浄し、脱水した。有機層を濃縮した後、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、430mgの化合物41が得られた。
【0067】
化合物41(490mg)のジクロロメタン(5.4ml)溶液に炭酸セシウム(43mg)およびトリクロロアセトニトリル(0.52ml)を添加した。混合物を20℃で1時間放置した。濾過後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製すると、417mgの化合物42が得られた。
【0068】
化合物42(317mg)および化合物29(243mg)をトルエンとともに2回共沸させた。ジクロロメタン(7.1ml)および粉末分子ふるい4オングストローム(235mg)を添加し、混合物を−20℃に冷却した。この温度でトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(8.75μl)のジクロロメタン(2.8ml)溶液を滴下した。1時間攪拌した後、炭酸水素ナトリウム固体を添加することにより反応を停止した。混合物をさらに15分間攪拌し、濾過・濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製すると、372mgの化合物43が得られた。
【0069】
化合物43(370mg)をピリジン(1.2ml)に溶解した。ピリジン(1.2ml)、酢酸(1.56ml)およびヒドラジン水和物(0.18ml)の混合物を20℃で添加し、混合物を7分間攪拌した。水で希釈し、酢酸エチルで抽出した後、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄し、脱水してカラムクロマトグラフィーにより精製すると、324mgの化合物44が得られた。
【0070】
【化22】
実施例5
活性エステル52の合成
テトラエチレングリコール45(10g)を脱水テトラヒドロフラン(150ml)に溶解し、水素化ナトリウム(鉱物油に60%分散、1.64g)を0℃で少しずつ添加した。1時間攪拌した後、塩化t−ブチルジメチルシリル(6.18g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を添加し、混合物を15分攪拌した。10分攪拌した後、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を脱水濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると、6gの化合物46が得られた。
【0071】
化合物46(5.0g)をテトラヒドロフラン(80ml)に溶解し、ブロモ酢酸t−ブチル(26.2ml)を添加した。混合物を50℃で攪拌し、水素化ナトリウム(1.16g)を窒素雰囲気下で少しずつ添加した。1時間攪拌した後、化合物46に関して記載した方法と同様に混合物を処理した。残渣をカラムクロマトグラフィーにかけると化合物47(5g)が得られた。
【0072】
化合物47(3.1g)の酢酸(25ml)、水(8.3ml)およびテトラヒドロフラン(8.3ml)の混合物における溶液を20℃で24時間攪拌した。混合物を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。抽出物を合わせて脱水濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルカラムにより濾過すると、1.52gの化合物48が得られた。
【0073】
化合物48(1.4g)をジクロロメタン(12.7ml)に溶解し、ピリジン(7.7ml)および塩化p−トルエンスルホニル(1.3g)を添加し、混合物を20℃で20時間攪拌した。水で希釈した後、混合物をジクロロメタンで抽出した。
【0074】
【化23】
粗生成物を通常の処理およびカラムクロマトグラフィーにかけると、1.5gの化合物49が得られた。
【0075】
化合物49(570mg)のアセトン(20ml)溶液にチオ酢酸カリウム(350mg)を添加した。その溶液を20℃で1時間放置した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸発させ、シリカゲルカラムにより濾過した後、440mgの化合物50を単離した。
【0076】
化合物50(120mg)をジクロロメタン(1.5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.20ml)を室温で添加した。4時間攪拌した後、混合物をトルエンで希釈し、蒸発させた。残渣をトルエンとともに3回共沸させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると、91mgの化合物51が得られた。
【0077】
化合物51(29.1mg)を脱水ジメチルホルムアミド(1.5ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.8μl)を添加した。テトラフルオロホウ酸O−(N−スクシンイミジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(22.3mg)を窒素雰囲気下で添加し、混合物を1.5時間攪拌した。この活性エステル52のストック溶液を化合物54のスペーサ延長に使用した。
【0078】
化合物54の合成は、化合物34の合成に関する実施例3の方法に従ったが、化合物31の代わりにテトラサッカリド53を使用した点のみが異なる。
【0079】
【化24】
化合物53は、H. Lucas et al., Angew. Chem. 1993, 32(3), 434-436に記載の方法と同様に合成した。この文献では、テトラサッカリド(12)が図2に示されている。化合物53の合成では、図2の工程d)を採用したが、BnBrの代わりにCH3 Iを使用することにより、ベンジル基の代わりにメチル基を導入した。化合物53の合成のその後の反応工程は、該文献のテトラサッカリド12の合成と同様であった。
【0080】
化合物54(52mg)をジメチルホルムアミド(150μl)および水(150μl)の混合物に溶解した。4−メチルモルホリン(50μl)を添加し、5分攪拌した後、活性エステル52のストック溶液を添加した。1時間攪拌した後、混合物を蒸発させ、残渣をRp−18カラム(水:メタノール=7:3v/v)で精製して、48mgの化合物55を得た。
【0081】
化合物55(48mg)をジメチルホルムアミドとともに2回共沸させ、脱水して、脱水ジメチルホルムアミド(2.1ml)に溶解した。トリエチルアミン三酸化イオウ(312mg)を窒素雰囲気下で添加し、混合物を50℃で一夜攪拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、濃縮して少量にし、セファデックス(商標)G−25カラムで脱塩した。単離した物質をDowex(商標) WX8 Naカラム上で水により溶離すると、73mgの硫酸化ペンタサッカリド誘導体が得られた。この化合物を0.2Nの塩酸水溶液(2.0ml)で処理した。中和した後、混合物をセファデックス(商標)G−25カラムで脱塩すると57mgの化合物56が得られた。
【0082】
化合物56(50mg)を緩衝液におけるヒドロキシルアミン溶液10.7mlに溶解した。(この溶液を得るために、ヒドロキシルアミン塩酸塩(174mg)を0.1Mのリン酸二水素ナトリウム水溶液100mlに溶解し、4Nの水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5に調整した。)反応混合物を20℃で90分間攪拌した後、pHを8.5にし、混合物をさらに24時間攪拌した。セファデックス(商標)G−50カラムにより混合物を脱塩して精製すると、40mgの純粋なビス複合体Vが単離された。〔α〕 20=+42.9°(c=1;水)
【0083】
【化25】
【0084】
【化26】
実施例6
ビス複合体VIをビス複合体Vに関して記載した方法と同様に合成したが、化合物53の代わりにテトラサッカリド57(H. Lucas et al., Angew. Chem. 1993, 32(3), 434-436のテトラサッカリド12)を使用した点のみが異なる。〔α〕 20=+31.6°(c=0.82;水)
【0085】
【化27】
実施例7
ビス複合体VIIの合成は実施例5の方法に従ったが、モノ複合体54の代わりに化合物89を使用した点が異なる。化合物89は、化合物34の合成法(実施例3に記載)に従い、モノサッカリド24の代わりに化合物60を使用して合成した。〔α〕 20=+66.6°(c=0.5;水)
【0086】
【化28】
化合物60の合成
化合物58(29g)およびヨードメタン(15.5ml)をジメチルホルムアミド(50ml)に溶解した。その溶液を水素化ナトリウム(10.5g)のジメチルホルムアミド懸濁物に20℃で滴下した。混合物を16時間攪拌し、過剰の水素化ナトリウムをメタノールにより分解した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。濃縮した後、化合物59(25g)を単離した。化合物59(44g)をジクロロメタン(90ml)に溶解し、トリエチルシラン(92ml)を添加した。トリフルオロ酢酸(44ml)および無水トリフルオロ酢酸(0.9ml)を滴下し、混合物を20℃で1時間攪拌した。炭酸水素ナトリウムの冷水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで抽出し、脱水濃縮乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけると、31gの化合物60が得られた。
【0087】
【化29】
実施例8
モノサッカリド69を次のように合成した。1,6−無水マンノース61(19.1g)のアセトン(75ml)および2,2−ジメトキシプロパン(75ml)における溶液に、カンファースルホン酸(200mg)を添加した。反応混合物を一夜攪拌した。トリエチルアミンを添加し、溶媒を蒸発させた。ジクロロメタンを残渣に添加し、塩を濾別し、濾液を蒸発乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると、15gの化合物62が得られた。
【0088】
化合物62(3.0g)およびテトラエチレングリコール ジ−p−トシレートを脱水テトラヒドロフラン(250ml)に溶解した。混合物を60℃に加熱し、水素化ナトリウム(900mg)を窒素雰囲気下で添加した。30分攪拌した後、混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製すると、3.9gの粗化合物63が得られた。
【0089】
化合物63(3.9g)をテトラヒドロフラン(25ml)に溶解し、N−メチルベンジルアミン(1.95ml)を添加した。混合物を還流温度に30分間加熱し、濃縮すると、5.0gの粗化合物64が得られた。
【0090】
粗化合物64(5.1g)を30mlのメタノール:1N塩酸=9:1(v/v)に溶解し、その混合物を85℃で5時間攪拌した。冷却後、ピリジン(50ml)を添加し、その溶液を濃縮して粗化合物65を得た。
【0091】
粗化合物65を75mlのピリジン:無水酢酸=2:1(v/v)に溶解した。4−ジメチルアミノピリジン(25mg)を添加し、その混合物を室温で4時間攪拌した。混合物をトルエンで希釈し、蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、希塩酸を添加した。抽出後、酸性の水層を水酸化ナトリウム水溶液でpH10にし、酢酸エチルで再び抽出した。有機層を脱水濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製すると1.86gの化合物66が得られた。
【0092】
化合物66(1.86g)を無水酢酸(45ml)およびトリフルオロ酢酸83.8ml)の混合物に溶解した。その溶液を20℃で60時間攪拌した後、トルエンで希釈した。濃縮後、残渣を酢酸エチルに溶解し、炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を脱水濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけると、0.5gの化合物67が得られた。
【0093】
化合物68および69は、各々、化合物27および28に関して実施例3で記載した方法に従って合成した。
【0094】
【化30】
【0095】
【化31】
化合物69をテトラサッカリド57と結合した後、けん化および水素添加分解(各々、化合物3233および34に関して実施例3で記載したように)して化合物70を得た。
【0096】
化合物70を活性エステル52で処理した後、硫酸化(実施例5の化合物55および56の合成に従って)すると化合物71が得られた。
【0097】
化合物71をヒドロキシルアミンで処理(実施例5の化合物56からのビス複合体Vの合成に従って)するとビス複合体VIIIが生成した。〔α〕D 20=+27.3°(c=1;水)
実施例9
ビス複合体IXを実施例4の方法に従って合成したが、グルコピラノシルイミデート28の代わりにマンノピラノシルイミデート69の類似体を使用する点が異なる。その類似体は、テトラエチレングリコール側鎖の端に−N(CH3 )Bnの代わりに−N3 を有する。−N3 を含有する化合物は、化合物63をN−メチルベンジルアミンの代わりにアジ化リチウムと反応させることにより合成した。アジド含有マンノピラノシルイミデートを得るための他の全反応工程は、69の合成と同様であった。〔α〕D 20=+33.2°(c=0.25;水)
【0098】
【化32】
実施例10
ビス複合体Xの合成は実施例9の方法に従ったが、ペンタサッカリド部分の合成では、テトラサッカリド57の代わりにテトラサッカリド53を使用した点が異なる。〔α〕 20=+26.5°(c=1;水)
【0099】
【化33】
実施例11
ビス複合体XIは、化合物32のビス複合体 IIIへの変換(実施例3)に従って化合物75から合成したが、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミドの代わりにスクシンイミドN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)グリシンを使用した点が異なる。〔α〕 20=+25.7°(c=0.49;水)
【0100】
【化34】
化合物75の合成
214ミリモルの化合物28および178ミリモルの化合物72(EP529715、合成V参照)を室温で4mlのジクロロメタンに溶解し、160mgの分子ふるい4オングストロームを添加した。この混合物を1時間攪拌した。次いで、混合物を−20℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルの40mMジクロロメタン溶液を21.4ミリモル添加した。反応混合物を15分間攪拌した後、セライトで濾過し、炭酸水素ナトリウム水溶液および水で洗浄して、蒸発乾固した。残渣をトリフルオロ酢酸および無水酢酸の混合物に溶解することによりアセトリシスにかけた。反応生成物をベンジルアミン/ジエチルエーテルで処理し、次いで、炭酸カリウムの存在下、トリクロロアセトニトリル/ジクロロメタンで処理して化合物73(収率:50%)を得た。
【0101】
0.121ミリモルの化合物73および0.093ミリモルの化合物74(EP529715、合成IXを参照)を3.2mlのジクロロメタンに溶解した。分子ふるいの存在下、アルゴン雰囲気下で、混合物を−20℃に冷却し、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルのジクロロメタン溶液を0.470ml添加した。反応混合物を−20℃で1時間攪拌した後、濾過・水洗し、蒸発させて、セファデックス(商標)LH−20カラム、次いでシリカカラムで精製すると化合物75(62%)が得られた。
【0102】
【化35】
実施例12
マルトペントース76(500mg)を15mlのピリジン:無水酢酸=2:1(v/v)に溶解し、一夜攪拌して濃縮した。トルエンとともに共沸させると、930mgの化合物77が得られた。
【0103】
反応777879は、262728の変換に関して記載した方法に従って行い、次いで、化合物80を得るためのカップリング反応を、化合物28および31のカップリング反応(実施例3参照)に関して記載した方法に従って行った。
【0104】
化合物80(300mg)を脱水メタノールに溶解し、少量のカリウムt−ブトキシドを添加した。混合物を一夜攪拌した。Dowex(商標)を添加して混合物を中和し、濾過後、濾液を濃縮して180mgの化合物81を得た。
【0105】
化合物81を化合物35(実施例3)に関して記載した方法に従って硫酸化し、化合物82を生成した。化合物1617への変換(実施例1参照)に関して記載した方法に従って化合物82を水素添加分解すると、化合物83が得られた。
【0106】
非対称ビス複合体XIIの合成
溶液A
化合物83(42mg)を0.1Mのリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)(1.3ml)およびジメチルホルムアミド(0.5ml)の混合物に溶解し、スルホスクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)ブチラート(7mg)を添加した。混合物を15分攪拌した。
【0107】
反応混合物B
モノ複合体71(17.5mg)を、アルゴン雰囲気下で、50ミリモルのヒドロキシルアミンの0.1Mリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)における溶液1.7mlに溶解した。混合物を1時間攪拌すると化合物84の溶液が得られた。この溶液に、アルゴン雰囲気下で、1当量の溶液Aを添加した。混合物をさらに2時間攪拌した。この工程中に対称ビス複合体も生成し、これをジチオトレイトール処理により除去した。30分攪拌した後、混合物をセファデックス(商標)G−50カラムにかけて精製すると、4.7mgの非対称ビス複合体XIIが得られた。〔α〕 20=+40.3°(c=0.38;水)
【0108】
【化36】
【0109】
【化37】
【0110】
【化38】
【0111】
【化39】
実施例13
非対称ビス複合体 XIII をビス複合体XIIの合成に関して記載した方法に従って合成した。ペタンサッカリド71の代わりに、類似化合物85を使用した。化合物85は、化合物54の化合物56への変換(実施例5参照)に関して記載したように、化合物89を活性エステル52によりスペーサー延長し、硫酸化することにより変換して得た。化合物89は実施例7に記載した。〔α〕 20=+65.4°(c=0.09;水)
【0112】
【化40】
【0113】
【化41】
実施例14
硫酸化マルトトリオシド87を、化合物76からのマルトペンタオシド83の合成(実施例12参照)に関して記載した方法に従って、化合物86から合成した。
【0114】
反応A:化合物87(25mg)を0.1Mのリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)(1.0ml)に溶解し、スルホスクシンイミジル−(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート(21mg)を添加した。混合物を20℃で30分攪拌し、セファデックス(商標)G−15カラムにかけて精製すると、生成物が30mg得られた。
【0115】
反応B:化合物85(15mg)をアルゴン雰囲気下で、50ミリモルのヒドロキシルアミンの0.1Mリン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH7.5)における溶液1.7mlに溶解した。混合物を20℃で1時間攪拌し、セファデックス(商標)G−25カラムにかけて精製すると14mgの化合物88が得られた。
【0116】
反応Aで得られた物質および化合物88を0.1Mのリン酸水素ナトリウム緩衝液(1ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下、4℃で、60時間攪拌した。ジチオトレイトール処理により対称ビス複合体を除去した。30分攪拌した後、混合物をセファデックス(商標)G−50カラムにかけて精製すると、13mgのビス複合体XIVが得られた。〔α〕 20=+55.7°(c=0.46;水)
【0117】
【化42】
【0118】
【化43】
【0119】
【化44】
実施例15
非対称ビス複合体XVを、非対称ビス複合体XIVの合成に関して記載した方法に従って合成した。マルトトリオシド87の代わりに化合物91を使用した。
【0120】
硫酸化セロビオース誘導体91を、化合物77からの化合物83の合成(実施例12)に関して記載した方法に従って、セロビオースオクタアセテート90から合成した。〔α〕D 20=+51.2°(c=0.83;水)
【0121】
【化45】
【0122】
【化46】

Claims (10)

  1. 2個の糖とスペーサーとを含んでなり、各糖が、同一であるか又は異なり且つ2〜6個の単糖単位を含んでなり、単糖単位の少なくとも1個はウロン酸である二結合体であって、少なくとも一方の糖がそれ自体で抗血栓症活性を有し、スペーサーが少なくとも一方の糖を他方の糖に非還元末端で結合し、スペーサーの鎖長が20〜120原子であり、スペーサーの鎖長は、スペーサーと結合した糖の酸素原子は算入せずに、2個の糖間の最短鎖に沿って算出したスペーサーの原子数であり、スペーサーが、式:
    ={Q−NT−CO−[(CH−NT−CO−(CH−S−}、又は
    ={Q−O−[(CH−O]−(CH−S−}
    [式中、2個の基Qの一方は一方の糖の非還元末端に付着し、他方の基Qは他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、各基Qはフェニレン(C)基又は−[(CHO)−(CH−O]−[(CH−NT−CO]−(CHであり、Tは独立して水素又は(1−8C)アルキルであり、qは0又は1であり、r及びtは独立して2〜4であり、sは独立して1〜12であり、u及びvは独立して1〜6であり、nは1〜8であり、mは1〜8であり、pは1〜12であり、原子総数は20〜120個である]で表されることを特徴とする二結合体。
  2. 2個の糖とスペーサーとを含んでなり、各糖が、同一であるか又は異なり且つ2〜6個の単糖単位を含んでなり、単糖単位の少なくとも1個はウロン酸である二結合体であって、少なくとも一方の糖がそれ自体で抗血栓症活性を有し、スペーサーが少なくとも一方の糖を他方の糖に非還元末端で結合し、スペーサーの鎖長が20〜120原子であり、スペーサーの鎖長は、スペーサーと結合した糖の酸素原子は算入せずに、2個の糖間の最短鎖に沿って算出したスペーサーの原子数であり、スペーサーが、式:
    (式中、2個の基Φの一方は一方の糖の非還元末端に付着し、他方の基Φは他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、Φはフェニレン(C )基を示し、n、m及びoは独立して1〜8であり、原子総数は20〜120個である)で表されることを特徴とする二結合体
  3. 2個の糖とスペーサーとを含んでなり、各糖が、同一であるか又は異なり且つ2〜6個の単糖単位を含んでなり、単糖単位の少なくとも1個はウロン酸である二結合体であって、少なくとも一方の糖がそれ自体で抗血栓症活性を有し、スペーサーが少なくとも一方の糖を他方の糖に非還元末端で結合し、スペーサーの鎖長が20〜120原子であり、スペーサーの鎖長は、スペーサーと結合した糖の酸素原子は算入せずに、2個の糖間の最短鎖に沿って算出したスペーサーの原子数であり、スペーサーが、式:
    (式中、スペーサーの2個の遊離原子価の一方は一方の糖の非還元末端に付着し、スペーサーの他方の遊離原子価は他方の糖の還元又は非還元末端に付着し、Tは独立してH又は(1−8C)アルキルであり、mは独立して1〜8であり、rは独立して2〜4であり、sは独立して1〜12であり、wは0〜10であり、xは0又は1であり、yは0又は1 であり、zは0又は1であり、原子総数は20〜120個である)で表されることを特徴とする二結合体
  4. 少なくとも一方の糖がそれ自体で、AT−III及び/若しくはHC−IIに対して親和性を有し、並びに/又は抗因子IIa及び/若しくは抗因子Xa活性を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二結合体。
  5. 両方の糖がそれ自体で、AT−III及び/若しくはHC−IIに対して親和性を有し、並びに/又は抗因子IIa及び/若しくは抗因子Xa活性を有する請求項に記載の二結合体。
  6. 少なくとも一方の糖が、式:
    (式中ではそれぞれ、Rは独立して、H,OH,OSO 及び(1−8C)アルコキシの中から選択され、Rは独立して、OSO 及びNHSO の中から選択され、波線は上方結合又は下方結合を示し、負電荷は水素イオン又はアルカリ金属カチオンによって相殺される)で表される請求項1からのいずれか一項に記載の二結合体。
  7. 少なくとも一方の糖が、式:
    (式中、Rは独立して、OSO 又はOCHである)で表される請求項1からのいずれか一項に記載の二結合体。
  8. 下記式で表される二結合体であって、負電荷は水素イオン又はアルカリ金属カチオンによって相殺される二結合体。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の二結合体と医薬的に許容できる助剤とを含んでなる血栓症の治療又は予防のための医薬組成物。
  10. 血栓症の治療薬又は予防薬の製造における請求項1から8のいずれか一項に記載の二結合体の使用。
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