JPH07304423A - シートベルトウェブを格納するシートベルトのリトラクター - Google Patents

シートベルトウェブを格納するシートベルトのリトラクター

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JPH07304423A
JPH07304423A JP7107461A JP10746195A JPH07304423A JP H07304423 A JPH07304423 A JP H07304423A JP 7107461 A JP7107461 A JP 7107461A JP 10746195 A JP10746195 A JP 10746195A JP H07304423 A JPH07304423 A JP H07304423A
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retractor
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gear
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/44Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60R22/44Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions
    • B60R2022/4446Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in series
    • B60R2022/4453Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in series the additional retraction device being a second spring

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートベルトのリトラクターと関係付けられ
たシートベルトのウェブを着用した乗物搭乗者の快適さ
を増進する張力減衰機構を備える、乗物のシートベルト
のリトラクターを提供すること。 【構成】 シートベルトのリトラクター10は、巻き取
り(退却)方向及び巻き懈き(引き出し)方向に回転可
能なシートベルトウェブ格納スプール14を備えてい
る。第一及び第二のばね50、52は、スプール14を
退却方向に偏倚し、また、スプールがベルトの引き出し
方向に回転するときに応力が加えられる。コネクタ54
は、第一のばね50及び第二のばね52を相互に接続す
る。コネクタは互いに関して可動である第一及び第二の
部分66、64を備えている。第一の部分66は第一の
ばね50に接続され、第二の部分64は第二のばね52
に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートベルトのリトラ
クターと関係付けられたシートベルトのウェブを着用し
た乗物搭乗者の快適さを増進させる張力減衰機構を備え
る、乗物のシートベルトのリトラクターに関する。
【0002】
【従来の技術】公知のシートベルトのリトラクターは、
2つのばねを備えており、これらのばねは、シートベル
トウェブを格納するスプールを偏倚して、リトラクター
フレームに関してシートベルトウェブの退却方向に回転
させる。これら2つのばねは、該2つのばねの間に介在
されたラチェット歯車と一組として接続されている。第
一のばねの一端は、リトラクターフレームに関して固定
され、その他端はラチェット歯車に作用可能に取り付け
られている。第二のばねの一端は、ラチェット歯車に取
り付けられ、その他端は、スプールに作用可能に取り付
けられている。格納したシートベルトウェブをスプール
から引き出すしたとき、第一及び第二のばねには、応力
が加えられ、ラチェット歯車は、シートベルトウェブの
引き出し方向に回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、張力減衰機
構を備えるように改良して、シートベルトのリトラクタ
ーと関係付けられたシートベルトのウェブを着用した乗
物搭乗者の快適さを増進させる乗物のシートベルトのリ
トラクターを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】リトラクターは、快適さ
増進機構を備えており、該快適さ増進機構は、シートベ
ルトウェブの退却方向に向けてラチェット歯車がフレー
ムに関して回転するのを妨害する働きをする。このよう
に、この快適さ増進機構を作用させたとき、第二のばね
のばね力のみが加えられて、スプールを偏倚させる。こ
れは、シートベルトウェブに加えられる張力が弱い快適
な取り付け状態である。このため、シートベルトウェブ
が乗物の搭乗者に加える張力が弱くなる。この張力が弱
いことは乗物の搭乗者の快適さを増す。
【0005】第一のばねは、第二のばねよりも強いばね
力を有する。快適な取り付け状態から解放され、ラチェ
ット歯車が退却方向に回転することが許容されると、第
一のばねはラチェット歯車を駆動する。弱い第二のばね
に加えられる第二のばねのばね力が大きいため、この回
転するラチェット歯車は、第二のばねを締め付ける。第
一のばねに十分な応力が存在するならば、第二のばね
は、きつく巻かれる。第一のばねが第二のばねに繰り返
し衝撃力を加えるならば、第二のばねには不要な応力が
生じる。
【0006】本発明は、シートベルトウェブに作用する
張力を弱くするシートベルトのリトラクターである。該
リトラクターは、乗物搭乗者用の拘束手段として使用さ
れるシートベルトウェブを格納するスプールを備えてい
る。該スプールは、シートベルトの退却方向及び引き出
し方向に軸線の回りで回転可能に支持されている。第一
及び第二のばねは、スプールをベルトの退却方向に回転
するよう偏倚し、スプールがベルトの引き出し方向に回
転するとき、応力が加えられる。
【0007】リトラクターは、第一及び第二のばねを相
互に接続するコネクタを備えている。該コネクタは、互
いに関して可動である第一及び第二の部分を有する。該
第一の部分は、第一のばねに接続され、また、第二のば
ねは、第二のばねに接続されている。リトラクターは、
作用可能な手段を備え、該作用可能な手段は、作用させ
たとき、コネクタの第二の部分がベルトの退却方向に回
転するのを妨害して、上記第一のばねのばね力が第二の
ばねを通じてスプールに作用するのを妨害する。この作
用可能な手段は、作用させないとき、コネクタの第二の
部分を解放して、第一のばねがコネクタ及び第二のばね
を通じてスプールに力を加えることを許容する。該コネ
クタは、作用可能な手段が作用させないとき、第一及び
第二の部分間に作用して、第一のばねにより第二のばね
に加えられる力を減衰させる手段を備えている。
【0008】
【実施例】本発明の更なる特徴は、本発明の当業者が添
付図面を参照しつつ、以下の詳細な説明を読むことによ
り明らかになるであろう。
【0009】本発明によるシートベルトのリトラクター
10が図1に示してある。該シートベルトのリトラクタ
ーは、フレーム12と、該フレーム12に関して回転可
能に支持された格納スプール14と、該格納スプール1
4に巻かれた一本のシートベルトウェブ16と、駆動機
構18とを備えている。
【0010】スプール14は、円筒状シャフト30と同
軸状の軸線40の周りで回転可能に固定されている。該
シャフト30は、シャフトの伸長部32を有する。該シ
ャフト30は、フレーム12の両側部24に形成された
円形の開口部28を貫通して伸長している。該シャフト
30は、軸受42により開口部28内に支持されてい
る。リテーナ34がシャフト30に係合して、シャフト
30がフレーム12に関して軸方向に動くのを妨害す
る。
【0011】スプール14は、シートベルトの巻き取り
(退却)方向A(図2)及びシートベルトの引き出し方
向B(図2)に回転可能である。スプールを係止する一
対の歯付きの金属製ラチェット歯車36(図1)がスプ
ール14に固定され、スプール14と共に回転する。ラ
チェット歯車36と係合し、スプール14が引き出し方
向Bに回転するのを妨害し得るように金属製の係止爪
(図示せず)が枢動可能に取り付けられている。乗物の
急激な減速が生じたとき、慣性質量センサ組立体のよう
な機構(図示せず)が係止爪をラチェット歯車36に係
合させる。
【0012】該駆動機構18は、格納スプール14を巻
き取り方向Aに回転するよう偏倚させる力を提供する。
該駆動機構18は、第一のばね50と、第二のばね52
と、ラチェット54と、ラチェット係合爪(図示せず)
及びソレノイド(図示せず)を有する妨害機構56と、
カバー58とを備えている。該カバー58は、成形プラ
スチック又は打ち抜き金属の何れかで形成し、フレーム
12に関して固定されている。第一のばね50、第二の
ばね52、ラチェット54及び妨害機構56は、カバー
58の中空内部60に配置され、カバー58と、フレー
ム12の側部分24の一方との間に位置している。
【0013】ラチェット54は、スプール14と同軸状
であり、歯車64(図2)と、ハブ66と、圧縮ばね6
8とを備えている。該歯車64は、成形プラスチックで
形成され、複数の歯70と、主軸72と、タブ74とを
備えている。複数の歯70は、歯車64の外周に沿って
環状列状に伸長し、歯車の中空内部80(図1)を画成
する。該中空内部80は、スプール14の方向を向いて
いる。主軸72(図2)の中心は歯車64上で軸方向に
位置している。主軸72は、中空内部80と反対側の歯
車64の側部から軸方向に伸長している。
【0014】主軸72は、二股に分岐しており、二つの
弾性的な指状体82を備えている。これらの指状体82
は、軸方向に伸長する穴84を画成する。保持リップ8
6が各指状体82の軸端部に配置されている。シャフト
伸長部32が主軸72の穴84内に伸長し、ラチェット
54をシャフト伸長部32に関して回転可能に支持す
る。タブ74は、主軸72に隣接した位置に配置され、
主軸72に対して平行に伸長している。該タブ74は係
合面76(図3)を有する。
【0015】ハブ66(図2)は、歯車64と同軸状で
あり、略円筒状の形状をしている。ハブ66は、成形プ
ラスチックで形成され、また、ばねリテーナスロット9
0と、中央穴92と、段付き凹所94と、略環状スロッ
ト96(図3)とを有している。ばねリテーナスロット
90(図2)は、軸線40に対して平行に且つ幾何学的
弦の線に沿ってハブ66の一部を貫通して伸長してい
る。中央穴92は、軸線40に沿ってハブ66を貫通し
て伸長している。段付き凹所94は、中央穴92を貫通
して伸長し、歯車64から離れる方向を向くハブ66の
軸端部に配置されている。
【0016】略環状スロット96(図3)は、歯車64
の方向を向くハブ66の軸端部からハブ66内部に伸長
している。略環状スロット96が軸線40の周りで円弧
状に伸長し、タブ部分98と、ばね部分100とを備え
ている。これらのタブ部分98及びばね部分100は、
隣接している。タブ部分98は、軸線の周りの距離の約
1/8を伸長し、タブ74を受け入れ得る形状をしてい
る。ハブ66は、ばね部分100の端部に当接面102
(その一つのみ図示)を有している。ばね部分100
は、軸線40の周りで約1/2を伸長し、ばね68及
び、タブ74を受け入れ得る形状をしている。
【0017】ハブ66は、主軸72がハブ66の中央穴
92を貫通して伸長するように、歯車64に配置されて
いる。歯車64のタブ74は略環状スロット96内に伸
長している。ハブ66を歯車64に取り付ける間に、弾
性的指状体82は、半径方向内方に撓み且つ外方にスナ
ップ動作し、このため、保持リップ86は段付き凹所9
4内に着座する。保持リップ86は、歯車64によりハ
ブ66を保持し、ハブ66が歯車64に関して軸方向に
動くのを阻止する。ハブ66は僅かな相対的回転が可能
であるように主軸72上に支持されている(図3及び図
4)。ハブ66が歯車64に関して回転する間に、タブ
74は、略環状スロット96に沿って動く。
【0018】圧縮ばね68は、金属線をら旋状に巻いて
形成されており、また、第一の端部分106と、第二の
端部分108とを備えている。該圧縮ばね68は、該ば
ね68がその全長に沿って僅かに圧縮されるように略環
状スロット96のばね部分100内に配置されている。
歯車64は、圧縮ばね68を略環状スロット96内に拘
束する。静止位置にて(図3)、圧縮ばね68は、ハブ
66の当接面102(一つのみ図示)に着座し、タブ7
4を略環状スロット96のタブ部分98内に保持する。
このようにして、圧縮ばね68は、歯車64及びハブ6
6を静止位置に偏倚させる。
【0019】ハブ66が静止位置から離れて歯車64
(図4)に関してベルトの巻き取り方向Aに回転するな
らば、タブ74の係合面76は圧縮ばね68の第一の端
部分106に当接する。圧縮ばね68は、圧縮ばね68
の第二の端部分108に隣接して係合面76と当接面
(図示せず)との間でその全長に沿って圧縮される。圧
縮ばね68が圧縮されると、ハブ66を歯車64に関し
てベルトの引き出し方向Bに偏倚させる働きをするばね
68の偏倚力が増大する。
【0020】第一のばね50及び第二のばね52(図
1)の各々は、ばね鋼で出来た複数のコイルから成るら
旋状のコイルばねである。第一のばね50及び第二のば
ね52の各々は、そのそれぞれの外端に配置された第一
の端部(図示せず)及びそのそれぞれの内端に配置され
た第二の端部(図示せず)を有する。第一のばね50
は、第二のばね52よりも強力であり、相対的に大きい
ばね力を提供する。
【0021】第一及び第二のばね50、52は、軸線4
0の周りでラチェット54に対し同軸状に配置されてい
る。第一のばね50は、ハブ66の周りで同心状に配置
されている。第一のばね50の第一の端部(図示せず)
は、締結具(図示せず)によりカバー58に固定されて
いる。このようにして、第一のばね50の第一の端部
は、フレーム12に関して固定されている。第一のばね
50の第二の端部(図示せず)は、ハブ66のばねリテ
ーナスロット90(図2)内に配置されている。このよ
うに、第一のばね50の第二の端部は、ハブ66と共に
回転可能に固定される。
【0022】第二のばね52(図1)は、シャフト30
の周りで同心状に配置され、また、歯車64の中空内部
80に位置している。第二のばね52の第一の端部(図
示せず)は、締結具(図示せず)によって中空内部80
内で歯車64に固定されている。このようにして、第二
のばね52の第一の端部は、歯車64と共に回転可能に
固定される。第二のばね52の第二の端部(図示せず)
は、締結具(図示せず)によりシャフト30に取り付け
られている。このように、第二のばね52の第二の端部
は、シャフト30と共に回転可能に固定される。
【0023】第一のばね50及び第二のばね52は、ラ
チェット54を通じて一組として接続され、スプール1
4を偏倚して、巻き取り方向Aに回転させる。ベルトウ
ェブ16がスプール14から引き出されると、スプール
14は引き出し方向Bに回転する。スプール14が引き
出し方向Bに回転すると、第二のばね52のコイルがシ
ャフト30に締め付けられる。
【0024】第二のばね52が締め付けられると、ラチ
ェット54は、偏倚して軸線40の周りで引き出し方向
Bに回転する。ラチェット54が引き出し方向Bに回転
すると、第一のばね50がハブ66に締め付けられる。
このようにして、ベルトウェブ16が引き出されるのに
伴い、第一のばね50及び第二のばね52は、スプール
14を偏倚して巻き取り方向Aに回転させる組み合わせ
たばね力を増大させる。ベルトウェブ16が引き出され
る間、歯車64とハブ66とが実質的に相対的に回転す
ることなく、ラチェット54は実質的に一つのユニット
として回転する。
【0025】妨害機構56は、枢動可能な爪(図示せ
ず)と、電気的に作動可能なソレノイド(図示せず)と
を備えている。該ソレノイドは、乗物搭乗者がベルトウ
ェブ16を装着する(バックルを留める)といった乗物
内部の状態に応答して作動する。ソレノイドが作動する
と、爪を枢動して歯70の一つと妨害可能に係合させる
ことにより、妨害機構56を機能させる。
【0026】妨害機構56は、ラチェット54が一つの
ユニットとして、巻き取り方向Aに回転するのを妨害
し、また、第一のばね50がスプール14を巻き取り方
向Aに偏倚させるのを阻止する。このようにして、ラチ
ェット54及び妨害機構56は、快適な取り付け状態を
提供し、この状態にて、第二のばね52のみが作用し
て、スプールを巻き取り方向Aに偏倚させる。リトラク
ター10が快適な取り付け状態にあるとき、比較的弱い
ばねである第二のばね52のみがスプール14を偏倚さ
せる働きをするから、ベルトウェブ16によって乗物搭
乗者に弱い張力が伝達される。
【0027】快適な取り付け状態とするためには、乗物
の搭乗者は第一の長さのベルトウェブ16を引き出す。
ウェブ16が引き出されると、第一のばね50及び第二
のばね52の双方が締め付けられる。十分な長さのベル
トウェブ16が引き出されたならば、乗物の搭乗者は、
バックルを留める等してベルトウェブ16を自分自身に
固着する。ベルトウェブ16を固着したならば、妨害機
構56を作用させる。
【0028】全体として、乗物の搭乗者が第一の長さの
ベルトウェブ16を引き出すとき、僅かに余分なベルト
ウェブ16が引き出される。バックル留めした後、第二
のばね52の偏倚力によって、この僅かに余分なベルト
ウェブ16はスプール14に巻き戻される。
【0029】反対側のドアのロックを解除しようとする
ような乗物の搭乗者の動きのため、スプール14から更
にベルトウェブ16を引き出すことが必要であるなら
ば、スプール14を引き出し方向Bに回転させ、また、
第二のばね52がきつく巻かれているならば、ラチェッ
ト54を引き出し方向Bに回転させることにより、かか
る更なるベルトウェブ16が提供される。妨害機構56
が作用した場合でも、爪(図示せず)が傾斜面に沿って
摺動するため、ラチェット歯車64の歯70の傾斜面
は、ラチェット54が引き出し方向Bに回転可能である
ことを確実にする。
【0030】ベルトウェブ16のバックルを緩めると、
妨害機構56はラチェット54を解放する。第一のばね
50に十分な張力が存在するならば、第一のばね50
は、ラチェット54を一つのユニットとして回転可能に
駆動し、第二のばね52を締め付ける。該第一のばね5
0は、第二のばね50を駆動し且つ締め付け、第二のば
ね52が完全に応力が加えられてきつく巻いた状態に巻
かれるようにする。更に、第一のばね50によってラチ
ェット54が回転する間に、ラチェット54は、回転慣
性力を発生させる。ラチェット54の構造は、第一のば
ね50によって不要な応力衝撃が第二のばね52に伝達
されないことを確実にする。
【0031】第二のばね52が完全な締め付け状態まで
駆動されたならば、歯車64の回転が停止する。しか
し、第一のばね50及び回転慣性力により駆動されるハ
ブ66は、回転を続けることが出来る。ハブ66が歯車
64に関して回転すると、タブ74は略環状スロット9
6内で静止位置から離れる方向にハブ66に関して動く
(図4)。タブ74の係合面74は、圧縮ばね68の第
一の端部分106に押し付けられる。
【0032】圧縮ばね68は、圧縮され且つ応力が加え
られて、エネルギーを吸収し且つ蓄える。圧縮ばね68
の第一の端部106は、隣接する当接面102から離れ
る方向に動く。このため、第二のばね52に急激な衝撃
力が加わることはない。圧縮ばね68は、第一のばね5
0によって第二のばね52に加えられた力を減衰させ
る。圧縮ばね68は、第二のばね52を第一のばね50
の力から緩衝する。
【0033】衝撃力が圧縮ばね68によって吸収され且
つ蓄えられと、圧縮ばね68の応力は、タブ74を偏倚
して、ハブ66に関してベルトの巻き取り方向Aに回転
させる。この圧縮ばね68のばね力は、ハブ66と歯車
64とを相対的に回転させ、タブ74がばね部分100
から動いて、タブ部分98に入るのに十分である。タブ
74がばね部分100から外に動いた後、圧縮ばね68
の第一の端部分106は、当接面102(図3)に着座
する。
【0034】本発明の第二の実施例(図5乃至図7)に
おいて、上述の構造体は同一の参照符号で表示する。全
体として、この第二の実施例は、ラチェット54の構造
だけが第二の実施例と異なる。この第二の実施例におい
て、ラチェット54は、歯車114と、ハブ116と、
複数の弾性的スポーク118とを備えている。該歯車1
14は、該歯車114の外周に沿って環状列状に伸長す
る複数の歯120を備えている。これらの歯120は、
スプール14(図1)の方を向く歯車114の中空内部
122(図6)を画成する。
【0035】中空内部122(図6)内には、ばね定着
突起124が設けられている。第二のばね52(図1に
図示。明確にするため図5乃至図7には図示せず)がシ
ャフト30の周りで且つ歯車114の中空内部122で
同心状に配置されている。第二のばね52の第一の端部
(図示せず)は、ばね定着突起124に取り付けられて
いる。このように、第二のばね52の第一の端部は、歯
車114と共に回転可能に固定される。
【0036】歯車114と同軸状のハブ116は、略円
筒状の形状をしており、歯120の反対側の歯車114
の軸方向側部から軸線40に沿って伸長している。該ハ
ブ116は、中央穴126を有し、シャフト伸長部32
(図1)がこの中央穴126を貫通して伸長している。
ラチェット54は、シャフト伸長部32に関して回転可
能にシャフト伸長部32に支持されている。
【0037】ハブ116は、軸線40に対して平行で且
つ幾何学的な翼弦線に沿って一部分、ハブ116を貫通
して伸長するばねリテーナスロット128(図5)を有
する。第一のばね50(図1に図示。明確にするため図
5乃至図7には図示せず)がハブ116の周りで同心状
に配置されている。第一のばね50の第二の端部(図示
せず)がばねリテーナスロット128内に受け入れられ
ている。このように、第一のばね50の第二の端部は、
ハブ116と共に回転可能に固定されている。第一のば
ね50及び第二のばね52は、ラチェット54を通じて
一組として接続され、スプール14を偏倚して巻き取り
方向Aに回転させる。
【0038】軸線40の周りで等間隔に離間された6つ
のスポーク118(図5)が、歯車114からハブ11
6まで半径方向内方に伸長し、その隣接するスポーク1
18の間には空隙130が形成されている。これらの歯
車114、ハブ116、スポーク118は、プラスチッ
クで形成し且つ単一体として成形することが望ましい。
スポーク118は、歯車114からハブ116まで内方
に伸長するに伴って湾曲している。これらのスポーク1
18は、ばね要素であり、弾性及び可撓性を有し、歯車
114とハブ116との制限された量の相対的回転を許
容する(図7に仮想線で図示)。スポーク118が非撓
み状態のとき、スポーク118、歯車114及びハブ1
16は、静止位置(図7に実線で図示)にある。
【0039】中央穴136を有する2つの円盤状ばねラ
イナー134がラチェット54の両側部に設けられてい
る。ばねライナー134の一方は、歯120により画成
された中空内部122に配置されている。ハブ116
は、その他方のばねライナー134のそれぞれの穴13
6を貫通して伸長している。ばねライナー134は、ス
ポーク118と第一のばね50及び第二のばね52との
間の摩擦接触及び摩耗を防止することにより、スポーク
118、第一のばね50及び第二のばね52を保護す
る。
【0040】スプール14からベルトウェブ16(図
1)が引き出されると、スプール14は引き出し方向B
に向けて回転される。スプール14が引き出し方向に回
転することで第二のばね52が締め付けられる。第二の
ばね52が締め付けられると、ラチェット54が偏倚さ
れ、軸線40の周りで引き出し方向Bに向けて回転す
る。ラチェット54が引き出し方向Bに回転すると、第
一のばね52に応力が加えられる。このように、ベルト
ウェブ16が引き出されると、第一のばね50及び第二
のばね52は、スプール14を偏倚させ、巻き取り方向
Aに回転させる組合わさったばね力を増大させる。ラチ
ェット54は、歯車114(図7)とハブ116との間
で実質的な相対的回転を生じさせずに、実質的に一つの
ユニットとして回転する。
【0041】妨害機構56(図1)は、作用させたと
き、ラチェット54が一つのユニットとして回転するの
を妨害し、また、第一のばね50がそのばね力を増強し
てスプール14を偏倚して、巻き取り方向Aに回転させ
るのを防止する。このようにして、ラチェット54及び
妨害機構56は、第二のばね52のみがスプールを巻き
取り方向Aに偏倚させる快適な取り付け状態を提供す
る。リトラクター10がこの快適な取り付け状態にある
とき、比較的弱いばねである第二のばね52のみがスプ
ール14を偏倚させる働きをするから、ベルトウェブ1
6により乗物搭乗者には弱い張力が伝達される。
【0042】作用時、この第二の実施例は本発明の第一
の実施例と同様の方法で機能する。妨害機構56がラチ
ェット54を解放すると、第一のばね50はラチェット
54をベルト巻き取り方向Aに回転させる働きをする。
第一のばね50に十分な応力が存在するならば、第一の
ばね50は第二のばね52を完全に応力が加わり且つ離
間したたきつく巻いた位置に向けて駆動し且つ応力を加
える。第二のばね52がその完全な応力状態に達する
と、歯車114はそれ以上、回転しない。しかしなが
ら、第一のばね50の駆動力及び回転慣性力のため、ハ
ブ116は歯車114に関してベルトの巻き取り方向A
に回転を続ける。ハブ116と歯車114との相対的な
回転中、スポーク118は撓み又は曲がり(図7に破線
で示すように)、エネルギーを吸収し且つ蓄える。
【0043】このように、第二のばね52には衝撃力が
伝達されない。衝撃力は、弾性的スポーク118により
吸収され且つ蓄えられる。スポーク118は第一のばね
50の力を減衰し、第二のばね52を緩衝する。スポー
ク118は、衝撃力が吸収された後、ハブ116を歯車
114に関してベルトの引き出し方向Bに向けて回転さ
せるのに十分な弾性を有する。
【0044】本発明の第三の実施例(図8乃至図12)
において、上述の構造体は同一の参照符号で表示する。
全体として、この第三の実施例は、ラチェット54の構
造だけが上記第一及び第二の実施例と異なる。この第三
の実施例(図8)において、ラチェット54は、歯車1
44と、ハブ146と、2つの圧縮ばね148とを備え
ている。歯車144は、成形プラスチックで出来てお
り、複数の歯150を備えている。これらの歯150
は、歯車144の外周に沿って環状列状に伸長し、歯車
に対し中空内部152を画成する。該中空内部152
は、スプール14から離れる方向を向く(図1)。
【0045】穴154(図8)が軸線40に沿って歯車
144を貫通して伸長している。ばね定着突起156が
中空内部152内に配置されている。第二のばね52
(図1に図示。明確化のため図8乃至図12には図示せ
ず)がシャフト30の周りで且つ中空内部152内で同
心状に配置されている。第二のばね52の第一の端部
(図示せず)は、ばねの定着突起154に接続されてい
る。
【0046】歯車144は、軸線40から半径方向の距
離だけ円弧状に伸長する二つの円弧状スロット158を
有する。円弧状スロット158の各々は、第一の端部1
60と、第二の端部162と、関係付けられた円弧状ヨ
ークフランジ164とを備えている(図9)。該円弧状
ヨークフランジ164は、一部分、円弧状スロット15
8の幅を横断して伸長し且つ一部分、円弧状スロット1
58の長さに沿って伸長している。円弧状ヨークフラン
ジ164は、円弧状スロット158の第二の端部162
に隣接する位置に形成された受け入れ開口部166にて
終端となっている。第二の端部162の一部に勾配が付
けられている。ばねを保持するピン168は、それぞれ
の第二の端部162にて円弧状スロット158内に配置
されている。
【0047】ハブ146は、成形プラスチック出来てお
り、歯車144と同軸状である。ハブ146は、板17
0(図8)と、突起172とを備えている。板170
は、軸線40に交差する面内を伸長し、歯車144の外
径と略等しい外径を有する。突起172は略円筒状であ
り、歯車144から離れる方向に板170から軸方向に
伸長している。突起172は、軸線40に沿って伸長す
る中央穴174を有する。スプール14のシャフト伸長
部32(図1)は、穴174を貫通して伸長している。
ラチェット54は、シャフト伸長部32に関して回転可
能にシャフト伸長部32上に支持されている。
【0048】突起172(図8)は、軸線40に対して
平行で且つ幾何学的な翼弦長に沿って突起172の一部
を貫通して伸長するばねリテーナスロット176を有し
ている。第一のばね50(図1に図示。明確化のため図
8乃至図12には図示せず)は、突起172の周りで同
心状に配置されている。第一の端部(図示せず)がカバ
ー58に固定される。第一のばね50の第二の端部(図
示せず)は、スロット176内に伸長している。このよ
うに、第一のばね50の第二の端部はハブ146と共に
回転可能に固定される。
【0049】ハブ146(図9)は、板170上で直径
方向に対向する位置に配置された、相互に係止する二つ
の突起180を有する。これらの相互に係止する突起1
80は、突起172と反対側のハブ146の軸方向側部
に配置されて、また、軸線40に対して平行な方向に板
170から伸長している。相互に係止する突起180の
各々(図9A)は、肩部分182と、頸部分184と、
頭部分186とを備えている。該頸部分184の幅は、
肩部分182及び頭部分186の幅よりも小さい。
【0050】相互に係止する突起180の各々は、円弧
状スロット158のそれぞれの第一の端部160に隣接
する位置にて円弧状スロット158のそれぞれ一つの内
部なで伸長している(図10)。相互に係止する突起1
80の各々の頭部分186は、それぞれの円弧状ヨーク
フランジ164の第一の軸方向側部に配置される一方、
肩部分182は、それぞれの円弧状ヨークフランジ16
4の第二の軸方向側部に配置されている。このようにし
て、相互に係止する突起180は、ハブ146と歯車1
44とが軸方向に動くのを阻止する。相互に係止する突
起180がそれぞれの円弧状スロット158に沿って摺
動するとき、ハブ146は、僅かな程度、歯車144に
関して回転可能である。
【0051】二つの圧縮ばね148の各々は、コイルを
ら旋状に巻いて形成されており、第一の端部分190
と、第二の端部分192とを備えている。圧縮ばね14
8の各々は、円弧状スロット158のそれぞれ一つ内に
配置される(図10)。各圧縮ばね148の第一の端部
分190は、相互に係止するそれぞれの突起180に係
合する。圧縮ばね148の第二の端部分192は、ばね
を保持するピン168を取り囲み、それぞれの円弧状ス
ロット158の第二の端部162に係合する。このよう
にして、圧縮ばね148は相互に係止する突起180を
円弧状スロット158の第一の端部160に向けて偏倚
する。故に、ハブ146は、歯車144に関してベルト
の引き出し方向Bに偏倚される(図11)。
【0052】ラチェット54は。相互に係止する突起1
80を受け入れ開口部166と軸方向に整合させること
によって組み立てられる(図9)。歯車144がハブ1
46の板170に着座し、相互に係止する突起180が
それぞれの円弧状スロット158の受け入れ開口部16
6を貫通して伸長する迄、歯車144及びハブ146は
軸方向に動く。ハブ146は、ベルトの引き出し方向B
に向け歯車144に関して回転され、相互に係止する突
起180を円弧状スロット158の第一の端部に動かす
(図10)。圧縮ばね148は、スロット158の傾斜
した第二の端部162に沿って、受け入れ開口部166
を通じてそれぞれの円弧状スロット158に送られる。
相互に係止する突起180と反対側のそれぞれの圧縮ば
ね148の端部分192は、それぞれのばね保持ピン1
68の周りに配置されている。圧縮ばね148は、歯車
144の円弧状ヨークフランジ164とハブ146の板
170との間で拘束される。
【0053】第一のばね50及び第二のばね52(図
1)は、ラチェット54を通じて一組として接続され、
スプール14を偏倚して巻き取り方向Aに回転させる。
ベルトウェブ16がスプール14から引き出されると、
スプール14は引き出し方向Bに回転する。スプール1
4が引き出し方向に回転することにより、第二のばね5
2が締め付けられる。
【0054】この第二のばね52が締め付けられると、
ラチェット54が偏倚され、軸線40の周りで引き出し
方向Bに回転する。ラチェット54が引き出し方向Bに
回転すると、第一のばね50が締め付けられる。このた
め、ベルトウェブ16が引き出されると、第一のばね5
0及び第二のばね52は、組み合わせたばね力を増強
し、スプール14を偏倚して巻き取り方向Aに回転させ
る。ラチェット54は、歯車144とハブ146とが実
質的に相対的に回転することなく、実質的に一つのユニ
ットとして回転させる(図11)。
【0055】作用させたとき、妨害機構56(図1)
は、ラチェット54が一つのユニットとして回転するの
を阻止し、第一のばね50がそのばね力を加えてスプー
ル14を偏倚して巻き取り方向Aに回転するのを阻止す
る。このように、ラチェット54及び妨害機構56は、
第二のばね52のみがスプールを巻き取り方向Aに偏倚
する働きをする快適な取り付け位置を提供する。リトラ
クター10がこの快適な取り付け位置にあるとき、相対
的に弱いばねである第二のばね52のみがスプール14
に作用するから、ベルトウェブ16により乗物搭乗者に
は弱い張力しか伝達されない。
【0056】作用時、第三の実施例は、本発明の第一の
実施例と同様の方法にて作用する。妨害機構56がラチ
ェット54を解放すると、第一のばね50はラチェット
54をベルトの引き出し方向Aに回転させる働きをす
る。第一のばね50に十分な応力が存在するならば、第
一のばね50は、第二のばね52を駆動し且つ締め付け
てきつく巻いた完全に応力が加わった位置にする。第二
のばね52がその完全に応力が加わった位置に達する
と、歯車144のそれ以上の回転は妨害される。しかし
ながら、第一のばね50の駆動力及び回転慣性力のた
め、ハブ146は、歯車144に関してベルトの巻き取
り方向Aへの回転を続ける。ハブ146と歯車144と
が相対的に回転する間に、相互に係止する突起180
は、圧縮ばね148を押す。該圧縮ばね148は、圧縮
されてエネルギを吸収し且つ蓄える。
【0057】このようにして、第二のばね52に衝撃力
が伝達されることはない。衝撃力は、圧縮ばね148に
より吸収され且つ蓄えられる。圧縮ばね148は、第一
のばね50の力を減衰させ、第二のばね52を緩衝す
る。衝撃力が圧縮ばね148によって吸収され且つ蓄え
られた後、圧縮ばね148内部の応力によって、ハブ1
46は、歯車144に関してベルトの引き出し方向Bに
偏倚される。
【0058】本発明の上記の説明から、当業者は、改
良、変更及び応用例が案出されよう。かかる改良、変更
及び応用例は、特許請求の範囲で包含しようとする技術
範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートベルトのリトラクターの断
面図である。
【図2】明確にすべく特定の部品を省略した、図1のリ
トラクターの一部の分解斜視図である。
【図3】部品が第一の作用可能な位置となるように組み
立てたときの図2に示したリトラクターの部分の部分断
面図である。
【図4】部品が第二の作用可能な位置にあるときの図3
と同様の部分断面図である。
【図5】明確にすべく特定の部品を省略した、本発明の
第二の実施例の一部の分解斜視図である。
【図6】逆の角度から見たときの図5に示した部品の分
解斜視図である。
【図7】第二の実施例の部品に対する2つの作用可能な
位置を示す、図5の線7−7に沿った断面図である。
【図8】明確にすべく特定の部品を省略した、本発明の
第三の実施例の一部分の分解斜視図である。
【図9】図9は、逆の角度から見たときの図8に示した
部品の分解斜視図である。図9Aは、図9の線9A−9
Aに沿った部分断面図である。
【図10】第三の実施例を構成する組み立て段階を示す
図である。
【図11】図10に示した部品が第一の作用可能な位置
にあるときの図である。
【図12】部品が第二の作用可能な位置にあるときの図
11と同様の図である。
【符号の説明】
10 リトラクター 12 フレーム 14 格納スプール 16 シートベル
トウェブ 18 駆動機構 24 フレームの
両側部 28 フレームの円形の開口部 30 円筒状シャ
フト 32 シャフトの伸長部 34 リテーナ 36 ラチェット歯車 42 軸受 50 第一のばね 52 第二のばね 54 ラチェット 56 妨害機構 58 カバー 60 カバーの中
空内部 64 歯車 66 ハブ 68 圧縮ばね 80 ばねの中空
内部 82 指状体 84 主軸の穴 86 保持リップ 90 ばねリテー
ナスロット 92 ハブの中央穴 94 段付き凹所 96 環状スロット 98 タブ部分 100 ばね部分 102 当接面 106、108 圧縮ばねの端部分

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物の搭乗者を拘束するシートベルトウ
    ェブを格納するシートベルトのリトラクターにして、 軸線の周りでベルトの退却方向及びベルトの引き出し方
    向に回転可能に支持されたシートベルトウェブの格納ス
    プールと、 該スプールをベルトの引き出し方向に回転可能に偏倚す
    る、一組として接続された第一及び第二のばねと、 前記第一及び第二のばねを相互に接続する回転可能なコ
    ネクタであって、互いに関して可動である第一及び第二
    の部分を有し、該第一の部分が前記第一のばねに接続さ
    れ、前記第二の部分が前記第一のばねに接続された前記
    回転可能なコネクタと、 作用させたときに、前記コネクタの前記第二の部分がベ
    ルトの引き出し方向に回転するのを妨害し、前記第一の
    ばねのばね力が前記第二のばねを通じて且つ前記スプー
    ルに作用するのを阻止する一方、作用させないときに
    は、前記コネクタの前記第二の部分を解放し、前記第一
    のばねが前記コネクタ及び前記第二のばねを通じて前記
    スプールに力を加えるのを許容する、作用可能な手段
    と、を備え、 前記コネクタが、前記作用可能な手段が作用しない状態
    にされたとき、前記第一の部分と前記第二の部分との間
    に作用し、前記第一のばねによって前記第二のばねを通
    じて加えられた力を減衰する手段を備えることを特徴と
    するシートベルトのリトラクター。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリトラクターにして、
    前記第一及び第二のばねが、コイルばねを備え、前記第
    一のばねが、リトラクターのハウジング要素に取り付け
    られた第一の端部と、前記コネクタの前記第一の部分に
    取り付けられた第二の端部分とを有し、前記第二のばね
    が、前記コネクタの前記第二の部分に取り付けられた第
    一の端部と、前記スプールと共に回転可能な部分に取り
    付けられた第二の端部とを有し、 前記第一のばね、コネクタ及び前記第二のばねが前記リ
    トラクターハウジング要素と前記スプールとの間で一組
    として接続されることを特徴とするリトラクター。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のリトラクターにして、
    前記第一及び第二の部分の間で作用する前記手段がばね
    を備えることを特徴とするリトラクター。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のリトラクターにして、
    前記コネクタの前記第一の部分がハブを備え、前記コネ
    クタの前記第二の部分が複数の歯を有する歯車を備え、
    前記ハブ及び前記歯車が同軸状であることを特徴とする
    リトラクター。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のリトラクターにして、
    前記歯車が主軸及びタブを備え、前記ハブが前記主軸に
    回転可能に取り付けられ、前記第一の部分と前記第二の
    部分との間で作用する前記手段が、前記ハブの一部に、
    及び前記タブに係合して、前記ハブを前記歯車に関して
    偏倚させる圧縮ばねを備えることを特徴とするリトラク
    ター。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のリトラクターにして、
    前記ハブが一つのスロットを備え、前記タブが前記スロ
    ット内に配置され且つ前記スロットに沿って前記ハブに
    関して回転可能であることを特徴とするリトラクター。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のリトラクターにして、
    前記コネクタの前記第一の部分がハブを備え、前記コネ
    クタの前記第二の部分が歯車を備え、前記第一の部分と
    前記第二の部分との間で作用する前記手段が、前記ハブ
    と前記歯車との間を伸長する弾性的なスポークを複数、
    備えることを特徴とするリトラクター。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のリトラクターにして、
    前記ハブ、前記歯車及び前記スポークが単一体として形
    成されることを特徴とするリトラクター。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のリトラクターにして、
    前記スポークが弾性的に変形可能であることを特徴とす
    るリトラクター。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のリトラクターにし
    て、前記スポークが円弧状の形状であることを特徴とす
    るリトラクター。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のリトラクターにし
    て、前記コネクタが、ハブと、複数の歯が形成された歯
    車とを備え、前記ハブ及び前記歯車が同軸状であり且つ
    相互に接続されていることを特徴とするリトラクター。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のリトラクターにし
    て、前記ハブが、一つの突起を有する板を備え、前記歯
    車が円弧状スロットを有し、前記突起が前記円弧状スロ
    ット内に伸長することを特徴とするリトラクター。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のリトラクターにし
    て、前記第一及び第二の部分間で作用する前記手段が、
    前記突起を前記円弧状スロットの一端に向けて偏倚させ
    ることを特徴とするリトラクター。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載のリトラクターにし
    て、前記第一及び第二の部分間で作用する前記手段が、
    前記歯車及び前記突起に係合する圧縮ばねであることを
    特徴とするリトラクター。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載のリトラクターにし
    て、前記突起が前記歯車に嵌合して、前記ハブ及び歯車
    が軸方向に分離するのを阻止する部分を備えることを特
    徴とするリトラクター。
  16. 【請求項16】 シートベルトウェブを格納するシート
    ベルトのリトラクターにして、 軸線の周りでシートベルトの退却方向及びシートベルト
    の引き出し方向に回転可能に支持されたウェブ格納スプ
    ールと、 該スプールをシートベルトの退却方向に偏倚させる第一
    及び第二のぱねと、 第一のばねのばね力が前記スプールに作用するのを妨害
    する手段であって、前記第一及び第二のばねを相互に接
    続する中間コネクタを有する前記妨害手段を備え、 前記中間コネクタが、前記第一のばねに接続された第一
    の部分と、該第一の部分に関して可動であり且つ前記第
    二のばねに接続された第二の部分と、前記第一及び第二
    の部分が相対的に動いたとき、エネルギを吸収する手段
    と、を備えることを特徴とするシートベルトのリトラク
    ター。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の安全ベルトのリト
    ラクターにして、エネルギを吸収する前記手段に前記第
    一及び第二の部分が第一の方向に相対的に動く間に応力
    が加えられ、また、該エネルギ吸収手段が、前記第一及
    び第二の部分を偏倚して、互いに関し第二の方向に動か
    す力を作用させることを特徴とする安全ベルトのリトラ
    クター。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のリトラクターにし
    て、前記エネルギの吸収手段が、前記中間コネクタの前
    記第一の部分と第二の部分との間を伸長するばね要素を
    備えることを特徴とするリトラクター。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のリトラクターにし
    て、前記ばね要素がコイルばねを含むことを特徴とする
    リトラクター。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のリトラクターにし
    て、前記ばね要素が撓み可能な部材を含むことを特徴と
    するリトラクター。
  21. 【請求項21】 請求項16に記載のリトラクターにし
    て、前記中間コネクタが、前記格納スプールの回転軸線
    の周りで回転可能であることを特徴とするリトラクタ
    ー。
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