JPH07302462A - 磁気カード - Google Patents

磁気カード

Info

Publication number
JPH07302462A
JPH07302462A JP6117434A JP11743494A JPH07302462A JP H07302462 A JPH07302462 A JP H07302462A JP 6117434 A JP6117434 A JP 6117434A JP 11743494 A JP11743494 A JP 11743494A JP H07302462 A JPH07302462 A JP H07302462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
pattern
card
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6117434A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadaichi Isshiki
貞一 一色
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Infomedia Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Magnetic Printing Co Ltd filed Critical Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
Priority to JP6117434A priority Critical patent/JPH07302462A/ja
Publication of JPH07302462A publication Critical patent/JPH07302462A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偽造が極めて困難で安全性の高い磁気カード
を提供することを目的とする。 【構成】 非磁性基体上に、少なくとも1つの磁気記録
層と、高透磁率磁性層とを順次積層してなる磁気カード
において、前記カードの所定の領域には、前記高透磁率
磁性層が磁気飽和する磁界強度よりも強い磁界強度で飽
和する軟磁性材料よりなる磁気パターンが設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリペイドカード等に用
いる磁気カードに関するものであり、特に偽造・変造等
の不正な使用を困難にすることを目的として、磁気パタ
ーンを設けた磁気カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年急速に普及したプリペイドカードを
はじめとする各種磁気カードは、その普及にともなって
偽造・変造などの不正使用に対する安全性が強く求めら
れるようになってきている。従来の磁気カードは、磁性
面に磁気造影剤をふりかける等の手段により磁化パター
ンの目視が可能であり、そのため記録されている情報の
内容を解読することが可能であった。元来、磁気カード
などの磁気記録媒体は磁気記録情報を容易に書き換え得
ることが利点であるので、情報内容の解読が出来れば、
媒体の偽造は可能であった。
【0003】磁気カードの不正な書き換えを防止する第
1の方法としては、カードの一部にカードを特定するた
めの情報を、書換不能な固定信号として印刷等の手段を
用いて付加し、その固定信号と磁気記録情報とを照合す
る方法が提案されている。具体的には、例えば特開昭6
2−145585号公報および特公平3−30909号
公報に開示されているように、磁気記録再生機能を有す
る磁気記録層の上に、保磁力が10 Oe以下または磁
気記録層よりも保磁力の低い軟磁性材料で磁気バーコー
ドを形成し、その上から前記磁気バーコードを隠蔽する
ための着色層を設けた磁気カードにおいて、前記バーコ
ードに外部磁界を印加しながら読み取る方法が提案され
ている。しかしながら、この方法は磁気造影剤等を使用
することにより磁気記録情報の解読が可能であるという
欠点を有し、且つ磁気バーコードのパターン自体は、残
留磁化が無いため磁気造影剤等によって目視することは
できないものの、バーコードを検出するための直流バイ
アス電流を強くすると、磁気記録層に消磁パターンが生
じ、磁気バーコードの読み取り位置が判ってしまうとい
う欠点も有していた。
【0004】第2の方法は、前記の磁気記録情報が磁気
造影剤等を使用することにより解読が可能であるという
問題点を改善する方策であって、例えば実公昭58−5
0495号公報に開示されているように、磁気記録再生
用の磁性層の上に低保磁力の軟磁性材料からなる保護膜
を設けた磁気カードが提案されている。しかしながら、
この方法による磁気カードは、目視による磁気記録情報
の解読は出来ないものの、カード処理装置を入手するこ
とができれば、磁気情報の解読及び不正な書き換えは可
能であるという問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、第2の方法に
よる磁気カードに、第1の方法による書換不能な固定信
号を組み合わせることが考えられる。ところが第2の方
法による磁気カードは、低保磁力の軟磁性層材料による
保護層が全面にわたり形成されているので、その上にや
はり保磁力が数十Oe以下の同種の磁性材料によるバー
コードを設ける場合には以下に述べる問題があった。す
なわち、バイアスをかけてバーコードを読み取る際に
は、バーコード間では軟磁性保護層の表面の凸凹や磁性
粉の分布の不均一性に起因するノイズが発生するため、
実用上十分なSN比でバーコード情報を読み取るために
は、何層も印刷を繰り返してバーの盛り厚を十分厚くす
る必要があった。
【0006】以上のことを鑑み、本出願人らは特開平3
−194724号公報に開示してあるように、高透磁率
磁性層の上に、保磁力が200 Oe以上の磁性材料か
らなる磁気バーコードを設け、該バーコードを永久磁石
等により着磁した後、残留磁化を読み取るようにした磁
気カードを提案した。この磁気カードは磁気記録層に記
録された磁気情報の目視が困難であるとともにカードを
特定するための情報が、書換が不可能な磁気バーコード
として設けられているので、従来の磁気カードより一段
と安全性が高いという特長はあるものの、磁気バーコー
ドには保磁力が200 Oe以上の磁性体を使用してい
るので、読み取った後の磁気バーコードのパターンが磁
気造影剤等によって目視が可能であり、安全性は必ずし
も完全なものとは言えなかった。本発明は上述の問題点
に鑑みなされたもので、偽造が極めて困難で安全性の高
い磁気カードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気カード
は、非磁性基体上に、少なくとも1つの磁気記録層と、
高透磁率磁性層とを順次積層してなる磁気カードにおい
て、前記カードの所定の領域に、前記高透磁率磁性層が
磁気飽和する磁界強度よりも強い磁界強度で飽和する軟
磁性材料よりなる磁気パターンが設けられていることを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、高透磁率磁性層に使用されて
いる磁性材料は、磁気バーコードを読み取るために印加
する外部磁界(バイアス磁界)より弱い磁界で磁気飽和
するため、主に該高透磁率磁性層中の磁性粉の分布の不
均一性から発生するノイズレベルは、比較的低いバイア
ス磁界強度で一定値に達する。一方、磁気バーコードに
使用されている磁性材料は、高透磁率磁性層より高い飽
和磁界強度を持つので、比較的に強いバイアス磁界中に
おいても、バイアス磁界に比例した出力が得られる。従
って、バーコードを読み取る際に印加するバイアス磁界
を、高透磁率磁性層の飽和磁界強度より高い適当な値に
選択することにより、良好なSN比でバーコードを読み
取ることができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。図1は本発明による磁気カード
の一実施態様を示す断面図である。図1において、磁気
カード1は非磁性基体2の上に、磁気記録層3及び高透
磁率磁性層4が順次積層され、そしてこの高透磁率磁性
層4の上の所定の領域には磁気パターン5が設けられて
いる。この磁気パターン5はバー幅の違いによりコード
化されて、磁気バーコードを形成している。更にその上
には前記磁気バーコードを隠蔽するための隠蔽着色層7
および保護層8とがやはり順次積層されて構成されてい
る。
【0010】図2は本発明の他の実施態様を示す断面図
である。この場合、高透磁率磁性層4の上の所定の領域
には、バー幅が等しい磁気パターン5及びダミーパター
ン6の組み合わせによりコード化された磁気バーコード
が設けられている。図3および図4は本発明の更に別の
実施態様を示す断面図である。図3において、磁気記録
層3と高透磁率磁性層4との間の所定の領域には磁気パ
ターン5が設けられている。この磁気パターン5はバー
幅の違いによりコード化されて、磁気バーコードを形成
している。また図4においては、磁気記録層3と高透磁
率磁性層4との間の所定の領域に、バー幅が等しい磁気
パターン5及びダミーパターン6の組み合わせによりコ
ード化された磁気バーコードが設けられている。図3お
よび図4の場合、磁気バーコードはカードの全面に設け
られた高透磁率磁性層4の下に設けられているので、バ
ーコードを隠蔽するための隠蔽着色層は設ける必要がな
く、前記高透磁率磁性層4の上には保護層8のみが設け
られている。
【0011】ここで非磁性基体2としては、ポリエステ
ル(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)等のプラスチ
ックフィルムや紙、合成紙等を使用することが出来る。
また、磁気記録層3は、例えばγFe23 、Fe3
4 、Co被着γFe23 、Baフェライト、Srフェ
ライト等の公知の磁気記録用磁性材料を高分子樹脂バイ
ンダ中に分散した磁性塗料を、公知の方法で4〜20μ
m程度の厚みとなるよう塗布して形成することができ
る。また、高透磁率磁性層4は、例えばパーマロイ、セ
ンダスト、アモルファス等の鱗片状磁性金属粉またはM
n−Zn、Ni−Zn等の軟磁性フェライト粉などの、
90%飽和磁界強度が1000 Oe以下の磁性材料
を、高分子樹脂バインダ中に分散した磁性塗料がやはり
公知の方法で4〜20μm程度となるよう塗布して形成
することができる。磁気パターン5は、高透磁率磁性層
4に使用されている磁性材料よりも高い飽和磁界強度を
持つ軟磁性材料、例えば保磁力が15 Oeで90%飽
和磁界強度が略3000 Oe、平均粒径が1.5μm
のカルボニル鉄粉を、高分子樹脂バインダ中に分散して
作製した磁性塗料をスクリーン印刷やグラビア印刷ある
いはオフセット印刷等の公知の方法で、印刷することに
より形成できる。盛り厚は2〜10μm程度あればよ
い。
【0012】図5は、高透磁率磁性層4の外部磁界強度
(H)に対する磁化量(M)の関係について、振動試料
型磁力計(VSM)で測定したグラフであり、図6は磁
気パターン5を同様にして測定したグラフである。これ
らによると、高透磁率磁性層4は約500 Oeの外部
磁界を印加することで磁化量がほぼ飽和し、飽和磁化量
の90%に達する外部磁界強度は約150 Oeである
のに対し、磁気パターン5は略4000 Oeの外部磁
界の印加で磁化量がほぼ飽和し、飽和磁化量の90%に
達する外部磁界強度は略3000 Oeであることがわ
かる。なお、磁気パターン5の磁性材料として高透磁率
磁性層4と同種のもの、例えば90%飽和磁界強度が1
000 Oe以下のMn−ZnフェライトまたはNi−
Znフェライト等の磁性材料を使用すると、後述する理
由により磁気パターン5の出力を読み取る際に、バーと
バーとの間の部分では、高透磁率磁性層4を構成する磁
性材料の分散状態の不均一や表面の凹凸等により発生す
るノイズの影響で、良好なSN比で磁気パターン5の出
力を読み取ることが困難になるという問題がある。ダミ
ーパターン6は、磁気パターン5がある程度の厚さがあ
るために、隠蔽着色層7で覆ってもその存在が判ってし
まうため、バーコードデータが目視により判別出来ない
ようにするために設けられたものであり、磁気パターン
5に使用されている磁性材料と色調、粒子形状などが似
ている非磁性の顔料を、高分子樹脂バインダ中に分散し
て作製した塗料をスクリーン印刷やグラビア印刷あるい
はオフセット印刷等の公知の方法で、磁気パターン5と
ほぼ同じ厚さとなるよう形成される。隠蔽着色層7は、
磁気パターン5及びダミーパターン6が目視で判別でき
ないよう隠蔽するためのものであり、例えば鱗片状のア
ルミ粉末を、高分子樹脂バインダ中に分散して作製した
塗料をスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷
などの方法で、厚さ1〜2μmとなるよう形成される。
なお、この隠蔽着色層7は磁気バーコードが設けられて
いる領域にのみ設けてもよいし、カードの全面にわたっ
て設けてもよい。保護層8は隠蔽着色層7を保護するた
めのものであり、機能上必要がなければ、無くてもよ
い。
【0013】図7は本発明による磁気カードの読み取り
の原理を説明するための図であり、図7の(a)におい
て読み取りヘッド10にはバイアスコイル11と読み取
りコイル12とが設けられている。磁気パターン5の読
み取りに当たっては、読み取りヘッド10のバイアスコ
イル11に所定のバイアス電流Ibを流し、読み取りヘ
ッド10の前部ギャップ13からバイアス磁界を発生さ
せながら磁気パターン5を走査する。このとき読み取り
ヘッド10の読み取りコイル12には、磁気パターン5
のエッジ部に相当する箇所で、図7(b)に示すような
出力波形が現れる。
【0014】図8は磁気パターン5を読み取る際の、読
み取りヘッド10に流すバイアス電流Ibと検出電圧と
の関係を示す図である。図において、参照番号20は本
発明による磁気カード上に形成された磁気パターン5か
ら発生する出力電圧(VO-P)を示すグラフであり、参
照番号21は高透磁率磁性層4から発生するノイズ電圧
(VO-P )を示すグラフである。また、参照番号22
は、磁気パターンを構成する磁性材料として90%飽和
磁界強度が1000 Oe以下のMn−Zn系フェライ
ト粉末を使用した場合のバイアス電流と検出電圧値との
関係を示すグラフである。本発明による磁気パターン5
は磁性体が磁気飽和する磁界強度が高いので、バイアス
電流をIb1 →Ib2 (Ib1 <Ib2 )と増加させる
と、出力電圧はそれに比例してV1 →V2 (V1 <V
2 )と上昇していく。一方、高透磁率磁性層4は磁性体
が磁気飽和する磁界強度が磁気パターン5に比べて低い
ので、発生するノイズ電圧はより低いバイアス電流値
(Ib1 )でほぼ飽和し(=Vn )、その後はバイアス
電流を大きくしても一定(=Vn )のままとなってい
る。つまり、高いバイアス電流値(Ib2 )で磁気パタ
ーンを読み取る時のSN比(=V2/Vn )は、低いバ
イアス電流値(Ib1 )で磁気パターンを読み取る時の
SN比(=V1 /Vn )より大きくなる。従って、バイ
アス電流を適当に選定することにより、SN比の良い状
態で磁気パターンを読み取ることができる。ところが、
磁気パターンに飽和磁界強度が低い磁性材料を用いた場
合の出力電圧(参照番号22)は、バイアス電流が低い
間(0<Ib<Ib1 )はバイアス電流に比例して増加
するが、高透磁率磁性層4から発生するノイズ電圧(参
照番号21)と同様にIb1 付近でほぼ飽和し(=V
3 )、その後はバイアス電流を大きくしても一定(=V
3 )のままとなっている。つまり、高いバイアス電流値
(Ib2 )で磁気パターンを読み取る時も、低いバイア
ス電流値(Ib1 )で磁気パターンを読み取る時とSN
比(=V3 /Vn )は変わらず、バイアス電流を適当に
選択することによりSN比を改善するという効果は認め
られない。
【0015】なお、本発明においては、磁気記録層は保
磁力が異なる2つ以上の磁性層を積層してあってもよい
ことは明きらかである。以下に具体的実施例を用いて本
発明を更に説明する。 (実施例1)厚さ188μmの白色ポリエステルフィル
ム基体の一方の面全面に、保磁力が2750 OeのB
aフェライト磁性粉をバインダー樹脂、分散剤、硬化
剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁
気塗料をグラビア法で塗布し、乾燥後の厚みが10μm
の磁気記録層を得た。その上に、平均粒径が12μm
で、保磁力が20 Oeの高透磁率のFe−Si系合金
の鱗片状粉末をバインダー樹脂、分散剤、硬化剤、その
他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁気塗料を
ナイフコート法で塗布し、乾燥後の厚みが10μmの高
透磁率磁性層を得た。その上に、保磁力が15 Oe
で、平均粒径が1.5μmの球状カルボニル鉄粉を、高
分子樹脂バインダ中に分散して作製した磁性塗料をスク
リーン印刷し、バー幅が1mmと2mmとの組み合わせ
からなる磁気バーコードを形成した。その際スクリーン
メッシュが300線の版を使用し、盛り厚は6μmとし
た。次に磁気バーコード部分の上に、鱗片状のアルミ金
属粉を、高分子樹脂バインダ中に分散して作製した塗料
をスクリーン印刷して、厚さ1μmの銀色隠蔽層を形成
した。その上から厚さが2μm程度となるようオフセッ
ト印刷で保護層を形成した。 (実施例2)実施例1と同様の方法で、保磁力が275
0 OeのBaフェライト磁性粉からなる厚さが10μ
mの磁気記録層を得た。その上に、保磁力が15 Oe
で、平均粒径が1.5μmの球状カルボニル鉄粉を、高
分子樹脂バインダ中に分散して作製した磁性塗料をグラ
ビア印刷し、厚さが8μmで形状が実施例1と同様な磁
気バーコードを形成した。その上に、平均粒径が12μ
mで、保磁力が20Oeの高透磁率のFe−Si系合金
の鱗片状粉末をバインダー樹脂、分散剤、硬化剤、その
他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁気塗料を
ナイフコート法で塗布し、乾燥後の厚みが10μmの高
透磁率磁性層を得た。その上から更に、厚さが2μmの
保護層をグラビア法で塗布した。
【0016】(比較例)実施例1において、磁気パター
ン用の磁性インキの材料として、保磁力が20OeのM
n−Znフェライト粉を用いた以外は、実施例1と同様
にした。実施例1、2および比較例で作製した磁気シー
トを86×54mmのサイズに打ち抜き磁気カードを得
た。実施例1、2および比較例の磁気カードの磁気バー
コード部分を、バイアスコイルを有する読み取りヘッド
に所定のバイアス電流を流し、ヘッドの前部ギャップ部
から約500 Oe(Ib1 )と1500 Oe(Ib
2 )のバイアス磁界を加えながら読み取った。各カード
の磁気バーコードの、それぞれのバイアス電流における
読み取り出力値(VO-P )と高透磁率磁性層から発生す
るノイズレベル(VO-P )の一覧を表1に示す。実施例
1、2のカードは、Ib2 のバイアス電流において良好
なSN比が得られたが、比較例は何れのバイアス電流に
おいても十分なSN比が得られなかった。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の磁気カードは、磁気記録層の上
に高透磁率磁性層が積層され、かつ所定の領域には、該
高透磁率磁性層が磁気飽和する磁界強度よりも高い磁界
強度で磁気飽和する軟磁性体よりなる磁気パターンが設
けられているという新規な構成を有するので、磁気記録
層に記録された磁気記録情報も、磁気パターンによる固
定情報も何れもその内容を磁気造影剤等で目視すること
が出来ないので、極めて安全性の高い磁気バーコード付
き磁気カードが得られる。また、本発明の磁気カード
は、バーコードを検出するための直流バイアス電流を強
くした時に磁気記録層に生じる消磁パターンのため磁気
バーコードの読み取り位置が判ってしまうという従来か
らの欠点も、高透磁率層の効果により防止することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による磁気カードの一実施態様
を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例による磁気カードの一実施
態様を示す断面図である。
【図3】本発明の更に他の実施例による磁気カードの一
実施態様を示す断面図である。
【図4】本発明の更に別の実施例による磁気カードの一
実施態様を示す断面図である。
【図5】高透磁率磁性層の外部磁界強度(H)に対する
磁化量(M)の関係を示すグラフである。
【図6】磁気パターンの外部磁界強度(H)に対する磁
化量(M)の関係を示すグラフである。
【図7】本発明による磁気カードの読み取りの原理を説
明するための図であり(a)は読取り方法の概要を示
し、(b)は出力波形を示す。
【図8】磁気パターンを読み取る際の読み取りヘッドに
流すバイアス電流Ibと検出電圧との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1:磁気カード 2:非磁性基体 3:磁気記録層3 4:高透磁率磁性層 5:磁気パターン 6:ダミーパターン 7:隠蔽着色層 8:保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/80

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に、少なくとも1つの磁気
    記録層と、高透磁率磁性層とを順次積層してなる磁気カ
    ードにおいて、 前記カードの所定の領域には、前記高透磁率磁性層が磁
    気飽和する磁界強度よりも強い磁界強度で飽和する軟磁
    性材料よりなる磁気パターンが設けられていることを特
    徴とする磁気カード。
  2. 【請求項2】 前記磁気パターンが設けられた所定の領
    域には、非磁性のダミーパターンが付加されていること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気カード。
  3. 【請求項3】 前記磁気パターン及びダミーパターンの
    上に、非磁性の隠蔽着色層が設けられていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の磁気カード。
  4. 【請求項4】 前記磁気パターン及びダミーパターンは
    前記高透磁率磁性層の下に設けられていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の磁気カード。
JP6117434A 1994-05-09 1994-05-09 磁気カード Pending JPH07302462A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6117434A JPH07302462A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 磁気カード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6117434A JPH07302462A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 磁気カード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07302462A true JPH07302462A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14711556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6117434A Pending JPH07302462A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 磁気カード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07302462A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110374281A (zh) * 2019-07-18 2019-10-25 三峡大学 一种防电磁辐射的磁性涂刷剂及其涂刷方法和应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110374281A (zh) * 2019-07-18 2019-10-25 三峡大学 一种防电磁辐射的磁性涂刷剂及其涂刷方法和应用
CN110374281B (zh) * 2019-07-18 2021-03-09 三峡大学 一种防电磁辐射的磁性涂刷剂及其涂刷方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0176732B1 (ko) 자기기록매체 및 그 제조방법
JPH0330909B2 (ja)
CA1326906C (en) Magnetic recording medium
JPH07302462A (ja) 磁気カード
JPH0825855A (ja) 磁気カードおよびその製造方法
JP3121977B2 (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
JP3685411B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3051644B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
CA1333092C (en) Magnetic record medium
JPH01109524A (ja) 磁気記録媒体
JPH07107738B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2794214B2 (ja) 磁気カード
JP3229694B2 (ja) 磁気パターンを持った記録媒体
JP3441782B2 (ja) 磁気カード
JP3084342B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3688359B2 (ja) 多層磁気記録媒体の記録再生方法
JP3542276B2 (ja) 磁気記録媒体の固定情報の再生方法
JP2713370B2 (ja) 磁気記録媒体の読取方法
JP2636542B2 (ja) 磁気記録媒体およびその情報読み取り方法
JPH0620264A (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
JP3760031B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH07225942A (ja) 磁気カード
JPH0636269A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH07114624A (ja) 磁気記録媒体及びその読み取り方法
JPH04318323A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406