JPH07300710A - 水溶性接着芯地 - Google Patents

水溶性接着芯地

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JPH07300710A
JPH07300710A JP10630394A JP10630394A JPH07300710A JP H07300710 A JPH07300710 A JP H07300710A JP 10630394 A JP10630394 A JP 10630394A JP 10630394 A JP10630394 A JP 10630394A JP H07300710 A JPH07300710 A JP H07300710A
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JP
Japan
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water
soluble
adhesive
adhesive interlining
dispersibility
Prior art date
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Pending
Application number
JP10630394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kurihara
英雄 栗原
Shigeru Osawa
茂 大沢
Toshikazu Ninomiya
敏和 二宮
Akira Nagano
暁 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗い加工時に水中に分散溶解する水溶性接着
芯地を提供する。 【構成】 水中分散溶解性を有する基材シート上に水溶
性の樹脂接着剤をドット状に積層させてなる水溶性接着
芯地である。基材シートは、好ましくは、撹拌法による
分散溶解時間が水温20℃の場合で30秒以下、より好
ましくは20秒以下である水中分散溶解性を有する。水
溶性の樹脂接着剤は、好ましくは、ホットメルト型樹脂
を熱溶融して粘度3000〜6000cpsに調製され
た塗料よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着芯地、特に洗い加
工時に水中に分散溶解する水溶性接着芯地に関する。
【0002】
【従来の技術】衣服の表地に形態安定性を付与して可縫
性を向上させ、また着心地や風合いを向上させるため
に、従来より各種の接着芯地が用いられている。
【0003】接着芯地は、基布面上にホットメルト接着
剤をたとえばドット状に付着させてなり、表地に重ねた
状態でヒートプレスすることによりホットメルト接着剤
を熱溶融させて表地に接合することができる。
【0004】接着芯地の基布としては、綿や毛等の天然
繊維、レーヨン、ポリノジック等の再生繊維、アセテー
ト等の半合成繊維、あるいはポリエステル、ナイロン等
の合成繊維を素材とする織物、編物ないしは不織布が一
般に用いられ、またホットメルト接着剤としては、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリエチレン系、EVA
系、PVA系等のものが用いられる。接着芯地の基布お
よび接着剤は、表地の素材や使用部位、要求される性能
等に応じて適宜選択される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衣服の中に
は洗い加工が施されるものがあり、その代表的なものが
ジーンズ、カジュアルシャツ、ジャンパー、ブルゾン、
ブラウス等のカジュアルウエアである。
【0006】ジーンズは、縫製後のままの状態では、風
合いが硬くて素肌に着用するには不適当であり、また触
れただけで色落ちして手が真青になってしまう。したが
って、これらの原因となっている素材デニム原反に付着
している糊剤や未染着の余剰染料を除去するために、一
般に、製品化前に洗い加工を施すことが行われている。
【0007】ジーンズの洗い加工は、かつては軽石等と
同浴で洗うストーンウォッシュが主流であったが、近年
は、漂白剤や酸化剤を反応させて化学的に加工するケミ
カルウォッシュや、特殊酵素を用いてジーンズの繊維を
一部分解することにより付着染料を除去するバイオウォ
ッシュ等の洗い加工法が普及してきている。
【0008】その他前記したカジュアルウエアにおいて
も、風合いを高めたり色抜きをするために、洗い加工が
行われている。
【0009】これら洗い加工が行われるジーンズ等のカ
ジュアルウエアにおいても、可縫性の見地からは、接着
芯地を用いることが要求される。しかしながら、他の一
般の衣服とは異なり、ジーンズ等カジュアルウエアの場
合には特にその素材による自然な風合いを生かすことが
望まれ、縫製時には必要とされる接着芯地が、製品中に
そのまま残ると自然な風合いを損なうことになってしま
う。
【0010】しかも、洗い加工時には生地に相当の縮み
が生ずるため、接着芯地の基布との間に伸縮特性のバラ
ンスを保持することが困難であり、生地にひきつれ等の
外観不良が生じやすいという問題点も指摘されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の理由により、ジー
ンズ等カジュアルウエアにあっては、縫製時には必要と
される接着芯地を、製品出荷時には除去することが好ま
しい。この観点から、本発明者は、これらカジュアルウ
エアについて一般的に行われる洗い加工時に、接着芯地
を自動的に除去ないし消滅せしめることを想起し、本発
明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、水中分散溶解性を有
する基材シート上に水溶性のホットメルト樹脂接着剤が
ドット状に積層されてなることを特徴とする水溶性接着
芯地である。
【0013】水中分散溶解性を有する基材シートとして
は、紙のパルプ繊維同士を水溶性や水膨潤性の接着剤で
接着させてなる水溶紙、デンプン、カラギナン等の水溶
解成分を主体とする水溶性フィルムが挙げられるが、洗
い加工時に迅速に水溶させる観点から水溶紙を用いるこ
とが好ましい。
【0014】基材シートの水中分散溶解性とは、必ずし
も水に完全に溶解する水溶性のみを意味するものではな
く、たとえば水溶紙については少なくとも繊維のレベル
にまで分解して水中に分散する性質をも含むものとす
る。このような分散溶解性を有すれば、洗い加工時に水
中に分散して芯地を消失させることができるので、本発
明の前記目的を達成することができる。
【0015】一般に基材シートの水中分散溶解性は、水
温が上昇するにつれて向上するが、洗い加工が常温で行
われる場合にも所期の目的を達成するために、撹拌法に
よる分散溶解時間が水温20℃の場合に30秒以下、よ
り好ましくは20秒以下であることが好適である。ここ
に撹拌法とは、水300mlを入れてマグネチックスタ
ーラーで撹拌し、渦の頂点が200mlのところにくる
ように回転速度を調整し、これに3×3cmの試験片を
入れて分散溶解するまでの時間をストップウオッチで計
測することによって行われる。
【0016】水溶性の樹脂接着剤としては、特にポリビ
ニルアルコール(PVA)系のものが好適であり、単体
であるいは他の水溶解成分や任意添加剤と混合して用い
られる。このようなPVA系の水溶性ホットメルト樹脂
接着剤は、たとえば特開平5−65465号公報に公知
である。
【0017】水溶性樹脂接着剤は、適当な溶剤に溶解さ
せ、あるいはホットメルトさせて、好ましくは粘度30
00〜6000cpsの塗料に調製し、グラビア印刷、
転写印刷、スクリーン印刷等において所定のメッシュを
用いることにより、水溶性基材シート上にドット状に配
置積層される。接着剤を基材シートの全面に塗布して層
着させると、特に曲面部における可縫性が損なわれるの
で、ドット状に配列させることが好ましい。
【0018】本発明の接着芯地において、接着剤の付着
量およびドット密度、ドットの大きさ(ドット径)は、
接着芯地として要求される可縫性等の諸特性と本発明の
主目的を達成するための水溶性とのバランスを確保する
ように選択される。
【0019】接着剤の付着量が少なすぎると、ホットメ
ルトおよび硬化後の表地に対する接着強度が不十分とな
り、縫製時に表地から剥離するおそれがある。逆に接着
剤の付着量が多すぎると、洗い加工時に完全に水に溶解
することができない。表地に接着したまま水溶しきれな
かった接着剤は黒ずみとなって表地の外観不良となり、
またアイロン時に熱溶融して表地の広い範囲にわたって
浸透した後に硬化してしまう。これらの問題を回避する
ために、接着剤は5〜20g/mの付着量で基材シー
ト上に積層させることが好ましい。
【0020】ドット密度およびドット径については、こ
れらが大きすぎると全面層着に近くなって可縫性や生地
の柔軟性を阻害し、反対に小さすぎる場合には十分な接
着力を得ることが困難となる。よって、1平方インチ当
たりのドット数は40〜1000、ドット径は0.2〜
1mm程度とすることが好ましい。
【0021】
【作用】基材シートおよび接着剤がいずれも水溶性であ
るため、洗い加工時に短時間で水に分散溶解する。
【0022】
【実施例】水溶性のホットメルト樹脂(日本合成化学工
業、商標名「エコマティHM」)を130〜140℃で
溶融して粘度3000〜600cpsの塗料を調製し、
この塗料を65メッシュのグラビアメッシュロールを用
いて、水溶紙(三島製紙、商標名「30MDP−W
A」)に11.8g/mの付着量にてドット状にコー
ティングして、本発明の一実施例による接着芯地を得
た。
【0023】比較例として、ポリエステル/綿の65%
/35%混紡糸を使用した織布にPVA系水溶性樹脂を
スキャッタリング法にて接着して得た接着芯地(ダイニ
ック、商標名「Staflex 545」を用いた。
【0024】これら実施例および比較例による接着芯地
を、テンセル素材によるカジュアルブルゾンの襟、パー
ツおよび身返しに接着して該ブルゾンを縫製した後、一
般的なバイオウォッシュ加工を実施した。
【0025】この場合の縫製時における可縫性ならびに
バイオウオッシュ加工後の仕上がり状態を評価した結果
を表1に示す。
【表1】 (*1)樹脂のみ溶解した (*2)テンセル8.2%収縮に対し芯地2.0%収縮
のため、ヒキツレや余り等の寸法異常が見られた (*3)比較的ハードな風合いが観察された 表1の評価結果から明らかなように、本発明の実施例に
よる接着芯地は可縫性が良好であり、しかも基材シート
および樹脂のいずれもが洗い加工中に完全に溶解し、し
たがってテンセル生地の収縮によっても寸法異常が発生
せず、風合いもソフトでカジュアルウエアとしての仕上
がり状態が良好なものであった。
【発明の効果】本発明による接着芯地は、縫製時には表
地に接着されて形態安定性、可縫性を付与するが、基材
シートおよび接着剤がいずれも水溶性であるため、洗い
加工時に短時間で水に分散溶解する。本発明の水溶性接
着芯地は、縫製後製品出荷前に洗い加工が一般に施され
るジーンズ等各種カジュアルウエアに、特に好適に用い
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 暁 大阪市中央区高麗橋2−6−10 ダイニッ ク株式会社大阪支社営業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中分散溶解性を有する基材シート上
    に水溶性の樹脂接着剤がドット状に積層されてなること
    を特徴とする水溶性接着芯地。
  2. 【請求項2】 前記基材シートが、撹拌法による分散
    溶解時間が水温20℃の場合で30秒以下である水中分
    散溶解性を有することを特徴とする請求項1の水溶性接
    着芯地。
  3. 【請求項3】 前記基材シートが、撹拌法による分散
    溶解時間が水温20℃の場合で20秒以下である水中分
    散溶解性を有することを特徴とする請求項1の水溶性接
    着芯地。
  4. 【請求項4】 前記水溶性の樹脂接着剤が、ホットメ
    ルト型樹脂を熱溶融して粘度3000〜6000cps
    に調製された塗料よりなることを特徴とする請求項1の
    水溶性接着芯地。
  5. 【請求項5】 前記塗料が、スクリーン印刷、転写印
    刷あるいはグラビア印刷のいずれかの印刷方式により前
    記基材シート上に印刷されてなることを特徴とする請求
    項4の水溶性接着芯地。
JP10630394A 1994-04-22 1994-04-22 水溶性接着芯地 Pending JPH07300710A (ja)

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