JP2008248420A - 芯地との高い接着強度を有する繊維製品及びその製造方法 - Google Patents

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光郎 傍島
Hisae Tada
尚恵 多田
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Abstract

【要 約】
【課 題】
汗じみ等汚れが落ち易く、接着剤のしみ出しが少なく、対商業洗濯防縮性が良好な、汎用の接着剤、特にポリプロピレン系接着剤を使用した芯地との耐久接着性が良好な繊維製品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
芯地用接着剤の主成分を構成するポリマーと同種のポリマーを主成分とする薬剤を接着する生地側の繊維に付与させる。
特に、ポリプロピレン系薬剤を生地の繊維上に付与することにより、ポリプロピレン系接着剤を芯地用接着剤とした場合の耐久接着性を改善することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、芯地用接着剤との接着耐久性が良好な繊維製品に関し、詳しくは、芯地用接着剤としてポリプロピレン系接着剤を使用したときの接着強度が良好な繊維製品及びその製造方法に関する。
従来より、被服用生地に芯地を取り付けるに当り、接着剤を用いることによって、繰り返しの着用、使用や洗濯にある程度の耐久性を持たせることが行われている。例えば、襟羽根やカフスには洗濯してもはがれないような非水溶性の樹脂を接着剤とする永久接着芯地(トップヒューズ)が使用されている。現在、永久接着芯地の接着剤としてはポリエチレン系接着剤が一般的である。
芯地側に接着剤を担持させる場合、通常、接着される側の繊維には接着成分は付与しない。接着剤を繊維上へ付与する場合には、ホットメルト方式が一般的である。
一般的に広く使用されているポリエチレン系接着剤は、繊維との接着力は良好であるが、ホットメルト方式で付与した場合、溶けたポリエチレンがシャツの表側まで染み出してくることが多く、そのために汗じみの付着が強かったり、油汚れを呼び込むことがあった。
昨今では、ポリエチレン系よりも汗じみ等の汚れが落ちやすく、接着剤のしみ出しが少なく、対商業洗濯防縮性が良好なポリプロピレン系の接着剤が開発されて、各方面に使用され、シャツのトップヒューズにも使用されている。しかし、ポリプロピレン系接着剤は従来のポリエチレン系の接着剤に比べ、繊維との接着性が不安定であり、繊維の種類によっては、着用や洗濯に耐えられない水準の剥離強力しか得られないという問題があった。また、繊維の種類によって接着力に違いがあるため、接着させる繊維との接着性を前もって調査する必要があるという不便さもあった。
これらを解決する手段として、接着剤に改良を加える試みがなされており、エチレン性不飽和シラン化合物編成オレフィン系樹脂を含有する接着剤を用いる方法(特許文献1)、カルボニル変性したポリプロピレン系接着剤を用いる方法(特許文献2)、エチレンとラジカル重合性酸無水物及びこれ以外のラジカル重合性コモノマーからなる多元重合体及び融点100℃以上のポリオレフィン系樹脂を積層して用いる方法が提案されている(特許文献3)。
しかし、それら先行技術の方法は使用する接着剤に改良を加える方法であって、汎用の接着剤を使用した場合でも効果的な方法を提唱するものではなかった。また、ポリエチレン系とポリプロピレン系の長所を兼ね備えた素材の接着剤は未だ提案されていない。
特許第3885466号公報 特許第3580700号公報 特許第3098594号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、汗じみ等汚れが落ち易く、接着剤のしみ出しが少なく、対商業洗濯防縮性が良好な、汎用の接着剤、特にポリプロピレン系接着剤を使用した芯地との接着強度が良好な繊維製品及びその製造方法を得ることを目的とする。
本発明者らは、芯地用接着剤の主成分を構成するポリマーと同種のポリマーを主成分とする薬剤を接着する生地側の繊維に付与させることによって、汎用の接着剤を用いた芯地の接着においても良好な接着性を得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は、基本的には芯地用接着剤の主成分を構成するポリマーと同種のポリマーを主成分とする薬剤が繊維上に付与されていることを特徴とする芯地との高い接着強度を有する繊維製品及びその製造方法に係るものであり、以下の各技術を基礎として構成される。
(1)芯地が接着剤により接着加工される繊維製品において、芯地用接着剤の主成分を構成するポリマーと同種のポリマーを主成分とする薬剤が繊維上に付与されていることを特徴とする芯地との高い接着強度を有する繊維製品。
(2)芯地用接着剤がポリプロピレン系接着剤であり、薬剤がポリプロピレン系薬剤であることを特徴とする(1)に記載の繊維製品。
(3)ポリプロピレン系薬剤がポリプロピレン系ポリマー骨格を有するポリマーを水に乳化、分散させたものであることを特徴とする(2)に記載の繊維製品。
(4)繊維製品に芯地が接着加工されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維製品。
(5)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維製品の製造方法であって、繊維上への薬剤の付与がパッド・ドライ方法により行われることを特徴とする芯地との高い接着強度を有する繊維製品の製造方法。
(6)薬剤の付与が、樹脂加工、柔軟加工その他の繊維加工と同浴で行われることを特徴とする(5)に記載の繊維製品の製造方法。
本発明によれば、汗じみ等汚れが落ち易く、接着剤のしみ出しが少なく、対商業洗濯防縮性が良好な、ポリプロピレン系接着剤を使用した芯地との耐久接着性が良好な繊維製品を得ることができる。
また、繊維に薬剤を付与する手段は、樹脂加工や柔軟加工などの繊維加工工程と同様の工程で行うことができるため、繊維加工場での新たな設備投資は必要ない。
以下、本発明の、芯地との高い接着強度を有する繊維製品及びその製造方法について具体的に説明する。
本発明の処理は、芯地が使われる繊維製品全般を対象とすることができる。代表的には、シャツ地(襟、カフス)であるが、ショルダーパッドなどの被服補助部品、背広などの外衣、帽子、カバン類など、芯地が接着される相手側の素材が、薬剤処理が可能な形態の繊維製品であれば適用が可能である。
本発明の繊維製品の素材としては、木綿、麻等の天然セルロース繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン(キュプラ)、テンセル(精製セルロース)、ポリノジック等の再生セルロース繊維、アセテート等の半再生セルロース繊維が挙げられる。また、合成繊維としては、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維など、汎用の合成繊維が挙げられる。また、これらのセルロース繊維と合成繊維を混紡したものでも良い。
本発明で、繊維に付与される薬剤は、芯地用接着剤の主成分を構成するポリマーと同種のポリマーを主成分とする薬剤である。芯地用接着剤がポリプロピレン系接着剤の場合には、ポリプロプレン系薬剤を用いる。ポリプロピレン系薬剤は、ポリプロピレン系ポリマー骨格を有するポリマーを水に乳化、分散させたものをいう。ポリプロピレン系薬剤には、例として、酸化ポリプロピレンワックス乳化剤(軟化点145℃程度)東邦化学工業(株)ハイテックP-5300がある。
薬剤を繊維に付着させる方法は、繊維製品に該薬剤を付与することができれば、いずれの方法でも良く、パッド・ドライ法、コーティング法、スプレー法、浴中法等の公知の方法を採用することができる。これらの中でもとくに、作業性や経済性に優れる点から、パッド・ドライ法を用いることが好ましい。
薬剤は水系であるため、汎用の繊維加工で行う樹脂加工や柔軟加工にポリプロピレン系薬剤を同浴して加工することも可能である。そのため、生産性も良く、少量のポリプロピレン系薬剤にて接着性が向上する効果が得られる。また、繊維加工と同様の工程のため、新たな設備投資は不要である。
本発明の薬剤付与工程を含む繊維加工は、例えば、漂白工程→シルケット加工工程→樹脂加工(本発明のポリプロピレン系薬剤を同浴で添加)工程で行われる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、その実施例を変更することができる。
本発明の実施例及び比較例においては、表1の生地、樹脂加工剤、触媒、薬剤、加工方法に基づき、樹脂加工剤(A)15質量%、触媒(B)3質量%、薬剤を3質量%の配合で処理した。
<実施例>
表1のシャツ地(通常の糊抜・精練・漂白・シルケット加工した生地)に、樹脂加工剤A(ベッカミンLF−55Pコンク:大日本インキ化学株式会社 製;グリオキザール系樹脂)15質量%、触媒B(カタリストGT−3:大日本インキ化学株式会社 製;金属系触媒)3質量%の通常樹脂処方液にポリプロピレン系薬剤a(ハイテックP−5300:東邦化学株式会社製)を3質量%加えた処理液にて、パディング(ピックアップ(70%)、乾燥(120℃×1分)、加熱処理(160℃×2分)で処理し、改良シャツ地を得た。
なお、ピックアップは次式による。
ピックアップ=[(処理後の対象物の重量)−(処理前の対象物の重量)]/(処理前の対象物の重量)×100
<比較例1>
表1のシャツ地を上記通常樹脂処方液で同様に処理したものを通常シャツ地とした。
<比較例2>
表1のシャツ地を上記通常樹脂処方液にポリエチレン系薬剤b(ファインテックスPE140E:大日本インキ化学株式会社製)を3質量%加えた処理液にて同様に処理し、比較シャツ地1を得た。
<比較例3>
表1のシャツ地を上記通常樹脂処方液にポリウレタン系薬剤c(エバフェノールN−7:日華化学株式会社製)を3質量%加えた処理液にて同様に処理し、比較シャツ地2を得た。
<比較例4>
表1のシャツ地を上記通常樹脂処方液にポリエステル系薬剤d(パーマリンMR100:三洋化成工業製)を3質量%加えた処理液にて同様に処理し、比較シャツ地3を得た。
<評価試験:剥離強さ JIS L1089>
ポリエステル/綿・65/35(質量%)、[23/2×23/2(23番手単糸の双糸)/経51×緯55(本/インチ)]を通常の糊抜・精錬・漂白・硬仕上加工した生地に接着剤としてポリプロピレン系接着剤を塗布して接着芯地とした。
この芯地と各シャツ生地を170℃×2.5kg/cm2×15秒でプレスして接着し、剥離強度測定した。測定結果を表2に示す。
表2からわかる通り、本発明に係る改良シャツ地は、比較品に比べ良好な剥離強度を有していた。
この結果、本発明の繊維上に薬剤を付与した繊維製品を使用すれば、好適な汎用の接着剤であるポリプロピレン系接着剤を芯地用接着剤とした場合にも、良好な剥離強度を得られることを確認することができた。
本発明によって、汗じみ等汚れが落ち易く、商業プレスによる接着剤のしみ出しが少なく、対商業洗濯防縮性が良好であるポリプロピレン系接着剤を多方面の芯地用接着剤として使用することが可能となった。
特別な構造の接着剤を使用することなく、汎用の接着剤、特に、ポリプロピレン系接着剤を芯地用接着剤とした場合にも、高い接着強度を有する繊維製品を得ることができる点で実用上きわめて有用な発明である。
また、樹脂加工や柔軟加工などの工程と同様の工程で繊維に薬剤を付与することができるため、繊維加工場では新たな設備投資は必要ない、などきわめて有用なものである。

Claims (6)

  1. 芯地が接着剤により接着加工される繊維製品において、芯地用接着剤の主成分を構成するポリマーと同種のポリマーを主成分とする薬剤が繊維上に付与されていることを特徴とする芯地との高い接着強度を有する繊維製品。
  2. 芯地用接着剤がポリプロピレン系接着剤であり、薬剤がポリプロピレン系薬剤であることを特徴とする請求項1に記載の繊維製品。
  3. ポリプロピレン系薬剤がポリプロピレン系ポリマー骨格を有するポリマーを水に乳化、分散させたものであることを特徴とする請求項2に記載の繊維製品。
  4. 繊維製品に芯地が接着加工されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維製品。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の繊維製品の製造方法であって、繊維上への薬剤の付与がパッド・ドライ方法により行われることを特徴とする芯地との高い接着強度を有する繊維製品の製造方法。
  6. 薬剤の付与が、樹脂加工、柔軟加工その他の繊維加工と同浴で行われることを特徴とする請求項5に記載の繊維製品の製造方法。
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