JPH07300569A - 保護コート剤 - Google Patents

保護コート剤

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JPH07300569A
JPH07300569A JP6093308A JP9330894A JPH07300569A JP H07300569 A JPH07300569 A JP H07300569A JP 6093308 A JP6093308 A JP 6093308A JP 9330894 A JP9330894 A JP 9330894A JP H07300569 A JPH07300569 A JP H07300569A
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JP
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curing
photoinitiator
coating agent
wavelengths
photoinitiator system
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JP6093308A
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Yoko Honma
陽子 本間
Yasuhiko Shida
康彦 志田
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16

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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 硬化せしめるのに要する波長254nm
および365nmの硬化感度の比が1:0.1〜1.5
である光開始剤系と、光硬化性樹脂とからなる紫外線硬
化化型保護コート剤。 【効果】 この保護コート剤により形成された保護
コート層は、コーティングられた基板の耐擦傷性を高
め、コーティング表面の経時的安定性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保護コート剤に関し、
更に詳しくは、紫外線硬化性に優れ、かつ、表面状態の
経時的安定性にも優れた光ディスクなど光学式メディア
に有用な保護コート剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学式メディア、特に、光磁
気ディスク用コート剤として種々のものが提案されてい
るが、これまでに提案されたコート剤は、空気中の酸素
による硬化阻害などが原因で樹脂の硬化性が低く、その
ため膜に傷が入りやすい等の問題があった。また光磁気
ディスクの信頼性・耐久性を評価することを目的とした
耐久試験、例えば、80℃、85%RH、2000時間
保持などの試験においてブリードアウトなどの表面状態
の変化があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コー
ティング剤の硬化性を向上させることにより表面の経時
的安定性に優れた保護コート剤を形成する光開始剤系を
使用した紫外線硬化型保護コート剤を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、吸収波長が高
圧水銀灯の出光波長である303nmおよび365nm
のスペクトルのエネルギー吸収性が強い光開始剤系を利
用することで硬化性が優れ、硬化した膜は傷が入りにく
く、光学式メディアなどの耐久試験条件である高温多湿
の環境において膜の表面状態の安定性に優れた紫外線硬
化型保護コート剤が得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、波長303nm、36
5nmにおける硬化感度の比が1:0.1〜1.5であ
り、好ましくは波長303nmにおける硬化感度と25
4nmまたは408nmにおける硬化感度との比が1:
0.4以下となるような光開始剤系を用いた高圧水銀灯
による硬化に適した紫外線硬化型保護コート剤に関す
る。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明における硬化感度の測定には分光感
度法を用いた。該方法は、紫外線源から発生した光を回
折格子により単色光に分割し、その光を用いてアクリル
あるいは/またはメタクリル酸エステルと光開始剤とか
らなるサンプルを露光することにより潜像を形成し、現
像後のパターンの高さを硬化感度とする方法である。露
光範囲は、高圧水銀灯の波長領域である250nmから
450nmの範囲であり、254nm、303nm、3
65nm、408nmが主なスペクトルである。
【0008】254nmのスペクトルはアクリルまたは
メタクリル酸エステルなどをコート剤の構成成分として
使用した場合、この成分の硬化に関与する吸収バンドと
重なるためフィルター効果によりこの波長のエネルギー
利用効率が低下する。そこで、本発明で用いた光開始剤
系の254nmの硬化感度は、303nmの硬化感度を
1とすると、0.4以下の範囲が好ましい。
【0009】また、408nmのスペクトルは可視領域
に近いため、このスペクトルの吸収強度の強い光開始剤
系を用いた場合、ポットライフの低下、遮光する手間が
増えるなどがあるため好ましくない。本発明で用いた光
開始剤の408nmの硬化感度は、303nmの硬化感
度を1とすると、0.4以下の範囲が好ましい。
【0010】したがって、アクリルあるいは/またはメ
タクリル酸エステルを使用する場合、高圧水銀灯の出光
スペクトルのうち303nm、365nmを有効に利用
する光開始剤を用いて保護コート剤を構成することが好
ましい。本発明で用いた光開始剤系は、303nmと3
65nmの硬化感度の比が1:0.1以上1:1.5以
下の範囲が好ましい。1:1.5を越える場合、硬化時
に膜収縮などが発生し、また1:0.1に達しない場
合、硬化性が著しく低下することがある。
【0011】365nmに吸収バンドを持たないアセト
フェノン系光開始剤およびベンゾインエーテル系光開始
剤など(以下、光開始剤Xとする)も、チオキサントン
系およびベンゾフェノン系光開始剤など(以下、増感剤
Yとする)を添加することで増感効果により吸収バンド
がシフトし、本発明で規定する光開始剤系となる。
【0012】光開始剤Xとしては、ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメ
チルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−
ブタノン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾンエチル
エーテル、ベンゾイルイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ルイソブチルエーテルなどが挙げられる。
【0013】増感剤Yとして、ベンゾフェノン、3,3
´,4,4´−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニ
ル)ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、
4,4´−ジクロロベンゾフェノン、4−フェニルベン
ゾフェノン、4−ベンゾイル−4´−メチルジフェニル
サルファイド、ヒドロキシベンゾフェノン、2−イソプ
ロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサント
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロ
ロチオキサントンなどが例示できる。
【0014】本発明における光開始剤Xと光開始剤Yと
の割合(重量比)は、1:0.1から1:2の範囲であ
り、好ましくは1:0.3から1:1.5の範囲であ
る。さらに、好ましくは、1:0.5から1:1の範囲
である。1:0.1に達しない場合、光開始剤Yの増感
効果が発現されにくく、1:2を越えた割合の場合、過
剰な光開始剤Yが入るため硬化収縮が発生することがあ
る。
【0015】さらに上記の中で開始効率が低い光開始剤
Xと光開始剤Yであっても水素供与剤を添加すること
で、反応効率が高まりより低濃度で目的とする光開始剤
系が構成できる。
【0016】本発明で用いることのできる水素供与剤と
して、トリエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息
香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−
ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミ
ノ安息香酸2−エチルヘキシル、安息香酸(2−ジメチ
ルアミノ)エチル、4,4´−ジメチルアミノベンゾフ
ェノン、4,4´−ジエチルアミノベンゾフェノンなど
が例示できる。
【0017】本発明における水素供与剤の添加の重量%
の割合は、光開始剤Xと光開始剤Yの全量を1とする
と、1:0.1から1:1.5までの範囲である。好ま
しくは、1:0.3から1:1.2の範囲であり、さら
に好ましくは、1:0.5から1:1の範囲である。
1:0.1に達しない場合、開始剤に対して水素供与剤
の水素供与能力が低下したり、1:1.5を越えた場
合、光開始剤系の開始効率が低下することがある。本発
明における光開始剤Xと光開始剤Yの添加の割合は前述
の通りである。
【0018】本発明における保護コート剤は、前述の光
開始剤と光硬化性樹脂とから構成され、必要に応じて添
加剤を添加してもよい。
【0019】本発明における光開始剤の添加量は、光硬
化性樹脂もしくは添加剤を使用した場合は光硬化性樹脂
と添加剤との合計量に対して0.1重量%以上15重量
%以下、好ましくは1重量%以上10重量%以下であ
る。15重量%を越えて添加した場合、硬化の際に未反
応な光開始剤が膜の経時的安定性を低下させる場合があ
る。また、0.1重量%未満の添加量では、硬化性が著
しく低下するため、実用的でない。
【0020】本発明における光硬化性樹脂は、例えばア
クリルあるいは/またメタクリル酸エステルなどであ
り、より具体的には、単官能、2官能および3官能以上
のアクリルまたは/およびメタクリル酸エステルであ
る。
【0021】本発明で用いることのできる単官能アクリ
ルあるいは/またメタクリル酸エステルとしては、例え
ば、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニ
ルアクリレートなどが挙げられる。
【0022】単官能アクリルあるいは/またメタクリル
酸エステルの添加量は、0重量%以上50重量%以下、
好ましくは、5重量%以上45重量%以下で使用でき
る。50重量%を越えて使用された場合、硬化膜の3次
元架橋構造が形成されにくくなることがある。
【0023】本発明で用いることのできる2官能のアク
リルまたは/およびメタクリル酸エステルの代表的なも
のとしては、ポリエチレングリコール(PEG)#40
0ジアクリレート、PEG#600ジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレートエチレノキサイド変性ビスフ
ェノールAジアクリレート、水添ジシクロペンタジエニ
ルジアクリレートなどを例示することができる。
【0024】2官能のアクリルまたは/およびメタクリ
ル酸エステルの添加量は、5重量%以上50重量%以下
が好ましい。5重量%より低い濃度ではポリカーボネー
ト基板への接着性が発現されなかったり、また50重量
%を越えて添加した場合、膜の保護特性が低下すること
がある。
【0025】本発明で用いることのできる3官能以上の
アクリルまたは/およびメタクリル酸エステルの代表的
なものとしては、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートなどを例示する
ことができる。
【0026】3官能以上のアクリルまたは/およびメタ
クリル酸エステルの添加量は、5重量%以上80重量%
以下、好ましくは、20重量%以上70重量%以下の範
囲である。5重量%未満は、保護するために必要な硬
度、耐擦傷性が低下したり、80重量%を越えると、コ
ート剤硬化時の膜収縮率が高くなることがある。
【0027】本発明で用いるアクリルまたは/およびメ
タクリル酸エステルは、1種類でもよいし、2種類以上
併用してもよい。
【0028】また、本発明で用いることのできる上記の
アクリルまたは/およびメタクリル酸エステル以外の光
硬化性樹脂として、スチレン、ビニルトルエン、N−ビ
ニルピロリドンなどのビニル基を有する光硬化性樹脂な
どを例示することができる。以上のような紫外線硬化樹
脂組成物を高圧水銀灯を用いて重合することによって、
保護コート剤を得ることができる。高圧水銀灯以外の紫
外線源として超高圧水銀灯、メタルハライドランプなど
も使用できることが、その出光スペクトルパターンから
類推できる。
【0029】また、均一な塗布性を付与し、オレンジピ
ールやクレーターなどの塗布欠陥の発生を抑制する目的
から、コート剤に対して1種類以上のレベリング剤を添
加することができる。レベリング剤としては一般にシリ
コーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤が知られてお
り、これらを目的とするコート剤の性能を損なうことが
ない範囲で使用することができる。
【0030】本発明における紫外線照射時の積算光量
は、200mJ/cm2以上1500mJ/cm2以下、
好ましくは、300mJ/cm2以上1000mJ/c
2以下である。200mJ/cm2未満の場合、硬化性
が低くなったり、また、1500mJ/cm2を越える
照射の場合、硬化膜が収縮することがある。
【0031】
【発明の効果】このようにして得られた本発明の光開始
剤系を用いた紫外線硬化樹脂組成物を所定条件で光硬化
させたものは基板表面の耐擦傷性を高め、かつ、コーテ
ィング表面の経時的安定性に優れた保護コート剤であ
る。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものでは
ない。
【0033】(ベースレジンの調製)ペンタエリスリト
ールトリアクリレート700g、水添ジシクロペンタジ
エニルジアクリレート100g、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート100g、テトラヒドロフルフリル
アクリレート100gを混和し、コート剤ベースレジン
を調製した。
【0034】(光開始剤系の調製)光開始剤Aとして、
メチルベンゾイルフォルメート25g、ベンゾフェノン
25g、4−ジメチルアミノアセトフェノン50gを混
合した。そして、分光感度法を用いて、この光開始剤系
Aの硬化感度を次のようにして測定した。前述のベース
レジン全量に対して光開始剤系A100gを添加し、よ
く混合した。この紫外線硬化樹脂組成物をスピンコート
法により厚さ3μmの均一な膜を作製し、その膜を25
0nmから450nmの光を用いて90分間露光した。
露光後、膜をキシレンに90秒間浸した後、エタノール
で30秒間よく洗浄した。上記工程は23±1℃、50
±3%RHの環境下で行った。光開始剤系Aの254n
m,303nm,365nm,408nmの硬化感度の
比は0.29:1:0.24:0であった。測定結果を
図1に示す。
【0035】光開始剤Bとして、2−メチル−2−モル
ホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン
20g、ベンゾフェノン10g、4−ジメチルアミノア
セトフェノン20gを混合した。ベースレジン全量に対
して光開始剤系B50gを添加し、よく混合し、光開始
剤系Aの場合と同様にして分光感度法を用いて硬化感度
を測定した。光開始剤系Bの254nm,303nm,
365nm,408nmの硬化感度の比は0.21:
1:0.42:0であった。
【0036】光開始剤系Cとして、ベンジルジメチルケ
タール25g、ベンゾフェノン20g、4−ジメチルア
ミノアセトフェノン40gを混合した。ベースレジン全
量に対して光開始剤系C75gを添加し、よく混合し、
光開始剤系Aの場合と同様にして分光感度法を用いて硬
化感度を測定した。光開始剤系Cの254nm,303
nm,365nm,408nmの硬化感度の比は0.3
6:1:0.86:0であった。
【0037】光開始剤系Dとして、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン30g、ベ
ンゾフェノン20g、4−ジメチルアミノアセトフェノ
ン15g、4,4´−ジエチルアミノベンゾフェノン1
5g、ベンジル10gを混合した。ベースレジン全量に
対して光開始剤系D90gを添加し、よく混合し、光開
始剤系Aの場合と同様にして分光感度法を用いて硬化感
度を測定した。光開始剤系Dの254nm,303n
m,365nm,408nmの硬化感度の比は0:1:
0.78:0であった。
【0038】光開始剤系Eとして、2−メチル−2−モ
ルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オ
ン50g、2,4−ジエチルチオキサントン50gを混
合した。ベースレジン全量に対して光開始剤系E100
gを添加し、よく混合し、光開始剤系Aの場合と同様に
して分光感度法を用いて硬化感度を測定した。光開始剤
系Eの254nm,303nm,365nm,408n
mの硬化感度の比は0:1:1:0.33であった。測
定結果を図2に示す。
【0039】光開始剤系Fとして、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブ
タノン25g、ベンゾフェノン25g、4−ジメチルア
ミノアセトフェノン50gを混合した。ベースレジン全
量に対して光開始剤系G100gを添加し、よく混合
し、光開始剤系Aの場合と同様にして、分光感度法を用
いて硬化感度を測定した。光開始剤系Gの254nm,
303nm,365nm,408nmの硬化感度の比は
0:1:0.06:0であった。測定結果を図3に示
す。
【0040】実施例1 前述のベースレジン1000gに対して、レベリング剤
としてシリコーン系塗料添加剤(信越化学工業(株)製
商品名「KP−306」)を10g、および光開始剤
系A100gを添加し、よく混合した。
【0041】このコート剤1.5gを直径90mmのポ
リカーボネート製光磁気ディスク基板の非グルーブ面上
にディスペンス後、スピンコート法により厚さ10μm
にコーティングし、これを120W/cmの高圧水銀灯
を用いて露光し硬化させた。以上の工程は23±1℃、
50±3%RHの環境下で行った。
【0042】露光は膜上100mmの高さから紫外線の
積算照射量が650mJ/cm2(λ=365nm)と
なるように行った。
【0043】耐擦傷性の試験評価は、荷重50gをかけ
ながらスチールウール#0000を用いて擦り塗面状態
を蛍光灯下で目視観察し、また、鉛筆硬度の測定はJI
SK−6911に従って行なった。なお、このディスク
を温度80℃、湿度85%RHの環境下で2000時間
保存した後に、膜の表面を光学顕微鏡で観察した。試験
結果を表1に示す。
【0044】実施例2 前述のベースレジン1000gに対して、レベリング剤
としてシリコーン系塗料添加剤(信越化学工業(株)製
商品名「KP−306」)を10g、および光開始剤
系B100gを添加し、よく混合した。
【0045】このコート剤を用いて、実施例1と同様に
してコーティングした基板を作製し、実施例1と同様に
膜の試験を行い、また、環境保存試験を実施し表面状態
を光学顕微鏡で観察した。結果を表1に示す。
【0046】実施例3 前述のベースレジン1000gに対して、レベリング剤
としてシリコーン系塗料添加剤(信越化学工業(株)製
商品名「KP−306」)を10g、および光開始剤
系C100gを添加し、よく混合した。
【0047】このコート剤を用いて、実施例1と同様に
してコーティングした基板を作製し、実施例1と同様に
膜の試験を行い、また、環境保存試験を実施し表面状態
を光学顕微鏡で観察した。結果を表1に示す。
【0048】実施例4 前述のベースレジン1000gに対して、レベリング剤
としてシリコーン系塗料添加剤(信越化学工業(株)製
商品名「KP−306」)を10g、および光開始剤
系D100gを添加し、よく混合した。
【0049】このコート剤を用いて、実施例1と同様に
してコーティングした基板を作製し、実施例1と同様に
膜の試験を行い、また、環境保存試験を実施し表面状態
を光学顕微鏡で観察した。結果を表1に示す。
【0050】実施例5 前述のベースレジン1000gに対して、レベリング剤
としてシリコーン系塗料添加剤(信越化学工業(株)製
商品名「KP−306」)を10g、および光開始剤
系E100gを添加し、よく混合した。
【0051】このコート剤を用いて、実施例1と同様に
してコーティングした基板を作製し、実施例1と同様に
膜の試験を行い、また、環境保存試験を実施し表面状態
を光学顕微鏡で観察した。結果を表1に示す。
【0052】比較例1 前述のベースレジン1000gに対して、レベリング剤
としてシリコーン系塗料添加剤(信越化学工業(株)製
商品名「KP−306」)を10g、および光開始剤
系F100gを添加し、よく混合した。
【0053】このコート剤を用いて、実施例1と同様に
してコーティングした基板を作製し、実施例1と同じく
膜の試験を行い、また同様の環境保存試験を実施し表面
状態を光学顕微鏡で観察した。結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の光開始剤系の硬化感度を示す図で
ある。
【図2】 本願発明の他の光開始剤系の硬化感度を示す
図である。
【図3】 比較として用いた光開始剤系の硬化感度を示
す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長303nmおよび365nmにおけ
    る硬化感度の比が、1:0.1〜1.5である光開始剤
    系と、光硬化性樹脂とからなる紫外線硬化化型保護コー
    ト剤。
  2. 【請求項2】 波長303nmおよび254nmの硬化
    感度の比が、1:0.4以下である光開始剤系を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の保護コート剤。
  3. 【請求項3】 波長303nmおよび408nmの硬化
    感度の比が、1:0.4以下である光開始剤系を用いる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保護
    コート剤。
  4. 【請求項4】 光開始剤系が光開始剤と増感剤とからな
    る請求項1〜3項のいずれか1項に記載の保護コート
    剤。
JP6093308A 1994-05-02 1994-05-02 保護コート剤 Pending JPH07300569A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247608A (ja) * 2000-03-09 2001-09-11 Citizen Watch Co Ltd 保護剤
US7816477B2 (en) 2002-05-10 2010-10-19 3M Innovative Properties Company Acrylic release agent precursor, release agent article, and process for producing release agent article

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