JPH07300141A - バッグインボックス用袋 - Google Patents

バッグインボックス用袋

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JPH07300141A
JPH07300141A JP11180494A JP11180494A JPH07300141A JP H07300141 A JPH07300141 A JP H07300141A JP 11180494 A JP11180494 A JP 11180494A JP 11180494 A JP11180494 A JP 11180494A JP H07300141 A JPH07300141 A JP H07300141A
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bag
sheet
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heat
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吉男 西田
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    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
    • B65D75/5861Spouts
    • B65D75/5872Non-integral spouts
    • B65D75/5877Non-integral spouts connected to a planar surface of the package wall

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  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッグインボックス用袋に関し、液状物の香
味を重要視する食品、飲料を充填する袋を提供する。 【構成】 バッグインボックスの袋において、その内袋
の接液部がEVOH層1cである内袋用シート1、該
袋用シート1の一方の面1cと注出口5の双方に熱溶着
する接着用環状シール体Bを介して接液部のシートに設
ける液体の注出口5、内袋用シート1の熱溶着性樹脂層
1aと熱溶着できる材質よりなる外袋用シート2と、注
出口をもうけない同一構成の内袋用シート1、外袋用シ
ート2とを内袋用シートのEVOH層1cを対峙させて
外周熱溶着した袋を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に業務用の液状物の
流通に供するバッグインボックスの袋に係わり、特に、
香味を重要視する食品、飲料の袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルコール飲料、果汁類、コ
ーヒー、水、紅茶等の非炭酸飲料、ソース、ケチャッ
プ、スープ等の液体状の食品類の流通に用いるバッグイ
ンボックスの袋体の熱溶着性樹脂層には、線状低密度ポ
リエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノ
マー、ポリエステル、ポリアミド等を積層した袋が使用
されていた。これらのなかでも、ポリオレフィンは、汎
用樹脂としては、安定した熱溶着性をもち、平均的な性
能をもつものではあるが、上記のアルコール飲料、果
汁、食品類等を充填して接触状態で長期間保存されたと
き、樹脂がもつ特有の臭気を、充填された内容物に移行
したり、又は内容物がもつフレバーを選択的に吸着した
り、透過して外部に発散したりして、香味を損なうとい
う問題点があった。
【0003】フレバーが、外部に発散するのを防ぐため
に、袋にバリアフィルムである、アルミニウム箔、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体(本明細書においては
以下EVOHと略記する)、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリカーボネート等のフィルムを内容物に応じて選
択して構成要素として使用されてきた。しかし、これら
の材料は、熱溶着層に用いた場合上記のポリオレフィン
と比較して熱溶着強度の安定性を欠き、特に、主な内容
物として液体を充填するバッグインボックスの袋として
は、袋の強さが不安定なものであり、実用に供すること
ができないという問題点があった。特に、EVOHのシ
ートは、各種有機物、無機物よりなるフレバー、酸素の
バリアー包装の材料として広く用いられてはきた。しか
しながら、包装材料、特に密封性が必要とされるバリア
包材としては、自動充填機、自動製袋機に不可欠な熱溶
着性に不安定な点があり、内容物と接触する袋の最内層
には適用されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品、飲料
のフレーバーを袋体外部に発散することなく、また、熱
溶着層が、その中に含む樹脂臭を充填物に移行したり、
フレーバを吸着したりして充填物の香味を損なうことが
ないシートを用いて、熱溶着が安定したバッグインボッ
クスの袋の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のバッグインボックスの袋は、内容物を注
入、又は排出するための注出口が取付られたバッグイン
ボックス用袋であって、上記袋本体は、少なくとも表面
層にエチレン・ビニルアルコール共重合体の樹脂層を有
する内袋用シートと、該内袋用シートの非表面層の面に
重ね合わされる外袋用シートとからなる包装材料であっ
て、該包装材料がそのエチレン・ビニルアルコール共重
合体の樹脂層面で対峙して周辺の外周端部において熱溶
着部を形成して袋体を構成し、かつ、袋体の片面に注出
口を取付けるための開口部が設けられた構成からなり、
他方、上記注出口は、筒状開口部とその下端に連接して
いるフランジ部とから構成され、そして、上記の袋本体
と上記の注出口とは、上記の袋本体を構成する内袋用シ
ートの表面層と上記の注出口のフランジ部の外面との間
に設けられた環状シール体を介して、上記の注出口の筒
状開口部が上記の袋本体に設けられた開口部から外方に
突出した状態でシール部を形成した構成からなることを
特徴とするバッグインボックス用袋である。
【0006】本願請求項2に記載の発明は、前記内袋用
シートが共押出し多層シートからなるものである。そし
て、請求項3の発明は、前記内袋用シートの厚さが45
〜90μmであることを特徴とするバッグインボックス
用袋である。また、請求項4の発明は、前記内袋用シー
トの表面層が、エチレンを40〜55モル%含有するエ
チレン・ビニルアルコール共重合体層であり、かつ、厚
さが10〜20μmであることを特徴とするバッグイン
ボックス用袋である。そして、請求項5の発明は、前記
環状シール体が、エチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケ
ン化物、又は前記内袋用シートと同一構成シートの成形
品からなることを特徴とするバッグインボックス用袋で
ある。
【0006】本発明の袋本体は、図1(1) 、(2) 、(3)
に示すとおりの、袋の内袋用シート1は、熱溶着面であ
る接液部にEVOH層1c、接着層1b、熱溶着性樹脂
層1aの積層シートから構成され、熱溶着性樹脂よりな
る注出口5のフランジ51と内袋用シート1のEVOH
層1cとの双方に接着性をもつ熱溶着性樹脂より形成さ
れる環状シール体Bとより構成されるものである。
【0007】主に、液体を充填するバッグインボックス
の袋本体は、図2、図3に示すように一方の層は、内袋
用シート1と外袋用シート2との2枚のシートを重ね
て、内容物を注入、又は排出するための注出口5を熱溶
着して設けて、そして、他方の層は、注出口5を設けな
い内袋用シート1と外袋用シート2とを重ね、それらの
両層を重ね合わせた周辺の外端部に熱溶着部4を設けて
構成するものである。
【0008】図1(2) に示す環状シール体Bは、注出口
5の材質である熱溶着性樹脂との熱溶着性をもつと同時
に、袋体のEVOH層1cとも熱溶着性をもつものであ
る。例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケン化
物、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン
・アクリル酸共重合体、エチレン・プロピレンラバー等
がある。単一の材料で構成する場合は、エチレン・酢酸
ビニル共重合体部分ケン化物、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体などのアシ
ッドポリマーが利用される。具体的には、Admer
(三井石油化学工業(株))、MODIC(三菱油化
(株))等の商品がある。また、図1(2) に示すよう
に、環状シール体Bは、双方の面に接着性をもつように
熱溶着性樹脂層Baと、EVOHである層Bcとをそれ
ぞれ外面にもつ、共押出し多層シート、又は接着剤を介
して貼合したシートを環状体に成型して用いることがで
きる。
【0009】環状シール体Bの内形の形状は、注出口5
の外径の形状に対応したものでよく、また、その外形の
形状は、円、楕円状、多角形状いずれのものでもあって
もよいが、注出口のフランジ51の形状のなかに設けら
れることが好ましい。そして、環状シール体Bは、図1
(2) に示すように注出口5のフランジ51の外面と、環
状シール体Bの熱溶着性樹脂層Baとを接着し、環状シ
ール体BのEVOH層Bcと内袋用シート1のEVOH
層1cと接着するように設けて、内袋用シート1のEV
OH層1cが接液部になるとともに注出口5の筒状開口
部が、外袋シート2の外方に突出した状態で熱溶着部4
を形成する。
【0010】袋本体の接液面となるEVOHの袋を形成
するための熱溶着は、単なる加熱バーによる熱溶着、超
音波シール、高周波シール等があるが、熱溶着性に不安
定なEVOHの場合は、表1に示すように、加圧加熱溶
着・加圧急冷却(インパルスシール等)により行う方が
好ましく、その熱溶着強度も安定している。この加圧加
熱溶着・加圧急冷却は、加熱溶着した溶着部を急冷して
ガラス転移点以下としてEVOH層が結晶化するのを防
ぎ、安定した熱溶着強度を得ることができるものであ
る。
【0011】EVOHを接液部とする内袋用シート1
は、接着剤層を介した貼合、ポリオレフィン樹脂を用い
たポリオレフィンによるサンドイッチラミネーション、
共押出し多層シートとして供給される。EVOHのフィ
ルムと他のフィルムとを貼合したものは、この貼合工程
に用いられるEVOHフィルムが製膜時に配向する傾向
があり、また、その厚さも12μm以上となり、製膜し
たときの配向性が残るために、バッグインボックスを形
成したときに、ピンホールを発生しやすく、かつ、熱溶
着性が不安定となる。これに対して、共押出し法によ
り、製膜される多層シートは、ラミナーフローによりE
VOH層の厚さを5μm以上に制御できるのみならず、
EVOHフィルム単体で製造するときのように、強く配
向することもなく多層シートを得ることができる。EV
OH層を接液部とするバッグインボックスの袋の内袋用
シート1としては、共押出し多層シートを使用すること
が好ましい。
【0012】内袋用シート1となる共押出し多層シート
の総厚さは、45μm〜90μmのものが好ましく、4
5μm未満では袋体の熱溶着強度を発揮できず、また、
90μm以上では、熱溶着に不安定性をもつとともに、
耐屈曲性が低下して袋体にピンホールが発生する原因と
なる。また、本発明のバッグインボックスの袋において
は、表1、表2及び表3に示すように、EVOH層が5
μm以下では、内容物の香味を保つには不足であり、2
0μm以上になると、袋にピンホールを発生し易くなる
ため、望ましいEVOH層の厚さは10〜20μmであ
る。 そして、積層シートを構成する他の成分である熱
溶着性樹脂層は、EVOH層の3倍以上の厚さが必要で
ある。3倍未満であると、共押出し製膜時にピンホール
を発生し易く、そして、積層シートがカールし易いとい
う問題がある。したがって、積層シートの総厚さは45
〜90μmのものが好ましい。
【0013】表1にEVOHを含む積層シートの厚さと
熱溶着強度との関係を示す。
【表1】積層シートのEVOHの厚さと熱溶着強度
単位:Kg/15mm巾 但し、試料A〜E及びE−5は、次の構成をもつ多層シ
ートである。 A :多層シート EVOH 5μm/Ad/LLD
PE60μm B :多層シート EVOH10μm/Ad/LLD
PE60μm C :多層シート EVOH15μm/Ad/LLD
PE60μm D :多層シート EVOH20μm/Ad/LLD
PE60μm E :多層シート EVOH10μm/Ad/LLD
PE15μm E−5:単層シート LLDPE70μm また、 Ad :多層シートにおける接着性樹脂、厚さはいず
れも5μm LLDPE:線状ポリエチレン樹脂
【0014】EVOHのエチレン含有量と、熱溶着強度
及び香味に及ぼす影響との関係は、表2に示されるもの
であり、エチレンの比率が多くなると、熱溶着性は安定
するが、充填物の香味に対して、悪い結果を与え、ま
た、エチレンの比率が少なくなると、充填物の香味に対
しては影響を与えないが熱溶着性が不安定となる傾向が
ある。したがって、エチレン含有量(モル比)が40〜
55%、好ましくは44〜50%、更に好ましくは46
〜48%のものが最適である。
【0015】
【表2】 EVOHのエチレン含有量が充填内容物(果
汁)の香味に与える影響と熱溶着強度との関係。
【0016】
【作用】EVOHのエチレン含有量を60〜45モル%
に設定し、そして、それを共押出し多層シートにして、
そのEVOH面を接液部に用い、その熱溶着部を、加圧
加熱・加圧急冷して得た、バッグインボックスの袋は、
安定した熱溶着性をもち、酒類、飲料食品類等を充填し
て接触状態で長時間保存されたとき、樹脂がもつ特有の
臭気を、充填された内容物に移行したり、又は内容物が
もつフレバーを選択的に吸着したり、透過して外部に発
散したりして、香味を損なうことがないように働く。
【0017】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照にして
具体的に説明する。 (実施例 1)図2、及び図1(1) において、袋体を接
液部より、内袋用シート1である多層シートとして、前
記の試料A、B、C、D及びE(接液部EVOH、接着
層Ad、熱溶着性樹脂LLDPE)のなかから1つ選択
して内袋用シート1を形成し、外袋用シート2として熱
接着性樹脂層23(LLDPE60μm)と基材シート
(延伸ナイロン15μm)とを接着剤層を介して貼合し
た図4に示す外袋用シート2を形成した。そして、袋体
の一方の面は、図1(2) に示すように、インジェクショ
ン成形品である注出口5のフランジ51、シート状の環
状シール体B(LLDPE60μm/Ad5μm/EV
OH10μmの多層シートをリング状に成形したも
の)、内袋用シート1となる多層シートの資料A、B、
C、D、E〔LLDPE60μm/Ad5μm/EVO
H:10μm、15μm、20μm、及び10μm(但
し、LLDPE15μm)〕のうちから選択された1
種、及び外袋用シート2(LLDPE/接着剤層/延伸
ナイロンフィルム))を順に積層して袋体を構成した。
また、注出口5を設けた前記一方の袋体に対峙する側の
袋体の他方の面は、多層シートの資料A、B、C、D、
Eのうちから選択された1種、及び前記と同構成の外袋
用シート2を順に積層した。そして、各々のEVOHを
袋周辺部の熱溶着面として、図2及び図3に示すとおり
に、外袋用シート2、内袋用シート1、内袋用シート1
及び外袋用シート2を順に積層して、インパルスシーラ
ーで、電流値24〜26A、通電加熱時間2秒、加圧冷
却時間2秒のサイクルで熱溶着部4を設けて実施例1の
バッグインボックス用袋を構成した。
【0018】(実施例 2)図2において、袋を接液部
より、内袋用シート1である多層シートとして、前記多
層シートC、外袋用シート2として図5に断面の概念図
を示すLLDPE(30μm)2a/Ad(10μm)
2b/EVOH(15μm)2c/Ad10μm2b、
接着剤層22、LLDPE(30μm)2aの総厚さ9
5μmの多層シートからなる外袋用シート2Xを用い
て、実施例1と同様に注出口を設けて、実施例2のバッ
グインボックス用袋を構成した。
【0019】(比較例 1)比較例1を図3を用いて説
明する。図3において、内袋用シート1としてLLDP
E60μmの単層シートと、外袋用シート2として、実
施例1で使用したLLDPE60μmと延伸ナイロンシ
ート15μmをウレタン系接着剤を介して貼合した積層
シートとを用いて、環状シール体Bを介さずに、注出口
5を設けた接液面がLLDPEである比較例1のバッグ
インボックス用袋を構成した。
【0020】(比較例 2)比較例2を図6と図3とを
用いて説明する。図6に示す袋の断面概念を、図1(3)
に示すEVOHを含む内袋用多層シート1のEVOH層
1cと厚さ30μmのLLDPEシート23とを接着剤
層22を介してドライラミネーション法で貼合して、図
6に示す熱溶着性樹脂1aと23との層間にEVOH層
1cを設けた内袋用シート1Xを形成した。更に、実施
例1で用いた図4に示す外袋用シート2とを用いて、環
状シール体Bを介さずに、注出口4を設けた接液面がL
LDPEである比較例2のバッグインボックス用袋を構
成した。
【0021】上記の実施例及び比較例の各袋について、
『熱溶着強度』、袋に水を10Kg.充填して1mから
の『落下テスト』(破袋にいたるまでの回数)を行い、
また、ダンボールに包装して、東京→青森→札幌→青森
→東京間の『輸送テスト』を行い破袋状況を確認した。
更に、落下高さ40cm、50cm、落下順序が3面→
3面→3ー6陵→2ー1ー6角→1面(JIS Z02
01の記載による)の『連続落下試験』を行い破袋状況
を確認した。また、袋体の接液部が、内容充填物の香味
に与える影響を、アルコール飲料と、果汁(20℃にて
無菌充填)を用いて、常温で60日保管後の味覚を従来
の袋体と比較した。 その結果を、表2に示す。
【0022】
【表2】 尚、味覚試験の評価は、ガラスびんで冷蔵庫で保管した
ものを標準として、行った。 ◎ :味覚にたいして変化なし。 ○ :若干香味に変化が認められるが、実用上問題な
し。 △ :若干包材臭が移行し、かつ香味に変化が認めら
れ、実用上やや問題あり。 × :香味に変化が認められ、実用上問題あり。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、各種バ
リア性に優れるとともに、充填内容物に樹脂臭を移行せ
ず、そして、接液層として、熱溶着強度に安定性があ
る、エチレン含有量が55〜40%(モル比)のEVO
Hを用いた袋体であり、これを用いて、充填したアルコ
ール飲料、果汁は保存中に香味を損なうこともなく、液
体容器としての輸送テストに充分耐え得る優れたもので
ある。また、ポリオレフィンで成型される注出口の内袋
用シートへの装着は、環状シール体を介して行われるた
め、異種樹脂であるEVOH面との熱溶着も支障無く行
われるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1) 多層シートによる袋の断面の一部を示す概
念図である。 (2) 多層シートに注出口を設けた部分の断面拡大図であ
る。 (3) 本発明の袋のシートの構成を示す断面の概念図であ
る。
【図2】バッグインボックスの袋の平面斜視図である
【図3】バッグインボックスの袋のA−A, 断面を示す
概念図である
【図4】袋の外袋の構成一例を示す断面の概念図であ
る。
【図5】EVOH層を含む多層押出しシートの断面を示
す概念図である。
【図6】熱溶着性樹脂層を接液面とした袋の構成を示す
断面の概念図である。
【符号の説明】
1、1X 内袋用多層シート 1a 熱溶着性樹脂 1b 接着層 1c EVOH層 B 環状シール体 Ba 環状シール体の熱溶着性樹脂層 Bb 環状シール体の接着層 Bc 環状シール体のEVOH層 2、2X 外袋用シート 2a 熱溶着性樹脂層 2b 接着層 2c EVOH層 21 基材シート 22 接着剤層 23 熱溶着性樹脂層 4 熱溶着部 5 注出口 51 注出口のフランジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 バッグインボックス用袋
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に業務用の液状物の
流通に供するバッグインボックスの袋に係わり、特に、
香味を重要視する食品、飲料の袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アルコール飲料、果汁類、コ
ーヒー、水、紅茶等の非炭酸飲料、ソース、ケチャッ
プ、スープ等の液体状の食品類の流通に用いるバッグイ
ンボックスの袋体の熱溶着性樹脂層には、線状低密度ポ
リエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノ
マー、ポリエステル、ポリアミド等を積層した袋が使用
されていた。これらのなかでも、ポリオレフィンは、汎
用樹脂としては、安定した熱溶着性をもち、平均的な性
能をもつものではあるが、上記のアルコール飲料、果
汁、食品類等を充填して接触状態で長期間保存されたと
き、樹脂がもつ特有の臭気を、充填された内容物に移行
したり、又は内容物がもつフレバーを選択的に吸着した
り、透過して外部に発散したりして、香味を損なうとい
う問題点があった。
【0003】フレバーが、外部に発散するのを防ぐため
に、袋にバリアフィルムである、アルミニウム箔、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体(本明細書においては
以下EVOHと略記する)、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリカーボネート等のフィルムを内容物に応じて選
択して構成要素として使用されてきた。しかし、これら
の材料は、熱溶着性樹脂層に用いた場合上記のポリオレ
フィンと比較して熱溶着強度の安定性を欠き、特に、主
な内容物として液体を充填するバッグインボックスの袋
としては、袋の強さが不安定なものであり、実用に供す
ることができないという問題点があった。特に、EVO
Hのシートは、各種有機物、無機物よりなるフレバー、
酸素のバリアー包装の材料として広く用いられてはき
た。しかしながら、包装材料、特に密封性が必要とされ
るバリア包材としては、自動充填機、自動製袋機に不可
欠な熱溶着強度に不安定な点があり、内容物と接触する
袋の最内層には適用されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品、飲料
のフレーバーを袋体外部に発散することなく、また、熱
溶着性樹脂層が、その中に含む樹脂臭を充填物に移行し
たり、フレーバを吸着したりして充填物の香味を損なう
ことがないシートを用いて、熱溶着が安定したバッグイ
ンボックスの袋の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のバッグインボックスの袋は、内容物を注
入、又は排出するための注出口が取付られたバッグイン
ボックス用袋であって、上記袋本体は、少なくとも表面
層にEVOHの樹脂層を有する内袋用シートと、該内袋
用シートの非表面層の面に重ね合わされる外袋用シート
とからなる包装材料であって、該包装材料がそのEVO
の樹脂層面で対峙して周辺の外周端部において熱溶着
部を形成して袋体を構成し、かつ、袋体の片面に注出口
を取付けるための開口部が設けられた構成からなり、他
方、上記注出口は、筒状開口部とその下端に連接してい
るフランジ部とから構成され、そして、上記の袋本体と
上記の注出口とは、上記の袋本体を構成する内袋用シー
トの表面層と上記の注出口のフランジ部の外面との間に
設けられた環状シール体を介して、上記の注出口の筒状
開口部が上記の袋本体に設けられた開口部から外方に突
出した状態でシール部を形成した構成からなることを特
徴とするバッグインボックス用袋である。
【0006】本願請求項2に記載の発明は、前記内袋用
シートが共押出し多層シートからなるものである。そし
て、請求項3の発明は、前記内袋用シートの厚さが45
〜90μmであることを特徴とするバッグインボックス
用袋である。また、請求項4の発明は、前記内袋用シー
トの表面層が、エチレンを40〜55モル%含有する
VOH層であり、かつ、厚さが10〜20μmであるこ
とを特徴とするバッグインボックス用袋である。そし
て、請求項5の発明は、前記環状シール体が、エチレン
・酢酸ビニル共重合体部分ケン化物、又は前記内袋用シ
ートと同一構成シートの成形品からなることを特徴とす
るバッグインボックス用袋である。
【000】本発明の袋本体は、図1(1)、(2)、
及び図2に示すとおりの、袋の内袋用シート1は、熱溶
部の接液部にEVOH層1c、接着層1b、熱溶着性
樹脂層1aの積層シートから構成され、熱溶着性樹脂よ
りなる注出口5のフランジ51と内袋用シート1のEV
OH層1cとの双方に接着性をもつ熱溶着性樹脂より形
成される環状シール体Bとより構成されるものである。
【000】主に、液体を充填するバッグインボックス
の袋本体は、図3及びに示すように一方の層は、内
袋用シート1と外袋用シート2との2枚のシートを重ね
て、内容物を注入、又は排出するための注出口5を熱溶
着して設けて、そして、他方の層は、注出口5を設けな
い内袋用シート1と外袋用シート2とを重ね、それらの
両層を重ね合わせた周辺の外端部に熱溶着部4を設け
て構成するものである。
【000】図1(2)に示す環状シール体Bは、注出
口5の材質である熱溶着性樹脂との熱溶着性をもつと同
時に、袋体のEVOH層1cとも熱溶着性をもつもので
ある。例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体部分ケン
化物、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン・アクリル酸共重合体、エチレン・プロピレンラバー
等がある。単一の材料で構成する場合は、エチレン・酢
酸ビニル共重合体部分ケン化物、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体などのア
シッドポリマーが利用される。具体的には、Admer
(三井石油化学工業(株))、MODIC(三菱油化
(株))等の商品がある。また、図1(2)に示すよう
に、環状シール体Bは、双方の面に接着性をもつように
熱溶着性樹脂層Baと、EVOHである層Bcとを接着
層Bbを介してそれぞれ外面にもつ、共押出し多層シー
ト、又は接着剤を介して貼合したシートを環状シール
Bに成型して用いることができる。
【0010】環状シール体Bの内形の形状は、注出口5
の外径の形状に対応したものでよく、また、その外形の
形状は、円、楕円状、多角形状いずれのものでもあって
もよいが、注出口のフランジ51の形状のなかに設けら
れることが好ましい。そして、環状シール体Bは、図1
(2)に示すように注出口5のフランジ51の外面と、
環状シール体Bの熱溶着性樹脂層Baとを接着し、環状
シール体BのEVOH層Bcと内袋用シート1のEVO
H層1cと接着するように設けて、内袋用シート1のE
VOH層1cが接液部になるとともに注出口5の筒状開
口部が、外袋シート2の外方に突出した状態で熱溶着部
4を形成する。
【001】袋本体の接液面となるEVOH層が袋を形
成するための熱溶着は、単なる加熱バーによる熱溶着、
超音波シール、高周波シール等があるが、熱溶着性
安定なEVOHの場合は、表1に示すように、加圧加熱
溶着・加圧急冷却(インパルスシール等)により行う方
が好ましく、その熱溶着強度も安定している。この加圧
加熱溶着・加圧急冷却は、加熱溶着した溶着部を急冷し
てガラス転移点以下としてEVOH層が結晶化するのを
防ぎ、安定した熱溶着強度を得ることができるものであ
る。
【001】EVOH層を接液部とする内袋用シート1
は、接着剤層を介した貼合、ポリオレフィン樹脂を用い
たポリオレフィンによるサンドイッチラミネーション、
共押出し多層シートとして供給される。EVOHのフィ
ルムと他のフィルムとを貼合したものは、この貼合工程
に用いられるEVOHフィルムが製膜時に配向する傾向
があり、また、その厚さも12μm以下とすることが難
しく製膜したときの配向性が残るために、バッグインボ
ックスを形成したときに、ピンホールを発生しやすく、
かつ、熱溶着強度が不安定となる。これに対して、共押
出し法により、製膜される多層シートは、ラミナーフロ
ーによりEVOH層の厚さを5μm以上に制御できるの
みならず、EVOHフィルム単体で製造するときのよう
に、強く配向することもなく多層シートを得ることがで
きる。EVOH層を接液部とするバッグインボックスの
袋の内袋用シート1としては、共押出し多層シートを使
用することが好ましい。
【001】内袋用シート1となる共押出し多層シート
の総厚さは、45μm〜90μmのものが好ましく、4
5μm未満では袋体の熱溶着強度を発揮できず、また、
90μm以上では、熱溶着に不安定をもつとともに、
耐屈曲性が低下して袋体にピンホールが発生する原因と
なる。また、本発明のバッグインボックスの袋において
は、表1、表2及び表3に示すように、EVOH層が5
μm以下では、内容物の香味を保つには不足であり、2
0μm以上になると、袋にピンホールを発生し易くなる
ため、望ましいEVOH層の厚さは10〜20μmであ
る。 そして、積層シートを構成する他の成分である熱
溶着性樹脂層は、EVOH層の3倍以上の厚さが必要で
ある。3倍未満であると、共押出し製膜時にピンホール
を発生し易く、そして、積層シートがカールし易いとい
う問題がある。したがって、積層シートの総厚さは45
〜90μmのものが好ましい。
【001】表1にEVOHを含む積層シートの厚さと
熱溶着強度との関係を示す。
【表1】 但し、試料A〜E及びE−5は、次の構成をもつ多層シ
ートである。 A :多層シート EVOH 5μm/Ad/LLD
PE60μm B :多層シート EVOH10μm/Ad/LLD
PE60μm C :多層シート EVOH15μm/Ad/LLD
PE60μm D :多層シート EVOH20μm/Ad/LLD
PE60μm E :多層シート EVOH10μm/Ad/LLD
PE15μm E−5:単層シート LLDPE70μm また、 Ad :多層シートにおける接着層、厚さはいずれも
5μm LLDPE:線状ポリエチレン樹脂
【001】EVOHのエチレン含有量と、熱溶着強度
及び香味に及ぼす影響との関係は、表2に示されるもの
であり、エチレンの比率が多くなると、熱溶着強度は安
定するが、充填物の香味に対して、悪い結果を与え、ま
た、エチレンの比率が少なくなると、充填物の香味に対
しては影響を与えないが熱溶着強度が不安定となる傾向
がある。したがって、エチレン含有量(モル比)が40
〜55%、好ましくは44〜50%、更に好ましくは4
6〜48%のものが最適である。
【001
【表2】 香味に与える影響の評価基準 ◎ :味覚にたいして変化なし。 ○ :若干香味に変化が認められるが、実用上問題な
し。 △ :若干包材臭が移行し、かつ香味に変化が認めら
れ、実用上やや問題あり。 × :香味に変化が認められ、実用上問題あり。
【001
【作用】EVOHのエチレン含有量を60〜45モル%
に設定し、そして、それを共押出し多層シートにして、
そのEVOH層を接液部に用い、その熱溶着部を、加圧
加熱・加圧急冷して得た、バッグインボックスの袋は、
安定した熱溶着強度をもち、酒類、飲料食品類等を充填
して接触状態で長時間保存されたとき、樹脂がもつ特有
の臭気を、充填された内容物に移行したり、又は内容物
がもつフレバーを選択的に吸着したり、透過して外部に
発散したりして、香味を損なうことがないように働く。
【001
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照にして
具体的に説明する。 (実施例 1)図、及び図1(1)において、袋体を
接液部より、内袋用シート1である多層シートとして、
前記表1の試料A、B、C、D及びE(接液部EVO
H、接着層Ad、熱溶着性樹脂LLDPE)のなかから
1つ選択して内袋用シート1を形成し、外袋用シート2
として熱着性樹脂層23(LLDPE60μm)と基
材シート(延伸ナイロン15μm)とを接着剤層22
介して貼合した図に示す外袋用シート2を形成した。
そして、袋体の一方の面は、図1(2)に示すように、
インジェクション成形品である注出口5のフランジ5
1、シート状の環状シール体B(LLDPE60μm/
Ad5μm/EVOH10μmの多層シートをリング状
に成形したもの)、内袋用シート1となる多層シートの
料A、B、C、及びE〔LLDPE60μm/Ad5
μm/EVOH:5μm、10μm、15μm、20μ
の一種、及びLLDPE15μm/Ad5μm/EV
OH10μm〕のうちから選択された1種、及び外袋用
シート2(LLDPE/接着剤層/延伸ナイロンフィル
ム))を順に積層して袋体を構成した。また、注出口
5を設けた前記一方の袋体に対峙する側の袋体の他方の
面は、多層シートの料A、B、C、D、及びEのうち
から選択された1種、前記と同構成の外袋用シート2
を順に積層した。そして、各々のEVOHを袋周辺部
の熱溶着として、図及び図に示すとおりに、外袋
用シート2、内袋用シート1、内袋用シート1及び外袋
用シート2を順に積層して、インパルスシーラーで、電
流値24〜26A、通電加熱時間2秒、加圧冷却時間2
秒のサイクルで熱溶着部4を設けて実施例1のバッグイ
ンボックス用袋を構成した。
【001】(実施例 2)図において、袋を接液部
より、内袋用シート1である多層シートとして、実施例
1の試料C、外袋用シート2として図に断面の概念図
を示すLLDPE(30μm)2a/Ad(10μm)
2b/EVOH(15μm)2c/Ad10μm2b、
接着剤層22、LLDPE(30μm)2aの総厚さ9
5μmの多層シートからなる外袋用シート2Xを用い
て、実施例1と同様に注出口を設けて、実施例2のバッ
グインボックス用袋を構成した。
【0020】(比較例 1)比較例1を図を用いて説
明する。図において、内袋用シート1としてLLDP
E60μmの単層シートと、外袋用シート2として、実
施例1で使用したLLDPE60μmと延伸ナイロンシ
ート15μmをウレタン系接着剤を介して貼合した積層
シートとを用いて、環状シール体Bを介さずに、注出口
5を設けた接液面がLLDPEである比較例1のバッグ
インボックス用袋を構成した。
【002】(比較例 2)比較例2を図と図とを
用いて説明する。図に示す袋の断面疑念図2に示すと
りのEVOH層1cを含む内袋用シート1のEVOH層
1cと厚さ30μmのLLDPEシート23とを接着剤
層22を介してドライラミネーション法で貼合して、図
に示す熱溶着性樹脂1aと23との層間にEVOH層
1cを設けた内袋用シート1Xを形成した。更に、実施
例1で用いた図に示す外袋用シート2とを用いて、環
状シール体Bを介さずに、注出口4を設けた接液面がL
LDPEである図4に示す比較例2のバッグインボック
ス用袋を構成した。
【002】上記の実施例及び比較例の各袋について、
『熱溶着強度』、袋に水を10Kg.充填して1mから
の『落下テスト』(破袋にいたるまでの回数)を行い、
また、ダンボールに包装して、東京→青森→札幌→青森
→東京間の『輸送テスト』を行い破袋状況を確認した。
更に、落下高さ40cm、50cm、落下順序が3面→
3面→3−6陵→2−3−6角→1面(JIS Z02
01の記載による)の『連続落下試験』を行い破袋状況
を確認した。また、袋体の接液部が、内容充填物の香味
に与える影響を、アルコール飲料と、果汁(20℃にて
無菌充填)を用いて、常温で60日保管後の味覚を従来
の袋体と比較した。なお、評価基準は表2に準ずる
【002
【表3】 尚、味覚試験の評価は、ガラスびんで冷蔵庫で保管した
ものを標準として、行った。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、各種バ
リア性に優れるとともに、充填内容物に樹脂臭を移行せ
ず、そして、接液層として、熱溶着強度に安定性があ
る、エチレン含有量が55〜40%(モル比)のEVO
Hを用いた袋体であり、これを用いて、充填したアルコ
ール飲料、果汁は保存中に香味を損なうこともなく、液
体容器としての輸送テストに充分耐え得る優れたもので
ある。また、ポリオレフィンで成型される注出口の内袋
用シートへの装着は、環状シール体を介して行われるた
め、異種樹脂であるEVOH面との熱溶着も支障無く行
われるものである。
【図面の簡単な説明】
【図】(1)多層シートによる袋の断面の一部を示す
概念図である。 (2)多層シートに注出口を設けた部分の断面拡大図で
ある。
【図】本発明の袋のシートの基本的構成を示す断面の
概念図である。
【図】バッグインボックスの袋の平面斜視図である。
【図】バッグインボックスの袋のA−A断面を示す概
念図である。
【図】袋の外袋の構成一例を示す断面の概念図であ
る。
【図】EVOH層を含む多層押出しシートの断面を示
す概念図である。
【図】熱溶着性樹脂層を接液面とした袋の構成を示す
断面の概念図である。
【符号の説明】 1、1X 内袋用シート 1a 熱溶着性樹脂層 1b 接着層 1c EVOH層 B 環状シール体 Ba 環状シール体の熱溶着性樹脂層 Bb 環状シール体の接着層 Bc 環状シール体のEVOH層 2、2X 外袋用シート 2a 熱溶着性樹脂層 2b 接着層 2c EVOH層 21 基材シート 22 接着剤層 23 熱溶着性樹脂層 4 熱溶着部 5 注出口 51 注出口のフランジ
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を注入、又は排出するための注出
    口が取付られたバッグインボックス用袋であって、上記
    袋本体は、少なくとも表面層にエチレン・ビニルアルコ
    ール共重合体の樹脂層を有する内袋用シートと、該内袋
    用シートの非表面層の面に重ね合わされる外袋用シート
    とからなる包装材料であって、該包装材料がそのエチレ
    ン・ビニルアルコール共重合体の樹脂層面で対峙して周
    辺の外周端部において熱溶着部を形成して袋体を構成
    し、かつ、袋体の片面に注出口を取付けるための開口部
    が設けられた構成からなり、他方、上記注出口は、筒状
    開口部とその下端に連接しているフランジ部とから構成
    され、そして、上記の袋本体と上記の注出口とは、上記
    の袋本体を構成する内袋用シートの表面層と上記の注出
    口のフランジ部の外面との間に設けられた環状シール体
    を介して、上記の注出口の筒状開口部が上記の袋本体に
    設けられた開口部から外方に突出した状態でシール部を
    形成した構成からなることを特徴とするバッグインボッ
    クス用袋。
  2. 【請求項2】 前記内袋用シートが共押出し多層シート
    からなることを特徴とする請求項1記載のバッグインボ
    ックス用袋。
  3. 【請求項3】 前記内袋用シートの厚さが45〜90μ
    mであることを特徴とする請求項1又は2記載のバッグ
    インボックス用袋。
  4. 【請求項4】 前記内袋用シートの表面層が、エチレン
    を40〜55モル%含有するエチレン・ビニルアルコー
    ル共重合体層であり、かつ、厚さが10〜20μmであ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載のバッグイ
    ンボックス用袋。
  5. 【請求項5】 前記環状シール体が、エチレン・酢酸ビ
    ニル共重合体部分ケン化物、又は前記内袋用シートと同
    一構成シートの成形品からなることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のバッグインボックス用袋。
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