JP2000238220A - 液体飲料包装用複合フィルム - Google Patents

液体飲料包装用複合フィルム

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JP2000238220A
JP2000238220A JP4846399A JP4846399A JP2000238220A JP 2000238220 A JP2000238220 A JP 2000238220A JP 4846399 A JP4846399 A JP 4846399A JP 4846399 A JP4846399 A JP 4846399A JP 2000238220 A JP2000238220 A JP 2000238220A
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JP
Japan
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resin layer
composite film
layer
thickness
film
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JP4846399A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Tsujikawa
喜保 辻川
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保香性、耐ピンホール性等に優れたミネラル
ウォータ、ジュース等液体飲料の包装に好適に用いられ
る共押出複合フィルムを提供する。 【解決手段】 最内層がヒートシール樹脂層で、最外層
又は中間層にポリオレフィン樹脂層を介して、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂層又はポリアミド樹脂層を配し
てなる複合フィルムであって、上記ポリブチレンテレフ
タレート樹脂層の厚みが10〜30μmの範囲であり、
ポリアミド樹脂層の厚みが総厚みの10〜40%の範囲
である共押出し水冷インフレ−ション法で製膜されてな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主にミネラルウォー
タ、ジュース等液体飲料の包装に好適に用いられる共押
出複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体飲料の包装にはガラス瓶やペ
ットボトル等の容器が広く用いられている。しかしなが
ら、容器中の飲料を飲み終わった後の空き瓶や空のペッ
トボトルがごみとしてかさばるという問題があった。
【0003】一方、上記容器のかさばりを改善できる軟
質の包装袋として延伸ポリアミド樹脂フィルム // 低密
度ポリエチレン樹脂フィルムからなるドライラミネート
フィルムや、ポリアミド/低密度ポリエチレン樹脂の共
押出フィルム等が用いられている。しかし、このような
フィルムはごみとしてはかさばらないものの、保香性が
良くないため、周囲の臭いが内容物に移行するという問
題があった。また、ラミネート品の場合は、ラミネート
時に使用した接着剤や溶剤の臭気が内容物に移行すると
いう問題があり、特にミネラルウォータではそのために
味が微妙に変わり商品価値が下がるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題を
解決した新規の液体飲料包装用複合フィルムを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0006】すなわち、本発明は、最内層がヒートシー
ル樹脂層で、最外層又は中間層にポリオレフィン樹脂層
を介して、ポリブチレンテレフタレート樹脂層又はポリ
アミド樹脂層を配してなる複合フィルムであって、前記
ポリブチレンテレフタレート樹脂層の厚みが10〜30
μmの範囲であり、ポリアミド樹脂層の厚みが総厚みの
10〜40%の範囲である共押出し水冷インフレーショ
ン法で製膜されてなることを特徴とする液体飲料包装用
複合フィルムを提案するものであり、中間層にエチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物層を配してなること、最
外層をポリブチレンテレフタレート樹脂とすること、最
外層をポリアミド樹脂とすることを含む。 本発明によ
れば、保香性、耐ピンホール性等に優れたミネラルウォ
ータ、ジュース等液体飲料の包装に好適に用いられる共
押出複合フィルムが得られるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の複合フィルムは共押出し水冷イン
フレーション法によって製膜される複合フィルムであっ
て、このフィルムを一定の長さに切断し、底部をヒート
シールし、製袋することにより、液体飲料用袋が得られ
る。複合フィルムの最外層又は中間層にはポリオレフイ
ン樹脂層を介してポリブチレンテレフタレート樹脂層又
はポリアミド樹脂層を配する。
【0009】ポリブチレンテレフタレート(以下、PB
Tという。)樹脂層は、10〜30μmの範囲にする必
要があり、10μm以下であると保香性に劣り、30μ
mを越えると耐しごき性(輸送時の振動に対する耐久
性)が悪くなる。
【0010】またポリアミド(以下、Nyという。)樹
脂層としては、6ナイロン、6−66ナイロン、12ナ
イロン、6−12ナイロン等、各種ポリアミド樹脂が好
適に使用できる。Ny樹脂層の厚みは、総厚みの10〜
40%の範囲が好ましい。10%未満とすると、耐ピン
ホール性に劣り、40%を超えるとフィルムが硬くなり
耐しごき性が悪くなるという問題がある。
【0011】複合フィルムの最内層に配するヒートシー
ル樹脂層としては、低密度ポリエチレン(以下、LDP
Eという。)、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LL
DPEという。)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以
下、EVAという。)、エチレン−アクリル酸共重合体
(以下、EAAという。)、アイオノマー樹脂等が挙げ
られるが、樹脂の臭気の少なさを考慮するとLDPEや
LLDPEが好ましく、さらに、シール強度、シール部
の耐熱性を考慮するとLLDPEが好ましい。また、ポ
リオレフィン樹脂層には、通常の無水マレイン酸等で変
成した接着性ポリオレフィン樹脂が使用できる。このポ
リオレフィン樹脂層は10μm未満では、耐しごき性
(輸送時の振動に対する耐久性)が悪くなるため10〜
20μm程度が好ましい。
【0012】中間層にはガスバリアー性を付与する目的
でポリアミド樹脂層に隣接してエチレン−酢酸ビニル共
重合体けん化物(以下、EVOHという。)樹脂を配し
てもよく、EVOH樹脂としてはエチレン含有率が30
〜50モル%でけん化度が95%以上のものがガスバリ
アー性、製膜性の点から好ましい。また、EVOH樹脂
層の厚みは厚くすると耐ピンホール性が悪くなるため、
10μm以下、好ましくは5μm以下にするのが良い。
【0013】上記内容の複合フィルムは総厚みが60〜
150μmの範囲が好ましく、総厚みが60μm未満で
は耐ピンホール性が悪く、150μmを越えると透明
性、光沢が悪くなる傾向がある。
【0014】本発明の複合フィルムは共押出し水冷イン
フレーション法によって製膜する必要があり、共押出し
工程後、直ちに水冷することにより、光沢、透明性に優
れたチューブ状のフィルムが得られる。
【0015】空冷のインフレーション法による製膜では
光沢、透明性に優れたフィルムが得られない。また、本
発明の複合フィルムでは最外層の光沢度を100以上、
全ヘーズを6未満とすることが好ましい。光沢度と全ヘ
ーズの測定法は、JISK7105に準拠して測定すれ
ばよく、最外層の光沢度が100未満ではフィルム表面
の光沢がなく商品価値が低下し易く、また、全ヘーズが
6以上では透明性に劣り、実用上問題がある。フィルム
の光沢度と全ヘーズは冷却の条件を適宜制御することで
上記範囲内とすることが可能である。
【0016】
【実施例】(実施例1)以下に示した層構成の複合フィ
ルムを共押出し水冷インフレーション法によって製膜
し、折径18cmのチューブ状フィルムを得た。得られ
たフィルムについて下記項目を評価した。
【0017】PBT(厚み15μm) /接着性樹脂(以
下、ADという)(厚み15μm)/6Ny(厚み20μm)
/AD(厚み10μm) /LDPE(厚み40μm) 評価方法 保香性 上記の得られたチューブ状フィルムを用いて底部のみを
ヒートシールして製袋、(横180mm×縦220m
m)、この袋に市販のペットボトル入りミネラルウォー
タをパックした。ガーリックまたは、コーヒー豆と一緒
に15日間冷蔵庫に保存した後、ミネラルウォータに異
臭があるかどうかの官能試験(モニター数20名,3点
嗜好法)を行った。上記フィルムからなる袋では危険率
5%以下で良好であった。
【0018】耐しごき性、耐ピンホール性 上記保香性の評価に用いた製袋品を段ボールケース(1
パックずつ入る間仕切り付き)に入れて、トラック便で
1000kmの輸送を行った後、耐しごき性(輸送時の
振動に対する耐久性)を袋破れの有無で評価した。また
ゲルボフレックス試験(横200mm×縦300mmの
フィルムをヒートシールし、20℃、40回/分の速度
で屈曲しピンホールの有無を観察するN数5個)で耐ピ
ンホ−ル性評価を行った。上記フィルムからなる袋では
袋破れがなく、またピンホールの発生が見られず耐ピン
ホール性が良好であった。さらに輸送テスト後の表面光
沢も傷入り等なく良好であった。
【0019】(実施例2)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フィルムを得、評価した。 PBT(厚み10μm) /AD(厚み10μm) /EVOH
(厚み5μm)/6−66Ny(厚み20μm) /AD(厚
み10μm) /LLDPE(厚み40μm) 得られたフィルムは保香性、耐しごき性、耐ピンホール
性、輸送テスト後の表面光沢のいずれも良好であった。
【0020】(比較例1)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フィルムを得、評価した。 6Ny(厚み15μm) /AD(厚み15μm) /6Ny
(厚み15μm)/AD(厚み10μm) /LLDPE(厚み
45μm) 表面光沢、耐ピンホール性等は良好であったが、保香性
が悪かった。
【0021】(比較例2)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フィルムを得、評価した。 PBT(厚み5μm) /AD(厚み10μm) /6Ny
(厚み20μm)/AD(厚み15μm) /LLDPE(厚み
50μm) 表面光沢、耐ピンホール性等は良好であったが、保香性
が悪かった。
【0022】(比較例3)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フィルムを得、評価した。 PBT(厚み40μm) /AD(厚み10μm) /6Ny
(厚み20μm)/AD(厚み5μm) /LLDPE(厚み
25μm) 保香性、表面光沢等は良好であったが、耐ピンホ−ル性
に劣った(ゲルボフレックス試験で袋にピンホールが発
生した)。
【0023】(比較例4)延伸6ナイロンフィルム(厚
み25μm)とLLDPEフィルム(厚み50μm)か
らなるドライラミネート品を用いて評価した。
【0024】耐しごき性、耐ピンホール性、表面光沢は
良好であったが、保香性に劣った。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、保香性、耐ピンホール
性等に優れたミネラルウォータ、ジュース等液体飲料の
包装に好適に用いられる共押出複合フィルムが得られ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK03B AK03D AK06A AK42E AK46E AK48E AK63A AK68A AK69C AK70A AL07B AL07D BA05 BA10A BA10E BA15 EH20 GB15 GB16 GB23 JD02 JK14 JL11B JL11D JL12A YY00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内層がヒートシール樹脂層で、最外層
    又は中間層にポリオレフィン樹脂層を介して、ポリブチ
    レンテレフタレート樹脂層又はポリアミド樹脂層を配し
    てなる複合フィルムであって、前記ポリブチレンテレフ
    タレート樹脂層の厚みが10〜30μmの範囲であり、
    ポリアミド樹脂層の厚みが総厚みの10〜40%の範囲
    である共押出し水冷インフレーション法で製膜されてな
    ることを特徴とする液体飲料包装用複合フィルム。
  2. 【請求項2】 中間層にエチレン−酢酸ビニル共重合体
    けん化物樹脂層を配してなる請求項1記載の液体飲料包
    装用複合フィルム。
  3. 【請求項3】 最外層をポリブチレンテレフタレート樹
    脂とする請求項1又は2記載の液体飲料包装用複合フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 最外層をポリアミド樹脂とする請求項1
    又は2記載の液体飲料包装用複合フィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006111763A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Ube Ind Ltd ポリアミドフィルム
JP2014061634A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Shikoku Kako Kk 多層延伸フィルム
JP2017094746A (ja) * 2017-01-26 2017-06-01 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 二軸延伸ポリブチレンテレフタレート系フィルムを含む液体充填用包材

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