JP2000015762A - 液体飲料包装用複合フイルム - Google Patents

液体飲料包装用複合フイルム

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JP2000015762A
JP2000015762A JP18341898A JP18341898A JP2000015762A JP 2000015762 A JP2000015762 A JP 2000015762A JP 18341898 A JP18341898 A JP 18341898A JP 18341898 A JP18341898 A JP 18341898A JP 2000015762 A JP2000015762 A JP 2000015762A
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JP
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film
layer
composite film
resin layer
liquid beverage
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JP18341898A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Tsujikawa
喜保 辻川
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気性、耐ピンホール性等に優れたミネラル
ウォータ、ジュース等液体飲料の包装に好適に用いられ
る共押出複合フイルムを提供する。 【解決手段】 最外層がポリアミド樹脂層であり、中間
層にエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層を配し、
最内層のヒートシール樹脂層が非晶質熱可塑性ポリエス
テル樹脂層からなる複合フイルムであって、総厚みが6
0〜200μmの範囲であるとともに、上記エチレン−
酢酸ビニル共重合体けん化物層の厚みが5〜15μmの
範囲であることを特徴とする共押出し水冷インフレーシ
ョン法によって製膜されてなるチューブ状の液体飲料包
装用複合フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主にミネラルウォー
ター、ジュース等液体飲料の包装に好適に用いられる共
押出複合フイルムに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、液体飲料の包装にはガラ
ス瓶やペットボトル等の容器が広く用いられている。し
かしながら、容器中の飲料を飲み終わった後の空き瓶や
空のペットボトルがごみとしてかさばるという問題があ
った。
【0003】一方、上記容器のかさばりを改善できる軟
質の包装袋として延伸ポリアミド樹脂フイルム//低密
度ポリエチレン樹脂フイルムからなるドライラミネート
フイルム等が用いられている。しかし、このようなラミ
ネート品はごみとしてはかさばらないものの、ヒートシ
ール層の樹脂に添加してある滑剤や酸化防止剤等の臭気
が内容物に移行するという問題があった。特にミネラル
ウォータではそのために味が微妙に変わり商品価値が下
がるという問題があった。
【0004】また、延伸ポリアミド樹脂フイルム等の保
香性に劣るフイルムを使用したものでは袋と一緒に保存
した物の臭気がフイルムを透過して内容物に移行すると
いう問題があった。さらに、上記のラミネート品はフイ
ルムがフラットのため、製袋するには三方シールかピロ
ー包装にする必要があり、製袋に手間がかかるという問
題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消できる複合フイルムを見出したものであって、その要
旨とするところは、最外層がポリアミド樹脂層であり、
中間層にエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層を配
し、最内層のヒートシール樹脂層が非晶質熱可塑性ポリ
エステル樹脂層からなる複合フイルムであって、総厚み
が60〜200μmの範囲であるとともに、上記エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物層の厚みが5〜15μ
mの範囲であることを特徴とする共押出し水冷インフレ
ーション法によって製膜されてなるチューブ状の液体飲
料包装用複合フイルムにある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合フイルムは共押出し水冷インフレーション
法によって製膜されるチューブ状の複合フイルムであっ
て、このフイルムを一定の長さに切断し、底部をヒート
シールし、製袋することにより、液体飲料用袋が得られ
る。
【0007】複合フイルムの最外層に配するポリアミド
樹脂層としては、6ナイロン、6−66ナイロン、12
ナイロン、6−12ナイロン等、各種ポリアミド樹脂が
好適に使用できるが、内容物を充填した後、輸送等の移
動による外部との接触、摩擦によりフイルム表面に細か
い傷が付き易く、その結果、フイルム表面の透明性、光
沢が低下するため、外層のポリアミド樹脂としては、表
面硬度の比較的硬い6ナイロンが好ましい。
【0008】中間層にはガスバリアー性に優れたエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層を配す
るが、EVOH樹脂としてはエチレン含有率が30〜5
0モル%でけん化度が95%以上のものがガスバリアー
性、製膜性の点から好ましい。このEVOH層の厚みは
5〜15μmの範囲とする必要があり、5μm未満では
保香性に劣り、15μmを越えるものではフイルムが硬
くなり過ぎて脆くなり、耐ピンホール性に劣る。
【0009】この中間層にはポリオレフィン樹脂層を介
してポリアミド樹脂層を配してもよく、このポリアミド
樹脂層としては、上記最外層に配するポリアミド樹脂層
と同一樹脂でも異なる樹脂でもよい。中間層と最外層に
設けるポリアミド樹脂層の合計厚みは、複合フイルム総
厚みの15〜40%の範囲が好ましく、総厚みの15%
未満であると耐ピンホール性に劣り、40%を越えると
フイルムが硬くなり耐しごき性(輸送時の振動に対する
耐久性)が悪くなるという問題がある。
【0010】また、ポリオレフィン樹脂層には、通常の
無水マレイン酸等で変成した接着性ポリオレフィン樹脂
が使用できる。このポリオレフィン樹脂層は10μm未
満では、上記耐しごき性が悪くなるため10〜20μm
程度が好ましい。
【0011】本発明複合フイルムの最内層のヒートシー
ル樹脂層には非晶質熱可塑性ポリエステル樹脂層を配す
る必要があり、非晶質熱可塑性ポリエステル樹脂として
は、テレフタール酸とエチレングリコールと1,4−シ
クロヘキサンジメタノールからなるポリエステル樹脂が
好適に使用でき、市販品としてはイーストマン・コダッ
ク社製の「コダールPETG」が例示できる。このヒー
トシール樹脂層の厚みは10〜50μmの範囲が好まし
く、10未満ではシール強度が弱く、50μmを越える
ものではフイルムが硬くなるという傾向がある。
【0012】上記内容の複合フイルムは総厚みが60〜
200μmの範囲とする必要があり、総厚みが60μm
未満では耐ピンホール性が悪く、また、フイルムに内容
物を熱間充填する場合にはフイルムが伸びやすく量目の
振れの原因になり易い。200μmを越えると透明性、
光沢が悪くなるという問題がある。
【0013】本発明の複合フイルムは共押出し水冷イン
フレーション法によって製膜する必要があり、共押出し
工程、インフレーション工程後、直ちに水冷することに
より、光沢、透明性に優れたチューブ状のフイルムが得
られる。最終製品のチューブの折径に応じて使用するダ
イの直径を決めればよい。空冷のインフレーション法に
よる製膜では光沢、透明性に優れたフイルムが得られな
い。
【0014】以下、本発明を実施例により説明する。
【0015】
【実施例】(実施例1)以下に示した層構成の6層の複
合フイルムを共押出し水冷インフレーション法によって
製膜し、折径17cmのチューブ状フイルムを得た。得
られたフイルムについて評価した。 最外層:6ナイロン(6Ny)(8 μm)/接着性
樹脂(AD)(15μm)/EVOH(15μm)/6
−66ナイロン(6−66Ny)(20μm)/AD
(20μm)/最内層:非晶質熱可塑性ポリエステル樹
脂層(PETG)(22μm)
【0016】[評価方法] 臭気性 上記の得られたチューブ状フイルムを用いて底部のみを
ヒートシールして製袋、(横180mm×縦220m
m)、この袋に市販のペットボトル入りミネラルウォー
ターをパックした。4℃の冷蔵庫で2週間保存した後、
ミネラルウォーターに異臭があるかどうかの官能試験
(モニター数20名、3点嗜好法)を行った。上記フイ
ルムからなる袋では危険率5%以下で良好であった。 臭気の移行性 上記のミネラルウォーターをパックした袋を用いて、擦
りニンニクと一緒に4℃の冷蔵庫で2週間保存し、同様
の条件で保存したペットボトル品と臭気と味覚の官能試
験(モニター数20名、3点嗜好法)を行った。上記フ
イルムからなる袋では危険率5%以下で良好であった。 耐傷入り性 上記臭気性の評価に用いた製袋品を段ボールケース(1
パックずつ入る間仕切り付き)に入れて、トラック便で
1000kmの輸送を行った後、袋表面の傷入りの有無
を確認した。上記フイルムからなる袋では表面の傷入り
等なく良好であった。
【0017】熱間充填時のフイルム変形性 縦30cm×横15cmの3方シール袋を製袋し、90
℃の熱湯1500mlを注ぎ込んた時のフイルムの変形
を観察した。上記フイルムからなる袋ではフイルムの伸
びがなく良好であった。
【0018】(比較例1)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フイルムを得、評価した。 最外層:6Ny(20μm)/AD(15μm)/E
VOH( 3μm)/6−66Ny(12 μm) /AD
(15 μm) /最内層:PETG(35μm) 得られたフイルムでは臭気性、耐傷入り性、熱間充填時
のフイルム変形性は良好であったが、臭気の移行性に劣
っていた。
【0019】(比較例2)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フイルムを得、評価した。 最外層:LLDPE(15μm)/AD( 8μm)/
EVOH( 5μm)/6−66Ny(20μm) /
AD(20 μm) /最内層:LLDPE(32μm) 得られたフイルムでは、臭気の移行性、熱間充填時のフ
イルム変形性は良好であったが、臭気性、耐傷入り性に
劣っていた。
【0020】(比較例3)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フイルムを得、評価した。 最外層:6Ny(10μm)/AD( 5μm)/E
VOH( 5μm)/6−66Ny(10 μm) /AD
(5μm) /最内層:PETG(15μm) 得られたフイルムでは臭気性、臭気の移行性、耐傷入り
性は良好であったが、フイルムが薄いため熱間充填時の
フイルム変形性に劣っていた。
【0021】(比較例4)下記の層構成である以外は、
実施例1と同様に複合フイルムを得、評価した。 最外層:6Ny( 8μm)/AD(15μm)/E
VOH(20μm)/6−66Ny( 20μm) /AD
(15 μm) /最内層:PETG(22μm) 得られたフイルムでは臭気性、臭気の移行性、耐傷入り
性、熱間充填時のフイルム変形性のいずれも良好であっ
たが、フイルムが硬く耐ピンホール性に劣っていた。
【0022】(比較例5)延伸6ナイロンフイルム (25
μm) とLLDPEフイルム (50μm) からなるドライ
ラミネート品を用いて評価した。耐傷入り性、熱間充填
時のフイルム変形性は良好であったが、ラミネート用の
残留溶剤の臭いがあり、臭気性、臭気の移行性に劣っ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、臭気性、耐ピンホール
性等に優れたミネラルウォータ、ジュース等液体飲料の
包装に好適に用いられる共押出複合フイルムが得られ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AA22 AB03 AD03 BA04 BA15 BB15 BB51 BB85 CA11 CA13 DA08 4F100 AK03G AK41C AK42 AK46A AK46D AK48 AK69B AL07G BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA13 CB00 EH20 GB23 JA12C JB16C JK14 JL00 JL12C YY00 YY00B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層がポリアミド樹脂層であり、中間
    層にエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層を配し、
    最内層のヒートシール樹脂層が非晶質熱可塑性ポリエス
    テル樹脂層からなる複合フイルムであって、総厚みが6
    0〜200μmの範囲であるとともに、上記エチレン−
    酢酸ビニル共重合体けん化物層の厚みが5〜15μmの
    範囲であることを特徴とする共押出し水冷インフレーシ
    ョン法によって製膜されてなるチューブ状の液体飲料包
    装用複合フイルム。
  2. 【請求項2】 中間層にポリアミド樹脂層を配してなる
    請求項1記載の液体飲料包装用複合フイルム。
JP18341898A 1998-06-30 1998-06-30 液体飲料包装用複合フイルム Pending JP2000015762A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184652A (ja) * 2013-03-23 2014-10-02 Mitsubishi Plastics Inc 液体包装用複合フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014184652A (ja) * 2013-03-23 2014-10-02 Mitsubishi Plastics Inc 液体包装用複合フィルム

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