JPH07299939A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH07299939A
JPH07299939A JP11745794A JP11745794A JPH07299939A JP H07299939 A JPH07299939 A JP H07299939A JP 11745794 A JP11745794 A JP 11745794A JP 11745794 A JP11745794 A JP 11745794A JP H07299939 A JPH07299939 A JP H07299939A
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JP
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carriage
rotation
line feed
ratchet
rotated
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JP11745794A
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Inventor
Kazuhide Imai
和秀 今井
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙送りピッチを一定にすることのできる印刷
装置を提供する。 【構成】 印刷ヘッドを搭載したキャリッジ20をプラ
テンに沿って走行させる印刷装置において、キャリッジ
20のホームポジションへの復帰時にキャリッジ20の
操作片41に押されて回転する改行用ラチェット33
と、この改行用ラチェット33に連動して回転するフィ
ードローラと、改行用ラチェット33の逆転を防ぐ逆転
防止部材36と、改行用ラチェット33がキャリッジ2
0に押されて回転するときの回転角度を規制する位置規
制部材37およびバネ部材38からなる回転規制手段と
を具備した。したがって、改行用ラチェット33がキャ
リッジ20に押されて回転するときの回転角度を回転規
制手段によって規制するので、改行用ラチェット33の
回転角がバラつくことがなく、常に改行用ラチェット3
3の回転角を一定にすることができ、紙送りピッチを一
定にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサやパーソナルコンピュ
ータなどの情報処理装置に用いられる印刷装置では、キ
ャリッジに搭載された印刷ヘッドを記録紙を介してプラ
テンに押し付け、この状態でキャリッジをプラテンに沿
って走行させることにより、印刷ヘッドで文字、記号、
図形、画像などのデータを行印刷し、かつ1行分の印刷
が終了すると、印刷ヘッドをプラテンから開離させた状
態でキャリッジをホームポジションに復帰させ、紙送り
ローラにより記録紙を1行分送り、これを繰り返すこと
により、記録紙に所望のデータを印刷している。この印
刷装置では、キャリッジの走行、印刷ヘッドのプラテン
に対する圧接開離、および紙送りローラの回転などをそ
れぞれ別の駆動源で行なうと、構造が複雑になり、装置
全体が大型化し、コスト高になる。このため、従来で
は、1つの駆動源で、キャリッジの走行、印刷ヘッドの
プラテンに対する圧接開離、および紙送りローラの回転
を行なうようにした印刷装置が開発されている。
【0003】その1例として、例えば、特願平5−26
4355号に開示された印刷装置がある。この印刷装置
では、駆動モータでプラテンに沿って配置されたベルト
を駆動させ、このベルトによってキャリッジをプラテン
に沿って設けられたガイド部材でガイドしながら走行さ
せている。また、キャリッジがホームポジションから移
動を開始したときには、印刷ヘッドが取り付けられたヘ
ッド支持部材の摺動軸がガイド部材のヘッド摺動溝に沿
って移動することにより、印刷ヘッドをプラテンに向け
て押圧する。キャリッジがホームポジションに向けて復
帰するときには、キャリッジの係止部による印刷ヘッド
のロックが解除され、キャリッジに設けられたバネ部材
のバネ力により印刷ヘッドをプラテンから開離させる。
さらに、キャリッジがホームポジションに復帰したとき
には、キャリッジに一体に形成された操作ロッドが改行
用ラチェットを回転させ、この改行用ラチェットの回転
に連動させて紙送りローラを回転させ、この紙送りロー
ラの回転により記録紙を1行分送り出す。なお、改行用
ラチェットは逆回転防止用フックにより逆回転が阻止さ
れ、紙送りローラの逆回転を防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の印刷装置では、逆回転防止用フックにより改
行用ラチェットの逆回転が阻止されているが、改行用ラ
チェットの正回転方向の回転規制がないため、キャリッ
ジがホームポジションに復帰したときにキャリッジの操
作ロッドにより改行用ラチェットが正回転方向に回転さ
せられる際に、改行用ラチェットの回転角が常に一定に
なるとは限らず、多少回転角が大きくなったり小さくな
ったりするため、記録紙の紙送りピッチが不揃いになる
という問題があり、また印刷中の振動などによって紙送
りローラが不用意に回転してしまうという問題もある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その第
1の目的は紙送りピッチを一定にすることのできる印刷
装置を提供することであり、また第2の目的は振動など
による紙送りローラの不用意な回転を阻止することので
きる印刷装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記第1の目的を達成するために、印刷ヘッドを搭載し
たキャリッジをキャリッジ駆動手段によってプラテンに
沿って走行させる印刷装置において、キャリッジのホー
ムポジションへの復帰時にキャリッジに押されて回転す
る回転部材と、この回転部材に連動して回転する紙送り
ローラと、回転部材の逆転を防ぐ逆転防止手段と、回転
部材がキャリッジに押されて回転するときの回転角度を
規制する回転規制手段とを具備したことを特徴とするも
のである。請求項2記載の発明は、上記第2の目的を達
成するために、印刷ヘッドを搭載したキャリッジをキャ
リッジ駆動手段によってプラテンに沿って走行させる印
刷装置において、キャリッジのホームポジションへの復
帰時にキャリッジに押されて回転する回転部材と、この
回転部材に連動して回転する紙送りローラと、回転部材
の逆転を防ぐ逆転防止手段と、回転部材がキャリッジに
押されたとき以外の回転を規制する回転規制手段とを具
備したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明によれば、回転部材がキャ
リッジに押されて回転するときの回転角度を回転規制手
段によって規制するので、回転部材の回転角がバラつく
ことがなく、常に回転部材の回転角を一定にすることが
でき、これにより紙送りピッチが一定となり、紙送りピ
ッチの不揃いを防ぐことができる。請求項2記載の発明
によれば、回転部材がキャリッジに押されたとき以外の
回転を回転規制手段で規制するので、印刷中の振動など
によって回転部材が回転することがなく、不用意に紙送
りローラが回転するのを防ぐことができる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図10を参照して、この発明の
印刷装置の一実施例について説明する。なお、この実施
例の印刷装置はワードプロセッサに組み込まれるもので
あるが、ワードプロセッサ本体はこの発明とは必ずしも
直接関係しないので、その図は省略する。図1〜図3は
印刷装置の動作機構部を示し、図1はその斜視図、図2
はその正面図、図3はその平面図である。これらの図に
おいて、1はプリンタ本体である。このプリンタ本体1
の前部には記録紙挿入口2が水平方向に形成され、この
記録紙挿入口2の奥部下側にはプラテン3がプリンタ本
体1の左右方向に設けられ、このプラテン3の後部には
フィードローラ軸5がプリンタ本体1の左右に亘って回
転自在に設けられている。フィードローラ軸5には図3
に示すようにフィードローラ(紙送りローラ)6が複数
個(図3には3個示されているが、これに限られない)
設けられており、このフィードローラ6の下側にはロー
ラ(図示せず)がフィードローラ6に対し接離可能に配
置されている。なお、この図示しないローラは、フィー
ドローラ6に対し接離することにより記録紙の挾圧開放
を行なうようになっている。また、プラテン3の左方に
は、記録紙の左端縁が当接して記録紙を位置決めする位
置決めガイド8が設けられている。
【0008】プリンタ本体1の右端部には、ステッピン
グモータなどの駆動モータ10、およびこの駆動モータ
10の回転を減速するギャ列11が設けられている。ま
た、プリンタ本体1の右端部には駆動モータ10の回転
がギャ列11を介して伝達される駆動プーリ12が回転
自在に設けられ、プリンタ本体1の左端部には従動プー
リ13が回転自在に設けられ、両プーリ12、13には
歯付ベルト14が掛け渡されている。歯付ベルト14の
一部にはキャリッジ20の上部に設けられた結合部15
が嵌め込まれて固定されている。
【0009】キャリッジ20は、図4に示すように、プ
ラテン3に沿ってその上方に設けられた一対のガイド部
材21間に往復移動可能に配置されている。すなわち、
キャリッジ20の前後面における上部両端には、一対の
ガイド部材21の対向面にそれぞれプラテン3と平行な
直線状に形成されたキャリッジ摺動溝22内を摺動する
摺動軸23が設けられている。キャリッジ20の内部に
は、図5に示すように、ヘッド支持部材24、放熱板2
5、サーマルヘッドなどの印刷ヘッド26、およびヘッ
ドスプリング27からなるヘッド部が配置されている。
ヘッド支持部材24は板状に形成されており、その下面
右端部には摺動軸28が前後方向に突出して設けられて
いる。また、ヘッド支持部材24には、その摺動軸28
に放熱板25の係合フック25aを係合させることによ
り、放熱板25が回動可能に取り付けられている。この
放熱板25の下面には印刷ヘッド26が取り付けられて
いる。また、ヘッド支持部材24と放熱板25との間に
は、摺動軸28に巻回部を挿通させたヘッドスプリング
27が取り付けられている。なお、キャリッジ20の一
端面には、係止突起20aが形成されているとともに、
この係止突起20aによりヘッドアップ用スプリング2
9が係止されて取り付けられている。
【0010】そして、ヘッド部は、放熱板25を下にし
てヘッド支持部材24と放熱板25とをほぼV字状に折
り曲げた状態でキャリッジ20内に配置されるととも
に、ヘッド支持部材24の摺動軸28がキャリッジ20
の前後壁に形成された逆L字形の切欠30に挿通されて
外部に突出した状態で、ヘッドアップ用スプリング29
の両端部29aに放熱板25の係止突起25bが保持さ
れることによりキャリッジ20に組み込まれている。こ
の場合、キャリッジ20の切欠30は、上部の水平部と
垂直部とからなり、ヘッド支持部材24の摺動軸28が
遊動するように垂直部の幅が摺動軸28の径よりも広く
形成されている。なお、キャリッジ20の一端下部に
は、図8(c)、(d)に示すように、ヘッド支持部材
24の先端上面を係脱可能に係止する係止部20bが設
けられている。
【0011】また、このキャリッジ20は、ヘッド支持
部材24の摺動軸28が一対のガイド部材21の対向面
に形成されたヘッド摺動溝31内に摺動可能に挿入され
た状態で、ガイド部材21間に移動可能に配置されてい
る。この場合、ヘッド摺動溝31は、印字領域つまりプ
ラテン3上で実際に印字が可能な領域でプラテン3に接
近し、かつプラテン3およびキャリッジ摺動溝22と平
行な直線部31a、キャリッジ20のホームポジション
つまりキャリッジ20が印刷を開始する前に停止してい
る定位置の近傍で斜め上方に立ち上がる傾斜部31b、
これに連続する段部31c、この段部31cに連続する
乗り上げ部31d、およびこれに連続するホームポジシ
ョン位置部31eからなっている。
【0012】一方、ガイド部材21のホームポジション
付近には、図6に示すように、キャリッジ20がホーム
ポジションに復帰したときに操作子32aが押されてオ
ンになるマイクロスイッチ32が配置されている。この
マイクロスイッチ32の下方におけるプリンタ本体1に
は、キャリッジ20に設けられた後述する操作部材40
により押されて回転する改行用ラチェット33がラチェ
ット軸34により設けられている。ラチェット軸34に
は、フィードローラ軸5の左端側に設けられた傘歯車9
に噛み合う傘歯車35が設けられている。この状態で
は、改行用ラチェット33の回転が傘歯車35、9を介
してフィードローラ軸5に伝達され、これによりフィー
ドローラ6が回転し、記録紙が1行分送られる。改行用
ラチェット33の近傍におけるプリンタ本体1には、改
行用ラチェット33の逆回転を阻止する平板状の板バネ
からなる逆回転防止部材36が設けられている。
【0013】また、ラチェット軸34には、平歯車状の
位置規制部材37が改行用ラチェット33に重なって設
けられている。この位置規制部材37の外周面には、山
形状の係合部37aが全周に亘って凹凸状に形成されて
いる。位置規制部材37の近傍におけるプリンタ本体1
には、位置規制部材37の側方から係合部37aに係合
するバネ部材38が設けられている。このバネ部材38
は、先端側が山形状に屈曲された板バネであり、この山
形部が位置規制部材37の係合部37aに弾力的に係脱
可能に係合するようになっている。そして、位置規制部
材37およびバネ部材38によって回転規制手段が構成
されている。この回転規制手段は、バネ部材38の山形
部が位置規制部材37の係合部37aに係合するときに
位置規制部材37の回転角度を規制して改行用ラチェッ
ト33の回転角度を規制するとともに、バネ部材38の
山形部が係合部37aに係合していることにより位置規
制部材37の回転を規制して改行用ラチェット33の回
転を規制するという2つの機能を備えている。
【0014】ところで、改行用ラチェット33を回転さ
せる操作部材40は、図5に示すように、改行用ラチェ
ット33の爪部33aに突き当たる操作片(操作部)4
1と、この操作片41にバネ性をもたせるバネ棒(バネ
部)42とからなっている。操作片41は、剛性の高い
材料からなる板状部材であり、その一端部がキャリッジ
20の内側下部にビス43により回転自在に取り付けら
れ、他端側の先端部がキャリッジ20の下側から斜め下
に向けて突出している。バネ棒42は、一端がキャリッ
ジ20に取り付けられ、他端が操作片41に係止され、
これにより操作片41に上下方向へのバネ性をもたせて
いる。
【0015】次に、このような印刷装置の動作について
説明する。まず、感熱紙からなる記録紙をプリンタ本体
1の記録紙挿入口2から挿入する。このときには、記録
紙をプラテン3の左方の位置決めガイド8に当てながら
挿入する。この状態では、キャリッジ20がホームポジ
ションで待機している。また、ヘッド支持部材24の摺
動軸28が図8(a)に示すようにヘッド摺動溝31の
乗り上げ部31dを乗り越えたホームポジション位置部
31eにあり、かつその摺動軸28がキャリッジ20の
逆L字形の切欠30の上部水平方向の右端部に突き当た
っている。さらに、ヘッド支持部材24に回動可能に取
り付けられた放熱板25が位置決めガイド8に突き当た
っている。これにより、印刷ヘッド26はプラテン3の
上方に保持されている。
【0016】この状態で、図示しない装置本体から印刷
指令が出て駆動モータ10が動作すると、その回転がギ
ャ列11を介して駆動プーリ12に伝達され、この駆動
プーリ12と従動プーリ13とに掛け渡された歯付ベル
ト14が走行し、これに伴ってキャリッジ20がホーム
ポジションから移動を開始する。すると、キャリッジ2
0は、その摺動軸23がガイド部材21のキャリッジ摺
動溝22内を移動することにより、プラテン3の上方を
これと平行に移動するとともに、図8(b)に示すよう
に、ヘッド支持部材24の摺動軸28がガイド部材21
のヘッド摺動溝31の乗り越え部31dに当接している
ことにより、ヘッド支持部材24が停止したままで、キ
ャリッジ20のみが逆L字形の切欠30の上部の水平部
の長さだけ先行して移動する。
【0017】そして、キャリッジ20の移動によりヘッ
ド支持部材24の摺動軸28が切欠30の上部の左端に
突き当たると、図8(c)に示すように、ヘッド支持部
材24の先端上面がキャリッジ20の係止部20bに係
止され、この状態で放熱板25が位置決めガイド8から
離れるとともに、ヘッド支持部材24の摺動軸28はヘ
ッド摺動溝31の乗り越え部31dを乗り越えて段部3
1cから傾斜部31bに移動する。すると、ヘッド支持
部材24の摺動軸28は切欠30の左端縁に当接した状
態でプラテン3に向けて下方に移動し、ヘッド支持部材
24と放熱板25との間に設けられたヘッドスプリング
27のバネ力により印刷ヘッド26がプラテン3に向け
て付勢され、この状態で印刷ヘッド26がヘッドアップ
用スプリング29のバネ力に抗してプラテン3に徐々に
接近して行きながら印刷状態に移行する。そして、キャ
リッジ20がさらに移動してヘッド支持部材24の摺動
軸28がヘッド摺動溝31の傾斜部31bから直線部3
1aに移行すると、図8(d)に示すように、印刷ヘッ
ド26がヘッドスプリング27のバネ力により記録紙を
介してプラテン3に押し付けられる。この状態で、キャ
リッジ20がさらに移動し、これに同期して印刷ヘッド
26を発熱駆動することで、所望の印刷が行なわれる。
【0018】こうして1行分の印刷が終了した後は、駆
動モータ10を一旦停止させてから逆転駆動し、キャリ
ッジ20をホームポジションに戻す。すなわち、キャリ
ッジ20がホームポジションに向けて移動を開始する
と、印刷ヘッド26は記録紙を介してプラテン3に押し
付けられた状態のままで、ヘッド支持部材24の摺動軸
28が逆L字形の切欠30の垂直部の幅内を移動するの
で、まずキャリッジ20のみが移動する。すると、それ
までキャリッジ20の係止部20bに係止されていたヘ
ッド支持部材24の先端部が係止部20bから外れるの
で、図9に示すように、ヘッド支持部材24がヘッドス
プリンブ15のバネ力により上方に押し上げられるとと
もに、放熱板25がヘッドアップ用スプリング29のバ
ネ力により上方に押し上げられる。この結果、ヘッド支
持部材24、放熱板25などのヘッド部がキャリッジ2
0内に収容され、印刷ヘッド26がプラテン3から上方
に引き上げられる。この状態で、キャリッジ20がホー
ムポジションに向けて移動することになる。そして、ヘ
ッド支持部材24の摺動軸28がヘッド摺動溝31の直
線部31aから傾斜部31bに移行すると、摺動軸28
がキャリッジ20の切欠30の上部水平部に移行した
後、放熱板25が位置決めガイド8に突き当たる。この
後、摺動軸28がヘッド摺動溝31の傾斜部31bから
段部31cおよび乗り越え部31dを経てホームポジシ
ョン位置部31eに移行すると、図8(a)に示すよう
に、摺動軸28は切欠30の上部の水平部の右端部に突
き当たって停止する。
【0019】このようにして、キャリッジ20がホーム
ポジションに復帰するときには、図10(a)および図
10(b)に示すように、キャリッジ20の下部に設け
られた操作部材40の操作片41が改行用ラチェット3
3の爪部33aに当接して改行用ラチェット33を1爪
分回転させ、手前側の爪部33aに乗り上げる。この改
行用ラチェット33の回転により、ラチェット軸34が
回転し、この回転が傘歯車35およびフィードローラ軸
5の傘歯車9を介してフィードローラ軸5に伝達され、
これによりフィードローラ6が回転して記録紙を1行分
送る。なお、改行用ラチェット33が1爪分回転した後
は、逆転防止部材36が改行用ラチェット33の爪部3
3aに当接して改行用ラチェット33の逆回転を阻止す
る。
【0020】ところで、改行用ラチェット33が1爪分
回転するときには、ラチェット軸34に設けられた位置
規制部材37が改行用ラチェット33と共にバネ部材3
8のバネ力に抗して回転する。すなわち、位置規制部材
37が回転するときには、図10(a)、(b)に示す
ように、バネ部材38の山形部が位置規制部材37の1
つの係合部37aを乗り越えた後、次の係合部37aに
弾力的に係合する。このため、操作部材40の操作片4
1による改行用ラチェット33の回転角度が少々大きか
ったり小さかったりしても、位置規制部材37の係合部
37aに対するバネ部材38の山形部の弾力的な係合に
より、改行用ラチェット33の回転角度を一定にするこ
とができ、このため記録紙の紙送りピッチが一定にな
り、紙送りピッチが不揃いになることはない。また、バ
ネ部材38の山形部が位置規制部材37の係合部37a
に係合していることにより、印刷中の振動などによって
不用意にフィードローラ6が回転するのを防ぐことがで
きる。
【0021】また、再度印刷を開始するためにキャリッ
ジ20が移動を開始したときには、図10(c)に示す
ように、改行用ラチェット33の手前側の爪部33aの
表面に乗り上げている操作片41がその爪部33aの表
面を摺動しながら離間する。このため、改行用ラチェッ
ト33が正回転しようとするが、バネ部材38の山形部
が位置規制部材37の係合部37aに係合していること
により、改行用ラチェット33の正回転が阻止されるこ
とになる。また、操作片41が爪部33aの表面を摺動
するときには、バネ棒42のバネ力によって操作片41
が弾力的に変位するので、操作片41や爪部33aの破
損を防止することができる。また、操作片41はバネ棒
42によってバネ性を有しているので、十分な機械的強
度を確保することができる。このため、改行用ラチェッ
ト33を回転させるときに改行用ラチェット33の爪部
33aに操作片41が突き当たって変形することがな
く、確実に改行用ラチェット33を回転させることがで
き、紙送り不良が起こらないようにすることができる。
【0022】なお、上記実施例では、ガイド部材31に
キャリッジ摺動溝32およびヘッド摺動溝33を凹部状
に形成したが、これに限らず、例えばキャリッジ20の
摺動軸11bとヘッド支持部材12の摺動軸12aとを
上下で挾むような凸条としても良い。この場合には、ヘ
ッド支持部材12の摺動軸12aはヘッド支持部材12
に対して回転可能にする。また、上記実施例では、キャ
リッジ20にインクテープを搭載していないが、インク
リボンカセットを搭載した熱転写型のサーマルプリンタ
とすることができる。この場合には、キャリッジ20に
インクリボン巻取用の駆動モータを含むリボン巻取手段
を設ける。このようにすれば、記録紙として感熱紙を用
いる必要がなく、普通紙を用いることができる。また、
上記実施例では、位置規制部材37の外周面に山形状の
係合部37aを凹凸状に形成したが、これに限らず、位
置規制部材を円板状に形成し、その外周面に沿って係合
突起を等間隔に設け、この係止突起の間にバネ部材の山
形部を係脱可能に係合させるようにしても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、回転部材がキャリッジに押されて回転する
ときの回転角度を回転規制手段によって規制するので、
回転部材の回転角がバラつくことがなく、常に回転部材
の回転角を一定にすることができ、これにより紙送りピ
ッチを一定にすることができ、紙送りピッチの不揃いを
防ぐことができる。請求項2記載の発明によれば、回転
部材がキャリッジに押されたとき以外の回転を回転規制
手段で規制するので、印刷中の振動などによって回転部
材が回転することがなく、不用意に紙送りローラが回転
するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した一例としての印刷装置の動
作機構部を示す斜視図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】キャリッジとガイド部材との関係を示す分解斜
視図。
【図5】キャリッジおよびヘッド部の分解斜視図。
【図6】図2のホームポジション付近の拡大図。
【図7】図3のホームポジション付近の拡大図。
【図8】キャリッジの移動状態を示し、(a)はホーム
ポジションでの状態を示す断面図、(b)はキャリッジ
のみが先行して移動した状態を示す断面図、(c)は印
刷ヘッドが印刷状態に移行する状態を示す断面図、
(d)は印刷状態を示す断面図。
【図9】キャリッジのホームポジションへの復帰動作状
態を示す要部の断面図。
【図10】操作部材による改行用ラチェットおよび位置
規制部材の動作状態を示し、(a)は操作片が改行用ラ
チェットの爪部に当接した状態を示す図、(b)は操作
片によって改行用ラチェットが回転しているときの状態
を示す図、(c)は操作片による改行用ラチェットの爪
部から離間する状態を示す図。
【符号の説明】
1 プリンタ本体 3 プラテン 5 フィードローラ軸 6 フィードローラ 10 駆動モータ 12 駆動プーリ 13 従動プーリ 14 歯付ベルト 20 キャリッジ 21 ガイド部材 26 印刷ヘッド 33 改行用ラチェット 36 逆回転防止部材 37 位置規制部材 37a 係合部 38 バネ部材 40 操作部材 41 操作片 42 バネ棒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドを搭載したキャリッジをキャ
    リッジ駆動手段によってプラテンに沿って走行させる印
    刷装置において、 前記キャリッジのホームポジションへの復帰時に前記キ
    ャリッジに押されて回転する回転部材と、この回転部材
    に連動して回転する紙送りローラと、前記回転部材の逆
    転を防ぐ逆転防止手段と、前記回転部材が前記キャリッ
    ジに押されて回転するときの回転角度を規制する回転規
    制手段とを具備したことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 印刷ヘッドを搭載したキャリッジをキャ
    リッジ駆動手段によってプラテンに沿って走行させる印
    刷装置において、 前記キャリッジのホームポジションへの復帰時に前記キ
    ャリッジに押されて回転する回転部材と、この回転部材
    に連動して回転する紙送りローラと、前記回転部材の逆
    転を防ぐ逆転防止手段と、前記回転部材が前記キャリッ
    ジに押されたとき以外の回転を規制する回転規制手段と
    を具備したことを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記回転規制手段は、前記回転部材に設
    けられかつ係合部を有する位置規制部材と、この位置規
    制部材の係合部に係脱可能に係合するバネ部材とを備え
    ていることを特徴とする請求項1、2記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジには前記キャリッジのホ
    ームポジションへの復帰時に前記回転部材を押して回転
    させる操作部材が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記操作部材は、前記回転部材に突き当
    たる操作部と、この操作部にバネ性をもたせるバネ部と
    を有することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
JP11745794A 1994-05-09 1994-05-09 印刷装置 Pending JPH07299939A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7695101B2 (en) 2004-03-08 2010-04-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus

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US7695101B2 (en) 2004-03-08 2010-04-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus

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