JP3894020B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクなどの記録媒体を被印刷媒体として、その表面に記録媒体に記録されているデータのタイトルなどの情報を印刷する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD−R(Compact Disk−Recordable)などの光ディスクの表面にタイトルなどのレーベル印刷を行なう印刷装置として、光ディスクを回転駆動しつつ、その光ディスクの半径方向に延在する印刷ヘッドからインクを吐出し、光ディスクを1回転させる間にその光ディスクの全表面の領域に印刷を行なう構成のもの、あるいは光ディスクの直径に相当する幅の印刷幅を有するサーマルヘッドに対して光ディスクをその直交方向に移動して光ディスクの全表面の領域に印刷を行なう印刷装置が提案されている。
【0003】
また、本出願人は、従来の印刷装置より小型で簡単な構成としたこの種の印刷装置を提案している。この印刷装置は、緩衝材からなるシートが敷設された円形状のディスク載置部を有し、装置本体の内部と外部との間に移動可能に設けられたトレイと、このトレイの前記ディスク載置部の上に載置される光ディスクに対して往復移動するサーマルヘッドを有する印刷機構とを備え、前記トレイのディスク載置部の上に光ディスクを載置して支持し、この光ディスクをトレイと一体的に装置本体内に移動して所定の位置に配置し、この光ディスクに対して印刷機構のサーマルヘッドを往復移動させ、インクリボンを用いる熱転写により光ディスクの表面に印刷を行なうようになっている。
【0004】
この本出願人が提案する印刷装置においては、それ以前の従来の印刷装置とは異なり、光ディスクの全表面に印刷を行なうことができず、サーマルヘッドが移動する範囲である光ディスクの表面の一部分に印刷できるに過ぎないものの、光ディスクの表面にタイトル文字などを表記するには充分な大きさの印刷領域を確保することができる。そしてサーマルヘッドを単に往復移動させるだけでよいから、印刷機構を簡単で小型に構成することができ、また表記する印刷量が不足する場合には、トレイの上の光ディスクの載置位置を変えて複数回印刷処理を行なうことにより、複数箇所に印刷を行なって印刷領域を拡大することもできるなど、簡単で手軽に光ディスクに印刷を施すことができる印刷装置として実用性に優れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、本出願人が先に提案した印刷装置は、それ以前の印刷装置に比べて構造が簡単であるため、小型で安価であり、特に個人ユーザの利用に適したものであるが、さらなる装置の小型化や低価格化が望まれている。
【0006】
そこで、この発明の目的とするところは、構造がより簡単で、より小型で安価に構成することができる印刷装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、本体ケースとカバーとで構成された装置本体と、一部分が前記装置本体内に挿入され、他の部分が装置本体外に露出する状態を保って装置本体にセットされる被印刷媒体を支持する支持手段と、前記支持手段によって支持される被印刷媒体の前記挿入部分に対して印刷を行なう印刷手段とを具備し、前記本体ケースは、内部に前記印刷手段を収容し、かつ前記被印刷媒体の一部分を挿脱するための開口部を有し、前記カバーは、前記開口部を開閉可能に覆うべく前記本体ケースに設けられているとともに、被印刷媒体を支持する前記支持手段を備え、前記開口部を開放する開位置に配置する状態から前記印刷手段に対応する位置に移動可能となっていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記支持手段は、表面に緩衝部材を有し、被印刷媒体のほぼ半部を前記緩衝部材を介して支持する支持部と、この支持部の上の被印刷媒体を係止する係止部とを備え、前記印刷手段は、前記支持手段で支持された被印刷媒体の表面にインクリボンを介して圧接し、被印刷媒体の表面に沿って移動することにより印刷データに基づく像を熱転写印刷するサーマルヘッドを備えることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記カバーは、該カバーが前記開位置に移動した状態のもとで、前記支持手段に支持される被印刷媒体の位置を調整するための指標を備えることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記カバーは、前記装置本体に対して回動することにより前記印刷手段に対応する位置に移動可能となっていることを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記カバーは、前記装置本体に対して摺動することにより前記印刷手段に対応する位置に移動可能となっていることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1および図2には第1の実施形態に係る印刷装置の全体の外観図を示してあり、この印刷装置は装置本体1を備え、この装置本体1は本体ケース2とカバー3とで構成されている。
【0019】
本体ケース2は下ケース2aと上ケース2bとで構成され、前面には横長の開口部4が形成され、この開口部4に前記カバー3が設けられている。このカバー3は、その上端部が開口部4の両側上部に支持ピン5を介して支持され、これら支持ピン5を支点にして上下方向に回動することにより開口部4を開閉するようになっている。
【0020】
開口部4の下端縁には切欠部6が形成されている。そして図2に示すように、開口部4にカバー3が閉合する状態のときに、そのカバー3の下端縁と切欠部6の縁部とで開口部4の一部となる横長のスリット状をなす挿入口7が構成されるようになっている。
図3には本体ケース2から上ケース2bを取り除いた状態の平面図を、図4にはさらにその本体ケース2から印刷機構を取り除いた状態の平面図を、図5には図4中のA−A線に沿う断面図を、図6には図5中のB部の拡大断面図をそれぞれ示してある。
【0021】
本体ケース2の内底部にはトレイベース10が設けられ、このトレイベース10の上に支持手段としてのトレイ11が設けられている。このトレイ11の上面には被印刷媒体としての光ディスクDを載置するための載置部として、その光ディスクDの外形形状に対応するほぼ半円状の凹部12が形成され、この凹部12内に緩衝部材としてゴムやスポンジなどからなる緩衝シート13が貼り付けられ、この緩衝シート13により支持部14が構成されている。
【0022】
そして凹部12の周縁には、光ディスクDを係止して位置決めするための複数の係止体15が突出形成されている。係止体15は図5および図6に示すように、凹部12の中央側に向かって突出する爪部16を有し、この爪部16の下面が凹部12の外方側に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面16aとなっている。なお、図4において、光ディスクDをより安定して係止するべく、凹部12の周縁の3箇所に設ける係止体15のうち左右2個の係止体15を本体ケース2の前面の挿入口7の近部に位置させて3個の係止体15が略180°の範囲で夫々略90°の間隔をおいて配置されるようにしてもよい。
【0023】
トレイ11は、下面の前部および後部に一体に形成された脚部17を介してトレイベース10の上に水平に支持されている。そしてこのトレイ11の下面の中間部に突起18が一体に形成され、この突起18がトレイベース10の上面の突部19に接触し、この接触でトレイ11の中間部が補強されている。
【0024】
本体ケース2内には印刷手段としての印刷機構が設けられている。この印刷機構について述べると、図3に示すように本体ケース2内には、その幅方向に延びる金属製のプリンタシャーシ22が前記トレイ11の一部を跨ぐように取り付けられている。
このプリンタシャーシ22は、図7に示すように、一方向に長い梁部23と、この梁部23の両端部に一体に形成された脚部24とからコ字状をなし、各脚部24が前記トレイベース10にねじ25で固定されている。
【0025】
プリンタシャーシ22の両脚部24間には、梁部23と平行にガイドシャフト28が架設され、また梁部23の下面にはその長手方向に沿って延びるガイドレール29およびラック30が設けられている。そしてガイドシャフト28にキャリッジ31が移動自在に設けられ、このキャリッジ31がガイドレール29に移動自在に嵌合されている。
【0026】
キャリッジ31の前面はリボンカートリッジ装着面となっており、この装着面にはその前方に突出するヘッドカバー32が一体的に形成され、このヘッドカバー32の内側にサーマルヘッド33が設けられている。
キャリッジ31内には、キャリッジ31の走行駆動機構、サーマルヘッド33のヘッド移動機構、印刷用消耗材としてのインクリボンの巻取り機構が設けられ、これら各機構の駆動源となる正逆回転可能なステッピングモータ34がキャリッジ31の背面に取り付けられている。
【0027】
キャリッジ31の前面のカートリッジ装着面には、印刷用消耗材としてのインクリボン38を収容したリボンカートリッジ39が着脱可能に装着されている。このリボンカートリッジ39は、ケース40を備え、このケース40にヘッドカバー32が嵌合するコ字状の凹部41が形成されている。
【0028】
このケース40内には図8に示すようにリボン供給コア44とリボン巻取りコア45とが設けられ、リボン供給コア44にインクリボン38がロール状に巻装され、このリボン供給コア44から繰り出されたインクリボン38が複数のガイドピン46を経て巻取りコア45に掛け止められ、このインクリボン38が巻取りコア45の正回転に応じて順次巻取りコア45に巻き取られるようになっている。そしてインクリボン38の途中はケース40の外部に露出してサーマルヘッド33が位置する前記凹部41の下面側を走行するようになっている。
【0029】
キャリッジ31内に設けられた前記走行駆動機構、ヘッド移動機構およびリボン巻取り機構について説明すると、キャリッジ31内には、前記ステッピングモータ34の出力軸に取り付けられた出力ギア49が配置され、この出力ギア49に第1のギア50aが噛合し、この第1のギア50aに同軸的に第2のギア50bが設けられ、この第2のギア50bに第3のギア50cが噛合し、さらにこの第3のギア50cに第4のギア50dが噛合している。
【0030】
そして、第4のギア50dの回転軸に同一軸的にワンウエイクラッチ(図示せず)を介してリボン巻取り軸51が設けられ、このリボン巻取り軸51がキャリッジ31のカートリッジ装着面からその前方に突出し、カートリッジ装着面に対するリボンカートリッジ39の装着に応じてそのリボン巻取り軸51に巻取りコア45が係合するようになっている。
【0031】
前記第3のギア50cは前記ラック30と噛合し、この噛合により第3のギア50cの正逆回転に応じてキャリッジ31がガイドレール29およびガイドシャフト28に沿って往復移動するようになっている。
【0032】
また、キャリッジ31内にはカムギア53が設けられ、このカムギア53にはその回転中心に対して偏心する円弧状のカム溝54が形成されている。そしてこのカムギア53と前記出力ギア49との間に首振りクラッチ55が設けられている。
【0033】
この首振りクラッチ55は、出力ギア49に噛合した太陽ギア56と、この太陽ギア56に噛合し、かつアーム57を介して太陽ギア56の周方向に移動可能に支持された一対の遊星ギア58a,58bとからなり、太陽ギア56の正回転時(時計回り方向の回転時)には一方の遊星ギア58aがカムギア53に噛合するとともに他方の遊星ギア58bがカムギア53から離れ、太陽ギア56の逆回転時(反時計回り方向の回転時)には一方の遊星ギア58aがカムギア53から離れるとともに他方の遊星ギア58bがカムギア53に噛合するようになっている。
【0034】
キャリッジ31内にはシャフト60を中心にして上下方向に回動するヘッドアーム61が設けられ、このヘッドアーム61はその一端側の端部に張設されたスプリング62により図8における時計回り方向に弾性的に付勢され、またこのヘッドアーム61にはその一端寄りにピン63が設けられ、このピン63が前記カムギア53のカム溝54内に摺動自在に挿入されている。
【0035】
ヘッドアーム61の他端側の端部にはヘッドホルダ64が取り付けられ、このヘッドホルダ64は、キャリッジ31の前方側に突出したヘッドカバー32内に配置するとともに、このヘッドカバー32に沿ってキャリッジ31の前方側に延出しており、このヘッドホルダ64の下面にシャフト65を介してヘッドベース66が支持され、このヘッドベース66の下面に印刷ヘッドとしてのサーマルヘッド33が取り付けられ、このサーマルヘッド33がヘッドカバー32の下面の開口に対向するように配置されている。
【0036】
サーマルヘッド33はキャリッジ31と一体にガイドシャフト28およびガイドレール29に沿って移動し、そのサーマルヘッド33の移動範囲内において印刷が施されるようになっている。
【0037】
なお、本体ケース2内には、図示しないがステッピングモータ34やサーマルヘッド33等を制御する制御回路を備える回路基板が設けられ、さらに本体ケース2の背部には電源ジャックおよびUSBジャックが設けられている。そして印刷装置の使用時に、電源ジャックに電源ケーブルを接続して電源を供給し、またUSBジャックにUSBケーブルを挿入して印刷装置にパソコンを接続するようになっている。
【0038】
この印刷装置は、通常時には、開口部4がカバー3により閉じられ、このカバー3によりキャリッジ31およびリボンカートリッジ39が覆われて保護されている。
【0039】
この印刷装置を用いて被印刷媒体としてのCDやCD−Rなどの光ディスクDのレーベル面にタイトルなどを表わす文字や記号などのキャラクタを印刷する際には、まず印刷装置の電源ジャックに電源ケーブルを接続して電源を供給し、またUSBジャックにUSBケーブルを挿入して印刷装置にパソコンを接続する。
【0040】
そして、図2に示すように、印刷装置の前面のカバー3と切欠部6との間のスリット状の挿入口7内に光ディスクDを挿入する。挿入された光ディスクDは、図2〜図5に示すように、その挿入部分が本体ケース2内のトレイ11における緩衝シート13の上に支持されるとともに、その挿入側先端縁部が係止体15の内側の傾斜面16aに沿ってその奥部に進入し、これにより光ディスクDのほぼ半部が本体ケース2内に配置して支持部14としての緩衝シート13の上に支持され、残りのほぼ半部が本体ケース2から突出して外部に露出する所定の状態に位置決めされる。
次に、パソコン上の専用アプリケーションで印刷内容を指定し、印刷トグルをクリックする。これに応じて印刷動作が開始され、光ディスクDの表面の所定の領域に所定の文字や記号などのキャラクタが印刷される。図3および図4に斜線を施して示すP部がその印刷領域である。
印刷時の動作について説明すると、まず印刷動作の待機時には、図8(a)に示すように、キャリッジ31内のヘッドアーム61はほぼ水平の状態に保持され、サーマルヘッド33が光ディスクDの表面から一定の距離だけ離間する印刷待機位置に配置されている。またキャリッジ31はその移動範囲の右端部付近に設定されたホームポジション位置で停止している。
【0041】
この状態でモータ34が正転駆動され、出力ギア49が反時計回り方向に回転する。この出力ギア49の回転動力は第1、第2、第3、第4の各ギア50a,50b,50c,50dに伝達される。そしてラック30と噛合している第3のギア50cの反時計回り方向の回転によりキャリッジ31がガイドシャフト28およびガイドレール29に沿って右方向に移動し、さらに第4のギア50dの回転によりこれと一体的にリボン巻取り軸51がリボン巻取り方向に回転し、このリボン巻取り軸51に係合するリボンカートリッジ39内の巻取りコア45が回転し、このコア45の巻取り回転でインクリボン38が順次巻き取られて走行する。
【0042】
またこの動作と並行して、出力ギア49の回転により首振りクラッチ55の太陽ギア56が駆動されて回転し、この太陽ギア56の回転に応じて一方の遊星ギア58aがカムギア53に接近してそのカムギア53に噛合し、この噛合により太陽ギア56の回転動力がカムギア53に伝達されてこのカムギア53が時計回り方向に回転する。
【0043】
そしてカムギア53の時計回り方向(正方向)の回転により、カム溝54内のピン63がヘッドアーム61と一体に上方に移動する。そしてピン63と一体に移動するヘッドアーム61がシャフト60を中心にして反時計回り方向に回動し、この回動により図8(b)に示すようにサーマルヘッド33が下方に移動するとともに水平に対して傾斜する。
【0044】
カムギア53の周縁の一部には欠落部(図示せず)が形成されており、カムギア53が一定の角度だけ回転したときに、その欠落部内に前記遊星ギア58aが落ち込んで空転し、これによりサーマルヘッド33が所定の傾斜角度を維持し、かつインクリボン38を挟んで光ディスクDの表面に接触する印刷レベル位置に保持される。この際、サーマルヘッド33はスプリング62による弾性力で光ディスクDの表面に所定の圧力で接触する。
【0045】
モータ34がさらに正転駆動されると、遊星ギア58aは欠落部内に位置するため、サーマルヘッド33が印刷レベル位置に保持されたままで、キャリッジ31が右方向に移動しつつインクリボン38の巻取り駆動が行われる。
【0046】
そして、キャリッジ31の移動およびインクリボン38の巻取りの動作と同時に、印刷データに基づいてサーマルヘッド33の発熱体が発熱駆動されてインクリボン38のインクが順次溶融され、光ディスクDの表面におけるキャリッジ31(サーマルヘッド33)の移動範囲に対応する所定の印刷領域に所定の文字や記号などのキャラクラが熱転写により印刷される。
【0047】
光ディスクDは弾性材からなる緩衝シート13の上に支持されており、したがってサーマルヘッド33の圧接による荷重が光ディスクDの緩衝シート13で支持された部分の全体に均等的に分散し、このため円滑かつ安定した印刷が達成される。
【0048】
印刷の終了後には、モータ34が逆転駆動され、出力ギア49が逆方向(時計回り方向)に回転する。出力ギア49の逆回転により第3のギア50cも時計回り方向に逆回転し、この第3のギア50cの逆回転によりキャリッジ31がガイドシャフト28およびガイドレール29に沿って逆方向(左方向)に移動し、ホームポジション位置に戻る。
【0049】
第4のギア50dはワンウエイクラッチを介してリボン巻取り軸51に連結されているから、この第4のギア50dの逆回転の動作はリボン巻取り軸51に伝達されず、インクリボン38の巻取りは行なわれない。
【0050】
また同時に、出力ギア49の逆回転により首振りクラッチ55の太陽ギア56が逆回転し、この太陽ギア56の逆回転により一方の遊星ギア58aがカムギア53から離れるとともに、他方の遊星ギア58bがカムギア53に接近して噛合し、この噛合により太陽ギア56の回転動力がカムギア53に伝達されてこのカムギア53が反時計回り方向に逆回転する。
【0051】
そしてカムギア53の逆回転により、カム溝54内のピン63がヘッドアーム61と一体に下方に移動する。そしてピン63と一体に移動するヘッドアーム61がシャフト60を中心にして時計方向に回動し、この回動によりサーマルヘッド33が上方に移動して光ディスクDの表面から離れ、ヘッドアーム61が当初の水平状態に戻る。
【0052】
なお、カムギア53の周縁の一部には遊星ギア58bに対応して欠落部(図示せず)が形成されており、カムギア53が一定の角度だけ回転してサーマルヘッド33が印刷待機位置に戻ったときに、その欠落部内に前記遊星ギア58bが落ち込んで空転するようになっている。遊星ギア58bが欠落部内に位置した後は、モータ34の逆転駆動によりサーマルヘッド33が印刷待機位置に保持されたままでキャリッジ31のみが逆方向(左方向)に移動することになる。そしてこの後、本体ケース2内から光ディスクを取り出す。
【0053】
このような印刷工程の繰り返しにより、リボンカートリッジ39の巻取りコア45にインクリボン38の有効長さの全長分が巻き取られてインクリボン38が消耗したときには、そのリボンカートリッジ39を新規のリボンカートリッジ39と交換する。この交換の際には、カバー3を開いてその作業を行なう。
【0054】
このような印刷装置においては、光ディスクDを単に挿入口7を通して本体ケース2内に挿入するだけでよく、またその挿入の奥行長さ寸法も光ディスクDの直径のほぼ半分でよく、このため装置本体1に対して光ディスクDを容易に能率よくセットすることができ、また印刷装置を小型にかつ安価に構成することができる。
ところで、前記第1の実施形態においては、装置本体1の前面に常時開放の挿入口7が設けられており、このため印刷装置の保管時などにその挿入口7から装置本体1内に塵埃などが侵入する恐れがある。
そこで、装置本体1の前面に挿入口7を設けず、すなわち切欠部6を形成せず、開閉可能なカバー3を介してその前面の全体が閉塞される状態とし、印刷時にそのカバー3を開き、開口部4を通して装置本体1内に光ディスクを挿入する構成とすることも可能である。
【0055】
図9には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、カバー3の下部が支持ピン5を介して本体ケース2における前面の開口部4の下部に回動可能に支持されている。
すなわちこのカバー3は、本体ケース2の前面の開口部4に閉合する閉位置から、本体ケース2の前方側に回動して本体ケース2の下部からその前方に向かってほぼ水平に延びる開位置に移動するようになっている。そしてカバー3が開位置にあるときに、その上面が本体ケース2内の支持部14とほぼ面一を保ち、この上面が光ディスクDを支持する補助支持手段として機能するようになっている。
【0056】
この第2の実施形態による印刷装置においては、通常時にはカバー3を起立させて本体ケース2の前面の開口部4を密閉しておく。そして使用時には、図9に示すように、カバー3を本体ケース2の前方側に回動して水平に倒伏させ、開口部4を開放する。
【0057】
この状態で、光ディスクDをカバー3の上面に沿って開口部4から本体ケース2内の緩衝シート13の上に挿入し、その挿入側先端縁部を係止体15に当てて位置決めする。これにより、光ディスクDは本体ケース2内の緩衝シート13によりそのほぼ半部の全体が、またカバー3の上面つまり補助支持手段により残りのほぼ半部の全体が支持される。
このように光ディスクDを印刷装置にセットした後には、前述の場合と同様の工程で光ディスクDのレーベル面に所定の文字や記号などのキャラクタを印刷する。
【0058】
光ディスクDは、そのほぼ半部の全体が本体ケース2内の緩衝シート13により支持され、本体ケース2内から突出する残りのほぼ半部の全体がカバー3の上面で支持されるため、その支持状態がより安定する。
【0059】
図10および図11には第3の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記第2の実施形態の場合と同様に、カバー3の下部が支持ピン5を介して本体ケース2における前面の開口部4の下部に回動可能に支持されている。
そしてこのカバー3が開位置にあるときに上面となるカバー3の内面には、本体ケース2内の緩衝シート13の横幅寸法より若干大きな間隔で離間する一対の案内部材70が互いに対向して設けられている。
【0060】
これら案内部材70は、それぞれ断面がL形でその内側をガイド溝70aとなす突起からなり、互いに平行に配置して本体ケース2の前後方向に延びるように設けられている。
【0061】
そして光ディスクDの両側部を各案内部材70のガイド溝70a内に差し込みながら、そのガイド溝70aをガイドとして光ディスクDの先端部を本体ケース2内の緩衝シート13の上に挿入することができるようになっている。
【0062】
また、カバー3の上面には、前記一対の案内部材70間に位置して僅かな高さの一対のリブ71が互いに平行にかつ本体ケース2の前後方向に沿って一体に突出形成されている。
【0063】
ところで、光ディスクDのセンター孔D1の付近には、クランピングエリアとしてそのデータ読取り面側に突出する円環状の突起がそのセンター孔D1と同心的に設けられている。光ディスクDをそのデータ読取り面を下に向け、両側部を前記ガイド溝70a内に差し込みながら光ディスクDを本体ケース2内に挿入する際には、クランピングエリアとしての前記突起がカバー3の上面の前記リブ71の上に乗り、これにより光ディスクDのデータ読取り面とカバー3との接触が防止されるようになっている。
【0064】
なお、光ディスクDのデータ読取り面は、クランピングエリアとしての前記突起がカバー3の上面のリブ71の上に乗る状態のときに、その光ディスクDのほぼ半分の領域が本体ケース2内の緩衝シート13の上面に接触する位置関係にある。
【0065】
この第3の実施形態による印刷装置を使用する際には、図10および図11に示すように、カバー3を開位置に保持し、この状態で光ディスクDをカバー3の上面に沿って本体ケース2内の緩衝シート13の上に挿入する。
【0066】
この際、光ディスクDを案内部材70によりガイドしながら本体ケース2内に挿入することができ、したがってその挿入作業を容易に能率よく行なうことができるとともに、その光ディスクDの挿入側のほぼ半部を緩衝シート13の上の所定の位置に的確に配置させることができる。
このように光ディスクDを印刷装置にセットした後には、前述の場合と同様の工程で光ディスクDのレーベル面に所定の文字や記号などのキャラクタを印刷する。
【0067】
光ディスクDのデータ読取り面は、リブ71によりカバー3の上面との接触が避けられ、したがって光ディスクDの挿入時や印刷時にデータ読取り面がカバー3の上面と擦れて傷がつくような恐れが生じることがない。
【0068】
なお、光ディスクDのデータ読取り面は、緩衝シート13に直接接触するが、この緩衝シート13はゴムやスポンジなどの弾性材からなるため、接触により傷つくようなことはない。
図12には第4の実施形態を示してあり、この実施形態においては、カバー3の上面に前記第3の実施形態の場合と同様の案内部材70が設けられているとともに、これら案内部材70の外側部にそれぞれ複数の指標73a,73b,73c,73dが一体的に設けられている。
【0069】
一方の案内部材70における各指標73a,73b,73c,73dと、他方の案内部材70における各指標73a,73b,73c,73dは、互いに対称的な位置関係をもって配置されている。
【0070】
この実施形態の場合には、印刷装置に光ディスクDをセットした後に、光ディスクDを回し、光ディスクDのレーベル面に予め印刷されている既成のキャラクタC1,C2の向きを、互いに対称的に配置する例えば指標73a〜73cを基準にしてその対称間の仮想直線に沿うように合わせ、この状態のもとで印刷を行なう。
【0071】
これにより、新たに印刷される光ディスクDのレーベル面のキャラクタの向きと、既成のキャラクタC1,C2の向きとが的確に一致し、したがって光ディスクDのレーベル面に見栄えのよい整った印刷を施すことができる。
【0072】
また、光ディスクDのレーベル面の互いに反対側の二箇所に別々にキャラクタを印刷する場合、1回目の印刷工程で印刷したキャラクタC3を図12に示すようにカバー3の上に位置させるととともに、光ディスクDを180°回してそのキャラクタC3の向きを互いに対称的に配置する指標73dを基準にしてその対称間の仮想直線に沿うように合わせ、この状態のもとで2回目の印刷を行なう。
【0073】
これにより、1回目の印刷によるキャラクタC3と、2回目の印刷によるキャラクタとの向きが互いに的確に一致して平行に並び、したがって光ディスクDのレーベル面に見栄えよく二つのキャラクタを印刷することができる。
【0074】
図13には第5の実施形態を示してあり、この実施形態においては、カバー3の上面に前記第4の実施形態の場合と同様に、カバー3の上面に案内部材70および指標73a,73b,73c,73dが設けられているとともに、互いに離間して配置された両案内部材70の上端部間に短冊状の板部材74が設けられている。
【0075】
この板部材74は透明な材料からなり、カバー3の上面と平行に設けられている。そしてこの板部材74の表面に指標として、キャリッジ31の移動方向に沿って直線状に延びる複数本の罫線74a,74b,74cおよびコ字状に屈曲する罫線74dが施されている。
【0076】
この実施形態の場合には、板部材74の下側の隙間を通して光ディスクDを本体ケース2内に挿入してセットする。そしてセット後に、光ディスクDを回し、光ディスクDのレーベル面に予め印刷されている既成のキャラクタの向きを、板部材74に施されている罫線74a〜74cを基準にしてその線方向に合わせ、この状態のもとで印刷を行なう。
【0077】
これにより、新たに印刷された光ディスクDのレーベル面のキャラクタの向きと、既成のキャラクタの向きとが的確に一致し、したがって光ディスクDのレーベル面に見栄えのよい整った印刷を施すことができる。
【0078】
また、光ディスクDのレーベル面の互いに反対側の二箇所に別々にキャラクタを印刷する場合、1回目の印刷工程で印刷したキャラクタC3を図に示すようにカバー3の上に位置させるととともに、光ディスクDを180°回してそのキャラクタC3の向きを板部材74に施されている罫線74dを基準にしてそれに沿うように合わせ、この状態のもとで2回目の印刷を行なう。
【0079】
これにより、1回目の印刷によるキャラクタC3と、2回目の印刷によるキャラクタとの向きが互いに的確に一致して平行に並び、したがって光ディスクDのレーベル面に見栄えよく二つのキャラクタを印刷することができる。
【0080】
図14〜図17には第6の実施形態を示してあり、この実施形態においてもカバー3がその下部を回動中心軸として回動する構造となっている。図15には、カバー3の回動支持部分の構造を示してあり、この図に示すように、本体ケース2の両側下部にはカバーガイド部材76が設けられている。
【0081】
このカバーガイド部材材76はヒンジ保持部77とヒンジガイド部78とからなり、ヒンジ保持部77は本体ケース2における開口部4の下部に配置され、カバーガイド部材76はヒンジ保持部77と連なって本体ケース2の奥行方向に水平に延びている。
本体ケース2の開口部4を開閉するカバー3の両側下部には、ヒンジ軸79が突出形成され、これらヒンジ軸79が前記各カバーガイド部材76のヒンジ保持部77内にその側面から挿入されている。
ヒンジ軸79は断面が扁平の長円形をなし、またこのヒンジ軸79が挿入されたヒンジ保持部77内の断面形状はヒンジ軸79が90°の範囲で回動可能な扇状をなしている。
すなわち、図15(a)に示すようにカバー3が開口部4に閉合するときにはヒンジ軸79が起立状態にあり、図15(b)に示すようにカバー3が下方に回動して水平の姿勢に移行するときにヒンジ軸79が倒伏してカバー3と共に水平の姿勢を保つようになっている。そしてヒンジ軸79が倒伏する姿勢のときに、ヒンジ軸79がヒンジ保持部77からヒンジガイド部78に移行し、かつそのヒンジガイド部78の長手方向つまり本体ケース2の奥行方向にカバー3と一体に摺動し、この摺動でカバー3が本体ケース2内に収納されるようになっている。この実施形態においては、本体ケース2内には光ディスクDを支持する支持手段が設けられておらず、カバー3の内面が光ディスクDを支持する支持手段として機能するようになっている。
すなわち、カバー3の内面には、支持部14として緩衝シート13が貼り付けられ、この緩衝シート13には光ディスクDのセンター孔D1に対応する半円形の切欠部13aが形成されている。
さらにカバー3の内面には、前記緩衝シート13の上面側に突出するように一対の押え体80と一つの弾性変形可能な鉤状の係止体81とが設けられ、これら押え体80および係止体81により光ディスクDを係止する係止部が構成されている。
【0082】
前記一対の押え体80は緩衝シート13の両側の外周縁部に隣接して設けられ、鉤状の係止体81は緩衝シート13における切欠部13aの内周縁部に隣接して設けられている。
【0083】
そして、光ディスクDの外周縁部を一対の押え体80の内周面に当てるとともに、光ディスクDのセンター孔D1に係止体81を通し、この係止体81を弾性的にセンター孔D1の縁部に係合させることにより、前記一対の押え体80と係止体81との三点で光ディスクDを支持して緩衝シート13の上に安定して係止することができるようになっている。
なお、前記係止部として、光ディスクDのセンター孔D1の縁部の複数箇所を等間隔で係止するべく3個ないし4個の係止体81をカバー3の内面に設けてもよい。その場合には、前記押え体80は設けなくともよい。
【0084】
また、カバー3の内面には、光ディスクDの位置合わせ用の指標73a,73b,74c,73dが設けられている。
【0085】
この印刷装置においては、通常時にはカバー3を起立させて本体ケース2の前面の開口部4に閉合させ、使用時には、図14および図16に示すように、カバー3を下方に回動して水平に保持し、この状態でカバー3の上面における緩衝シート13の上に光ディスクDを載置し、この光ディスクDを押え体80および係止体81により緩衝シート13の上に保持してカバー3に係止する。
【0086】
次に、図17に示すように、カバー3をヒンジガイド部78に沿って摺動して本体ケース2内に収納し、光ディスクDの一部を本体ケース2内に位置させる。これにより光ディスクDの一部がキャリッジ31に対向する。
【0087】
この状態で印刷工程を開始し、光ディスクDの表面に所定の文字や記号などのキャラクタを印刷する。印刷工程の終了後には、カバー3と共に光ディスクDを本体ケース2内から引き出し、カバー3の上から光ディスクDを取り外し、さらにカバー3を上方に回動して本体ケース2の開口部4に閉合させる。
【0088】
この印刷装置においては、カバー3が光ディスクDを支持するトレイを兼ねるから、光ディスクDを支持する別個のトレイが不要であり、このためより構造が簡単となり、安価に構成することができる。
そして光ディスクDのセット時には、開位置にあるカバー3の上面の上方から緩衝シート13の上に光ディスクDを載置して係止すればよく、すなわち本体ケース2内に挿入しながらセットする必要がなく、このためそのセットの作業を容易に能率よく行なうことができる。
また、印刷工程の終了後に光ディスクDを取り出す際にも、光ディスクDを本体ケース2の内部から引き出す必要がなく、単にカバー3の上方に引き上げるだけでよく、このためその取り出しの作業も容易に能率よく行なうことができる。
【0089】
また、カバー3にセットした光ディスクDは、押え体80および係止体81によりカバー3に係止され、カバー3からの離脱が確実に防止される。
【0090】
したがって、印刷動作時に、縦置きの状態すなわち光ディスクDがほぼ垂直となる状態で使用することもできる。例えば、本体ケース2の開口部4が設けられた側面を正面とすると、その正面とは反対側の側面である背面を底面とする縦置きの状態、あるいは本体ケース2の正面の左右に位置する左右側面のいずれか一方の側面を底面とする縦置きの状態で使用することができる。
【0091】
そして縦置きとすることにより、例えば作業デスク上の狭い設置床面上に印刷装置を設置し、広い領域をとることなく便利に使用することができる。
【0092】
また、図17において、印刷機構はキャリッジ31が本体ケース2内の左側から右側に向けて移動するときにサーマルヘッド33を光ディスクDの表面に当接させて印刷を行い、印刷が終了すると、サーマルヘッド33を光ディスクDの表面から開離させた状態で本体ケース2内の右側から左側に復帰移動する。例えば、図17における本体ケース2の開口部4が設けられる側面を正面としたときの左側面を天面とし右側面を設置底面として縦置きで使用する場合には、印刷機構のキャリッジ31が上方から下方に垂直に移動するときに印刷が行われることになる。この印刷中はキャリッジ31の移動とともに、サーマルヘッド33が発熱駆動されるため、印刷装置として電力量も多く消費するときであるが、キャリッジ31が垂直下方への移動時であるため、キャリッジ31及びそこに搭載された部材の重量による重力が下方に働いて、この重力によってキャリッジ31の移動のための駆動負荷が少なくて済むことになる。従って、印刷装置の印刷中に必要なピークの電力値をより小さくすることができ、印刷装置の印刷動作に係わる各部に電力供給する電源回路の規模を小さくすることが可能になる。
【0093】
図18には第7の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記6の実施形態の場合と同様に、カバー3の内面が光ディスクDを支持する支持手段として機能するようになっている。
そしてこの第7の実施形態の場合には、本体ケース2内の印刷機構のサーマルヘッド33が本体ケース2の開口部4に面して配置するように設けられ、この状態でキャリッジ31およびリボンカートリッジ(図示せず)が左右方向に往復移動するようになっている。
【0094】
この印刷装置の使用時には、カバー3の上面に光ディスクDをセットして係止し、この状態でカバー3を上方に回動して開口部4に閉合し、このカバー3を止め具83で係止して閉合状態を保持する。
【0095】
カバー3の閉合によりカバー3によって支持された光ディスクDの表面は印刷機構のサーマルヘッド33に対向して配置されることになり、印刷機構に対して印刷開始の指示があると、サーマルヘッド33が光ディスクDの表面に向けて移動してこれに圧接し、この状態でキャリッジ31が左右方向に移動して所定の印刷が行なわれる。
【0096】
また、この印刷装置においても、光ディスクDがカバー3に対して係止されてその離脱が防止されるから、印刷装置を縦置きに設置して使用することもできる。
【0097】
なお、第1ないし第7の実施形態の印刷装置を縦置きで使用する場合、例えば第5の実施形態における印刷装置を縦置きで使用する場合、図19および図20に示すように、本体ケース2の外面に脚部材84を脱着可能に取り付け、これら脚部材84を介して安定して印刷装置を縦置き状態に支持するように構成することも可能である。
【0098】
【発明の効果】
発明によれば、構造が簡単かつ小型で、安価な印刷装置を提供することができる。また、本体ケースに設けられたカバーを用いて被印刷媒体を安定して支持することができ、被印刷媒体を容易に能率よく本体ケース内に挿入して印刷手段により印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る印刷装置の全体の外観を示す斜視図。
【図2】その印刷装置の使用時の状態を示す斜視図。
【図3】その印刷装置の内部構造を示す平面図。
【図4】その印刷装置の印刷機構を取り除いた内部構造を示す平面図。
【図5】図4中のA−A線に沿う断面図。
【図6】図5中のB部の拡大断面図。
【図7】その印刷装置の印刷機構を構成するキャリッジおよびリボンカートリッジの支持構造を示す正面図。
【図8】そのキャリッジおよびリボンカートリッジの内部構造を模式的に示す構成図。
【図9】この発明の第2の実施形態に係る印刷装置を示す斜視図。
【図10】この発明の第3の実施形態に係る印刷装置を示す斜視図。
【図11】その印刷装置の使用時の状態を示す斜視図。
【図12】この発明の第4の実施形態に係る印刷装置を示す斜視図。
【図13】この発明の第5の実施形態に係る印刷装置を示す斜視図。
【図14】この発明の第6の実施形態に係る印刷装置を示す斜視図。
【図15】その印刷装置の断面図。
【図16】その印刷装置の光ディスクセット時の状態を示す斜視図。
【図17】その印刷装置の印刷動作時の状態を示す斜視図。
【図18】この発明の第7の実施形態に係る印刷装置を示す斜視図。
【図19】印刷装置に縦置き用の脚部材を設けた例を示す正面図。
【図20】その縦置きの例の側面図。
【符号の説明】
1…装置本体
2…本体ケース
3…カバー
4…開口部
11…トレイ
13…緩衝シート
14…支持部
15…係止体
31…キャリッジ
33…サーマルヘッド
39…リボンカートリッジ
44…リボン供給コア
45…リボン巻取りコア
70…案内部材
71…リブ
73a〜3d…指標
74a〜74d…罫線
76…カバーガイド部材
77…ヒンジ保持部
78…ヒンジガイド部

Claims (5)

  1. 本体ケースとカバーとで構成された装置本体と、
    一部分が前記装置本体内に挿入され、他の部分が装置本体外に露出する状態を保って装置本体にセットされる被印刷媒体を支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持される被印刷媒体の前記挿入部分に対して印刷を行なう印刷手段とを具備し、
    前記本体ケースは、内部に前記印刷手段を収容し、かつ前記被印刷媒体の一部分を挿脱するための開口部を有し、
    前記カバーは、前記開口部を開閉可能に覆うべく前記本体ケースに設けられているとともに、被印刷媒体を支持する前記支持手段を備え、前記開口部を開放する開位置に配置する状態から前記印刷手段に対応する位置に移動可能となっていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記支持手段は、表面に緩衝部材を有し、被印刷媒体のほぼ半部を前記緩衝部材を介して支持する支持部と、この支持部の上の被印刷媒体を係止する係止部とを備え、
    前記印刷手段は、前記支持手段で支持された被印刷媒体の表面にインクリボンを介して圧接し、被印刷媒体の表面に沿って移動することにより印刷データに基づく像を熱転写印刷するサーマルヘッドを備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記カバーは、該カバーが前記開位置に移動した状態のもとで、前記支持手段に支持される被印刷媒体の位置を調整するための指標を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記カバーは、前記装置本体に対して回動することにより前記印刷手段に対応する位置に移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  5. 前記カバーは、前記装置本体に対して摺動することにより前記印刷手段に対応する位置に移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
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