JP3410791B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3410791B2
JP3410791B2 JP35016093A JP35016093A JP3410791B2 JP 3410791 B2 JP3410791 B2 JP 3410791B2 JP 35016093 A JP35016093 A JP 35016093A JP 35016093 A JP35016093 A JP 35016093A JP 3410791 B2 JP3410791 B2 JP 3410791B2
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信敏 大塚
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King Jim Co Ltd
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Seiko Epson Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所望の文字列などを印
字用テープへ印字するための印字装置に関し、特にプラ
テンと印字ヘッドとの位置決めの精度を改善して印字品
質を向上させた印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、裏面に接着剤が予め塗布された粘
着性のテープ表面に所望の文字列を印字する印字装置が
知られている。この種の印字装置によれば、テープ表面
に表題やタイトル名を、その場でかつきれいに印字で
き、その後簡単に書類ファイルの背表紙やビデオテープ
の背面等に貼着できるなどの使い勝手の良さから、業務
用あるいは家庭用を問わず広く利用されている。
【0003】これらの印字装置は、装置の小型化、軽量
化が必要があり、そのための種々なる改良が施されてい
る。その大きな点の1つは、機械的に大きな占有面積を
必要とする印字部の改良であり、印字ヘッドと協動して
テープへの印字を可能とするプラテンをテープカートリ
ッジ側に備える構造が一般に採用されている。プラテン
をテープカートリッジ側に設けるのは、印字ヘッドは、
印字の実行時にはプラテンとの間に印字用テープを挟持
しているので、テープカートリッジの交換時に、印字ヘ
ッドを退避するだけで、テープカートリッジを容易に交
換できるようにするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラテ
ンをテープカートリッジ側に搭載したことにより、印字
ヘッドとプラテンとの間の位置決めという問題を生じ
た。良好な印字を実行するためには、印字ヘッドに対し
てプラテンの位置が厳密に規定される必要があり、特に
この種の印字装置においては、十数ミリ幅のテープに対
して印字をするために、印字ヘッド及びプラテン自体が
極めて小さく、2つの部材に要求される位置精度は一層
厳しい。
【0005】従来の印字装置は、装置の小型化などのた
めにプラテンがテープカートリッジ側に設けられるた
め、テープカートリッジの取付状態によって印字装置側
に設けられた印字ヘッドとの位置関係に微妙なずれが発
生し、高品位の印字を実行できなかった。印字ヘッドと
プラテンとの位置決めについては、テープの搬送方向の
ずれと、プラテンに対する印字ヘッドの傾きとが問題と
なる。この両者の位置決めを解決した構造は未だ提案さ
れていない。
【0006】本発明の印字装置は、こうした問題点を解
決し、プラテンを内蔵するテープカートリッジに対して
印字を実行する小型、軽量な印字装置であって、しかも
高品位の印字を実行することを目的としてなされ、次の
構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の印字装置は、印
字用テープを収納したテープカートリッジを交換可能に
装着し、前記印字用テープをプラテンと印字ヘッドとの
間に挟持して、該印字用テープを搬送しつつ印字を行な
う印字装置であって、記印字ヘッドを前記プラテン
対して離間している位置から前記プラテンに当接する位
置に配置する印字ヘッド保持部材として、前記印字ヘッ
ドが取り付けられるヘッド取付部材、プラテン駆動軸に
平行に立設されたフレーム回転軸および該フレーム回転
軸を中心として回転する回転フレームを有し、前記ヘッ
ド取付部材に、前記フレーム回転軸の直径と略同一の短
軸と前記直径よりも長い長軸を有する長孔を形成し、該
長孔の短軸が前記印字用テープの搬送方向と同じ向きと
なるように、該長孔に前記フレーム回転軸を軸通するこ
とにより、前記ヘッド取付部材の前記印字用テープの搬
送方向に沿った移動を規制し、前記長孔の長軸が前記プ
ラテンと相対する方向と同じ向きとなるように、該長孔
に前記フレーム回転軸を軸通することにより、前記ヘッ
ド取付部材の前記プラテンと相対する方向への移動を許
容するとともに、前記回転フレームおよび前記ヘッド取
付部材に、前記印字用テープの搬送方向と略平行方向に
軸体を貫通することにより、前記フレーム回転軸を中心
としたヘッド取付部材の回転を規制し、前記軸体による
貫通を、前記回転フレーム,前記ヘッド取付部材のそれ
ぞれの二箇所で行ない、前記プラテンと相対する方向へ
のヘッド取付部材の移動を、前記ヘッド取付部材が前記
軸体を中心として前記長孔の長軸の範囲内で回転するこ
とによって実現することを要旨とする。
【0008】ヘッド取付部材の長孔には、該長孔の長軸
がプラテンと相対する方向と同じ向きとなるように、フ
レーム回転軸が軸通される。ヘッド取付部材は、長孔の
長軸方向には自由度があり、これにより、プラテンと相
対する方向への移動が許容される。また、回転フレー
ム,前ヘッド取付部材のそれぞれの二箇所に、印字用テ
ープの搬送方向と略平行方向に軸体を貫通し、フレーム
回転軸を中心としたヘッド取付部材の回転を規制する。
プラテンと相対する方向へのヘッド取付部材の移動は、
前記ヘッド取付部材が前記軸体を中心として前記長孔の
長軸の範囲内で回転することによって実現される。この
ヘッド取付部材の回転により、プラテンとの傾きを吸収
することができる。また、印字ヘッドにより、略鉛直状
態で搬送される印字テープに印字を行なう構成とするこ
とも好適である。
【0009】プラテンと印字ヘッドとの間に印字用テー
プを挟持した状態と挟持しない状態とを切り替える切替
機構を備えることも好適である。この切替機構を、フレ
ーム回転軸を中心とした回転フレームの回転により、ヘ
ッド取付部材ごと印字ヘッドを、プラテンに当接する位
置である印字可能位置から退避位置まで退避させるヘッ
ド退避機構とすることも可能である。この場合におい
て、ヘッド退避機構が、印字ヘッド保持部材に接続さ
れ、レバーの位置を切り替えることにより印字ヘッドを
印字可能位置と退避位置との間で移動させるヘッド移動
レバーを備える構成としてもよい。この構成において、
ヘッド移動レバーのレバーが所定の位置にあるときに、
テープカートリッジの取り出しを規制する取り出し規制
手段を備えることも望ましい。この取り出し規制手段
を、ヘッド移動レバーが切り替えられて印字ヘッドが印
字可能位置に移動したとき、該切り替えられたレバ−の
位置ではテープカートリッジの取り外しを不能とするこ
とにより、テープカートリッジの取り出しを規制する手
段とすることもできる。また、ヘッド移動レバーを備え
る構成において、ヘッド移動レバーのレバーが所定の位
置にあるときに、印字の実行を禁止する印字禁止手段を
備えることも好適である。この場合において、テープカ
ートリッジを装着する部分を覆う、開閉可能なカバー
と、該カバーが開いた状態を検出し、該状態での印字の
実行を禁止する制御機構とを備え、印字禁止手段を、ヘ
ッド移動レバーが切り替えられて印字ヘッドが前記退避
位置に移動したとき、該切り替えられたレバ−の位置で
はカバーの閉止を不能として、制御機構により印字の実
行を禁止する手段とすることも望ましい。また、印字ヘ
ッドとして、発熱部を有するものを採用した場合には、
ヘッド取付部材を熱抵抗の小さな材質により構成し、放
熱の機能を兼用させることも好適である。
【0010】
【作用】本発明の印字装置は、印字ヘッドをプラテンに
対して離間している位置からプラテンに当接する位置に
配置する印字ヘッド保持部材として、印字ヘッドが取り
付けられるヘッド取付部材、プラテン駆動軸に平行に立
設されたフレーム回転軸および該フレーム回転軸を中心
として回転する回転フレームを有する。印字ヘッド保持
部材のフレーム回転軸は、プラテン駆動軸と平行に立設
されているので、プラテンと印字ヘッド保持部材との印
字用テープの搬送方向に沿った位置関係は一義的に決定
される。また、印字ヘッドは、この印字ヘッド保持部材
に対し、印字用テープの搬送方向に沿った移動を規制さ
れ、かつ、印字ヘッド保持部材およびヘッド取付部材に
印字用テープの搬送方向と略平行方向に軸体を貫通する
ことにより、フレーム回転軸を中心としたヘッド取付部
材の回転を規制しつつ、軸体を中心として回転自在に取
付けられる。すなわち、印字ヘッドは、印字用テープの
搬送方向に沿った方向への移動を規制されているため、
平面的な位置関係はヘッド保持部材とプラテン駆動軸と
の機械的な精度により確実に位置決めされ、またプラテ
ンの傾きに対しては印字用テープの搬送方向と平行な軸
体を中心とした長孔の長軸の範囲内での回転により柔軟
に対応することができる。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例である複数
種類のテープカートリッジを着脱可能に内蔵しテープに
印字を行なうテープライタについて説明する。
【0012】<ハードウェアの構成>図1はテープライ
タ1の外観を本体カバー50Kを開いた状態で示す平面
図、図2は本体カバー50Kを閉じた状態でのテープラ
イタ1の右側面図である。また、図3はこのテープライ
タ1に装着されるテープカートリッジ10の組立状態を
示す平面図である。本実施例では、インクリボンとこの
インクリボンを用いて印字されるテープとを同一のカー
トリッジに収納しているので、インクリボンカートリッ
ジでもあるこのカートリッジを、以下、テープカートリ
ッジと呼ぶ。
【0013】テープライタ1は、図示するように、各種
部品を収納する本体ケース50H、61個の入力用キー
を備えた入力部50C、開閉自在な本体カバー50K、
本体カバー50Kの下に視認可能に設けられ文字列やそ
の他の情報を表示する表示部50D、本体カバー50K
を開いた本体左上部に設けられたテープカートリッジ1
0が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部50Aお
よび電源スイッチ50Jを備える。本体カバー50Kに
は、図1に二点鎖線で仮想的に示したように、テープカ
ートリッジ10の装着を確認する窓50Lと表示部50
Dを直視可能な窓50Mとが設けられている。なお、両
窓50L,50Mには、透明なプラスチックの板材がは
め込まれている。また、本体カバー50Kの開閉は、図
1には示されていない開閉検出スイッチ55にて監視さ
れる。
【0014】このテープライタ1を使用する場合には、
まず、本体カバー50Kを開き、ヘッド移動レバー63
Cを、図1反時計周りに90度回し、カートリッジ装着
部50Aにテープカートリッジ10を装着する。ヘッド
移動レバー63Cを回した状態では、後述する印字ヘッ
ド60は、ヘッドケース60C内に退避するので、テー
プカートリッジ10をテープカートリッジ装着部50A
に容易に装着することができる。その後、ヘッド移動レ
バー63Cを時計回りに回して図示の位置に戻す。この
状態では、印字ヘッド60は印字可能位置まで移動して
いるが、ヘッド移動レバー63Cがテープカートリッジ
10を抑える関係となるので、テープカートリッジ10
を取り出そうとして、印字ヘッド60やテープカートリ
ッジ10を痛めることがない。テープカートリッジ10
を装着した後、本体カバー50Kを閉じる。なお、ヘッ
ド移動レバー63Cを回した状態、即ち印字ヘッド60
がヘッドケース60C内に退避した状態では、ヘッド移
動レバー63Cが邪魔をして、本体カバー50Kを閉め
ることができず、印字動作そのものができない。
【0015】本体カバー50Kを閉めた後、電源スイッ
チ50Jを操作して電源を投入し、入力部50Cから印
字しようとする文字を入力する。入力した文字列を必要
に応じて仮名漢字変換などし、所定のキーを操作して印
刷を指示すると、テープカートリッジ10にて供給され
るテープTに、後述する熱転写方式のプリンタ部50B
により印字が行なわれる。印字されたテープTは、テー
プライタ1の左側面に設けられたテープ排出口10Aか
ら排出される。本実施例で用いたテープTは、印字面が
熱転写によるインクの載りを良好にするために加工され
たものであり、粘着性を備えた裏面には剥離可能な剥離
テープが張り合わされている。従って、印字されたテー
プを、内蔵のカッターにより切断し、裏面の剥離テープ
を剥がせば、文字や記号の印刷されたテープTを好きな
場所に貼付することができる。
【0016】図示してはいないが、テープライタ1の裏
面には電池収納部が設けられており、装置全体の電源と
なる6個の単三電池が装着可能となっている。また、電
源は、図示しないACアダプターを本体右側部に設けら
れたプラグ50Nへ接続することでも供給することが可
能である。
【0017】次に、テープカートリッジ10の構造と機
能について簡単に説明する。テープカートリッジ10
は、図3に示すように、印字されるテープT、印字のた
めのインクリボンRが巻回されたインクリボンコア2
2、インクリボンRを巻き取るリボン巻取コア24、印
字ヘッド60との間にテープTを挟んで印字に供するプ
ラテン12等が収納されている。このテープカートリッ
ジ10は、同様の組立構成により、異なる幅のテープを
収納可能となっている。実施例では、収納しているテー
プの幅が6mm、9mm、12mm、18mm、24m
mの5種類のテープカートリッジを提供している。
【0018】印字に際して用いられるプラテン12は中
空円筒状の部材であり、5種類の幅の異なるそれぞれの
テープTおよびインクリボンRと印字ヘッドとの密着性
を良好なものとして良質な印字を可能とするため、その
外周面にはテープ幅に応じたプラテンゴム14が巻装さ
れている。本実施例では、6mm、9mm、12mmの
テープ用として12mm幅のプラテンゴム、18mm、
24mmのテープ用として18mm幅のプラテンゴム、
計2種のプラテンゴムを用いている。
【0019】また、プラテン12は、テープカートリッ
ジ10の天壁および底壁に形成された嵌合孔に回動可能
に遊嵌されている。テープカートリッジ10にはその他
に、長尺状のテープTおよびインクリボンRをコンパク
トに巻取り収納するためにテープコア20、インクリボ
ンコア22およびリボン巻取コア24が立設されてい
る。これらのインクリボンコア22,リボン巻取コア2
4も、テープカートリッジ10の天壁および底壁に形成
された嵌合孔に回動可能に遊嵌されている。また、テー
プカートリッジ10には、後述する印字ヘッドが進入す
る進入孔32が設けられている。この進入孔32の外周
には、ガイド壁34が形成されている。
【0020】テープコア20は大径の中空円筒状のリー
ルで、長いテープTを肉薄に巻取収納する構成となって
いる。従って、巻取収納の際の曲率が小さく曲げ応力に
弱い材質のテープTを用いたとしても、無理なく収納す
ることができる。このテープコア20に巻取収納される
テープTは、テープカートリッジ10の底壁18から立
設されたテープガイドピン26を経由してプラテン12
へ至り、テープカートリッジ10のテープ排出口10A
にまで導かれる。
【0021】また、図3に示すように、テープカートリ
ッジ10の底壁18であって、インクリボンコア22と
後述するリボン巻取コア24との底部近傍には、細い略
L字状の係合片18D,18Hが形成されている。係合
片18D,18Hは、テープカートリッジ10の底壁1
8の一部分(図3中のハッチ部分X,Y)をくり抜くこ
とで、形成されている。従ってこの係合片18D,18
Hの先端部は、底壁18を構成している部材の弾性によ
り底壁18に連続している基端部18Eを支点として、
底壁18の平面方向に沿って移動自在となる。この係合
片18D,18Hに何等の力が作用していない状態にあ
っては、その移動自在の端部は、インクリボンコア22
およびリボン巻取コア24の端部の外周内側に位置する
ため、嵌合孔に遊嵌されたインクリボンコア22および
リボン巻取コア24の端部に形成された6個の係合部の
何れかと係合し、インクリボンコア22およびリボン巻
取コア24の回転を阻止する。インクリボンコア22と
係合片18Dとの係合およびリボン巻取コア24と係合
片18Hとの係合は、共に、カートリッジ10をカート
リッジ装着部50Aに装着することにより解除される
が、その構成は、カートリッジ装着部50Aの構造と合
わせて、後述する。
【0022】インクリボンコア22に巻取収納して供給
されるインクリボンRは、リボンガイドローラ30にガ
イドされて前述したテープTと重合状態となってプラテ
ン12にまで至り、更に印字ヘッドが進入する進入孔3
2の周面に形成されたガイド壁34を介してリボン巻取
コア24に至る。テープカートリッジ10が未使用状態
にあるとき、すなわちインクリボンRの始端のみがリボ
ン巻取コア24に着設されている時のインクリボンRの
引き回し状態を図3中の符号ハに、またインクリボンR
の総てがリボン巻取コア24に巻取られたときの同状態
を符号ニに示している。
【0023】この様なリボン巻取コア24に巻取られる
インクリボンRは、熱転写型のリボンであり、その幅は
印字される側のテープTの幅に応じて複数種用意され
る。本実施例では、テープ幅6,9,12mm用として
12mm幅のインクリボンと、図示しないがテープ幅1
8mm用として18mm幅のインクリボンと、テープ幅
24mm用として同幅の24mm幅のインクリボンと、
計3種のインクリボンRを用意している。
【0024】本実施例のテープカートリッジ10は、上
述のごとく、収納したテープTの幅により5種類が存在
する。テープTの幅により、印字できる領域等も異なる
から、テープカートリッジ10の種類を検出する必要が
生じる。実施例のテープカートリッジ10では、図3に
示したように、カートリッジの底壁18に3つの検出孔
18Ka,18Kb,18Kcを設け、テープカートリ
ッジ10の種類を判別可能としている。即ち、この検出
孔18Ka,18Kb,18Kcを、巻取収納している
テープTの幅に応じて、異なる深さに形成しているので
ある。従って、この検出孔18Kの深さを検出するセン
サを設ければ、最大7種類のテープカートリッジ10を
判別することができる。
【0025】以上詳細に説明したテープカートリッジ1
0は、テープライタ1のテープカートリッジ装着部50
Aに装着される。以下、テープライタ1の機械的な構成
部の各々について、順次説明する。図4は、テープカー
トリッジ装着部50A近辺の概略構成を示す斜視図であ
り、印字したテープTを切断するカッターボタン96を
破線で表した斜視図である。また、図5は、ステッピン
グモータ80の動力によりプラテン12などを駆動する
駆動機構50Pの要部構成を実線で、ヘッド移動レバー
63Cの回動操作によりヘッド回転軸64を中心として
回転する回転フレーム62を点線で示す斜視図である。
【0026】カートリッジ装着部50Aは、入力部50
Cの後側、かつ、表示部50Dの左側、すなわちテープ
ライタ1本体の左後方に配置され、図4に示すように、
前述したテープカートリッジ10の形状に合致した装着
空間として形成されている。この装着空間には、リボン
巻取コア24およびプラテン12の各中空部分に係合す
る軸および印字ヘッド60が立設されている。また、テ
ープカートリッジ装着部50Aの下部にはベースボード
61がねじにより取り付けてあり、このベースボード6
1には、図5に示すようにステッピングモータ80の回
転をプラテン12等に伝達する駆動機構50Pが、図4
に示すようにテープカッター90などが設けられてい
る。しかし、通常の状態ではこのベースボード61は、
テープカートリッジ装着部50Aのケースに仕切られて
おり、本体カバー50Kを開いただけでは、駆動機構5
0Pなどを直接視認することはできない。図5は、この
ケースを外し、その駆動機構50Pを描画した説明図で
ある。また、図5には、ヘッド移動レバー63Cの操作
に応じてヘッド本体65を印字位置あるいは退避位置へ
移動する回転フレーム62,カム部材63Aを、それぞ
れ点線,実線を用いて示している。
【0027】このカートリッジ装着部50Aへのテープ
カートリッジ10の装着あるいは交換は、本体カバー5
0Kを開けて行なわれる。カートリッジ装着部50Aの
手前に設けられるスライドボタン52(図1参照)を右
にスライドさせると本体カバー50Kと本体との係合が
解除され、本体カバー50Kが本体後部のカバーヒンジ
54を支点として回転し、これを開けることができる。
【0028】カートリッジ装着部50Aに装着されるテ
ープカートリッジ10の底壁18には、インクリボンコ
ア22およびリボン巻取コア24の回り止めのためにこ
れに係合する係合片18D,18Hが設けられているこ
とは既述した。係合片18D,18Hは、底壁18の一
部(図3ハッチ部XおよびY)をくり抜くことで形成さ
れており、このハッチ部X,ハッチ部分Yの中ほどの位
置に対応するカートリッジ装着部50Aの部位には、図
4に示すように、くさび形の2つの当接突起70A、7
0Bが立設されている。従って、テープカートリッジ1
0をテープカートリッジ装着部50Aに装着すると、こ
の当接突起70A,70Bがハッチ部分X,ハッチ部分
Yに嵌まり、係合片18D,18Hをインクリボンコア
22およびリボン巻取コア24の端部から遠ざける方向
に押し分ける。これにより、係合片18D,18Hによ
る係合は解除され、インクリボンコア22およびリボン
巻取コア24は回転可能な状態となる。
【0029】次に、ステッピングモータ80の回転をプ
ラテン12のプラテン駆動軸72等に伝達する伝達機構
について説明する。図5に示したように、ステッピング
モータ80の回転軸80Aには、第1のギヤ81が取り
付けられており、更に、クラッチアーム80Bが回転軸
80Aに所定の摩擦を持って嵌合されている。このクラ
ッチアーム80Bには、第1のギヤ81と噛合する第2
のギヤ82およびこの第2のギヤ82と同心一体に形成
された第3のギヤ83(図5では、第2のギヤ82の下
方に隠れているため、点線により示している)とが取り
付けられており、第3のギヤ83と噛合する最大径の第
4のギヤ84と共に、ワンウェイクラッチを構成してい
る。即ち、ステッピングモータ80が図示矢印C方向に
回転すると、回転軸80Aとクラッチアーム80Bとの
摩擦により、クラッチアーム80Bは、第2および第3
のギヤ82,83と共に矢印C方向に回転し、第4のギ
ヤ84に係合する。この結果、ステッピングモータ80
の回転は第4のギヤ84まで伝達される。ワンウェイク
ラッチの働きについては、後述する。
【0030】第4のギヤ84の回転により、この第4の
ギヤ84と同心一体に形成された第5のギヤ85が同一
方向に回転し、その回転力は第6のギヤ86および第7
のギヤ87に伝達される。第6のギヤ86は、その回転
軸が巻取コア駆動軸74に結合されており、ステッピン
グモータ80の回転によりインクリボンRを巻き取って
ゆく。尚、実際にリボン巻取コア24を駆動するリム7
4Aは、巻取コア駆動軸74に対して所定の摩擦を持っ
て取り付けられており、通常の状態では、ステッピング
モータ80による巻取コア駆動軸74の回転に従って回
転するが、リボン巻取コア24がインクリボンRの終端
に至った等の理由で回転不能となった場合には、巻取コ
ア駆動軸74の回転に対してスリップするものとされて
いる。
【0031】第7のギヤ87の回転は、同心一体に形成
された第8のギヤ88と噛合する第9のギヤ89に伝達
され、プラテン駆動軸72を回転する。プラテン駆動軸
72の下部には、プラテン12の内周面の凹凸と嵌合し
てこれを駆動するリム72Aが設けられている。従っ
て、ステッピングモータ80が回転し、ワンウェイクラ
ッチによりその回転が第4のギヤ84に伝達されると、
最終的には、プラテン駆動軸72と巻取コア駆動軸74
とが回転し、プラテン12の外周に設けられたプラテン
ゴム14と印字ヘッド60のヘッド本体65との間に挟
持されてたテープTを、印字に合わせて搬送すると共
に、このテープTの搬送に同期してインクリボンRを巻
き取ってゆく。
【0032】プラテン駆動軸72および巻取コア駆動軸
74の軸外周には、プラテン12やリボン巻取コア24
の中空内周面に形成されている係合条と係合する突条7
2B,74Bが等間隔に3つ形成されている。このプラ
テン駆動軸72および巻取コア駆動軸74をステッピン
グモータ80により所定回転速度で回転駆動すれば、テ
ープTおよびインクリボンRをテープコア20およびイ
ンクリボンコア22から所定量ずつ引き出して互いに重
合状態とし、プラテンゴム14と印字ヘッド60との間
を通過させる。この時、印字ヘッド60に通電してドッ
ト単位での発熱量を制御すれば、インクリボンRのイン
クをテープTに熱転写し、テープTへ印字することがで
きる。印字の後、テープカートリッジ10からは印字の
完了したテープTのみが排出され、印字に使用されたイ
ンクリボンRはリボン巻取コア24に巻取回収される。
【0033】このように印字と共にテープTが搬送され
ると、テープTは、本体左側面のテープ排出口10Aか
ら送り出されてくる。このテープTは、後述する切断機
構により切断するのが本来であるが、使用者によって
は、テープTを切断前に引き出そうとすることがある。
しかし、このテープTへの印字が可能な状態、すなわち
印字ヘッド60がプラテン12のプラテンゴム14にテ
ープTを押圧している状態にあっては、テープTを無理
に引き出そうとすると、プラテン駆動軸72も回転しよ
うとする。このプラテン駆動軸72は、大きくギヤダウ
ンしていることとステッピングモータ80の保持トルク
がある程度あることから、通常の駆動機構ではこのプラ
テン駆動軸72を回転することはできない。また、当然
巻取コア駆動軸74も回転しない。従って、テープTを
引き出すと、テープTと共にインクリボンRが引き出さ
れてしまう。この状態で切断機構を使用してテープTを
切断するとインクリボンRも切断してしまうから、こう
した事態は起きてはならない。
【0034】本実施例では、記述したクラッチアーム8
0Bと第2ないし第4のギヤ82〜84とにより構成さ
れたワンウェイクラッチにより、この問題を回避してい
る。即ち、テープTを引き出そうとすると、プラテン1
2と共にプラテン駆動軸72が回転する。このプラテン
駆動軸72の回転は、ギヤトレインを介して第4のギヤ
84まで伝達され、これを反時計回りに回転する。この
時、第3のギヤ83を回転しようとするが、ステッピン
グモータ80の回転軸80Aが回転しないため、第4の
ギヤ84の回転力は第3のギヤ83を軸支するクラッチ
アーム80Bを押し退け、第3のギヤ83と第4のギヤ
84との係合を解消する。この結果、第4のギヤ84か
ら第9のギヤ89までは、ステッピングモータ80から
切り放された形となり、テープTの引き出しに伴うプラ
テン駆動軸72の回転により、巻取コア駆動軸74も回
転することになる。従って、テープTの引き出しに伴っ
てインクリボンRも巻き取られることになり、テープT
と共に外部に引き出されてしまうということがない。な
お、ステッピングモータ80が回転すれば、その回転に
よりクラッチアーム80Bは、再び第4のギヤ84側に
移動し、第3のギヤ83と第4のギヤ84とは係合す
る。こうしたクラッチアーム80Bの動きは、ベース6
1に設けられ、クラッチアーム80Bの先端が嵌められ
た開口80Cにより、一応規制されている。
【0035】上記印字動作によりテープカートリッジ1
0から左方へと排出される印字済みのテープTは、図4
に示されている切断機構を用い、次のよう簡単に切り取
ることができる。カートリッジ装着部50Aの底部より
突出されるカッター支持軸には回動自在の略「L」字状
をしたテープカッター90および図示しないばねが嵌合
されており、このばねの弾発力によってテープカッター
90は図示する状態、すなわち図4において実線矢印D
にて表している反時計方向への回転力が加えられた状態
で維持される。この回転力により、テープカッター90
の図示上右側に位置する右端部90Aは、カッターボタ
ン96をその裏面より押し上げている。テープカッター
90の右端部90Aは、二股状に形成され、ここにカッ
ターボタン96の裏面に設けられたピン96Aが挿入さ
れている。従って、カッターボタン96を下方に押し込
むと、テープカッター90の左端部90Bはこれに連れ
て、下方向に移動される。
【0036】また、テープカッター90の左端部90B
には、テープTを切断するための移動刃98が形成され
ており、カートリッジ装着部50Aの側面に取り付けら
れた固定刃91に対して一定の角度で離隔している。従
って、カッターボタン96を押し込むことによりテープ
カッター90がばね力に抗して図示時計方向へ回動し、
その移動刃98と固定刃91とによりテープTを切断す
ることができる。なお、このカッターボタン96の操作
にリンクして図示しないテープ抑えが移動して、移動刃
98と固定刃91によるテープTの切断に先だって、テ
ープTを固定するように作用する。また、このテープ抑
えの移動は、図示しない検出スイッチ99により検出さ
れ、その検出信号を利用することで、テープTの切断中
には印字を行なわないように制御されている。
【0037】次に、テープカートリッジ10のテープT
に印字を行なう印字ヘッド60が、プラテン駆動軸72
に近接した印字位置およびテープカートリッジ10をテ
ープカートリッジ装着部50Aから着脱するためにプラ
テン駆動軸72から離隔した退避位置に移動する機構に
ついて説明する。印字ヘッド60は、図5および後で詳
述する図6に示すように、ベースボード61から立設さ
れたヘッド回転軸64に回転自在に軸支された回転フレ
ーム62の立設部62Aに対し、放熱板65bを介して
ヘッド本体65を取り付て構成される。図5に点線で示
す回転フレーム62は、図示しないばねにより点線の矢
印Eで示す方向へ強く引き付けられており、カム部材6
3Aに当接して安定している。回転フレーム62がこの
状態で安定している時、ヘッド回転軸64を中心として
回転する回転フレーム62の立設部62Aは、プラテン
駆動軸72に最も接近した状態となり、ここに取り付け
られている印字ヘッド60はテープTに対して印字を実
行することができる。
【0038】カム部材63Aの回転軸63Aaは、図4
に示すテープカートリッジ装着部50Aに立設された円
筒部材50Aaを貫通しているレバー回転軸63Bの下
端に接続され、このレバー回転軸63Bの上部にはヘッ
ド移動レバー63Cが一体に設けられている。従って、
ヘッド移動レバー63Cを図4に点線Fで示すように反
時計方向に大きく90度回転すると、図5に示すカム部
材63Aも同様に反時計方向に90度回転する(図5矢
印G参照)。この回転により、カム部材63Aの凹部6
3Abと回転フレーム62の凸部62Bとが嵌合し、安
定した状態となる。この時、回転フレーム62の立設部
62Aは最もプラテン駆動軸72から離隔し、ここに取
り付けられている印字ヘッド60は退避位置となってテ
ープカートリッジ10の着脱が可能となるのである。
【0039】上記のごとく印字位置および退避位置に回
転移動される印字ヘッド60の詳細な分解斜視図を、図
6に示している。この図は、印字ヘッド60を図4,図
5とは、反対側から描いている。図示するように、印字
ヘッド60は、ベースボード61から立設されたヘッド
回転軸64に回転自在に軸支された回転フレーム62の
立設部62Aに対し、放熱板65bを介してヘッド本体
65を取り付て構成される。複数の発熱体HTを配列し
たヘッド本体65は、発熱量が大きいことから放熱板6
5bに着設されるのであり、また回転フレーム62に取
り付けられて回転移動する必要からヘッド本体65への
電気的な配線は可撓性に優れたフレキシブルケーブル6
8が用いられている。
【0040】放熱板65bは、回転フレーム62の立設
部62Aに対して2箇所で保持される。一箇所は、ヘッ
ド回転軸64を利用した保持であり、放熱板65bに穿
設された2つの角孔65baにヘッド回転軸64を貫通
させている。この角孔65baは、テープの走行方向が
短軸となるよう穿設されるもので、短軸の長さはヘッド
回転軸64の直径に略等しく、長軸の長さはヘッド回転
軸64の直径の2倍程に設計されている。もう1つの保
持箇所は、ヘッド回転軸64に直角な方向に突設された
回転フレーム62の回転軸受け62Aaと放熱板65b
の回転軸受け65bbとを貫通して取り付けられるピン
67bによりなされている。これにより放熱板65b
は、テープ走行方向に対してはその角孔65baの短軸
によって正確な位置決めがなされ、またテープTの幅方
向に対してはその角孔65baの長軸およびピン67b
を中心に回転自在とされる。この結果、印字ヘッド60
をプラテン12側に押しだしたとき、ヘッド本体65
は、プラテン12に対向する印字位置に正確に位置し、
かつ、プラテン12との間に挟持されるテープTがその
幅方向に傾いている場合にもピン67bを中心とした回
転揺動により、発熱体HTが、テープTを均一にプラテ
ン12に押圧することになる。
【0041】次に、テープライタ1に組み込まれた入力
部50C,表示部50D,プリンタ部50B等の詳細に
ついて説明するが、全体の理解の便を図って、先に制御
回路部50Fを中心とする各部の電気的な構成につい
て、その概略を説明する。本体カバー50Kの直下に
は、プリント基板に組み立てられた制御回路部50F
が、プリンタ部50B等と共に組み込まれている。全体
の電気的な概略構成を、図7に示す。即ち、このテープ
ライタ1の制御回路部50Fには、ROM,RAM,入
出力ポートを一体に組み込んだ1チップマイクロコンピ
ュータ(以下、CPUと呼ぶ)110およびマスクRO
M118の他、CPU110と入力部50C,表示部5
0D,プリンタ部50B等とのインタフェースを行なう
各種回路が組み込まれている。CPU110は、インタ
フェース回路を介してあるいは直接に入力部50Cや表
示部50D等に接続され、これらを制御する。
【0042】入力部50Cは、図8に示すように、48
個の文字入力キーおよび13個の機能キーの計61キー
が備えられている。文字入力キーはJIS配列に基づい
た、いわゆるフルキー構成であり、操作するキーの数の
増加を抑えるために公知のシフトキーを備えるなど一般
のワードプロセッサと同様である。機能キーとは、文字
入力や編集、印刷など頻繁に使用される機能をワンタッ
チで実行可能にするためのもので、テープライタ1の機
能性を高めている。
【0043】これらの各キーは、8×8のマトリックス
に割り当てられている。即ち、CPU110から見る
と、図7に示すように、入力ポートPA1ないし8およ
びPC1ないし8の16ポートは、図示するごとくグル
ープ化され、その各交点に入力部50Cの61種のキー
が配置されている。キーの詳細を図8に示した。電源ス
イッチ50Jは、このマトリックスキーとは独立に設け
られ、CPU110のノンマスカブルインターラプトN
MIに接続されている。CPU110は、電源スイッチ
50Jが操作されると、マスクすることができない割込
を起動し、電源の投入もしくは電源断の各処理を行な
う。
【0044】本体カバー50Kの開閉を検出する開閉検
出スイッチ55からの検出出力はポートPB5に入力さ
れ、CPU110により本体カバー50Kの開閉状態が
割り込みにより監視される。この開閉検出スイッチ55
により、印字ヘッド60の駆動中に本体カバー50Kの
開状態が検出された場合には、主表示部50Daに所定
のエラー表示を行なうと共に、プリンタ部50Bへの電
源供給をオフする。
【0045】CPU110のポートPH,PM,PL
は、ヘッドランク判別部112に接続さている。ヘッド
ランク判別部112とは、製造工程によるばらつきの大
きい印字ヘッド60の抵抗値の測定結果からこれを幾つ
かのランクに分け、その測定結果に応じてヘッドランク
判別部112の3つのジャンパー部112A,112
B,112Cを設定するものである。従ってCPU11
0は、このヘッドランク判別部112の状態を読み取
り、その入力結果に応じて印字ヘッド60の駆動時間、
即ち発熱量を補正し、印字の濃さのバラツキを防止して
いる。
【0046】プリンタ部50Bによる印字は熱転写によ
り行なわれるから、印字の濃さは、サーマルヘッドであ
る印字ヘッド60の通電時間のみならず、外気温,駆動
電圧によっても変動する。これらを検出するのが、温度
検出回路60A,電圧検出回路60Bである。これらの
回路60A,60Bは、印字ヘッド60に一体に組み込
まれており、その出力は、CPU110の2チャンネル
のアナログ−ディジタル変換入力ポートAD1,AD2
に接続されている。CPU110は、このポートAD
1,2の電圧をディジタル信号に変換して読み取ること
により、印字ヘッド60の通電時間を補正している。
【0047】CPU110のポートPB1ないし3に
は、判別スイッチ102が接続されている。判別スイッ
チ102は、図4に図示するように、カートリッジ装着
部50A右下隅に設けられている。この判別スイッチ1
02は、テープカートリッジ10に穿設された3つの検
出孔18Kにそれぞれ入り込む3つのカートリッジ判別
スイッチ102A,102B,102Cを一体形成した
ものである。このカートリッジ判別スイッチ102A,
102B,102Cの突出長は、前述したテープカート
リッジ10に穿設される検出孔18Kの深さに合わせて
設計されており、浅い検出孔18Kに入り込んだカート
リッジ判別スイッチ102はその検出孔18Kに当接し
て押圧され、スイッチがオン状態となる。また、深く穿
設された検出孔18Kに入り込んだカートリッジ判別ス
イッチ102は、検出孔18Kにそのまま緩やかに嵌合
し、スイッチはオフ状態となる。従って、この判別スイ
ッチ102の3つのカートリッジ判別スイッチ102
A,102B,102Cの状態を検出することで、現在
カートリッジ装着部50Aに装着されているテープカー
トリッジ10の種類、すなわちテープカートリッジ10
に収納されているテープTの幅を判別することができ
る。テープTの幅の情報は、印字する文字の大きさの制
御等の他、後述するプリンタ部50Bの制御にも用いら
れている。
【0048】CPU110のポートPB7には、プラグ
50Nの接点からの信号が入力されている。プラグ50
Nは、ACアダプタ113からの直流電源をジャック1
15が差し込まれることにより受け入れるが、この時、
ブレイク接点の働きによりバッテリBTから電源部11
4への電源供給は遮断され、バッテリBTの電力消費は
回避される構成となっている。同時に、プラグ50Nに
設けられたいま一つの接点の信号は、CPU110のポ
ートPB7に入力される。従って、CPU110は、こ
の信号を判別することにより、テープライタ1の主電源
がACアダプタ113によるものかバッテリBTによる
ものかを判断して、異なる制御を行なうことが可能であ
る。本実施例では、ACアダプタ113から電源供給を
受けている場合には、プリンタ部50Bによる印字速度
を最大としており、一方バッテリBTから電源供給を受
けている場合には、プリンタ部50Bによる印字速度を
低下させ、印字ヘッド60に通電する電流のピークを抑
え、バッテリBTの電力消費を低減している。
【0049】CPU110のアドレスバス,データバス
に接続されるマスクROM118は、明朝体で16×1
6、24×24、32×32の3種類の書体の仮名、漢
字、特殊文字のセットを記憶する8メガビットのマスク
ROMである。その24ビットのアドレスバスAD、8
ビットのデータバスDA、チップセレクト信号CS、出
力イネーブル信号OEは、CPU110のポートPD0
ないしPD33に接続されている。これらの信号は、そ
のまま外部入出力コネクタ50Eaにも接続されている
から、外部入出力コネクタ50Eaに装着された拡張部
50Eも、マスクROM118と同様アクセスすること
ができる。
【0050】制御回路部50Fに直接接続可能に設けら
れた拡張部50Eは、外部記憶素子としてオプション供
給されるROMパックあるいはRAMパックの挿入部位
となる。この挿入口にROMパックあるいはRAMパッ
クを挿入することで、制御回路部50Fの外部入出力コ
ネクタ50Eaとの電気的接続が完了し、CPU110
との情報の授受が可能となる。この構成により、各種製
図、地図、化学、数学のための特殊文字や記号あるいは
日本語以外の言語フォント、ゴシック、明朝、活字体等
の文字フォントを記憶するROMパックを拡張部に装着
し、所望の文字列を編集することが可能となる。同様
に、情報の書き込みが自由なRAMパックを拡張部に装
着し、テープライタ本体内部のRAMエリアに記憶可能
な情報量以上の情報を記憶させ、印字文字列のライブラ
リーを作成したり、他のテープライタ1との情報交換に
利用できる。
【0051】マスクROM118もしくは拡張部50E
から読み出された文字のドットデータは、CPU110
と共に表示部制御回路116のLCDコントローラ11
6Aにも入力されている。
【0052】表示部制御回路116を介してCPU11
0により制御される表示部50Dは、対応する部分が透
明である本体カバー50Kの下に配置されており、使用
者は、本体カバー50K越しにこれを視認することにな
る。表示部50Dは、液晶パネル上に2種類の電極パタ
ーンが形成されており、図9に示すように、そのひとつ
は、ドットマトリックスパターンであり、もうひとつ
は、このドットマトリクスの領域の周りを囲むように配
置された28個の四角形や円形の電極パターンである。
ドットマトリクスパターンの電極が形成された領域は、
印字イメージを表示する主表示部50Daと呼び、四角
形や円形の電極パターンが形成された領域は、インジケ
ータ部50Dbと呼ぶ。
【0053】主表示部50Daは、高さ16ドット×幅
96ドットの表示が可能な液晶表示パネルとして用いら
れる。本実施例においては、文字入力および編集に際し
ての各文字を幅16×高さ16ドットのキャラクターフ
ォントを使用して主表示部に表示するため、6文字×1
行の表示が可能である。また、各キャラクターの表示に
際しては、編集状態に応じてポジ表示、ネガ表示あるい
は点滅表示などを使い分けることでテープライタ1の処
理状態を視覚的に表示することができる。
【0054】更に、主表示部50Daをドットマトリッ
クス形式としその表示内容を自由に制御できることか
ら、図8に示した入力部50Cの「レイアウト」キーが
操作された際には、現在の印字イメージのレイアウトを
表示することも可能である。レイアウトの表示は、表示
が開始されると、主表示部50Daの右側から左側に自
動的にスクロールされ、印字レイアウト全体を容易に確
認することができる。
【0055】インジケータ部50Dbは、現段階におい
てテープライタ1にて実行されている機能を表示するた
めのものであり、主表示部50Daの周囲に配置され
る。このインジケータ部50Dbにおける四角形や円形
の電極パターンに対応して得られる各表示体tは、表示
部50Dの周囲に印刷された機能を表わす文字に対応し
て設けられている。「ローマ字入力」や「小文字入力」
などの文字入力モード状態、印字編集する文字などが
「たて書」や「中揃え」などのスタイル指定状態、「均
等割付」や「前寄せ」などの書式指定状態など、状態設
定が実行されたときあるいは選択されたとき、その状態
を示す文字の箇所の表示体tが視認可能な状態とされ
る。例えば、「中揃え」が設定された場合には、「中揃
え」のインジケータが点灯する。文字サイズあるいは文
字間についても同様に点灯する。なお、スタイル指定の
1つの状態である「らく2 」とは、テープライタ1に予
め用意される自動的なスタイル指定の略称である。
【0056】また、インジケータ部50Dbの1つとし
て用意される「行番号」は、図示するように1から4ま
での数値が記された4つの表示体tにより構成されてい
る。これは、主表示部50Daが前述のごとく1行の表
示能力しか有しないものの、テープライタ1によるテー
プTへの印字能力は最大4行の印字が可能であるためで
あり、印字編集の実行状態に応じた「行番号」の表示が
なされる
【0057】本テープライタ1のプリンタ部50Bは、
機械的な構成要素としては、印字ヘッド60およびステ
ッピングモータ80を備え、電気的な構成要素として
は、これを制御するプリンタコントローラ120,モー
タドライバ122を備える。印字ヘッド60は、64個
の加熱点を1/180インチのピッチで縦1列に配列し
たサーマルヘッドであり、先に説明した外気温を検出す
る温度検出回路60Aおよび供給電圧を検出する電圧検
出回路60Bを内蔵している。ステッピングモータ80
は、4相の駆動信号の位相を適宜制御することで回転角
度を制御する公知の構成である。ステッピングモータ8
0の1ステップのテープ送り量は、減速機構であるギヤ
トレインの構成により1/360インチに設計されてい
る。また、印字ヘッド60の実行する1ドット毎の印字
に同期してステッピングモータ80へは2ステップの回
転信号が出力される。この結果、プリンタ部50Bは、
テープの幅方向のみならず、その長さ方向にも180ド
ット/インチの印字を実行する。
【0058】なお、既述した検出スイッチ99は、プリ
ンタコントローラ120とモータドライバ122にCP
U110から接続されたコモンラインに介装されてい
る。この検出スイッチ99は、切断機構の使用状態を検
出するものであることから、印字の実行中に切断機構が
使用されそうになった場合には、この検出スイッチ99
が作動し、直ちにプリンタ部50Bの動作は停止され
る。この場合、CPU110からプリンタコントローラ
120,モータドライバ122への信号は送られ続ける
ので、切断機構の使用を中止すれば、印字は継続され
る。
【0059】以上説明した各構成部材の他、テープライ
タ1には、電源部114が組み込まれており、ICおよ
びトランスを使用したRCC方式により、バッテリBT
から、安定したバックアップ用およびロジック回路用の
5V電源を得ている。CPU110には、その電圧制御
のためにポートPB4が当てられる。
【0060】以上のような周辺回路を制御するCPU1
10の内部ROMには、上記した動作を実行するための
各種プログラムが記憶されている。また、その内部RA
Mは、その一部が、内部ROMに記憶された各種プログ
ラムを実行する際に使用するシステム予約領域としてさ
れ、その他は文字編集を行うためのテキストエリアやそ
のテキストの内容を保存するファイルエリアなどのユー
ザー使用領域として解放されている。
【0061】テキストエリアは、最大125文字の確定
入力を受け付ける領域が割り当てられており、文字コー
ドの他にその文字を編集するためのスタイルデータやモ
ードデータ等を格納する。従って、入力部50Cからの
文字入力や編集操作により、その記憶内容は適宜追加あ
るいは更新される。CPU110の内部RAM上に用意
されたこのテキストエリアを印字データバッファとも呼
ぶ。
【0062】ファイルエリアは、内部RAM内に150
0文字、オプション供給されるRAMパックに2000
文字が登録できる領域が割り当てられる。また、内部R
OMに記憶されるファイル管理プログラムにより、この
ファイルエリアには1ないし99の可変長ファイルを記
憶、管理することができ、ファイルの登録や呼び出し、
複写、消去などの基本操作環境が提供される。
【0063】本実施例のテープライタ1は、種々の使用
モードが存在するが、それらは以上のハードウェアの上
で実現される。
【0064】以上のように構成された実施例のテープラ
イタ1は、次の効果を奏する。放熱板65bは、放熱板
65bに穿設された2つの角孔65baへヘッド回転軸
64を貫通させて取付けられる。この角孔65baの短
軸は略ヘッド回転軸64の直径に等しいため、放熱板6
5bは、ヘッド回転軸64に対してテープ走行方向への
移動が規制される。しかも、放熱板65bは、ヘッド回
転軸64に直角な方向に突設された回転フレーム62の
回転軸受け62Aaと放熱板65bの回転軸受け65b
bとを貫通するピン67bにより回転自在であり、テー
プTの幅方向に対してはその角孔65baの長軸および
ピン67bを中心に回転する。
【0065】従って、印字ヘッド60をばねによりプラ
テン12側に押しだしたとき、ヘッド本体65は、プラ
テン12に対向する印字位置に正確に位置し、かつテー
プTを印字ヘッド60と共に挟持するプラテン12がそ
の幅方向に傾いている場合にもピン67bを中心とした
回転揺動により、ヘッド本体65上の発熱体HTは、常
に均一にテープTをプラテン12に押圧することにな
る。このため、本実施例のテープライタ1は、プラテン
12をテープカートリッジ10に内蔵させて装置の小型
化、軽量化を達成すると共に、そのテープTへの印字品
質はテープカートリッジ10の取付状態の如何に拘わら
ず極めて良好となる。
【0066】また、この様な印字ヘッド60の取付機構
は、回転フレーム62と一体となって回転可能であるた
め、テープカートリッジ10の着脱に際しては、ヘッド
移動レバー63Cを回転するだけで、印字ヘッド60を
退避位置に簡単に移動することができる。しかも、印字
ヘッド60の取付機構そのものが放熱板としての機能を
有するため、印字ヘッド回りの装置の簡略化、コストダ
ウンを同時に達成することができる。
【0067】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこの実施例に何等限定されるものではなく、本
発明の要旨を変更しない範囲内において種々なる態様で
実施し得ることは勿論である。例えば、テープカートリ
ッジにインクリボンを有しない構成、粘着層を有しない
テープやラミネートテープ、あるいは転写テープなどに
印字する構成、プラテンが回転しないタイプのものであ
る構成など、種々の態様が可能である。
【0068】
【発明の効果】以上実施例を挙げて説明したように、本
発明の印字装置によれば、印字ヘッドは、プラテン駆動
軸に対して印字用テープの搬送方向に沿った方向への移
動を規制されて精度良く位置決めされ、またプラテン
の傾に対しては、印字用テープの搬送方向と略平行方
向に設けられたによる回転により柔軟に対応するこ
とができるという優れた効果を奏する。このために、プ
ラテンの傾きなどテープカートリッジの装着状態に拘わ
らず、印字ヘッドを印字テープに対して均一に押し当て
ることができ、印字用テープの幅方向に亘って高品位の
印字を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるテープライタ1の平面図
である。
【図2】同じくテープライタ1の右の側面図である。
【図3】実施例におけるテープカートリッジ10の組立
構成を示す平面図である。
【図4】テープカートリッジ装着部50Aの構成を示す
斜視図である。
【図5】ギヤトレインの構成と、印字ヘッド60を退避
位置および印字位置の間で移動する機構とを説明する斜
視図である。
【図6】印字ヘッド60の分解組立斜視図である。
【図7】CPU110を中心とした構成を示すブロック
図である。
【図8】入力部50Cのキー配列の説明図である。
【図9】表示部50Dの構成を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…テープライタ 10…テープカートリッジ 10A…テープ排出口 12…プラテン 14…プラテンゴム 18…底壁 18D,18H…係合片 18E…基端部 18K…検出孔 18Ka,18Kb,18Kc…検出孔 20…テープコア 22…インクリボンコア 24…リボン巻取コア 26…テープガイドピン 30…リボンガイドローラ 32…進入孔 34…ガイド壁 50A…テープカートリッジ装着部 50Aa…円筒部材 50B…プリンタ部 50C…入力部 50D…表示部 50Da…主表示部 50Db…インジケータ部 50E…拡張部 50Ea…外部入出力コネクタ 50F…制御回路部 50H…本体ケース 50J…電源スイッチ 50K…本体カバー 50L,50M…窓 50N…プラグ 50P…駆動機構 52…スライドボタン 54…カバーヒンジ 55…開閉検出スイッチ 60…印字ヘッド 60A…温度検出回路 60B…電圧検出回路 61…ベースボード 62…回転フレーム 62A…立設部 62B…凸部 63A…カム部材 63Aa…回転軸 63Ab…凹部 63B…レバー回転軸 63C…ヘッド移動レバー 64…ヘッド回転軸 65…ヘッド本体 65b…放熱板 65ba…角孔 67b…ピン 68…フレキシブルケーブル 70A,70B…当接突起 72…プラテン駆動軸 72A…リム 72B,74B…突条 74…巻取コア駆動軸 74A…リム 80…ステッピングモータ 80A…回転軸 80B…クラッチアーム 80C…開口 81…第1のギヤ 82…第2のギヤ 83…第3のギヤ 84…第4のギヤ 85…第5のギヤ 86…第6のギヤ 87…第7のギヤ 88…第8のギヤ 89…第9のギヤ 90…テープカッター 90A…右端部 90B…左端部 91…固定刃 96…カッターボタン 96A…ピン 98…移動刃 99…検出スイッチ 102…カートリッジ判別スイッチ 102A,102B,102C…カートリッジ判別スイ
ッチ 110…CPU 112…ヘッドランク判別部 112A,112B,112C…ジャンパー部 113…ACアダプタ 114…電源部 115…ジャック 116…表示部制御回路 116A…LCDコントローラ 118…マスクROM 120…プリンタコントローラ 122…モータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 健二 東京都千代田区東神田二丁目10番18号 株式会社キングジム内 (56)参考文献 特開 平4−261882(JP,A) 実開 平4−126856(JP,U)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字用テープを収納したテープカートリ
    ッジを交換可能に装着し、前記印字用テープをプラテン
    と印字ヘッドとの間に挟持して、該印字用テープを搬送
    しつつ印字を行なう印字装置であって、 記印字ヘッドを前記プラテンに対して離間している位
    置から前記プラテンに当接する位置に配置する印字ヘッ
    ド保持部材として、前記印字ヘッドが取り付けられるヘ
    ッド取付部材、プラテン駆動軸に平行に立設されたフレ
    ーム回転軸および該フレーム回転軸を中心として回転す
    る回転フレームを有し、 前記ヘッド取付部材に、前記フレーム回転軸の直径と略
    同一の短軸と前記直径よりも長い長軸を有する長孔を形
    成し、 該長孔の短軸が前記印字用テープの搬送方向と同じ向き
    となるように、該長孔に前記フレーム回転軸を軸通する
    ことにより、前記ヘッド取付部材の前記印字用テープの
    搬送方向に沿った移動を規制し、 前記長孔の長軸が前記プラテンと相対する方向と同じ向
    きとなるように、該長孔に前記フレーム回転軸を軸通す
    ることにより、前記ヘッド取付部材の前記プラテンと相
    対する方向への移動を許容するとともに、 前記回転フレームおよび前記ヘッド取付部材に、前記印
    字用テープの搬送方向と略平行方向に軸体を貫通するこ
    とにより、前記フレーム回転軸を中心としたヘッド取付
    部材の回転を規制し、 前記軸体による貫通を、前記回転フレーム,前記ヘッド
    取付部材のそれぞれの二箇所で行ない、 前記プラテンと相対する方向へのヘッド取付部材の移動
    を、前記ヘッド取付部材が前記軸体を中心として前記長
    孔の長軸の範囲内で回転することによって実現する印字
    装置。
  2. 【請求項2】 前記印字ヘッドにより、略鉛直状態で搬
    送される印字テープに印字を行なう請求項1に記載の印
    字装置。
  3. 【請求項3】 前記プラテンと前記印字ヘッドとの間に
    前記印字用テープを挟持した状態と挟持しない状態とを
    切り替える切替機構を備えた請求項1または2に記載の
    印字装置。
  4. 【請求項4】 前記切替機構は、前記フレーム回転軸を
    中心とした前記回転フレームの回転により、前記ヘッド
    取付部材ごと前記印字ヘッドを、前記プラテンに当接す
    る位置である印字可能位置から退避位置まで退避させる
    ヘッド退避機構である請求項3に記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド退避機構は、前記印字ヘッド
    保持部材に接続され、レバーの位置を切り替えることに
    より前記印字ヘッドを前記印字可能位置と前記退避位置
    との間で移動させるヘッド移動レバーを備えた請求項4
    に記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記ヘッド移動レバーのレバーが所定の
    位置にあるときに、前記テープカートリッジの取り出し
    を規制する取り出し規制手段を備えた請求項5に記載の
    印字装置。
  7. 【請求項7】 前記取り出し規制手段は、前記ヘッド移
    動レバーが切り替えられて前記印字ヘッドが前記印字可
    能位置に移動したとき、該切り替えられたレバ−の位置
    では前記テープカートリッジの取り外しを不能とするこ
    とにより、前記テープカートリッジの取り出しを規制す
    る手段である請求項6に記載の印字装置。
  8. 【請求項8】 前記ヘッド移動レバーのレバーが所定の
    位置にあるときに、印字の実行を禁止する印字禁止手段
    を備えた請求項5に記載の印字装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の印字装置であって、 前記テープカートリッジを装着する部分を覆う、開閉可
    能なカバーと、 該カバーが開いた状態を検出し、該状態での印字の実行
    を禁止する制御機構とを備え、 前記印字禁止手段は、前記ヘッド移動レバーが切り替え
    られて前記印字ヘッドが前記退避位置に移動したとき、
    該切り替えられたレバ−の位置ではカバーの閉止を不能
    として、前記制御機構により印字の実行を禁止する手段
    である印字装置。
  10. 【請求項10】 前記印字ヘッドが発熱部を有し、前記
    ヘッド取付部材が熱抵抗の小さな材質により構成される
    請求項1または2に記載の印字装置。
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