JP2004122646A - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004122646A JP2004122646A JP2002291597A JP2002291597A JP2004122646A JP 2004122646 A JP2004122646 A JP 2004122646A JP 2002291597 A JP2002291597 A JP 2002291597A JP 2002291597 A JP2002291597 A JP 2002291597A JP 2004122646 A JP2004122646 A JP 2004122646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- platen roller
- push
- head
- thermal head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Sheets (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、プラテンローラと駆動源とを同一フレームに収納することにより、開放部分を無くして印刷部分にゴミ等が侵入しない、高品質の印刷が可能なサーマルプリンタを提供すること。
【解決手段】本発明のサーマルプリンタ1は、プラテンローラ4とプラテンローラ4を回転駆動するための駆動源(図示せず)とを支持した第1フレーム2と、サーマルヘッド10を取り付けた第2フレーム3とを配設し、第1、第2フレーム2、3とを取り付けた本体ケース(図示せず)を有し、第2ケース3は、本体ケースに沿って矢印A方向にスライド可能に取り付けられて第1ケース2に着脱可能になっている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のサーマルプリンタ1は、プラテンローラ4とプラテンローラ4を回転駆動するための駆動源(図示せず)とを支持した第1フレーム2と、サーマルヘッド10を取り付けた第2フレーム3とを配設し、第1、第2フレーム2、3とを取り付けた本体ケース(図示せず)を有し、第2ケース3は、本体ケースに沿って矢印A方向にスライド可能に取り付けられて第1ケース2に着脱可能になっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサーマルプリンタに係わり、印刷情報に基づいてサーマルヘッドの複数の発熱素子を選択的に発熱させることにより、記録媒体に所望の画像を印刷可能なサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサーマルプリンタは、図11に示すように、内部が空洞状の本体ケース21を有し、この本体ケース21の内部に、後述するプラテンローラ29の駆動源であるモータ22が収納されている。
前記モータ22の回転軸(図示せず)が突出する側の本体ケース21には、モータ22の回転を後述するプラテンローラ29に伝達するための複数のギア群23を内部に収納したギアボックス24が取り付けられている。
【0003】
このギアボックス24は、一部が開放されてギア群23が露出している。この露出したギア群23に、後述するプラテンローラ29の伝達ギア29aが噛み合うようになっている。
また、本体ケース21の図示左側の側壁には、ラインヘッドからなる長尺状のサーマルヘッド25が取り付けられている。
また、本体ケース21には、サーマルヘッド25の長手方向を挟んで、図示手前側と奥側とに互いに対向させて形成した支持側壁26、26が、図示左方向に突出形成されている。
前記支持側壁26、26には、後述するプラテンローラ29を支持可能な、上方が開放された円弧状のローラ支持部26aが形成されている。
【0004】
また、支持側壁26のそれぞれには、ローラ支持部26aの開放された上方を開閉可能なフック部材27が回動自在に支持されている。
前記ローラ支持部26aには、図12に示すように、ローラ支持フレーム28に支持した回転自在のプラテンローラ29が支持可能になっている。
そして、ローラ支持部26aにプラテンローラ29を支持すると、フック部材27が回動してプラテンローラ29がローラ支持部26aから抜け止めされるようになっている。
また、プラテンローラ29の回転軸29aには、ギアボックス24のギア群23に噛み合ってモータ22の回転を伝達可能な伝達ギア29bが軸止されている。
また、本体ケース21の図示右側からは、モータ22及びサーマルヘッド25に接続するFPC30が延出形成されている。
【0005】
このような従来のサーマルプリンタによる印刷動作は、本体ケース21の内部に配置した、例えば感熱紙からなるロール状に巻回した用紙(図示せず)を、図11に示すような、プラテンローラ29を装着する前のサーマルヘッド25の前方に引き回しした状態で、プラテンローラ29の回転軸29aをローラ支持部26aに落下させて装着する。すると、サーマルヘッド25とプラテンローラ29との間に用紙が圧接されると共に、プラテンローラ29がフック部材27でローラ支持部26aから抜け止めされる。
前記サーマルヘッド25とプラテンローラ29との間に用紙を圧接後、サーマルヘッド25の複数の発熱素子を印刷情報に基づいて選択的に発熱させると共に、モータ22を駆動させてプラテンローラ29を回転させて用紙を搬送することにより、用紙に所望の画像を印刷することができる。
そして、印刷終了後の用紙はカッター(図示せず)により所望の長さに切断可能になっている。
【0006】
このような従来のサーマルプリンタは、用紙交換時等において、フック部材27を回動させて、ローラ支持部26aの上方を開放し、ローラ支持フレーム28に支持した状態のプラテンローラ29をローラ支持部26aから取り出す。
その後、サーマルヘッド25の下方から用紙の端部を引き出し、その後、プラテンローラ29を再度ローラ支持部26aに落下させる。
すると、プラテンローラ29は、伝達ギア29aがギアボックス24のギア群23に噛み合うと共に、フック部材27によって、ローラ支持部26aから抜け止めされ、用紙に印刷可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来のサーマルプリンタは、用紙交換時等に、プラテンローラ29をローラ支持部26aに落下させたときに、プラテンローラ29の伝達ギア29aの歯先とギアボックス24内のギア群23の歯先とが衝突し、ギアの歯先が欠けたりして、正常なギアの噛み合わせができなくなり、プラテンローラに回転ムラ等が発生して、印字品質が低下するおそれがあった。
【0008】
また、従来のサーマルプリンタは、図12に示すように、プラテンローラ29の上方、およびギアボックス24の上方がそれぞれ開放されているために、この開放部分からゴミ等が侵入して、印刷不良等が発生するおそれがあった。
本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、プラテンローラと駆動源とを同一フレームに収納することにより、開放部分を無くして印刷部分にゴミ等が侵入しない、高品質の印刷が可能なサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のサーマルプリンタは、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドが圧接可能なプラテンローラとを備え、前記プラテンローラと前記プラテンローラを回転駆動するための駆動源とを支持した第1フレームと、前記サーマルヘッドを取り付けた第2フレームとを配設し、前記第1、第2フレームとを取り付けた本体ケースを有し、前記第1フレームは、前記本体ケースに沿ってスライド可能に取り付けられて前記第2フレームに着脱可能になっていることを特徴とする。
【0010】
また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記サーマルヘッドは、前記第2フレームの天板側に配設したヘッド取付台に固着され、前記第2フレームの前記天板と前記ヘッド取付台との間に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラ側に弾性付勢可能な弾性部材を配設し、前記第1フレームを前記第2フレームに装着すると、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに弾接するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記第1フレームを前記第2フレームに装着すると、前記第2フレームの前記天板が前記プラテンローラの上方を覆うようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前記第1フレームには、前記駆動源の回転を前記プラテンローラに伝達可能な複数のギアを収納したギアボックスを配設したことを特徴とする。
【0013】
また、前記課題を解決するための第5の解決手段として、前記第1フレームには、前記第2フレームに装着した前記第1フレームの動きを規制してロック可能なロック部材を配設したことを特徴とする。
【0014】
また、前記課題を解決するための第6の解決手段として、前記本体ケースには、前記第1フレームの前記ロックを解除可能なロック解除部材を配設したことを特徴とする。
【0015】
また、前記課題を解決するための第7の解決手段として、前記ロック解除部材が前記第1フレームの前記ロックを解除すると、前記ロック部材が前記第2フレームを押圧さして前記第1フレームが前記第2フレームから離間するようにしたことを特徴とする。
【0016】
また、前記課題を解決するための第8の解決手段として、前記第2フレームには、前記ロック部材が前記第1フレームを前記ロックしたことを検出可能な検出スイッチを配設したことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のサーマルヘッド。
【0017】
また、前記課題を解決するための第9の解決手段として、前記プラテンローラには、前記弾性部材の付勢力に抗して前記ヘッド取付台を前記天板側に押し上げ可能な押し上げ部材を配設し、前記第1フレームを前記第2フレーム側に移動させる時は、前記押し上げ部材が前記ヘッド取付台を押し上げて前記サーマルヘッドを前記プラテンローラから離間させ、前記第1フレームの前記第2フレームへの装着が完了すると、前記押し上げ部材による前記ヘッド取付台の前記押し上げが解除されて、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに圧接するようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、前記課題を解決するための第10の解決手段として、前記押し上げ部材は、前記プラテンローラの直径寸法より大きな円板状に形成されて、前記プラテンローラの長手方向の端部に軸止され、前記ヘッド取付台には、前記押し上げ部材が当接可能な当接部と、前記押し上げ部材の前記当接がはずれる非当接部とを形成し、前記第1フレームを前記第2フレームに前記装着時には、前記押し上げ部材が前記当接部に当接して前記ヘッド取付台を押し上げ、前記第2フレームへの前記第1フレームの前記装着が完了すると、前記押し上げ部材が前記非当接部に位置して、前記ヘッド取付台の前記押し上げが解除されるようにしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のサーマルプリンタの実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1は本発明に係わる第1、第2フレームを説明する概略斜視図であり、図2は本発明に係わる第1、第2フレームとの間に記録用紙を配置した概略斜視図であり、図3は図2の側面図であり、図4は図1に示すサーマルプリンタを反対側から見た斜視図であり、図5は本発明に係わる第1フレームに第2フレームを装着した斜視図であり、図6〜図7は本発明に係わるロック部材を説明する側面図であり、図8〜図10は本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【0020】
まず、本発明の実施の形態のサーマルプリンタ1は、図1に示すように、上方が開放された第1フレーム2と、この第1フレーム2と対向する図示奥側に下方が開放された第2フレーム3とが本体ケース(図示せず)に取り付けられて、第1フレーム2が矢印A方向の第2フレーム3側にスライド可能になっている。
前記第1フレーム2は、金属板からなり、互いに対向して図示右側の第1側板2aと図示左側の第2側板2bとが折り曲げ形成され、この第1、第2側板2a、2bの上部側に、回転自在のプラテンローラ4の回転軸4aが軸支されている。
前記プラテンローラ4は、硬質ゴム等の摩擦係数の大きなローラ部4bが回転軸4aに固着されて形成されている。
【0021】
また、回転軸4aの両端部側には、第2フレーム3側に支持した後述するヘッド取付台11を押し上げ可能な円板状の押し上げ部材4cが固着されている。
また、第1フレーム2の第1側板2aには、金属板からなるロック部材5が回動支点5aを支点として回動自在に支持されている。
前記ロック部材5は、図6に示すように、回動支点5aから右方向にロック腕部5bが延出形成され、このロック腕部5bの先端寄りに鈎状のロック部5cが形成されている。
【0022】
また、回動支点5aの上方から図示左向きに直角状に延出して操作腕部5dが形成され、この操作腕部5dは、図示右端部に曲面状の押圧面5eが形成され、図示左端部近傍に、紙面に対して垂直方向に立設する操作棒5fが設けられている。また、回動支点5aから左斜め下方に延びてストッパー部5gが形成され、図7に示すように、ロック部材6が矢印Bの時計回り方向に回動すると、第1フレーム2の第1側板2aに切り起こし形成したストッパー部2cにストッパー部5gが当接可能になっている。
このようなロック部材5は、例えば捻りコイルバネ(図示せず)によって、常に反時計回り方向に付勢されている。
【0023】
また、本体ケース(図示せず)側には、反時計回り方向に付勢されたロック部材5を時計回り方向に操作可能なロック解除部材6が配設されている。
このロック解除部材6は、先端に斜面6aが形成され、図6に示すように、ロック解除部材6を矢印C方向に押圧操作すると、傾斜面6aが操作棒5fを上方に押し上げるようになっている。
このことにより、ロック部材5は、反時計回り方向の付勢力に抗して、図7に示すように、回動支点5aを支点として、矢印Bの時計回り方向に回動するようになっている。
このロック部材5が矢印B方向に回動することにより、ロック部材5のロックがはずれた第2フレーム3が、矢印Aと反対方向の矢印D方向にスライドして、第1フレーム2から離間するようになっている。
【0024】
また、図1に示す第1フレーム2の第2側板2bには、ギアボックス7が取り付けられており、このギアボックス7内には、複数のギャ8が噛み合った状態で収納されている。
そして、複数のギア8を介して、モータ等からなる駆動源(図示せず)の回転がプラテンローラ4に伝達可能になっている。
また、第1フレーム2の奥側からは、内部のモータ等の駆動源(図示せず)に接続されてFPC9が延出形成されている。
【0025】
また、図1に示すように、第1フレーム2と対向する奥側には第2フレーム3が配設され、この第2フレーム3は、金属板からなり、上面に形成した天板3aと、この天板3aの左右端部を下方側に互いに対向するように折り曲げ形成した側板3b、3bとにより、下方が開放されたコ字状になっている。
また、側壁3bの前端部には、略U字状の切り込み溝からなる支持溝3cが打ち抜き形成され、第1フレーム2を矢印A方向にスライドさせて第2フレーム3に装着すると、支持溝3cが、プラテンローラ4の回転軸4aに係合することにより、第1フレーム2の下方への動きが規制されて、後述するサーマルヘッド10がプラテンローラ4に弾接するようになっている。
【0026】
また、支持溝3cより奥側に位置する部分の側壁3bを切り起こして突片3dが形成され、この突片3dにロック部材5の押圧面5eが当接して押圧可能になっている。
また、第2フレーム3は、天板3aの下面の前端部寄りで、互いに対向する側板3b、3b間に、ラインヘッドからなる長尺状のサーマルヘッド10を固着した、図8に示すようなヘッド取付台11が、天板3aと所定の隙間を有して配設されている。
前記サーマルヘッド10は、下面側に、複数の発熱素子が整列して形成されている。このようなサーマルヘッド10を固着したヘッド取付台11は、天板3aとの間の隙間部分に弾性部材(図示せず)が配設され、この弾性部材により常時下方側に弾性付勢されている。
また、ヘッド取付台11は、プラテンローラ4の円板状の押し上げ部材4cが当接可能な当接部11aと、押し上げ部材4cの当接がはずれる非当接部11bとが形成されている。
【0027】
また、第2フレーム3の側板3bには、図6に示すように、突片3dの右側近傍にロックピン12が立設されている。そして、第1フレーム2を第2フレーム3に装着すると、図6に示すように、ロック部材5のロック部5cがロックピン12に係合して、第1フレーム2がロック可能になっている。
また、第2フレーム3の側板3bには、図6に示すように、ロックピン12の奥側に検出スイッチ13が配設され、ロック部材5が回動すると、ロック腕部5bの先端部(図示右端部)が検出スイッチ13を操作してON/OFFするようになっている。
【0028】
また、図6に示す第1フレーム2の右側には、例えばロール状に巻回した感熱紙からなる記録媒体14が配置可能な用紙載置部15が形成されている。この用紙載置部15に載置した記録媒体14を含んだ第1フレーム2が、本体ケース(図示せず)に支持した第2フレーム3に対してスライド可能になっている。
また、第2フレーム3の奥側からは、サーマルヘッド10の通電制御を行うためのFPC16が延出形成されている。
【0029】
このような本発明のサーマルプリンタ1の動作を説明すると、記録媒体14を用紙載置部15に載置する前は、図1に示すように、第1フレーム2が第2フレーム3から離間した状態になっている。
この状態の用紙載置部15に、図2に示すように、記録媒体14を載置して、記録媒体14の端部側をプラテンローラ4のロール部4b上に引き回しする。
この時のヘッド取付台11は、図8に示すように、プラテンローラ4から離間した状態になっており、この状態から第1フレーム2を矢印A方向にスライドさせると、図9に示すように、ヘッド取付台11の当接部11aが円板状の押し上げ部材4cに当接して、天板3aとヘッド取付台11との間の弾性部材の付勢力に抗してヘッド取付台11が上方に押し上げられる。
このことにより、第1フレーム2を第2フレーム3に装着するときに、サーマルヘッド10がプラテンローラ4のローラ部4bにぶつからないようになっている。
【0030】
この状態で、第1フレーム2を更に矢印A方向にスライドさせると、図10に示すように、押し上げ部材4cが非当接部11bに位置して、押し上げ部材4cによるヘッド取付台11の押し上げが解除されてサーマルヘッド10がプラテンローラ4に弾接する。
そして、第2フレーム3の支持溝3cがプラテンローラ4の回転軸4aに係合するので、天板3aとヘッド取付台11との間の弾性部材の付勢力で、サーマルヘッド10をプラテンローラ4に弾接させることができる。
また、同時に、ロック部材5のロック部5cが第2フレーム3のロックピン12に係合して、第2フレーム3が矢印D方向への動きが規制されてロックされる。
そして、第1フレーム2の第2フレーム3への装着が完了すると、検出スイッチ13がONされて、印刷待機状態となる。
【0031】
この印刷待機状態中に印刷指令が出されると、サーマルヘッド10の複数の発熱素子が印刷情報に基づいて選択的に発熱し、例えば感熱紙から記録媒体14が発色すると共に、プラテンローラ4が回転して、印刷後の記録媒体14が排紙方向に搬送されて、記録媒体14に所望の画像が印刷される。
また、用紙載置部15に載置した記録媒体14が無くなったとき、あるいは記録媒体14を交換するときは、図6に示すように、ロック解除部材6を矢印C方向に押圧すると、ロック解除部材6の傾斜面6aがロック部材5の操作棒5fを上方に押し上げる。
【0032】
このことにより、ロック部材5が図7に示すように、矢印B方向に回動して、第2フレーム3のロックピン12とロック部材5のロック部5cとの係合がはずれると共に、ロック部材5の曲面状の押圧面5eが第2フレーム3の突片3dを押圧して、第1フレーム2を矢印D方向にスライドさせて、第1フレーム2がイジェクトされる。
【0033】
また、同時にロック部材5のロック腕部5bも検出スイッチ13から離れるので、検出スイッチ13がOFFして、印刷待機状態が解除される。
そして、イジェクトされた第1フレーム2を、第2フレーム3から所定位置まで離間させて、用紙載置部15から記録媒体14の交換を行うことができる。
このような本発明のサーマルプリンタ1は、プラテンローラ4と、このプラテンローラ4を回転駆動するための駆動源とが、第1フレーム2に組み込まれてユニット化されているので、従来のようなギア同志が衝突するような弊害を無くすることができる。
【0034】
また、駆動源の回転をプラテンローラ4に伝達するための複数のギア8が全て、ギアボックス7内に収納されているので、複数のギア8の噛み合わせ部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
また、印刷中のプラテンローラ4の上方は、サーマルヘッド10を介して第2フレーム3の天板3aで遮蔽されるので、印刷部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
また、本発明の実施の形態では、複数のギア8を収納したギアボックス7を第1フレーム2に取り付けたもので説明したが、ギアボックス7部分を第1フレーム2に一体形成して、第1フレーム2に複数のギア8を収納支持したものでも良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明のサーマルプリンタは、プラテンローラを支持した第1フレームが、本体ケースに沿ってスライド可能に取り付けられて、サーマルヘッドを取り付けた第2フレームに着脱可能になっているので、プラテンローラと駆動源とが第1フレームでユニット化されて、従来のようなギア同志が衝突して、ギアの歯先が欠けるような弊害を無くすることができる。
そのために、プラテンローラをスムーズに回転させることができ、高品質の画像印刷が可能なサーマルプリンタを提供できる。
【0036】
また、第2フレームの天板とヘッド取付台との間に、サーマルヘッドをプラテンローラ側に弾性付勢可能な弾性部材を配設し、第1フレームを第2フレームに装着すると、サーマルヘッドがプラテンローラに弾接するようにしたので、高品質な画像印刷ができる。
【0037】
また、第1フレームを第2フレームに装着すると、第2フレームの天板がプラテンローラの上方を覆うようにしたので、印刷部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
【0038】
また、第1フレームには、駆動源の回転をプラテンローラに伝達可能な複数のギアを収納したギアボックスを配設したので、複数のギアの噛み合い部分にゴミ等が侵入するのを防止でき、プラテンローラにスムーズな回転を伝達することができる。
【0039】
また、第1フレームには、第2フレームに装着した第1フレームの動きを規制してロック可能なロック部材を配設したので、第2フレームに装着した第1フレームの動きをロック部材で確実に規制することができ、プラテンローラに圧接したサーマルヘッドの圧接圧のバラツキをおさえて、高品質の画像印刷ができる。
【0040】
また、本体ケースには、第1フレームのロックを解除可能なロック解除部材を配設したので、容易に第1フレームのロックを解除することができ操作性の良いサーマルプリンタを提供できる。
【0041】
また、ロック解除部材が第1フレームのロックを解除すると、ロック部材が第2フレームを押圧して第1フレームが第2フレームから離間するようにしたので、ロック解除後の第1フレームのイジェクトが容易である。
【0042】
また、第2フレームには、ロック部材が第1フレームをロックしたことを検出可能な検出スイッチを配設したので、検出スイッチが第1フレームをロックしたことを検出したときでないと印刷開始することができない。そのために、印刷不良等の発生を防止できる。
【0043】
また、第1フレームを第2フレーム側に移動させる時は、押し上げ部材がヘッド取付台を押し上げ、第1フレームの第2フレームへの装着が完了すると、押し上げ部材によるヘッド取付台の押し上げが解除されて、サーマルヘッドがプラテンローラに圧接するようにしたので、第1フレームを第2フレームに装着時に、プラテンローラにサーマルヘッドがぶつかるのを防ぐことができ、プラテンローが傷付くのを防止できる。
【0044】
また、第1フレームを第2フレーム側に装着時には、押し上げ部材が当接部に当接してヘッド取付台を押し上げ、第1フレームの第2フレームへの装着が完了すると、押し上げ部材が非当接部に位置して、ヘッド取付台の押し上げが解除されるようにしたので、構造が簡単な当接部と非当接部とをヘッド取付台に形成することにより、第1フレームを装着時にサーマルヘッドを容易に押し上げてプラテンローラにぶつかるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1、第2フレームを説明する概略斜視図である。
【図2】本発明に係わる第1、第2フレームとの間に記録用紙を配置した概略斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図1に示すサーマルプリンタを反対側から見た斜視図である。
【図5】本発明に係わる第1フレームに第2フレームを装着した斜視図である。
【図6】本発明に係わるロック部材を説明する側面図である。
【図7】本発明に係わるロック部材を説明する側面図である。
【図8】本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【図9】本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【図10】本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【図11】従来のサーマルプリンタを説明する斜視図である。
【図12】従来のサーマルプリンタを説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明のサーマルプリンタ
2 第1フレーム
3 第2フレーム
4 プラテンローラ
4a 回転軸
5 ロック部材
5a 回動支点
5b ロック腕部
5c ロック部
5d 操作腕部
5e 押圧部
5f 操作棒
6 ロック解除部材
6a 傾斜面
7 ギアボックス
8 ギア
10 サーマルヘッド
11 ヘッド取付台
11a 当接部
11b 非当接部
12 ロックピン
13 検出スイッチ
14 記録媒体
15 用紙載置部
【発明の属する技術分野】
本発明はサーマルプリンタに係わり、印刷情報に基づいてサーマルヘッドの複数の発熱素子を選択的に発熱させることにより、記録媒体に所望の画像を印刷可能なサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサーマルプリンタは、図11に示すように、内部が空洞状の本体ケース21を有し、この本体ケース21の内部に、後述するプラテンローラ29の駆動源であるモータ22が収納されている。
前記モータ22の回転軸(図示せず)が突出する側の本体ケース21には、モータ22の回転を後述するプラテンローラ29に伝達するための複数のギア群23を内部に収納したギアボックス24が取り付けられている。
【0003】
このギアボックス24は、一部が開放されてギア群23が露出している。この露出したギア群23に、後述するプラテンローラ29の伝達ギア29aが噛み合うようになっている。
また、本体ケース21の図示左側の側壁には、ラインヘッドからなる長尺状のサーマルヘッド25が取り付けられている。
また、本体ケース21には、サーマルヘッド25の長手方向を挟んで、図示手前側と奥側とに互いに対向させて形成した支持側壁26、26が、図示左方向に突出形成されている。
前記支持側壁26、26には、後述するプラテンローラ29を支持可能な、上方が開放された円弧状のローラ支持部26aが形成されている。
【0004】
また、支持側壁26のそれぞれには、ローラ支持部26aの開放された上方を開閉可能なフック部材27が回動自在に支持されている。
前記ローラ支持部26aには、図12に示すように、ローラ支持フレーム28に支持した回転自在のプラテンローラ29が支持可能になっている。
そして、ローラ支持部26aにプラテンローラ29を支持すると、フック部材27が回動してプラテンローラ29がローラ支持部26aから抜け止めされるようになっている。
また、プラテンローラ29の回転軸29aには、ギアボックス24のギア群23に噛み合ってモータ22の回転を伝達可能な伝達ギア29bが軸止されている。
また、本体ケース21の図示右側からは、モータ22及びサーマルヘッド25に接続するFPC30が延出形成されている。
【0005】
このような従来のサーマルプリンタによる印刷動作は、本体ケース21の内部に配置した、例えば感熱紙からなるロール状に巻回した用紙(図示せず)を、図11に示すような、プラテンローラ29を装着する前のサーマルヘッド25の前方に引き回しした状態で、プラテンローラ29の回転軸29aをローラ支持部26aに落下させて装着する。すると、サーマルヘッド25とプラテンローラ29との間に用紙が圧接されると共に、プラテンローラ29がフック部材27でローラ支持部26aから抜け止めされる。
前記サーマルヘッド25とプラテンローラ29との間に用紙を圧接後、サーマルヘッド25の複数の発熱素子を印刷情報に基づいて選択的に発熱させると共に、モータ22を駆動させてプラテンローラ29を回転させて用紙を搬送することにより、用紙に所望の画像を印刷することができる。
そして、印刷終了後の用紙はカッター(図示せず)により所望の長さに切断可能になっている。
【0006】
このような従来のサーマルプリンタは、用紙交換時等において、フック部材27を回動させて、ローラ支持部26aの上方を開放し、ローラ支持フレーム28に支持した状態のプラテンローラ29をローラ支持部26aから取り出す。
その後、サーマルヘッド25の下方から用紙の端部を引き出し、その後、プラテンローラ29を再度ローラ支持部26aに落下させる。
すると、プラテンローラ29は、伝達ギア29aがギアボックス24のギア群23に噛み合うと共に、フック部材27によって、ローラ支持部26aから抜け止めされ、用紙に印刷可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来のサーマルプリンタは、用紙交換時等に、プラテンローラ29をローラ支持部26aに落下させたときに、プラテンローラ29の伝達ギア29aの歯先とギアボックス24内のギア群23の歯先とが衝突し、ギアの歯先が欠けたりして、正常なギアの噛み合わせができなくなり、プラテンローラに回転ムラ等が発生して、印字品質が低下するおそれがあった。
【0008】
また、従来のサーマルプリンタは、図12に示すように、プラテンローラ29の上方、およびギアボックス24の上方がそれぞれ開放されているために、この開放部分からゴミ等が侵入して、印刷不良等が発生するおそれがあった。
本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、プラテンローラと駆動源とを同一フレームに収納することにより、開放部分を無くして印刷部分にゴミ等が侵入しない、高品質の印刷が可能なサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のサーマルプリンタは、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドが圧接可能なプラテンローラとを備え、前記プラテンローラと前記プラテンローラを回転駆動するための駆動源とを支持した第1フレームと、前記サーマルヘッドを取り付けた第2フレームとを配設し、前記第1、第2フレームとを取り付けた本体ケースを有し、前記第1フレームは、前記本体ケースに沿ってスライド可能に取り付けられて前記第2フレームに着脱可能になっていることを特徴とする。
【0010】
また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記サーマルヘッドは、前記第2フレームの天板側に配設したヘッド取付台に固着され、前記第2フレームの前記天板と前記ヘッド取付台との間に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラ側に弾性付勢可能な弾性部材を配設し、前記第1フレームを前記第2フレームに装着すると、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに弾接するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記第1フレームを前記第2フレームに装着すると、前記第2フレームの前記天板が前記プラテンローラの上方を覆うようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前記第1フレームには、前記駆動源の回転を前記プラテンローラに伝達可能な複数のギアを収納したギアボックスを配設したことを特徴とする。
【0013】
また、前記課題を解決するための第5の解決手段として、前記第1フレームには、前記第2フレームに装着した前記第1フレームの動きを規制してロック可能なロック部材を配設したことを特徴とする。
【0014】
また、前記課題を解決するための第6の解決手段として、前記本体ケースには、前記第1フレームの前記ロックを解除可能なロック解除部材を配設したことを特徴とする。
【0015】
また、前記課題を解決するための第7の解決手段として、前記ロック解除部材が前記第1フレームの前記ロックを解除すると、前記ロック部材が前記第2フレームを押圧さして前記第1フレームが前記第2フレームから離間するようにしたことを特徴とする。
【0016】
また、前記課題を解決するための第8の解決手段として、前記第2フレームには、前記ロック部材が前記第1フレームを前記ロックしたことを検出可能な検出スイッチを配設したことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のサーマルヘッド。
【0017】
また、前記課題を解決するための第9の解決手段として、前記プラテンローラには、前記弾性部材の付勢力に抗して前記ヘッド取付台を前記天板側に押し上げ可能な押し上げ部材を配設し、前記第1フレームを前記第2フレーム側に移動させる時は、前記押し上げ部材が前記ヘッド取付台を押し上げて前記サーマルヘッドを前記プラテンローラから離間させ、前記第1フレームの前記第2フレームへの装着が完了すると、前記押し上げ部材による前記ヘッド取付台の前記押し上げが解除されて、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに圧接するようにしたことを特徴とする。
【0018】
また、前記課題を解決するための第10の解決手段として、前記押し上げ部材は、前記プラテンローラの直径寸法より大きな円板状に形成されて、前記プラテンローラの長手方向の端部に軸止され、前記ヘッド取付台には、前記押し上げ部材が当接可能な当接部と、前記押し上げ部材の前記当接がはずれる非当接部とを形成し、前記第1フレームを前記第2フレームに前記装着時には、前記押し上げ部材が前記当接部に当接して前記ヘッド取付台を押し上げ、前記第2フレームへの前記第1フレームの前記装着が完了すると、前記押し上げ部材が前記非当接部に位置して、前記ヘッド取付台の前記押し上げが解除されるようにしたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のサーマルプリンタの実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1は本発明に係わる第1、第2フレームを説明する概略斜視図であり、図2は本発明に係わる第1、第2フレームとの間に記録用紙を配置した概略斜視図であり、図3は図2の側面図であり、図4は図1に示すサーマルプリンタを反対側から見た斜視図であり、図5は本発明に係わる第1フレームに第2フレームを装着した斜視図であり、図6〜図7は本発明に係わるロック部材を説明する側面図であり、図8〜図10は本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【0020】
まず、本発明の実施の形態のサーマルプリンタ1は、図1に示すように、上方が開放された第1フレーム2と、この第1フレーム2と対向する図示奥側に下方が開放された第2フレーム3とが本体ケース(図示せず)に取り付けられて、第1フレーム2が矢印A方向の第2フレーム3側にスライド可能になっている。
前記第1フレーム2は、金属板からなり、互いに対向して図示右側の第1側板2aと図示左側の第2側板2bとが折り曲げ形成され、この第1、第2側板2a、2bの上部側に、回転自在のプラテンローラ4の回転軸4aが軸支されている。
前記プラテンローラ4は、硬質ゴム等の摩擦係数の大きなローラ部4bが回転軸4aに固着されて形成されている。
【0021】
また、回転軸4aの両端部側には、第2フレーム3側に支持した後述するヘッド取付台11を押し上げ可能な円板状の押し上げ部材4cが固着されている。
また、第1フレーム2の第1側板2aには、金属板からなるロック部材5が回動支点5aを支点として回動自在に支持されている。
前記ロック部材5は、図6に示すように、回動支点5aから右方向にロック腕部5bが延出形成され、このロック腕部5bの先端寄りに鈎状のロック部5cが形成されている。
【0022】
また、回動支点5aの上方から図示左向きに直角状に延出して操作腕部5dが形成され、この操作腕部5dは、図示右端部に曲面状の押圧面5eが形成され、図示左端部近傍に、紙面に対して垂直方向に立設する操作棒5fが設けられている。また、回動支点5aから左斜め下方に延びてストッパー部5gが形成され、図7に示すように、ロック部材6が矢印Bの時計回り方向に回動すると、第1フレーム2の第1側板2aに切り起こし形成したストッパー部2cにストッパー部5gが当接可能になっている。
このようなロック部材5は、例えば捻りコイルバネ(図示せず)によって、常に反時計回り方向に付勢されている。
【0023】
また、本体ケース(図示せず)側には、反時計回り方向に付勢されたロック部材5を時計回り方向に操作可能なロック解除部材6が配設されている。
このロック解除部材6は、先端に斜面6aが形成され、図6に示すように、ロック解除部材6を矢印C方向に押圧操作すると、傾斜面6aが操作棒5fを上方に押し上げるようになっている。
このことにより、ロック部材5は、反時計回り方向の付勢力に抗して、図7に示すように、回動支点5aを支点として、矢印Bの時計回り方向に回動するようになっている。
このロック部材5が矢印B方向に回動することにより、ロック部材5のロックがはずれた第2フレーム3が、矢印Aと反対方向の矢印D方向にスライドして、第1フレーム2から離間するようになっている。
【0024】
また、図1に示す第1フレーム2の第2側板2bには、ギアボックス7が取り付けられており、このギアボックス7内には、複数のギャ8が噛み合った状態で収納されている。
そして、複数のギア8を介して、モータ等からなる駆動源(図示せず)の回転がプラテンローラ4に伝達可能になっている。
また、第1フレーム2の奥側からは、内部のモータ等の駆動源(図示せず)に接続されてFPC9が延出形成されている。
【0025】
また、図1に示すように、第1フレーム2と対向する奥側には第2フレーム3が配設され、この第2フレーム3は、金属板からなり、上面に形成した天板3aと、この天板3aの左右端部を下方側に互いに対向するように折り曲げ形成した側板3b、3bとにより、下方が開放されたコ字状になっている。
また、側壁3bの前端部には、略U字状の切り込み溝からなる支持溝3cが打ち抜き形成され、第1フレーム2を矢印A方向にスライドさせて第2フレーム3に装着すると、支持溝3cが、プラテンローラ4の回転軸4aに係合することにより、第1フレーム2の下方への動きが規制されて、後述するサーマルヘッド10がプラテンローラ4に弾接するようになっている。
【0026】
また、支持溝3cより奥側に位置する部分の側壁3bを切り起こして突片3dが形成され、この突片3dにロック部材5の押圧面5eが当接して押圧可能になっている。
また、第2フレーム3は、天板3aの下面の前端部寄りで、互いに対向する側板3b、3b間に、ラインヘッドからなる長尺状のサーマルヘッド10を固着した、図8に示すようなヘッド取付台11が、天板3aと所定の隙間を有して配設されている。
前記サーマルヘッド10は、下面側に、複数の発熱素子が整列して形成されている。このようなサーマルヘッド10を固着したヘッド取付台11は、天板3aとの間の隙間部分に弾性部材(図示せず)が配設され、この弾性部材により常時下方側に弾性付勢されている。
また、ヘッド取付台11は、プラテンローラ4の円板状の押し上げ部材4cが当接可能な当接部11aと、押し上げ部材4cの当接がはずれる非当接部11bとが形成されている。
【0027】
また、第2フレーム3の側板3bには、図6に示すように、突片3dの右側近傍にロックピン12が立設されている。そして、第1フレーム2を第2フレーム3に装着すると、図6に示すように、ロック部材5のロック部5cがロックピン12に係合して、第1フレーム2がロック可能になっている。
また、第2フレーム3の側板3bには、図6に示すように、ロックピン12の奥側に検出スイッチ13が配設され、ロック部材5が回動すると、ロック腕部5bの先端部(図示右端部)が検出スイッチ13を操作してON/OFFするようになっている。
【0028】
また、図6に示す第1フレーム2の右側には、例えばロール状に巻回した感熱紙からなる記録媒体14が配置可能な用紙載置部15が形成されている。この用紙載置部15に載置した記録媒体14を含んだ第1フレーム2が、本体ケース(図示せず)に支持した第2フレーム3に対してスライド可能になっている。
また、第2フレーム3の奥側からは、サーマルヘッド10の通電制御を行うためのFPC16が延出形成されている。
【0029】
このような本発明のサーマルプリンタ1の動作を説明すると、記録媒体14を用紙載置部15に載置する前は、図1に示すように、第1フレーム2が第2フレーム3から離間した状態になっている。
この状態の用紙載置部15に、図2に示すように、記録媒体14を載置して、記録媒体14の端部側をプラテンローラ4のロール部4b上に引き回しする。
この時のヘッド取付台11は、図8に示すように、プラテンローラ4から離間した状態になっており、この状態から第1フレーム2を矢印A方向にスライドさせると、図9に示すように、ヘッド取付台11の当接部11aが円板状の押し上げ部材4cに当接して、天板3aとヘッド取付台11との間の弾性部材の付勢力に抗してヘッド取付台11が上方に押し上げられる。
このことにより、第1フレーム2を第2フレーム3に装着するときに、サーマルヘッド10がプラテンローラ4のローラ部4bにぶつからないようになっている。
【0030】
この状態で、第1フレーム2を更に矢印A方向にスライドさせると、図10に示すように、押し上げ部材4cが非当接部11bに位置して、押し上げ部材4cによるヘッド取付台11の押し上げが解除されてサーマルヘッド10がプラテンローラ4に弾接する。
そして、第2フレーム3の支持溝3cがプラテンローラ4の回転軸4aに係合するので、天板3aとヘッド取付台11との間の弾性部材の付勢力で、サーマルヘッド10をプラテンローラ4に弾接させることができる。
また、同時に、ロック部材5のロック部5cが第2フレーム3のロックピン12に係合して、第2フレーム3が矢印D方向への動きが規制されてロックされる。
そして、第1フレーム2の第2フレーム3への装着が完了すると、検出スイッチ13がONされて、印刷待機状態となる。
【0031】
この印刷待機状態中に印刷指令が出されると、サーマルヘッド10の複数の発熱素子が印刷情報に基づいて選択的に発熱し、例えば感熱紙から記録媒体14が発色すると共に、プラテンローラ4が回転して、印刷後の記録媒体14が排紙方向に搬送されて、記録媒体14に所望の画像が印刷される。
また、用紙載置部15に載置した記録媒体14が無くなったとき、あるいは記録媒体14を交換するときは、図6に示すように、ロック解除部材6を矢印C方向に押圧すると、ロック解除部材6の傾斜面6aがロック部材5の操作棒5fを上方に押し上げる。
【0032】
このことにより、ロック部材5が図7に示すように、矢印B方向に回動して、第2フレーム3のロックピン12とロック部材5のロック部5cとの係合がはずれると共に、ロック部材5の曲面状の押圧面5eが第2フレーム3の突片3dを押圧して、第1フレーム2を矢印D方向にスライドさせて、第1フレーム2がイジェクトされる。
【0033】
また、同時にロック部材5のロック腕部5bも検出スイッチ13から離れるので、検出スイッチ13がOFFして、印刷待機状態が解除される。
そして、イジェクトされた第1フレーム2を、第2フレーム3から所定位置まで離間させて、用紙載置部15から記録媒体14の交換を行うことができる。
このような本発明のサーマルプリンタ1は、プラテンローラ4と、このプラテンローラ4を回転駆動するための駆動源とが、第1フレーム2に組み込まれてユニット化されているので、従来のようなギア同志が衝突するような弊害を無くすることができる。
【0034】
また、駆動源の回転をプラテンローラ4に伝達するための複数のギア8が全て、ギアボックス7内に収納されているので、複数のギア8の噛み合わせ部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
また、印刷中のプラテンローラ4の上方は、サーマルヘッド10を介して第2フレーム3の天板3aで遮蔽されるので、印刷部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
また、本発明の実施の形態では、複数のギア8を収納したギアボックス7を第1フレーム2に取り付けたもので説明したが、ギアボックス7部分を第1フレーム2に一体形成して、第1フレーム2に複数のギア8を収納支持したものでも良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明のサーマルプリンタは、プラテンローラを支持した第1フレームが、本体ケースに沿ってスライド可能に取り付けられて、サーマルヘッドを取り付けた第2フレームに着脱可能になっているので、プラテンローラと駆動源とが第1フレームでユニット化されて、従来のようなギア同志が衝突して、ギアの歯先が欠けるような弊害を無くすることができる。
そのために、プラテンローラをスムーズに回転させることができ、高品質の画像印刷が可能なサーマルプリンタを提供できる。
【0036】
また、第2フレームの天板とヘッド取付台との間に、サーマルヘッドをプラテンローラ側に弾性付勢可能な弾性部材を配設し、第1フレームを第2フレームに装着すると、サーマルヘッドがプラテンローラに弾接するようにしたので、高品質な画像印刷ができる。
【0037】
また、第1フレームを第2フレームに装着すると、第2フレームの天板がプラテンローラの上方を覆うようにしたので、印刷部分にゴミ等が侵入するのを防止できる。
【0038】
また、第1フレームには、駆動源の回転をプラテンローラに伝達可能な複数のギアを収納したギアボックスを配設したので、複数のギアの噛み合い部分にゴミ等が侵入するのを防止でき、プラテンローラにスムーズな回転を伝達することができる。
【0039】
また、第1フレームには、第2フレームに装着した第1フレームの動きを規制してロック可能なロック部材を配設したので、第2フレームに装着した第1フレームの動きをロック部材で確実に規制することができ、プラテンローラに圧接したサーマルヘッドの圧接圧のバラツキをおさえて、高品質の画像印刷ができる。
【0040】
また、本体ケースには、第1フレームのロックを解除可能なロック解除部材を配設したので、容易に第1フレームのロックを解除することができ操作性の良いサーマルプリンタを提供できる。
【0041】
また、ロック解除部材が第1フレームのロックを解除すると、ロック部材が第2フレームを押圧して第1フレームが第2フレームから離間するようにしたので、ロック解除後の第1フレームのイジェクトが容易である。
【0042】
また、第2フレームには、ロック部材が第1フレームをロックしたことを検出可能な検出スイッチを配設したので、検出スイッチが第1フレームをロックしたことを検出したときでないと印刷開始することができない。そのために、印刷不良等の発生を防止できる。
【0043】
また、第1フレームを第2フレーム側に移動させる時は、押し上げ部材がヘッド取付台を押し上げ、第1フレームの第2フレームへの装着が完了すると、押し上げ部材によるヘッド取付台の押し上げが解除されて、サーマルヘッドがプラテンローラに圧接するようにしたので、第1フレームを第2フレームに装着時に、プラテンローラにサーマルヘッドがぶつかるのを防ぐことができ、プラテンローが傷付くのを防止できる。
【0044】
また、第1フレームを第2フレーム側に装着時には、押し上げ部材が当接部に当接してヘッド取付台を押し上げ、第1フレームの第2フレームへの装着が完了すると、押し上げ部材が非当接部に位置して、ヘッド取付台の押し上げが解除されるようにしたので、構造が簡単な当接部と非当接部とをヘッド取付台に形成することにより、第1フレームを装着時にサーマルヘッドを容易に押し上げてプラテンローラにぶつかるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1、第2フレームを説明する概略斜視図である。
【図2】本発明に係わる第1、第2フレームとの間に記録用紙を配置した概略斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図1に示すサーマルプリンタを反対側から見た斜視図である。
【図5】本発明に係わる第1フレームに第2フレームを装着した斜視図である。
【図6】本発明に係わるロック部材を説明する側面図である。
【図7】本発明に係わるロック部材を説明する側面図である。
【図8】本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【図9】本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【図10】本発明に係わる押し上げ部材を説明する要部拡大図である。
【図11】従来のサーマルプリンタを説明する斜視図である。
【図12】従来のサーマルプリンタを説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明のサーマルプリンタ
2 第1フレーム
3 第2フレーム
4 プラテンローラ
4a 回転軸
5 ロック部材
5a 回動支点
5b ロック腕部
5c ロック部
5d 操作腕部
5e 押圧部
5f 操作棒
6 ロック解除部材
6a 傾斜面
7 ギアボックス
8 ギア
10 サーマルヘッド
11 ヘッド取付台
11a 当接部
11b 非当接部
12 ロックピン
13 検出スイッチ
14 記録媒体
15 用紙載置部
Claims (10)
- 複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、このサーマルヘッドが圧接可能なプラテンローラとを備え、前記プラテンローラと前記プラテンローラを回転駆動するための駆動源とを支持した第1フレームと、前記サーマルヘッドを取り付けた第2フレームとを配設し、前記第1、第2フレームとを取り付けた本体ケースを有し、前記第1フレームは、前記本体ケースに沿ってスライド可能に取り付けられて前記第2フレームに着脱可能になっていることを特徴とするサーマルプリンタ。
- 前記サーマルヘッドは、前記第2フレームの天板側に配設したヘッド取付台に固着され、前記第2フレームの前記天板と前記ヘッド取付台との間に、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラ側に弾性付勢可能な弾性部材を配設し、前記第1フレームを前記第2フレームに装着すると、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに弾接するようにしたことを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
- 前記第1フレームを前記第2フレームに装着すると、前記第2フレームの前記天板が前記プラテンローラの上方を覆うようにしたことを特徴とする請求項2記載のサーマルプリンタ。
- 前記第1フレームには、前記駆動源の回転を前記プラテンローラに伝達可能な複数のギアを収納したギアボックスを配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
- 前記第1フレームには、前記第2フレームに装着した前記第1フレームの動きを規制してロック可能なロック部材を配設したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサーマルプリンタ。
- 前記本体ケースには、前記第1フレームの前記ロックを解除可能なロック解除部材を配設したことを特徴とする請求項5記載のサーマルプリンタ。
- 前記ロック解除部材が前記第1フレームの前記ロックを解除すると、前記ロック部材が前記第2フレームを押圧さして前記第1フレームが前記第2フレームから離間するようにしたことを特徴とする請求項6記載のサーマルプリンタ。
- 前記第2フレームには、前記ロック部材が前記第1フレームを前記ロックしたことを検出可能な検出スイッチを配設したことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のサーマルヘッド。
- 前記プラテンローラには、前記弾性部材の付勢力に抗して前記ヘッド取付台を前記天板側に押し上げ可能な押し上げ部材を配設し、前記第1フレームを前記第2フレーム側に移動させる時は、前記押し上げ部材が前記ヘッド取付台を押し上げて前記サーマルヘッドを前記プラテンローラから離間させ、前記第1フレームの前記第2フレームへの装着が完了すると、前記押し上げ部材による前記ヘッド取付台の前記押し上げが解除されて、前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに圧接するようにしたことを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のサーマルヘッド。
- 前記押し上げ部材は、前記プラテンローラの直径寸法より大きな円板状に形成されて、前記プラテンローラの長手方向の端部に軸止され、前記ヘッド取付台には、前記押し上げ部材が当接可能な当接部と、前記押し上げ部材の前記当接がはずれる非当接部とを形成し、前記第1フレームを前記第2フレームに前記装着時には、前記押し上げ部材が前記当接部に当接して前記ヘッド取付台を押し上げ、前記第2フレームへの前記第1フレームの前記装着が完了すると、前記押し上げ部材が前記非当接部に位置して、前記ヘッド取付台の前記押し上げが解除されるようにしたことを特徴とする請求項9記載のサーマルヘッド。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291597A JP2004122646A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | サーマルプリンタ |
DE2003604531 DE60304531T2 (de) | 2002-10-03 | 2003-09-23 | Thermodrucker |
EP20030255951 EP1405730B1 (en) | 2002-10-03 | 2003-09-23 | Thermal printer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291597A JP2004122646A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | サーマルプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004122646A true JP2004122646A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32283152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002291597A Withdrawn JP2004122646A (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004122646A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7321376B2 (en) | 2004-10-28 | 2008-01-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Thermal printer |
JP2010064310A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Toshiba Tec Corp | 印刷装置 |
JP2015066777A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | セイコーインスツル株式会社 | サーマルプリンタ |
JP2019166686A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | アルプスアルパイン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002291597A patent/JP2004122646A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7321376B2 (en) | 2004-10-28 | 2008-01-22 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Thermal printer |
JP2010064310A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Toshiba Tec Corp | 印刷装置 |
JP2015066777A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | セイコーインスツル株式会社 | サーマルプリンタ |
JP2019166686A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | アルプスアルパイン株式会社 | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000318260A (ja) | サーマルプリンタ | |
JP4665973B2 (ja) | テープ印刷装置 | |
JP2004122646A (ja) | サーマルプリンタ | |
JP4560699B2 (ja) | プリンター | |
JPH0671809B2 (ja) | サーマルラインプリンタ | |
JP3603500B2 (ja) | サーマルプリンタ | |
JP3617146B2 (ja) | 印刷装置 | |
US20050063754A1 (en) | Reel table and recording device wherein the reel table is used | |
JP3724414B2 (ja) | プリンタ装置 | |
JP2792154B2 (ja) | プリンタカバー | |
JP2020128095A (ja) | プリンタ | |
JP3710233B2 (ja) | プリンタ | |
JP2000318257A (ja) | ラインサーマルプリンタ | |
EP0666181A1 (en) | Ribbon cassette from which a supply reel or a take-up reel can be pulled out, and a thermal transfer printing apparatus using the ribbon cassette | |
JP2004299407A (ja) | プリンタ | |
JP2002068545A (ja) | ドロワ型ラインサーマルプリンタ | |
JP2015120587A (ja) | 媒体送り装置および印刷装置 | |
JP2810908B2 (ja) | 記録ヘッドの支持装置 | |
JP2005212906A (ja) | 記録装置 | |
JP4028695B2 (ja) | プリンタ | |
JP2838095B2 (ja) | 記録ヘッドの加圧装置 | |
JPH0315320Y2 (ja) | ||
JP3637748B2 (ja) | 巻取り軸及びこれを用いたプリンタ | |
JP4018478B2 (ja) | プリンタ | |
JPH01301351A (ja) | 画像プリンタのインクシートカセット収納装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050704 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20060519 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070806 |