JP2015120587A - 媒体送り装置および印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール体を適切に回転させることができる媒体送り装置等を提供する。【解決手段】ロール紙がコア部にロール状に巻かれたロール体のコア部に挿入され、ロール体が装着されるロール体装着部41と、ロール体が、ロール紙を繰り出す繰出し方向、および、ロール紙を巻き取る巻取り方向、の少なくとも一方に回転するように、ロール体装着部41を回転させるロール体駆動部と、ロール体から繰り出されたロール紙を送る送り部と、ロール体装着部41の外周面に設けられた板バネ100と、を備え、板バネ100には、ロール体がロール体装着部41に装着された状態で、コア部の内周面を押圧する点接触部122が設けられ、点接触部122は、コア部の内周面と点接触する。【選択図】図6
Description
本発明は、印刷媒体が巻かれたロール体から印刷媒体を繰り出して送る媒体送り装置および印刷装置に関するものである。
従来、ロール紙が芯管にロール状に巻かれたロール体が装着されるロールホルダーと、ロールホルダーを回転させるロール駆動部と、ロール体から繰り出されたロール紙を送るLFローラーと、芯管に挿入されるロールホルダーの嵌合部の外周面に設けられ、芯管の内周面を圧接する板バネと、を備えた画像記録装置が知られている。この板バネは、嵌合部から放射状に延びた羽根部を有し、羽根部の先端が芯管の内周面と圧接することで、ロール体を保持している(特許文献1参照)。
従来の板バネは、羽根部の先端が芯管の内周面と比較的広い面積で接触しており、芯管の内周面に対する単位面積当たりの押圧力は、さほど大きくない。このため、羽根部の先端は、実際には芯管の内周面に喰い込まず、羽根部の先端と芯管の内周面との摩擦力によりロール体を保持することになる。したがって、ロール体に対する板バネの保持力が十分ではなかった。特に、外径の大きいロール紙が高速送りされる場合には、ロール体の慣性モーメントと加速時の角加速度により、ロール体に大きなイナーシャ負荷(慣性負荷)が掛かるため、板バネの保持力が十分でないと、ロール駆動部によりロールホルダーを回転させても、芯管に対してロールホルダーの嵌合部が回転方向に滑ってしまい、ロール体を適切に回転させることができなかった。バネ力の強い板バネを用いることで、保持力を増加させることは可能であるが、その場合には、芯管にロールホルダーの嵌合部を挿入する際に、大きな挿入力が必要となる。
本発明は、ロール体を適切に回転させることができる媒体送り装置および印刷装置を提供することを課題としている。
本発明の媒体送り装置は、印刷媒体がコア部にロール状に巻かれたロール体のコア部に挿入され、ロール体が装着されるロール体装着部と、ロール体が、印刷媒体を繰り出す繰出し方向、および、印刷媒体を巻き取る巻取り方向、の少なくとも一方に回転するように、ロール体装着部を回転させるロール体駆動部と、ロール体から繰り出された印刷媒体を送る送り部と、ロール体装着部の外周面に設けられた保持部材と、を備え、保持部材には、ロール体がロール体装着部に装着された状態で、コア部の内周面を押圧する点接触部が設けられ、点接触部は、コア部の内周面と点接触することを特徴とする。
この構成によれば、点接触部がコア部の内周面と点接触するため、広い面積で接触する場合に比べ、コア部の内周面に対する単位面積当たりの押圧力が大きくなる。このため、コア部の内周面に対して、保持部材の点接触部を喰い込ませることができる。したがって、摩擦力によりロール体を保持する場合に比べ、ロール体に対する保持部材の保持力を向上させることができる。このため、ロール体駆動部によりロール体装着部を回転させた際に、コア部に対してロール体装着部が回転方向に滑ってしまうことを抑制することができる。したがって、ロール体を適切に回転させることができる。
なお、ここで「点接触」とは、幾何学的な意味の「点」(面積がゼロ)で接触している状態ではなく、ある程度の狭い接触面積を持って点状に接触している状態を意味する概念である。例えば、回転方向(繰り出し側、巻き取り側)あたりの接触面積として、0.13mm2以下であることが好ましく、0.03mm2以下であることがより好ましい。
なお、ここで「点接触」とは、幾何学的な意味の「点」(面積がゼロ)で接触している状態ではなく、ある程度の狭い接触面積を持って点状に接触している状態を意味する概念である。例えば、回転方向(繰り出し側、巻き取り側)あたりの接触面積として、0.13mm2以下であることが好ましく、0.03mm2以下であることがより好ましい。
この場合、保持部材は、点接触部が設けられたバネ片、を有する板バネであることが好ましい。
この場合、ロール体駆動部は、ロール体の繰出し方向、または、巻取り方向に回転するように、ロール体装着部を回転させることができ、板バネは、ロール体が繰出し方向に回転する際に、コア部の内周面に対して喰い込むように押圧する点接触部が設けられた第1のバネ片と、ロール体が巻取り方向に回転する際に、コア部の内周面に対して喰い込むように押圧する点接触部が設けられた第2のバネ片と、を有することが好ましい。
この構成によれば、ロール体が繰出し方向に回転するようにロール体装着部を回転させた際に、第1バネ片の点接触部がコア部の内周面に喰い込むことで、コア部に対してロール体装着部が滑ってしまうことを抑制することができる。また、ロール体が巻取り方向に回転するようにロール体装着部を回転させた際に、第2バネ片の点接触部がコア部の内周面に喰い込むことで、コア部に対してロール体装着部が滑ってしまうことを抑制することができる。したがって、ロール体を繰出し方向にも巻取り方向にも適切に回転させることができる。
この場合、バネ片は、先端部から基端部に切り込んだスリットにより分割された、複数の分割バネ部、を含み、複数の分割バネ部のそれぞれに、点接触部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、複数の分割バネ部にそれぞれ点接触部が設けられていることで、板バネに加工誤差がある場合にも、少なくとも一部の点接触部をコア部の内周面に喰い込ませることができる。
この場合、各分割バネ部は、先端部のうち、少なくともコア部に対する挿入先端側の角部が、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲していることが好ましい。
この構成によれば、各分割バネ部の先端部のうち、少なくともコア部に対する挿入先端側の角部が、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲しているため、コア部にロール体装着部を挿入する際に、当該屈曲部がコア部の挿入口に対してガイドされるようにして、各分割バネ部が徐々に撓みながらコア部内に入っていく。各分割バネ部の幅は、バネ片全体の幅よりも小さいため、各分割バネ部を小さい荷重で撓ませることができる。それゆえ、コア部にロール体装着部を挿入するのに必要な挿入力を小さくすることができる。したがって、コア部にロール体装着部をスムースに挿入することができる。
この場合、各分割バネ部は、先端部が山型となるように、先端部のうち、コア部に対する挿入先端側の角部および挿入基端側の角部が、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲し、山型の頂点が、点接触部として機能することが好ましい。
この構成によれば、各分割バネ部の先端部のうち、2つの角部が屈曲して形成された、山型の頂点が、点接触部として機能することで、点接触部が必要以上に尖ることが抑制され、使用者が意図せず触れたときにも安全性を確保することができる。
この場合、第1のバネ片の各分割バネ部に設けられた点接触部と、第2のバネ片の各分割バネ部に設けられた点接触部とは、ロール体装着部の軸方向において相互に位置ズレして設けられていることが好ましい。
各分割バネ部の先端部のうち、コア部に対する挿入先端側の角部が、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲しているため、コア部にロール体装着部を挿入する際に、当該屈曲部がコア部の挿入口に対してガイドされるようにして、各分割バネ部が徐々に撓みながらコア部内に入っていく。その際、点接触部がコア部の挿入口と接する瞬間に、各分割バネ部の撓み量が最大となるため、コア部にロール体装着部を挿入するのに必要な挿入力も最大となる。
この点に関し、本構成によれば、第1のバネ片の各分割バネ部に設けられた点接触部と、第2のバネ片の各分割バネ部に設けられた点接触部とが、ロール体装着部の軸方向において相互に位置ズレして設けられているため、双方の点接触部は、タイミングをずらして、コア部の挿入口に入ることになる。ゆえに、一度に大きな挿入力が必要となることを回避することができる。したがって、コア部にロール体装着部をスムースに挿入することができる。
この点に関し、本構成によれば、第1のバネ片の各分割バネ部に設けられた点接触部と、第2のバネ片の各分割バネ部に設けられた点接触部とが、ロール体装着部の軸方向において相互に位置ズレして設けられているため、双方の点接触部は、タイミングをずらして、コア部の挿入口に入ることになる。ゆえに、一度に大きな挿入力が必要となることを回避することができる。したがって、コア部にロール体装着部をスムースに挿入することができる。
この場合、バネ片は、先端縁が凹凸状に形成され、凹凸状のうちの複数の凸部が、点接触部として機能することが好ましい。
この構成によれば、コア部にロール体装着部を挿入する際に、凹凸状に形成された先端縁により、コア部の内周面が削られて、挿入方向に沿った溝が形成される。また、点接触により面圧が高い状態であれば、挿入時に溝の深さをより深く形成することができる。この溝に対し、点接触部として機能する複数の凸部を喰い込ませることができる。
本発明の印刷装置は、上記の媒体送り装置と、送られる印刷媒体に対し、印刷を行う印刷部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ロール体を適切に回転させることができる媒体送り装置を備えたことで、印刷画像が送り方向にズレて印刷されることを防止することができる。
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係る印刷装置について説明する。本実施形態の印刷装置は、パソコン、携帯端末などの情報処理装置から送信された印刷データに基づいて、ロール紙などの長尺材である印刷媒体に、インクジェット方式で画像を印刷するものである。
なお、以下では、図に示した「上」「下」「左」「右」「前」「後」を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
なお、以下では、図に示した「上」「下」「左」「右」「前」「後」を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
図1および図2に示すように、印刷装置10は、略直方体状の装置ケース11を有している。装置ケース11の前面には、左方寄りの上半分に、ディスプレイや操作ボタン等が配置された表示・操作パネル12が設けられている。表示・操作パネル12の下方には、引き出し式のインクカートリッジ交換口13が形成されている。また、装置ケース11の前面には、右方寄りの略中央に、左右に長い用紙排出口14が形成されている。用紙排出口14から、印刷されたロール紙Pが排出される。
装置ケース11の右側面には、前方寄りの下方に、廃インクタンク交換口15が設けられている。廃インクタンク交換口15の後方には、装置ケース11の後面にかけて、ロール紙供給口16が広く設けられている。ロール紙供給口16の内部には、後述するロール紙装填部21が設けられている。ユーザーは、ロール紙Pがコア部(図示省略)にロール状に巻かれたロール体Rを、ロール紙供給口16からロール紙装填部21に装填する。なお、ロール体Rのコア部としては、例えば、紙管が用いられる。
さらに、装置ケース11には、ロール紙供給口16の上方から装置ケース11の上面にかけて、装置内部を開閉する外装カバー17が設けられている。外装カバー17は、装置ケース11上面の略中央に設けられたヒンジ18を中心に回転する。
図3に示すように、印刷装置10は、ロール紙装填部21と、ロール紙装填部21の上方に設けられたガイドユニット22と、ガイドユニット22の後方に設けられたテンションレバー23と、ガイドユニット22の前方に設けられた送り部24と、送り部24の前方に設けられた印刷部25と、印刷部25と用紙排出口14との間に設けられた切断部26と、これらの各部を統括制御する制御部(図示省略)とを備えている。すなわち、印刷媒体の送り経路上流側から順に、ロール紙装填部21、テンションレバー23、ガイドユニット22、送り部24、印刷部25および切断部26が設けられている。
ロール紙装填部21は、詳細は後述するが、ロール体Rが装着されるロール体装着部41と、ロール体装着部41を正逆回転駆動するロール体駆動部43(図5参照)とを備えている。また、送り部24は、ロール紙Pを回転送りする送りローラー27と、ギア列等を介して送りローラー27を正逆回転駆動する送りモーター28とを備えている。
印刷装置10は、送りローラー27を正回転駆動すると共に、ロール紙装填部21のロール体装着部41(後述する)を正回転駆動することで、ロール体Rが繰出し方向R1に回転してロール紙Pが繰り出され、繰り出されたロール紙Pが用紙排出口14へ向けて送られる。このように、正送り時に、ロール体装着部41を正回転駆動することで、ロール体Rの巻径が大きく、ロール体Rが重い場合にも、ロール紙Pを破断させることなく、ロール体Rからロール紙Pを繰り出して送ることができる。なお、印刷装置10は、正送り時には、例えば300mm/秒でロール紙Pを送ることができ、高速印刷が可能となっている。
一方、印刷装置10は、送りローラー27を逆回転駆動すると共に、ロール体装着部41を逆回転駆動することで、ロール紙装填部21に向けてロール紙Pが逆送りされ、ロール体Rが巻取り方向R2に回転してロール体Rにロール紙Pが巻き取られる。なお、印刷装置10は、前回の印刷終了時に切断部26によって切断されたロール紙Pの先端を、印刷部25の上流側まで引き戻す際などに、ロール紙Pを逆送りする。
テンションレバー23は、ガイドユニット22の上流側端部に設けられたテンション軸29により、前後に揺動可能に支持されている。テンション軸29には、テンションレバー23の揺動角度を検出するエンコーダー(図示省略)が設けられている。制御部は、エンコーダーの検出結果に基づいて、ロール体駆動部43を駆動制御する。これにより、ロール体Rからロール紙Pが繰り出される繰出し速度が制御され、ロール紙装填部21から繰り出されたロール紙Pに、一定範囲内のテンションを付与することができる。すなわち、テンションレバー23により、ロール体Rから繰り出されたロール紙Pに掛かるテンションを、一定範囲内に収めることができる。
印刷部25は、複数のインクジェットヘッドで構成されたライン型の印刷ヘッドを、複数色分、備えている。印刷部25は、ロール紙装填部21から繰り出され送られてくるロール紙Pに対し、カラー印刷を行う。
図4および図5に示すように、ガイドユニット22は、支持プレート30と、支持プレート30の上面左側辺部に固定された固定部31と、支持プレート30の上面を左右に移動可能に設けられた可動部32と、可動部32の移動をガイドするガイド軸33とを備えている。
固定部31は、支持プレート30の左側辺部に固定された固定ガイド34と、固定ガイド34に設けられ、ロール紙Pの左側辺部を押圧する固定側押えレバー35とを備えている。
固定ガイド34は、後述する可動ガイド36との間で、支持プレート30上面を送られていくロール紙Pをガイドする。固定側押えレバー35は、ロール紙Pの送りを許容しつつ、ロール紙Pの左側辺部を、上方から押圧する。固定側押えレバー35は、ロール紙Pを押圧する位置と、ロール紙Pから離間した位置との間で、回転可能に構成されている。
可動部32は、ガイド軸33に対して左右にスライド可能に設けられた可動ガイド36と、可動ガイド36に設けられ、ロール紙Pの右側辺部を押圧する可動側押えレバー37と、可動ガイド36をガイド軸33に対してロック・アンロックするためのロック解除レバー38とを備えている。
可動ガイド36は、上記の固定ガイド34との間で、支持プレート30上面を送られていくロール紙Pをガイドする。可動ガイド36は、通常は、ガイド軸33に対してロックされた状態にある。ユーザーが、ロック解除レバー38を前方に回転操作することで、可動ガイド36は、ガイド軸33に対してアンロック状態となり、ガイド軸33に対して左右にスライド可能となる。この状態で、ユーザーは、ロール紙Pの紙幅に応じて、可動ガイド36を紙幅方向に、すなわち左右方向にスライドさせ、ガイド幅を調整する。
可動側押えレバー37は、上記の固定側押えレバー35と同様に、ロール紙Pの送りを許容しつつ、ロール紙Pの右側辺部を、上方から押圧する。可動側押えレバー37は、ロール紙Pを押圧する位置と、ロール紙Pから離間した位置との間で、回転可能に構成されている。
ロール紙Pは、可動側押えレバー37および上記の固定側押えレバー35により、両側辺部が押圧されながら、支持プレート30の上面を送られる。このため、ロール紙Pが支持プレート30の上面から浮き上がりにくくなり、ロール紙Pのジャミングや印刷位置ズレなどが生じることを抑制することができる。
図5に示すように、ロール紙装填部21は、ロール体Rが装着されるロール体装着部41と、ロール体装着部41を左方から片持ち支持するロール軸42と、ロール体装着部41の左方に設けられたロール体駆動部43と、ロール体装着部41の左端部に固定された第1フランジ部44と、ロール体装着部41に着脱可能な第2フランジ部45とを備えている。
図6ないし図9に示すように、ロール体装着部41は、略円筒状に形成されている。ユーザーは、ロール体装着部41がロール体Rのコア部に相対的に挿入されるようにして、ロール体装着部41に対してロール体Rを右方から押込み、ロール体装着部41に装着する。
ロール体装着部41の軸心には、ロール軸42が挿通する軸挿通孔46が形成されている。ロール軸42は、ロール体装着部41を、回転可能、且つ、ロール体装着部41の軸方向にスライド可能に支持する。これにより、ロール体装着部41に装着されたロール体Rを、ロール体Rの軸方向に移動可能とすることができる。
ロール体装着部41の内周部には、2つのストロークブッシュ47(図9参照)が設けられている。各ストロークブッシュ47は、ロール軸42に対するロール体装着部41の回転と、ロール体装着部41の軸方向へのスライドと、を案内する。2つのストロークブッシュ47により、ロール体装着部41が、ロール軸42に対して、スムースに回転することができ、スムースに軸方向へ移動することができる。もちろん、ストロークブッシュ47の個数は2個に限定されるものではない。
ロール体装着部41の外周面には、略円弧状に形成された2つの円弧部48と、略逆台形状に切截された2つの切截部49とが形成されている。2つの円弧部48は、軸心を中心として、互いに点対称に設けられ、2つの切截部49は、軸心を中心として、互いに点対称に設けられている。
各円弧部48の中央から挿入先端側には、軸方向および周方向に延びる格子状のリブが形成されている。各円弧部48の挿入先端部には、フランジガイド51が設けられている。2つのフランジガイド51は、ロール体装着部41の径方向内側に傾いて突出している。2つのフランジガイド51は、第2フランジ部45をロール体装着部41に装着する際のガイドとなる。また、各円弧部48の挿入基端部には、板バネ100が取り付けられている。各円弧部48の挿入基端部には、板バネ100を固定するための固定ネジ孔(図示省略)と、固定ネジ孔の軸方向両側に設けられた2つの位置決めピン52とが形成されている。詳細は後述するが、板バネ100は、ロール体装着部41に装着されたロール体Rを保持する。なお、本実施形態では、ロール体装着部41に対し、板バネ100を2つ設けたが、板バネ100の個数は特に限定されるものではない。
一方、各切截部49の表面には、ロール体装着部41の軸方向に沿って、ラチェット歯53が形成されている。ラチェット歯53には、第2フランジ部45に設けられたラチェット爪66(後述する)が係合する。
ロール体装着部41の挿入基端側の端面には、2つの入力係合部54が突出形成されている。2つの入力係合部54は、軸心に対して、互いに点対称に設けられている。各入力係合部54は、左側面視略円弧状に形成され、その周方向両端部は、互いに略平行に、略径方向内側に屈曲している。2つの入力係合部54は、ロール体駆動部43の出力ギア63(後述する)と係合する。
ロール体駆動部43は、ロール体Rが、ロール紙Pを繰り出す繰出し方向R1(図3参照)に回転するように、ロール体装着部41を正回転させ、また、ロール体Rが、ロール紙Pを巻き取る巻取り方向R2(図3参照)に回転するように、ロール体装着部41を逆回転させる。
図5に示すように、ロール体駆動部43は、駆動源となるロール体モーター61と、ロール体モーター61の動力をロール体装着部41に伝達する動力伝達機構62とを備えている。ロール体モーター61は、正逆回転可能に構成されている。動力伝達機構62は、ギア列で構成されている。動力伝達機構62の出力端には、出力ギア63が設けられている。出力ギア63は、周面に歯が形成された大径部63aと、大径部63aより一回り小さく同軸上に形成された小径部63bとを有している。
図10および図11に示すように、出力ギア63の端面の外周縁には、2つのギア係合孔64が形成されている。各ギア係合孔64には、上記の入力係合部54が、ロール体装着部41の軸方向にスライド可能に係合する。これにより、入力係合部54を出力ギア63と係合させた状態で、ロール体装着部41を軸方向に移動させることができる。
各ギア係合孔64は、周方向に沿って形成された略矩形状であり、2つの長辺64aはそれぞれ周方向に沿った円弧状に形成され、2つの短辺64bは互いに略平行に形成されている。2つの短辺64b同士の間隔は、入力係合部54の幅よりも僅かに広くなっている。すなわち、入力係合部54は、ギア係合孔64に対し、軸方向にスライド可能な程度に、周方向に僅かな間隙を存して係合する。入力係合部54とギア係合孔64との間に、周方向つまり回転方向におけるガタつき(遊び)があると、ロール紙Pの送り時に、ガタつき量に相当するロール体Rの外周長分だけロール紙Pが弛み、テンションレバー23が不安定に動いてしまう。これに対し、本実施形態では、入力係合部54とギア係合孔64との回転方向におけるガタつきを極力小さくすることで、テンションレバー23の動きを安定させることができる。
図8および図9に示すように、第1フランジ部44は、略円板状に形成されている(図7参照)。第1フランジ部44は、ロール体装着部41の左端面に装着されている。第1フランジ部44の内面は、略平坦に形成されており、ロール体Rの左端面と接する。第1フランジ部44の外面には、周方向および径方向に延びる略「蜘蛛の巣」状のリブが形成されている。
第2フランジ部45は、略円板状に形成されている。第2フランジ部45の内面は、略平坦に形成されており、ロール体Rの右端面と接する。第1フランジ部44の外面には、周方向および径方向に延びる略「蜘蛛の巣」状のリブが形成されている。
第2フランジ部45の内周縁部には、フランジ着脱レバー65が取り付けられている。フランジ着脱レバー65の先端部には、上記のラチェット歯53と係合するラチェット爪66が形成されている。ユーザーは、ラチェット爪66をラチェット歯53と係合させることで、ロール体装着部41に対して第2フランジ部45を軸方向の所望の位置に装着することができる。また、ユーザーは、フランジ着脱レバー65を操作して、ラチェット爪66とラチェット歯53との係合を解除することで、第2フランジ部45をロール体装着部41から取り外すことができる。
ユーザーは、ロール体Rをロール体装着部41に装着する際、まず、第2フランジ部45をロール体装着部41から取り外す。続いて、ユーザーは、ロール体Rのコア部にロール体装着部41を挿入するようにして、ロール体Rをロール体装着部41に装着する。このとき、ユーザーは、ロール体Rの挿入口側の端面が、第1フランジ部44の内面に突き当たるまで、ロール体装着部41に対してロール体Rを押し進める。その後、ユーザーは、第2フランジ部45の内面がロール体Rの他方の端面に突き当たるまで、ロール体装着部41に対して第2フランジ部45を押し進め、第2フランジ部45をロール体装着部41に装着する。ロール体装着部41に装着されたロール体Rから繰り出されたロール紙Pは、第1フランジ部44および第2フランジ部45により幅方向にガイドされながら、テンションレバー23に向けて送られる。
ここで、印刷装置10においては、送りローラー27やテンションレバー23の取付姿勢や位置ばらつきにより、正送り時には、送られるロール紙Pに対して幅方向の一方(例えば左方)に引っ張られる力が作用し、逆送り時には、送られるロール紙Pに対して幅方向の他方(例えば右方)に引っ張られる力が作用するものとする。このため、ロール紙Pの正送り開始直後には、印刷媒体が固定ガイド34および可動ガイド36に対して左方に斜行して送られる。その後、ロール紙Pがある程度送られ、ロール紙Pが安定して送られる幅方向の位置(以下「安定位置」ともいう。)までくると、以後は、固定ガイド34および可動ガイド36に対して平行に送られる。
本実施形態の印刷装置10では、ロール体装着部41がロール軸42に対して軸方向にスライド可能であるため、正送り開始時に、ロール紙Pに対して左方に引っ張られる力が作用すると、ロール体装着部41およびこれに装着されたロール体Rも左方に移動する。このため、ロール体Rから繰り出されたロール紙Pが、安定位置に短時間で達する。したがって、ロール体Rから繰り出されたロール紙Pが安定位置からズレていた場合にも、すぐに安定位置に戻すことができる。したがって、印刷画像がロール紙Pの幅方向にズレて印刷されることを防止することができる。
続いて、ロール紙Pの正送りを一旦停止し、ロール紙Pを逆送りすると、ロール紙Pに対して右方に引っ張られる力が作用する。このため、次の正送りの開始時には、ロール紙Pが安定位置から右方にズレていることになる。この点に関し、本実施形態の印刷装置10によれば、ロール体装着部41がロール軸42に対して軸方向にスライド可能であるため、逆送り後に正送りする際にも、上記と同様に、安定位置から右方にズレていたロール紙Pを、すぐに安定位置に戻すことができる。
なお、ロール軸42に対するロール体装着部41のスライド可能範囲は、例えば14mmである。このスライド可能範囲は、安定位置からズレたロール紙Pを、安定位置に戻すために必要なスライド量を考慮して、適宜設定すればよい。
なお、ロール軸42に対するロール体装着部41のスライド可能範囲は、例えば14mmである。このスライド可能範囲は、安定位置からズレたロール紙Pを、安定位置に戻すために必要なスライド量を考慮して、適宜設定すればよい。
ここでは、ロール紙Pを逆送りしたことで、ロール紙Pが安定位置からズレた場合について説明したが、ジャミングしたロール紙Pを修正した場合や、ロール体Rを交換した場合などにも、ロール紙Pが安定位置からズレやすいため、このような場合に、本実施形態の印刷装置10は特に有用である。
図6および図7を参照して、板バネ100について説明する。板バネ100は、例えばステンレス製のプレートを曲げ加工することで作成されたものである。板バネ100は、略矩形板状のバネ固定部110と、バネ固定部110の一方の端部から鈍角に屈曲して連なる第1バネ片111と、バネ固定部110の他方の端部から同様に鈍角に屈曲して連なる第2バネ片112とを備えている。
バネ固定部110には、略中央に設けられた固定ネジ挿通孔113と、固定ネジ挿通孔113の両サイドに設けられた2つの位置決め孔114とが形成されている。固定ネジ挿通孔113には、上記の固定ネジ孔に螺合する固定ネジ115が挿通している。各位置決め孔114には、上記の位置決めピン52が係合している。板バネ100は、2つの位置決め孔114が2つの位置決めピン52と係合し、ロール体装着部41に対して位置決めされた状態で、固定ネジ115によりロール体装着部41にネジ止めされている。
第1バネ片111および第2バネ片112は、バネ固定部110に対し、バネ固定部110側のバネ基端部から、バネ固定部110とは反対側のバネ先端部に向かって、相互に拡開するように設けられている。第1バネ片111および第2バネ片112は、ロール体装着部41にロール体Rが装着されると、相互の拡開角度が大きくなるように、ロール体Rのコア部内周面により押し広げられる。これにより、第1バネ片111および第2バネ片112は、相互の拡開角度が小さくなる方向に、コア部の内周面をそれぞれ押圧する。すなわち、第1バネ片111に設けられた点接触部122(後述する)は、ロール体Rが繰出し方向R1に回転する際に、コア部の内周面に対して喰い込むように押圧する。また第2バネ片112に設けられた点接触部122(後述する)は、ロール体Rが巻取り方向R2に回転する際に、コア部の内周面に対して喰い込むように押圧する。
第1バネ片111は、幅方向、つまりロール体装着部41の軸方向における略中間部で、バネ先端部からバネ基端部に切り込んだスリット118により、2つの分割バネ部119に分割されている。同様に、第2バネ片112は、幅方向の略中間部で、バネ先端部からバネ基端部に切り込んだスリット118により、2つの分割バネ部119に分割されている。
各分割バネ部119は、バネ先端部が山型となるように、バネ先端部のうち、コア部に対する挿入先端側の角部121aおよび挿入基端側の角部121bが、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲している。この山型の頂点が、コア部の内周面を押圧する点接触部122として機能する。なお、各分割バネ部119の先端縁123は、両端がアール状となった略直線状に形成されている。
第1バネ片111の2つの点接触部122は、ロール体装着部41の軸方向において、各分割バネ部119の中間よりも、挿入基端側寄りに設けられている。一方、第2バネ片112の2つの点接触部122は、ロール体装着部41の軸方向において、各分割バネ部119の中間よりも、挿入先端側寄りに設けられている。このため、第1バネ片111の2つの点接触部122と、第2バネ片112の2つの点接触部122とは、ロール体装着部41の軸方向において、相互に位置ズレして設けられている。
このように構成された板バネ100によれば、点接触部122がコア部の内周面と点接触するため、広い面積で接触する場合に比べ、コア部の内周面に対する単位面積当たりの押圧力が大きくなる。このため、コア部の内周面に対して、板バネ100の点接触部122を喰い込ませることができる。したがって、摩擦力によりロール体Rを保持する場合に比べ、ロール体Rに対する板バネ100の保持力を向上させることができる。このため、ロール体駆動部43によりロール体装着部41を回転させた際に、コア部に対してロール体装着部41が回転方向に滑ってしまうことを抑制することができる。したがって、ロール体Rを適切に回転させることができる。ゆえに、印刷画像が送り方向にズレて印刷されることを防止することができる。
なお、「点接触」とは、幾何学的な意味の「点」(面積がゼロ)で接触している状態ではなく、ある程度の狭い接触面積を持って点状に接触している状態を意味する概念である。第1バネ片111の2つの点接触部122とコア部の内周面との総接触面積としては、例えば、0.13mm2以下であることが好ましく、0.03mm2以下であることがより好ましい。同様に、第2バネ片112の2つの点接触部122とコア部の内周面との総接触面積としては、例えば、0.13mm2以下であることが好ましく、0.03mm2以下であることがより好ましい。
なお、「点接触」とは、幾何学的な意味の「点」(面積がゼロ)で接触している状態ではなく、ある程度の狭い接触面積を持って点状に接触している状態を意味する概念である。第1バネ片111の2つの点接触部122とコア部の内周面との総接触面積としては、例えば、0.13mm2以下であることが好ましく、0.03mm2以下であることがより好ましい。同様に、第2バネ片112の2つの点接触部122とコア部の内周面との総接触面積としては、例えば、0.13mm2以下であることが好ましく、0.03mm2以下であることがより好ましい。
また、ロール体Rが繰出し方向R1に回転するようにロール体装着部41を回転させた際に、第1バネ片111の点接触部122がコア部の内周面に喰い込むことで、コア部に対してロール体装着部41が滑ってしまうことを抑制することができる。また、ロール体Rが巻取り方向R2に回転するようにロール体装着部41を回転させた際に、第2バネ片112の点接触部122がコア部の内周面に喰い込むことで、コア部に対してロール体装着部41が滑ってしまうことを抑制することができる。したがって、ロール体Rを繰出し方向R1にも巻取り方向R2にも適切に回転させることができる。
もちろん、板バネ100は、第1バネ片111および第2バネ片112の双方を備えた態様に限定されるものではなく、第1バネ片111のみ、或いは、第2バネ片112のみを備えた態様であってもよい。
もちろん、板バネ100は、第1バネ片111および第2バネ片112の双方を備えた態様に限定されるものではなく、第1バネ片111のみ、或いは、第2バネ片112のみを備えた態様であってもよい。
また、第1バネ片111は、2つの分割バネ部119に、それぞれ点接触部122が設けられていることで、板バネ100に加工誤差がある場合にも、少なくとも1つの点接触部122をコア部の内周面に喰い込ませることができる。いわば、点接触部122がコア部の内周面に喰い込むチャンスを増やすことができる。これは、第2バネ片112についても同様である。
また、各分割バネ部119のバネ先端部のうち、コア部に対する挿入先端側の角部121aが、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲しているため、コア部にロール体装着部41を挿入する際に、当該屈曲部がコア部の挿入口に対してガイドされるようにして、各分割バネ部119を徐々に撓ませながら、各分割バネ部119がコア部内に入っていく。各分割バネ部119の幅は、第1バネ片111や第2バネ片112全体の幅よりも小さいため、各分割バネ部119を小さい荷重で撓ませることができる。ゆえに、コア部にロール体装着部41を挿入するのに必要な挿入力を小さくすることができる。したがって、コア部にロール体装着部41をスムースに挿入することができる。
また、各分割バネ部119のバネ先端部のうち、2つの角部121a,121bが屈曲して形成された、山型の頂点が、点接触部122として機能することで、点接触部122が必要以上に尖ることが抑制され、安全性を確保することができる。
さらに、各分割バネ部119のバネ先端部のうち、コア部に対する挿入先端側の角部121aが、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲しているため、コア部にロール体装着部41を挿入する際に、当該屈曲部がコア部の挿入口に対してガイドされるようにして、各分割バネ部119が徐々に撓みながらコア部内に入っていく。その際、点接触部122がコア部の挿入口と接する瞬間に、各分割バネ部119の撓み量が最大となるため、コア部にロール体装着部41を挿入するのに必要な挿入力も最大となる。この点に関し、上述したように、第1バネ片111の各分割バネ部119に設けられた点接触部122と、第2バネ片112の各分割バネ部119に設けられた点接触部122とが、ロール体装着部41の軸方向において相互に位置ズレして設けられているため、双方の点接触部122は、タイミングをずらして、コア部の挿入口に入ることになる。ゆえに、一度に大きな挿入力が必要となることを回避することができる。したがって、コア部にロール体装着部41をスムースに挿入することができる。
図12に、第1変形例に係る板バネ101が固定されたロール体装着部41を示す。第1変形例の板バネ101は、上記実施形態の板バネ100に対し、第1バネ片111が3つの分割バネ部119に分割されている点で相違する。このように、第1バネ片111や第2バネ片112の分割数、つまり分割バネ部119の個数は特に限定されておらず、また、第1バネ片111における分割バネ部119の個数と、第2バネ片112における分割バネ部119の個数とが相違していてもよい。なお、第2バネ片112の各分割バネ部119の先端縁123は、略円弧状に形成されている。
図13に、第2変形例に係る板バネ102が固定されたロール体装着部41を示す。第2変形例の板バネ102は、上記実施形態の板バネ100に対し、第1バネ片111および第2バネ片112が、複数の分割バネ部119に分割されていない点で相違する。さらに、第1バネ片111および第2バネ片112は、先端縁123が、挿入基端側が直線状に形成され、挿入先端側が略凸弧状に突出形成されている。この先端縁123が略凸弧状に突出した凸弧部124のうち、挿入先端側の角部121aが、凸弧部124の後端部を残して、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲している。そして、凸弧部124の後端部が、コア部の内周面を押圧する点接触部122として機能する。
図14に、第3変形例に係る板バネ103が固定されたロール体装着部41を示す。第3変形例の板バネ103は、上記実施形態の板バネ100に対し、第1バネ片111および第2バネ片112の先端縁123が、波様に或いは鋸刃様に凹凸状に形成されている点で相違する。凹凸状のうちの複数の凸部125が、点接触部122として機能する。すなわち、コア部に対し、第3変形例の板バネ103が固定されたロール体装着部41を挿入する際に、凹凸状の先端縁123により、コア部の内周面が削られて、挿入方向に沿った溝が形成される。この溝に対し、点接触部122として機能する複数の凸部125を喰い込ませることができる。なお、第3変形例の板バネ103においても、挿入先端側の角部121aが、コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲している。
なお、本実施形態では、保持部材として、板バネ100,101,102,103を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ゴム等の弾性材に点接触部122を設けるようにしてもよい。この場合、点接触部122は、コア部の内周面に喰い込む程度に、硬い材質のものであることが好ましい。
また、本実施形態では、印刷部25を備えた印刷装置10を例に挙げて説明したが、印刷部25を備えていない媒体送り装置にも、本発明を適用可能である。
また、本実施形態では、印刷部25を備えた印刷装置10を例に挙げて説明したが、印刷部25を備えていない媒体送り装置にも、本発明を適用可能である。
10:印刷装置、24:送り部、41:ロール体装着部、43:ロール体駆動部、100:板バネ、122:点接触部、P:ロール紙、R:ロール体
Claims (9)
- 印刷媒体がコア部にロール状に巻かれたロール体の前記コア部に挿入され、前記ロール体が装着されるロール体装着部と、
前記ロール体が、前記印刷媒体を繰り出す繰出し方向、および、前記印刷媒体を巻き取る巻取り方向、の少なくとも一方に回転するように、前記ロール体装着部を回転させるロール体駆動部と、
前記ロール体から繰り出された前記印刷媒体を送る送り部と、
前記ロール体装着部の外周面に設けられた保持部材と、を備え、
前記保持部材には、前記ロール体が前記ロール体装着部に装着された状態で、前記コア部の内周面を押圧する点接触部が設けられ、前記点接触部は、前記コア部の内周面と点接触することを特徴とする媒体送り装置。 - 前記保持部材は、前記点接触部が設けられたバネ片、を有する板バネであることを特徴とする請求項1に記載の媒体送り装置。
- 前記ロール体駆動部は、前記ロール体の前記繰出し方向、または、前記巻取り方向に回転するように、前記ロール体装着部を回転させることができ、
前記板バネは、
前記ロール体が前記繰出し方向に回転する際に、前記コア部の内周面に対して喰い込むように押圧する前記点接触部が設けられた第1の前記バネ片と、
前記ロール体が前記巻取り方向に回転する際に、前記コア部の内周面に対して喰い込むように押圧する前記点接触部が設けられた第2の前記バネ片と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の媒体送り装置。 - 前記バネ片は、先端部から基端部に切り込んだスリットにより分割された、複数の分割バネ部、を含み、
前記複数の分割バネ部のそれぞれに、前記点接触部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の媒体送り装置。 - 前記各分割バネ部は、先端部のうち、少なくとも前記コア部に対する挿入先端側の角部が、前記コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲していることを特徴とする請求項4に記載の媒体送り装置。
- 前記各分割バネ部は、先端部が山型となるように、先端部のうち、前記コア部に対する挿入先端側の角部および挿入基端側の角部が、前記コア部の内周面に対する押圧方向と反対側に屈曲し、前記山型の頂点が、前記点接触部として機能することを特徴とする請求項5に記載の媒体送り装置。
- 前記第1のバネ片の前記各分割バネ部に設けられた前記点接触部と、前記第2のバネ片の前記各分割バネ部に設けられた前記点接触部とは、前記ロール体装着部の軸方向において相互に位置ズレして設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の媒体送り装置。
- 前記バネ片は、先端縁が凹凸状に形成され、
前記凹凸状のうちの複数の凸部が、前記点接触部として機能することを特徴とする請求項2または3に記載の媒体送り装置。 - 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の媒体送り装置と、
送られる前記印刷媒体に対し、印刷を行う印刷部と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (2)
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JP2013266623A JP2015120587A (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 媒体送り装置および印刷装置 |
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JP2013266623A JP2015120587A (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 媒体送り装置および印刷装置 |
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CN (1) | CN204451559U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11440327B2 (en) | 2020-03-23 | 2022-09-13 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection device including cartridge attachment portion and sheet roll holder positioned at front portion of casing |
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2014
- 2014-12-17 CN CN201420802733.2U patent/CN204451559U/zh not_active Expired - Fee Related
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