JP2008194868A - 印刷装置用のカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストの増加を抑えつつ、リボンの皺発生を簡易に防止することができリボンの良好な走行を確保できる印刷装置用のカートリッジを提供すること。
【解決手段】リボン供給コア12を支持する嵌合孔部23aとガイド突部11xとのうちガイド突部11xの軸方向の長さが、リボン供給コア12の軸方向の長さの略半分またはそれ以上であるので、主にガイド突部11xによって、リボン供給コア12を回転支持することができる。よって、嵌合孔部23aの軸心と、ガイド突部11xの軸心とが多少位置ずれしている場合であっても、リボン供給コア12の回転に際しての軸の傾きが低減され、インクリボンRの皺発生を防止してインクリボンRの良好な走行を確保できる。
【選択図】図4
【解決手段】リボン供給コア12を支持する嵌合孔部23aとガイド突部11xとのうちガイド突部11xの軸方向の長さが、リボン供給コア12の軸方向の長さの略半分またはそれ以上であるので、主にガイド突部11xによって、リボン供給コア12を回転支持することができる。よって、嵌合孔部23aの軸心と、ガイド突部11xの軸心とが多少位置ずれしている場合であっても、リボン供給コア12の回転に際しての軸の傾きが低減され、インクリボンRの皺発生を防止してインクリボンRの良好な走行を確保できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、各種印刷を行うテープ印刷装置等に装填されるカートリッジに関し、より詳しくは、印刷用のインクリボン等を内蔵する印刷装置用のカートリッジに関する。
テープ印刷装置用のカートリッジとして、テープ供給コア、リボン供給コア、リボン巻取コア、プラテン等をケース中に収納し、テープ供給コアからのテープと、リボン供給コアからのリボンとを重ね合わせてプラテンに導き、使用済みのリボンをリボン巻取コアの巻き取るようにしたものが存在する(特許文献1参照)。
特開平11−1028号公報
上記のようなカートリッジでは、リボン供給コアを、上ケース部分側に設けた支持部と下ケース部分側に設けた支持用開口とによって回転可能に支持するが、支持部と支持用開口との中心ずれすなわち回転軸のずれが不可避的に発生する。このように回転軸のずれが発生すると、リボン供給コアが傾くとともに、回転時の摩擦抵抗が不均一となって回転軸にねじれ等の力が発生する。この結果、リボン供給コアからインクリボンを均一に送り出すことが困難になり易く、インクリボンに皺が発生したり、走行不良(俗に言うジャムリ)が発生する場合がある。
ここで、支持部及び支持用開口について配置精度や寸法精度を高めれば、上記のようなインクリボンの皺等の問題が発生しないが、カートリッジの製造コストを格段に増加させてしまう。
そこで、本発明は、製造コストの増加を抑えつつ、インクリボンの皺発生を簡易に防止することができインクリボンの良好な走行を確保できる印刷装置用のカートリッジを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る印刷装置用のカートリッジは、上ケースと下ケースとによって構成されるケース内に、インクリボンを収容した印刷装置用のカートリッジであって、前記ケース内に収納されて未使用時にインクリボンを巻上げた状態で収納した筒状のリボン供給コアと、前記上ケースまたは前記下ケースのいずれか一方に形成されて前記リボン供給コアの一端に挿入される軸状部材と、前記形成された前記軸状部材と対向する側に設けられた前記リボン供給コアの他端を所定の遊びを有して回転可能に支持する支持用開口とを有する第1支持装置と、前記ケース内に収納されて使用済みのリボンを巻取りつつ収納する筒状のリボン巻取コアと、前記リボン巻取コアを回転自在に支持する第2支持装置とを備える。
上記印刷装置用のカートリッジでは、第1支持装置が、上ケースまたは下ケースのいずれか一方に形成されてリボン供給コアの一端に挿入される軸状部材と、前記リボン供給コアの他端を所定の遊びを有して回転可能に支持する支持用開口とを有するので、特にリボン供給コアの一端に挿入される軸状部材によって、リボン供給コアの支持を安定させることができる。これにより、インクリボンの皺発生を防止して、インクリボンの良好な走行を確保できる。
本発明の具体的な態様又は観点によれば、上記印刷装置用のカートリッジにおいて、軸状部材が、リボン供給コアの軸の長さの略半分又はそれ以上の長さを有する。この場合、比較的長い軸状部材によって、リボン供給コアを軸まわりの回転に関してより安定に支持することができる。よって、軸状部材の軸心と支持用開口の軸心とが多少位置ずれしている場合であっても、リボン供給コアの回転に際しての軸の傾きが低減され、インクリボンの皺発生を防止してインクリボンのより良好な走行を確保できる。なお、軸状部材の軸方向の長さを増加させるだけで、軸状部材の軸心と支持用開口の軸心とを精密に一致させる必要がないので、カートリッジの製造コストの増加を効率的に抑えることができる。
本発明の別の態様では、ケース内に収納されて未使用のテープを巻上げた状態で収納する筒状のテープ供給コアと、テープ供給コアを回転自在に支持する第3支持装置とをさらに備える。この場合、インクリボンとテープとを重ね合わせた状態でインクリボンからテープへの転写を行う印刷が可能になる。
本発明の別の態様では、軸状部材の根元側とリボン供給コアのうち軸状部材の根元側に面する端部との間に挟持されて、リボン供給コアを支持用開口側に付勢する環状バネをさらに備える。この場合、リボン供給コアの軸方向のガタツキを防止することができ、インクリボンの滑らかな走行を確保することができる。
本発明のさらに別の態様では、支持用開口の周辺と、リボン供給コアの支持用開口側の端部との間に、リボン供給コアの回転を規制するラチェット機構を備える。この場合、リボン供給コアに不要な回転が発生することを防止でき、インクリボンにたるみや皺が発生することを防止できる。
本発明のさらに別の態様では、ケースが、印刷ヘッドを挿通させるヘッド用開口を上ケース及び下ケースにそれぞれ有し、印刷ヘッドとの間に少なくともインクリボンを挟んでインクリボンの走行に伴って回転するプラテンと、プラテンをヘッド用開口に臨むように配置した状態で回転可能に支持する第4支持装置とをさらに備える。この場合、ケースのヘッド用開口に印刷ヘッドを導いて印刷を行うことができ、かかる印刷に際してインクリボンと印刷ヘッドとの密着性を高めることができる。
本発明のさらに別の態様では、軸状部材が、リボン供給コアの軸内面に密着するように付勢されるバネ部材を外周に備える。この場合、軸状部材に対するリボン供給コアのガタツキをさらに低減することができ、インクリボンのより良好な走行を確保できる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る印刷装置用のカートリッジについて図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本実施形態のカートリッジの上面、底面、及び内部構造を示す。なお、本実施形態では、インクリボンRとこのインクリボンRを用いて印字されるテープTとを同一のカートリッジに収納しているので、インクリボンカートリッジでもあるこのカートリッジを、以下、テープカートリッジ10と呼ぶ。
以下、本発明の第1実施形態に係る印刷装置用のカートリッジについて図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本実施形態のカートリッジの上面、底面、及び内部構造を示す。なお、本実施形態では、インクリボンRとこのインクリボンRを用いて印字されるテープTとを同一のカートリッジに収納しているので、インクリボンカートリッジでもあるこのカートリッジを、以下、テープカートリッジ10と呼ぶ。
図示のテープカートリッジ10は、外観を構成するケース11と、未使用のインクリボンRを供給するためのリボン供給コア12と、使用済みのインクリボンRを回収するためのリボン巻取コア13と、未使用のテープTを供給するためのテープ供給コア15と、インクリボンR及びテープTを後述する印刷ヘッドに押圧するためのプラテン16とを備える。
ここで、ケース11は、上ケース部分11aと下ケース部分11bとからなる。これらの上ケース部分11aと下ケース部分11bとは、孔やこれに嵌合するピンからなる接続具を利用して互いにアライメントされた状態で固定されており、両ケース部分11a,11bの間に挟まれた領域として内部空間ISを画定する。ここで、上ケース部分11aは、上ケースとして、上面を構成する第1板部材11dと、この外周縁部から下方に延びる壁体11eとを含み、下ケース部分11bは、下ケースとして、第2板部材11fと、この外周縁部から上方に延びる壁体11gとを含む。両ケース部分11a,11bを構成する第1及び第2板部材11d,11fは、軸受用の支持体として互いに平行に配置されている。両ケース部分11a,11bに挟まれた内部空間IS中には、リボン供給コア12と、リボン巻取コア13と、テープ供給コア15と、プラテン16とが収納されており、これらは、第1及び第2板部材11d,11fに形成された軸受状の支持装置(後述)によって、紙面に垂直な回転軸のまわりに回転可能に保持されている。なお、ケース11には、後述する印字ヘッドを挿入させるためのヘッド用開口である進入孔21が設けられている。この進入孔21の縁部分には、インクリボンRを案内するガイド壁22が形成されている。
リボン供給コア12は、図4に示すように、小径の中空円筒状部材12aにより構成され、周囲に未使用のインクリボンRを巻上げた状態で収納している。リボン供給コア12の下端部分12bの外周は僅かに小径に形成されている。この小径とされた下端部分12bは、下ケース部分11bの第2板部材11fに形成された円形の嵌合孔部23aに遊嵌されている。つまり、下端部分12bの小径部外周面と、嵌合孔部23aの内周面との間には、滑らかな摺動を確保できかつガタツキが過度にならない程度の隙間である遊びが設けられている。また、下端部分12bの端面には、図2に示すように、等間隔に6箇所の溝がその軸方向に形成され、係合部23bをなしている。また、リボン供給コア12の上端部分12c側の中空部分SSには、上ケース部分11aの第1板部材11dに突設された円筒状のガイド突部11xが挿入されている。つまり、リボン供給コア12の上端部分12cは、ガイド突部11xに対して遊嵌されている。上端部分12cの上端面と、第1板部材11dのうちガイド突部11xの周囲との間には、湾曲された薄板状の環状スプリング24が挟持されており、この環状スプリング24は、中空円筒状部材12aを第2板部材11fに付勢する環状バネであり、中空円筒状部材12aが軸方向にガタツクことを防止している。ここで、下端部分12bを支持する支持用開口としての嵌合孔部23aと、上端部分12cを支持する軸状部材としてのガイド突部11xとは、中空円筒状部材12aを回動可能に支持する第1支持装置として機能する。すなわち、リボン供給コア12は、インクリボンRの引き出しに従って従動回転自在に保持される。
図5は、上ケース部分の第1板部材11dに形成されたガイド突部11xの形状等を説明する斜視図である。図からも明らかなように、ガイド突部11xは、壁体11eの高さ寸法よりも軸方向に十分長くなるように成形されている。また、ガイド突部11xの先端部11yは、リボン供給コア12の装着を考慮して僅かに先細りに形成されている。図4を参照すると、リボン供給コア12の中空円筒状部材12aの軸方向の長さをL1、ガイド突部11xの軸方向の実効長さをL2として、長さL2は、長さL1の1/2以上となっている。なお、長さL2は、図示の例に限らず、1/2×L1を基準として例えば−10%〜+50%程度の範囲で適宜調整することができる。つまり、長さL2は、0.45×L1≦L2≦L1の範囲となっている。このように、ガイド突部11xの長さL2を中空円筒状部材12aの長さL1の略半分またはそれ以上とすることで、中空円筒状部材12aの回転に際して、その回転軸をインクリボンRの走行方向に対して簡易・確実に垂直に保持することができる。
図2や図3に示すように、下ケース部分11bの第2板部材11fにおいて、リボン供給コア12の下端部分12b近傍には、細い略L字状の係合片23cが形成されている。この係合片23cは、第2板部材11fのうち基端部23dを除いて周囲(図3中のハッチ部分X)を全体的にくり抜くことで形成されている。したがって、この係合片23cの先端部は、第2板部材11fを構成している部材の弾性により、基端部23dを支点として、第2板部材11fの平面方向に沿って変位自在となる。この係合片23cに何等の力が作用していない状態において、その変位自在の端部は、嵌合孔部23aの外周内側に位置するため、嵌合孔部23aに遊嵌されたリボン供給コア12の下端部分12bに形成された係合部23bを構成する何れかの突起と係合し、リボン供給コア12の逆転を阻止するとともに正転に対して制動力を与える。 つまり、係合部23bと係合片23cとは、回転規制用のラチェット機構を構成する。
リボン巻取コア13は、リボン供給コア12と略同型の中空円筒状部材13aにより構成され、周囲に使用済みのインクリボンRを巻き取って収納する。リボン巻取コア13の下端部分13bの外周と、その上端部分13cの外周とは、僅かに小径に形成されている。このうち、下端部分13bは、下ケース部分11bの第2板部材11fに形成された円形の嵌合孔部25aに遊嵌されており、上端部分13cは、上ケース部分11aの第1板部材11dに形成された円形の嵌合孔部25fに遊嵌されている。また、下端部分13bの端面には、図2に示すように、等間隔に6箇所の溝がその軸方向に形成され、係合部25bをなしている。ここで、下端部分13bを支持する嵌合孔部23aと、上端部分13cを支持する嵌合孔部25fとは、中空円筒状部材13aを回動可能に支持する第2支持装置として機能する。すなわち、リボン巻取コア13は、インクリボンRの滑らかな巻き取りのため回転自在に保持される。
このようにしてテープカートリッジ10に立設されるリボン巻取コア13は、後述するテープ印刷装置に設けられた巻取コア駆動軸41(図4参照)に対して着脱自在であり、かつ巻取コア駆動軸41に係合した状態では同駆動軸41から回転駆動力が伝達可能でなければならない。このため、リボン巻取コア13の中空部内周面には、図2に示すように、回転軸方向に延びる6つの係合条13dが等間隔に形成されている。
下ケース部分11bの第2板部材11fにおいて、リボン巻取コア13の下端部分13b近傍には、細い略L字状の係合片25cが形成されている。この係合片25cは、第2板部材11fのうち基端部25dを除いて周囲(図3中のハッチ部分Y)を全体的にくり抜くことで形成されている。したがって、この係合片25cの先端部は、第2板部材11fを構成している部材の弾性により、基端部25dを支点として、第2板部材11fの平面方向に沿って変位自在となる。この係合片25cに何等の力が作用していない状態において、その変位自在の端部は、嵌合孔部25aの外周内側に位置するため、嵌合孔部25aに遊嵌されたリボン巻取コア13の下端部分13bに形成された係合部25bを構成する何れかの突起と係合し、リボン巻取コア13の逆転を阻止するとともに正転に対して制動力を与える。 つまり、係合部25bと係合片25cとは、回転規制用のラチェット機構を構成する。
なお、以上で説明したリボン供給コア12の係合部23bと係合片23cとの係合、及びリボン巻取コア13の係合部25bと係合片25cとの係合は、詳細な説明を省略するが、いずれもテープカートリッジ10を後述するテープ印刷装置のカートリッジ装着部に装着することにより解除される。 つまり、テープカートリッジ10をテープ印刷装置にセットした使用状態において、リボン供給コア12やリボン巻取コア13は自由に回転可能な状態となる。
リボン供給コア12から供給されるインクリボンRは、リボンガイドローラ32にガイドされて、以下に説明するテープTと重合状態となってプラテン16にまで至り、さらに印字ヘッドを進入させる進入孔21の周面に形成されたガイド壁22を介してリボン巻取コア13に至る。テープカートリッジ10が未使用状態にあるとき、すなわちその始端のみがリボン巻取コア13に着設されている時のインクリボンRは、図3中の符号raで示す経路に導かれ、テープカートリッジ10が使用済状態にあるとき、すなわちその総てがリボン巻取コア13に巻取られた時のインクリボンRは、図3中の符号rbで示す経路に導かれる。
テープ供給コア15は、中空円筒状部材15aにより構成され、その中心に軸孔15bが形成され、テープカートリッジ10の下ケース部分11bの第2板部材11fから立設された第3支持装置である軸体11jに回転自在に嵌め込まれている。テープ供給コア15の軸方向上下端には、円形の薄いフィルム26が貼付されている。このフィルム26は、テープT側の面に接着剤層を有しており、テープTの小口はこのフィルム26に軽く付着するので、プラテン16の回転によりテープTが引き出されテープ供給コア15が従動回転しても、テープTがばらけることはない。なお、軸体11jの中心側には、周囲よりも低く形成され上面に放射状の溝を有する段差15dが形成されている。この軸体11jの段差15dと、上ケース部分11aの第1板部材11dとの間には、コイルバネからなるラチェット部材(不図示)が介装されており、テープ供給コア15の自由な回転を微小な制動力で規制している。
テープ供給コア15に巻き上げ収納されるテープTは、テープカートリッジ10の第2板部材11fから立設されたテープガイドピン31を経由してプラテン16へ至り、テープカートリッジ10のテープ排出口10Aにまで導かれる。 この際、最外周に位置するテープTは、図3中の符号taで示す経路に導かれ、最内周に位置するテープTは、図3中の符号tbで示す経路に導かれる。
印字に際して用いられるプラテン16は、中空円筒状部材16aにより構成され、テープT及びインクリボンRと印字ヘッドとの密着性を良好なものとして良質な印字を可能とするため、その外周面を略覆うようにプラテンゴム16gが設けられている。プラテン16の下端部分16bの外周と、その上端部分16cの外周とは、僅かに小径に形成されている。このうち、下端部分16bは、下ケース部分11bの第2板部材11fに形成された嵌合孔部27aに遊嵌されており、上端部分16cは、上ケース部分11aの第1板部材11dに形成された嵌合孔部27fに遊嵌されている。なお、これらの嵌合孔部27a,27fは、図1及び図2に示すように、略長円形状をなしている。ここで、下端部分16bを支持する嵌合孔部27aと、上端部分16cを支持する嵌合孔部27fとは、中空円筒状部材16aを回動可能に支持する第4支持装置として機能する。すなわち、プラテン16は、テープTやインクリボンRの送りに際して回転自在に保持される。
このようにしてテープカートリッジ10に立設されるプラテン16は、後述するテープ印刷装置に設けられたプラテン駆動軸42(図4参照)に対して着脱自在であり、かつプラテン駆動軸42に係合した状態では同駆動軸42から回転駆動力が伝達可能でなければならない。このため、プラテン16の中空部内周面には、図2に示すように、回転軸方向に延びる6つの係合条16dが等間隔に形成されている。
図6(A)は、図1のテープカートリッジ10を使用のため装填したテープ印刷装置1の外観を示す平面図であり、図6(B)は、その右側面図である。
図示のテープ印刷装置1は、各種部品を収納する本体ケース50hと、多数の入力用キーを備えた入力部50cと、開閉自在な本体カバー50kと、本体カバー50kの下方に視認可能に設けられ文字列やその他の情報を表示する表示部50dと、本体カバー50kを開いた本体左上部に設けられてテープカートリッジ10が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部50aとを備える。 カートリッジ装着部50aの手前に設けられるスライドボタン52を右にスライドさせると本体カバー50kと本体との係合が解除され、本体カバー50kが本体後部のカバーヒンジ54を支点として回転し、これを開けることができる。また、本体カバー50kには、テープカートリッジ10の装着を確認する窓50mと、表示部50dを直視可能な窓50nとが設けられており、両窓50m,50nには、透明なプラスチックの板材がはめ込まれている。
このテープ印刷装置1を使用する場合には、まず、本体カバー50kを開いて陥凹部であるカートリッジ装着部50aにテープカートリッジ10を装着し、本体カバー50kを閉じる。その後、本体右側部に設けられた電源スイッチ50jを操作して電源を投入し、入力部50cから印字しようとする文字を入力する。必要に応じて入力した文字列を仮名漢字変換などし、所定のキーを操作して印刷を指示すると、テープカートリッジ10にて供給されるテープTに対して熱転写方式のプリンタ部50bにより印字が行なわれる。印字されたテープTは、テープ印刷装置1の左側面に設けられたテープ排出口10Aから排出される。
図7は、カートリッジ装着部50aの周辺に設けられた駆動機構を説明する斜視図である。 カートリッジ装着部50aには、図6のプリンタ部50bに内蔵される印字ヘッド62と、リボン巻取コア13及びプラテン16の各中空部分に係合する2つの駆動軸41,42とが底面(不図示)から立設されている。また、カートリッジ装着部50aの底面下方には、内蔵機構として、ステッピングモータ65の回転をリボン巻取コア13やプラテン16に伝達するためのカートリッジ駆動機構66が設けられている。
印字ヘッド62は、ベースボード60aから立設されたヘッド回転軸60bに回動可能にマウントされており、複数の発熱体を配列したヘッド本体62aを保持する枠部62bと、枠部62bを初期位置に向けて付勢するコイルばね62cと、ヘッド本体62aへの電気的な配線であるフレキシブルケーブル62dとを備える。印字ヘッド62を時計方向に回転させてプラテン16側に押し出したとき、ヘッド本体62aは、プラテン16との間に挟持されるテープTに均一に当たる。
印字ヘッド62の枠部62bの下端部からは、レバー状のリンク板63aが延在する。このリンク板63aは、後述するギヤトレインの間を縫って配置され、その端部には、コイルばね63bが引っかけられており、このコイルばね63bは、リンク板63aと駆動部材63cとを連結している。この駆動部材63cは、図6の本体カバー50kが閉じられる動作に伴って押し下げられ、コイルばね63bを介してリンク板63aが、時計方向に回転移動する。リンク板63aのこの動きは、印字ヘッド62を、コイルばね62cの付勢力に抗して回転させる。これにより、印字ヘッド62は、退避位置から、既に装着されているテープカートリッジ10のプラテン16に対向した印字位置まで移動する。すなわち、本体カバー50kを閉じる操作を行なった場合、印字ヘッド62はプラテン16を押圧して印字可能な位置にセットされることになる。
カートリッジ駆動機構66について説明すると、ステッピングモータ65の回転軸65aに設けたギヤは、ギヤやアーム等からなるワンウェイクラッチ66aに動力を伝達し、ワンウェイクラッチ66aによって伝達された動力は、第1のギヤ66bを介して、第2のギヤ66c及び第3のギヤ66dに伝達される。
第2のギヤ66cは、その回転軸が巻取コア駆動軸41に結合されており、ステッピングモータ65の回転に伴ってインクリボンRを巻き取ってゆく。巻取コア駆動軸41の周囲には、リボン巻取コア13を駆動するリム41aが設けられており、このリム41aの周囲には、リボン巻取コア13の中空部内周面に形成された係合条13dと嵌合する係合条41bが設けられている。なお、実際にリボン巻取コア13を駆動するリム41aは、巻取コア駆動軸41に対して所定の摩擦を持って取り付けられており、通常の状態では、ステッピングモータ65による巻取コア駆動軸41の回転に従って回転するが、リボン巻取コア13がインクリボンRの終端に至った等の理由で回転不能となった場合には、巻取コア駆動軸41の回転に対してスリップするものとされている。 第3のギヤ66dの回転は、さらに第4のギヤ66eに伝達され、プラテン駆動軸42を回転させる。プラテン駆動軸42の下部には、プラテン16を駆動するリム42aが設けられており、このリム42aの周囲には、プラテン16の中空部内周面に形成された係合条16dと嵌合する係合条42bが設けられている。したがって、ステッピングモータ65が回転し、ワンウェイクラッチ66aによりその回転が第1のギヤ66bに伝達されると、最終的には、巻取コア駆動軸41と、プラテン駆動軸42とが回転し、プラテン16の外周に設けられたプラテンゴム16gと印字ヘッド62のヘッド本体62aとの間に挟持されてたテープTを、印字に合わせて搬送するとともに、このテープTの搬送に同期してインクリボンRを巻き取ってゆくことができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のテープカートリッジ10によれば、リボン供給コア12を支持する嵌合孔部23aとガイド突部11xとのうちガイド突部11xの軸方向の長さが、リボン供給コア12の軸方向の長さの略半分以上であるので、主にガイド突部11xによって、リボン供給コア12を回転支持することができる。よって、嵌合孔部23aの軸心と、ガイド突部11xの軸心とが多少位置ずれしている場合であっても、リボン供給コア12の回転に際しての軸の傾きが低減され、インクリボンRの皺発生を防止してインクリボンRの良好な走行を確保できる。なお、上記テープカートリッジ10の場合、ガイド突部11xの軸方向の長さL2を旧来型のものに比較して増加させるだけで、嵌合孔部23aの軸心と、ガイド突部11xの軸心とを精密に一致させる必要がないので、テープカートリッジ10の製造コストを効率的に抑えることができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係るカートリッジについて図面を参照しつつ説明する。図8は、第1実施形態の図5に対応するもので、第2実施形態のカートリッジの要部であるガイド突部の斜視図である。
以下、第2実施形態に係るカートリッジについて図面を参照しつつ説明する。図8は、第1実施形態の図5に対応するもので、第2実施形態のカートリッジの要部であるガイド突部の斜視図である。
このガイド突部111xは、先端部11yの周囲に軸方向に延びる複数の突起状バネ111zを有しており、これらの突起状バネ111zの側部にはスリ割りが設けられている。これらの突起状バネ111zの先端は、その根元側を支点として半径方向に弾性的に変位可能な状態となっており、各突起状バネ111zは、ガイド突部111xによる支持を安定させるためのバネ部材として機能する。これにより、ガイド突部111xにリボン供給コア12を取り付けた場合、リボン供給コア12の軸内面すなわち中空部分SS内壁を突起状バネ111zが適度な力で押すことになり、リボン供給コア12の回転軸に垂直な方向のガタツキを低減することができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、テープカートリッジ10にインクリボンRとテープTとを収納しているが、インクリボンRのみをテープカートリッジ10に収納する構成とすることもできる。この場合、印刷対象はテープに限らないものとなる。
1…テープ印刷装置、 10…テープカートリッジ、 11…ケース、 11a…上ケース部分、 11b…下ケース部分、 11d…第1板部材、 11f…第2板部材、 11j…軸体、 11x,111x…ガイド突部、 12…リボン供給コア、 12a…中空円筒状部材、 13…リボン巻取コア、 13a…中空円筒状部材、 15…テープ供給コア、 15a…中空円筒状部材、 15b…軸孔、 16…プラテン、 16a…中空円筒状部材、 16g…プラテンゴム、 21…進入孔、 23a…嵌合孔部、 23b…係合部、 25a…嵌合孔部、 25b…係合部、 25f…嵌合孔部、 27a,27f…嵌合孔部、 24…環状スプリング、 41…巻取コア駆動軸、 42…プラテン駆動軸、 50a…カートリッジ装着部、 50b…プリンタ部、 50c…入力部、 50d…表示部、 50h…本体ケース、 62…印字ヘッド、 65…ステッピングモータ、 66…カートリッジ駆動機構、 IS…内部空間、 R…インクリボン、 T…テープ
Claims (7)
- 上ケースと下ケースとによって構成されるケース内に、インクリボンを収容した印刷装置用のカートリッジであって、
前記ケース内に収納されて未使用時にインクリボンを巻上げた状態で収納した筒状のリボン供給コアと、
前記上ケースまたは前記下ケースのいずれか一方に形成されて前記リボン供給コアの一端に挿入される軸状部材と、前記形成された前記軸状部材と対向する側に設けられた前記リボン供給コアの他端を所定の遊びを有して回転可能に支持する支持用開口とを有する第1支持装置と、
前記ケース内に収納されて使用済みのリボンを巻取りつつ収納する筒状のリボン巻取コアと、
前記リボン巻取コアを回転自在に支持する第2支持装置と、
を備える印刷装置用のカートリッジ。 - 前記軸状部材は、前記リボン供給コアの軸の長さの略半分又はそれ以上の長さを有する請求項1記載のカートリッジ。
- 前記ケース内に収納されて未使用のテープを巻上げた状態で収納する筒状のテープ供給コアと、前記テープ供給コアを回転自在に支持する第3支持装置とをさらに備える請求項1及び請求項2のいずれか一項記載のカートリッジ。
- 前記軸状部材の根元側と前記リボン供給コアのうち前記軸状部材の根元側に面する端部との間に挟持されて、前記リボン供給コアを前記支持用開口側に付勢する環状バネをさらに備える請求項1から請求項3のいずれか一項記載のカートリッジ。
- 前記支持用開口の周辺と、前記リボン供給コアの前記支持用開口側の端部との間に、前記リボン供給コアの回転を規制するラチェット機構を備える請求項1から請求項4のいずれか一項記載のカートリッジ。
- 前記ケースは、印刷ヘッドを挿通させるヘッド用開口を前記上ケース及び前記下ケースにそれぞれ有し、
前記印刷ヘッドとの間に少なくともインクリボンを挟んでインクリボンの走行に伴って回転するプラテンと、前記プラテンを前記ヘッド用開口に臨むように配置した状態で回転可能に支持する第4支持装置とをさらに備える請求項1から請求項5のいずれか一項記載のカートリッジ。 - 前記軸状部材は、前記リボン供給コアの軸内面に密着するように付勢されるバネ部材を外周に備える請求項1から請求項6のいずれか一項記載のカートリッジ。
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Cited By (2)
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CN102390186A (zh) * | 2010-07-16 | 2012-03-28 | 精工爱普生株式会社 | 带安装装置以及具备该带安装装置的带印刷装置 |
JP2013010308A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Seiko Epson Corp | 処理装置 |
-
2007
- 2007-02-09 JP JP2007030082A patent/JP2008194868A/ja not_active Withdrawn
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US8342219B2 (en) | 2010-07-16 | 2013-01-01 | Seiko Epson Corporation | Tape placement apparatus and tape printer provided therewith |
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