JPH079747A - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置

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JPH079747A
JPH079747A JP18559193A JP18559193A JPH079747A JP H079747 A JPH079747 A JP H079747A JP 18559193 A JP18559193 A JP 18559193A JP 18559193 A JP18559193 A JP 18559193A JP H079747 A JPH079747 A JP H079747A
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tape
ink ribbon
drive shaft
ribbon drive
spool
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JP18559193A
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English (en)
Inventor
Katsunori Hasegawa
勝則 長谷川
Koushirou Yamaguchi
晃志郎 山口
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクリボン駆動軸の駆動機構から発生する
駆動騒音を極力低減することができ、もって使用者に不
快感を与えることなく文字付テープを作成することがで
きるテープ印字装置を提供する。 【構成】 テープカセットCをテープカセット装着部1
に装着した時に、テープカセットC内に設けられた音消
しスプール31とインクリボン駆動軸3とを係合させる
とともに、モータM、ギヤ機構Gを介してインクリボン
駆動軸3を所定量回転させた時に、音消しスプール31
の弾性係止部35をストッパ部材Sに当接係止し、かか
る当接係止に基づいてギヤ機構Gからクラッチバネ26
に一定以上の負荷がかけられた場合に、クラッチバネ2
6を巻戻すことによりギヤ機構Gからの回転力のインク
リボン駆動軸3への伝達を解除するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンとフィル
ムテープとを収納してなるテープカセットを使用し、サ
ーマルヘッドを介してフィルムテープ上に文字等の印字
を行なって文字付テープを作成するテープ印字装置にお
いて、インクリボンを使用することなく文字等の形成が
可能な感熱発色層を有する印字テープを収納したテープ
カセットを使用した場合に、テープ印字装置に設けられ
ているインクリボンの送り動作を行なうためのインクリ
ボン駆動軸の駆動機構から発生する駆動騒音を低減可能
なテープ印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクリボンとフィルムテー
プとを収納したテープカセットを使用し、インクリボン
駆動軸によりインクリボンを巻取りつつサーマルヘッド
を介してフィルムテープ上に文字等の印字を行なうこと
により文字付テープを作成するようにしたテープ印字装
置が種々提案されている。かかるテープ印字装置は、本
来的に、インクリボンとフィルムテープとを収納したテ
ープカセットを使用して文字付テープの作成を行なうた
めに開発されたものであり、従って、この種のテープ印
字装置に設けられているインクリボン駆動軸は、インク
リボンの送り動作を行なうためだけに存在しており、他
の目的には全く使用され得ないものである。
【0003】一方、近年において、ベーステープ上に感
熱発色層を形成し、かかる感熱発色層上に文字等の印字
が可能な印字テープを収納してなるテープカセットも提
案されている。この種のテープカセットでは文字等を印
字するについてインクリボンは全く不要となることか
ら、前記従来のテープ印字装置に使用した場合、テープ
印字装置に設けられているインクリボン駆動軸は空転さ
れているだけである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような感熱発色層を有する印字テープを収納したテープ
カセットをテープ印字装置に使用した場合、テープカセ
ット内には巻取るべきインクリボンが存在しないことか
ら、インクリボン駆動軸には極めて小さいリボン巻取り
負荷しかかからず、これよりインクリボン駆動軸が回転
駆動された場合には、テープ印字装置内でインクリボン
駆動軸を駆動する駆動機構(通常、ギヤ機構から構成さ
れる)における各ギヤ間の衝突に起因して、大きな機械
的駆動騒音が発生する。かかる駆動騒音は非常に不愉快
なものであり、使用者に不快感を与えるという問題があ
った。
【0005】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、インクリボン駆動軸を有するテ
ープ印字装置に対して、インクリボンを使用することな
く感熱発色層上に文字等の印字を行なう印字テープを収
納したテープカセットを使用した場合においても、イン
クリボン駆動軸の駆動機構から発生する駆動騒音を極力
低減することができ、もって使用者に不快感を与えるこ
となく文字付テープを作成することができるテープ印字
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、インクリボン駆動軸を有し、インクリボン駆
動軸によりインクリボンを巻取りつつサーマルヘッドを
介してフィルムテープ上に文字等の印字を行なって文字
付テープを作成するテープ印字装置において、カセット
ケース本体と、前記カセットケース本体内に収納される
とともにベーステープの一面に感熱発色層を形成してな
る印字テープと、前記カセットケース本体に形成されイ
ンクリボン駆動軸を挿通する軸孔と、前記軸孔を介して
カセットケース本体内に挿通されたインクリボン駆動軸
に係合してインクリボン駆動軸と共に回転可能なスプー
ル本体と、前記スプール本体の側縁から一体に形成され
た弾性係止部と、前記カセットケース本体の底壁に設け
られるとともに、前記スプール本体が所定量だけ回転し
た時に前記弾性係止部の回転を双方向で規制する一対の
ストッパ部材とを有するテープカセットを備え、前記イ
ンクリボン駆動軸を回転する駆動機構とインクリボン駆
動軸との間に、前記弾性係止部の回転が前記ストッパ部
材により規制されて一定以上の負荷が発生した場合に駆
動機構からの駆動力のインクリボン駆動軸への伝達を解
除するクラッチ機構を配設した構成とされる。
【0007】
【作用】前記構成を有する本発明では、テープカセット
をテープ印字装置に装着した場合、インクリボン駆動軸
は軸孔からカセットケース本体内に配置され、また、か
かるインクリボン駆動軸には弾性係止部を一体に有する
スプール本体が係合されている。そして、サーマルヘッ
ドを介してカセットケース本体内に収納された印字テー
プの感熱発色層上に文字等の印字を行なって文字付テー
プを作成する場合、インクリボン駆動軸が回転されるこ
とに基づいて、スプール本体がその弾性係止部と共に回
転される。
【0008】このとき、カセットケース本体の底壁に
は、スプール本体が所定量回転した時に弾性係止部の回
転を規制する一対のストッパ部材が設けられているの
で、スプール本体の回転に伴って弾性係止部がストッパ
部材に弾性的に当接係止し、インクリボン駆動軸の回転
が規制される。
【0009】更に、インクリボン駆動軸に大きな負荷が
かけられて一定以上の負荷が発生すると、インクリボン
駆動軸を回転する駆動機構とインクリボン駆動軸との間
に配設されたクラッチ機構を介して、駆動機構からの駆
動力のインクリボン駆動軸への伝達が解除される。この
とき、インクリボン駆動軸はその回転を停止するが、駆
動機構はクラッチ機構の存在に基づき一定の負荷がかけ
られながら駆動されることとなり、この結果、インクリ
ボン駆動軸を駆動する駆動機構に存在するギヤ間の衝突
が防止され、かかる駆動機構から不快感を伴う騒音が発
生することはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例に基づい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本発明に係
るテープ印字装置の概略について図1、及び、図2に基
づき説明する。ここに、図1はテープ印字装置における
テープカセット装着部を模式的に示す部分斜視図、図2
はテープカセット装着部に装着されたテープカセットの
上蓋を除いて示す平面図である。
【0011】これらの図において、テープ印字装置P
は、インクリボンとフィルムテープとを内蔵し、サーマ
ルヘッドを介してインクリボンによりフィルムテープ上
に文字等の印字を行なって文字付テープを作成可能なも
のであり、かかるテープ印字装置Pの右後部には複数種
類のテープカセットCを装着するテープカセット装着部
1が設けられている。テープカセット装着部1には、後
述するように、テープ送りモータMによりギヤ機構Gを
介して回転駆動されるテープ送り軸2(図2参照)が、
テープカセット装着部1の左下位置に配設されている。
かかるテープ送り軸2には、テープカセットC内に回転
可能に配設されているテープ送りローラ18(図2参
照)が係合可能とされており、各テープ送り軸2とテー
プ送りローラ18とは、テープカセットCをカセット装
着部1に装着した際に相互に係合されるものである。
【0012】また、テープカセット装着部1の中央近傍
位置には、モータM、ギヤ機構G(図3参照)を介して
テープ送り軸2と連動して回転されるインクリボン駆動
軸3が配設され、このインクリボン駆動軸3はテープカ
セットCの軸孔H(図6参照)を介してテープカセット
C内に層通されるとともに、インクリボン駆動軸3には
テープカセットC内に設けられた音消しスプール31
(後述する)が係合される。尚、かかるインクリボン駆
動軸3は、従来のテープカセットにおいて収納されてい
るサーマルリボンの巻取り軸として使用されるものであ
るが、本実施例に係る各テープカセットCにおいては印
字テープTの送り動作に関与せず、インクリボン駆動軸
3の回動に伴ってギヤ機構Gから発生する駆動騒音を低
減するために設けられているものである。かかるテープ
送り軸2とインクリボン駆動軸3とを回転駆動するモー
タM、ギヤ機構Gの構成、及び、音消しスプール31の
構成については後述する。
【0013】これより、テープカセットC内に収納され
た印字テープTは、テープ送り軸2に係合されるテープ
送りローラ18と後述のテープ送り補助ローラ20(図
2参照)を介して送り動作が行なわれるものである。こ
こに、印字テープTはベーステープの一面に感熱剤層が
形成されるとともに、ベーステープの他面には粘着剤層
を介して剥離紙が貼付された構成を有し、後述のサーマ
ルヘッドTHに設けられている複数の発熱素子が印字テ
ープTの感熱剤層に当接しつつ選択的に発熱駆動され
て、印字テープT上に文字等が印字されるものである。
従って、かかる印字テープTを使用する場合にはインク
リボンは不要となり、これよりテープカセットC内には
インクリボンは設けられていない。
【0014】また、テープカセット装着部1には段差部
4(図1参照)が形成されており、かかる段差部4は、
テープカセットCをテープカセット装着部1に装着する
際に、テープカセットCの底面に形成された突出部5を
受け入れるものである。
【0015】前記のように構成されるテープカセット装
着部1の後方位置には、蓋6がテープ印字装置Pに対し
て開閉可能に取り付けられており、かかる蓋6のほぼ中
央位置には窓7が形成されている。この窓7はテープカ
セット装着部1に装着されたテープカセットCの種類を
透視、確認するためのものである。また、テープカセッ
ト装着部1の前方位置には回転ロック部材8が配設さ
れ、この回転ロック部材8は、図示しないロック構造を
介して、前記蓋6の開閉を行なうものである。更に、テ
ープカセット装着部1の前方には、各種のキーを備えた
キーボードKが設けられており、また、キーボードKの
斜め上方には液晶ディスプレイ9が配置されている。こ
れより、キーボートK上の各キーから入力された文字、
記号等が液晶ディスプレイ9上に表示されつつ、印字テ
ープT上にサーマルヘッドTH(図2参照)を介して印
字される文字等の編集が行なわれるものである。
【0016】次に、前記テープカセットCの内部構造に
ついて図2に基づき説明する。図2において、テープカ
セットCはカセットケース本体10を有し、かかるカセ
ットケース本体10の左上方位置にはテープ収納部11
が形成されている。このテープ収納部11内には、テー
プスプール12の周囲に印字テープTが巻回されたテー
プユニットUが挿嵌される。また、カセットケース本体
10の底壁には4つのテープガイド13、14、15、
及び、16が形成されており、テープユニットUにおけ
るテープスプール12に巻回されたテープTは、これら
の各テープガイド13乃至16を介してテープ排出部A
の方向に向かって案内される。テープガイド14の左側
近傍位置において、図6に拡大して示すように、カセッ
トケース本体10の底壁にはインクリボン駆動軸3を挿
通する軸孔Hが形成されており、この軸孔Hの周囲に形
成された2つの壁部Wの端部には一対のストッパ部材S
が設けられている。かかるストッパ部材Sは、後述する
ように、音消しスプール31に形成された弾性係止部3
3の回転を双方向で規制するものである。
【0017】更に、テープガイド16の近傍において、
カセットケース本体10の前部(図2中下部)には凹部
17が設けられており、この凹部17にはカセット装着
部1に固設されたサーマルヘッドTHが発熱素子を外側
に向けて配置される。また、サーマルヘッドTHの左側
位置には、前記テープ送り軸2に係合されるテープ送り
ローラ18が回転可能に配置されている。また、前記各
サーマルヘッドTH、テープ送りローラ18に対向して
ローラホルダRが回動可能に配置されており、かかるロ
ーラホルダRにはサーマルヘッドTHに圧接されるプラ
テンローラ19が回転可能に支持され、また、テープ送
りローラ18に圧接されてテープ送りローラ18と協働
して印字テープTの送り動作を行なうテープ送り補助ロ
ーラ20が回転可能に支持されている。
【0018】これより、前記のようにテープスプール1
2から各テープガイド13乃至16を介して案内された
印字テープTは、サーマルヘッドTHとプラテンローラ
19との間に送られた後、サーマルヘッドTHを介して
文字等の印字が行なわれ、更に、印字後の印字テープT
がテープ送りローラ18とテープ送り補助ローラ20と
の協働によりテープ排出部AからテープカセットCの外
方に排出されるものである。
【0019】次に、前記テープ送り軸2とインクリボン
駆動軸3の回転駆動を行なうモータM及びギヤ機構Gの
構成について図3乃至図5に基づき説明する。ここに、
図3はモータMとギヤ機構Gとの関係を模式的に示す平
面図、図4はインクリボン駆動軸3を拡大して示す斜視
図、図5はインクリボン駆動軸3とそのインクリボン駆
動軸3を回転するギヤとの間に配設されるクラッチ機構
を模式的に示す平面図である。
【0020】図3において、モータMの回転軸21には
駆動ギヤ22が固着されており、この駆動ギヤにはギヤ
歯部22Aが設けられている。ギヤ歯部22Aには第1
従動ギヤ23のギヤ歯部23Aが噛合され、また、第1
従動ギヤ23のギヤ歯部23Bにはインクリボン駆動軸
3を回転駆動する第2従動ギヤ24のギヤ歯部24Aが
噛合されている。この第2従動ギヤ24上にはバネ係止
部25(図3、図5参照)が形成されており、また、第
2従動ギヤ24の中心にはインクリボン駆動軸3が回転
可能に貫通されている。更に、インクリボン駆動軸3の
下方において、図4に示すように、その周囲にはクラッ
チバネ26が挿嵌されており、このクラッチバネ26の
一端に設けられた係合部26Aが前記バネ係止部25に
係止されている。これにより、モータMが回転される
と、駆動ギヤ22、第1及び第2従動ギヤ23、24が
回転され、これに伴いクラッチバネ26を介してインク
リボン駆動軸3も回転されるものである。
【0021】尚、インクリボン駆動軸3には、図4に示
すように、その周囲に係合突起3Aが形成されている
が、かかる係合突起3Aは後述する音消しスプール31
におけるスプール孔34の内壁に形成された係合突起3
1Aに係合されるものである。
【0022】ここに、かかるクラッチバネ26の巻方向
は、第2従動ギヤ24が図3中矢印方向に回転された時
に巻戻される方向と合致されているが、インクリボン駆
動軸3の回転が何ら規制されない通常の状態において
は、クラッチバネ26の係合部26Aがバネ係止部25
に係止され、また、クラッチバネ26は一定の巻き付け
力でインクリボン駆動軸3を保持していることから、第
2従動ギヤ24の回転力がクラッチバネ26を介してイ
ンクリボン駆動軸3に伝達され、これによりインクリボ
ン駆動軸3は第2従動ギヤ24の回転に従って回転され
る。一方、インクリボン駆動軸3の回転が後述するよう
に音消しスプール31等により一定以上の負荷をもって
規制された場合には、前記したクラッチバネ26の巻方
向に基づいて、クラッチバネ26は第2従動ギヤ24の
回転に伴って巻戻されることとなり、これより第2従動
ギヤ24とインクリボン駆動軸3との間の連結が解除さ
れてインクリボン駆動軸3は回転されなくなる。このと
き、第2従動ギヤ24とクラッチバネ26のみが回転さ
れることとなる。
【0023】また、前記モータMの駆動ギヤ22のギヤ
歯部22Aには第3従動ギヤ27のギヤ歯部27Aが噛
合されており、更に、第3従動ギヤ27に設けられたも
う1つのギヤ歯部27Bが第4従動ギヤ28のギヤ歯部
28Aに噛合されている。かかる第4従動ギヤ28のギ
ヤ歯部28Aは更に第5従動ギヤ29のギヤ歯部29A
に噛合され、また、ギヤ歯部29Aは前記テープ送り軸
2に設けられた第6従動ギヤ30のギヤ歯部30Aに噛
合されている。これにより、モータMが回転されると、
駆動ギヤ22、各第3、第4、第5、及び、第6従動ギ
ヤ27、28、29、30を介してテープ送り軸2が回
転され、かかるテープ送り軸2の回転に伴ってテープ送
りローラ18も回転されて前記テープ送り補助ローラ2
0と協働して印字テープTの送り動作が行なわれるもの
である。
【0024】続いて、インクリボン駆動軸3に係合され
る音消しスプール31について図7及び図8に基づき説
明する。ここに、図7は音消しスプール31の平面図、
図8は音消しスプール31の側面図である。これれらの
各図において、音消しスプール31は、基本的に、スプ
ール本体32とスプール本体32の側縁から一体に設け
られた弾性係止部33とから構成される。ここに、スプ
ール本体32はスプール孔34を有し、このスプール孔
34の内壁にはインクリボン駆動軸3の係合突起3Aと
相互に係合する係合突起31Aが形成されている。ま
た、スプール本体32の側縁から設けられた弾性係止部
33からは上下に逆「V」字状に形成されたバネ係止部
35が設けられており、バネ係止部35が設けられた位
置と反対側の位置は係止端面33Aとされている。かか
るバネ係止部35、及び、係止端面33Aは、音消しス
プール31がインクリボン駆動軸3と共に所定量回転し
た時に、前記カセットケース本体10の底壁に形成され
た一対の各ストッパ部材Sに当接係止されるものであ
る。
【0025】次に、前記のように構成されたテープカセ
ットCをテープ印字装置Pのカセット収納部1に収納し
た場合に、インクリボン駆動軸3の回転に伴って音消し
スプール31により行なわれる作用について図9乃至図
11を参照しつつ説明する。ここに、図9は音消しスプ
ール31における弾性係止部33のバネ係止部35がス
トッパ部材Sに当接係止される前の状態を示す説明図、
図10はバネ係止部35がストッパ部材Sに当接係止を
開始した状態を示す説明図、図11はバネ係止部35が
ストッパ部材Sに当接係止されてバネ係止部35が撓ん
だ状態を示す説明図である。
【0026】先ず、テープ印字装置Pにより印字テープ
Tの感熱剤層に文字等を印字して文字付テープを作成す
る場合、前記モータM、ギヤ機構Gを介してテープ送り
軸2が回転され、これに伴ってテープ送りローラ18も
回転される。従って、印字テープTはテープ送りローラ
18とテープ送り補助ローラ20との協働により送ら
れ、かかる印字テープTの送り動作中に印字テープTは
各テープガイド13乃至16を経てサーマルヘッドTH
とプラテンローラ19まで案内され、サーマルヘッドT
Hとプラテンローラ19との間で印字テープT上に文字
等が印字される。印字後のテープTは、更にテープ送り
ローラ18と補助ローラ20との協働によりテープ排出
部Aからテープ印字装置Pの外部に排出されて文字付テ
ープが得られる。
【0027】前記テープ印字装置Pによる文字付テープ
の作成と同期して、インクリボン駆動軸3は、前記モー
タM、ギヤ機構Gを介して回転される。かかるインクリ
ボン駆動軸3の回転が開始される前においては、音消し
スプール31は図9に示す状態にあり、弾性係止部33
のバネ係止部35はストッパ部材Sに当接係合されてい
ない。そして、インクリボン駆動軸3が回転を開始する
と、音消しスプール31は、その係合突起31Aとイン
クリボン駆動軸3の係合突起3Aが相互に係合されるこ
とから、インクリボン駆動軸3の回転に伴って回転を開
始する。音消しスプール31が所定量回転すると、弾性
係止部33のバネ係止係止部35はストッパSに当接係
合する。このときの状態が図10に示されている。更
に、音消しスプール31が回転しようとすると、バネ係
止部35がそのバネ特性に基づき撓む。この状態が図1
1に示されている。そして、バネ係止部35が完全に撓
んだ時点で音消しスプール31は最早回転できなくな
る。
【0028】一方、ギヤ機構Gにおける第2従動ギヤ2
4は、モータM、駆動ギヤ22、第1従動ギヤ23から
回転力が伝達されて更に回転を行なおうとする。そし
て、第2従動ギヤ24からクラッチバネ26に伝達され
る回転負荷が一定以上になると、クラッチバネ26は巻
戻される。これにより、第2従動ギヤ24からの回転力
のインクリボン駆動軸3への伝達は解除され、この結
果、インクリボン駆動軸3は最早回転されることはな
く、第2従動ギヤ24はクラッチバネ26と共に回転を
行なうのみとなる。このとき、第2従動ギヤ24にはク
ラッチバネ26を介してその回転方向と逆の方向に一定
の負荷がかけられており、これによりギヤ機構Gにおけ
る各ギヤは一定の負荷を負いつつ回転することとなる。
ここに、ギヤ機構Gにおける各ギヤ間には、一般に、ギ
ヤ歯とギヤ歯間にバックラッシュが存在するが、前記の
ように各ギヤには一定の負荷がかけられているので、ギ
ヤ歯とギヤ歯との衝突に基づく機械的騒音は殆ど発生し
ない。従って、インクリボン駆動軸3が何らの仕事を行
なうことなく回転した場合でも、音消しスプール31の
作用により使用者に不快感を与えることは確実に防止し
得る。
【0029】次に、テープカセットCをテープ印字装置
Pのテープカセット装着部1に装着する場合におけるイ
ンクリボン駆動軸3と音消しスプール31との関係につ
いて図12乃至図14に基づき説明する。ここに、図1
2は音消しスプール31における弾性係止部33がいず
れのストッパ部材Sにも当接係合しない状態でインクリ
ボン駆動軸3の係合突起3Aと音消しスプール31の係
合突起31Aとが相互に干渉した状態を示す説明図、図
13は音消しスプール31における弾性係止部33の係
止端面33Aがストッパ部材Sに当接係合した状態でイ
ンクリボン駆動軸3の係合突起3Aと音消しスプール3
1の係合突起31Aとが相互に干渉した状態を示す説明
図、図14は音消しスプール31における弾性係止部3
3のバネ係止部35がストッパ部材Sに当接係合した状
態でインクリボン駆動軸3の係合突起3Aと音消しスプ
ール31の係合突起31Aとが相互に干渉した状態を示
す説明図である。
【0030】先ず、図12に示す状態において、音消し
スプール33は、その弾性係止部33の係止端面33A
及びバネ係止部35が各ストッパ部材Sに当接係止する
までの範囲L(回動可能範囲)内で回動可能であり、従
って、テープカセットCをテープカセット装着部1に装
着した際に係合突起3Aと係合突起31Aとが相互に干
渉した場合においても、音消しスプール33は時計方向
又は反時計方向のいずれかの方向に回動して音消しスプ
ール33はインクリボン駆動軸3に対して適正に係合さ
れ得るものである。
【0031】また、図13に示す状態においては、弾性
係止部33の係止端面33AがストッパSに当接係止さ
れているので、音消しスプール31は反時計方向には最
早回動できない。しかし、この場合において前記したク
ラッチバネ26はその巻方向に基づき、時計方向に向か
ってはインクリボン駆動軸3の巻き付く方向であるが、
反時計方向については巻戻されてインクリボン駆動軸3
からリリースされる方向となる。従って、インクリボン
駆動軸3は、反時計方向に向かってはクラッチバネ26
から開放されて回動可能な状態となり、これより図13
の状態からテープカセットCを若干テープカセット装着
部1に押し込むことにより、係合突起3Aと係合突起3
1Aとの相互干渉は解除されて音消しスプール31がイ
ンクリボン駆動軸3に対して適正に係合され得る。
【0032】更に、図14に示す状態においては、係合
突起3Aと係合突起31Aとの干渉状態に従い、図13
の場合と同様にして、インクリボン駆動軸3が反時計方
向に回動して係合突起3Aと係合突起31Aとの相互干
渉は解除されて音消しスプール31がインクリボン駆動
軸3に対して適正に係合され得る。一方、係合突起3A
と係合突起31Aとの干渉状態が音消しスプール31が
時計方向に回動することにより解除可能な場合には、弾
性係止部33のバネ係止部35がストッパ部材Sに当接
係止されているものの、音消しスプール31はバネ係止
部35が弾性変形可能な範囲で回動できるので、テープ
カセットCをテープカセット装着部1に若干押し込んで
バネ係止部35を弾性変形させつつ各係合突起3Aと3
1Aとの相互干渉を解除すれば、音消しスプール31が
インクリボン駆動軸3に対して適正に係合され得るもの
である。
【0033】前記したように、テープカセットCをテー
プカセット装着部1に装着した際に、インクリボン駆動
軸3の係合突起3Aと音消しスプール31の係合突起3
1Aとが如何なる干渉状態にあっても、各係合突起3
A、31A間の相互干渉を極めて容易に解除して、テー
プカセットCをテープカセット装着部1に対して適正に
装着することが可能となるものである。
【0034】以上詳細に説明した通り本実施例に係るテ
ープ印字装置Pでは、テープカセットCをテープカセッ
ト装着部1に装着した時に、テープカセットC内に設け
られた音消しスプール31とインクリボン駆動軸3とを
係合させるとともに、モータM、ギヤ機構Gを介してイ
ンクリボン駆動軸3を所定量回転させた時に、音消しス
プール31の弾性係止部35をストッパ部材Sに当接係
止し、かかる当接係止に基づいてギヤ機構Gからクラッ
チバネ26に一定以上の負荷がかけられた場合に、クラ
ッチバネ26を巻戻すことによりギヤ機構Gからの回転
力のインクリボン駆動軸3への伝達を解除するように構
成したので、ギヤ機構Gにおける各ギヤは、クラッチバ
ネ26の存在に基づき、その回転方向とは逆の方向に一
定の負荷がかけられながら回転することとなり、これに
よりギヤ機構Gにおける各ギヤ間のギヤ歯相互の衝突に
基づく機械的騒音は殆ど発生しないようにすることがで
きる。従って、ギヤ機構Gにおける各ギヤ歯間にバック
ラッシュが存在する場合においても、使用者に不快感を
与えることを確実に防止することができるものである。
【0035】また、本実施例に係るテープ印字装置Pで
は、テープカセットCをテープカセット装着部1に装着
した際に、インクリボン駆動軸3の係合突起3Aと音消
しスプール31の係合突起31Aとが如何なる干渉状態
にあっても、各係合突起3A、31A間の相互干渉は極
めて容易に解除して、テープカセットCをテープカセッ
ト装着部1に対して適正に装着することができる。
【0036】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、本実
施例では、前記のように音消しスプール31をストッパ
部材Sに当接係止することによりインクリボン駆動軸3
の回転を規制し、クラッチバネ26を介してギヤ機構G
における各ギヤに一定の負荷をかけることにより各ギヤ
間の衝突から発生する騒音を低減するように構成した
が、インクリボン駆動軸3は回転自由であるが、その回
転をテープカセットC内に設けられた座金等によりイン
クリボン駆動軸3の回転自体に、一定の負荷をかけるよ
うにして各ギヤ間の衝突による騒音を低減させるように
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、インクリボ
ン駆動軸を有するテープ印字装置に対して、インクリボ
ンを使用することなく感熱発色層上に文字等の印字を行
なう印字テープを収納したテープカセットを使用した場
合においても、インクリボン駆動軸の駆動機構から発生
する駆動騒音を極力低減することができ、もって使用者
に不快感を与えることなく文字付テープを作成すること
ができるテープ印字装置を提供することができ、その産
業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置におけるテープカセット装着部
を模式的に示す部分斜視図である。
【図2】テープカセット装着部に装着されたテープカセ
ットの上蓋を除いて示す平面図である。
【図3】モータとギヤ機構との関係を模式的に示す平面
図である。
【図4】インクリボン駆動軸を拡大して示す斜視図であ
る。
【図5】インクリボン駆動軸とクラッチバネとの関係を
模式的に示す平面図である。
【図6】カセットケース本体の底壁に形成されたストッ
パ部材を示す平面図である。
【図7】音消しスプールの平面図である。
【図8】音消しスプールの側面図である。
【図9】音消しスプールにおける弾性係止部材のバネ係
止部がストッパ部材に当接係止される前の状態を示す説
明図である。
【図10】バネ係止部がストッパ部材に当接係止を開始
した状態を示す説明図である。
【図11】バネ係止部がストッパ部材に当接係止されて
バネ係止部が撓んだ状態を示す説明図である。
【図12】音消しスプールにおける弾性係止部がいずれ
のストッパ部材にも当接係合しない状態でインクリボン
駆動軸の係合突起と音消しスプールの係合突起とが相互
に干渉した状態を示す説明図である。
【図13】音消しスプールにおける弾性係止部の係止端
面がストッパ部材に当接係合した状態でインクリボン駆
動軸の係合突起と音消しスプールの係合突起とが相互に
干渉した状態を示す説明図である。
【図14】音消しスプールにおける弾性係止部のバネ係
止部がストッパ部材に当接係合した状態でインクリボン
駆動軸の係合突起と音消しスプールの係合突起とが相互
に干渉した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 インクリボン駆動軸 10 カセットケース本体 22 駆動ギヤ 23 第1従動ギヤ 24 第2従動ギヤ 25 バネ係止部 26 クラッチバネ 26A 係合部 31 音消しスプール 32 スプール本体 33 弾性係止部 35 バネ係止部 C テープカセット G ギヤ機構 H 軸孔 M モータ P テープ印字装置 S ストッパ部材 T 印字テープ TH サーマルヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボン駆動軸を有し、インクリ
    ボン駆動軸によりインクリボンを巻取りつつサーマルヘ
    ッドを介してフィルムテープ上に文字等の印字を行なっ
    て文字付テープを作成するテープ印字装置において、 カセットケース本体と、 前記カセットケース本体内に収納されるとともにベース
    テープの一面に感熱発色層を形成してなる印字テープ
    と、 前記カセットケース本体に形成されインクリボン駆動軸
    を挿通する軸孔と、 前記軸孔を介してカセットケース本体内に挿通されたイ
    ンクリボン駆動軸に係合してインクリボン駆動軸と共に
    回転可能なスプール本体と、 前記スプール本体の側縁から一体に形成された弾性係止
    部と、 前記カセットケース本体の底壁に設けられるとともに、
    前記スプール本体が所定量だけ回転した時に前記弾性係
    止部の回転を双方向で規制する一対のストッパ部材とを
    有するテープカセットを備え、 前記インクリボン駆動軸を回転する駆動機構とインクリ
    ボン駆動軸との間に、前記弾性係止部の回転が前記スト
    ッパ部材により規制されて一定以上の負荷が発生した場
    合に駆動機構からの駆動力のインクリボン駆動軸への伝
    達を解除するクラッチ機構を配設したことを特徴とする
    テープ印字装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6834769B2 (en) 2000-09-04 2004-12-28 M.F.V Co., Ltd. Hinge cap
DE102009000359A1 (de) 2008-02-04 2009-10-01 M.F.V. Co., Ltd. Kappe
US8141731B2 (en) 2008-05-27 2012-03-27 Seaquist Closures L.L.C. Closure with lid and slidable latch system
US8540121B2 (en) 2009-07-07 2013-09-24 Aptargroup, Inc. Dispensing actuator with flip-open lid

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US8141731B2 (en) 2008-05-27 2012-03-27 Seaquist Closures L.L.C. Closure with lid and slidable latch system
US8540121B2 (en) 2009-07-07 2013-09-24 Aptargroup, Inc. Dispensing actuator with flip-open lid

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