JPH0729485A - マイクロチップ型電子ソースの製造法 - Google Patents

マイクロチップ型電子ソースの製造法

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JPH0729485A
JPH0729485A JP17769494A JP17769494A JPH0729485A JP H0729485 A JPH0729485 A JP H0729485A JP 17769494 A JP17769494 A JP 17769494A JP 17769494 A JP17769494 A JP 17769494A JP H0729485 A JPH0729485 A JP H0729485A
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holes
grid
mask
hole
manufacturing
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JP17769494A
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English (en)
Inventor
Pierre Vaudaine
ヴォーデン ピエール
Brigitte Montmayeul
モンマヨーエル ブリジット
Michel Borel
ボレル ミシェル
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Commissariat a lEnergie Atomique et aux Energies Alternatives CEA
Original Assignee
Commissariat a lEnergie Atomique CEA
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • H01J9/022Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes
    • H01J9/025Manufacture of electrodes or electrode systems of cold cathodes of field emission cathodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2201/00Electrodes common to discharge tubes
    • H01J2201/30Cold cathodes
    • H01J2201/319Circuit elements associated with the emitters by direct integration

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホールを有したマスクによりグリッド内に当
該ホールを形成するためのマスキング段階を使用してマ
イクロチップ型電子ソースを製造する方法を開示する。 【構成】 寸法、形状および位置が所定の許容値にある
グリッド内にホールを得ることが理論通り行なわれるよ
うにするためマスク内のホールが所定の寸法と形状を有
しており、マイクロチップのアペックスがグリッドの厚
みの中に配置されているマイクロチップ型電子ソースの
製造法であり、前記の製造法により電子ソースを製造し
た後に、均質性および/または再現性および/または他
のソースの上での再現性が十分である放出をソースが行
なうかどうか決めるための評価が行なわれていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマイクロチップ型電子
ソースの製造法に関する。この発明によりマイクロチッ
プ型カソードの放出に関する均質性と再現性を改良し、
製造上の制約を減少することができる。
【0002】
【従来の技術】放射性マイクロチップ型カソードはとり
わけディスプレイの分野、特にフラットフェイススクリ
ーンに使用されている電子ソースである。これらのカソ
ードは電子ガンまたは真空計にも使用できる。
【0003】特許番号第FR−A−2593953号に
はフィールドの放出により励起されたカソードルミネセ
ンスによるディスプレイの製造法が記載されている。電
子ソースはガラス基板の上に配置されたマイクロチップ
のカソードでありマトリクス構造をしている。
【0004】特許番号第FR−A−2623013号お
よび第FR−A−2663462号には前記のマイクロ
チップ型カソードに対し行なわれた改良法が記載されて
いる。より詳細にはこれらの特許はチップ内に放出され
る電流を制限することにより均一に放出する改良法に関
している。これはマイクロチップに直列に抵抗体を入れ
ることにより得られている。この抵抗体は連続的または
非連続的な抵抗層から形成されている。図1は特許番号
第FR−A−2623013号に詳細が記載されている
マイクロチップ型放出カソードを有する周知の電子ソー
スを図示している。このソースはマトリクス構造をして
おり、例えばガラス基板2の上に薄いシリカ層4が任意
に取り付けられている。前記のシリカ層4の上にはカソ
ード導体として作用しマトリクス構造の列を構成する平
行な導体ストリップの形をした多数の電極5が形成して
いる。カソード導体はそれぞれが抵抗コーティング7で
覆われているが、このコーティングは(カソード導体を
分極手段20に接続するための先端部を除いて)連続し
ている。シリカ製で電気的に絶縁のコーティング8は抵
抗コーティング7を覆っている。絶縁コーティング8の
上には平行導体ストリップの形をした多数の電極10が
形成されている。これらの電極10は電極5に直角であ
りマトリクス構造のラインすなわち行を形成するグリッ
ドの役目をしている。抵抗コーティングは電極10の上
または下に任意に配置されている。
【0005】特許番号第FR−A−2663462号で
はマイクロチップが電極の格子の開口部に配置されるよ
うに、格子状の電極(例えばカソード導体)の使用を推
薦している。この構成では、ブレイクダウン抵抗はもは
や抵抗コーティングの厚さには大きく左右されず、カソ
ード導体とマイクロチップの間の距離に左右される。
【0006】前記マイクロチップカソードに対する他の
改良法はこの出願の名前で1992年2月26日にフラ
ンスで特許出願された第9202220号により与えら
れている。この改良法はマイクロチップにより行と列の
間で短絡リスクを減少することから成る。このようにす
るため、図2と図3に図示するように、2つの直列の電
極のオーバーラップゾーンを最大限少なくしている。
【0007】図2は電子ソースの平面図を図示してお
り、図3は図2の軸III−IIIに沿った断面図を大
きなスケールで図示している。このマトリクス構造は例
えばガラス基板1と任意の薄いシリカコーティング6か
ら成っている。前記のシリカコーティング6の上には一
連の平行電極3があり、それぞれは格子構造を有しカソ
ード導体の働きをしており、マトリクス構造の列を形成
している。
【0008】カソード導体3はシリコン抵抗コーティン
グ9とシリカ絶縁コーティング11により覆われてい
る。絶縁コーティング11の上には他の一連の平行電極
があるが、この電極はカソード導体によりオーバーラッ
プゾーンを最小にする穴の開いた種々の構造を有してい
る。これらの電極はカソード導体に直角であり、マトリ
クス構造の行であるグリッドを形成している。
【0009】図2と図3はディバイスのグリッドの一部
の詳細を図示している。グリッド13には平行なトラッ
ク14があるが、このトラックは他の平行なトラック1
5と直角に交差している。トラック14と15の交差点
にはグリッドにここでは正方形で幅の広いゾーン17が
ある。図2はカソード導体3と、表面の非常に小さいグ
リッドのトラック14および15とのオーバーラップゾ
ーン16を示している。幅の広いゾーン17はカソード
導体を形成するメッシュの中央に位置している。
【0010】カソード導体とグリッドの交差ゾーンで
は、マイクロホール18はグリッドと絶縁コーティング
11の厚さの中に形成されている。マイクロチップ19
はこれらのホールの中に配置され抵抗コーティング9の
上に置かれている。マイクロホールとマイクロチップの
アセンブリは電子マイクロエミッタを構成している。マ
イクロエミッタはカソード導体の格子のメッシュの中央
領域と、グリッドの幅の広い正方形のゾーン17を占有
している。図2および図3に示す場合、カソード導体の
メッシュのそれぞれと幅の広いグリッドゾーンには16
個のマイクロエミッタがある。
【0011】マイクロエミッタの寸法は最良の放出を得
るのに最適な寸法である。ホールの直径、チップの形
状、絶縁コーティングの厚さおよびグリッドの厚さが問
題である。このように、放出電流はこれらの寸法に大き
く左右され、ホールの直径に逆比例する。ホールが円形
の時特性は最適であり、ホールがこの円形で無くなる
時、例えばだ円形になる時特性が減少する。放出電流も
チップのアペックスがグリッド導体の厚さの中にある時
最適になる。この放出電流はチップが高くグリッドの上
に投射される時急速に低下し、チップが低い時アペック
スはグリッドの下にある。チップのアペックスの位置は
ホールがエッチングされている絶縁コーティングの厚さ
と、チップの形状、特にチップを形成する円錐体の角度
とにリンクしている。
【0012】チップのアペックスは次の状態が満たされ
る時例示の方法でグリッドの厚さの中に位置している: − 絶縁コーティング11の厚さ=1μm − ホール18の直径=1.3μm − モリブデンチップ19が蒸発により堆積し表面に直
角にスパッタリングしている − 幅の広いゾーン内のグリッドの厚さ=0.4μm
【0013】前述の特許で開示された有効な改良法から
提示される放出の均一性に対する改良にも拘らず、不均
質性はマイクロチップカソードの構造内にある欠陥に関
連して生ずる。これらの欠陥はマイクロエミッタ製造法
が不適当であることにより生ずる。これらの欠陥はカソ
ードが製造される基板の一部の平坦性が少なくなること
にもより生ずる。
【0014】これらの特許の中で生ずる欠陥はマイクロ
ホールの直径または形の均一性が不足すること、または
個々のスクリーンの間のパラメータ(直径、形状)の再
現性が乏しいこと、および放出チップとグリッドの間の
配置が悪いことにより生じ、チップのあるものは放出し
ない。
【0015】これは製造パラメータのコントロールが不
十分であることおよび/または使用される装置の不完全
性により生ずる。放出電流はチップのアペックスがグリ
ッドの厚さの中にありホールの直径が一定の時一定であ
る。カソードの放出表面内でまたは個々のカソードの間
でホールの直径がコントロールされていない方法で変化
するならば、またはチップがグリッドの厚さ貫通するな
らば、放出電流は変化し放出の均質性または再現性はも
はや確実でない。このように、製造上のパラメータがマ
イクロエミッタに対し必要な寸法を得るための許容基準
範囲を越えるならば放出は悪影響を受ける。
【0016】しかし、放出カソードの製造に使用される
装置は完全でなく、更に動作特性はある基準内でのみ最
適であり再現性がある。この基準が放出構造の基準より
広ければ、放出特性は悪影響を受ける。更に、欠陥のあ
るものは基板により、特に平面性の欠如により生じ更に
悪化する。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、欠陥
を見えなくするようにするため周期を十分小さくし、十
分大きな形状または寸法の範囲で、または慎重であって
も無くても全ての欠陥を小さくするのに十分な数で規則
的に分布された欠陥を慎重に形成するため、マイクロチ
ップカソードを製造する間使用されるマスクの上で妨害
を与える欠点を除去することである。
【0018】この発明はそれ故、マイクロチップが少な
くとも1つのカソード導体に電気的に接続されており、
更に少なくとも1つの電子注出グリッド内で形成された
ホールの中にあり、製造法にはホールを有するマスクに
よりグリッド内に当該ホールを形成するマスキング段階
が使用されており、寸法、形状および位置が所定の許容
値にあるグリッド内にホールを得ることが理論通り行な
われるようにするためマスク内のホールが所定の寸法と
形状を有しており、マイクロチップのアペックスがグリ
ッドの厚みの中に配置されているマイクロチップ型電子
ソースの製造法の改良法に関しており、この改良法は前
記の製造法により電子ソースを製造した後に次のことを
特徴とする: (1)均質性および/または再現性および/または他の
ソースの上での再現性が十分である放出をソースが行な
うかどうか決めるための評価が行なわれている、(2)
ソースからの放出が非均質的および/または非再現的で
あると考えられるならば、非均質的な放出を行ない、更
に基準外であるホールの形状、寸法または位置により、
またはマイクロチップのアペックスがグリッドの厚さの
中にないことにより欠陥が生ずる、(3)製造法が実施
されている間使用されるマスクは前記製造法により製造
されたフューチャソースを均質的および/または再現的
に与えるため修正されているが、この修正は欠陥および
/またはホールの形成を加えることにより予め定められ
た欠陥に対し補償を行なうためマスク内の少なくとも幾
つかのホールの形状および/または寸法および/または
マスク内の数を変更することから成る。
【0019】欠陥がグリッドのホールの直径の基準を外
れた変化により生ずるとすれば、マスクがこれらの形成
された欠陥を含むことができる分布に従い変化する直径
を有するホールにより表面の全てをカバーするため修正
される。
【0020】欠陥がだ円形のグリッドホールがあること
により生ずるとすれば、マスクが円形のホールとだ円形
のホールにより表面の全てをカバーするため修正されて
おり、だ円形の長軸は欠陥のあるグリッドのだ円形のホ
ールの短軸の方向にあり、円形およびだ円形の修正ホー
ルはマスクの上で容易に混ぜられている。
【0021】欠陥がグリッドに対するホールの不満足な
位置により生じているとすれば、フューチャソースのグ
リッドがグリッドに対するホールの良好な位置に相当す
るホールの数だけ与えられるようにマスク内のホールの
数が増加する。
【0022】ホール製造法は写真石版法であることが好
ましい。
【0023】
【実施例】図2および図3により図示される放出構造は
好都合なことに以下に簡単に記載した周知の方法により
得られる。
【0024】例えばガラスの上で、薄くほぼ1000オ
ングストロームのシリコンコーティング6で覆われた絶
縁基板1は、例えばカソードスパッタリングにより金属
コーティングを堆積している。この金属コーティングは
厚さが2000オングストロームのニオブコーティング
である。
【0025】前述の堆積された金属コーティングから、
格子状にすることによりカソード導体が製造されるが、
これは写真石版法および反応イオンエッチングにより行
なわれる。
【0026】この後、例えばカソードスパッタリングに
より、厚さが5000オングストロームのドーピングさ
れたシリコン抵抗コーティング9の堆積が行なわれる。
【0027】抵抗コーティング9の上にはシリカ、絶縁
コーティング11が化学蒸着法(CVD)またはカソー
ドスパッタリングにより堆積している。化学蒸着法を使
用することが好ましいが、これは均質な品質の酸化コー
ティングと一定の厚さが得られるからである。
【0028】絶縁コーティング11の上には、例えば真
空蒸着によりほぼ4000オングストロームのニオブコ
ーティングが堆積されているが、このコーティングから
写真石版法および反応イオンエッチングによりグリッド
導体が形成されている。
【0029】マイクロチップに収容されているホールは
写真石版法により形成されている。これを行なうため、
感光性の樹脂コーティングがグリッド導体または絶縁コ
ーティング11の露出領域の上に広がり、オーブンの中
で乾燥されている。樹脂コーティングはグリッド導体お
よび絶縁コーティングの上で得られるようにされたホー
ルに対応したホールがある不透明のマスクを通し紫外線
に照射されている。これを行なうため、希望の位置でグ
リッドホールを得るようにマスクは基板に取り付けられ
ている。
【0030】同じホールのマスクは全ての基板に使用さ
れている。照射が接近している場合、前記マスクはスケ
ールが1であり放出表面の全てをカバーしている。写真
リピータによる照射の場合、前記マスクはスケールが5
であり放出表面の一部のみカバーしている。一次放射段
階は放出表面の全てをカバーするため必要な回数リピー
トされる。
【0031】照射の後、基板は樹脂内でホールを開くた
め蒸着浴槽に浸される。乾燥エッチング法によりグリッ
ド導体内でおよびその後絶縁コーティング11内でホー
ルがエッチングされるが、樹脂コーティングはマスクの
役目をする。最後に、樹脂は例えば湿式化学法により除
去される。
【0032】マイクロチップは次の3つの段階により形
成される。一番目に、ニッケルのみが基板の上面の上お
よび構造内に予めエッチングされたグリッドのホールの
側面の上(インスラント(insulant)内に形成
されたホールの底面には無い)に堆積されるように、ニ
ッケルコーティングは真空蒸着またはスパッタリングに
より、しかも基板に直角なはっきりした範囲で堆積され
る。真空蒸着により、予め堆積されたニッケルコーティ
ングの上に更にホールの底辺の上に材料を堆積させるよ
うにするため、基板の直角な方向に従いチップ19を形
成する前記の材料が堆積される。例えばモリブデンの成
長のような新しいコーティングとして、ホールは徐々に
ブロック化され円錐形(マイクロチップ)がそれぞれの
ホール内に形成される。堆積はホールがブロック化され
た時停止する。
【0033】ニッケルコーティングは次に電気化学法に
より分解されるが、この方法によりホール内でチップが
保持されるが、構造の上面にサポートされるモリブデン
コーティングを除去できる。従って、チップはホール内
の中央に自動的に来る。その高さは円錐形の角度に左右
され、この角度は堆積パラメータおよびホールの直径に
関係している。円錐形の角度が一定の場合、ホールが大
きくなるに従い、チップが高くなり、その逆も成り立
つ。
【0034】マイクロチップカソードの非均質放出はカ
ソードを形成する構造の上でホールの直径が過度に変化
することにより生ずる。例えば各段階に対し再調整を行
なう写真リピータにより照射が行なわれるならば、前記
の調整は基板の平らな欠陥により局所的に妨害される。
このように、例えば構造のある領域はフィールドデプス
外になり、従ってホールは非常に小さくなる。この欠陥
を除去するため、種々の直径の放出表面ホールがミック
スされ適当なレベルで放出する幾つかのマイクロエミッ
タを常に有している。総括的な放出レベルが減少し一定
となる。
【0035】従って、マスクの修正は放出表面に規則的
に妨害を加える種々の直径を有したホールを与えること
により行なわれる。図4はけい光板に使用されるマイク
ロチップカソード構造内にマイクロホールを形成するた
めのマスク30の一部を示している。マスクのこの部分
はカソードの上のカソード導体により定められる3つの
隣接したメッシュに対応した3つの隣接したグループの
ホール31、32および33により構成されている。こ
れらの3つのメッシュは1次グループを構成している。
スクリーン上に画素の形成を行なわせるためにこれらの
1次グループの幾つかを有する必要がある。
【0036】それぞれのメッシュは例えば、前述のよう
にマイクロホールの直径が1.3μmの時最適レベルで
放出する16個のマイクロエミッタから成っている。マ
スク上では、グループ31は直径が1.1μmのホール
により形成されている、すなわち理論的に放出構造の上
に1.1μmのホールが製造されている。グループ32
は直径が1.3μmのホールにより形成されている、す
なわち理論的に放出構造の上に1.3μmのホールが製
造されている。グループ33は直径が1.5μmのホー
ルにより形成されている、すなわち理論的に放出構造の
上に1.5μmのホールが製造されている。それ故、放
出構造は31、32および33のように分布されたグル
ープが配置されている。
【0037】マスクのホールが正しく転送された放出構
造のゾーンでは、グループ32に対応するマイクロエミ
ッタは最適の方法で放出している。グループ31と33
に対応した他のマイクロエミッタは非常に縮減した放出
を行なっている。放出構造の他のゾーンではマスクホー
ルの転送が不十分に行なわれ従って0.2μmだけ電子
ソースのマイクロホールの直径が増加すると、グループ
31に対応したマイクロエミッタは最適の方法で放出し
ている。グループ32と33に対応した他のマイクロエ
ミッタは非常に縮減した放出を行なっている。同じ議論
は0.2μmだけ直径が縮減した場合のグループ33に
当てはまる。このように、ソースの全体に亘り均一な方
法で分布した最適な方法で放出する同じ数のマイクロエ
ミッタが常にあり、均質に放出する。
【0038】マスク上で3つの異なるホールの直径より
も多くミックスすることは明らかにこの発明の範囲内で
ある。
【0039】マイクロチップカソードの不均質な放出も
放出構造に転送されるホールの形の悪化により発生す
る。照射装置の光学収差は例えば45°左に傾けて得ら
れるだ円形のホールに生ずる。このように、円形ホール
を均一に有するマスクをもとに、光学収差の無い円形ホ
ールを有するゾーンと、全てがだ円形のホールを有する
ゾーンとを放出構造の上に得ることが可能であるが、こ
れらも傾斜し収差を有する光学に対応している。
【0040】次にマスク上に行なわれた修正は全てのマ
スク表面上で円形ホールおよび左に45°傾斜しただ円
形のホールを規則的にミックスすることから成る。図5
は放出構造のメッシュに対応した16個のホールを有し
た修正マスクの一部を図示している。これは8個の円形
ホール41と右に傾斜した8個のだ円形のホール42か
ら成ることが判るが、円形およびだ円形のホールは規則
的に分布している。マスク上で、ホールの全てのグルー
プは図5に示すものと同じである。
【0041】放出構造に転送する間、光学収差の無いゾ
ーンでは、放出構造上で再製造されるホールはマスクの
当該部分のホールと同じである。光学収差を有するゾー
ンでは、放出構造の上で再製造されるホールはマスクの
当該部分のホールに比較して変形されている。この場
合、図6は図5のマスク40のホールにより放出構造の
メッシュ45の上に再製造されたホールの形状を示して
いる。マスクの円形のホール41に対しては、放出構造
上で左に傾斜しただ円形のホール46が対応している。
右に傾斜しただ円形のホール42に対しては、前記の放
出構造上で円形のホール47が対応している。
【0042】放出構造上には、円形のホールと同じ数の
傾斜しただ円形のホールがあり、左および右に傾斜した
だ円形のホールはマイクロエミッタに対し同じ放出レベ
ルを与えている。このように、カソードの放出レベルは
全ての放出構造に亘り均質である。
【0043】マイクロチップカソードの不均質放出もマ
イクロチップに対する満足な位置決めが不十分に関係し
ている。ある場合には誤った配置はグリッド内でリザー
ブされた幅の広いゾーンの外側になるようにホールに対
し十分大きい(2μmを越える)。図7はこの種の誤っ
た配置の例を図示している。幅の広い正方形のゾーン1
7はカソード導体3により定められるメッシュ21の中
央にない。16個のマイクロエミッタに対し7個がゾー
ン17の外にあり放出されない。
【0044】この不備を除去するため、メッシュ内で正
方形のゾーン17を越えてホール18によりカバーされ
るゾーンの大きさを増加するが、ゾーン17はメッシュ
内でセンターがずれており、まだマイクロチップと同じ
数をカバーしている。このためには、希望の数のホール
を転送させるためマスク内にホールの数を増加させる必
要がある。例えば、まだ16個で動作するマイクロエミ
ッタを有するため、1つのメッシュに対しマスクの当該
部分で正方形に配置される36個のホールを与えること
が可能である。図8にはメッシュ21内にセンタがある
正方形のゾーン17に対し得られた結果を示している。
図9はメッシュ21に対しセンタがずれた正方形のゾー
ン17に対し得られた結果を示している。いずれの場合
も、16個の動作マイクロエミッタが常にある。
【0045】適当であれば、同じマスクの上で幾つかの
問題を解決するため、例えば照射装置の光学収差および
配置の問題により生ずるが、基板の平面性が不足するこ
とによる欠陥を直すため種々の修正を行なうことはこの
発明の範囲内である。
【0046】更に、この発明では格子タイプの電極を有
するソースに対し例により記載しているが、マイクロチ
ップ型電子ソースのあらゆるタイプに適応できることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術の放出カソード電子ソース
【図2】カソード導体とグリッドが格子構造を有するマ
イクロチップ型電子ソースの平面図
【図3】図2の軸III−IIIに沿った断面図
【図4】この発明のよる改良法を実施した間使用される
マスクの部分
【図5】放出構造のメッシュに対応した16個のホール
を有する修正マスクの一部分
【図6】この発明による改良法を実施した後の放出構造
のメッシュの上に形成されたホールの形状
【図7】従来の技術のマイクロチップ型電子ソースの上
の構造の欠陥
【図8】この発明による改良法を実施した後にマイクロ
チップ型電子ソースの上に得られる結果
【図9】この発明による改良法を実施した後にマイクロ
チップ型電子ソースの上に得られる他の結果
【符号の説明】
1 ガラス基板 3 カソード導体 5、11 電極 6 シリカコーティング 7 抵抗コーティング 8 絶縁コーティング 9 シリコン抵抗コーティング 11 シリカ絶縁コーティング 13 グリッド 14、15 トラック 16 オーバーラップゾーン 17 正方形のゾーン 18 マイクロホール 19 マイクロチップ 20 分極手段 21 メッシュ 30、40 マスク 31、32、33 グループ 41、47 円形のホール 42、46 だ円形のホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミシェル ボレル フランス国, 38660 サン ヴァンサン ドゥ メルキューゼ, ル ロシャシン (番地なし)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロチップ(19)が少なくとも1
    つのカソード導体(3)に電気的に接続されており更に
    少なくとも1つの電子注出グリッド内で形成されたホー
    ル(18)内にあり、製造法にはホールを有するマスク
    (30、40)によりグリッド(13)内に当該ホール
    を形成するマスキング段階が使用されており、寸法、形
    状および位置が所定の許容値にあるグリッド内にホール
    を得ることが理論通り行なわれるようにするためマスク
    内のホールが所定の寸法と形状を有しており、マイクロ
    チップ(19)のアペックスがグリッド(13)の厚み
    の中に配置されているマイクロチップ型電子ソースの製
    造法であり、この製造法は前記の製造法により電子ソー
    スを製造した後に次のことを特徴とする: (1)均質性および/または再現性および/または他の
    ソースの上での再現性が十分である放出をソースが行な
    うかどうか決めるための評価が行なわれている、 (2)ソースからの放出が非均質的および/または非再
    現的であると考えられるならば、非均質的な放出を行な
    い、更に基準外であるホールの形状、寸法または位置に
    より、またはマイクロチップのアペックスがグリッドの
    厚さの中にないことにより欠陥が生ずる、 (3)製造法が実施されている間使用されるマスクは前
    記製造法により製造されたフューチャソースを均質的お
    よび/または再現的に与えるために修正されているが、
    この修正は欠陥および/またはホールの形成を加えるこ
    とにより予め定められた欠陥に対し補償を行なうためマ
    スク内の少なくとも幾つかのホールの形状および/また
    は寸法および/またはマスク内の数を変更することから
    成る。
  2. 【請求項2】 欠陥がグリッドのホールの直径の基準を
    外れた変化により生ずるとすれば、マスク(30)がこ
    れらの形成された欠陥を含むことができる分布に従い変
    化する直径を有するホールにより表面の全てをカバーす
    るため修正されることを特徴とする請求項1に記載の製
    造法。
  3. 【請求項3】 欠陥がだ円形のグリッドホールがあるこ
    とにより生ずるとすれば、マスク(40)が円形のホー
    ル(41)とだ円形のホール(42)により表面の全て
    をカバーするため修正されており、だ円形の長軸は欠陥
    のあるグリッドのだ円形のホールの短軸の方向にあり、
    円形およびだ円形の修正ホールはマスクの上で規則的に
    混ぜられていることを特徴とする請求項1および2のい
    ずれかに記載の製造法。
  4. 【請求項4】 欠陥がグリッドに対するホールの不満足
    な位置により生じているとすれば、フューチャソースの
    グリッドがグリッドに対するホールの満足な位置に相当
    するホールの数だけ与えられるようにマスク内のホール
    の数が増加することを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の製造法。
  5. 【請求項5】 ホール製造法が写真石版法であることを
    特徴とする前述の請求項のいずれかに記載の製造法。
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