JPH07293992A - エアコン用揺動羽根の取付装置 - Google Patents

エアコン用揺動羽根の取付装置

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JPH07293992A
JPH07293992A JP6091809A JP9180994A JPH07293992A JP H07293992 A JPH07293992 A JP H07293992A JP 6091809 A JP6091809 A JP 6091809A JP 9180994 A JP9180994 A JP 9180994A JP H07293992 A JPH07293992 A JP H07293992A
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Kenji Sakuma
賢士 佐久間
Masashi Fukatsu
雅司 深津
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱膨張による揺動羽根の歪み及びそれに伴う
軸ずれによる回転不能を防止する。 【構成】 揺動羽根の左端の揺動軸56を、スリーブ5
7により、取付板12に対し回動自在、かつ、左右方向
への移動自在に接続すると共に、揺動羽根51の左端と
取付板12との間に所定のクリアランスC3を設ける。
また、揺動羽根51の右端の揺動軸20を、リンク部材
30により、取付板13に対し回動自在に、かつ、左右
方向への移動を拘束するよう接続すると共に、モータ6
5に駆動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアコン用揺動羽根の取
付装置に関するものであり、特に、エアコン本体のエア
吹出口の左右両端の取付板に揺動羽根を取付けるための
軸を、取付板に対し軸方向への移動自在として、揺動羽
根の長手方向の変位を吸収するようにしたエアコン用揺
動羽根の取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的な壁掛型エアコンの全体を
示す斜視図、図5は一般的な壁掛型エアコンのエア吹出
口を示す断面図である。
【0003】図4において、エアコン本体10の前面下
側にはエア吹出口11が左右方向に延設され、エアコン
本体10内部の熱交換器等(図示略)からの熱交換空気
を外部に送風するようになっている。また、エア吹出口
11には、図5に示すように、略長板状をなす揺動羽根
51が左右方向に延びるよう配設され、両端に設けた軸
を介してエアコン本体10のエア吹出口11の左右両端
に揺動自在に取付けられて、エア吹出口11からの熱交
換空気を、エアコン本体10の取付面15に対し水平方
向に揺動(スイング)するようになっている。
【0004】従来のこの種のエアコン用揺動羽根の取付
装置として、図6及び図7に示す技術を挙げることがで
きる。
【0005】図6は従来のエアコン用揺動羽根の取付装
置を示す分解斜視図、図7は従来のエアコン用揺動羽根
の取付装置の組立状態を示す平面図である。
【0006】図6及び図7において、エアコン本体10
のエア吹出口11の左右両端には一対の取付板12,1
3が互いに対向して立設配置されると共に、両取付板1
2,13の互いに対向する位置には、それぞれ、取付孔
12a,13aが同心状をなすよう穿設されている。一
方、揺動羽根51の左右両端には、各取付板12,13
と平行に対向してフランジ部52,53が垂下形成され
ている。両フランジ部52,53の外側面には、それぞ
れ、前記取付板12,13の取付孔12a,13aより
大径の円板状をなす基部54,55が突設されている。
左側の基部54には左側の取付孔12aより小径の棒状
をなす揺動軸56が前記取付孔12aに向かって左方に
突設されている。また、左側の取付板12の取付孔12
aには、取付孔12aに摺接して挿入自在な径の円筒状
をなすスリーブ57が挿着され、周方向への回動自在、
かつ、軸方向への移動自在とされている。そして、スリ
ーブ57の軸孔57aに、前記左側の揺動軸56が挿入
され、揺動羽根51の左端が、揺動軸56及びスリーブ
57を介して、左側の取付板12に対し、回動自在、か
つ、軸方向への移動自在に取付けられるようになってい
る。
【0007】前記揺動羽根51の右側の基部55には、
右側の取付板13の取付孔13aに摺接して挿入自在な
径の円柱状をなす揺動軸58が、前記左側の揺動軸56
と同心状をなすよう、取付孔13aに向かって右方に突
設されている。そして、右側の揺動軸58を取付板13
の取付孔13aに挿入することにより、揺動羽根51の
右端が、右側の取付板13に対し、回動自在、かつ、軸
方向への移動自在に取付けられるようになっている。
【0008】右側の取付板13の取付孔13aの外側面
には、取付孔13aより大径の円柱状をなすリンク部材
61が対向配置されている。また、前記右側の揺動軸5
8には係合孔58aが軸方向に延設されると共に、リン
ク部材61の左端面には、揺動軸58の係合孔58aと
同一断面形状をなし、係合孔58aに挿着されて係合孔
58aと周方向に係合する係合軸62が軸方向に突設さ
れている。前記係合孔58a及び係合軸62の断面形状
は、例えば、略半円状、四角形等の角形状とされる。更
に、リンク部材61の右側には、正逆回転制御自在なモ
ータ65が、ビス70などの固定手段を介してエアコン
本体10に固定されている。リンク部材61の右端面に
は、略半円状、四角形等の断面形状をなす駆動軸用孔6
1aが軸方向に延設されると共に、モータ65の左端面
からは、リンク部材61の駆動軸用孔61aと同一断面
形状をなす駆動軸66が突出し、駆動軸用孔61aに挿
着されて駆動軸孔61aと周方向に係合するようになっ
ている。
【0009】ここで、揺動羽根51を両揺動軸56,5
8並びにスリーブ57及びリンク部材61を介して両取
付板12,13間に取付けた状態で、揺動羽根51の左
側の基部54の端面と左側の取付板12との間、及び、
右側の基部55の端面と右側の取付板13との間には所
定のクリアランスが設けられると共に、モータ65の左
端面とリンク部材61の右端面との間、及び、リンク部
材61の左端面と前記取付板13との間には所定のクリ
アランスが設けられるよう、それらの部材寸法が設定さ
れている。これにより、揺動羽根51の左右両端が、左
右の揺動軸56,58を介して、両取付板12,13に
対し、回動自在、かつ、軸方向(左右方向)への移動自
在に取付けられると共に、モータ65により、リンク部
材61を介して、所定角度の範囲で正逆回転され、所定
の揺動動作を行うようになっている。
【0010】上記のように構成された従来のエアコン用
揺動羽根の取付装置を使用して、揺動羽根51をエアコ
ン本体10のエア吹出口11に取付ける取付作業の一例
を以下に示すと、まず、リンク部材61の係合軸62を
右側の取付板13の取付孔13aに外側から挿入すると
共に、モータ65の駆動軸66をリンク部材61の駆動
軸用孔61aに挿着し、その後、モータ65をエアコン
本体10にビス70などの固定手段を使用して固定す
る。次に、揺動羽根51の右側の揺動軸58を右側の取
付板13の取付孔13aに挿入すると共に、その係合孔
58aにリンク部材61の係合軸62を挿着する。ま
た、揺動羽根51の左側の揺動軸56を左側の取付板1
2の取付孔12aに挿入すると共に、取付孔12aに外
側からスリーブ57を挿入し、スリーブ57の軸孔57
aを揺動軸56に嵌合する。これにより、揺動羽根51
の左右両端が、左右の揺動軸56,58及びスリーブ5
7を介して、両取付板12,13間に回動自在に取付け
られると共に、モータ65に駆動軸66及びリンク部材
61を介して駆動連結される。そして、モータ65を駆
動制御することにより、揺動羽根51が、リンク部材6
1を介して、所定角度の範囲で正逆回転され、所定の揺
動動作を行う。このとき、揺動羽根51の左側の基部5
4の端面と左側の取付板12との間、及び、右側の基部
55の端面と右側の取付板13との間には所定のクリア
ランスが設けられているため、両揺動軸56,58を取
付孔12a,13aに円滑に挿入することができ、揺動
羽根51の取付作業に支障をきたすことはない。
【0011】ここで、使用環境条件による室内温度の変
化等により、エアコンディショナが加熱または冷却さ
れ、揺動羽根51が長手方向に膨張または収縮したり、
或いは、エアコン本体10の膨張または収縮により取付
板12,13またはモータ65が固定位置から変位し
て、取付板12,13またはモータ65に対する揺動羽
根51の両端の位置が変化することがある。この場合、
揺動羽根51左端の基部54と左側の取付板12、また
は、揺動羽根51右端に取付けられたリンク部材61と
モータ65が接触乃至衝突等して、揺動羽根51の揺動
動作に支障をきたすことが考えられる。しかし、図7に
示すように、揺動羽根51の左側の基部54の端面と左
側の取付板12との間にはクリアランスC1が設けられ
ると共に、リンク部材61の右端面とモータ65の左端
面との間にもクリアランスC2が設けられている。した
がって、揺動羽根51両端の取付板12,13及びモー
タ65に対する相対変位のうち、揺動羽根51左端の変
位は、左側のクリアランスC1により吸収される一方、
右端の変位は、右側のクリアランスC2により吸収され
る。その結果、揺動羽根51と取付板12,13または
リンク部材61とモータ65とが接触等して、揺動羽根
51の揺動動作が妨げられることが防止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアコン用水平
羽根の取付装置は、上記のように構成されているから、
揺動羽根51が熱により膨脹を起こした場合、この膨脹
分をクリアランスC1及びクリアランスC2で吸収させ
ていたが、加工時、組付時の寸法バラツキにより、クリ
アランスの合計C1+C2より、揺動羽根51の膨脹分
の寸法が大きくなり得る。この場合、揺動羽根51に歪
みが起こり、軸ずれを起こすため回転しなくなる可能性
がある。
【0013】そこで、本発明は、熱膨張による揺動羽根
の歪み及びそれに伴う軸ずれによる回転不能を防止した
エアコン用揺動羽根の取付装置の提供を課題とするもの
である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エアコン用揺動羽根の取付装置は、エアコン本体のエア
吹出口に配設した揺動羽根の長手方向両端から、前記エ
アコン本体に向かって延びる揺動軸を、エアコン本体に
回動自在に取付けるエアコン用揺動羽根の取付装置にお
いて、第1の接続手段により、前記揺動羽根の長手方向
一端の前記揺動軸を、前記エアコン本体に対し、前記揺
動羽根の長手方向一端と前記エアコン本体との間に所定
のクリアランスを設けた状態で、回動自在、かつ、前記
揺動羽根の長手方向への移動自在に接続すると共に、第
2の接続手段により、前記揺動羽根の長手方向他端の前
記揺動軸を、前記エアコン本体に対し、回動自在、か
つ、前記揺動羽根の長手方向への移動を拘束するよう接
続するものである。
【0015】請求項2の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、エアコン本体のエア吹出口の左右両端
の一対の取付板間を延びる略長板状をなす揺動羽根の長
手方向両端から、前記エア吹出口の左右方向に延びる揺
動中心としての軸手段を、両取付板に回動自在に取付け
るエアコン用揺動羽根の取付装置であって、前記揺動羽
根の長手方向一端の前記軸手段を、第1の接続手段によ
り、一方の取付板に対し回動自在、かつ、前記エア吹出
口の左右方向への移動自在に接続すると共に、前記揺動
羽根の長手方向一端と前記一方の取付板との間に所定の
クリアランスを設け、前記揺動羽根の長手方向他端の前
記軸手段を、第2の接続手段により、他方の取付板に対
し回動自在に、かつ、前記エア吹出口の左右方向への移
動を拘束するよう接続すると共に、前記揺動羽根の揺動
駆動用の駆動手段に駆動連結するものである。
【0016】請求項3の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、エアコン本体のエア吹出口の長手方向
両端に配置された一対の取付板に対し、前記両取付板間
に配置される揺動羽根を、その長手方向両端から両取付
板に向かってそれぞれ延びる第1及び第2の揺動軸によ
り回動自在に取付けるエアコン用揺動羽根の取付装置に
おいて、第1の接続手段により、前記第1の揺動軸を一
方の取付板に対し、回動自在、かつ、軸方向への移動自
在に接続し、前記エアコン本体に固定した駆動手段に対
し前記第2の揺動軸と反対側を駆動連結したリンク部材
を、他方の取付板を間に挟んで前記第2の揺動軸と対向
配置すると共に、駆動伝達手段により、前記第2の揺動
軸と前記リンク部材とを周方向への相対回動不能に連結
して、前記駆動手段の駆動力を前記リンク部材を介して
前記第2の揺動軸に伝達し、前記第2の揺動軸及び前記
リンク部材の少なくとも一方を周方向への回動自在に挿
入する取付孔を前記他方の取付板に穿設し、更に、前記
第2の揺動軸及び前記リンク部材の一方に設けられ、そ
の対向する側から反対側へと延びると共にその先端側を
鉤溝状部とした掛止溝と、前記第2の揺動軸及び前記リ
ンク部材の他方に設けられ、その対向する側から前記掛
止溝と同一方向に突出すると共にその先端側を前記掛止
溝の鉤溝状部に対応する鉤状部として前記掛止溝に挿着
される掛止突起より構成される連結手段により、前記第
2の揺動軸と前記リンク部材とを軸方向への相対移動不
能に連結し、かつ、前記他方の取付板の前記リンク部材
側の面に当接支持される係止フランジを前記リンク部材
の外周に張出形成したものである。
【0017】請求項4の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、請求項4の発明において、前記駆動伝
達手段を、前記第2の揺動軸及び前記リンク部材の一方
に設けられ、その対向する側から反対側へと前記掛止溝
と平行に延びると共にその断面を円形以外の形状とした
係合孔と、前記第2の揺動軸及び前記リンク部材の他方
に設けられ、その対向する側から前記係合孔と同一方向
に突出して前記掛止突起と平行に延びると共にその断面
を前記係合孔と同一形状として前記係合孔に挿着される
係合軸より構成し、前記係合軸の前記係合孔への挿着に
伴い、前記掛止突起を前記掛止溝に沿って移動案内し
て、前記掛止突起の先端側の鉤状部を前記掛止溝の鉤溝
状部に挿着するようにしたものである。
【0018】請求項5の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、エアコン本体のエア吹出口の長手方向
両端に配置された一対の取付板に対し、前記両取付板間
に配置される揺動羽根を、その長手方向両端から両取付
板に向かってそれぞれ延びる第1及び第2の揺動軸によ
り回動自在に取付けるエアコン用揺動羽根の取付装置に
おいて、第1の接続手段により、前記第1の揺動軸を一
方の取付板に対し、回動自在、かつ、軸方向への移動自
在に接続し、前記エアコン本体に固定した駆動手段に対
し前記第2の揺動軸と反対側を駆動連結されるリンク部
材を他方の取付板を間に挟んで前記第2の揺動軸と対向
配置すると共に、前記リンク部材の前記第2の揺動軸側
を周方向への回動自在に挿入する取付孔を前記他方の取
付板に穿設し、前記他方の取付板の前記リンク部材側の
面に当接支持される係止フランジを前記リンク部材の外
周に張出形成すると共に、前記第2の揺動軸及び前記リ
ンク部材の一方に設けられ、その対向する側から反対側
へと延びると共にその先端側を鉤溝状部とした掛止溝
と、前記第2の揺動軸及び前記リンク部材の他方に設け
られ、その対向する側から前記掛止溝と同一方向に突出
すると共にその先端側を前記掛止溝の鉤溝状部に対応す
る鉤状部として前記掛止溝に挿着される掛止突起より構
成される連結手段により、前記第2の揺動軸と前記リン
ク部材とを軸方向への相対移動不能に連結し、更に、前
記第2の揺動軸及び前記リンク部材の一方に設けられ、
その対向する側から反対側へと延びる孔と、前記第2の
揺動軸及び前記リンク部材の他方に設けられ、その対向
する側から前記孔と同一方向に突出して前記孔に挿入さ
れる軸より構成される駆動伝達手段により、前記連結手
段と協働して、前記第2の揺動軸と前記リンク部材とを
周方向への相対回動不能に連結し、前記駆動手段の駆動
力を前記リンク部材を介して前記第2の揺動軸に伝達す
るものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明においては、揺動羽根は、エア
コン本体に揺動軸を介して揺動自在に接続される一方、
その長手方向一端のみが、エアコン本体に対し、揺動羽
根の長手方向への移動自在に接続され、長手方向他端
は、他方の取付板に対し、揺動羽根の長手方向への移動
を拘束される。よって、室温の変化等により、揺動羽根
が膨脹または冷却されて伸縮する等の事態が生じ、揺動
羽根両端とエアコン本体との相対位置が変動する場合、
かかる変位は、揺動羽根の一端の第1の接続手段によっ
てのみ吸収されることとなり、揺動羽根の他端は、エア
コン本体に対し相対移動することはなく、常に一定位置
に保持される。これにより、揺動羽根の他端のエアコン
本体に対する相対位置の変動が防止され、かつ、揺動羽
根とエアコン本体との相対変位は、揺動羽根の一端側で
第1の接続手段により確実かつ円滑に吸収される。
【0020】請求項2の発明においては、揺動羽根は、
両取付板間に軸手段を介して揺動自在に接続される一
方、その長手方向一端のみが、一方の取付板に対し、エ
ア吹出口の左右方向への移動自在に接続され、長手方向
他端は、他方の取付板に対し、エア吹出口の左右方向へ
の移動を拘束される。よって、室温の変化等により、揺
動羽根が膨脹または冷却されて伸縮する等の事態が生
じ、揺動羽根両端と取付板または駆動手段との相対位置
が変動する場合、かかる変位は、揺動羽根の一端の第1
の接続手段により設けられたクリアランスによってのみ
吸収されることとなり、駆動手段側である揺動羽根の他
端は、取付板及び駆動手段に対し相対移動することはな
く、それらに対し常に一定位置に保持される。これによ
り、駆動手段側である揺動羽根の他端の、特に、駆動手
段に対する相対位置の変動が防止され、かつ、揺動羽根
と取付板または駆動手段との相対変位は、揺動羽根の一
端側で第1の接続手段によって設けられるクリアランス
により確実かつ円滑に吸収される。
【0021】請求項3の発明においては、揺動羽根は、
両取付板間に第1及び第2の揺動軸を介して揺動自在に
接続されると共に、揺動羽根の第1の揺動軸側端部は、
第1の接続手段を介して、一方の取付板に対し、軸方向
への移動自在に接続される。また、揺動羽根の第2の揺
動軸側では、第2の揺動軸が駆動伝達手段によりリンク
部材に連結されて、駆動手段の駆動力を伝達自在とな
り、更に、第2の揺動軸及びリンク部材の少なくとも一
方が取付孔に挿入されて、揺動羽根が駆動手段により揺
動自在となる。そして、第2の揺動軸及びリンク部材の
一方に設けた掛止溝に、第2の揺動軸及びリンク部材の
他方に設けた掛止突起を挿着して掛止すると、第2の揺
動軸及びリンク部材が軸方向への相対移動不能に連結さ
れる。これにより、揺動羽根の第2の揺動軸側が、エア
コン本体に固定した駆動手段に向かう方向への移動を拘
束される。更に、リンク部材は、係止フランジが他方の
取付板に当接支持され、駆動手段から離間する方向への
移動を拘束されるため、揺動羽根は、結果的に、リンク
部材及び第2の揺動軸を介して長手方向のいずれの方向
へも移動不能となる。よって、室温の変化等により、揺
動羽根が膨脹または冷却されて伸縮する等の事態が生
じ、揺動羽根両端と取付板または駆動手段との相対位置
が変動する場合、かかる変位は、揺動羽根の一端の第1
の接続手段によってのみ吸収されることとなり、駆動手
段側である揺動羽根の他端は、取付板及び駆動手段に対
し相対移動することはなく、それらに対し常に一定位置
に保持される。これにより、駆動手段側である揺動羽根
の他端の、特に、駆動手段に対する相対位置の変動が防
止され、かつ、揺動羽根と取付板または駆動手段との相
対変位は、揺動羽根の一端側で第1の接続手段により確
実かつ円滑に吸収される。
【0022】請求項4の発明においては、請求項3の発
明の作用に加えて、係合軸の係合孔への挿着に伴い、掛
止突起が掛止溝に沿って移動案内されて、掛止突起の先
端側の鉤状部が自動的に掛止溝の鉤溝状部に挿着され
る。
【0023】請求項5の発明においては、揺動羽根は、
両取付板間に第1及び第2の揺動軸を介して揺動自在に
接続されると共に、揺動羽根の第1の揺動軸側端部は、
第1の接続手段を介して、一方の取付板に対し、軸方向
への移動自在に接続される。また、揺動羽根の第2の揺
動軸側では、第2の揺動軸及びリンク部材の一方に設け
た孔に、第2の揺動軸及びリンク部材の他方に設けた軸
が挿入され、第2の揺動軸が、駆動伝達手段及び連結手
段の協働により、リンク部材に連結され、駆動手段の駆
動力を伝達自在となり、更に、リンク部材の第2の揺動
軸側が取付孔に挿入されて、揺動羽根が駆動手段により
揺動自在となる。そして、第2の揺動軸及びリンク部材
の一方に設けた掛止溝に、第2の揺動軸及びリンク部材
の他方に設けた掛止突起を挿着して掛止すると、第2の
揺動軸及びリンク部材が軸方向への相対移動不能に連結
される。これにより、揺動羽根の第2の揺動軸側が、エ
アコン本体に固定した駆動手段に向かう方向への移動を
拘束される。更に、リンク部材は、係止フランジが他方
の取付板に当接支持され、駆動手段から離間する方向へ
の移動を拘束されるため、揺動羽根は、結果的に、リン
ク部材及び第2の揺動軸を介して長手方向のいずれの方
向へも移動不能となる。よって、室温の変化等により、
揺動羽根が膨脹または冷却されて伸縮する等の事態が生
じ、揺動羽根両端と取付板または駆動手段との相対位置
が変動する場合、かかる変位は、揺動羽根の一端の第1
の接続手段によってのみ吸収されることとなり、駆動手
段側である揺動羽根の他端は、取付板及び駆動手段に対
し相対移動することはなく、それらに対し常に一定位置
に保持される。これにより、駆動手段側である揺動羽根
の他端の、特に、駆動手段に対する相対位置の変動が防
止され、かつ、揺動羽根と取付板または駆動手段との相
対変位は、揺動羽根の一端側で第1の接続手段により確
実かつ円滑に吸収される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例のエアコン用揺動
羽根の取付装置による揺動羽根の取付状態を示す平面
図、図2は本発明の一実施例のエアコン用揺動羽根の取
付装置を示す図1のA−A線断面図、図3は本発明の一
実施例のエアコン用揺動羽根の取付装置を示す分解斜視
図である。
【0026】なお、図中、従来例と同一符号及び同一記
号は、従来例の構成部分と同一または相当部分を示すも
のであるから、ここでは、重複する説明を省略する。
【0027】図1に示すように、本実施例のエアコン用
揺動羽根の取付装置は、揺動羽根51の駆動側である右
端の取付構造において従来例と異なるものであり、左端
の取付構造は従来例と同様である。即ち、従来例と同
様、揺動羽根51は、エアコン本体10のエア吹出口1
1の長手方向(左右)両端の一対の取付板12,13間
を延びる略長板状をなすと共に、揺動羽根51の長手方
向一端(左端)の基部54には、エア吹出口11の左右
方向に延びる揺動中心として、本実施例の軸手段を構成
する揺動軸56が突設されている。即ち、揺動軸56
は、揺動羽根51の長手方向一端から左側の取付板12
に向かって延び、スリーブ57を介して取付板12に接
続されるようになっている。本実施例では、前記スリー
ブ57及び取付板12の取付孔12aにより、揺動羽根
51の長手方向左端の揺動軸56を、左側の取付板12
に対し回動自在、かつ、エア吹出口11の左右方向への
移動自在に接続する第1の接続手段が構成されている。
なお、左側の揺動軸56を従来例の右側の揺動軸58と
同様に、直接取付孔12に挿入して、回動自在、かつ、
左右方向への移動自在としてもよい。この場合、取付板
12の取付孔12aが第1の接続手段を構成することと
なり、スリーブ57を省略して、全体の部品点数を削減
し、作業性を向上し、かつ、コストを低減することがで
きる。また、かかるエアコン用揺動羽根の取付装置は、
公知の合成樹脂材料を射出成形等して、大量生産ベース
で、安価、かつ、寸法精度良く製造可能である。
【0028】一方、本実施例では、揺動羽根51の駆動
側(右端)のフランジ部53には従来例のような基部5
5は形成されず、エア吹出口11の左右方向に延びる揺
動中心としての揺動軸20、即ち、本実施例の軸手段と
しての揺動軸20が、前記左側の揺動軸56と同心上に
突設されている。即ち、この揺動軸20は、図2及び図
3に示すように、揺動羽根51の長手方向他端から、右
側の取付板13に穿設された取付孔13aに向かって延
びると共に、取付孔13aと略同径の略円柱状をなして
いる。揺動軸20の略中心位置には、その取付板13側
端面から揺動羽根51側へと軸方向に延びる断面四角形
の係合孔21が形成されている。また、揺動軸20の外
周面上側には、前記係合孔21と平行に、その取付板1
3側端面から揺動羽根51側へと軸方向に延びる掛止溝
22が形成されている。掛止溝22は、右側(基端側)
を所定深さの断面四角形状をなす長溝状の案内凹部22
aとし、左側(先端側)を案内凹部22aより深い深さ
の断面四角形状をなす掛止凹部22bとした鉤溝状部と
している。
【0029】右側の取付板13の取付孔13aには、外
側からリンク部材30の左側(揺動軸20側)が、周方
向への回動自在に挿入され、取付板13を間に挟んで揺
動軸20と対向配置されている。即ち、本実施例のリン
ク部材30は、取付孔13aに摺接して挿入自在な径の
円柱状をなす本体部31と、本体部31の軸方向略中央
の全周に突設された円環状の係止フランジ32とを具備
する。リンク部材30は、係止フランジ32の左側の本
体部31を取付板13の取付孔13aに挿入して、係止
フランジ32を取付板13の右側面に当接支持させた状
態で、揺動羽根51の揺動軸20と接続するようになっ
ている。即ち、リンク部材30の本体部31の左端面
(揺動軸20と対向する側の端面)には、前記揺動軸2
0の係合孔21と対向する略中心位置に、前記係合孔2
1と同一断面形状をなし、係合孔21に挿着されて周方
向に係合する係合軸33が軸方向に突設されている。
【0030】また、本体部31の左端面には、揺動軸2
0の掛止溝22と対向する上側位置に、掛止溝22と略
同一の鉤状をなす掛止突起34が軸方向に突設されてい
る。前記掛止突起34は、掛止溝22の案内凹部22a
に密着して嵌合される柄部34aと、掛止凹部22bと
同一形状の鉤状部として掛止凹部22bに密着して嵌合
される掛止部34bからなる。そして、前記係合軸33
及び掛止突起34は、弾性変形して互いに接近及び離間
自在とされ、揺動軸20の係合孔21及び掛止溝22に
リンク部材30の係合軸33及び掛止突起34の両先端
を対向させ、揺動軸20及びリンク部材30を互いに接
近させると、揺動軸20の係合孔21にリンク部材30
の係合軸33が挿入されると共に、掛止突起34が上方
に彎曲変形して、その掛止部34bが掛止溝22の案内
凹部22aに摺動案内され、リンク部材30の本体部3
1の左端面と揺動軸20の右端面とが密接したときに、
最終的に掛止凹部22bへと挿着されるようになってい
る。これにより、揺動羽根51が、揺動軸20を介し
て、リンク部材30に左右方向への移動を拘束された状
態で接続されるようになっている。
【0031】リンク部材30の本体部31の右端面の略
中心位置には、断面四角形状をなす駆動軸用孔35が軸
方向に延設されると共に、モータ65の左端面からは、
リンク部材30の駆動軸用孔35と同一の断面四角形状
をなす駆動軸66が突出し、従来例と同様、駆動軸用孔
35に挿着されて周方向に係合するようになっている。
また、前記リンク部材30の右端面と係止フランジ32
の左側面との間隔は、モータ65の左端面と取付板13
の右側面との間隔と同一とされ、モータ65をエアコン
本体10に固定したときに、リンク部材30がモータ6
5と取付板13との間で左右方向への移動を拘束される
ようになっている。
【0032】前記リンク部材30により、揺動羽根51
の長手方向右側の揺動軸20を、右側の取付板13に対
し取付孔13aを介して回動自在に、かつ、エア吹出口
11の左右方向への移動を拘束するよう接続すると共
に、揺動羽根51の揺動駆動用の駆動手段としてのモー
タ65に駆動連結する第2の接続手段が構成されてい
る。
【0033】特に、本実施例では、前記揺動軸20の係
合孔21及びリンク部材30の係合軸33により、モー
タ65の駆動力をリンク部材30を介して揺動軸20に
伝達する駆動伝達手段が構成されると共に、揺動軸20
の掛止溝22及びリンク部材30の掛止突起34によ
り、揺動軸20とリンク部材30とを軸方向への相対移
動不能に連結する連結手段が構成されている。そして、
前記駆動伝達手段及び連結手段により、前記第2の接続
手段が構成されている。
【0034】ここで、揺動羽根51の右側の揺動軸20
をリンク部材30を介して右側の取付板13に接続する
と共に、モータ65に駆動連結した状態で、揺動羽根5
1の左側の基部54の端面と左側の取付板12との間に
は所定のクリアランスC3が設けられるよう、それらの
部材寸法が設定されている。これにより、揺動羽根51
の左端が、左側の揺動軸56を介して、左側の取付板1
2に対し、回動自在、かつ、左右方向への移動自在に取
付けられると共に、モータ65により、リンク部材30
を介して、所定角度の範囲で正逆回転され、所定の揺動
動作を行うようになっている。
【0035】上記のように構成された本実施例のエアコ
ン用揺動羽根の取付装置を使用して、揺動羽根51をエ
アコン本体10のエア吹出口11に取付ける取付作業の
一例を以下に示すと、まず、リンク部材30の本体部3
1の左側を右側の取付板13の取付孔13aに外側から
挿入すると共に、モータ65の駆動軸66をリンク部材
30の本体部31右側面の駆動軸用孔35に挿着し、そ
の後、モータ65をエアコン本体10にビス70等の固
定手段を使用して固定する。これにより、リンク部材3
0が、その係止フランジ32を取付板13の右側面に当
接させた状態で、モータ65と取付板13との間に左右
方向への移動不能に固定されると共に、本体部31の左
側、係合軸33及び掛止突起34を取付板13の左方に
突出させる。次に、揺動羽根51の左側の揺動軸56を
左側の取付板12の取付孔12aに挿入すると共に、取
付孔12aに外側からスリーブ57を挿入し、スリーブ
57の軸孔57aを揺動軸56に嵌合する。そして、揺
動羽根51の右側の揺動軸20の係合孔21及び掛止溝
22の各先端をリンク部材30の係合軸33及び掛止突
起34に対向させ、揺動軸20をリンク部材30に対し
接近させると、揺動軸20の係合孔21にリンク部材3
0の係合軸が挿入されると共に、掛止突起34が上方に
彎曲変形して、その掛止部34bが掛止溝22の案内凹
部22aに摺動案内される。そして、揺動軸20の右端
面がリンク部材30の本体部31の左端面に密接したと
きに、揺動軸20の掛止溝22の掛止凹部22bにリン
ク部材30の掛止突起34の掛止部34bが挿着され
る。すると、揺動羽根51の右端が、揺動軸20を介し
て、リンク部材30に左右方向への移動を拘束された状
態で接続される。これにより、揺動羽根51の左右両端
が、左右の揺動軸56、20、スリーブ57及びリンク
部材30を介して、両取付板12、13間に回動自在に
取付けられると共に、揺動羽根51の右端がモータ65
にリンク部材30を介して駆動連結される。そして、モ
ータ65を駆動制御することにより、揺動羽根51が、
リンク部材30を介して、所定角度の範囲で正逆回転さ
れ、所定の揺動動作を行う。このとき、揺動羽根51の
左側の基部54の端面と左側の取付板12との間には所
定のクリアランスC3が設けられているため、左側の揺
動軸56を左側の取付板12の取付孔12aに円滑に挿
入することができると共に、右側の揺動軸20をリンク
部材30に円滑に取付けることができ、揺動羽根51の
取付作業に支障をきたすことはない。
【0036】ここで、室内温度の変化等により、揺動羽
根51が長手方向に膨張または収縮等して、エアコン本
体10の定位置に固定された取付板12,13またはモ
ータ65に対する揺動羽根51の両端の位置が変化した
場合、揺動羽根51は、リンク部材30により右端の左
右方向への移動を拘束されているため、左方へのみ、即
ち、左側の取付板12に対してのみ伸縮することにな
る。つまり、揺動羽根51は左端のみが取付板12に対
し変位し、その右端は、取付板13及びモータ65に対
し、常に一定位置に保持されて変位することはない。よ
って、かかる揺動羽根51の変位は、揺動羽根51の左
側の基部54の端面と左側の取付板12との間のクリア
ランスC3により吸収される。その結果、揺動羽根51
の両端が取付板12,13またはモータ65と接触等し
て、揺動羽根51の揺動動作が妨げられることはない。
更に、揺動羽根51は、駆動手段としてのモータ65側
である右端の、特に、モータ65に対する相対位置の変
動を防止されるため、モータ65の回転駆動力がリンク
部材30を介して揺動羽根51に確実かつ円滑に伝達さ
れる。なお、上記のようにしてリンク部材30に取付け
た揺動羽根51の揺動軸20を取外すには、掛止突起3
4を上方に彎曲変形させて、揺動羽根51を左方に移動
し、揺動軸20をリンク部材30から離間させる。これ
により、リンク部材30の掛止突起34と揺動軸20の
掛止溝22との掛止が解除され、揺動羽根51の右端を
リンク部材30から取外すことができる。
【0037】このように、上記実施例のエアコン用揺動
羽根の取付装置は、エアコン本体10のエア吹出口11
の左右両端の一対の取付板12,13間を延びる略長板
状をなす揺動羽根51の長手方向左端から左方に延びる
揺動中心としての揺動軸56と、前記揺動羽根51の長
手方向右端から右方に延びると共に、略中心位置に軸方
向に延びる係合孔21を有すると共に、上側に軸方向に
延びる鉤溝状の掛止溝22を有する略円柱状をなす揺動
中心としての揺動軸20からなる軸手段と、揺動羽根5
1の長手方向左端の揺動軸56を、左側の取付板12に
対し回動自在、かつ、エア吹出口11の左右方向への移
動自在に接続する第1の接続手段としての取付孔12a
及びスリーブ57とを具備し、更に、右側の取付板13
の取付孔13aに挿入される円柱状の本体部31と、本
体部31の略中央に張出形成され、取付板13の右側面
に当接する係止フランジ32と、右側の揺動軸20の係
合孔21に挿入されて周方向に係合する係合軸33と、
揺動軸20の掛止溝22に掛止される鉤状の掛止突起3
4と、揺動羽根51の揺動駆動用の駆動手段としてのモ
ータ65の駆動軸66を挿入して係合する駆動軸用孔3
5とを有するリンク部材30により、右側の揺動軸20
を右側の取付板13に対し回動自在に接続すると共に、
エア吹出口11の左右方向への移動を拘束するよう接続
し、かつ、モータ65に駆動連結する第2の接続手段を
構成したものである。
【0038】したがって、上記実施例では、揺動羽根5
1は、両取付板12,13間に左右の揺動軸56,2
0、スリーブ57及びリンク部材30を介して揺動自在
に接続される一方、その長手方向左端のみが、左側の取
付板12に対し、エア吹出口11の左右方向への移動自
在に接続され、長手方向右端は、右側の取付板13に対
し、リンク部材30によりエア吹出口11の左右方向へ
の移動を拘束された状態で接続される。よって、室温の
変化等により、揺動羽根51が膨脹または冷却されて伸
縮する等の事態が生じ、揺動羽根51両端と取付板1
2,13またはモータ65との相対位置が変動する場
合、かかる変位は、揺動羽根51の左端の揺動軸56及
びスリーブ57並びに取付孔12a間での相対的な摺動
動作を介し、前記スリーブ57により設けられるクリア
ランスC3によってのみ吸収されることとなり、モータ
65側である揺動羽根51の右端は、取付板13及びモ
ータ65に対し相対移動することはなく、それらに対し
常に一定位置に保持される。これにより、モータ65側
である揺動羽根51の他端の、特に、モータ65に対す
る相対位置の変動が防止され、かつ、揺動羽根51と取
付板13またはモータ65との相対変位は、揺動羽根5
1の左端側でスリーブ57によって設けられるクリアラ
ンスC3により確実かつ円滑に吸収される。その結果、
エアコン本体10等の熱膨張等にかかわらず、揺動羽根
51の円滑な揺動動作を常に可能にし、かつ、揺動羽根
51のがたつきを防止して、エアコン運転時の異音の発
生を防止することができると共に、熱膨張による揺動羽
根51の歪み及びそれに伴う軸ずれによる回転不能を防
止することができる。
【0039】また、揺動羽根51の右側の揺動軸20の
取付作業は、揺動軸20をリンク部材30に接近させ、
係合孔21及び掛止溝22にリンク部材30の係合軸3
3及び掛止突起34を挿入することにより、自動的に掛
止突起34が掛止溝22に挿着されて行われるため、そ
の作業が簡単になり、作業性が向上する。更に、リンク
部材30は、その本体部31を取付板13の取付孔13
aに挿入したときに、係止フランジ32が取付板13に
当接するため、その位置決め作業を確実かつ円滑に行う
ことができ、モータ65のリンク部材30への連結作業
並びにエアコン本体10への位置決め及び固定作業も容
易に行うことができる。そして、リンク部材30に揺動
軸20を取付けた状態では、リンク部材30の掛止突起
34の掛止部34bが揺動軸20の掛止溝22の掛止凹
部22bを確実に掛止するため、揺動羽根51が動作中
にリンク部材30から離脱する等の不具合はなく、安定
して確実に揺動動作する。特に、リンク部材30の本体
部31の左端面の上下に設けた掛止突起34及び係合軸
33が、揺動軸20の掛止溝22及び係合孔21を協働
して支持するため、モータ65から揺動羽根51への駆
動力の伝達を常に円滑かつ確実に行うことができる。加
えて、揺動羽根51及びリンク部材30は、合成樹脂材
料により一体成形できるため、その製造を容易に行うこ
とができ、コストの低下を図ることができ、また、製品
の寸法精度を安定して一定に維持することができる。
【0040】加えて、揺動羽根51の両端の相対変位
は、左側のクリアランスC3のみにより吸収されるた
め、右側のクリアランスC2によっても揺動羽根51の
両端の相対変位の吸収を行う従来例とは異なり、揺動羽
根51、リンク部材30及びモータ65の各々の加工時
の寸法ばらつきや、組付位置のばらつきの影響を受ける
ことはなく、左側のクリアランスC3により、常に確実
に揺動羽根51の変位の吸収を行うことができる。その
結果、揺動羽根51またはリンク部材30が取付板1
2,13またはモータ65に衝突等して揺動羽根51に
内部応力を加えて変形し、揺動羽根51の円滑な揺動動
作を妨げるおそれはない。
【0041】ところで、上記実施例の揺動羽根51の右
側の揺動軸20及びリンク部材30は、四角柱状の係合
孔21及び係合軸33、並びに、鉤状の掛止溝22及び
掛止突起34の係合及び掛止により互いに連結するよう
構成されているが、本発明を実施する場合には、これに
限定されるものではなく、揺動軸20を、右側の取付板
13に対し回動自在に、かつ、エア吹出口10の左右方
向への移動を拘束するよう接続すると共に、モータ65
に駆動連結すべく機能するものであればよい。例えば、
係合孔21及び係合軸33を揺動軸20及びリンク部材
30の左右にそれぞれ一対ずつ設け、モータ65回転時
における揺動軸20とリンク部材30との連結をより確
実としたり、その断面形状を四角以外の他の角形状また
は半円状等の円弧状としてもよい。或いは、掛止溝22
及び掛止突起31を揺動軸20及びリンク部材30の上
側でなく、下側、左側、右側等、周方向の他の位置に設
けてもよい。また、リンク部材30の係止フランジ32
は、取付板13に当接してリンク部材30の左右方向へ
の移動を拘束する限りにおいて、円環状でなく四角環状
等、他の形状としてもよい。更に、リンク部材30の駆
動軸用孔35及びモータ65の駆動軸66も、断面四角
形状以外に、他の角形状または半円状等の円弧状として
もよい。或いは、前記係合孔21及び係合軸33または
掛止溝22及び掛止突起34は、その一方を揺動軸20
及びリンク部材30の一方に設け、その他方を揺動軸2
0及びリンク部材30の他方に設ければよく、これらい
ずれの場合も、上記実施例と同様に、駆動伝達手段及び
連結手段として円滑に機能し、同様の効果を奏する。し
かし、上記実施例のように、係止フランジ32をリンク
部材30に設ける構成とした場合、リンク部材30の回
動を円滑にする意味から、係合孔21及び掛止溝22を
揺動軸20に、係合軸33及び掛止突起34をリンク部
材30に設けた方が良い。
【0042】また、上記実施例では、駆動伝達手段を、
揺動軸20の軸方向に延びる断面四角形状の係合孔21
と、リンク部材30の軸方向に延び、係合孔と同様の断
面四角形状をなす係合軸により構成したが、係合孔及び
係合軸はモータ65によるリンク部材30の回動に伴い
周方向に係合して、その駆動力を揺動軸20に伝達する
ものであればよい。したがって、これらは、断面円形
(真円)以外の断面形状であれば周方向に係合可能であ
るため、上記のように、橢円、半円等の真円以外の断面
形状であればよい。リンク部材30の駆動軸用孔35及
びモータ65の駆動軸66についても、同様に、断面円
形(真円)以外の断面形状であればよい。更に、係合孔
及び係合軸を断面真円形とした場合でも、前記揺動軸2
0の掛止溝22及びリンク部材30の掛止突起34が周
方向に係合するため、これらが係合孔及び係合軸と協働
して、モータ65によるリンク部材30の回動に伴い周
方向に係合して、その駆動力を揺動軸20に伝達する駆
動伝達手段として機能する。しかし、上記実施例の洋
に、係合孔21及び係合軸33を断面真円形以外の形状
として、これらのみにより駆動伝達手段を構成した場
合、リンク部材30から揺動軸20への駆動伝達がより
確実になるという効果を奏する。
【0043】更に、上記実施例では、リンク部材30の
本体部31の左側を取付板13の取付孔13aに回動自
在に挿入し、リンク部材30及び揺動軸20の揺動羽根
51方向への移動を拘束する係止フランジ32は、リン
ク部材30の本体部31略中央に円環状に形成したが、
揺動軸及びリンク部材を取付板13に回動自在に取付け
て、モータ65の駆動力を揺動羽根51に伝達可能で、
かつ、揺動軸及びリンク部材の揺動羽根51方向への移
動を拘束する限りにおいて、他の構成としてもよい。例
えば、揺動軸を取付板13の取付孔13aに回動自在に
挿入して右方に突出させ、揺動軸に取付板13の右側面
に当接支持される係止フランジを形成してもよい。或い
は、係止フランジを2次元形状(板状)ではなく、取付
板13の右側面から右方に離間した位置から取付板13
の右側面に向かって延びる3次元形状、例えば、右端を
有底端とし、左端を開放端とした有底円筒状とし、その
左端の開放端面を取付板13の右側面に当接させること
も可能である。しかし、係止フランジを円環状等の板状
とした場合、その製造が簡単で、かつ、取付板13との
当接支持動作がより確実になるという効果が得られる。
【0044】なお、上記実施例のエアコン本体10のエ
ア吹出口11の左右両端の一対の取付板12,13間を
延びる略長板状をなす揺動羽根51の長手方向左端から
左方に延びる揺動中心としての揺動軸56と、前記揺動
羽根51の長手方向右端から右方に延びると共に、略中
心位置に軸方向に延びる係合孔21を有すると共に、上
側に軸方向に延びる鉤溝状の掛止溝22を有する略円柱
状をなす揺動中心としての揺動軸20からなる軸手段
は、揺動軸56と揺動軸20から構成されるものである
が、本発明を実施する場合には、エアコン本体10のエ
ア吹出口11の左右両端の一対の取付板12,13間を
延びる略長板状をなす揺動羽根51の長手方向両端から
前記エア吹出口11の左右方向に延びる揺動中心とする
軸を有していればよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にかかる
エアコン用揺動羽根の取付装置は、第1の接続手段によ
り、揺動羽根の長手方向一端の揺動軸を、エアコン本体
に対し、揺動羽根の長手方向一端とエアコン本体との間
に所定のクリアランスを設けた状態で、回動自在、か
つ、揺動羽根の長手方向への移動自在に接続すると共
に、第2の接続手段により、揺動羽根の長手方向他端の
揺動軸を、エアコン本体に対し、回動自在、かつ、揺動
羽根の長手方向への移動を拘束するよう接続したもので
ある。
【0046】したがって、揺動羽根は、エアコン本体に
揺動軸を介して揺動自在に接続される一方、その長手方
向一端のみが、エアコン本体に対し、揺動羽根の長手方
向への移動自在に接続され、長手方向他端は、他方の取
付板に対し、揺動羽根の長手方向への移動を拘束され
る。よって、室温の変化等により、揺動羽根が膨脹また
は冷却されて伸縮する等の事態が生じ、揺動羽根両端と
エアコン本体との相対位置が変動する場合、かかる変位
は、揺動羽根の一端の第1の接続手段によってのみ吸収
されることとなり、揺動羽根の他端は、エアコン本体に
対し相対移動することはなく、常に一定位置に保持され
る。これにより、揺動羽根の他端のエアコン本体に対す
る相対位置の変動が防止され、かつ、揺動羽根とエアコ
ン本体との相対変位は、揺動羽根の一端側で第1の接続
手段により確実かつ円滑に吸収される。その結果、熱膨
張による揺動羽根の歪み及びそれに伴う軸ずれによる回
転不能を防止することができる。また、揺動羽根がエア
コン本体に衝突等することが防止され、揺動羽根の円滑
な揺動動作が確保される。
【0047】請求項2の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、揺動羽根の長手方向一端の軸手段を、
第1の接続手段により、一方の取付板に対し回動自在、
かつ、エア吹出口の左右方向への移動自在に接続すると
共に、揺動羽根の長手方向一端と一方の取付板との間に
所定のクリアランスを設け、揺動羽根の長手方向他端の
軸手段を、第2の接続手段により、他方の取付板に対し
回動自在に、かつ、エア吹出口の左右方向への移動を拘
束するよう接続すると共に、揺動羽根の揺動駆動用の駆
動手段に駆動連結したものである。
【0048】したがって、揺動羽根は、両取付板間に軸
手段を介して揺動自在に接続される一方、その長手方向
一端のみが、一方の取付板に対し、エア吹出口の左右方
向への移動自在に接続され、長手方向他端は、他方の取
付板に対し、エア吹出口の左右方向への移動を拘束され
る。よって、室温の変化等により、揺動羽根が膨脹また
は冷却されて伸縮する等の事態が生じ、揺動羽根両端と
取付板または駆動手段との相対位置が変動する場合、か
かる変位は、揺動羽根の一端の第1の接続手段により設
けられたクリアランスによってのみ吸収されることとな
り、駆動手段側である揺動羽根の他端は、取付板及び駆
動手段に対し相対移動することはなく、それらに対し常
に一定位置に保持される。これにより、駆動手段側であ
る揺動羽根の他端の、特に、駆動手段に対する相対位置
の変動が防止され、かつ、揺動羽根と取付板または駆動
手段との相対変位は、揺動羽根の一端側で第1の接続手
段によって設けられるクリアランスにより確実かつ円滑
に吸収される。その結果、熱膨張による揺動羽根の歪み
及びそれに伴う軸ずれによる回転不能を防止することが
できる。また、揺動羽根が取付板に衝突等することが防
止され、揺動羽根の円滑な揺動動作が確保される。
【0049】請求項3の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、第1の接続手段により、第1の揺動軸
を一方の取付板に対し、回動自在、かつ、軸方向への移
動自在に接続し、エアコン本体に固定した駆動手段に対
し第2の揺動軸と反対側を駆動連結したリンク部材を、
他方の取付板を間に挟んで第2の揺動軸と対向配置する
と共に、駆動伝達手段により、第2の揺動軸とリンク部
材とを周方向への相対回動不能に連結して、駆動手段の
駆動力を前記リンク部材を介して前記第2の揺動軸に伝
達し、第2の揺動軸及びリンク部材の少なくとも一方を
周方向への回動自在に挿入する取付孔を他方の取付板に
穿設し、更に、第2の揺動軸及びリンク部材の一方に設
けられ、その対向する側から反対側へと延びると共にそ
の先端側を鉤溝状部とした掛止溝と、第2の揺動軸及び
リンク部材の他方に設けられ、その対向する側から掛止
溝と同一方向に突出すると共にその先端側を掛止溝の鉤
溝状部に対応する鉤状部として前記掛止溝に挿着される
掛止突起より構成される連結手段により、第2の揺動軸
とリンク部材とを軸方向への相対移動不能に連結し、か
つ、他方の取付板のリンク部材側の面に当接支持される
係止フランジをリンク部材の外周に張出形成したもので
ある。
【0050】したがって、揺動羽根は、両取付板間に第
1及び第2の揺動軸を介して揺動自在に接続されると共
に、揺動羽根の第1の揺動軸側端部は、第1の接続手段
を介して、一方の取付板に対し、軸方向への移動自在に
接続される。また、揺動羽根の第2の揺動軸側では、第
2の揺動軸が駆動伝達手段によりリンク部材に連結され
て、駆動手段の駆動力を伝達自在となり、更に、第2の
揺動軸及びリンク部材の少なくとも一方が取付孔に挿入
されて、揺動羽根が駆動手段により揺動自在となる。そ
して、第2の揺動軸及びリンク部材の一方に設けた掛止
溝に、第2の揺動軸及びリンク部材の他方に設けた掛止
突起を挿着して掛止すると、第2の揺動軸及びリンク部
材が軸方向への相対移動不能に連結される。これによ
り、揺動羽根の第2の揺動軸側が、エアコン本体に固定
した駆動手段に向かう方向への移動を拘束される。更
に、リンク部材は、係止フランジが他方の取付板に当接
支持され、駆動手段から離間する方向への移動を拘束さ
れるため、揺動羽根は、結果的に、リンク部材及び第2
の揺動軸を介して長手方向のいずれの方向へも移動不能
となる。よって、室温の変化等により、揺動羽根が膨脹
または冷却されて伸縮する等の事態が生じ、揺動羽根両
端と取付板または駆動手段との相対位置が変動する場
合、かかる変位は、揺動羽根の一端の第1の接続手段に
よってのみ吸収されることとなり、駆動手段側である揺
動羽根の他端は、取付板及び駆動手段に対し相対移動す
ることはなく、それらに対し常に一定位置に保持され
る。これにより、駆動手段側である揺動羽根の他端の、
特に、駆動手段に対する相対位置の変動が防止され、か
つ、揺動羽根と取付板または駆動手段との相対変位は、
揺動羽根の一端側で第1の接続手段により確実かつ円滑
に吸収される。その結果、熱膨張による揺動羽根の歪み
及びそれに伴う軸ずれによる回転不能を防止することが
できる。また、揺動羽根またはリンク部材が取付板また
は駆動手段に衝突等することが防止され、揺動羽根の円
滑な揺動動作が確保される。
【0051】請求項4の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、請求項3の発明において、駆動伝達手
段を、第2の揺動軸及びリンク部材の一方に設けられ、
その対向する側から反対側へと掛止溝と平行に延びると
共にその断面を円形以外の形状とした係合孔と、第2の
揺動軸及びリンク部材の他方に設けられ、その対向する
側から係合孔と同一方向に突出して掛止突起と平行に延
びると共にその断面を係合孔と同一形状として係合孔に
挿着される係合軸より構成し、係合軸の係合孔への挿着
に伴い、掛止突起を掛止溝に沿って移動案内して、掛止
突起の先端側の鉤状部を掛止溝の鉤溝状部に挿着するよ
うにしたものである。
【0052】したがって、係合軸の係合孔への挿着に伴
い、掛止突起が掛止溝に沿って移動案内されて、掛止突
起の先端側の鉤状部が自動的に掛止溝の鉤溝状部に挿着
される。その結果、第2の揺動軸とリンク部材との接続
作業が簡単になり、その作業性を向上することができ
る。
【0053】請求項5の発明にかかるエアコン用揺動羽
根の取付装置は、第1の接続手段により、第1の揺動軸
を一方の取付板に対し、回動自在、かつ、軸方向への移
動自在に接続し、エアコン本体に固定した駆動手段に対
し第2の揺動軸と反対側を駆動連結されるリンク部材
を、他方の取付板を間に挟んで第2の揺動軸と対向配置
すると共に、リンク部材の第2の揺動軸側を周方向への
回動自在に挿入する取付孔を他方の取付板に穿設し、他
方の取付板のリンク部材側の面に当接支持される係止フ
ランジをリンク部材の外周に張出形成すると共に、第2
の揺動軸及びリンク部材の一方に設けられ、その対向す
る側から反対側へと延びると共にその先端側を鉤溝状部
とした掛止溝と、第2の揺動軸及びリンク部材の他方に
設けられ、その対向する側から掛止溝と同一方向に突出
すると共にその先端側を掛止溝の鉤溝状部に対応する鉤
状部として前記掛止溝に挿着される掛止突起より構成さ
れる連結手段により、第2の揺動軸とリンク部材とを軸
方向への相対移動不能に連結し、更に、第2の揺動軸及
びリンク部材の一方に設けられ、その対向する側から反
対側へ延びる孔と、第2の揺動軸及びリンク部材の他方
に設けられ、その対向する側から前記孔と同一方向に突
出して前記孔に挿入される軸より構成される駆動伝達手
段により、連結手段と協働して、第2の揺動軸とリンク
部材とを周方向への相対回動不能に連結し、駆動手段の
駆動力をリンク部材を介して第2の揺動軸に伝達するも
のである。
【0054】したがって、揺動羽根は、両取付板間に第
1及び第2の揺動軸を介して揺動自在に接続されると共
に、揺動羽根の第1の揺動軸側端部は、第1の接続手段
を介して、一方の取付板に対し、軸方向への移動自在に
接続される。また、揺動羽根の第2の揺動軸側では、第
2の揺動軸及びリンク部材の一方に設けた孔に、第2の
揺動軸及びリンク部材の他方に設けた軸が挿入され、第
2の揺動軸が、駆動伝達手段及び連結手段の協働によ
り、リンク部材に連結され、駆動手段の駆動力を伝達自
在となり、更に、リンク部材の第2の揺動軸側が取付孔
に挿入されて、揺動羽根が駆動手段により揺動自在とな
る。そして、第2の揺動軸及びリンク部材の一方に設け
た掛止溝に、第2の揺動軸及びリンク部材の他方に設け
た掛止突起を挿着して掛止すると、第2の揺動軸及びリ
ンク部材が軸方向への相対移動不能に連結される。これ
により、揺動羽根の第2の揺動軸側が、エアコン本体に
固定した駆動手段に向かう方向への移動を拘束される。
更に、リンク部材は、係止フランジが他方の取付板に当
接支持され、駆動手段から離間する方向への移動を拘束
されるため、揺動羽根は、結果的に、リンク部材及び第
2の揺動軸を介して長手方向のいずれの方向へも移動不
能となる。よって、室温の変化等により、揺動羽根が膨
脹または冷却されて伸縮する等の事態が生じ、揺動羽根
両端と取付板または駆動手段との相対位置が変動する場
合、かかる変位は、揺動羽根の一端の第1の接続手段に
よってのみ吸収されることとなり、駆動手段側である揺
動羽根の他端は、取付板及び駆動手段に対し相対移動す
ることはなく、それらに対し常に一定位置に保持され
る。これにより、駆動手段側である揺動羽根の他端の、
特に、駆動手段に対する相対位置の変動が防止され、か
つ、揺動羽根と取付板または駆動手段との相対変位は、
揺動羽根の一端側で第1の接続手段により確実かつ円滑
に吸収される。その結果、熱膨張による揺動羽根の歪み
及びそれに伴う軸ずれによる回転不能を防止することが
できる。また、揺動羽根またはリンク部材が取付板また
は駆動手段に衝突等することが防止され、揺動羽根の円
滑な揺動動作が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のエアコン用揺動羽根
の取付装置による揺動羽根の取付状態を示す平面図であ
る。
【図2】図2は本発明の一実施例のエアコン用揺動羽根
の取付装置を示す図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例のエアコン用揺動羽根
の取付装置を示す分解斜視図である。
【図4】図4は一般的な壁掛型エアコンの全体を示す斜
視図である。
【図5】図5は一般的な壁掛型エアコンのエア吹出口を
示す断面図である。
【図6】図6は従来のエアコン用揺動羽根の取付装置の
組立状態を示す平面図である。
【図7】図7は従来のエアコン用揺動羽根の取付装置を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 エアコン本体 11 エア吹出口 12 取付板 12a 取付孔(第1の接続手段) 13 取付板 20 揺動軸 30 リンク部材(第2の接続手段) 51 揺動羽根 56 揺動軸 57 スリーブ(第1の接続手段) C3 クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深津 雅司 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコン本体のエア吹出口に配設した揺
    動羽根の長手方向両端から、前記エアコン本体に向かっ
    て延びる揺動軸と、 前記揺動羽根の長手方向一端の前記揺動軸を、前記エア
    コン本体に対し、前記揺動羽根の長手方向一端と前記エ
    アコン本体との間に所定のクリアランスを設けた状態
    で、回動自在、かつ、前記揺動羽根の長手方向への移動
    自在に接続する第1の接続手段と、 前記揺動羽根の長手方向他端の前記揺動軸を、前記エア
    コン本体に対し、回動自在、かつ、前記揺動羽根の長手
    方向への移動を拘束するよう接続する第2の接続手段と
    を具備することを特徴とするエアコン用揺動羽根の取付
    装置。
  2. 【請求項2】 エアコン本体のエア吹出口の左右両端の
    一対の取付板間を延びる略長板状をなす揺動羽根の長手
    方向両端から、前記エア吹出口の左右方向に延びる揺動
    中心としての軸手段と、 前記揺動羽根の長手方向一端の前記軸手段を、一方の取
    付板に対し回動自在、かつ、前記エア吹出口の左右方向
    への移動自在に接続すると共に、前記揺動羽根の長手方
    向一端と前記一方の取付板との間に所定のクリアランス
    を設ける第1の接続手段と、 前記揺動羽根の長手方向他端の前記軸手段を、他方の取
    付板に対し回動自在に、かつ、前記エア吹出口の左右方
    向への移動を拘束するよう接続すると共に、前記揺動羽
    根の揺動駆動用の駆動手段に連結する第2の接続手段と
    を具備することを特徴とするエアコン用揺動羽根の取付
    装置。
  3. 【請求項3】 エアコン本体のエア吹出口の長手方向両
    端に配置された一対の取付板と、 前記両取付板間に配置される揺動羽根の長手方向一端か
    ら一方の取付板に向かって延びる第1の揺動軸と、 前記第1の揺動軸を前記一方の取付板に対し、回動自
    在、かつ、軸方向への移動自在に接続する第1の接続手
    段と、 前記揺動羽根の長手方向他端から他方の取付板に向かっ
    て延びる第2の揺動軸と、 前記他方の取付板を間に挟んで前記第2の揺動軸と対向
    配置されると共に、前記第2の揺動軸と反対側を、前記
    エアコン本体に固定した駆動手段に駆動連結されるリン
    ク部材と、 前記第2の揺動軸と前記リンク部材とを周方向への相対
    回動不能に連結し、前記駆動手段の駆動力を前記リンク
    部材を介して前記第2の揺動軸に伝達する駆動伝達手段
    と、 前記他方の取付板に穿設され、前記第2の揺動軸及び前
    記リンク部材の少なくとも一方を周方向への回動自在に
    挿入する取付孔と、 前記第2の揺動軸及び前記リンク部材の一方に設けら
    れ、その対向する側から反対側へと延びると共にその先
    端側を鉤溝状部とした掛止溝と、前記第2の揺動軸及び
    前記リンク部材の他方に設けられ、その対向する側から
    前記掛止溝と同一方向に突出すると共にその先端側を前
    記掛止溝の鉤溝状部に対応する鉤状部として前記掛止溝
    に挿着される掛止突起より構成され、前記第2の揺動軸
    と前記リンク部材とを軸方向への相対移動不能に連結す
    る連結手段と、 前記リンク部材の外周に張出形成され、前記他方の取付
    板の前記リンク部材側の面に当接支持される係止フラン
    ジとを具備することを特徴とするエアコン用揺動羽根の
    取付装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動伝達手段は、前記第2の揺動軸
    及び前記リンク部材の一方に設けられ、その対向する側
    から反対側へと前記掛止溝と平行に延びると共にその断
    面を円形以外の形状とした係合孔と、前記第2の揺動軸
    及び前記リンク部材の他方に設けられ、その対向する側
    から前記係合孔と同一方向に突出して前記掛止突起と平
    行に延びると共にその断面を前記係合孔と同一形状とし
    て前記係合孔に挿着される係合軸より構成され、前記係
    合軸の前記係合孔への挿着に伴い、前記掛止突起が前記
    掛止溝に沿って移動案内されて、前記掛止突起の先端側
    の鉤状部が前記掛止溝の鉤溝状部に挿着されることを特
    徴とする請求項3記載のエアコン用揺動羽根の取付装
    置。
  5. 【請求項5】 エアコン本体のエア吹出口の長手方向両
    端に配置された一対の取付板と、 前記両取付板間に配置される揺動羽根の長手方向一端か
    ら一方の取付板に向かって延びる第1の揺動軸と、 前記第1の揺動軸を前記一方の取付板に対し、回動自
    在、かつ、軸方向への移動自在に接続する第1の接続手
    段と、 前記揺動羽根の長手方向他端から他方の取付板に向かっ
    て延びる第2の揺動軸と、 前記他方の取付板を間に挟んで前記第2の揺動軸と対向
    配置されると共に、前記第2の揺動軸と反対側を、前記
    エアコン本体に固定した駆動手段に駆動連結されるリン
    ク部材と、 前記他方の取付板に穿設され、前記リンク部材の前記第
    2の揺動軸側を周方向への回動自在に挿入する取付孔
    と、 前記リンク部材の外周に張出形成され、前記他方の取付
    板の前記リンク部材側の面に当接支持される係止フラン
    ジと、 前記第2の揺動軸及び前記リンク部材の一方に設けら
    れ、その対向する端面から反対側へ延びると共にその先
    端側を鉤溝状とした掛止溝と、前記第2の揺動軸及び前
    記リンク部材の他方に設けられ、その対向する端面から
    前記掛止溝に沿って延びると共にその先端側を前記掛止
    溝の鉤溝状に対応する鉤状とした掛止突起より構成さ
    れ、前記第2の揺動軸と前記リンク部材とを軸方向への
    相対移動不能に連結する連結手段と、 前記第2の揺動軸及び前記リンク部材の一方に設けら
    れ、その対向する端面から反対側へ延びる孔と、前記第
    2の揺動軸及び前記リンク部材の他方に設けられ、その
    対向する端面から前記孔に沿って延びる軸より構成さ
    れ、前記連結手段と協働して、前記第2の揺動軸と前記
    リンク部材とを周方向への相対回動不能に連結し、前記
    駆動手段の駆動力を前記リンク部材を介して前記第2の
    揺動軸に伝達する駆動連結手段とを具備することを特徴
    とするエアコン用揺動羽根の取付装置。
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