JPH07293497A - 多翼送風機 - Google Patents

多翼送風機

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Publication number
JPH07293497A
JPH07293497A JP9274594A JP9274594A JPH07293497A JP H07293497 A JPH07293497 A JP H07293497A JP 9274594 A JP9274594 A JP 9274594A JP 9274594 A JP9274594 A JP 9274594A JP H07293497 A JPH07293497 A JP H07293497A
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JP
Japan
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impeller
housing
spiral
suction port
side plate
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Pending
Application number
JP9274594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
Masashi Kamata
正史 鎌田
Yasuhito Kidera
康仁 木寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH07293497A publication Critical patent/JPH07293497A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽根の前縁及び後縁における循環流の発生を
可及的に抑制することで送風騒音のより一層の低減を図
る。 【構成】 ハウジング1内に、主板4と側板5の間に複
数の羽根3,3,・・を放射状に配置した羽根車2を、
該側板5側を上記吸込口7に近接対向させた状態で収容
してなる翼送風機において、ハウジング1の舌部21の
近傍から渦巻き拡大方向に向けての所定範囲に対応する
領域に、羽根車2の内周に近接して側板5側から主板4
側に向けて延出する第1延設部11を形成することで、
該舌部21部分においては上記第1延設部11によって
羽根3の側板5寄りの前縁近傍が死水域とされ、該前縁
近傍における循環流の発生が効果的に防止される。この
結果、かかる循環流の発生に伴う乱れた空気の吸い込み
に起因する送風騒音の発生が抑制され、多翼送風機の静
粛運転がより一層促進されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、多翼送風機に関し、
さらに詳しくはかかる多翼送風機における羽根車の側板
側羽根の前縁及び後縁の流れ状態を改良する構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9には従来一般的な多翼送風
機Z0を示している。この多翼送風機Z0は、渦巻状形態
を有し且つその前壁1aの略渦巻中心に対応する位置に
吸込口7を形成するとともに渦巻き拡大方向前端位置に
吹出口8を形成してなるハウジング1内に、所定間隔を
もって対向配置された主板4と側板5の間に複数の羽根
3,3,・・を周方向に所定間隔で放射状に配置すると
ともに上記後壁1bに取り付けられたモーター6により
回転駆動される羽根車2を、該側板5側を上記吸込口7
に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング1の前壁
1aと後壁1bと側壁1cと羽根車2の外周面との間
に、該ハウジング1の舌部21(即ち、該ハウジング1
の内面と羽根車2の外周とが該羽根車2の径方向におい
て最も接近した部位)から上記吹出口8に向けてその通
路面積が漸増する渦巻状の通風路20を形成して構成さ
れている。そして、この多翼送風機Z0は、上記羽根車
2の回転に伴い、上記吸込口7から吸入した空気を上記
羽根車2の各羽根3,3,・・の前縁から後縁側に流通
させてこれを上記吹出口8から吹き出すようになってい
る。
【0003】尚、ここに示した多翼送風機は、その動作
点が図3における直線Lの付近に設定された低風量高静
圧仕様の多翼送風機であって、上記吸込口7の内径は上
記羽根車2の内周近傍に設定されている。また、図3の
比騒音曲線L2a及び静圧曲線L2bは、上記の如き従来の
多翼送風機の性能特性を示している。
【0004】ところで、かかる多翼送風機においては、
高い送風性能を確保することは勿論であるが、その一方
で送風騒音の低減という要求も強く、かかる要求に応え
る一つの技術として、ハウジング内の上方空間に発生す
る渦流に着目し、かかる渦流の抑制により送風騒音の低
減を図る技術が既に提案されている(例えば、特開平5
−302600号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本願発明者
らの研究によれば、多翼送風機における送風騒音の発生
要因として、上述の如きハウジング上部空間における渦
流の他に、羽根車2の羽根3の前縁及び後縁に発生する
循環渦があることが知見された。即ち、図8及び図9に
示すように、ハウジング1の舌部21の近傍位置におい
ては、羽根車2の外周とハウジング1の側壁1cとの間
隔が狭く、羽根3の側板5寄りを流れる空気流がハウジ
ング前壁1aの側へ急激に偏向することから、空気の吸
い込みに伴って羽根3の側板5寄りの特に前縁部分に渦
が発生して循環流A′が生じ、羽根3側に乱れた風を吸
い込むことで送風騒音が大きくなるものである。また一
方、ハウジング1の吹出口8に近い出口領域22部分に
おいては、羽根車2の外周とハウジング1の側壁1cと
の間隔が広く、羽根3の側板5寄り位置をその前縁側か
ら後縁側に流れて吹き出される空気流のハウジング前壁
1aに向かう偏向が舌部21側よりも緩やかであること
から、該羽根3の後縁近傍において渦が発生して循環流
A″が生じ、この循環流A″により乱れた空気を吸い込
むことで送風騒音が大きくなるものである。
【0006】従って、多翼送風機の送風騒音の低減を図
る上においては、かかる羽根3の側板5寄り部分の前縁
及び後縁で発生する循環流を抑制することが重要となる
が、かかる観点からの送風騒音の低減のための有効な技
術は未だ提案されていない。
【0007】そこで本願発明では、羽根の前縁及び後縁
における循環流の発生を可及的に抑制することで送風騒
音のより一層の低減を図り得るようにした多翼送風機を
提供せんとしてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、図1及び図2に例
示するように、渦巻状形態を有し且つその側面の略渦巻
中心に対応する位置に吸込口7を形成するとともに渦巻
き拡大方向前端位置に吹出口8を形成してなるハウジン
グ1内に、所定間隔をもって対向配置された主板4と側
板5の間に複数の羽根3,3,・・を周方向に所定間隔
で放射状に配置してなる羽根車2を、該側板5側を上記
吸込口7に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング
1と羽根車2との間に、該ハウジング1の内面と羽根車
2の外周とが該羽根車2の径方向において最も接近した
舌部21から上記吹出口8に向けてその通路面積が漸増
する渦巻状の通風路20を形成した多翼送風機におい
て、上記ハウジング1の上記舌部21の近傍から渦巻き
拡大方向に向けての所定範囲に対応する領域に、上記羽
根車2の内周に近接して上記側板5側から上記主板4側
に向けて延出する第1延設部11を形成したことを特徴
としている。
【0010】本願の第2の発明では、図1及び図2に例
示するように、渦巻状形態を有し且つその側面の略渦巻
中心に対応する位置に吸込口7を形成するとともに渦巻
き拡大方向前端位置に吹出口8を形成してなるハウジン
グ1内に、所定間隔をもって対向配置された主板4と側
板5の間に複数の羽根3,3,・・を周方向に所定間隔
で放射状に配置してなる羽根車2を、該側板5側を上記
吸込口7に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング
1と羽根車2との間に、該ハウジング1の内面と羽根車
2の外周とが該羽根車2の径方向において最も接近した
舌部21から上記吹出口8に向けてその通路面積が漸増
する渦巻状の通風路20を形成した多翼送風機におい
て、上記ハウジング11の上記通風路20の出口領域2
2に対応する部分に、上記羽根車2の外周に近接して上
記側板5側から上記主板4側に向けて延出する第2延設
部12を形成したことを特徴している。
【0011】本願の第3の発明では、図1及び図2に例
示するように、渦巻状形態を有し且つその側面の略渦巻
中心に対応する位置に吸込口7を形成するとともに渦巻
き拡大方向前端位置に吹出口8を形成してなるハウジン
グ1内に、所定間隔をもって対向配置された主板4と側
板5の間に複数の羽根3,3,・・を周方向に所定間隔
で放射状に配置してなる羽根車2を、該側板5側を上記
吸込口7に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング
1と羽根車2との間に、該ハウジング1の内面と羽根車
2の外周とが該羽根車2の径方向において最も接近した
舌部21から上記吹出口8に向けてその通路面積が漸増
する渦巻状の通風路20を形成した多翼送風機におい
て、上記ハウジング1の上記舌部21の近傍から渦巻き
拡大方向に向けての所定範囲に対応する領域に、上記羽
根車2の内周に近接して上記主板4側に向けて延出する
第1延設部11を形成するとともに、上記ハウジング1
1の上記通風路20の出口領域22に対応する部分に、
上記羽根車2の外周に近接して上記側板5側から上記主
板4側に向けて延出する第2延設部12を形成したこと
を特徴としている。
【0012】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0013】 本願の第1の発明にかかる多翼送風機
では、ハウジング1の舌部21の近傍から渦巻き拡大方
向に向けての所定範囲に対応する領域に、羽根車2の内
周に近接して側板5側から主板4側に向けて延出する第
1延設部11を形成しているので、該舌部21部分にお
いては上記第1延設部11によって羽根3の側板5寄り
の前縁近傍が死水域とされ、該前縁近傍における循環流
の発生が効果的に防止されることとなり、この結果、か
かる循環流の発生による乱れた空気の吸い込みがなくな
り、それだけ多翼送風機の送風騒音が低減されるもので
ある。
【0014】 本願の第2の発明にかかる多翼送風機
では、ハウジング1の通風路20の出口領域22に対応
する部分に、羽根車2の外周に近接して側板5側から主
板4側に向けて延出する第2延設部12を形成している
ので、該出口領域22部分においては上記第2延設部1
2によって羽根3の側板5寄りの後縁近傍が死水域とさ
れ、該後縁近傍における循環流の発生が効果的に防止さ
れることとなり、この結果、かかる循環流の発生による
乱れた空気の吸い込みがなくなり、それだけ多翼送風機
の送風騒音が低減されるものである。
【0015】 本願の第3の発明にかかる多翼送風機
では、ハウジング1の舌部21の近傍から渦巻き拡大方
向に向けての所定範囲に対応する領域に、羽根車2の内
周に近接して側板5側から主板4側に向けて延出する第
1延設部11を形成するとともに、ハウジング1の通風
路20の出口領域22に対応する部分に、羽根車2の外
周に近接して側板5側から主板4側に向けて延出する第
2延設部12を形成しているので、該舌部21部分にお
いては上記第1延設部11によって羽根3の側板5寄り
の前縁近傍が死水域とされ該前縁近傍における循環流の
発生が効果的に防止され、また上記出口領域22部分に
おいては上記第2延設部12によって羽根3の側板5寄
りの後縁近傍が死水域とされ該後縁近傍における循環流
の発生が効果的に防止されることとなり、これらの相乗
的作用として上記又は記載の場合よりもさらに高い
送風騒音の低減効果が得られるものである。
【0016】
【実施例】以下、本願発明の多翼送風機を添付図面に基
づいて具体的に説明する。
【0017】第1実施例 図1及び図2には、本願発明の第1実施例にかかる多翼
送風機Zが示されている。この多翼送風機Zは、上述の
従来一般的な低風量高静圧仕様の多翼送風機であって、
後述のハウジング1と羽根車2とを備えて構成されてい
る。
【0018】上記ハウジング1は、所定間隔をもって対
向する前壁1aと後壁1bとこれらを板厚方向に接続す
る側壁1cとで渦巻状に形成されている。そして、この
ハウジング1の前壁1aの渦巻中心に対応する位置には
所定大きさの開口9が形成されるとともに、該開口9に
は断面湾曲状の環体で構成され且つその内周を吸込口7
とした吸込口部材10が、その内周側の口縁を上記後壁
1b側に向けた状態で取り付けられている。また、ハウ
ジング1の渦巻拡大方向の前端には吹出口8が形成され
ている。
【0019】上記羽根車2は、略円板状の主板4とこれ
に対して所定間隔をもって対向配置された環状の側板5
との間に、断面湾曲状の板材でなる複数の羽根3,3,
・・をその周方向に所定間隔で配置して構成されてい
る。そして、この羽根車2は、その側板5を上記吸込口
7に対して同軸状に近接対向させた状態で上記ハウジン
グ1の内部に収容されるとともに、上記主板4を上記ハ
ウジング1の後壁1b側に取り付けられたモーター6に
連結せしめることで該ハウジング1側に支持されるとと
もに回転駆動可能とされている。
【0020】このハウジング1の内部に羽根車2を収容
した状態においては、該ハウジング1の内面と羽根車2
の外周との間に、渦巻各大方向に向かって次第に通路面
積が漸増し且つその端部が上記吹出口8に開口する通風
路20が形成される。そして、この通風路20の渦巻形
状部分のうち、渦巻始点の近傍の舌部21はハウジング
側壁1cと羽根車2の外周が最も接近しその通路面積が
最も狭くなっている。また、通風路20のうち、渦巻終
点の近傍の出口領域22は、ハウジング側壁1cと羽根
車2の外周が最も離間しその通路面積が広くなってい
る。
【0021】このように構成された多翼送風機Zにおい
ては、羽根車2の回転により吸込口7から吸い込んだ空
気を羽根3,3,・・の前縁側から後縁側に向けて流通
させることでこれを加速するとともに渦巻状の通風路2
0において次第に昇圧させて吹出口8から吹き出すが、
この場合、該羽根車2の側板5に対して単に上記吸込口
7が近接対向している従来一般的な構造だと、上記舌部
21の近傍領域においては吸込口7から吸入された後、
羽根3側に流入する空気流のうち、特に羽根3の側板5
寄りの端部を流通する空気流は羽根車2の外周とハウジ
ング1の内周との間隔が狭いのでハウジング前壁1a側
に急激に偏向せしめられることから、該羽根3の前縁近
傍において渦が発生して循環流を生じ、この循環流の乱
れた空気を吸い込むことで送風騒音が増大し、また上記
出口領域22の近傍においては吸込口7から吸い込まれ
た空気が羽根3の側板5寄りの端部をその前縁側から後
縁側に偏向しながら流れる時、該羽根車2の外周とハウ
ジング1の内周との間隔が広いのでハウジング前壁1a
側に緩やかに偏向し、その結果として、舌部21の場合
とは逆に羽根3の後縁側において渦が発生して循環流を
生じ、この循環流の乱れた空気を吸い込むことで送風騒
音が増大することは既述の通りである。
【0022】そこでこの実施例の多翼送風機Zにおいて
は、かかる舌部21部分及び出口領域22部分における
循環流の発生を可及的に抑制して送風騒音の低減を図る
べく、以下に述べるような新規な構成を採用している。
【0023】即ち、先ず、舌部21部分においては、上
記吸込口部材10の内周側の口縁のうち、羽根車2の外
周とハウジング1の内周との最接近位置から羽根車回転
方向(即ち、渦巻各大方向)へ所定角度θの範囲に、羽
根車2の内周側に近接して上記側板5側から主板4側に
向けて延出する第1延設部11を形成し、該第1延設部
11により舌部21近傍において羽根3,3,・・の側
板5寄りの端部の前縁側を覆い、もってこの第1延設部
11に覆われた羽根3,3,・・の端部近傍を死水域と
なし、ここに循環流が発生するのを防止するようにして
いる。
【0024】また、上記出口領域22部分においては、
ハウジング1の前壁1aの該出口領域22に対応する部
位に、羽根3,3,・・の後縁側に近接して上記側板5
側から主板4側に向かって延出する湾曲板状の第2延設
部12を取り付け、該第2延設部12によって出口領域
22における羽根車2の側板5寄りの端部をその外周側
から覆い、もってこの第2延設部12に覆われた羽根
3,3,・・の端部近傍を死水域となし、ここに循環流
が発生するのを防止するようにしている。
【0025】このように、羽根3の前縁側に循環流が発
生し易い舌部21近傍と後縁側に循環流が発生し易い出
口領域22近傍とを共に死水域となしてここに循環流が
発生するのを防止することで送風騒音の低減が確実に図
られるものである。
【0026】ここで、この多翼送風機Zにおける比騒音
特性及び静圧特性を実験により求め、これを図3にそれ
ぞれ比騒音曲線L1a及び静圧曲線L1bとして示した。こ
の比騒音曲線L1a及び静圧曲線L1bを、従来の多翼送風
機における比騒音曲線L2aおける静圧曲線L2bと比較す
ると、直線L0で示す最高効率点付近においては、静圧
(即ち、送風性能)は従来のものとほとんど変わらず
に、比騒音レベルが大きく低下していることが分かる。
これにより、この実施例の如く第1延設部11と第2延
設部12とを設けることで、送風性能を低下させずに送
風騒音を効果的に低減できることが立証された。
【0027】尚、上記第1延設部11と第2延設部12
の形成手法としては上記実施例以外にも種々考えられる
ため、以下、この第1延設部11と第2延設部12の他
の具体的構造を第2実施例〜第5実施例として示す。
【0028】第2実施例 図4には、本願発明の第2実施例にかかる多翼送風機Z
が示されている。この多翼送風機Zは、吸込口7をハウ
ジング1の前壁1aに一体的に形成したものにおいて、
上記第1延設部11はこれを該吸込口7の内周側の口縁
部分をそのまま主板4側に向けて延出させて構成し、ま
た第2延設部12はハウジング1とは別体の円弧板を羽
根車2の外周に近接対向させた状態でハウジング前壁1
aの内面に取り付けて構成したものである。かる構成の
第1延設部11と第2延設部12を備えることで、上記
第1実施例のものと同様の作用効果が得られることは勿
論のこと、部品点数の減少により低コスト化が図れると
いう利点もある。
【0029】第3実施例 図5には、本願発明の第3実施例にかかる多翼送風機Z
が示されている。この多翼送風機Zは、上記第1実施例
の多翼送風機Zと同様にハウジング1とは別に、吸込口
7を形成する吸込口部材10を備えたものにおいて、第
1延設部11と第2延設部12とを共に吸込口部材10
と一体的に形成したものである。かかる構造とすること
で、該第1延設部11おいて第2延設部12を設けたこ
とによる作用効果は上記第1実施例のものと同様である
が、それに加えて部品点数の低減と組付け工数の低減と
により低コスト化が図れるという利点がある。また、こ
の実施例の構造は、成形性という点において、吸込口部
材10を合成樹脂製とする場合に特に有利である。
【0030】第4実施例 図6には、本願発明の第4実施例にかかる多翼送風機Z
が示されている。この多翼送風機Zは、吸込口7のみな
らず第1延設部11及び第2延設部12をもハウジング
前壁1aと一体的に形成したものであり、ハウジング前
壁1aはハウジング側壁1cに接合している。かかる構
成とすることで、上記第1実施例のものと同様に第1延
設部11と第2延設部12を設けたことによる作用効果
が得られることは勿論であるが、これに加えて、部品点
数の低減及び組付け工数の低減により低コスト化が促進
されるという利点がある。そして、かかる構造は、特に
ハウジング1そのものを合成樹脂製とする場合に好適で
ある。
【0031】第5実施例 図7には、本願発明の第5実施例にかかる多翼送風機Z
が示されている。この多翼送風機Zは、吸込口7をハウ
ジング1とは別体の吸込口部材10によって構成すると
ともに該吸込口部材10と一体的に第1延設部11を形
成する一方、上記第2延設部12を上記各実施例のもの
とは異なってハウジング1と一体的に形成したものであ
る。かかる構造とすることで、第1延設部11と第2延
設部12とを設けたことによる作用効果は上記各実施例
の場合と同様であるが、それに加えて部品点数及び組付
け工数の低減による低コスト化も図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる多翼送風機の一
部断面側面図である。
【図2】図1のII-II断面図である。
【図3】多翼送風機の性能曲線図である。
【図4】本願発明の第2実施例にかかる多翼送風機の断
面図である。
【図5】本願発明の第3実施例にかかる多翼送風機の断
面図である。
【図6】本願発明の第4実施例にかかる多翼送風機の断
面図である。
【図7】本願発明の第5実施例にかかる多翼送風機の断
面図である。
【図8】従来の多翼送風機の側面図である。
【図9】図8のIX-IX断面図である。
【符号の説明】
1はハウジング、2は羽根車、3は羽根、4は主板、5
は側板、6はモーター、7は吸込口、8は吹出口、9は
開口、10は吸込口部材、11は第1延設部、12は第
2延設部、20は通風路、21は舌部、22は出口領
域、Aは空気流、A′は及びA″は循環流である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻状形態を有し且つその側面の略渦巻
    中心に対応する位置に吸込口(7)を形成するとともに
    渦巻き拡大方向前端位置に吹出口(8)を形成してなる
    ハウジング(1)内に、所定間隔をもって対向配置され
    た主板(4)と側板(5)の間に複数の羽根(3),
    (3),・・を周方向に所定間隔で放射状に配置してな
    る羽根車(2)を、該側板(5)側を上記吸込口(7)
    に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング(1)と
    羽根車(2)との間に、該ハウジング(1)の内面と羽
    根車(2)の外周とが該羽根車(2)の径方向において
    最も接近した舌部(21)から上記吹出口(8)に向け
    てその通路面積が漸増する渦巻状の通風路(20)を形
    成した多翼送風機であって、 上記ハウジング(1)の上記舌部(21)の近傍から渦
    巻き拡大方向に向けての所定範囲に対応する領域に、上
    記羽根車(2)の内周に近接して上記側板(5)側から
    上記主板(4)側に向けて延出する第1延設部(11)
    を形成したことを特徴とする多翼送風機。
  2. 【請求項2】 渦巻状形態を有し且つその側面の略渦巻
    中心に対応する位置に吸込口(7)を形成するとともに
    渦巻き拡大方向前端位置に吹出口(8)を形成してなる
    ハウジング(1)内に、所定間隔をもって対向配置され
    た主板(4)と側板(5)の間に複数の羽根(3),
    (3),・・を周方向に所定間隔で放射状に配置してな
    る羽根車(2)を、該側板(5)側を上記吸込口(7)
    に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング(1)と
    羽根車(2)との間に、該ハウジング(1)の内面と羽
    根車(2)の外周とが該羽根車(2)の径方向において
    最も接近した舌部(21)から上記吹出口(8)に向け
    てその通路面積が漸増する渦巻状の通風路(20)を形
    成した多翼送風機であって、 上記ハウジング(1)の上記通風路(20)の出口領域
    (22)に対応する部分に、上記羽根車(2)の外周に
    近接して上記側板(5)側から上記主板(4)側に向け
    て延出する第2延設部(12)を形成したことを特徴と
    する多翼送風機。
  3. 【請求項3】 渦巻状形態を有し且つその側面の略渦巻
    中心に対応する位置に吸込口(7)を形成するとともに
    渦巻き拡大方向前端位置に吹出口(8)を形成してなる
    ハウジング(1)内に、所定間隔をもって対向配置され
    た主板(4)と側板(5)の間に複数の羽根(3),
    (3),・・を周方向に所定間隔で放射状に配置してな
    る羽根車(2)を、該側板(5)側を上記吸込口(7)
    に近接対向させた状態で収容し、該ハウジング(1)と
    羽根車(2)との間に、該ハウジング(1)の内面と羽
    根車(2)の外周とが該羽根車(2)の径方向において
    最も接近した舌部(21)から上記吹出口(8)に向け
    てその通路面積が漸増する渦巻状の通風路(20)を形
    成した多翼送風機であって、 上記ハウジング(1)の上記舌部(21)の近傍から渦
    巻き拡大方向に向けての所定範囲に対応する領域に、上
    記羽根車(2)の内周に近接して上記主板(4)側に向
    けて延出する第1延設部(11)を形成するとともに、 上記ハウジング(1)の上記通風路(20)の出口領域
    (22)に対応する部分に、上記羽根車(2)の外周に
    近接して上記側板(5)側から上記主板(4)側に向け
    て延出する第2延設部(12)を形成したことを特徴と
    する多翼送風機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100379169B1 (ko) * 2001-03-29 2003-04-08 주식회사 엘지이아이 창문형 에어콘의 팬 시스템
JP2010077899A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Mitsubishi Electric Corp シロッコファン、およびそれを具備した空気調和機
CN114060319A (zh) * 2020-08-10 2022-02-18 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 离心风机和抽油烟机

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