JPH0729226Y2 - リードバルブ - Google Patents
リードバルブInfo
- Publication number
- JPH0729226Y2 JPH0729226Y2 JP1988105187U JP10518788U JPH0729226Y2 JP H0729226 Y2 JPH0729226 Y2 JP H0729226Y2 JP 1988105187 U JP1988105187 U JP 1988105187U JP 10518788 U JP10518788 U JP 10518788U JP H0729226 Y2 JPH0729226 Y2 JP H0729226Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- reed valve
- slopes
- transverse
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Check Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は2サイクルエンジンのリードバルブに関する。
従来の技術 2サイクルエンジンにおいて、キャブレターからクラン
クケース方向へのガスの流入を許すがクランクケースか
らキャブレター方向へのガス流動を阻止して、ガスの吹
き返し現象をなくしまたエンジン回転のムラや燃費の低
下防止のためにリードバルブが広く使用されている。こ
れまでのリードバルブ1(第7〜9図)は斜面をなすバ
ルブの座2の表面部分にガス流通開口3をガス流動方向
に沿って平行に設け、この開口3に可撓性のリードバル
ブ片4及び変形不能なリードバルブストッパー5を止具
6にて取付けていた。そのためキャブレター側からリー
ドバルブ1へ入った混合気7は弁開口3から流出する際
にその流出流8は混合気7と同一の方向に該混合気7の
流れに平行した状態でクランクケース内に流入してい
た。
クケース方向へのガスの流入を許すがクランクケースか
らキャブレター方向へのガス流動を阻止して、ガスの吹
き返し現象をなくしまたエンジン回転のムラや燃費の低
下防止のためにリードバルブが広く使用されている。こ
れまでのリードバルブ1(第7〜9図)は斜面をなすバ
ルブの座2の表面部分にガス流通開口3をガス流動方向
に沿って平行に設け、この開口3に可撓性のリードバル
ブ片4及び変形不能なリードバルブストッパー5を止具
6にて取付けていた。そのためキャブレター側からリー
ドバルブ1へ入った混合気7は弁開口3から流出する際
にその流出流8は混合気7と同一の方向に該混合気7の
流れに平行した状態でクランクケース内に流入してい
た。
考案が解決しようとする課題 従来のリードバルブではガス流通開口3がキャブレター
からクランクケース方向へのガス流動方向に直線状に配
置されていたのでキャブレターからの混合気はリードバ
ルブを通り掃気作用を行なう場合に、一旦クランクケー
スの中央部へ平行状態に流入しその後周辺の掃気ポート
へと流動するため特にエンジン回転を上げたときには該
中央部から掃気ポートへの流動に要するタイムラグが生
じ、馬力ロスや燃料ロスを発生していた。本考案はかか
る課題を解決する。
からクランクケース方向へのガス流動方向に直線状に配
置されていたのでキャブレターからの混合気はリードバ
ルブを通り掃気作用を行なう場合に、一旦クランクケー
スの中央部へ平行状態に流入しその後周辺の掃気ポート
へと流動するため特にエンジン回転を上げたときには該
中央部から掃気ポートへの流動に要するタイムラグが生
じ、馬力ロスや燃料ロスを発生していた。本考案はかか
る課題を解決する。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため本考案ではキャブレターからク
ランクケースへ流入する混合気に予かじめ方向性を与
え、掃気及び吸気効率をよくするため、リードバルブの
該混合気流出開口を掃気ポートへ向ってV字形に配設し
た。
ランクケースへ流入する混合気に予かじめ方向性を与
え、掃気及び吸気効率をよくするため、リードバルブの
該混合気流出開口を掃気ポートへ向ってV字形に配設し
た。
作用 本考案では、リードバルブを介してキャブレターからク
ランクケースへ流入する混合気がクランクケースの掃気
ポートへ向って直接放出されるので、混合気がクランク
ケースからの掃気作用を迅速に行なう。
ランクケースへ流入する混合気がクランクケースの掃気
ポートへ向って直接放出されるので、混合気がクランク
ケースからの掃気作用を迅速に行なう。
実施例 第1図及び第2図は本考案に係るリードバルブの上方斜
視図であり第1図はクランクケース側からみた図であり
第2図はキャブレター側からみた図である。リードバル
ブ10の構成は従来のものと同様に、本体12と、リードバ
ルブ片14と、リードバルブストッパー16と、リードバル
ブ片14及びリードバルブストッパー16を本体12へ取付け
る止具18と、から成る。
視図であり第1図はクランクケース側からみた図であり
第2図はキャブレター側からみた図である。リードバル
ブ10の構成は従来のものと同様に、本体12と、リードバ
ルブ片14と、リードバルブストッパー16と、リードバル
ブ片14及びリードバルブストッパー16を本体12へ取付け
る止具18と、から成る。
本体12は一般には鋳物で一体的に形成されるがそれに限
定されるものではない。本体12は第3図に示すようにリ
ードバルブ10をエンジン内に取付けるための取付フレー
ム20と、該フレームから一方向へV字形に突出する斜面
を有する中空のV字形突出部22と、から成る。該突出部
22はフレーム20の上下の横行部片24,24から水平に突出
する一対の三角形部片26,26と、該三角形部片26,26の二
辺から夫々上方及び下方に向って互いに接近する方向に
伸長している斜面28,28,28,28と、前記三角形部片26,26
の頂点部分30,30から夫々上方及び下方に向って互いに
接近する方向に伸長しているめくら斜面32,32と、フレ
ーム20の左右の縦行部片25,25から前記斜面28の外側に
沿って突出している三角形状の側面34,34と、から成
る。
定されるものではない。本体12は第3図に示すようにリ
ードバルブ10をエンジン内に取付けるための取付フレー
ム20と、該フレームから一方向へV字形に突出する斜面
を有する中空のV字形突出部22と、から成る。該突出部
22はフレーム20の上下の横行部片24,24から水平に突出
する一対の三角形部片26,26と、該三角形部片26,26の二
辺から夫々上方及び下方に向って互いに接近する方向に
伸長している斜面28,28,28,28と、前記三角形部片26,26
の頂点部分30,30から夫々上方及び下方に向って互いに
接近する方向に伸長しているめくら斜面32,32と、フレ
ーム20の左右の縦行部片25,25から前記斜面28の外側に
沿って突出している三角形状の側面34,34と、から成
る。
4つの斜面28,28,28,28には左右対称に同数ずつ(図示
の例では2個ずつ)混合気流通開口36が設けてある。
の例では2個ずつ)混合気流通開口36が設けてある。
この突出部22の内方には整流用部材38が一体的に形成さ
れている。この部材38はキャブレターからの混合気をめ
くら斜面32,32の内側へ衝突させることなく前記開口36,
36の方へ円滑に案内するためのものである。図では部材
38が縦形フィン38aと横形フィン38bとから成っている
が、本考案では少なくとも縦形フィン38aがあればよ
い。
れている。この部材38はキャブレターからの混合気をめ
くら斜面32,32の内側へ衝突させることなく前記開口36,
36の方へ円滑に案内するためのものである。図では部材
38が縦形フィン38aと横形フィン38bとから成っている
が、本考案では少なくとも縦形フィン38aがあればよ
い。
斜面28に設けた開口36,36…の三角形部片26,26側には止
具18を介して夫々可撓性のリードバルブ片14とリードバ
ルブストッパー16とが公知の如く取付けてある。
具18を介して夫々可撓性のリードバルブ片14とリードバ
ルブストッパー16とが公知の如く取付けてある。
斜面28…はめくら斜面32をはさんで互いにV字形に配置
してある。この斜面28…は掃気ポート(図示なし)の方
を指向するように配置されている。
してある。この斜面28…は掃気ポート(図示なし)の方
を指向するように配置されている。
第4図はキャブレター側からの混合気40が整流用フィン
38に沿って円滑に2方向に分離しV字形状に2方向へ向
ってクランクケース中へ流入する状態がわかる。
38に沿って円滑に2方向に分離しV字形状に2方向へ向
ってクランクケース中へ流入する状態がわかる。
第5図は本体リードバルブ12における混合気の2方向へ
の流動を示すもので第7図における公知のリードバルブ
1における混合気の流動と対比できるものである。
の流動を示すもので第7図における公知のリードバルブ
1における混合気の流動と対比できるものである。
考案の効果 本考案はキャブレター側からの混合気をクランクケース
側に対し2方向に分けてV字形に流入させている。この
2方向の混合気は掃気口を指向している。このためクラ
ンクケース内での掃気作用が迅速かつ確実に行なえる。
特にいわゆるピストンリードタイプのエンジンを高速回
転した場合に有効である。
側に対し2方向に分けてV字形に流入させている。この
2方向の混合気は掃気口を指向している。このためクラ
ンクケース内での掃気作用が迅速かつ確実に行なえる。
特にいわゆるピストンリードタイプのエンジンを高速回
転した場合に有効である。
第6図はRS125R88モデルエンジンを使用して測定した回
転数と出力馬力との関係を示す図である。一点鎖線は本
体のリードバルブを使用した場合、実線は公知のリード
バルブを使用した場合である。この実験グラフからもわ
かるように、本体のリードバルブは回転数が高くなった
とき特に有効である。これは掃気効率及び吸気効率の上
昇による効果である。
転数と出力馬力との関係を示す図である。一点鎖線は本
体のリードバルブを使用した場合、実線は公知のリード
バルブを使用した場合である。この実験グラフからもわ
かるように、本体のリードバルブは回転数が高くなった
とき特に有効である。これは掃気効率及び吸気効率の上
昇による効果である。
第1図は本考案のリードバルブの表面図、第2図は本考
案のリードバルブの裏面図、第3図は本考案のリードバ
ルブの説明図、第4図は本考案のリードバルブの作動概
念図、第5図は本考案のリードバルブの混合気の流れを
示す図、第6図は本考案のリードバルブと公知のリード
バルブの性能比較グラフ、第7図は公知のリードバルブ
の第5図と同様の図、第8図は第7図のVIII-VIII矢視
図、第9図は第8図と同様の図であって上方斜面のリー
ドバルブ片が閉じ下方斜面のリードバルブ片が開放して
いる図である。 符号の説明 10:リードバルブ、12:本体 14:リードバルブ片 16:リードバルブストッパー 18……止具、20:フレーム 22:V字形突出部、24:横行部片 25:縦行部片、26:三角形部片 28:斜面、30:頂点部分 32:めくら斜面、34:側面 36:開口、38:整流用部材 40:混合気
案のリードバルブの裏面図、第3図は本考案のリードバ
ルブの説明図、第4図は本考案のリードバルブの作動概
念図、第5図は本考案のリードバルブの混合気の流れを
示す図、第6図は本考案のリードバルブと公知のリード
バルブの性能比較グラフ、第7図は公知のリードバルブ
の第5図と同様の図、第8図は第7図のVIII-VIII矢視
図、第9図は第8図と同様の図であって上方斜面のリー
ドバルブ片が閉じ下方斜面のリードバルブ片が開放して
いる図である。 符号の説明 10:リードバルブ、12:本体 14:リードバルブ片 16:リードバルブストッパー 18……止具、20:フレーム 22:V字形突出部、24:横行部片 25:縦行部片、26:三角形部片 28:斜面、30:頂点部分 32:めくら斜面、34:側面 36:開口、38:整流用部材 40:混合気
Claims (3)
- 【請求項1】一対の横行部片24と該横行部片24の端部を
連結している一対の縦行部片25とから成る矩形の取付フ
レーム20と、該取付フレーム20からそのフレーム20の一
方向に向かって突出しているV字形突出部22と、から構
成されている本体12と、 該本体12のV字形突出部22内に固着されている整流用部
材38と、 から成るリードバルブ10であって、 該V字形突出部22が、それぞれ一方又は他方の横行部片
24から前記取付フレーム20の一方向かつ他方又は一方の
横行部片24の方向に向かって互いに接近する方向に延び
ている一対の斜面28、28と、前記縦行部片25から前記一
方向に向かって突出し前記一対の斜面28、28の端部をそ
れぞれ封止している一対の側面34、34と、前記一対の斜
面28、28のそれぞれの中間部分に設けてある一対の三角
形状を有するめくら斜面32、32と、前記斜面28、28の該
めくら斜面32、32を除く部分に設けてある複数の混合気
流通開口36、36と、を有し、 前記整流用部材38が、少なくとも前記フレーム20の一方
向へ進むに従って厚みが薄くなりかつ幅が広がっている
縦形フィン38aを有しており、 これによって、前記混合気流通開口36、36から前記フレ
ーム20の一方向へ向かって進む混合気を掃気ポートへ向
かって放出するよう前記混合気流通開口36、36を掃気ポ
ートへ向かってV字形に配設したことを特徴とするリー
ドバルブ。 - 【請求項2】前記一対の斜面28、28がフレーム20の一対
の横行部片24からそれぞれ水平方向に突出している一対
の三角形部片26、26の二辺から前記取付フレーム20の一
方向かつ互いに接近する方向に向かって伸長しているこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
リードバルブ。 - 【請求項3】前記整流用部材38が、更に前記縦形フィン
38aに直交する方向に伸長している横形フィン38bを有し
ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
又は第2項に記載のリードバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105187U JPH0729226Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | リードバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105187U JPH0729226Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | リードバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0226732U JPH0226732U (ja) | 1990-02-21 |
JPH0729226Y2 true JPH0729226Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31337573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988105187U Expired - Lifetime JPH0729226Y2 (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | リードバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729226Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011179363A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Isuzu Motors Ltd | 過給補助装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4932484U (ja) * | 1972-06-19 | 1974-03-20 |
-
1988
- 1988-08-09 JP JP1988105187U patent/JPH0729226Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0226732U (ja) | 1990-02-21 |
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